菫、大学三年時

菫「君が須賀くんか! よく来てくれたね! 本当に、ほんっとうによく来てくれた!」

京太郎(大学入学当初、いきなり美人の先輩に手を掴まれて感激された時は何事かと思ったけど……そうか、こういうことだったのか……)



菫、高校三年時

菫「照、お前は何処に行くんだ?」

照「何処に行くって……何の話?」

菫「高校卒業後のプロ入りの話だ。何処に行くんだ?」

照「……行かないけど」

菫「……どういうことだ? 話は来ているんだろう?」

照「……キャンパスライフ、ってものを送ってみたい。大学からも推薦は来てるから、プロは大学出てから行く」

菫「……そうか。私も大学進学するつもりだから、今度はインカレで敵同士になるかもな」



菫、大学一年時

菫(高校の時にはそう言ったが)

照「ポッキーおいひい」ポリポリ

菫「まさか大学まで同じになるとは……」ズゥーン

照「? 菫どうして落ち込んでるの?」

菫「今後四年間誰かさんの介護に奔走する未来図に絶望しているだけだよ……」



菫(今覚えば、照『だけ』の介護であればどれほど楽だったか)



菫「白糸台出身、弘瀬菫です。よろしくお願いします」

照「菫と一緒。宮永照。よろしく」

宥「……阿知賀女子から来ました。松実宥です。うう、寒い……」ガタガタガタ

白望「宮守女子、小瀬川白望。シロでいい」

怜「千里山の園城寺怜や。身体弱くて迷惑掛けることもあるかもしれんけど、大目に見てくれるとありがたいわ」



菫(入部したての麻雀部、この時点で気付くべきだったんだ……!)











菫、大学二年時

照「菫、おかし食べたい」

菫「そこの棚に入ってる。勝手に食え」

照「分かった」

宥「ううううう……。ご、ご、ご、ご、ごめん菫ちゃん。何かあったかいもの、ないかな?」ガクブル

菫「毛布とインスタントのスープを用意してある。それを使ってくれ」

宥「あ、ありがとうねぇ」

怜「あかんわ弘瀬、うちもうぶっ倒れそう」

菫「ああもうそうなる前にもっと早く言え! ほら病室行くぞ!」

怜「堪忍なー。うち病弱やから」

白望「……あー」

白望「…………」ダルーン

白望「………………」ダルダルーン

白望「……………………ダル」

菫「麻雀を打て小瀬川ァ!」








最初に戻って


照「京ちゃん、おかし食べたい。京ちゃんの手作りのやつ」

京太郎「冷蔵庫の中にチョコ冷やしてありますんで食べて下さい!」

宥「京太郎くん……さ、さ、さ、寒い」

京太郎「棚にホッカイロと湯たんぽ用意してありますんでそちらを!」

怜「須賀ー。先輩命令や。膝枕」

京太郎「分かりましたはいどうぞ!」

白望「京太郎、トイレ行きたい。おんぶ」

京太郎「園城寺先輩膝枕してるんであと二分だけ待って下さい!」

白望「分かった」

白望「……」ブルッ

白望「…………」ブルブルッ

白望「京太郎、限界」

京太郎「分かりました背中乗って下さい!」

怜「須賀いけずやなぁ。途中で打ち切った罰として帰ってきたら二十分膝枕なー」

菫「……」

菫「本当に須賀くんが来てくれて助かったなぁ……」

京太郎「……ただいま戻りました……シロさん着いたんで降りて下さいよ……」

白望「ダル……」ブラーン、ストン

ピリリリリッ

京太郎「はいもしもし!?」

咲『ううっ……ぐすっ……京ちゃん、ここどこぉ?』

京太郎「また学内で迷ったのか……。今周りに何がある? 迎えに行くからそこから動くなよ?」

淡「おっはよー! 淡ちゃんが来たぞー! おっ、早速きょーたろーの背中はっけーん!」ドーン

京太郎「おわっ! おまっ、開口一番背中に飛びつくな!」

淡「淡ちゃんとあそべー!」

菫「……」

菫「要介護者も二人増えたけれど、些細なことだな」

京太郎「弘瀬先輩現実逃避しないで下さい!」

カンッ