須賀咲ちゃんです。さすがに高校時代の服が着られません。須賀咲ちゃんです。

 ふ、太ったわけじゃないんだけど!

 その、お産の後にそんなに体重が戻れなくて、前の服で着られるものが少なくなっちゃったっていうか!

 ふと押入れを漁ってみると、懐かしい高校時代のセーラー服を見つけました。

 思えば高校時代は激動の時代だったね。

 麻雀部に入ったのもそうだし、全国に行ったのもそうだし、お姉ちゃんと和解できたのもそう。

 きょ、京ちゃんと恋人になったのも高校時代だし。

 まぁ、最後に着たのは高校時代じゃないんだけどね! ナニに使ったのかは言えないけど!

 しかし男の人はこういうのを着て誘うと喜ぶんだよね。

 エッチな下着とか、背徳感があるのがいいのか、京ちゃんも大好きだし。

 逆にこう、だらしない下着見られた時のあの表情。もうちょっと手心加えてよ!


 「ちょ、ちょっと着てみようかな」


 今は家に子供以外誰もいないはず。

 京ちゃん、お父さん、お母さん、お姉ちゃん……、大丈夫なはず!

 いける! 私だってまだいける!


 「うわっ」


 上着がすんなり着れた……。

 なんでおっぱいだけは出産前に戻るのかな!

 お乳を上げる時に張っちゃうくらいで、体重は戻らなかったのに!

 しかし自分で言うのもアレだけど、なんでこんなに平坦なの!

 お母さんもお姉ちゃんも平坦だし、我が娘にも諦めてもらうしかないね……。

 ごめんね、お母さんも遺伝子には逆らえなかったよ……。


 そ、そもそも10年前のなんだからヨレヨレだし、それ以外にもナニかと洗わなかったらいけなかったりしたし、縮んでも仕方ないもん!

 さて、問題のウエスト。スカートを履きます!


 「ふん!」


 おおよそ乙女が出してはいけない声で思いっきり締める!

 あ、昼食でちゃううのおおおお!

 と、までは行かなくてもちょっとキツいくらいで何とか着れるかな。


 「ふふーん!」


 鏡の前で上機嫌でくるくる回ってみる。

 自分で言うのも何だけど、化粧で大人っぽくなったし、髪の毛も伸ばしたし、前とはイメージが違うなぁ。

 どちらかというと再会する前のお姉ちゃんみたいなイメージかな。

 再会した後は……まあポンコツに戻っちゃったけどね。

 いや、でもこのミスマッチ感……イメクラじゃないんだから、もー。


 「これで興奮する京ちゃんも変態さんだよね!」

 「誰が変態さんですか」


 ?

 !?

 !!?!?


 「咲。どうしたんだ。疲れてるのか?」

 「ちょっと昔の気分に戻ってたお嫁さんに言うことじゃないでしょー!

  それに、なんでこんな時間に帰ってきてるのさ!」

 「いや、咲を驚かせようと思って。こっちが驚いちゃったよ」

 「驚いたよ! ものすっごい驚いたよ!」


 今まさに心臓バックバックだよ!

 まぁ京ちゃんでよかったとは思うよ!?

 お姉ちゃんだったらまた1日どころか2日くらい京ちゃん持ってかれるレベルだよ!

 お父さんだったら殺人事件が起きてたかもしれない。うん。


 「咲、その格好で回るとパンツ丸見え」

 「嘘っ!?」

 「少しは身長伸びてるし、スカートも縮んでるし……」

 「京ちゃぁぁぁんん!!」

 「いや、そんなに、見てないから、まぁ」

 「違う! 目を逸らすってことは、この油断したパンツを見たんだね!

  わかるんだからね! エッチな下着着てたらガン見するもんね!?

  胸元開けた服を着て下着をチラッと指で見せてあげると大興奮だもんね!?」

 「咲ぃ! 子供がいるんだぞ!?

  それにお前だってちょっと強く壁ドンしてやったり!

  無理やりキスしてやったり!

  押し倒したりなんかすると一発で濡れ濡れじゃんか!」

 「あぁぁぁぁ!

  そういうこと言うんだ! そういうこと言うんだ!!」


 後にして私は思いました。

 着る前にエッチな下着を着ていれば誤魔化せたんじゃないかと、反省しました。

 え、この後? ……夜に子供を預かってもらって、ちょっと二人で出かけました。

 この話は終わり! 終わり! カン! カンカンカン!!