洋榎「えー本日はお集まりいただきまして…」

雅枝「よっ!最初から飛ばしとるなー!」

愛宕父「今日は愛宕家の者しかおらんぞー!」

絹恵「あっはははは!」


京太郎「…」



洋榎「なんや、そうツッコまれるとボケにくいやん…まあええか、めんどいからパパっと終わらせるでー

   そんなわけで今日はおとんのへそくりから全部出したんで寿司でもからあげでもオードブルでも何でも食って、
   ウチの誕生日会を盛大に祝ってなー!」


愛宕父「なぬ?」

雅枝「さあ、食うかー!絹、フタ開けて」

絹恵「うわぁ、おいしそうやねぇ~!な、京太郎くん!」

京太郎「…あの」

洋榎「寿司とかは絹や京太郎が食べ、ウチはからあげ食えたらええわ」

雅枝「ほんま好っきやな………そのたんぱく質は体に回らなかったみたいやけど」

洋榎「うっさいわ!」

愛宕父「な、なあ洋榎…何で隠しとった場所分かったん?」

洋榎「えー、バレバレやったで?使ってくださいと言わんばかりやったし」

雅枝「ゴルフもやらんくなったし、どうせ使い道なかったやろ?娘のためと思って諦め」

愛宕父「とほほ…」


絹恵「もう、みんな食べへんの?ならウチらだけでいただこっか、京太郎くん」

京太郎「いや、あの…」


愛宕父「なんや、寿司苦手やったか?なら、ほれオードブルもあるし、洋榎のからあげも取ってええで」

洋榎「こらー!今日の主役はウチやで!」

雅枝「あんたいっつも食ってるからええやろ」

絹恵「ほんまはどうしたの、京太郎くん?」



京太郎「……『愛宕家の者しか』って言ってたましたけど、よかったんですか?俺呼んで

    浩子さんたちは?」


愛宕父「……」

雅枝「……」

洋榎「……」

絹恵「……」





  ど っ



雅枝「わっはははは!!なんや、結構おもろいこと言うやん!」

愛宕父「なかなかのセンスやないか!」

絹恵「このタイミングでその冗談は流石京太郎くんやな!」

洋榎「あっははは!心配せんでも昼に部室でみんなと一緒に浩子も来て祝ってくれたわ!これは一家だけの集まりやから!」


京太郎「いや、だからその一家だけって…」



愛宕父「男は細かいこと気にせんもんやろ!






    どうせ近いうちに俺の息子になってもらうんやからな!」



京太郎「え?」

雅枝「そうそう、遅いか早いかの違いや」


京太郎「え?」




洋榎「も、もう…おとんもおかんも…///」

絹恵「改めて言われるとテレるやん…///」



京太郎「え?」



愛宕父「京太郎くんの事は気に入ってるし、これらも満更でもなさそうやから、

    法が許すんなら、いっそ二人とも貰ってくれてもええんやけどな!がはは!」


京太郎「ちょっと、おい」


洋榎「でへへ…ばかおとん…///」

絹恵「えへへ…///」


雅枝「まあ、今日は洋榎の誕生日や

   絹は京太郎にアピールすんの少し控えんとな」


絹恵「む~……でも、しょうがないか」

洋榎「ごめんな絹、絹の誕生日のときには好きにやってくれてええから


   てなわけで京太郎…///

   飲み食い終わったら、ウチの部屋で一緒に『新喜劇傑作コント集』観ような…/////」


絹恵「うわ~お姉ちゃん大胆!」

愛宕父「ムードのない誘い方やなぁ」

雅枝「アンタが若いときも大概やったで…」



京太郎「……ははは、は…」




家に帰ってから両親に事の次第を話したら親父曰く


「あ、言うの忘れてた 
 ちょっと前に愛宕さんと話す機会あって、そのときに決まったから
 めんごめんご

 まま、いいじゃねーか
 二人とも可愛いお嬢さんなんだし、どちらを選んでも文句ない話だろ?なはは」


あっけらかんと言う父に殴る気も失せたので、ハンドボールの球をぶつけといた

急所に当たりうずくまる親父と、それを見てげらげら笑うお袋を後に部屋に戻った



ベッドに腰かけ、一息つくと


「先においしいからあげの作り方を覚えようか、それともサッカーのテクニックを覚えようか…」


そんなことをぼんやり考えた



カンッ