【控室】


京太郎「大会控室に直接集合ってことにしてあるけど、咲のやつは来れるのか?」

京太郎「……いかん、無性に心配になってきた」

京太郎「早く誰か来いよな……」




淡「わったしっがいっちば~ん♪」

京太郎「淡は二番目だな」フフン

淡「集合時間の15分前に着いちゃったから一番乗りだって思ったのに……」

京太郎「はっはっは!することが特になくて一時間前に着いたぜ!」

淡「ぐぬぬ……次は負けないんだからね!」

京太郎「次っつっても……来年?」

淡「来年?……うーん、それじゃ遠すぎるな……」

淡「じゃあ今度私ときょうたろーでデートして、待ち合わせに早く来た方の勝ち!」

京太郎「はぁ?なんで俺がお前みたいなのとデートしなきゃなんだよ」

淡「そりゃ……きょうたろーと遊びに行きたいからに決まってるじゃん」

京太郎「でもデートって言ったら恋人同士がするもんじゃね?」

淡「そうだけど、さ……」

京太郎「遊びに行くってんなら……>>229」





京太郎「負けた方は昼飯奢りな」

淡「ぜーったいに勝つんだもんね!」

京太郎「んじゃ、いつごろ行く?」

淡「年明けとかかな?コミュニケーション力満点の高校100年生の大星淡ちゃんの予定はびっしりなのだー!」

京太郎「なん……だと……」

淡「あっるぇー?きょうたろーくんは予定なんかなくて暇なのかなー?」

京太郎「ち、違わい!」

淡「はーいまた勝ったー!」

京太郎「負けてなんぞないわ!」

淡「きょうたろーの交友なんてたかが知れてるもんねー」

京太郎「バカにしすぎだー!」ワキワキ

淡「きょ、きょうたろー!くすぐったいよー」

京太郎「俺をバカにした罰だ!存分に思い知れー!」ワキワキ

淡「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」



咲(やっぱり、京ちゃんと淡ちゃんは兄妹なのかな?)ジーッ






咲「これでみんな揃ったかな?」

京太郎「いや、咏がまだだ」

淡「咏ならさっき見たけど?」

京太郎「この会場の中でか?」

淡「うん、そうだったと思う」

穏乃「それなら私も見た気がする、大人の人と一緒にいたよーな……いないよーな?」

春「二人とも和服だったから見つけやすいと思う」

京太郎「おっけ、じゃあ探してくるわ」

咲「だったら私も手伝うよ」

京太郎「迷子ちゃんが何言ってんだよ」

咲「ここまで来れたよ!迷子じゃないよ!」

京太郎「まぐれだよまぐれ、んじゃーな」

ガチャ バタム

咲「もう、京ちゃんもあんな言い方しなくていいよね」プンスカ

淡「え、あー……」

穏乃「そうだねー……」

春「…………」ポリポリ

咲(露骨に目を逸らされてる……)






京太郎(あいつは基本携帯持ち歩かないから、電話は通じないとして……)

京太郎(和服の大人と一緒か……)

京太郎(和服で二人ってことは親御さんが見に来てるってことか?)

京太郎(でも、まだ控室に来てないってことは長話とかをしてるってことだよな)

京太郎(二人でゆっくり話せる場所っつったら……)





咏「―――――すれば、帰っていいんだろ?」

京太郎(休憩室くらいしかわかんなかったけど、正解だったみたいだな)

「ああ――――――」

京太郎(何話してんだ?)

京太郎(良く聞こえないし、近寄ってみようかな……)


京太郎(近くで聞こう)スススッ

ガタッ

京太郎「やべっ!」

京太郎(なんで躓いてんの俺!?)

「誰だ?」

咏(今の声は……)

京太郎「あはは……すみません」

「お前は、須賀京太郎か」

京太郎「はい、そちらは……咏のお姉さん、でしょうか?」

「くくっ、初対面の人妻を口説こうとは、私は咏の母親だよ」

京太郎「ええっ!?」

京太郎(霞さんより若く見えるんだけど……)

京太郎「お、お会いできて光栄です」

三尋木母「ああ、こちらこそ、だがどうして須賀くんがここにいるんだ?」

京太郎「とりあえず、咏を連れて行ってもいいっすか?もうすぐ試合なんで早く行かないとまずいんすよ」

三尋木母「大概の話は済んだしな、行ってこい」

咏「……ほら行こうぜ、京太郎」

京太郎「おう!」

三尋木母「須賀くんは、まだ試合じゃないだろ?」

京太郎「そうですけど、何か?」

三尋木母「少し話があるんだ、いいだろう、咏?」

咏「……好きにしろよ」





三尋木母「私たちの話が気になるんだな?」

京太郎「そりゃ、気になりますよ」

三尋木母「……あいつには、うちの会社を継いでほしいんだ」

三尋木母「そのために今は会社の手伝いをさせてんだけど、嫌らしくってな」

三尋木母「最近はあんま口も利かなくなって、そしたらあいつから―――」

咏『今度の大会で優勝したら、大阪に帰ってもいいだろ?』

三尋木母「―――って言ってきてよ」

三尋木母「『帰る』って聞いたとき、あいつにとっての家はうちじゃないんだって考えちまって、寂しくなったんだ」

三尋木母「後で苦労するよりは、今の内から苦労しておいた方が楽だと思うんだ」

三尋木母「君は、どちらがいいと思う?」

京太郎「なぜ俺にそんなことを聞くんですか?」

三尋木母「あいつは君のことが大事みたいだからな、羨ましいくらいだよ」

京太郎「そうなんっすかね?」

三尋木母「大阪に戻ってのびのびさせるか、神奈川で将来に目を向けさせるか」

三尋木母「君の意見を教えてほしい」



京太郎「どっちか、って綺麗には答えられないですけど」

京太郎「高校を卒業するまでここにいさせる、とか、大阪に会社の支社とかがあるんならそこで勉強させればいいんじゃないんすかね?」

京太郎「咏がしたいようにさせた方が、あいつのためになるような気がするんですよ」

京太郎「……なんで、俺は優勝するために頑張ります」

三尋木母「成程、そういう案があったか」

三尋木母「とは言うが、あいつの決めたルールなのだから、今更無しになりましたーと言っても納得してくれないだろうな」

三尋木母「どうしたものか……」

<マモナクダイイチシアイガハジマリマス、カクセンシュハタイキョクシツヘシュウゴウヲオネガイシマス

京太郎「あのーそろそろ失礼してもいいですか?」

三尋木母「ああ、娘をよろしく頼む」

京太郎「任せてください!」







恒子「遂に来た!高校生とプロによる最終決戦!」

恒子「プロ・アマ交流戦の開始だーっ!」

えり「福与アナ、喧しいです」

恒子「今大会四試合の実況は、局のいろんな事情を飛び越えて、私、福与恒子と!」

えり「針生えりがお送りいたします」

恒子「もーつれないですよ針生アナー」

えり「貴女はもう少し真面目にしてください、それでは各チーム先鋒の選手の紹介です」



えり「一年生Bチーム先鋒は、今年のインターハイ団体戦優勝校、三箇牧高校で中堅を務めました、三尋木咏選手」

えり「続いて、二年生Aチームの先鋒は、インターハイ団体戦三位の阿知賀女子から、松実玄選手」

えり「三年生Aチームの先鋒は、北大阪地区予選二位の千里山女子から、江口セーラ選手」

恒子「そしてェ……プロ選抜チームの先鋒はァ!」

恒子「静寂の妖精、野依理沙だァァァァァァ!」

ワァァァァァ!

グロチャーダァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!





セーラ「リーチや!」

咏「私も、リーッチ!」

理沙「……ツモ」

咏(河にも、野依プロの手牌にもドラは無しかぃ)

セーラ(阿知賀の松実、話には聞いとったけど、ホンマドラ集まらんなぁ)

玄(東発から親被りだぁ……)



咏「ロン!16000!」

セーラ「しゃあ……ないな」

理沙「…………」



理沙「ロン、24000」

玄「はい……」シュン

セーラ(流石プロ雀士、おもろいとか言ってる場合やないな……)





先鋒戦終了
プロ 157100
一年 116600
二年 66400
三年 59900


咏「あっぶなかったー」

咲「お疲れ様、咏ちゃん」

咏「プロ強すぎんだろ、おかしすぎるっつーの」

京太郎「そのプロ相手に+収支で帰って来たんだ、よくやったぞ咏」

咏「あんがとねぃ~」

春「きょうたろう、次、私の番」

京太郎「おう、春も頑張れよ!」ナデナデ

春「うん」ポリポリ






春(咏みたいに、私も撫でてほしい)

春(きょうたろうのために頑張る)ギュッ

春「…………」

久(悪待ち……ってわけにはいかないわよね)

久(相手は古参の男子トッププロに、一度打ったことのある滝見さん)

久(最初は様子見と行きましょうか)

秋一郎「…………」

秋一郎(滝見選手から聴牌気配)

秋一郎(……ふむ)

春「リーチ」

久(滝見さんがリーチ、ここはオリね)

姫子(ちょうど大沼プロが捨てとってよかったばい)トン

春「ロン、12000」

姫子「なっ……」







次鋒戦終了
プロ 175800
一年 124000
三年 60700
二年 39400

春(+で終わった)ホッ

春(きょうたろうに褒めてもらえるかな)

春(頭、撫でてもらえるかな)

春「…………」

淡「タキミンお帰りー!」

京太郎「お疲れ様、春」

春「ん」コクッ

春「…………」

京太郎「?」

春「…………」モゾモゾ

京太郎(対局終わったのに、黒糖食べてないよな?)

京太郎「春?」

春「なに?」

京太郎「黒糖、食べないのか?」

春「…………食べる」ムスッ

京太郎「?」

京太郎(表情が読めないからよくわかんないんだよなー)

恒子「んー、プロが圧倒っていうのは予想してたけど、まさかここまでとはねー」

えり「選手に失礼ですよ、一年生チームが食いついているので、頑張ってほしいですね」

恒子「はいはーい、それじゃあ選手紹介でーす」

恒子「現在ラスの二年生Aチームからは!愛宕の血を引くサラブレッド!愛宕姉妹の美人な妹!愛宕絹恵ー!」

恒子「三年生Aチームからは、はたまた愛宕の血を引く名門姫松のエース!愛宕姉妹の残念な姉!愛宕洋榎ー!」

えり「二位の一年生Bチームからは、国麻の覇者、須賀京太郎君です」

恒子「そっしてそして!大変大人げないプロチームの副将は!我らがアイドル!永遠の十七歳、瑞原はやりだー!」



はやり「久しぶりだね、須賀くんっ☆」

洋榎「遅いでーきょうたろー」

絹恵「こんにちはー」

京太郎「はやりさんと絹恵さんですか、楽しい試合になりそうっすね!」

はやり(久しぶりの男の子……ぐへへ」ダラーッ

絹恵「心の声漏れてますよ」

京太郎(あかん、大きなおっぱいが四つも……ぶふぉっ)

洋榎「ちょいちょいちょい待ちぃーや!」

洋榎「なんでウチのことスルーしてんねん!」

京太郎「あ、洋榎さんいたんすか」

洋榎「おったで、一番乗りやったで!」

京太郎( ´_ゝ`)フーン

洋榎「絹ぅー、京太郎のウチの扱いが雑ぅー」ウェーン

絹恵「お姉ちゃんは可愛くて麻雀上手くておもろいから大丈夫やでー」ナデナデ

洋榎「絹ぅー」ウズウズ

京太郎(う、羨ましい……っ!)




副将戦開始
洋榎 60700
はやり 175800
京太郎 124000
絹恵 39400







京太郎(咏がこっちに戻ってくるためには、ここで勝ち残って次へつなげなきゃならない)

京太郎(後ろに咲がいるから安心できるけど、俺だって男だ)

京太郎(やれるとこまで、やってやる)



はやり(さてさて、ここははやりの早和了りでぱぱっと終わらせちゃおうかなー)

はやり(……ん?)

はやり(配牌三向聴、ツモもあまりよくないみたい)

はやり(ここは自力より、他力本願かなっ!)

はやり「ポン!」タンッ!

京太郎「―――ロン」

京太郎「16000」

はやり(あ……これって、京太郎くんのスジ……)

はやり(なんでこんなこと、見落としたの?)


東二局
洋榎 60700
親 はやり 159800
京太郎 140000
絹恵 39400



はやり(おかしいなぁ、今回も全然だ……)トン

絹恵「ロン、3900です」

はやり「ぇあ……」

洋榎(守りの堅さと和了速度が得意やっちゅうのに、今日は調子悪いみたいやな……)



東三局
洋榎 60700
はやり 155900
親 京太郎 140000
絹恵 43300



はやり(今度は配牌二向聴だけど、ここは……)

京太郎「カン」

はやり(自風牌の明槓、それも槓ドラモロ乗り)

はやり(どんな豪運なんだろ……)

京太郎「もいっかい、カン」

はやり(いつもみたいな引きじゃないけど、でも小鍛治プロみたいに支配されてる感じはしない)

はやり(何かな、この感触……)

京太郎「ロン、24000」

はやり「あ…れ……」



東三局一本場
洋榎 60700
はやり 131900
親 京太郎 164000
絹恵 43300


京太郎「ツモ、1100オール」

洋榎(ここまで来てプロに逆転とは、流石やな)

洋榎(せやけど、ウチも負けてられへん)

洋榎(こっからや、こっからが勝負や!)



東三局二本場
洋榎 59600
はやり 130800
親 京太郎 167300
絹恵 42200


京太郎(まだ……まだだ)

京太郎(決勝戦に繋がるような和了を、点差をつける!)

京太郎(だからまだ、俺は和了り続ける)

京太郎「ツモ、2200オール」



東三局三本場
洋榎 57400
はやり 128600
親 京太郎 173900
絹恵 40000


はやり「ロン、5200は6100ですっ☆」

はやり(こんなところで年下の男の子に負けてたら小鍛治プロや理沙ちゃん、晴絵ちゃんに顔向けできないもんね)

はやり(私の方がずっとお姉さんだってこと、優しく教えてあげるんだから)






東四局
洋榎 57400
はやり 134700
京太郎 167800
親 絹恵 40000



同コンマのため、流局



京太郎(今回はどうやら全員テンパイか……)

京太郎(変に競り合って放銃するよか、安全に流局まで待つべき、かな)

京太郎(折り返し地点だ、頑張っていくぞ)



東四局一本場
洋榎 57400
はやり 134700
京太郎 167800
親 絹恵 40000


絹恵(――――流局)

絹恵(流局の後は、場の流れが無くなる感じがするんや)

絹恵(誰かが和了り続けてても、流局の後は、なんか止まった感じがする)

絹恵(せやから、私はその隙を突く)

絹恵(ようわからん感覚やけどな)

絹恵「ツモ―――800オール」



東四局二本場
洋榎 56600
はやり 133900
京太郎 167000
親 絹恵 42400




京太郎(純全三色一盃口ドラ1)

京太郎(一応満貫手聴牌したけど……)

はやり「カン」

京太郎(……えっ)

京太郎(暗槓……槓ドラ……)

はやり「……」トン

京太郎(えっ……)

京太郎「ロ、ロン……です」

京太郎「16000の二本場なんで、16600……です」

はやり「…………」

はやり「…………」

はやり「えっ」



南一局
親 洋榎 56600
はやり 117300
京太郎 183600
絹恵 42400


洋榎(――――ここまでで、ウチと二位までの差は7万と7300点)

洋榎(この親番で役満二回和了れば話は楽なんやけど)

洋榎(……ちぃとキツめにいくで……)


【灼熱の矛】が発動されました!
この局の間【金色放つ海】【迫り来る怒涛の火力】【極寒の盾】【潮流旋風】【星流し】が無効となります



洋榎(ウチはいつも通り上手く、自由に打つだけや)

洋榎(絹とは違うて、ウチは流れに乗って攻める!)

洋榎(そんでェ――――)


洋榎「――ツモ!6000オールや!」



南一局一本場
親 洋榎 74600
はやり 111300
京太郎 177600
絹恵 36400


洋榎(親跳ツモで満足できるほど、余裕あるわけやないんや)

洋榎(まだまだ、ウチの独擅場や)



【灼熱の矛】が発動されました!
この局の間【金色放つ海】【迫り来る怒涛の火力】【極寒の盾】【潮流旋風】【星流し】が無効となります



洋榎「連荘リーッチ!」

洋榎「このまま八連荘まで行ってまうでー」

絹恵(お姉ちゃんのこの感じ……)

絹恵(ここは……)

絹恵「ポン」

絹恵(流局まで持ってけるとええんやけど)

洋榎「もー一発消さんといてぇーな」

京太郎「それ、ポンです」




同コンマのため、流局



南一局二本場
親 洋榎 74600
はやり 111300
京太郎 177600
絹恵 36400


はやり(……また、暗槓)

はやり(さっきみたいなことになるのはやだけど、それでも符があるだけで点数はちゃんと変わるし)

はやり(ここは、はやりの運を信じるしかないよね)

はやり「カン」

はやり「―――リンシャンツモ、2000・4000の二本付ですっ☆」



南二局
洋榎 70400
親 はやり 119900
京太郎 175400
絹恵 34200




絹恵(これ以上、みんなの点を取られるわけにはいかないで!)

絹恵(私も、お姉ちゃんみたいに)

絹恵「カン」

絹恵(もっと強くなるんや)



絹恵「――ロン、3200」



南三局
洋榎 70400
はやり 119900
親 京太郎 172200
絹恵 37400




京太郎(いや、あのさぁ)

京太郎(決勝に向けて勢いつけようとか確かに言ったよ?言ったけどさ)

京太郎(清一平和二盃口)

京太郎(また倍満ってどういうことだよ……)

洋榎「逆転先制リーチや!」

京太郎「あ……ロンです」

京太郎「24000、です」



南三局一本場
洋榎 46400
はやり 119900
親 京太郎 196200
絹恵 37400


洋榎(プロが好き放題されとるってどういうことやねん、京太郎は)

洋榎(普通やったら男子の競技レベルはもっと低いはずやったのに)

洋榎(……負けてられへん)



洋榎「ロン、3900は4200や!」

洋榎「ようやく、オーラスやな」



オーラス
洋榎 50600
はやり 119900
京太郎 192000
親 絹恵 37400


京太郎(オーラス……ここまで来れば咲なら負けないだろ)

京太郎(ここで逃げてあいつに繋ぐ)

京太郎(気合入れていくか!)



【金色放つ海】のブースト効果を発動しました!



京太郎「リーチ」

洋榎「そないに稼いで、オーラスでリーチってどういうことやねん」

絹恵「まあまあお姉ちゃん、落ち着いて」

はやり(……ノミ手)

はやり(……控室に戻るの嫌だな……)

洋榎「ま、京太郎には和了らせないんやけどな!」トン

はやり(ドラでもいいから……)トン

京太郎「……あ」

京太郎「ツモ、リーチ清一一通」

京太郎「4000・8000で……っす」









副将戦終了
一年 208000 (+84000)
プロ 115900 (-59900)
三年 46600 (-14100)
二年 29400 (-10000)











恒子「副将戦、決着ー!」

恒子「蓋を開けてみれば結果は歴然!全国一位の須賀選手のリードで、一年生Bチームが圧倒的独走状態!」

恒子「瑞原プロから約6万点を奪い、頂点へと登り詰めたー!」

恒子「あの華麗な指裁きによって三人もの少女を蹂躙!手籠めにしました!」

えり「福与アナ、言い方がいやらしいです」

えり「……あと、瑞原プロは少女というべきではないような」

恒子「さあ!大将戦が始まるまでの間、視聴者から送られたメールをお読みしまーす」

恒子「P.N.永遠の18歳さんから!」

『えりちゃん、あとで大道具の倉庫に来てねっ☆』

えり「これの送り主瑞原プロですよね!?」

恒子「大将戦はCMのあと!ちびっこの諸君はおトイレ行ってくるんだぞー!」

えり「はしたないですって!」










咲(京ちゃんが稼いでくれた点、守りきるよ!)

照「……咲が二番目、ね」

咲「お姉ちゃん……」

照「悪いけど、咲、この試合は私が勝つ」

照「これが私の、最後の戦い」

憩「ウチも負けるわけにはいかないんですーぅ」

憩「今日は、咲ちゃんも照ちゃんもよろしくなー」

咲「はい、よろしくお願いします」

照「……よろしく」

照「そして、あと一人は……」

健夜「お待たせしたかな?」

健夜「それじゃ、始めよっか」


                      . .-――-. .
                   . . ´: : : : : : : : : : : : .`: .
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            ∠::::  イ::∧:::::::ト、:::≧=r--  1:::::::::/レ' .V
                   /  \:{ ヾr‐ァ'     トヘ/

                       荒川 憩
                        29400


                                   ........::::::::::::::::.......
                              ....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
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                       宮永 照
                        46600

          _____
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            _ヘr─ァ、ー ┬ 、 ≦-─、

                       宮永 咲
                        208000



                     ,.   -────-
                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶
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              〈           |        |            〉
             ∧           ヽ       /           ∧

                       小鍛治 健夜
                        115900

大将戦開始

東一局
親 憩 29400
照 46600
咲 208000
健夜 115900




健夜(ここまで点差つけられてると、またこーこちゃんにプロの威厳がーとかアラフォーがーとか言われそうだよね……アラサーだけど)

健夜(……はぁ)


\\// Y=ニニニニニニニニ∨   ∧ニニニニニ/⌒丶/  ./  { }ニ}ー-、    /  {}}   厂 ̄ ̄ ̄⌒ヽ__
=ニ∨/   }ニニニニニニ厂 ̄    〈  }==ニニ/⌒7  ー=彡  }.//}______厂 ̄}   {}} /      O ,ィ彡'´
ニ∨/  .ノ==ニニニ/  }ニ:Y  }  }==厂   ,.   -────-  /ニニニ}__/    {}}ニニニニニニ⌒ヽ___
ー=彡'"´ニニニニ/   人ニ{   ノ/⌒´  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`丶/  ⌒ヽ  {}}ニニニニニニマ
ー'=ニニニニニ/   /  ヽ=ニニニニヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/⌒⌒ヽ         〉ー=彡⌒´
ニニニニニニ/   /    ノ===ニニニ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ      ̄`ヽ     {ニニニニニニニニ
==ニニ\    /     ⌒ヽニニニニ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.          \   \ニニニニニニ
=ニニニ/    ′         }=ニニ/:.:.:.:.:.:.:.: :/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,イ : }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.        }     Y⌒ ̄ ̄`ヽ
ニニ/\     γ⌒ヽ__rく==ニ′: : :i:.:.:./|:.:.:./{ハ: :./ |:.:/\:.:./ハ:.:.:|:.:.:.:.:.i        }     }      }
ニ/ー-  ⌒7 ̄}      /{.   i:.:.:.:.: :|:.:/ :l:.:./   ∨ レ'  ∨  }Ⅵ:.:.:.:.:.|       Y      /       /
ニニニニニ/⌒ /      /   } 〃|:.:|.:.:.:.Ⅳ  V                |:.:.:.:.:.|   / ̄ ̄⌒)    /     /
ニニニニニ}           ⌒)/  {{ |:.:|.:.:.:.|   ___,.   、____  |:.:.:.:.:.|____/,ィ彡'´  Y⌒ヽ/   /==ニ
ニニー=彡 ヽ_ _  O       |:.:|.:.:.:.| ´                ` |:.:.:.:.:.|:ニ/  /   /       /==ニニニ
ニニニニ\      >`¨´       |:.:|.:.:.:.| ,斗ぅ芋ミ      斗ぅ芋ミ  |:.:.:.:.:.| {__/   ./⌒ヽ     /ニニニニニニニ
ニニニニ厂⌒ヽ/\}  ,ィ彡'⌒    |:.:|.:.:.:.| {. 乂辷ソ::::::::::::::::::乂辷ソ .} |:.:.:.:.:.|  /    /==ニニニ\/    / ̄ ̄ ̄
:ニニニ/⌒)      \/     〃  |:.:|.:.:.:.|ハ   :::::::::::::::::::::::::::::    ハ|:.:.:.:.:.| ./    /ニニニニニニニ〉    /
=ニ/   _}ヽ   ー=彡'´    |:.:|.:.:.:.lヽ{        '         }ノ|:.:.:.:.:.| | __/===ニニニニ/⌒\/
/   __)   }          |:.:|.:.:.:.|:.人     __       人 |:.:.:.|: | | |=====ニニニ/O  Y
  /  / \/  ___________}\ |:.:|.:.:.:.l: :|:.:|:...    ̄ ̄    イ:l:.: :|:.:.:.|: | | |===ニニニ/ `¨´ /|
/ニニニ〉    Y  {ニニニニニニニニY.|八:.:.:.ト、|:.:|:.:.r‐}` ー--‐  {‐ァ: |:.|: : |:.:.:.|: | ∨ニニニニ/     / :|
\===/     |   〉ニニニニニニニニ   \l:_:|-‐'{厂         ア}ー- .:_:|:.: 八|===ニニ/       /  ヽ___/
  \/    /  /====ニニニニニ_ ,. <     |        |    ノ/=ー-、ニニ〈    〃   /ニニニニニニニニニニ
   `¨´ ̄ ̄`ヽ====ニニニニニ〈           |        |            〉/\_//   {ニニニニニニニニニニニ
⌒ヽ ー───ニニニニニニニニニ∧           ヽ       /           ∧    { {____/ニニニニニニニニニニニ





咲「うっ……」

咲(何……これ……凄い力)

咲(これがプロの力……)

咲(……私には、京ちゃんが付いてる)

咲(恐いけど、頑張るよ)








憩(小鍛治プロに、照ちゃんに、咲ちゃん)

憩(三人相手にこの点差はきっついなぁ……)

憩(東場から、捲りにいこか)



憩の【孔穿つ閃光】発動!





憩「リーチ!」

照(憩のリーチ……)

照(憩の力の発動条件は、おそらくリーチ)

照(そして、憩は必ずその手牌から予想される翻数よりも高い手で和了る)

照(単純な高目のほかにも、一発や裏ドラ、槓ドラ、海底や河底、嶺上)

照(運が絡む役を絡めて和了る)

照(ただ単純な強運、そして―――)トン

憩「ロン、24000ですーぅ」

照(その後にもたらす、影響だ)

照「…………」

照(今のは計算内、だから大丈夫)


【孔穿つ閃光】により
照の聴牌判定、和了判定、翻数判定が下がりました
【照魔鏡】が無効化されました



東一局一本場
親 憩 53400
照 22600
咲 208000
健夜 115900





健夜(荒川さんから宮永さんへのロン)

健夜(……まあ)

健夜(この点差だし、これで和了ってもいいんだよね)

憩(連荘に向けての第一打!)トン

健夜「ロン」

健夜「人和は大会ルールに無いから、三暗刻東北で8300」

憩「人……和……」

健夜「さあ、続けましょうか」







東二局
憩 45400
親 照 22600
咲 208000
健夜 123900




憩(なんや、今の和了)

憩(単なる偶然とは思えない……あんなんに勝てるんやろか……)

咲「カン」

咲「もいっこ、カン」

咲「嶺上ツモ、8000の責任払い、だね」

憩(咲ちゃんも大概やけどな……)

憩(この勝負、ウチが勝てるんやろか……)




東三局
憩 45400
照 14600
親 咲 216000
健夜 123900



照(交流戦……学年選抜同士の戦い)

照(これが私の、私たちの最後の戦い)

照(それなのに……)

照(だと、いうのに……)

咲「カン」

咲「もいっこ、カン」

咲「もいっこ、カン」

咲「――――嶺上ツモ、12000」

照(なぜ、私は何もできていないんだ)



東三局一本場
憩 45100 (+15700)
照 2600 (-44000)
親 咲 228000 (+20000)
健夜 124200 (+8300)



――大将戦前


京太郎「八万四千点ってなんつーバカヅキだよ……」

京太郎「瑞原プロ少し涙目だったし……」

京太郎「ま、決勝進出は安泰だな」

咲「あっ、京ちゃんお疲れー」

京太郎「おう、早いな」

咲「京ちゃん凄かったよ!私も頑張るから!」

京太郎「ああ、頼んだぞ、大将さん」ポン

咲「うん!じゃあね!」

咲(京ちゃんの打ち方、久しぶりだったな)

咲(……苦しそうで、必死そうで)

咲(まるで、何かに追われているような打ち方だったけど)

咲(でも、余裕があるようにも見えた)

咲(私も、まだまだ行くよ!)

咲「カン!」

咲「―――ツモ!」

咲「嶺上ツモ、責任払いで24000です」



東三局二本場
憩 21100
照 2600
親 咲 252000
健夜 124200




憩(一位と23万点差て、どんな冗談や、ほんま)

憩(せめて、収支だけでも他の二人には勝ちたいなぁ)

憩(……いかせてもらおか)


憩の【孔穿つ閃光】発動!



憩(テンパイ……やけど)

憩(リーチしても高くならなさそうやな)

憩(……ここは、ええか)

憩(照ちゃん、公式戦の調子悪いなぁ)

憩(インハイのときもいまいちみたいやったし、大丈夫やとええんやけど……)

憩(……あ)

憩「……ツモのみ、500・700」





東四局
憩 22800
照 2100
咲 245000
親 健夜 123700





照『これが私の、最後の戦い』

咲(……お姉ちゃんたちにとっては、最後の大会だったんだよね)

咲(だからって、手加減はしないし、したら失礼だよ)

咲(それが、私がお姉ちゃんから教わったこと)

咲(だから、私は――)

咲(お姉ちゃんを、全力で―――!)



三三三三ニ≠三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三=\
三三三ニ≠三三三三三三三_,.-、 f=|´|三三三三三三三三ニf!三三三r‐‐ュ、
三三ニ≠/三三三三ニ_,..-'´   | | |_,.!: : : : : : : : : : : : : : : : :| {: : : : / ィ ヘ \
三三/|//三三三r‐'´    _,..-! |:`¨:__,..--レ' ̄~7: : : :\: : : ヽヽ: :(='==! ̄!=\/
三r-、/ヘfー‐、: : :|  _,..-'´: : : | |: : ::j  | |;  /: : : : :__,ヽ::ノ! } }: : :==キ fニニ、ハ
ニニフ rュ、) f! !_fl: レ'´: : : : : _,..'  |: : : |__j--7 /、: : : :{ f´:!.ヽ`¨ro': :=r==、 r、_ィ=ニハ
ニァ=f |=ノ===、¨: : : :__,.-‐'´   |: : : |: : : ゝ≠}. .:i!ト、ゝ、'⌒V__ノ: : :=、=キ=、| i! /ニハ
ニ: / ,. r、_) v く: : : :/_     _,..: :': : : :|ヽⅥj.. :i!l. ..:i!:.:!(   (: : : : ::=ゝノレ'=| iK三ニヽ
ニゝ'^|_|__,ィ ヘ、__ァ: : : :!  ,..: :'!: : : : : : : ::! Ⅵ|.. :!|. :.:i!_.jゝ‐、 ノ::r、: : :|`¨rュネ| f!ヽ三ニ
ニi:、___コ`ヽ=、:Ⅶ|: ::レ': : : ::|: : : : : : :i: !..::..Ⅵ_j レ'リ´ |: ムノ/ |/ ∨: |__,=、__j__j=='三ニ
三ヽ=テ= {‐‐': :Vj: : : : : : : : ト.:.、: : : : !: i..::...Ⅵ斗≠リ㌣!. /卞、≧j: : : : :∧三三ニr、ヽ
三!: : {ゝ' }: : : : :Ⅵ: : : : : : : :!、..、 、: : :ハ: !::..::!| フセイ: : _:ソハ  心 |: : : :∧三三三ハ
三: 、__ノ_ノ: : : : : :Ⅵ、: : : : : : ト、 \、: : 、:|  レ' i! i、ゝ'_ノ |  ソ. |: : :/ |三三三|ハ
三ニ` ̄=、r=、: : : : Ⅵ\: : : : :',..:...::::\: : 、    ゝ、 `  ノノ // ,:/  /三三=|ⅵハ
三三} /:.| /: : : : :.ヽゝ'\: : : :\.: \`ヽ     `¨ ¨    / |  /三三三|  リ
三三|_/: :|_/: 、丶、: : :ヽ‥'`ー  ヽ                  .レ'三=ト三リ
三ハr=、 r=、、: :\\ゝ: : 、::'     `                 /三≠V∨/
三!、ゝ': :ゝ'\`ヽ:\ :.: ̄`        ,              ∧三≠ |/
Ⅵl \三三∧:: :: :.,:'            `             / /ノ

憩(ここまでの、咲ちゃんのロン和了は全部、大明槓からの嶺上ツモの責任払い)

憩(最も楽な避け方は、生牌を極力捨てないこと)

憩(せやから……)

照(小鍛治プロの手の内が読めない以上、下手に大物手を作って撃たれるのはまずい)

照(かといってノミ手で逃げ続けるのも……)トン

咲「カン」

照(……三萬を暗槓、一筒をツモ切り)

咲「……」トン

照(河の様子からして……まだ三巡目)

照(…………)

照(……ここは、九筒でも)トン

照(……あ)

照(これ、生牌じゃ……)



咲「カン」

咲「―――ツモ」

咲「一翻八十符で2600」

照(一萬以外全ての萬子でのロン和を捨てての嶺上ツモ)

照(……これが、咲の力)


恒子「決ィィまったァァァアアア!」

恒子「プロ・アマ交流戦第一試合、プロチームを抑え、一位で決勝進出を果たしたのは!」

恒子「一年生Bチームだァァァァァ!」

えり「小鍛治プロが一度しか和了らなかったのが気になりますが、一年生チームの後半の追い上げは見事でしたね」

恒子「んじゃーヒーロインタビュー行きましょうか!」

えり「その制度、決勝戦しかありませんよ」



大将戦終了
咲 247600 (+39600)
健夜 123700 (+7800)
憩 22800 (-6600)
照 -500 (-47100)














ワァァァァァァァァ

京太郎「なんつーか、あっさり勝っちまったな」

淡「私が咏の代わりに入ったらもっとあっさりだったねー」

咏「んだとー!淡じゃ私にゃかてねーよ!」

淡「咏みたいなちっこいのには負けないもんねー」

咏「体格は関係ねーだろー!」

咲「あはは、賑やかだね、二人とも」

穏乃「お帰りー、宮永さん」

咲「ただいまー」

春「黒糖、いる?」

京太郎「さっき十粒くらい食べたんだけど……」

春「もっと食べて」

京太郎「……はい」ポリポリ

咏「京太郎、この後はどうすんだ?」

京太郎「んー……」ポリポリ





京太郎「まずはオーダー決めだな」







京太郎「次の試合のオーダーは―――」

京太郎「先鋒!咏!」

咏「へいへーい」

京太郎「次鋒は……淡!」

淡「りょーかい!」

京太郎「副将と大将は変わらず、俺と咲で行く」

京太郎「次は守りじゃなくて攻めを重視して行こうと思う、だから次鋒には淡を起用してみた」

京太郎「春と穏乃は応援頼むぜ」

穏乃「私も打ちたかったけど……みんな頑張ってね!」

春「……わかった」

京太郎「んじゃ、オーダー発表終わったから各自解散、試合前にここ集合だ!」



咲「京ちゃんはこの後どうするの?」

京太郎「俺は……ちょっと疲れたからここで休んでるわ」

京太郎(昨日からずっと麻雀打ってるし、今朝はそれに加えて戦闘までしてきたからなぁ……)

咲「ふーん……私はどうしよっかなー」

春「…………」ポリポリ

淡「まったくもって、元気がないなーきょうたろーはー」

咏「お前は何もしてないから疲れてねえんだろー」

淡「きょうたろーは私の疲労を気遣ってくれてる、つまり咏よりも私の方が大事ってことだよね~」

咏「はぁ?んなわけねー、私の方が大事に決まってんだろ」

淡「咏みたいなちんちくりん、きょうたろーが大事にするわけないじゃーん」

咏「んだとー!」ウガー

淡「オトナなワガママボディの私には勝てるわけないよーだ!」

ワー キャー ワー キャー

穏乃「んー、私も暇だなー」パタパタ




京太郎「はぁ~すっきりしたぁ~」ガチャ

淡「やーっと戻ってきた~」

京太郎「ん、淡だけか、他の四人はどうしたんだ?」

淡「サキとタキミンとシズは試合見に行くって」

淡「あと、咏は携帯持って出て行ったよー」

京太郎「じゃあ俺と淡で二人っきりなのか」

淡「そだねー、何かして遊ぼ?」

京太郎「遊ぶって、俺は休みたいんだが」

淡「寝たら寝たで落書きしたりして遊ぶからいいよー」

京太郎「俺が良くねえよ!」

淡「さもなくば私の遊びに付き合えー!」

京太郎「えぇぇぇぇ……」



京太郎「じゃあちょっと遊んでやるからそれが終わったら寝かしてくれ、な?」

淡「うぅぅん……しょうがないかぁ」

淡「でも何して遊ぼうかー?」

京太郎「そうだなぁ……楽なのがいいけど……」



淡「ちょうどWiiがあるからスマブラしよー!」

京太郎「どこにあったそんなん!?そもそもなんであるんだよ!」

淡「なんかテレビの下にあったけど?」

京太郎「どうなってんだよ運営……」

淡「なんにせよ始めよー」

京太郎「釈然としねえけど……頑張るか」



京太郎「早く終わらせたいし、サドンデス戦にしようぜ」

淡「えーそんだけじゃつまんないよー」

京太郎「じゃあ三試合して二勝した方が負けた方に命令でいいだろ」

淡「またそのルール?面白いからいいけどさ」

京太郎「今度はまた何か考えてきてやるよ」



淡「よーし、始めよー!」

京太郎「ちょっと待て!ガノンドロフはダメだって!サドンデスにガノンはダメだって!」

Ready Go!

ウー…ハァー!

京太郎「受けたら即落ちじゃねえか!カービィでよかったぜ!」

ハァー!

京太郎「飛びすぎて落ちた!?」

アァァァァ!



  •  ・ ・ ・ ・ ・

  •  ・ ・ ・

  •  ・



京太郎「負けた……」

淡「勝った~!」

淡「さあきょうたろー!私の命令タイムだよ!」

京太郎「クソッなんたる屈辱……!」

淡「私の命令はー!」





淡「命令はー…………」

京太郎「命令は?」

淡「うー……ん」

淡「…………!」

淡「…………」

淡「あの……さ」モジモジ

京太郎「なんだよ、早く命令しろよ」

淡「キ……キス……って、いいよね?」モジモジ

京太郎「…………は?」

京太郎「キスって、口づけ?」

淡「……うん」カァ

京太郎「接吻?」

淡「……うん」カァァ

京太郎「マウストゥマウス?」

淡「…………」カァァァァ

淡「い、言わなくってもわかってよ!」カーッ

京太郎「いや、おまえでもそんなこと言うんだな、って」

京太郎「……キス、か」

京太郎「…………」

京太郎「…………それは、ダメだ」

淡「なんでっ!?」

京太郎「淡さぁ、そういうのは彼氏に初めてしてもらえよ」

京太郎(寝起きドッキリで霞さんの初めて奪っちゃった俺が言うのも難なんだけどさ)

京太郎「面白半分でそんなこと言って、後で後悔しても知らねえぜ?」

淡「面白半分なんかじゃないもん!」

淡「サキはいっっつもきょうたろーと楽しそうにしゃべってて!咏なんてきょうたろーと同じアパートに住んでるじゃん!」

淡「私は、サキみたいにきょうたろーと長い付き合いじゃないし、咏みたいにきょうたろーの近くにいるわけじゃないから」

淡「だから…………」



京太郎「……じゃあ、やってやるよ」

淡「ほんっ……んっ!」

京太郎「…………」

淡「んっ……んっ……」

淡(や……舌が、入り込んで……)

京太郎「じゅるるっ……んっ」

淡(頭、押さえられて、口の中、吸われて……)

京太郎「れろっ……ちゅるっ」

淡(やだ、やだよ、こんなの)ジワッ

京太郎「……」モゾモゾ

淡(お尻まで触られてる……)

淡(……やだ、やめてよ)ポロポロ

淡(こんなの、幸せでもなんでもないよぉ……)ポロポロ

淡(おっぱいまで触られて制服しわくちゃ……)

京太郎「ん…………はぁ」

淡「…………ぷはぁ」

淡(終わった……の?)

京太郎「これで、満足かよ」

京太郎「キスねだって、ここまで好き勝手やられて、それで満足かよ」

京太郎「嫌だったろ?」

淡「……嫌だよ」グスッ

淡「嫌に、決まってるじゃん」グスッ

京太郎「そうだよな」

京太郎「そうじゃなけりゃ、お前はどうかしてるよ」

京太郎「これで、わかっただろ」

京太郎「そういうのは、淡――お前のことが好きで、お前を大事にしてくれる人にしてもらえ」

京太郎「…………すまなかった」

京太郎「俺、外出てくるわ」

京太郎(……やりすぎちまったかなぁ)

京太郎(見よう見まねでやってはみたけど……)

京太郎(淡、悲しそうだったな)

京太郎(そりゃ、初めてがあんなんだったんだから、当然か)

京太郎(…………はぁ)

京太郎(後でもう一回しっかり謝ろう)

京太郎(……死にてぇ、ぶん殴りてぇ……)

淡(なんで、あんな乱暴なんかするの)

淡(…………きょうたろーのバカ)

淡(試合のときはかっこいいって思ったのに、ずっといいやつだと思ってたのに)

京太郎『そういうのは、淡――お前のことが好きで、お前を大事にしてくれる人にしてもらえ』

淡(きょうたろーは、私のこと好きじゃないんだ)

淡『私は、サキみたいにきょうたろーと長い付き合いじゃないし、咏みたいにきょうたろーの近くにいるわけじゃないから』

淡(あんなことまで言って、期待した私がバカだったんだ)

淡(私が、キスしろなんて言わなければよかったんだ)

淡(…………)

淡(……きょうたろーに気を遣わせちゃったのかな)

京太郎(これから、どうしよう)





淡『……嫌だよ』グスッ

京太郎(三十分くらいしたら、謝りに行くか)

京太郎(けど、あんなことした後で、何て言って謝ればいいんだ)

京太郎(……ホント、酷いことしたな)

淡(制服もスカートもパンツもくしゃくしゃ……顔もくちゃくちゃ……)

京太郎「……淡、入るぞ」

淡「…………」

京太郎「淡、怒ってる……よな」

淡「あんなことされて怒らないわけないじゃん」ムスッ

京太郎「……だよな」

京太郎「…………」

京太郎「ごめん!」

京太郎「さっきの……あの時の俺はどうかしてた」

京太郎「お前を傷つけずに諭す方法なんて他にもあったのに、あんなことしかできなかった」

京太郎「淡のファーストキスを奪っておいて、謝って許されることじゃないのはわかってるけど」

京太郎「……すまなかった」

京太郎「もし、もしやり直させてくれるなら、ちゃんと優しくする」

京太郎「俺の顔なんて見たくないって言うんだったら、俺はここから出ていく」

京太郎「本当に、すまなかった」ドゲザー

淡「……きょうたろーは、私に教えてくれたんだよね?」

淡「きょうたろーにあんなことされて、きょうたろーのこと嫌いになったけど」

京太郎「……っ」

淡「恐くて、気持ち悪くて、心の中が真っ暗になって……」

淡「きょうたろーはこれを私に教えたかったんだよね」

淡「きょうたろーのやり方は雑で嫌だったけど」

淡「…………でも」

淡「後から考えたら、きょうたろーの気持ちは伝わって来た……って言うか」

淡「その……きょうたろーが私のことを傷つけちゃうほどに傷つけたくない、って、大事に思ってるのがわかったから」

淡「……あはは、何言ってるんだろうね、私」

淡「……ね、京太郎」

淡「顔、上げて?」

京太郎「…………」

淡「…………んっ」チュッ

京太郎「!?」

淡「……ぷはっ」

京太郎「あ、淡!?」

淡「これで、チャラにしてあげる!」

京太郎「はぁ?」

淡「あ、あー、なんかこの部屋暑いなー」パタパタ

淡「ちょっと出かけてこよーっと!」トタトタ

京太郎「おい!?」



京太郎(結局、嫌われたのかどうかわかんなかったな)

京太郎(呆気にとられちまったけど……)

京太郎(淡の唇も、柔らかかったな)




淡(……私の勘違いかもしれなくても)

淡(きょうたろーの気持ちは嬉しかった)

淡(やり直しのキス、っていつしてもらおうかな)

淡(…………きょうたろーの唇、焦っちゃってよくわかんなかった……)







恒子「遂に来た!高校生とプロによる最終決戦!」

えり「それさっきも言いましたよね」

恒子「……の最終決戦!」

恒子「待ちに待ったプロ・アマ交流戦最終戦!」

恒子「その対戦カードは……」

恒子「一試合目でプロチームを圧倒した!一年生Bチーム!」

えり「二試合目で教員チームに若干の差をつけられた二年生Bチーム」

恒子「残り二枠は大方の予想通り、プロチームと教員チームでーす」

えり「それでは各チーム先鋒の選手の紹介です」




健夜「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

はやり「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」

健夜「一試合目全然よくなかった……何もできてなかったよ……」

はやり「満貫、それも人和和了れただけでいいよ、私なんて倍満に何回振り込んだことか……」

靖子「落ち着いてください、お二方!次は大丈夫ですよ!」

靖子(ほら、他の人たちも慰めてくださいよ)チラッチラッ

理沙「情けない!」プンスカ

良子「夕方のコーヒーはベリーグッドですねー」

秋一郎「……そんなこと、長い人生にしてみれば小さなことだ」

靖子(あれっ!?三人とも辛辣!?一人完全に無視してたよな!?)




晴絵「相手に野依プロ、瑞原プロ、小鍛治プロ、ですか」

トシ「おや、怖気づいてるのかい?」

晴絵「まさか、来年から打ち合う相手に今から怖気づくなんて……」ガタガタ

トシ「お茶、こぼれてるよ」









「各チーム代表選手は、対局室に向かってください」

咏「んじゃ、行ってくる」

咲「みんなで勝って帰ろうね!」

淡「負けたらタダじゃおかないからね~」

春「頑張って」ポリポリ

穏乃「頑張れ~!エール送るよー!うぉぉぉぉぉ~!」

穏乃「ぴっぴっぴっ、ぴっぴっぴっ!が・ん・ば・れ!うーた!」

咏「あー……あんがとねぃ」

京太郎「相手は良子さんだけど、咏なら負けないはずだ」

京太郎「頑張れよ」

咏「わーってるよ、じゃあねぃ」




恒子「最終戦、先鋒戦の選手はこちら!」


(この試合に勝てば、あいつらの元に戻れる)


恒子「プロチームからは、昨年の新人賞を獲得した新星のトッププロ!戒能良子!」


『ああもう!最初っからそういえばいいのに!咏は素直じゃねーなー!』

『やっぱり、咏がいなくて寂しかったかな』


恒子「教員チームからは、福岡エバーグリーンズの元監督、熊倉トシ!」


(あいつの言葉に、何回振り回されてきたんだろうな)


恒子「二年生Bチームからは!姫松高校の先鋒!期待の二年生、上重漫!」


(……もう一度、あいつと一緒に学校に行きたい)

『頑張れよ』

(そうだな)

(いっちょ、頑張って来るかねぃ)




先鋒戦開始


東一局
親 咏 100000
漫 100000
トシ 100000
良子 100000