咲「うぅ…何回やっても京ちゃんのアバターが当らないよぉ…

 もう今月お小遣いこれ以上削れないし…」

衣「遊びにきたぞー!……っと、どうした咲。灰心喪気たるその様ただ事ではないな」

咲「あ、衣ちゃん。実はこのアプリなんだけど…」

衣「ほう、咲もそれをやっていたのか。衣もそれをやっているぞ!

 衣ももうお姉さんだから一人でちゃんと『すまほ』の操作も出来る様になったんだ!」フンス

咲「す、すごいね…(私なんて最近やっとこなせる様になったのに…)

 で、そのアプリで欲しいアバターがあるんだけどなかなか出なくて…」

衣「ほう、なるほど。ちなみに咲はどのあばたーが欲しいんだ?」

咲「え!?え、えっと、この京ちゃ、いや須賀京太郎ってアバターでね!

 私達と同じ麻雀部の面子なんだけど一人だけ揃ってなくて仲間外れみたいで寂しいんじゃないかなーって

 思っているから欲しいだけでね!べ、別に特に深い意味とかそういうものはなくて

 単純にコレクションとしても欲しいだけであって、そ、それほど欲しいってわけじゃないけど

 出来れば欲しいなーって感じで…」アタフタ



衣「あ、これ衣持ってるぞ。咲が欲しいならあげるけど」

咲「ホント!!!!!???衣ちゃんそれホント!!!!!!????」ガッターン

衣「ひぃぃ!?な、なんだ怖いぞ咲!!」ビクッ

咲「あ!ご、ごめん。ほ、ほんとにくれるの?」

衣「ちょうど衣のあぷりの中でダブっていたのがあったからな!

 それに莫逆の友の頼みとあらば断わる理由もないだろう」

咲「こ、衣ちゃん…!(ジーン) ありがろう、私衣ちゃんが友達でホントによかったよ!」

衣「うん!衣もうれしいぞ!よし、じゃあ今すぐ衣の京太郎を先に送ってやるぞ」ぴっぴっぴっ

咲(やった!ついに、ついに念願の京ちゃんのアバターが手に入る!

 もうこれでお小遣い削ってのガチャ回しなんてしなくていいんだ!)ドキドキワクワク

♪ピピーン

咲(キター!!! 京ちゃん京ちゃん京ちゃん京ちゃ)ピッ


♪パパパパーン『須賀京太郎 -衣抱っこ-』 ゲット!


咲「」


咲「……あれ?なにこれ?なんで京ちゃん衣ちゃんを抱っこしてるの?」

衣「ん?あぁそれか。実はその京太郎は衣があぷりを始めた頃に手に居れてな。

 初めのうちはただの有象無象だと思っていたんだが、凡庸の目で見る麻雀というものも

 なかなかおもしろくてな。長く使っているとある日衣のアバターが京太郎に抱っこをせがみ始めて、

 しばらくそれが続いたらこれが当たり前になってしまった。はがそうと思っても衣のアバターが

 それを嫌がるんだ。まさに偕老同穴。衣と咲と同じ莫逆の友となったわけだ!」

咲「」

衣「なに、衣の京太郎はもう一体いるから気にしなくていいぞ!

  これで咲の友も皆揃ったわけだし、おまけに衣もついてるから咲ももう寂しくないな!」グッ



咲「…………………ありがとう。衣ちゃん」

衣の屈託のない笑顔の前に咲はそれ以上何も言う事が出来なかった。

カンッ