ピピピピ

京太郎「お、体温計鳴ったぞ」

咲@布団の中「ん……」

京太郎「どれどれ……あー、全然下がってねーなあ」

咲@布団の中「……」

京太郎「…………なあ、咲。やっぱりさ、座薬――」

咲@布団の中「やだ」

京太郎「そっこー拒否かい。いや、でもな咲――」

咲@布団の中「やだ」

京太郎「そりゃ気持ちはわかるけどさ――」

咲@布団の中「やだ」

京太郎「……」

咲@布団の中「やだ」

京太郎「……お前なあ」

咲@布団の中「……だって」

京太郎「だってもヘチマもあるか。39度超えてんのに、何もせず放置ってわけにはいかないだろ」

咲@布団の中「だいじょぶだよぉ…寝てれば、明日には」

京太郎「……昨日も同じこと言ってたけど、結局ずっと熱下がらなかっただろ」

咲@布団の中「……」

咲@布団深部「……」モゾモゾ

京太郎「こら、潜って逃げようとすんな」

咲@布団の中「……どうしてもしなきゃだめ?」

京太郎「仕方ないだろ。もう3日も熱続いてるんだから」

咲@布団の中「……」

京太郎「おまけに食欲全然ないみたいだし、吐き気もするから水分もあんまり取れてないんだろ?
     しかも、水飲むのすらしんどいから薬も飲めないときてる」

咲@布団の中「……」

京太郎「――座薬もやむなしだろ、これじゃ」

咲@布団の中「うぅ……じゃあせめて明日に」

京太郎「そうやってずるずる先延ばしにしてたら、いつまで経っても治らないだろ。
     なにより、お前の身体がもたないだろうし」

咲@布団の中「……べつにへいきだもん」

京太郎「嘘つけ、無理してんのバレバレだっての」

咲@布団の中「う……」

京太郎「それにな」

京太郎「……こっちだって、もたねえよ」

咲@布団の中「……」

咲@布団の中(京ちゃん……)

咲@布団の中(よくみたら、目の下にクマできてる……あんまり眠れてないのかな)

咲@布団の中(京ちゃん、昨日も一昨日も付きっきりで看病してくれてたし……)

咲@布団の中(ずっと、心配かけちゃってたなあ……)

咲@布団の中(……)

咲@布団の中「……わかった」

京太郎「ん?」

咲@布団の中「……座薬、お願い」

京太郎「……そうか」ホッ

京太郎「よし。それじゃ、咲の決心が鈍らないうちにさっさと済ませちまうか。
    とりあえずこっちに背中向けて、横向きに寝てくれ」

咲@布団の中「う、うん」モゾモゾ

京太郎「よし、じゃあちょっとそのまま待ってな」

咲@座薬待機中「……」

京太郎@座薬温め中「……」

京太郎「……よし、こんなもんか。
    じゃあ咲、今から座薬入れるからな」

咲「!」

京太郎「ちょっとだけパジャマ脱がすぞ」

咲@臀部露出中「~~~っ」プルプル

京太郎「……緊張しすぎだ。ほれ、リラックスリラックス」

咲@臀部露出中「……やっぱり座薬やだよぉ」グスッ

京太郎「ここまできてそりゃねーだろ。ちょっとの辛抱なんだから頑張ってくれよ」

咲@臀部露出中「うぅ……」

京太郎「……じゃ、入れるぞ。痛かったら言えよ」


咲@座薬受入中「んっ……」ブルッ

京太郎@座薬挿入中「…………」

咲@座薬受入中「んっ、ん……!」

京太郎「…………よし。ほれ、もう終わったぞ」ファサ

咲@布団の中「ふぁあ……」グッタリ

京太郎「お疲れさん」ポンポン


京太郎「じきに薬が効いてきて身体も楽になるだろうから、それまで一眠りしとけよ。
     その間に、俺は買い物にでも行って――」

ギュッ…

京太郎「……」

咲@布団の中「……」 ←京太郎の服の裾を掴み中

京太郎(――と思ったけど、こりゃもうちっとばかり居てやった方が良さそうですかね)

京太郎「よっこらせっと」

ギュッ

咲@手繋ぎ中「……!」

京太郎@手繋ぎ中「ほら、寝付くまでこうしててやるから。安心して寝ろよ」

咲@手繋ぎ中「……ありがと、京ちゃん」

京太郎@手繋ぎ中「気にすんな。そのかわり、早いとこ元気になれよ」

咲@手繋ぎ中「うん。……おやすみ、京ちゃん」

京太郎@手繋ぎ中「……おやすみ、お姫様」


カン





おまけ


数日後


ピピピピ

咲「あ、体温計鳴った」

京太郎@布団の中「ん……」

咲「どれどれ……うーん、全然下がってないなぁ」

京太郎@布団の中「……」

咲「…………ねえ、京ちゃん。やっぱり、座薬――」

京太郎@布団の中「イヤだ」


もいっこ カン