須賀咲ちゃんです! 今日は旅行に来ています!

 やっぱり京ちゃんはお仕事をしているし、子供もいるしで余裕がなかったけれど、お姉ちゃんからのプレゼントで来ることができました!

 ちなみにそのお姉ちゃんは急な仕事で来れなくなりました……。さ、さすがに申し訳ないかな。


 「うおー! 咲、真っ赤だぞ!」

 「もう、京ちゃん! 騒がないの!」


 子供を連れてはしゃぎ回る京ちゃん。

 ちょ、ちょっと。他人の目が恥ずかしいよ!

 でも普段お仕事が忙しいと、こうして外ではしゃぐのはやっぱり楽しいのかな?

 もともと京ちゃんは体育会系だし、高校時代は麻雀部だけど、力仕事は得意だしね。

 一人を肩車して、一人を腕だけで持ち上げてるのはすごい。

 そんな京ちゃんに抑え込まれたら文学少女の私じゃ動けないよね。興奮します!

 自分が陵辱される妄想をしない女の子はいないと思う! もちろん私の妄想の相手は京ちゃんだからね!

 あ、和ちゃんは本当に大変だね! 何がとは言わないけど!


 (私と京太郎くんが絡む本は細かいものを含めると19冊あるらしいですよ?)


 ……え、そんなにあるの!? わ、私だって(一応)あるもん!

 外で思い切り遊んだあとはしっかりお風呂で体を流さないとね。

 ……って、お姉ちゃん! なんで家族風呂を予約してるの!?

 私と京ちゃんはいいけど、お姉ちゃんも一緒に入る気だったでしょ!

 というか、この延長料金って……やっぱりそういう使い方を前提にしてるのかな?


 「もっと強くやってもいいんだぞ」


 京ちゃんが背中を流してもらっているみたい。

 ああいうとこ、男の子だなぁって思う。

 私がマッサージしてあげるときなんかも乗っかって足で踏まないとダメだもん。

 逆に京ちゃんがやると指先だけで痛いくらいにしてくるし……。


 「咲ー。早く入ろうぜ」

 「きゃっ。……もう!」


 後ろから抱きしめてくる京ちゃん。は、反則だよ! 子供もいるのに!

 な、何か今日は京ちゃんのデレがすごい気がする。

 でも周囲の目とか子供がいる前は恥ずかしいよ!


 「まるで電池が切れたみたいだね」

 「本当。京ちゃんはまだまだ元気?」

 「いや、正直結構疲れてる。

  大学時代とかはもうちょっと体力があったと思うんだけどなー」

 「ふふふ、京ちゃんもそのうちおっさんだね」

 「おい!

  俺がおっさんだったら咲もおばさんだぞ!」

 「うっさいよ、おっさん!」

 「なんだと、おばさん!」


 口では喧嘩しているようで、私も京ちゃんも笑ってる。

 間に挟まっている子供たちは昼間に大暴れしたのが嘘みたいにグッスリだ。

 私は昼間のうちに相手をするのが慣れているけど、無尽蔵のパワーに振り回された京ちゃんはおつかれみたい。

 まぁ運動の体力と子供の相手は少し違うもんね。


 「咲」

 「なぁに、京ちゃん」

 「ありがとう。

  今日は楽しかった」


 そう言って顔を背ける京ちゃん。ふふふ、本当にわかりやすいよね。

 普段あまりデレないくせに、こういう雰囲気になると私が言ってほしいことを言ってくれる。

 「照さんは残念だったけど、その」

 「うん、わかってる。

  今度ちょっとだけ埋め合わせしてあげてね」

 「おう」

 「ちょっとだけだからね!

  あまりデレデレしないように!」

 「わ、わかってるよ」


 ちゃんと釘を刺しておかないと何をさせられるかわからないもん!

 まぁ、今回は本当にお姉ちゃんに感謝しているし、来れなくなったことに関してはかわいそうだと思うけどね。

 家族でこうやって旅行に来れて、すごく嬉しい。

 ありがとう。お姉ちゃん。


 ……


 『二日目からは私も合流する』

 『えっ、お姉ちゃん来るの』


 電話で受けた連絡で、二日目からはもっと騒がしくなることがわかりました!

 でも、今回は京ちゃんにデレても許してあげようかな! カン!