京太郎「なん…だと…」

咲「どうしたの京ちゃん?」

4校合宿所の旅館の一室で京太郎は嘆き悲しむ…その表情は絶望そのものだ。
そんな京太郎に少しばかり引きながらも咲は心配そうに声をかけた。

京太郎「で、電波がないとかありえねーよ!?」

咲「あぁ……ラジオね」

深夜ラジオが大好きで毎日聞いているのだ。
専用のラジオを持って来ていて聞こうとしたのだが、まったく聞こえない。

京太郎「ちょっと電波いい所探してくる」

咲「いってらっしゃい」



桃子「………聞こえないっす」

ゆみ「どうした?」

一室で桃子が携帯を前に項垂れていた。
携帯からはザーザーと砂嵐しか聞こえない。

桃子「で、電波いい所探してくるっす」

ゆみ「あぁ…ラジオか」

ゆみは、桃子のふらふらとした後姿を見送った。
前に好きで聞いていると聞いたことがあったなと納得した。

『始まりました!!今日も元気に恒子でラジオ!!』

京太郎「おぉ……聞けた!聞けたぜ!」

外へ出てうろついているとようやく電波が届きイヤホンから声が聞こえてきた。
何時も通りのハイテンションの福与恒子の声に感動すら覚えた。

京太郎「やっぱりいいな、恒子さんのラジオ」

桃子「聞けるっすか!?」

京太郎「うぉ!?」

のんびりと聞いていると突如横に桃子が姿を現した。
桃子の姿を見ることが出来ない事とラジオに集中していた事もあり飛び跳ねるほどに驚いた。

桃子「あっ…ごめんっす」

京太郎「いや…こっちこそごめんな」

桃子「それってラジオ聞けるっすか?」

京太郎「あぁ…アナウンサーの恒子さんのラジオだけど」

桃子「私も大好きでよく聞いてるっす!」

まさかのまさか同じ趣味の人に会えて2人のテンションは上がった。

桃子「出来れば私も聞きたいんすけど……」

京太郎「あーと……これイヤホンからしか聞けないんだけど」

二人はイヤホンへと眼を向けた、普通の1人用のタイプで2人が聞こうとすると肩をくっ付かせないといけない。
少しばかり桃子は悩むも毎日聞いているラジオを選ぶ事にした。

桃子「片方貸してもらえないっすか?」

京太郎「こっちはいいけど…いいのか?」

桃子「趣味のあう人に会ったのは初めてですし…できれば話も」

京太郎「そっか、それもそうだな…はいこれ」

桃子「ありがとうっす」

京太郎はイヤホンを右に桃子は左に着け肩を合わせた。
イヤホンからは恒子の声が聞こえてきた。
二人は静かにそれを聞き入る。

京太郎「なんかいいな、こういうのも」

桃子「ふふふ…いいっすね」

トンと桃子は京太郎の肩に頭を置いた。
京太郎も騒がず雰囲気に任せてゆったりと楽しんだ。


  • 後日-

久「それでどこまでいったのよ?」

京太郎「ちがっ!?」

ゆみ「それでその後はそうなんだ?」

桃子「ふぁ!?勘違いっすよ!?」


京太郎&桃子「「ちがーーう!」」

あの時の光景を見られて弄られたとか


カンッ