どうも、須賀咲ちゃんです!

 高校時代一人でいる時にはサラダうどん(ぼっち)→サラダうどん(ぼっち)のループをしていた宮永咲ちゃんはもういない!

 思えば京ちゃんがレディースランチを頼まなかったり、優希ちゃんが誘いに来なかったりしたら一人で食べてたっけ……。

 そ、そんな黒歴史はもうないの! 今は幸せな毎日です!

 そんな幸せな咲ちゃんの前に、おっさん臭を漂わせた私のお父さんが……


 「あいたっ」

 「そんな強く叩いてないだろー? 変なこと言った罰だ」

 「うう、お父さんひどいよ。これは訴訟ものだよ!」

 「いーか咲。男にむかって言ってはいけないことは三つある。

  一つは加齢臭。一つは髪の話。一つは大きさだ」

 「セクハラだよ! 潰すよ!」


 ガタイのいい京ちゃんですら『ソコ』に一撃加えれば昏倒するんだからね!

 だいたい娘に何言ってるのさ、もー!


 「って、お父さん何してるの?」

 「……ん、これか」


 お父さんの手にはタバコのケース。それもたくさん。

 ヘビースモーカーってほどではないけど、そこそこ嗜んでいるお父さんがこんなところで何をやっているんだろう。

 「子供」

 「っ!!」

 「産まれるんだろ。初孫だ。かわいがらせろよー」


 そう言いながら、お父さんはタバコの箱を全てゴミ袋に入れてしまった。


 「もっと早く、辞める予定だったんだけどな」

 「お父さん」

 「いい両親、いい父親とは言えなかった。

  でもな、咲。

  娘の幸せを祈らない父親なんていないんだ。

  幸せになれよ」


 きっと普通の女の子は大なり小なりお父さんのことを格好悪いと思って生きていくんだと思う。

 私だってそうだ。

 お父さん不潔だとか、服を一緒に洗わないでとまでは行かなくてもカッコイイなんて思ったことはなかった。

 初めて、かな。

 お父さんカッコイイって思ったのは。


 「まぁ問題は本当に辞められるのかって話だよね」

 「手厳しーな……咲……」


 この後お父さんはニコチン中毒に苦しみ、京ちゃんのお世話になりました……。

 お父さん。カッコ悪い……

 これ以来、宮永家の京ちゃん依存が増えた気がする……。

 京ちゃんは私のだからね! カン!