ふふふ、須賀咲ちゃんです……。

 表紙を見て今年の夏は一人勝ち! と思いきや、タイトルが「でもんず」だったことやそもそも出番を他の三人に取られていたことなんて気にしてないもん……。

 なんでダークホースの永水のおっぱいさんや末原さんが……ぐぬぬ。

 あ、お姉ちゃん? 0と1の間には越えられない壁があるんだよ?


 「ふぅ……」

 「咲、どうしたの?」

 「あ、お姉ちゃん。やっと子供が二人とも寝付いたところなの」

 「子供……」


 そう、私と京ちゃんの子供。

 正直、子供には私と同じような思いはして欲しくないと思ってた。

 麻雀で怒られたことや、夫婦別居になった話だとか、今でも怖い。

 もし、私と京ちゃんで同じことが-----


 「怖い?」

 「ひゃぁ!?」


 子供が起きるから我慢したけど、小さく悲鳴をあげちゃったよ!

 お姉ちゃんがいきなり抱きしめてきました。……当たる胸板は間違いなく私の姉。


 「大丈夫。京ちゃんも、咲も、いい夫婦だから、ね?」

 「おねえ……ちゃん」


 子供が怖かった私に京ちゃんは約束してくれた。

 絶対に私を一人にしないって、約束してくれた。

 お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、みんな一緒。

 この子達は望まれて生まれてきたんだって、胸を張って言えるから。

 「うん。自信を持って言えるよ。

  私の妹はいい嫁さんで、私の義弟はいい旦那さんだって」

 「お姉ちゃん……恥ずかしいよ……」


 いつも寡黙なお姉ちゃんがたまーに、本当にたまーに! 真面目モードに入るときがある。

 そういうときはいつもこうして抱きしめて頭を撫でてくれるんだ。えへへ


 「だからたまに京ちゃん貸して」

 「えっ」


 ……そのあと、こう言うのもいつものことなのだ。


 「お姉ちゃん……?」

 「別に咲から京ちゃんを取ろうなんて思ってない。

  ただたまに貸してくれればいい」

 「貸すって、何する気!?」

 「今回は、デート一回」

 「うっ」


 いつもはもっと直接的でエグいことばかり言うくせに……ぐぬぬ……

 でもお姉ちゃんも子供達の面倒を見てくれたり……見てくれてたっけ……? ってこともあるし、今回みたいなこともあるし、……仕方ない。


 「今回だけだからね!」

 「うん」


 はぁ、また言っちゃった。「今回だけ」が何回目だろう。

 そういえば京ちゃんの意思は聞いてないけど、まぁいっか!

 そのあと、私は倍の二回分デートしました! カン!