咲「京ちゃん!どうして衣ちゃんと神代さんを誘拐したの!?もうこんな事をするのは止めて!」
京太郎「咲か……二人を拐った理由はただひとつ。みなもを再びこの世に甦らせるためさ」
照「……!」
咲「みなもちゃんを…!?」
京太郎「そうだ…アイツがいなくなってから俺達の時は止まってしまった……だからもう失ってしまったものを取り戻すんだ」
照「…………」
咲「…………」
京太郎「天江衣も神代小蒔もみなもを甦らせる為の生贄さ…人外の力を持つ少女達を使った禁術であいつをこの世に連れ戻す。そしてその禁術にはもう一つ、必要なものがある…」
咲「必要なもの…?」
京太郎「禁術の使用者自身の命………つまり俺の命さ」
照「――――!?」
咲「そんな…まさか京ちゃんは!」
京太郎「……俺はみなもが生き返ればそれでいい。例え悪党として歴史に名を刻んでも、みなもが甦った後の世界に俺がいなくても……それが俺の覚悟だ」
照「京ちゃんや他の二人を犠牲にして、みなもが甦っても……あの子は絶対に喜ばない」
咲「そうだよ京ちゃん!こんなの間違ってる!」
京太郎「咲、照さん……俺はもう止まれない。衣さんや神代の命を救いたかったら―――俺を殺せ!」
咲「京ちゃん!」
照「京ちゃん…!」
京太郎「俺はみなものいない世界に…未練はない!さあ、こいよ!」
最終更新:2015年12月03日 20:01