春「……京太郎、トリックオアトリート。黒糖以外は認めない。そうでないなら……」

京太郎「そう来ると思って用意してるっての。ほら、黒糖だ」

春「……嬉しいけど、嬉しくない」

京太郎「何言ってんだお前」


巴「京太郎君、トリックオアトリートだよ。お菓子持ってる?」

京太郎「ご安心ください巴さん。全員分準備済みです」

巴「むぅ……京太郎君の意地悪」

京太郎「なぜにホワイ!?」


初美「京太郎、トリックオアトリートですよー。お菓子はあるですかー?」

京太郎「ふっふっふ、俺をなめてもらっちゃあ困りますよ初美さん。はいこれが初美さんの分です」

初美「……これっぽっちで満足すると思ってんですか?もっとよこしやがれです」

京太郎「え、いや、五人分しか用意してないんでこれ以上は……」

初美「だったらトリックになるですよー。むしろそっちの方が……」

京太郎「ええい!もってけドロボー!!」


霞「京太郎君、トリックオアトリートよ」

京太郎「おうふ……すべて持っていかれた直後に現れるとは」

霞「お菓子は持ってないの?ないのよね?そうよね?そうだといいなさい!」

京太郎「なんか怖いです霞さん!だが、しかーし!この京太郎この程度のことは想定済み!予備のお菓子くらいは持っていますよ!」

霞「……くっ!初美ちゃんのあとならなくなってると思ったのに!」

京太郎「ふはははは!甘いですよ霞さん!」





京太郎「さてと、これで正真正銘お菓子は弾切れだ。でも、あのぐう聖と名高い小蒔さんなら大げさないたずらはしないはず!」

小蒔「あ、京太郎さん!トリップオアトリートです!」

京太郎「ええい!何で間髪入れずに現れるんですか!何か策略みたいなものを感じますよ!?」

小蒔「?」

京太郎「首をコテンとさせないでください愛らしい!萌え殺す気ですか小蒔さん!」

小蒔「それはそうと、京太郎さんはもうお菓子は持ってないんですよね」

京太郎「申し訳ありません、先ほどの四人に全部持っていかれまして」

小蒔「だったらトリートじゃない方になってしまいますけど、いいんですか?」

京太郎「そうなってしまいますね……すみません小蒔さん、俺が無力なばかりに……」

小蒔「いいんですよ京太郎さん。私もこっちの方をしたかったですし」

京太郎(いたずらの方がしたかったとは小悪魔か!?むしろベネだな)

小蒔「それじゃあ行きましょうか京太郎さん、いえ、旦那様!」

京太郎「……はい?行くってどこにですか?というか旦那さまってどういうことで?」

小蒔「それはもう実家までですよ。そのまま祝言を……」

京太郎「は?結婚!?え、いたずらの度合いを超えてませんか!?」

小蒔「いたずらじゃないですよ?だって私言いましたよね、『トリップオアトリート』って」

京太郎「それ噛んだわけじゃなかったんですか!?」

小蒔「はい!ですから、神社までトリップ――連れていくということで」

京太郎「こ、これは反則です!ノーカン!ノーカン!」

小蒔「あ、皆!京太郎さんもようやく了承してくれましたよ!!」

京太郎「アイエエエエ!?シカト!?シカトナンデ!?」

春「観念しようよ京太郎。大丈夫、もう何も怖くないから」

巴「わ、私も頑張るから!京太郎君もいろいろ頑張ってね!」

初美「うー……せっかく残機をなくす作戦をしたのに残念ですよー」

霞「まあまあ初美ちゃん、それのおかげで小蒔ちゃんでうまくいったんだからいいじゃない」

京太郎「救いは!?救いはないんですか!?」

小蒔「不安がることはないですよ。皆と一緒に幸せになりましょう!」

京太郎「ヤメロー!シニタクナーイ!イキタクナーイ!」


この後どうなったかは神のみぞ知る……。  
カンッ!