京太郎「こんちゃーっす」

蒲原「ワハハ、来たな京太郎」

モモ「遅いっすよきょーさん」

ゆみ「四人面子は揃ったか。……それで? 蒲原。お前がこの間言っていた『服を持ってこい』というのは一体どういうことだ?」

京太郎「そうですよ先輩、言われて一式持って来ましたけど何に使うんですかこの服」

蒲原「まあ、とりあえず四人揃ったんだから卓に着こうじゃないか」ガタガタッ

蒲原「ゆみちんもモモも服持ってきたかー?」

ゆみ「ああ」

モモ「持ってきたっすよ。お陰で荷物が嵩張って嵩張って」

蒲原「ワハハ。そこの所はご愛嬌って奴だー。……さて、今日は普通に打つのに加えてちょっとした罰ゲームもやろうじゃないかー」

ゆみ「……それと服に一体何の関連性があるんだ」

蒲原「最近は特に暑いだろー? そこでだなー」

モモ「……まさか、先輩、そういうことっすか!? 最初に服を着込んでおいて! 負けた分だけ一枚ずつ服をハラリと脱いでいく! あの!」

モモ「いやん、そんな、ゆみ先輩ときょーさんの前で肌を見せるのは満更でもないっすけど、そんな突然言われても♪」クネクネ

ゆみ(クネクネしてるから普通に見える……)

蒲原「クネってるから普通に見えてるぞーモモ」ワハハ

京太郎(モモの……裸!? というか、脱衣麻雀!?)

蒲原「……京太郎、目が怖いぞー……。麻雀部がそんなことやってるとバレた日には廃部間違いなしだから流石にやらないぞ?」

蒲原「それにこう暑いと合法的に脱げるのは罰になってないだろ?」

ゆみ(いや、それはおかしいと思うが)

蒲原「だから今回はなー……着衣麻雀だ!」

蒲原「振り込んだ人は振り込み先が持ってきた服を一枚借りてどんどん着込んで行くんだ。暑い上にさらに着込むんだからこれは罰ゲームだろー?」

蒲原「それに健全! 全然不埒じゃない!」

ゆみ「……まあ、それなら問題もなさそうだ」

モモ「取り敢えずやってみればいいんすよ」

京太郎「折角服持ってきたんだしな」

蒲原「ワハハ。よーし、それじゃあ打つぞー」

…………

蒲原「うーん……これなら通るか?」

京太郎「それ! それです! ロン!」

蒲原「ワハハ。これはしてやられたなー。仕方ない、京太郎、持ってきた服を貸してくれ」

京太郎「いいんですか? 言っても男物っすよ?」

蒲原「それがい……じゃなくて。そんなの気にしないから、さあ早く!」

京太郎「はあ、それじゃあシャツを」

モモ「……」

ゆみ「……」

…………

蒲原「どうにも今日はツいてないかもなー」トン

京太郎「逆に俺は無茶苦茶ツいてるかもしれません。ロン!」

蒲原「くぁー、参ったなー。今日の京太郎はバカヅキかもなー」

京太郎「……靴下とか持ってきてますけど、いいんですか?」

蒲原「構わないぞー。罰ゲームだからなー。……履いてもいいか?」

京太郎「先輩がいいなら別にいいんすけど」

ゆみ「……」

モモ「……」

…………

蒲原「……」クンカクンカ

蒲原「……」ハスハス

蒲原「ワハハ」ポワーン

ゆみ「おい蒲原」ボソボソッ

蒲原「……お、おおどうしたユミちん」ビクーン

ゆみ「お前さっきから」

ゆみ「わざと須賀に振り込んでいないか?」

蒲原「」ビクビクーン

蒲原「……ワ、ワハハ。そんなわけないだろー」

ゆみ「……そうか。……それにしてはさっきから隙を見ては須賀のシャツに顔を埋めているようだが」

蒲原「あ、暑いからなー! 汗を拭っているんだ!」

ゆみ「……そうか」

蒲原(ユミちんも気付いたか? これは如何に京太郎に振り込むかのゲーム。京太郎の匂いに包まれる絶好のチャンスだということを!)クンカクンカハスハス

京太郎「いやー今日は調子いいのかなー」トン

蒲原(京太郎はノリノリだし私も匂いを嗅げて嬉しい。これぞWIN-WINて奴だなー)ワハハ

モモ「……」トン

京太郎「モモ、それは通らないぞ。ロン!」

蒲原「!」

ゆみ「!」

モモ「あっちゃー、やっぱきょーさんには見えてるっすかー」

京太郎「不注意だったな。ほれ、上着」

モモ「こう暑いのに更に上羽織るんすか! やっぱ罰ゲームっすね!」ニマニマ

モモ「あー、暑いっす! 身体火照ってく……る……」クンカクンカ

モモ「あれ? ……きょーさん、これ、クリーニングとかに」

京太郎「? 出してるぞ? 流石に」

モモ(道理で! 匂わないわけっす! 蒲原先輩はどうやって匂い嗅いでるわけっすか!?)

蒲原(ワハハ。甘かったなモモ。私の嗅覚を舐めるなよー? クリーニングや洗濯に出していても仄かな匂いは嗅ぎ分けられるぞ!)ハスハス

ゆみ「……さあ、続きだ。どうやら今日は須賀の調子が良いみたいだから私も注意しなければな」ソワソワ

蒲原(ユミちんも完全に京太郎狙いになったな? ここからが本当の勝負になりそうだ)

モモ(逆転の発想っす桃子! 匂いが付いてないということは自分の匂いを染み付かせるチャンス!)ゴシゴシ

モモ(きょーさんに返した時に『あれ? ……これモモの匂いがする』。……そしてきょーさんは私の匂いが染み付いたこの上着で! 上着で!)ゴシゴシゴシゴシ

京太郎「……ん? ……あー。えーっと……俺、服全部無くなったんで一抜けでいいっすか?」

ゆみ「!?」

モモ「!?」

蒲原「!?」

京太郎「じゃあそういうことで……」

ゆみ「ちょっと待とうか」ガシッ

ゆみ「どうにも怪しいな。鞄の中に服はまだ残ってるんじゃないか?」

蒲原「ワハハ。そうだぞ、勝ち逃げはさせたくないな」

京太郎「いやっ、もう本当に何もないっすから!」

ゆみ「須賀、最初お前は『一式』持ってきたと言っていたな。今場に出ているのはシャツ、靴下、上着の三つだ……モモ」

モモ「了解っす!」バッ

京太郎「あっ、おいモモお前人の鞄を!」

モモ「ダメっすよきょーさん嘘を吐い……ちゃ……」

ゆみ「どうしたモモ、何が残っていた」

モモ「……パ」

ゆみ「……パ?」

モモ「……パン」

蒲原「……パン?」

モモ「きょーさんのパンツっすー!」アトズボンモ

京太郎「はぁ……流石に下を渡すのはセクハラじゃないですか。だから俺はもう一抜けってことでいいでしょうこれ」

ゆみ「……須賀」

蒲原「……京太郎」

モモ「……きょーさん」

京太郎「……はい?」

ゆみ・蒲原・モモ「座れ(るっす)」

京太郎「……ハイ」


ゆみ(須賀のパンツ須賀のパンツ須賀のパンツ須賀のパンツ)

蒲原(京太郎のパンツ京太郎のパンツ京太郎のパンツ京太郎のパンツ)

モモ(きょーさんのぱんつきょーさんのぱんつきょーさんのぱんつきょーさんのぱんつ)

ゆみ(須賀パン須賀パン須賀パン須賀パン須賀パン)ハアハアハアハア

蒲原(京パン京パン京パン京パン京パン)クンカクンカクンカ

モモ(きょーぱんきょーぱんきょーぱんきょーぱん)ゴシゴシゴシゴシ

京太郎「……じゃあ打てばいいんですね、打てば……」トン

蒲原(クンカクンカハスハスクンカクンカハスハスクンカクンカハスハス!!)

モモ(ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ!)

蒲原・モモ「……~~!!」

ゆみ「……おい。次は蒲原、お前の番だぞ」

ゆみ「……駄目だ。蒲原もモモも熱中症か気を失ってる」

京太郎「……あ、あー! やっべー保健室連れて行かないとこれはマズイなー!」

ゆみ「……はぁ、そうだな。此処までにしようか」

ゆみ「……須賀」

京太郎「は、ハイ?」

ゆみ「続きはまた今度、な」

京太郎「……はい」

カンッ