京太郎「ふぅ……お疲れ様でした」

先輩「おつかれー!いやー須賀君も飛ばなくなったね」

京太郎「なんとか食いついていけるレベルですけどね」

同級生「むしろ数ヶ月でそれはすごいと思うけどね」

座っていた椅子にもたれ、同席してくれていた先輩達と会話を楽しむ。
最初こそ女子高に特別編入と言うことで足がすくむ思いであったが、案外慣れるものである。

京太郎(転勤で引越しとか言われた時は、焦ったけど親父に感謝かな)

顔に出さないようにむふふと笑い、心の中で父親に感謝する。
元々社交性も高い方なので呆気ないほどに簡単に馴染む事ができた。
女性に囲まれる生活で疲れることもあるが、いい人達ばかりで素晴らしく幸せだ。

京太郎(っ……はぁ、疲れたな。甘い物食べたい)

そんな事を考えていると少しばかり頭がボーとしてくる。
麻雀で食いついていけるようになったが、まだまだ慣れる様なものでなく、
初心者なりに精一杯、頭を働かせている為か甘い物が欲しくなって来る。
ポケットや鞄を漁るも食べ物は無く、さてどうしようかと辺りを見渡した。

京太郎「あっ……姫子先輩!」

姫子「ん?」

辺りを見渡すと丁度良く、1人の先輩がポッ○ーを食べているのが目に入った。
これ幸いとばかりに近づき声をかけると姫子は、不思議そうに首を傾げた。

京太郎「それ1本くれませんか?」

姫子「………こい?」

京太郎「それです」

口をもごもごと動かしつつこれかと聞いてきたので頷いて答えた。

姫子「ん~……」

京太郎(考え込むほどなんだ。好きなのかな?)

口を動かしつつも考える姫子にこれは駄目そうかなと一息つく。
さて、どうしようかなと思っていると……。

姫子「ん♪ぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽりぽり」

京太郎「!?」

箱に入っていたポッ○ーを全て食べ始めた。
急な行動に呆気にとられ何も言えずにただただ、姫子が高速で食べる様子を見守る。
暫くすると姫子の頬がハムスターのようにパンパンに膨れあがった。

京太郎(そんなにあげるの嫌だったのか!?)

姫子の行動をそう結論付け、軽くショックを受ける。

姫子「んっ♪」

京太郎「むぐっ?」

他の部員『!?』

ショックを受けて、固まっているとなにやら唇に生暖かい物と甘みが広がった。
目をパチパチと何度か瞬きし状況を確認する為に目の前を見ると姫子の顔がドアップで見る。
いつの間にか顔を姫子に掴まれ動けなくなっていた。

煌「うわー」

姫子「……ご馳走様♪」

京太郎「………オソマツサマデシタ」

哩「ちょ、姫子!?」

数十秒ほど口付けが行なわれた後、京太郎は解放され、その場に座り倒れ込んでしまう。
逆に姫子は満足そうに舌を出し唇を舐めた。

先輩「須賀君、倒れたー!」

同級生「男の人呼んでー!運んでー!」

美子「この学校で男の人は、数人しか居ないんじゃ」

仁美「引きずっていけばよか」

いきなりの事に場が混沌とし、京太郎は保健室へ姫子は哩達に連行されていくのであった。


哩「そいで……なんでした」

姫子「しくしく……頭痛かです。ぶちょー……」

腕を組み、怒っていますとばかりにぷんすことする哩の前で姫子は頭を押さえ、しくしくと泣く。

哩「ひ~め~こ」

姫子「うぅ………だって私が咥えよっポッ○ーが欲しかって」

哩「そいで」

姫子「咥えよっポッ○ーが欲しか⇒ポッ○ーゲームしたか=キスしたか」

姫子「最終的に同じならキスすっぎよか」

なんとも呆れた発想でため息しか出てこない。
姫子とは長い付き合いだが、まだまだ知らないこともあるんだなと現実逃避しつつも部長として注意をする。

哩「京太郎に謝れよ?」

姫子「あい」

………嫉妬なんてこれっぽっちも入ってはいない、たぶん。





  • 次の日-

京太郎(甘い物が食べたい)

あれから起きると事情を説明され、姫子に謝罪をされた。
確かに驚きはしたが、結果的に役得だったので謝罪をすんなりと受け入れ、それで終わった。

京太郎(学習しないな……俺、甘い物何も無いし)

次の日となり、麻雀をしていると甘い物が欲しくなる。
ポケットや鞄を漁るも甘い物はなく、苦笑した。
しょうがなく、昨日同様、誰か食べていないかと辺りを見渡すと……。

哩「ぽりぽり」

煌「ぽりぽり♪」

美子「はふぅ……」

仁美「ぽりぽり」

京太郎「………」

右を見て、遠い目になり、左を見る。

先輩「ぽりぽり」

同級生「……ぐすん、買い忘れた」

京太郎(えっ、ナニコレいじめ?いじめなの?)

何故か見渡す限りの人がポッ○ーを食べているのだ。
コレには何が何だか着いていけず意識がまたもや飛びそうになった。

京太郎(……そして!なんでアンタはじゃが○こ選んだ!)

哩「ドヤァ」

何よりもツッコミたいのは、哩である。
彼女だけ何故か甘くも無い、じゃがり○を食べている、しかもドヤ顔で……たぶん意外性をとったのだろう。

京太郎(えぇい、他に誰か……居た)

「モグモグ♪」

スティック菓子以外の人は居ないのかと探せば1人だけ該当する人物が居た。
昨日の今日で少し戸惑われるが、流石に今回は大丈夫だろうと思い、近づくと一言声を掛ける。

京太郎「姫子先輩!ア○ロチョコ、少しくれません?」

姫子「こい?」

京太郎「それです」

  • 以下エンドレス-

カンッ!