和が俺の部屋に来て1週間が経った

初めは色々あったが、1週間も経てば人間慣れるものである


和「お帰りなさい。ご飯にします?お風呂にします?それともネ・ト・麻?」

京太郎「色々おかしいけどなんでその最後にした?」


和「はい、これお弁当です」

京太郎「サンキュ……キャラ弁じゃねーよな?」

和「結構手間がかかるので今日は無理でして……麻雀の役にしてみました」

京太郎「逆に手間かかりそうじゃねーの?」


京太郎「ほい、できたぞ」

和「はい、それではいただきます……」

京太郎「どうだ?ちょっとした自信作なんだが」

和「すいません、少々料理修行に…」

京太郎「!?」


まぁ、うん。慣れだ慣れ

京太郎「……いや、慣れって怖い」

和「はい?」

京太郎「いや、こっちの話」

言ってる意味が分からないのか首をかしげる和

まぁ、こんなおもち美人がいる生活に慣れつつあるのも怖いってことだ

さらに言うなら俺の抵抗虚しく、和は下着にYシャツ1枚というスタイルだ

和「実家ではこんな恰好できませんし」

京太郎「そーいうもんか?」

和「ちゃんとした格好しないと垂れるぞって母に」

京太郎「そーいうのはいいわ」

男に言うことじゃねーよ。夢を壊すな

京太郎「にしても1週間経ったな」

和「えぇ。中々楽しい1週間でした」

京太郎「俺は色々と苦労も多いけどな」

無防備な和相手に我慢したり、唐突な手作り弁当で友人たちから色々言われたり

挙句、いつ変なおっさんが来るか分からない状況だ

というかいつまでいるつもりなんだろうか

京太郎「なぁ、まだおっさんの件は片付かないのか?」

和「あぁ、いい加減出て行け。もしくは家賃を体で払えと…」

京太郎「変な深読みすんな。家出……まぁ、両親公認だろうけど、いつまでも俺のとこにいる訳にはいかないだろ?」

無駄に金があるおっさんらしいし、面倒なことになったら俺も和も困るだろう

和「あぁ、あの屑……最低の屑の件ですか」

もう隠そうともしないのな

むしろ最低付けて言い直したよ

和「正直、もうその件は片付いてます」

京太郎「……はい?」

和「ここに来て3日目の時、朝ちょっと布団にもぐりこんだじゃないですか」

京太郎「あぁ……やったな」

いきなりで危うく朝の生理現象を見られるところだったわ

和「で、その時こっそりツーショット写真を撮って送りまして」

京太郎「え?」

和「で、須賀くんのスペックも書いて、『これ以下のあなたにこれ以上関わる気はありません』って言ったら傷心旅行か何かに行ったらしいですよ」

京太郎「……ちなみにその写真と俺のスペックってのは?」

和「んー……写真はこれですね」

布団の中で抱き合う2人の写真(顔等は写らないように)

和「で、スペックは人よりイケメンで背が高く、運動神経もよくて家庭的で気が利いてギアスが使えてマッハ20を出せるダークフレイムマスター、と」

京太郎「オイ後半」

特に後ろから2番目は人ですらねーよ

和「そんな訳で相手の方は酷く傷ついて諦めてくれたそうですよ」ニコッ

京太郎「そんな良い笑顔で相手の心折ってやんなよ……って待て。3日前?」

和「はい。3日前です」

京太郎「もう1週間経つよな?なんでずっとウチに居たんだ?」

和「……本気で言ってるんですか?」

和は心なしか少し怒ったような言い方だった

後、じりじりとにじり寄ってくる

和「なんでこの1週間ここに居たか、本気で分からないんですか?」

京太郎「え?……あー……俺をからかうため?」

和「それは理由の4割です。あ、ちなみに1割が最初のお見合いの件でして」

割合低いなおっさん

4割俺をからかうためってのも大概だけど

和「残りの5割は……あなたと居たかったからですよ」

京太郎「……へ?」

そのまま和に抱きしめられる

おもちが!てか感触的に今日はYシャツの下ノーブラ!?

京太郎「の、の和さん?これは……ちょっとまずいんじゃ……」

和「お見合いの件が面倒だったのは本当ですが、ただの口実です……須賀くん、私、あなたが好きです」

正直夢じゃないのか?

目が覚めたら1人の部屋になってるんじゃないかこれ?

和「本気、ですよ?高校の時も、何も言わなくてもみんなを支えてくれました」

和「卒業しても、ちゃんと気にかけてくれて連絡をくれましたし、何より今回も、色々言いながら私を助けてくれました」

京太郎「そんな……困ってる友人を助けるなんて当然だろ」

和「分かりませんか?そういうところが、須賀くんのいいところで、私が好きになったところなんです」

和「だから、押しかけるなんてちょっとずるいことしましたけど、私は本気で須賀くんが好きなんです」

ずるいのはちょっとどころじゃないかもしれませんけどね、と付け足す和







俺は……

京太郎「……高校の時は、ぶっちゃけ下心だった。見た目とか、胸とかそんなことばっかりで」

京太郎「高校を卒業するころには、そんなじゃなく、本当に信用できるいい友人だと思ってた」

京太郎「この1週間、色々あったけど、楽しくて……その、これからも一緒に居たいと思った」

京太郎「あー、うん。俺も、好きだ」

色々と考えがまとまらず、思っていたことを口に出したような形になったが、それは俺の本心だった

和「……はい」

そのままさらに強く俺を抱きしめる和

てかそろそろ離れてくれないと色々と危ないんだけど

和「……正直、ですね。誘惑して、手を出されてもいいと思ってたんですよ」

京太郎「……待て。じゃあお前今まで」

和「はい。想像以上に鋼の理性でしたね」

こいつ、やっぱり分かってて色々やってたのか!!

俺の今までの必死の我慢を笑ってやがったのか!!

和「と、いう訳で……我慢、しなくていいですよ?」

和「……好きに、しちゃってください」

あー……可愛すぎる



和「ちょっと悔しいですね」

京太郎「何がだよ。あんだけやって、不満か?」

和「だって……私は初めてだったのに、須賀くんは違うなんて」

京太郎「そこはなー……流石に文句言われても」

和「えぇ、分かってます。だから……これからは私だけですよ?」

京太郎「……そんなこと、当たり前だよ」


カンッ!!