和「部長が須賀くんの家に!?」

まこ「何故かフードを深くかぶって顔を隠しておったが、あのおさげを見間違うはずはないからの」


咲「部長……京ちゃんの家……ブラックリスト……」ブツブツ

優希「き、きっと何かわけがあるんだじぇ!」


和「ゆーきの言うとおり、きっと何か用事があったのでしょう」


まこ「しかしのう、男の家に一人で上がるといったら…その、想像してしまうもんじゃけぇ」


咲「アニサチン…テトロドトキシン…ギンコトキシン…サキシトキシン……咲、シトキシン…? ふふ…」

優希「はやいとこ真実を明らかにしないと!咲ちゃんがなんか毒物の名前呟き出してるじぇ!」



シュッ!


カッ!



まこ「なんじゃ!?」

和「こ、これは…矢?!しかも紙が結びつけてあります!」

優希「矢文ってことかぁ……と、とにかく中を見てみるじょ」カサカサ



『オーホッホッホ!ご機嫌うるわしゅう清澄の皆様!

 お困りと聞いたのでこの私ことりゅうもんぶちとうゲフンゲフン、

 謎のウルトラエレガンスゴージャスビューティーレディーが手助けしてさしあげますわ!

 べ、別にあなたたちのためなんかじゃないんだからねですわ!


 今回、私の未来の夫こと須賀京太郎の家、特に彼の部屋を中心に隠しカメラをセットしましたわ!

 専用のモニターも一緒に送りますから、それで思う存分監視するといいですわ!

 オーッホッホッホ、ですわ!』


まこ「………のう、これどう思う?」

優希「とりあえず『お前、これ親の前で朗読してみろよ』という感想が浮かんだじぇ」

和「というか、盗撮…ですよね?いいんですか?」



シュッ!


カッ!



優希「とか言ってる間にまた矢が飛んできたじょ」


まこ「………いかにもなモニターがぶらさがっとるのう、32インチくらいかの?」


和「どこからツッコミを入れていいのか分かりません」



シュッ!シュッ!


カッ!カッ!



まこ「今度の矢には……ドーナッツの箱とホルダーに入ったコーヒー…」

和「これを飲み食いしながら、ゆっくり監視していなさいということでしょうか」

優希「ストロベリーリングはもらったじぇ」ガサゴソ

咲「じゃあ、わたしチョコクルーラー♪」


まこ「…いつ復活した?」




そんなこんなで!




和「好奇心には勝てませんでしたよ」ムシャムシャ

まこ「ドーナッツにも勝てなかったの」モシャモシャ

咲「ばりばりむしゃむしゃばきばきごくん」

優希「むぐむぐ………あっ!み、みんな!京太郎と部長が部屋に入ってきたじぇ!!」





久『んふぅ~、ベッドもーらいっ』ボスンッ

京太郎『ちょっと、いきなりベッド占拠しないでくださいよ』

久『だって~疲れたんだも~ん』ゴロゴロ




咲「トリニトロトルエン…シクロテトラメチレンテトラニトラミン…ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン…FOX-7……」ブツブツ

優希「さ、咲ちゃんが爆薬の名前なんか呟きだしてるじぇ…!」

和「咲さん、気を確かに!
  部長がやけに馴れた感じで須賀くんの部屋のベッドでゴロゴロしてるだけじゃないですか!」

まこ「それが問題なんじゃろ」




久『ところでぇ…ねぇ、す・が・く・ん♪』ヒッサウィンク

京太郎『もう、少しは我慢できないんですか?』

久『意地悪いわないでぇ、もう待ち遠しかったんだからね?』

京太郎『分かりました、そのままベッドの上で待っててください』

久『早くしてぇ~ん、私もう待ちきれな~い』クネクネ




和「」

優希「」

まこ「……確定、じゃの」




 ゴゴゴゴゴゴゴ……






咲「…………………」






 ゴゴゴゴゴゴゴ……




まこ「京太郎、短い付き合いじゃったのう…」

優希「R.I.P……須賀京太郎」

和「香典ははずみます……」



京太郎『お待たせしました












    ○ヨ○ヨの奇妙な冒険とグラップラー刃○、どっちにします?』



久『ジ○ジ○!!

  ナランチ○がカビみたいなものに襲われてからどうなるのかすっごい…
  ディモールト気になってたのよォォォーーー!!』











まこ「……へ?」

和「…はひ?」

優希「…ほへ?」

京太郎『まったく……

    中古本屋で興味本位で立ち読みしたのをきっかけにハマったからって、うちに押しかけなくても…』


久『仕方ないし、全巻持ってるのって須賀くんぐらいだったんだし

  借りていこうにもお父さんは漫画好きじゃないから見つかったら面倒だし

  立ち読みするのだって限度があるし

  こうやってゴロゴロしながら漫画読んでみたかったんだし、だしだし』


京太郎『口調が今度は池田さんみたいになってますよ』






優希「ま、漫画読むために京太郎の家に……?しかもえらく濃い漫画…」

和「ず、随分とまあ……」

まこ「と、とにかく変なことがなくて何よりじゃけぇ……」

咲「もう京ちゃんったら!私が小説すすめても読まないのに漫画だけはそろえてるんだから!」プンプン

優和ま「……………」






久『あ~須賀くん、○牙の方も読みたくなってきたわ』


京太郎『はいはい、16巻からでしたね

    枕元に置いておきますよ』


久『グラッツェ』


ところかわって!



咲『もう京ちゃんったら!』




透華「ぷ…ぷぷぷ……アーッハッハッハッハ、じゃなくてオーッホッホッホッホッホッホッホ!!

   は、原村和達のあの顔!!」



智紀「本当趣味悪いんだから…全部知った上で、彼女たちの反応見るためだけに隠しカメラ仕掛けるなんて」



ハギヨシ「失礼します透華様、彼の家に仕掛けたカメラですが……」



透華「あー、腹筋がブロークンしてしまいますわ…くくくっ

   え?ああ、カメラですわね

   個人的にかなり興味はありますけれど、夫のプライバシーは尊重してあげるのも妻の役目ですわ」



ハギヨシ「かしこまりました、今日中に外します」



智紀(清澄のリアクション見るためだけに仕掛けるのはいいのかな…?)


ごじつだん!




京太郎「少年漫画が読みたくなったなんて珍しいな」


咲「ちょ、ちょっと興味がわいて……えーと、部長が読んでたのって、これかな?」ペラ…




 『チョコ○ータ「キイイイコエエエエエエエエ!」』




咲「……ウーン」バタッ


京太郎「!?」



カンッ