京「ウィーっす」ガチャ

久「あ、須賀君!丁度よかったわ」

優希「犬~遅いじょ!」

京「うるせー教室掃除で忙しかったんだよ!」

咲「掃除の方は終わったの?」

京「いや、面倒だから途中で嫁田に代わって貰った」

まこ「お前っちゅうやつは…」

京「それで部長、そのでかいダンボールなんですか?」

久「何でも今朝学校に麻雀部宛に届いたそうよ」

まこ「差出人は書いてないのう…」

和「なんでしょうね咲さん?」

優希「どうせなら食べ物がいいじぇ!」

咲「あはは…でもなんだろうね?結構重そうだけど」

久「うちも少しは有名になったし、ファンがついたのかしら?」

京「取り敢えず開けてみますかっと…なんだこりゃ?五つ入ってる」

和「これは…何というか」

まこ「卵?みたいな形じゃな、それにしても」

優希「ぶぇえー…グロいじぇぇ…」

咲「なんか臭い…」

京「部長、なんですか?これ」

久「えーと…一緒に入ってた紙によると『天使の卵』…らしいわ」



和「これ天使のというよりは…」

まこ「悪魔じゃのう」

咲「卵ってことは、中に何か入ってるのかな?」

優希「目玉焼きにしてもまずそうだじぇ」

京「黒いし、うわ!…ぬめってるし、食えるのかこれ?」

和「食べられるとしても遠慮したいですね」

久「食べ物じゃなくて生き物みたいね、『人間を近くに感じたら産まれます』って」

京「え?これ生きてるんですか!?」

咲「怖い…」ブルブル

和「一体どんな生き物が…」

優希「可愛くなかったらタコスの具にしてやるじぇ!」

まこ「こんな得体の知れんもん誰が食うんじゃ」

優希「京太郎!」

京「俺かよ!ってうおお!?」



ぺりぺり

久「早速きたわ!」

ペリペリ

優希「何かがせり出して来たじょ!」

咲「あ、赤い髪の毛?お団子?」

ぺりぺり

和「ひ、人の顔?」

ペリぺり
まこ「…モノクルかのう?」

京(美人(?)だなぁ…)

久「女の人の生首…?」

まこ「生首に触手はついとらんじゃろ…」

優希「なんなんだじぇ…」

咲「き、京ちゃん…」ギュッ

和「こ、ここここんんなオカルトがががががが」

京「こ、これが天使なんですか、部長!」

久「どれどれ……んーと卵からはフェイス塞ーっていう人間に卵を産み付ける生き物が出てくるそうよ!」


塞「…」ジロッ

優希「じょ!?」

まこ「な、なんじゃあ」

和「優希の方を見てます!」

塞「サエエエエエェェーッ!」バッ

優希「じ、じょおおおおお!?」

和「ゆ、ユーキ!」

まこ「飛びつきよった!」

久「んで、卵を産み付けた人から出てくるのが天使ちゃんらしいわ!」

京「言ってる場合ですか!大丈夫か優希!」

咲「あわわわ!」

優希「ん゛んんんー!」ジタバタ

塞「ぶちゅう」

優希「ん゛ー!……」ガクッ

和「ユーキ!しっかりして!」

京「ダメだ!びくともしねえ!」

久「ふむふむ、獲物を弱らせるために先ずは器官を『塞』ぐそうよ」

まこ「そんなもん読んどらんでお前も手伝わんか!」

咲「あわわわわ!」


塞「キュポンっ」

京「ふう、ようやく取れた…」

塞「疲れた…(o´Д`)=з」しおしお

咲「固まちゃった…」

和「ユーキ!大丈夫ですか?ユーキ!」

優希「うぅ……のどちゃん?」

和「よかった…!ユーキ!」ダキッ

まこ「それにしてもなんだったんじゃ…これは?」

久「どこかの特産品かしら?興味深いわ…」

京「こんな物騒なもんどこで売ってるんだ…」

優希「うぅ~酷い目にあったじぇ…」

京「災難だったな優希ほれ、タコスだ」

優希「サンキューだじぇ犬…」あむあむ

まこ「こんなもん早く捨てたほうがいいじゃろ」

久「う~んもったいない気もするけど…」

和「何に使う気ですか!」

京「これ生ゴミでいいのか?」

咲(あれ?そういえばさっき部長が卵がどうのって…)

優希「あむあむ……ん?」

和「ユーキ?」

京「どした優希?」

優希「な、なんでもないじぇ……ぐぐぐ」

まこ「だ、大丈夫か優希?腹が痛むんか?」

久「食あたりかしら?」


咲「み、みんな!さっき部長が言ってたことって…!」

優希「じぇええええええええ!」ブシャア!

咲京和久ま「!?」

咲「え…」

まこ「ゆ、優希の腹が破れて…」

エイスリン?「…」

久「金髪の女の子が出てきた…」

京「か、可愛い…!じ、じゃなくて!優希!」

和「ゆ、ユーキィィィイイイイ!しっかりして!ユーキィィィイィイイイ!」

優希「」

まこ「……ダメじゃ…もう死んどる」

和「そんな…!ユーキィィィイイイイイ!」

京「なんてこった…」

咲「あわわわわわわわわわわわ!」オロオロ

久「あ、あなたは何なの!?どうして優希から…!?」

エイスリン?「……」カキカキ スッ

京「こ、これは映画で観たことあるぞ確か…」

まこ「エイリアンじゃ…」

咲「エイリアン…?」

京「ほら、あの人襲ったりして増えてくやつだよ」

咲「ああ…、あれこわいよね…」

京「そうだな、初めて見たときは夜トイレ行けなかったぜ」



エイスリン「…」ジーッ

京「そ、染谷先輩を睨んでますよ」

まこ「な、なんじゃあ」

エイスリン「……」ひタひタ

エイスリン「……」カキカキ スッ

久「眉間を貫かれてる人の絵…かしら?」

京「どういう意味なんだ…」

まこ「そ、そんな物騒なこと出来るもんはここに無いぞ」
エイスリン「…シネ!」パカ

咲「口を開けた…?」

京「まさか!?」

まこ「え」

胡桃ちゃん的な何か「ツブス!」

久「口から小さい頭が!」

ヒュッ  ブシュ!

まこ「わかめ!」バタッ

久「まこおおおおおおおお!」

京「せんぱぁあああい!」

咲「いやあああああああ!」

エイスリン「…ヤッタ!」ピョン!ピョン!




久「あ、ああ…まこ…どうして…」

京「こ、この化け物めええええええ!」

エイスリン「ヒッ」ビクッ

京「うっ!?」

エイスリン「ブツノ…?」ウルウル

京「っ~~~!ダメだ!俺にはできない!こ、こんな天使を泣かせるだなんて!俺にはできない!」

咲「京ちゃん!?」

エイスリン「ユルサレター」タッタッタ

久「あっ!に、逃がすもんですか!」

京「部長!?何するつもりですか!」

久「決まってるわ!まこと優希の仇をとるのよ!」

咲「あ、危ないですよ!」

久「やらなきゃ…!やらなきゃ…!私がまこの仇をとらなきゃ!」ダッ!

京「部長!イーピンと点棒だけじゃ無茶です!部長ー!」




京「行っちまった…」

咲「和ちゃん!大丈夫?」

和「ユーキ!なにしてるんですかユーキ!ふざけてる場合じゃないでしょユーキ!あなたみたいなのが居ないと皆が困るんですよ!」

京「和…もう楽にしてあげなきゃ…な」

和「だって、だって優希なんですよ…?」


京「俺は教室に戻ってこのことを皆に知らせて逃がす、咲はここで和と待っていてくれ」

咲「京ちゃんだけじゃ危ないよ!私も行く!」

京「でもそれだと和が…」

和「今は優希と一緒に居させてください…」

咲「和ちゃん…」

京「わかった、何かあったら連絡してくれ行くぞ咲!」ガチャッ

咲「う、うん!すぐに戻ってくるから!」

和「ええ、待っています…」



和「ユーキ…何でこんなことに…ん?」

和「これは卵が入ってたダンボール…」

和(一体何なんでしょうこれは?)「こんな物があるから…!   あ」

和「卵は確か五つあったはず…残りは…」パカ


和「……全部かえってますね」       カサッ

和 ビクッ

カサ…カサ…

和「あ、あ、あああ…」

塞「…」カサカサ

和「た、助け」

塞「サエエエェェヱーッ!」バッ!

和「い、いやああああああああ!」




咲「京ちゃん!」

京「なんだ咲!」

咲「大変な事を忘れてたよ!」

京「なんだ!」

咲「部室に卵置いて来ちゃった」テヘ☆

京「こいつぅー☆おっちょこちょいめ♪」

京咲「……」

咲「和ちゃんに謝らないと…」

京「帰るまでに和が生きてりゃな…」

京咲「……」

京「先を急ごう…」

咲「うん…」



教室

京「皆無事か!?」ガラッ

咲「嫁田くーん!みんなー」

京「こ、これは…!?遅かったか…」

咲「み、みんな…」

嫁田「うう…須賀か?」

京「嫁田!しっかりしろ!」

咲「嫁田君しっかり!」

嫁田「いきなり金髪のかわい子ちゃんが入ってきたと思ったらこの様だ…」

京「もういい!喋るな嫁田!」

咲「ええっと、えと、絆創膏じゃダメかな…?」

京「ダメだろ!腹に穴空いてんだぞ!?」

嫁田「ふっ……咲ちゃんは…いい嫁だなぁ…」ガクッ

京「嫁田?おい!嫁田!……嫁田ー!」

咲「あわわわわわ!や、やっぱり私戻って和ちゃんの様子見てくるよ!」ダダッ



京「お、おい!咲!勝手に行動するな!咲ッ!」

キャアアアアアァァァ…

京「この声は部長!?……くそっ!」ダッ

京「部長!どこに居るんです!?部長!」   ウゥ…

京「…!このロッカーか!」ガチャ

京「こ、これは…!」

久「…うぅ…」

京(ロッカーの中がなにやら有機的な何かで覆われてその中に部長が埋め込まれてる…!)

久「須賀君ね…?やられたわ…可愛い顔して中々やるわ、あの子…」

京「(点棒とイーピンでどうやって倒す気だったんだこの人…)部長、今助けます!」

久「やめておきなさい…それより咲と和を連れて逃げるのよ」

京「でも部長を置いては…!」

久「私はもう駄目みたい…後、この学校も…もう皆やられたみたいよ」

京「そんな…」

久「逃げるのよ須賀君…逃げて…全国に…」ガクッ

京「部長!?ぶちょおぉぉおおぉおお!」



咲「うう、迷っちゃったよ…」

咲(何なのこのブヨブヨした壁?さっきまでこんなの無かったのに…)

咲「うう、京ちゃんともはぐれちゃったし、早く和ちゃんのとこに行きたいのに…あ!」

エイスリン「ミツケタ!」

咲「あわわわわわわわ」

咲(ど、どうしよう、こ、このままじゃ…!)

エイスリン「イタダキマス」パカ

咲(そうだ!)「ま、待って!」

エイスリン「?」

咲「み、見逃してください!そしたらき、京ちゃんは好きにしていいから!」

エイスリン「…」

咲「だ、だからそれでプラマイゼロってことでどうかな…?」

エイスリン「…」

エイスリン「……」カキカキ…スッ

『ダメ!』

咲「だよねー」


バクッ
キャー




京「どこもかしこも仏さんとブヨブヨした壁だらけだ…」

京「どうしてこんなことに…!」パリーン!

京「!!」

エイスリン「…キミデサイゴ」

京「な、なめんなよ!さっきは油断したがお前なんか俺一人でやっつけて…」ガシャーン!

京「な、なんだ?」

エイスリン2「ボッチジャナイヨー」

京「ふ、二人も!?」トコトコ

エイスリン3「……ダルイ」

京「え?え?あ?」

エイスリン4「ゴハンダー」

エイスリン5「……」カキカキ スッ『袋に入ったネズミの絵』

京「ふ、増えてる」

エイスリンズ「……」ジリ

京「ひっ、く、来るな!」

エイスリンズ「……」ジリジリ

京「あ、あ、ああ」

エイスリンズ「「「「「イタダキマス!」」」」」

バクバクバリモシャモシャ



京「ぎゃああああああああああぁぁぁぁ……ってあれ?」

咲「きゃっ!び、びっくりさせないでよ!」

優希「一体どうしたんだじぇこの犬は」

和「ど、どうしたんですか須賀君?」

京「あれ?あれ?エイリアンは?俺食べられたはずじゃ」

まこ「一体何を寝ぼけとるんじゃ?」

咲「京ちゃん対局中に居眠りするなんて…」

優希「全く、たるんでるじぇ!」

和「こら、優希!須賀君も疲れが溜まっているんじゃないですか?」

京(夢、だったのか?ハハッ、そうだよな!あんなこと起きる訳ないよな!)




京「いや、何でもないちょっとばかし過激な夢をみただけだ」

優希「犬のことだからいやらしい夢にきまってるじぇ!」

和「ふふふっ」

京「さーって、こっから逆転だ!」

咲「いやもう京ちゃんがトんで終了だよ?」

京「ぐへえ」

まこ「全く…ん?」

ガチャ

久「皆居るわね、丁度よかったわ」

まこ「遅かったのう…ってなんじゃそのバカでかいダンボールは?」

京 ビクッ





久「ん~何か職員室に通りかかった時に麻雀部に荷物が届いてるって渡されたのよ」

京(ま、まさかな…偶然だ)

まこ「差出人は書いてないのう…」

和「なんでしょうね咲さん?」

優希「どうせなら食べ物がいいじぇ!」

咲「あはは…でもなんだろうね?結構重そうだけど」

久「何が入ってるのかしら?じゃ、須賀君!早く開けてちょうだい!」

京「お、俺がですか?」

優希「当然だじぇ!」

久「そうよ!もしかしたら危ない物かもしれないじゃない」

まこ「そんなもん送ってくる奴おらんじゃろ…」

咲「アハハ…」

京「そう、ですよね」

京(そうだよ!あれは夢!あれは夢だったんだ!現実じゃない!)

京「……」

久「どうしたの?」

京「いえ何でもありません、じゃあ、開けますよ?」パカッ






京(ああ、そういえば正夢ってこともあるかも)


カン!