私、宮永咲…ではなく須賀咲は須賀京太郎の「嫁さん」である。
「須賀」咲、である。「須賀」咲である。私こそ最後の勝利者である。
子宝にも恵まれ、1姫1太郎の成長を見守りつつ京ちゃんの帰りを待つのが私の日課。
そんな幸せな「須賀」咲ちゃんの悩み事が一つ。

界「京ちゃん……もう照も一緒に貰ってくれないか……?」
京太郎「いえいえお義父さん、そんなことを言われても困りますって……」
照「京ちゃんお菓子」

そう、この姉だ。
アラサーにもなって未だに男の影がないこの姉が私の悩みの種。
大物ルーキーとしてプロデビューしたお姉ちゃんは敗北や挫折を味わいつつも成長し、今や日本を代表するトッププロの一角になっている。
高校卒業を機に自然と麻雀の最前線から離れた(京ちゃんとリア充生活してたら自然と麻雀をやらなくなったのだ)私とは違い、常に最前線で戦い続ける姉のことは尊敬している、のだが……。

咲「もう、お父さんも何言ってるの!」
照「京ちゃんお菓子」
京太郎「はいはいちょっと待ってくださいね」
咲「京ちゃんも甘やかさない!」
照「京ちゃん犯し、て」
京太郎「はいはいわかりましたから……っ!?」

いきなり姉が京ちゃんを押し倒した!? 何してるの!!


照「今許可を出したよね」
京太郎「え……、あ! いえ、違います。そうじゃないですダメです!」
咲「ダメ。絶対にダメ!!」
照「咲はずるい。減るもんじゃないし」
咲「減るの! すっごく減るの!」

二人の時間とか! ……京ちゃんの…とか(ボソッ)

界「しかし京ちゃんには頭が上がらないよ。
  ……こんなに楽しそうな二人を見れるんだ。
  はは、親失格だな」

酔ったのか、お父さんが呟き始める。

京太郎「そんなことないです!
    界さんがいたから、照さんも咲も幸せなんです。
    俺だって界さんに呼び出されて酔い潰れてる界さんを介抱しに行ったり、道に迷った界さんを迎えに行ったり、……ええ、なんでもいいから幸せなんです!」

あ、あれ? 私の知らないところでお父さんが京ちゃんを酷使しているような……?
それも内容に覚えが……うっ頭が

京太郎「だからそんなこと言わないでください。
    界さんも俺にとって、大事なお義父さんですから!」
界「京ちゃん……うぉぉぉぉ!!」
照「あ、ずるい。じゃあ私は反対側の腕」
咲「えっ、もう二人ともダメ! 京ちゃんは私の! 私の!! 貸さないから!!!」


なんだかんだで優しい咲ちゃんは父と姉に30分だけ貸してあげました。カン