親密度 0



京太郎「……なぁ高鴨、やっぱり俺麻雀部に来るの控えた方がいいかな……」

穏乃「え!?なんでさ京太郎!そりゃ京太郎はまだまだ弱いけど、そんなの初心者だったら当たり前じゃん!」

京太郎「いや、そうじゃなくてだな。ほら、あいつ……」

穏乃「……あー、憧のことね」

憧「は、はへっ!?私っ!?私何かやらかした!?」

京太郎「そんなことはないんだけどさ、こうもあからさまに避けられると傷付くっていうか」

穏乃「今もすっごい距離とってるもんね、京太郎と」

憧「し、仕方ないじゃない……ちょっと男の子が苦手なんだし……」

京太郎「え?新子って男苦手だったのか?」

憧「それってどういう意味よ!」

京太郎「いやいや、悪い意味じゃなくてな、男女関係なしに仲良くやってそうなイメージがあったもんだから」

憧「だ、男子と遊ぶとか無理だって!そんなとこにいたら卒倒するわよ!」

穏乃「どんだけ男が苦手なのさ憧ってば」

京太郎「ま、それならいいや!てっきり俺が新子に嫌われてるもんかと思ってたから、ある意味安心したぜ」

憧「あー、別に須賀のことが嫌いとかじゃないからね?こっちが悪いだけだから……」

穏乃「そうだ!せっかくだし京太郎で男子に対する免疫つけてみたら?慣れるまでは私も付き合うし!」

憧「ふきゅっ!?」

京太郎「俺はいいんだけど、新子はどうなんだ?無理に直さなくても……」

憧「……いや、やる。いつまでもこのままじゃ将来困るだろうし……」

穏乃「よし決定!じゃ、京太郎も協力よろしくね!」

京太郎「……大丈夫かな」







親密度 20



京太郎「……なぁ穏乃、これって男慣れするのに必要なことなのか?」

穏乃「100%必要だよ!これさえできれば憧も男に恐怖心を覚えなくなるって!」

憧「ハァーっ……ハァーっ……!」

京太郎「これはいくらなんでも無理だって。新子のやつ半端じゃなく顔茹ってるし、汗だらだらだし、手が滅茶苦茶ふるえてるし」

穏乃「甘い!甘すぎるよ京太郎!これくらい乗り越えないと、男の免疫なんてできないんだから!」

京太郎「いやいらねえだろ、男と手をつなぐなんて。よっぽど親しい間柄じゃないとこんなことにならねえぞ」

憧「だ、大丈夫っ!あたしならやれる!これくらいの試練、乗り越えて見せる!」

京太郎「新子落ち着け、冷静になって考えろ。お前はもう俺とは日常会話くらいはできるようになってるんだ。これができれば十分だろ?」

憧「日常会話くらい元からできてたし!別にコミュ障って訳じゃないんだから!」

京太郎「そりゃ、結構初期の段階で出来てたけどさ。それでも大きな進歩っていうか」

穏乃「これくらい簡単だよ!ほら、ニギニギって」

京太郎「穏乃の距離が近すぎるだけだっての。俺だってこうして穏乃に握られるまではほとんどなかったわ」

憧「い、行くわよっ!うりゃーーー!!」

京太郎「お、ようやく握れたか……ちょ、新子さん?力入れすぎて俺の手の骨がミシミシってェェェェェエエ!!」

憧「や、やった!やっと握れたっ!ありがとう須賀!」

京太郎「それは非常におめでたいことですが手を放してください!痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ!!」

穏乃「ちょ、憧ストップ!!京太郎の手が曲がっちゃいけない方向に曲がってる!!」









親密度 40



京太郎「へぇ、新子って動物が好きなんだ」

憧「そうなんだけど、家じゃ飼ってないのよね。須賀は?」

京太郎「飼ってるぞ、カピバラを一匹」

憧「か、カピバラっ!?あれって餌代とか環境管理とかとんでもない動物じゃなかった!?」

京太郎「まぁそうだな。そういわれると、うちってわりとお金持ちなのかもな」

憧「いいなぁ……カピバラを飼えるなんて。一回でいいから触ってみたいなぁ」

京太郎「ほー、だったら俺の家に来るか?触り放題だぞ?なーんて……」

憧「えっ!?いいの!?行く行く!今からでいい!?いいわよね!?答えは聞いてない!!」

京太郎「……えーっと、今のって冗談のつもりだったんだけど、本当に来るのか?」

憧「えっ?カピバラを飼ってるのって冗談だったの?」

京太郎「いや、それは本当だ。冗談っていうのは……」

憧「だったら問題なし!さぁ行くわよ須賀!カピバラがあたしを呼んでるわ!!」

京太郎「いや待て!一旦手を離せ!ちょ、穏乃頼む!俺達が部活に行けないことを伝えたらそのまま俺の家に来てくれ!こいつ一人だと俺の家で我に返ったら絶対ふきゅる!!」

穏乃「任せて!山登りで鍛えたこの脚力で追いついて見せる!待っててね京太郎!!」

京太郎「任せたぞ穏乃ォォォォー……!!」

穏乃「……もう見えなくなっちゃった」

穏乃「それにしても動物好きとはいえ男子の家に一人で行くなんて、だいぶ京太郎には心を許しちゃってるんだね憧」










親密度 60



京太郎「それにしても、ずいぶん強くなったなお前」

憧「ん?強くなったって、何が?」

京太郎「さっきのナンパを拒否するのに強気で行ってただろ?少し前なら慌てまくってただろうなーって」

憧「だってこっちの方が素だし、ある程度慣れてればこんなもんよ。それにあんたが近づいてくるの見えてたしね」

京太郎「俺頼りかよ。まっ、お前みたいに可愛い女の子に頼られるってのは悪くないけどな」

憧「ふきゅっ!?……ん、んんっ!!それはそうと、追い払ってくれて助かったわ……その、ありがとね?」

京太郎「どーいたしまして。今度からは新子も自力で追い払えるようにしろよ?いっつも穏乃といるわけでもないんだから。適当に嘘をつくとかで」

憧「…………」

京太郎「どうかしたか?」

憧「……別に?それはそうと、嘘をつくってどんな嘘をつけばいいのよ?」

京太郎「そりゃ『今彼氏と待ち合わせしてるところなんです』とかだろ。男がいるって分かると諦める奴が多いらしいし」

憧「か、彼氏!?彼氏って、あの彼氏!?」

京太郎「どの彼氏だよ」

憧「か……かれ、かっかれ、し……!!」

京太郎「……さーて、穏乃の電話番号はっと」

憧「え、いや、彼氏って言ったって、まだ心の準備ができてないっていうか!少しずついくつかの段階を踏んでからじゃないと!で、でも嫌って訳じゃなくって!そこは勘違いしないで!あのその、ごめん、もうちょっと考えさせてっ!!」

京太郎「やっぱり暴走しやがった!畜生俺じゃ手におえねえ!!穏乃!頼む!早く来てくれー!!」

穏乃『OK!光の速さで駆けつけるよ!』










親密度 80



京太郎「穏乃の奴遅いな。この時間に集合って言ったのあいつだろ。三人でどっか遊びに行くってのに、15分過ぎてんぞ」

憧「ねえちょっと」

京太郎「どうした新子?」

憧「それ、いつまで続けるつもり?」

京太郎「それって……なんのことだ?」

憧「名前よ!な・ま・え!シズのことは下の名前で呼んでるくせに、なんであたしはずっと苗字なのよ!」

京太郎「そりゃ、お前が男に拒否感あったんだし、馴れ馴れしくするのはあんまりよくないかなって」

憧「それいつの話よ!なんか距離置かれてるみたいで嫌だし下の名前で呼びなさい!」

京太郎「……初期のアコチャーは俺とは物理的に距離とってたくせに」

憧「なんか言った!?」

京太郎「イイエベツニ?まぁ、お前がそういうなら呼ばせてもらうぜ、憧」

憧「ん!よろしい!じゃあ行くわよ京太郎!」

京太郎「おいおい、穏乃はどうすんだよ?あいつが置いてけぼりに……」

憧「それなら大丈夫よ。『今日は急用ができちゃって行けない』って今朝メールが来たから」

京太郎「それを先に言えよ!?無駄に時間過ごしちまったじゃねえか!!」

憧「まぁまぁ、お詫びにランチぐらいは奢るから許してよ?」

京太郎「むぅ……しょうがねーな、大目に見てやるよ。じゃあ行くか」

憧「さっすが京太郎、心が広い!」


穏乃「…………もう大丈夫そうだね」コソッ

穏乃「高鴨穏乃はクールに去るぜ」









親密度 100



京太郎「……なぁ穏乃、やっぱり俺麻雀部に来るの控えた方がいいかな……」

穏乃「え!?なんでさ京太郎!もう京太郎も結構強くなってるし、控える必要なんかないじゃん!」

京太郎「いや、そうじゃなくてだな。ほら、あいつ……」

穏乃「……あー、憧のことね」

憧「は、はへっ!?私っ!?私何かやらかした!?」

京太郎「そんなことはないんだけどさ、こうもひっついてると部活に支障をきたすっていうか」

穏乃「今もすっごい距離近いもんね、京太郎と」

憧「し、仕方ないじゃない……なんか近くにいないと落ち着かないし……」

京太郎「え?憧ってそんな気弱だったか?」

憧「それってどういう意味よ!」

京太郎「いやいや、悪い意味じゃなくてな、俺とかいなくなっても平気そうなイメージがあったもんだから」

憧「き、京太郎がいないとか無理だって!そんな状況になったら毎日泣くわよ!」

穏乃「どんだけ京太郎が好きなのさ憧ってば」

京太郎「いや、それは良くないだろ。憧ってモテそうだし、いつかはフラれるかなと思ってたから、ある意味安心したけど、やっぱり俺のせいか?」

憧「あー、別に京太郎が悪いわけじゃないからね?こっちが悪いだけだから……」

穏乃「そうだ!今度は逆に離れても平気になるようにしたら?慣れるまでは私も付き合うし!」

憧「ふえっ!?」

京太郎「そうだな、これは俺も直すべきだと思うし。頑張ってくれ憧、俺も辛いんだ」

憧「……うん、やる。いつまでもこのままじゃ将来困るもん……」

穏乃「よし決定!じゃ、京太郎も協力よろしくね!」

京太郎「……大丈夫かな」



その後、なんとかほどほどの関係に収まることはできました。

カンッ!