須賀咲ちゃんです!

 今日は京ちゃんと近所のスーパーまでお買い物デート……と思ったんだけれども、突然の大雨!

 お、おかしいな。今日の天気予報だと夜からだったから間に合うと思ったのに。

 そんなことを言ったら京ちゃんにじと目で見られました。


 「うぅ、京ちゃんごめんね」

 「折りたたみ傘ぐらいは用意するべきだったね。

  でもまぁ、すぐに風呂に入れば大丈夫でしょ」


 私も京ちゃんも風邪をひくわけにはいかない体。

 私は子供二人の相手をしなければいけないし、京ちゃんは仕事に加えて私とお姉ちゃんとお父さんとお母さんの相手をしなければいけないからね!

 宮永家はブラック家庭? そんなことないもん!

 それにしても、このシチュエーションならヤることは一つ!


 「先にお風呂入っていいよ」

 「ヤダ。京ちゃん一緒に入ろ?」

 「え……」


 デュフフフフフ。顔を赤くして目を逸らす京ちゃんゲット!

 普段私のことをひんそーひんそー言うくせに、興奮しちゃんだ?

 とかなんとかやりすぎると襲われちゃうから気をつけて、気をつけて。

 ……ちなみに気をつけられたことはないんだけどね!


 エッチなことにはならないような気分で二人でお風呂。

 純粋にいちゃいちゃしたい時もあるわけで、私と京ちゃんの中でお風呂の中は暗黙のルールなのだ。

 京ちゃんとこの家に住むって決めた時に、京ちゃんのお父さんたちの援助でお風呂とかを改装したんだよね!

 赤ちゃん二人のためでもあるんだけど、これなら二人なら大丈夫、もう少し余裕があるくらいだもん。

 そんな中、二人でお互いの体を洗いっこしてます。


 「咲。もっと強くやってくれよ」

 「これでも本気だよ!

  京ちゃんの体固すぎ!」

 「でも最近筋力落ちてきてさぁ。

  なのに体重ちょっと増えてきて怖い」

 「もー。京ちゃんの固い二の腕とか腹筋を触るの好きなんだよ、太っちゃダメ」

 「ま、まだ太るような年齢じゃないだろ」

 「甘いよ。お父さんが言ってた。

  普段痩せてる人でも20後半くらいからお腹がポッコリ出て来るって……」

 「ぐっ、最近運動できてないからな」

 「夜の運動とか考えちゃダメだよ。スポーツジム代くらいなら出すから行ってきて!」

 「え、そんなお金あったっけ」

 「高校時代麻雀の点数計算が出来なかった京ちゃんと違って、家計簿は私の方がうまくできてるでしょ!」

 「いや、それは関係ないような」


 私のへそくりは京ちゃんの健康とか、いざという時に使うもの。

 そう、須賀家の家計簿はこの私がつけているのだ!

 ズボラな京ちゃんとぽんこつ咲ちゃん。

 どうするか考えたんだけど、京ちゃんは「財布の紐を握られたい」って言うし、私もお母さんになって色々と心持ちが変わったので、私が管理してます!

 昔の咲ちゃんとは違うのだ!


 ちなみに、須賀家だけで考えると家計は火の車です。というか無理です!

 まだ昇格なんて程遠い普通のサラリーマンの京ちゃんだけで夫婦二人、子供二人のお世話をしないといけないんだからね。

 その分、京ちゃんがお父さんやお母さん、お姉ちゃんに色々としてあげたり、……私たちが宮永家に住むきっかけになった話があったりして、うまく噛み合ってるんだ。


 本当、今の「家族」がいることが、うれしいんだ!


 と、そろそろお風呂に入って……。


 「あ、京ちゃん。それに咲」

 「て、ててててて照さん!?」

 「珍しい顔。あとで写メらせて。あ、写メの仕方も教えて」

 「お姉ちゃん!? 何してるの!」


 お姉ちゃんがお風呂に入ってきた!?


 「さっきの雨でびしょ濡れ。すぐに入ろうと思って」

 「中に私たちがいるのわかってたでしょ!」

 「知らなかった」

 「お姉ちゃん。嘘をつく時、営業スマイル顏しか出来ないんだね……」


 キラキラとして営業スマイル顏で棒読みするってすごいと思う。


 「咲。私も風邪を引いたら困る」

 「あ、じゃあ俺出ますから咲と照さんで」

 「せめて京ちゃんももう少し温まってよ!」


 さ、さすがにあの雨を受けてシャワーだけで外に出したら風邪引いちゃう!

 ぐぬぬ、何もしないように見張りつつ三人でお風呂に入るしか。


 「うわぁ!?

  照、咲、入ってたのか!

  京ちゃんの服があったから男同士なら大丈夫だと思っててっきり……ってオイ」


 ああ、これ絶対に面倒臭いことになるやつだよ! いろんな意味で!

 ここに何も考えないでお母さんまで入ってきて宮永家全員でパニックになりましたとさ! カン