【冬休み五日目】(合宿三日目)

京太郎(はうっ……!)

京太郎(体が重い……!けれど俺の眼は開いている!)

京太郎(これが世に聞く金縛りと言うやつなのか……!)

京太郎(……でも本当に重いな、何なんだろ)



京太郎(何だこの柔らかい感触)プニプニ

京太郎(弾力があって、スベスベで……)プニプニ

京太郎(こんな抱き枕あったっけ?)プニプニ

京太郎「……」バサッ

穏乃「…………ん~」ギュゥ

京太郎「なんだ高鴨か……」プニプニ

京太郎「……高鴨!?」

京太郎(何これなんだよこれ!なんで俺裸なの?ってかなんで高鴨まで裸なの!?)

穏乃「京太郎……寒い……」ギュゥ

京太郎「ちょっ、そんな寄せられるとまずっ―――!」

穏乃「んっ…………」モゾモゾ

京太郎(こっ、これは世に聞く素股……!?)

京太郎(回復技「あさのひざし」で覚醒したマイサンが高鴨の太ももに包み込まれているだとォ!)

京太郎(まずい、この状況は非常にまずい!)

京太郎(第一この状況を咲に見られでもしたらまず冥土直行便!)

京太郎(高鴨を起こせば事情は聞ける、だがこの快感は得られなくなってしまう……!)

京太郎(どうする!どうする俺!)





京太郎(昨日何があったかは知らないが……)

京太郎(こんなところにいられるか!俺は布団に戻る!)

京太郎(さーて寝巻寝巻ー)






京太郎「なんで高鴨の布団にあるんだよ……へくしょん!」

京太郎「さむっ、早く着替えないと」

京太郎(高鴨が俺の布団で寝てるから、俺は高鴨の布団で寝ないとか)

京太郎(夜話してたとき、あいつずっと枕抱きしめてたよな……)

京太郎「」クンクン

京太郎(何これ、高鴨みたいなのでもこんな匂いするのか)

京太郎(すげえ、クセになりそう)

京太郎(つーか、そもそもなんであいつが俺の布団にいたんだ?)

京太郎(……まあ、起きた後で聞けばいいか……)

京太郎(…………)








京太郎(なんとか起床時間前に起きて高鴨を移動させておいた……)

京太郎(なんでああなったんだ……?)




京太郎「はい、それでは練習を始めまーす」

咲「いつもより元気なくない?大丈夫?」

京太郎「ああ、大丈夫、無問題だ」

京太郎(昨日は何があったんだ……気になってしょうがないぞ)

咲「?」





穏乃「京太郎、おはよっ!」

京太郎「よっす」

穏乃「なんか元気無いね、どうしたの?」

京太郎「ん……なんでもない」

穏乃「そっかー」

京太郎(高鴨のせいだなんて言えないよな、俺の夢だったという可能性も否めないわけだし)

京太郎(って、今俺高鴨と二人っきりじゃん、話聞けるじゃん)

京太郎(どうしよ、聞いてみようかな……)






京太郎「高鴨、ちょっと聞いてもいいか?」

穏乃「え?なになに?」

京太郎「今日夢見た?」

穏乃「へ?」

京太郎「いやー、今朝俺と高鴨が裸で抱き合ってる夢見てさ」

京太郎「やっぱりそんなんありえないよなー」

穏乃「…………」

京太郎(静かになった?考えてるのか?)

穏乃「う、うん!そうだよ、私と京太郎がそんなことするなんて、そんなの絶対おかしいよ」アセアセ

京太郎「……お前って俺のこと京太郎って呼んでたっけ?」

穏乃「えっ、ほ、ほら、大星さんとか三尋木さんとか京太郎って呼んでたから私も呼ぼーって」

京太郎「そうなのか?」

穏乃「そ、そーだよ!あ!あっちの対局終わったみたいだから私行ってくるね!」

京太郎「高鴨?」



―――時をさかのぼること、深夜


穏乃「ん……」モゾモゾ

穏乃(ダメだ、目が覚めて寝れないや)

穏乃(どうやったら寝れるかな……)

京太郎「ん~……」Zzz

穏乃(須賀……かぁ)

穏乃(男の子の身体ってどんなんなんだろ)

モゾモゾ

穏乃(浴衣だから脱がしやすいなぁ)モゾモゾ

穏乃(うわ、これが男の子の身体か)サワサワ

穏乃(これ全部筋肉なのかな、あ、乳首とかもあるんだ)

穏乃(……なんか暑くなってきたな……)モゾモゾ

穏乃(誰も見てないし、脱いじゃえ!)

京太郎「んぅ……」ギュゥ

穏乃「へっ!?」

穏乃(私、抱きしめられてる?)

ギュゥゥゥ

穏乃(少し苦しいけど……でも、安心する……)

穏乃(私も……)ギュゥ

穏乃(ちょっと息荒くなってきた……なんでだろ)

穏乃(眠くなってきたし……このまま……)ギュゥ

穏乃(京太郎…………京太郎、かぁ……)



穏乃(そんなことがあったなんて言えない!絶対に!)ブンブン








京太郎(結局あれは夢だったのか、一夜の過ちとかじゃなくてよかった、うん)









淡「きょうたろー、何の話してたのー?」

京太郎「ん?高鴨とか?」

淡「なーんか変な話をしてた気がするんだよねー」

京太郎「いやまさか、高鴨はそういうのに縁なんて無い方だろ」

淡「んー、だよねー」

京太郎「それで、次はお前が抜けてきたのか」

淡「そーそー、でもさ、練習ばっかだと疲れるから喋って時間つぶさない?」

京太郎「まあいいけど」

淡「じゃあ何話そっかー?」



京太郎「俺としてちょっと気になることがあんだけどさ」

淡「何?」

京太郎「なんで男女が同じ部屋に寝てるのにエロエロなイベントがほとんどないんだろうな」

淡「えっ、いくらきょうたろーでもそれは引くよ?」

京太郎「お前相手だったらこっちから願い下げだよ」

淡「いくらきょうたろーでもそれは怒るよ?」

京太郎「いやだってお前……」チラッ

淡「?」ペターン

京太郎「ふっ」

淡「鼻で笑った!今鼻で笑ったよね!」

京太郎「高鴨みたいな太もものエロさもなく、滝見さんほどの胸もない淡……ふっ」

淡「可愛いじゃん!私、可愛い!ほらほら!」

京太郎「はいはい可愛い可愛い」

淡「ばーかーにするなー!」ポイッポイッ

京太郎「痛っ!痛い!牌投げるなって!痛っ!」






京太郎「午後は自由時間にするから、どっか遊びに行っていいぞー」

穏乃「やった!ラーメン!ラーメン!」

淡「サキサキー、どこ行こっかー」

咲「私は……行きたいところとかはあんまりないかな、咏ちゃんは?」

咏「んー私もよくわかんねーし、大星に任せるよ」

淡「任されたよ!じゃあれっつらごー!」

ワイワイガヤガヤ



春「…………」ポリポリ

京太郎「…………」

春「…………」ポリポリ

京太郎「滝見さんはどこか行ったりしないのか?」

春「」コクッ

京太郎「そっか、外寒いもんなー」

春「……そっちは?」

京太郎「あいつらの輪に入るのはなんか悪い気がしてな、邪魔しちゃいそうだし」

春「…………」ポリポリ ゴソゴソ

京太郎「何してるんだ?」

春「笑う犬」

京太郎「DVDなんてあるのか、知らなかった」

春「」コクッ

京太郎(……暇だ)

京太郎(部屋の中には俺と滝見さんだけ)

京太郎(何かすること……)チラッ

春「……」ポリポリ ポヨン

京太郎(胸……おっぱい……乳……おもち……)

京太郎(滝見さんの豊かな胸を観察し、研究する……天才なのか俺は!)

京太郎(……だが、どういう場面を研究すればいいんだ?)






京太郎(ここは滝見さんに揉ませてもらって、実際の揉み心地を研究しよう!)

京太郎(頼み込むなら土下座というのが古からの習わし!)

京太郎(本当にすまないという気持ちで……胸がいっぱいなら………!どこであれ土下座ができる……!たとえそれが……)

京太郎(肉焦がし……骨焼く……鉄板の上でもっ……!)

京太郎「滝見さん!」

春「……何」


  ブス…  ∫ ;′ ∫  ,;′
   ブス…',. -――-゙、  ;'  ジジジ…
    ;  /      へ `>、'; ∫             京太郎「俺に!胸を揉ませてください!」
   _;'___{.  ,>-/、/=;´イヽ;'_
  /三三j='rー、\_>、)_℡, >;;〉三'`、ジジ…
 /三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、
 囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
 囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
 ◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎

春「…………」

春「…………」ポリポリ

ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!

春「……ふふっ」ポリポリ

京太郎「見なかったことにしないで!せめて反応して!寂しいから!」

春「…………許可すると思う?」

京太郎「いいえ全く」

京太郎「だが!しかし!それでも!ここで退くわけにはいかないんだ!男として!健全な青少年として!」

春「……無駄な情熱」

京太郎(本当に揉みたいという気持ちで……胸がいっぱいなら………!どこであれ土下座ができる……!たとえそれが……)






京太郎「頼む!この通りだ!」

春「……どうして?」

京太郎「俺はただ、滝見さんの胸が揉みたい!触りたい!あわよくばしゃぶりつきたい!だって欲求不満だから!」

京太郎「滝見さんなら、俺の願望を満たしてくれると思ってる!俺は滝見さん(の胸)が大好きなんだ!」

京太郎「一目見たときから思ってた!頼む!俺に揉ませてくれ!」

春「…………」








春「……病院に行くべき」ジトッ

春「頭の」

京太郎「冷たい!視線も言葉も冷たい!だが、俺は――――ッ!」

春「…………」ジトッ

京太郎「…………」

京太郎「ごめんなさいでした……」

春「…………」ポリポリ

京太郎(……俺は、何をしていたんだろう)

春「…………」ポリポリ

京太郎『俺は滝見さん(の胸)が大好きなんだ!』

春「…………」ポリ...









京太郎「練習再開だ、準備しろー」

淡「えー!今晩も休ませてよ!」

京太郎「終わったら散々くつろいでるだろうが」

淡「むぅ……」




京太郎「結局お前が来るのか……」

淡「だって遊びたいんだもん!」

京太郎「お前なぁ……」

淡「ほらほら、ちゃっちゃとやっちゃお?」

京太郎「……はぁ」






淡「ねーねーきょうたろー」

京太郎「何だよ」

淡「私のこと好きー?」

京太郎「はぁ!?何言ってんだよ」

淡「どーなの?」ズイッ

京太郎「……まあ、好きか嫌いで言えば……嫌いではないけど」

淡「じゃあ好きなんだ!」

京太郎「そういうわけでもないんだが……それが何だよ」

淡「じゃあさ!じゃあさ!」

淡「私が頑張ったらさ、いっぱい甘えていい?」

京太郎「甘える?」

淡「撫でてもらったり、お菓子食べさせてもらったり?」

京太郎「ん……いいぞ、それでお前が頑張れるなら」

淡「よしっ!たくさん頑張っちゃうよ!……っとその前に」ポスン

京太郎「おい」

淡「これ知ってる?充電っていうんだよ?」

京太郎「いや知らないけど」

淡「こうすると淡ちゃんパワーがどんどん溜まっていくんだ!こう、ドバァーっと!」

京太郎「さいですか」

淡「よーし、頑張ろー!」






咏「よっす」

京太郎「よっ」

咏「あんさぁ、京太郎ってもうオーダーとか決めた?」

京太郎「いや、まだ全然だけど、そろそろ決めた方がいいか?」

咏「そうなんじゃね」

京太郎「一つ大会のことで気になってたんだけどさ、一戦目と二戦目でオーダー変更とかできんの?」

咏「ああ、できるはずだったと思うぜぃ、知らんけど」

京太郎「そっか……ちゃんと考えなきゃな」







京太郎「ほい、それロン」

咏「うげっ、また和了られた……」

京太郎「もうちょい守備堅くした方がいいぞ、大きいの和了る前に和了られてたら意味ないしな」

咏「それもそうなんだけど……京太郎が強いんだよ」

京太郎「やるからには本気でやらないとダメだろ」

咏「確かにそうなんだけどさ……」

京太郎「ま、こっからも一緒に頑張っていこうぜ」

咏「……おう」

咏(……ってか、京太郎なら多分……)

咏(……違う、今はそんなこと考えてる時間じゃねえ)





【風呂】


カポーン

京太郎「ふぅ~」

京太郎「明日で合宿最後か、今まで誰かが入ってきて落ち着けなかったけど」

京太郎「今日だけでもゆっくり休めてよかった……」

ザバッ

京太郎「うっし、明日も頑張ろう!」








京太郎(臨海の監督さんたちもここに泊まってるんだよな……)

京太郎(まだ、俺がこいつらを引っ張れてるのか不安だし、行ってみよう)

淡「ねえーきょうたろー聞いてる?」

京太郎「ん、おお聞いてる聞いてる」

淡「ホントにー?」

京太郎「ホントホント」

淡「んーとね、それで――――」



―――一時間後

京太郎「」キョロキョロ

京太郎「作戦、開始だ」


コンコン

京太郎「失礼しまーす」

京太郎「監督さんの部屋がここだって聞いて来たんですけど……」

霞「あら、京太郎くんじゃない」

晴絵「おっす、須賀くん」

善野「何しに来たん?」

京太郎「皆さん同じ部屋で寝てるんですか……?」

トシ「そういう仕様らしいから仕方ないんだよ」

臨海「キョウタロウ?」

霞「それで、何の用なの?」

京太郎「はい、実は――――」



雅枝「なるほどな、つまりはアドバイスが欲しい、いうことやな」

晴絵「シズとかは直線的で扱いやすいと思うけどなぁ」

京太郎「あいつ以外が問題なんですよね」

臨海「それなら、私たちでレッスンしてあげるのがよいでしょうか」

霞「そうですね、少し夜が遅いですけど」

善野「須賀くん、時間大丈夫?」

京太郎「はい!頑張ります!」

トシ「それじゃあ始めようかね」






臨海「―――――と、ざっとこんなものかな」

晴絵「どうだ?勉強になった?」

京太郎「なるほど、ばっちりです!」

トシ「彼女たちと同い年の須賀くんなら、親身にもなってあげられるし、発破だってかけやすいはずさね」

雅枝「あのチームをまとめるのに適してるっちゅうわけやな」

京太郎「そうだったんですか?」

善野「せやから、須賀くんも自信持って頑張ってな」

霞「敵同士だけど、頑張ってね」

京太郎「はい!本当にありがとうございました!」









臨海「ここまでで、いいかな」

京太郎「同じホテルなのにわざわざ見送りなんていいですよ」

臨海「これでも私たちは教育者だからな、心配なものは心配なんだ」

京太郎「そうっすか、ありがとうございます」

臨海「いや、礼なんていらないよ」

京太郎「でもこんな時間に俺の相談に乗ってくれて申し訳ないというか」

臨海「……そういえば、君はどうして私を訪ねてきたんだ?石戸先生の方が相談もしやすかっただろうに」

京太郎「んー……監督さんが頼りになりそうだったから、ですかね」

京太郎「霞さんたちが頼りないってわけじゃないんですけど、一昨日とか俺のこと看ていてくれたじゃないですか」

京太郎「だから監督さんのところに行こうとしたんだと思います」

臨海「……そう、か……そう言われて悪い気はしないな」

京太郎「というわけで、ありがとうございました」

臨海「うん、頑張ってくれ」

京太郎「へへっ、負けませんからね」

臨海「こちらもそう老いぼれちゃあいないよ、じゃあな」スタスタ

京太郎「おやすみなさーい」






【冬休み5日目】(合宿三日目)終















【冬休み6日目】(合宿四日目)



京太郎(清々しい朝!冬の日差しにその寒さ!)

京太郎(けどさぁ……)

京太郎「…………」サワッ

咲「んっ」ビクッ

京太郎(なんで咲の胸を触ってるんだ俺……)サワサワサワサワ

京太郎(ってかなんでこんな後ろから抱き着いてるような体勢になってんだよ……)サワサワサワサワ

京太郎(今までないものだと思ってたけど、服越しでも案外あるもんなんだな)サワサワサワサワ

京太郎(そもそも昨日何があったんだ?)サワッ

咲「あっ、んっ……」ビクビクッ

京太郎(急に震えだしたけど、寒いのか?)

京太郎(布団もっとかけてやらないと……)

バサッ スタスタ...

咲(なんか変な感じがしたから起きちゃったけど)モジモジ

咲(何なんだろうこの感じ……体がすごく熱くて……)

咲(ちょっと気持ちいい、かも……)

咲(京ちゃん、私の胸が好きなのかな)

咲(……触ってくれたってことはそういうことだよね)

咲(なんだか、嬉しいな)







京太郎(……はっ!)

京太郎(朝、か?)

京太郎(でもなんか暑いような……)

咏「ぅ…………」モゾモゾ

京太郎(なんでまた俺の布団で寝てるんだよ……)

京太郎(小さいからはみ出なくっていいけどさ)

京太郎「えいえい」ツンツン

咏「にゅ……ぅ……」プニプニ

京太郎(一昨日は滝見さん、昨日は高鴨、そんで今日は咏か)

京太郎(何なの俺、何か憑いてるんじゃねえの?)

咏「んぅ…………きょぅたろぉ……」

咏「……すきぃ…………」

京太郎「!」ビクッ

京太郎(びびったぁ……寝言か、そりゃそうだよな)

京太郎(第一好かれるようなことあんました覚えないし、うん)

京太郎(けど、もし俺が咏と付き合ったら……)

京太郎(…………)

京太郎(通報されるな)








淡「今日はみんなで人生ゲームをしよー!」

京太郎「……はぁ」

咲「いいの?京ちゃん」

京太郎「ときには息抜きも必要だろうからな」

淡「私黄色使うねー!」

春「……青」

穏乃「じゃあ私は赤!」

咏「んーと……じゃあ私は緑にするかねぃ」

淡「あ、そーだ!一番金持ちの人は誰かに命令できるってことにしよ!ってかそうするから!」

京太郎(うわぁ、めんどくせぇ……)

淡「今めんどくせえって思ったでしょ!」

京太郎「なっ、どうしてそのことが!」

淡「私ときょうたろーは以心伝心だからね!愛し合ってるっていうのー?」

咲「」ムッ

咏「」ムッ

淡「んー、私が勝ったら何しよっかなー」

春「勝たないから心配しないでいい」ポリポリ

淡「へータキミン言うねー」

京太郎「とっとと始めるぞー」



一位 京太郎
二位 春
三位 穏乃
四位 淡
五位 咲
六位 咏


淡「うわ、びみょー」

咲「また家が燃えちゃったよぉ……」

咏「竜巻で飛ばされるよりまだマシだろ……」

穏乃「やった!ブラックバス釣れた!」

京太郎「何とか一位だったけど、滝見さんすげーな」

春「……ギャンブルは得意」ポリポリ

京太郎「俺が一位だから何か命令していいんだよな?」

淡「……チッ」

京太郎「あくどい顔で舌打ちするなよ!なんか恐いから!」









京太郎「じゃあ咏が俺にマッサージ、咲は滝見さんにマッサージな」

咲「え?」

咏「ふぇ?」

穏乃「そんなのでいいの?」

京太郎「ああ、気持ちよけりゃいいだけだから」

淡「なにそれつまんないー!」

春「……なんで私まで」

京太郎「細かいことは言わずに、な?」

春「…………」ポリポリ

咏「でもよぉ、マッサージってどうすりゃいいん?」

京太郎「肩揉んだりでいいぜ、そこまで本格的にやる必要はないからな」

咏「へいへい、んじゃ始めるよ」



咏「京太郎って結構肩凝ってるのな」

京太郎「んーまあな」

咏「ん……しょ」

京太郎「こういうのもいいな、なんかリラックスできるわ」

咏「それは私の腕がいいからなんじゃねーの?知らんけど」

京太郎「そうかもな、毎日やってもらいたいくらいだぜ」

咏「ま、毎日って……」

京太郎「ん?どうした?」

咏「どうもしてねえよ!」グキッ

京太郎「痛っ!?」



咲「滝見さんのうなじ、綺麗だね」

春「…………」コクッ

咲(滝見さんの胸大きいな……)

咲(私も黒糖食べれば大きくなるのかな)

咲(もし大きくなったら京ちゃんも……ってなんで京ちゃんのこと考えてるの!)

咲(京ちゃん大きいの好きだもんね……羨ましいなぁ)

咲(って、あーもう!)

春「?」







淡「つまんなかったからもう一回!」

京太郎「せめて種目変えようぜ……」



一位 京太郎
二位 穏乃
三位 淡
四位 咏
五位 咲
六位 春


京太郎「また俺の勝ちだな!」

淡「つまんないつまんないつまんないー!」

穏乃「うーん、いい線行ってたと思ったんだけどなぁ……」

咏「まあ、いっか」

咲「順位下がっちゃったよぉ……」

春「……命令は?」ポリポリ

京太郎「お、そうだったな、んじゃ、命令は――――」

京太郎「全国で充電ってのが流行ってるらしい」

咲「充電?」

京太郎「一人がもう一人の膝の上に乗ってエネルギーを蓄えるとかなんとか」

穏乃「へー、今度憧にやってもらおうかな!」

京太郎「つーわけで、俺が滝見さんに充電をする」

咏「は?」

淡「え?」

春「…………」ポリポリ

京太郎「ほら、俺今二連勝だから最下位の滝見さんに運気を注入するっていうか」

咲「それって滝見さんが京ちゃんの上に座るってことだよね?」

京太郎「ん、それがどうかしたか?」

咲「どうかしたか、って……」

京太郎「よし、んじゃ滝見さん乗ってくれ」

春「…………」ポスン

淡「……それだけ?」

京太郎「これだけ」

淡「なにそれ!またつまんないよ!」

春「……黒糖食べさせて」

京太郎「おう、いいぞ」ヒョイ

春「…………」ポリポリ

咏「なんでこんなん見てないといけないんだよ……」

穏乃「滝見さん、充電されてる感じとかするの?」

淡「まっさかーそんなことあるわけ……」

春「……須賀くんが伝わってくる」

淡「何その効果!?」






淡「もう一回!もう一回!」

咲「もう昼だからそろそろやめない?」

淡「諦めちゃだめだよサキサキ!」

咲「諦めるも何もないと思うけど……どうする?京ちゃん」

京太郎「俺も黒糖食べていいか?」

春「……食べさせてあげる」

咲(なんで向かい合ってるの!?)

京太郎「じゃあ俺も」

春「…………」ポリポリ

京太郎「…………」ポリポリ

咲(なんだか兄妹みたいで微笑ましい光景だけど、どうしよう咏ちゃん!)チラッ

京太郎「服に黒糖こぼれてるぞ」ヒョイ パクッ

春「あ……」

咏「」イラッ

咲(こっち見てないや……こうなったら高鴨さん)チラッ

穏乃「滝見さん私も黒糖食べたい!」

春「……どうぞ」

穏乃「ありがと!」ボリボリ

咲(あ、これダメなパターンだ)

咲(でも私がしっかり聞かないと!)

咲「京ちゃん、お昼ご飯食べに行く?」

京太郎「……」ナデナデ

春「…………」ポリポリ

京太郎「滝見さんの髪、綺麗だな」

春「……春でいい」

春「…………」

春「……なんでもない」

京太郎「春の髪、綺麗だな」

春「…………」カァァ

咲「」イラッ








京太郎「今日の午後は自由時間だぞー」

淡「よーやくきょうたろーもわかってきたみたいだね」ウンウン

穏乃「三尋木さん!ラーメン食べに行かない?」

咏「おーいいぜぃ、どっちが食べられるか勝負な」

穏乃「よしっ!燃えてきたぞぉぉぉぉおおおお!」

淡「じゃあタキミン遊びに行こー!昨日行けなかったからね!」

春「……」コクッ

京太郎「……んじゃ、俺たちも遊びに行くか」

咲「えっ、私と?」

京太郎「咲以外に誰がいるんだよ、ほら行くぞ」

咲「あっ、ちょっと待ってよ京ちゃん!」







咲「わぁ、本がいっぱいだよ、京ちゃん!」ピョンピョン

京太郎「確かに大きいけど、はしゃぎすぎだろ」

咲「長野じゃこんなに大きいところあんまり無かったもん!ああ……いいなぁお姉ちゃん」

京太郎「咲、ホントに本のこと好きなの……」

ポツーン

京太郎「……な」

京太郎「あんにゃろうどこ行きやがった……」



京太郎(目を離したらいつもこうだ、まあ本屋なら大体……)

咲「京ちゃんどこぉ……」

咲(お手洗いにも行きたいのにぃ……)

京太郎「ったく、何やってんだよ」ギュッ

咲「ぁ……」

京太郎「トイレに行きたかったら俺に言え、連れて行ってやるから」

咲「そんなこと、言えるわけないじゃん……」

京太郎「お前がいなくなったら困るんだよ、だから、さ」

京太郎「俺がいるときは、俺に頼れ」ニコッ

咲「…………あぅ」カァァ



京太郎「スッキリしたか?」

咲「お、女の子に何言ってるの!京ちゃんのバカ!」ポカポカ

京太郎「相変わらず咲はちんまいなー」

咲「もー!」



咲「…………」ジーッ

京太郎(こうして咲と本屋に来たわけだけど……)

咲「…………」ペラッ

京太郎(……なんかつまんねえ)

京太郎(何かいたずらしてやるか)






京太郎(にしても何読んでんだ?)チラッ

咲(京ちゃんの顔が……うぅ)カァァ

京太郎(恋愛小説か?咲もそういうの読むんだな)チラッ

咲「///」ポシュー

京太郎(咲の耳……か)

京太郎(……よし)

咲(京ちゃんの顔が近いから集中できないよぉ……)カァァ

咲(でも京ちゃんに怪しく思われちゃうからちゃんと読まないと……)ジーッ

京太郎「ふーっ」

咲「ひゃぁっ!」ビクッ

京太郎「あっはっは!なんつー声出してんだよ」

咲「も、もうっ!京ちゃんのバカ!」

咲「あっち行っててよ!」

京太郎「はいはい、十分経ったらまたここに来るから絶対に動くなよ」

咲「言われなくてもわかってるもん!べーっ!」



京太郎(―――とは言われたけど、時間が来るまで何しよ)


お品書き

1.牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円

2.牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円

3.小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円

4.戒能良子のものまね王!

5.迫り来る怒涛の修羅場…2000円

6.女性を落とす40の方法…1000円

7.ライトノベル…600円

8.小説…600円

9.恋愛小説…600円

10.野依理沙の感情コントロール法…1000円

11.一日を活用する本…1500円

12.咲が読んでたのと同じ恋愛小説…700円



京太郎(咲も読んでたし、俺も似たようなの読んでみるか)

京太郎(……思春期の恋愛模様を描いた作品、か面白そうだ)

京太郎(咲の読んでたやつはどんな話だったんだろ)

京太郎(まあいいや、買いに行こ)



「ありゃぁたっしたー」

京太郎(後は咲を探しに行くだけだな)




京太郎(この辺のコーナーだったよな……あ、いた)

咲(京ちゃんまだかな……)モジモジ

京太郎(何だあいつ?足踏みしたり脚寄せ合ったり……)

咲(なんでまたお手洗いに行きたくなっちゃうんだろう……)モジモジ

京太郎(?)

京太郎(こっちに気づいてないのか?じゃあ……)







京太郎「おい、咲」

咲「へっ……あ、京ちゃん」

京太郎「早く行くぞ」グイッ

咲「えっ、なに、どこ行くの?」

京太郎「トイレ、行きたくなったんだろ」

咲「どうしてわかったの?」

京太郎「お前のことだからな、ほら着いたぞ」

咲「あ、ありがと……」モジモジ



咲(どうして京ちゃん、私がお手洗いに行きたいってわかったんだろ)

咲(なんで私を引っ張って行ってくれるんだろ)

咲(…………)

咲(帰るときは、私から京ちゃんの手繋ごうかな)

咲(手をつないで買い物に行くって、デートみたいだよね)

咲(……こんな風に、また遊びに行けたらいいな)



咲「お待たせ、京ちゃん」

京太郎「ん、そんなに待ってねえよ」

咲「えへへ、それじゃあ帰ろっか」ギュッ

京太郎「あ……ああ、そうだな」

咲(恋人繋ぎって、ちょっと大胆だったかな)

京太郎「って咲、本買わなくていいのか?」

咲「あっ、忘れてた!ちょっと待ってて!」トテトテ

京太郎「だから走るなっての!」











京太郎「いよいよこの合宿も終わりっつーわけで、練習するぞー!」

穏乃「おー!」

淡「元気150%の淡ちゃんなら負けないよ!」

咲「私も負けないもん!」

春「…………」ポリポリ

咏「うぅ……胃もたれきつぃ……」





淡「そい!リーチ!」

咲「じゃあ私も、リーチ」

咏「そんじゃ、リーチ」

穏乃「リーチ!」

「「「「……」」」」



京太郎「何やってんだあいつら……」

春「……きょうたろう、始めて」

京太郎「ん……ああ」








京太郎(春が集中できるからって充電しながらやってるけど……)

春「…………」ウツラウツラ

京太郎(人の膝の上で寝るなよなー)

春「ん……」モゾモゾ

京太郎(やばっ、動かれると流石にまずいっ)

京太郎(これは起こすしかない……よな)

京太郎「おーい、春ー」

春「…………」

京太郎「後ろからじゃ起きてんのかどうかわかんねえよ……」

京太郎「…………」

春「…………」

京太郎「……俺も寝るか」







京太郎「最後の相手は高鴨か」

穏乃「んそっ、よろしくね!」

京太郎「おう、頑張るぞ!」

穏乃「うぉぉぉぉおおおお頑張るぞぉおぉおおお!」

京太郎(なんだろう、このやり取り終わらない気がするぞ?)







穏乃「いやぁー、今日で合宿も終わりなんだねー」

京太郎「手、動かせよ」

穏乃「須賀は楽しかった?私は楽しかったよ」

京太郎「いや、だからさ」

穏乃「東京のラーメンおいしかったし、麻雀も楽しかったし!」

京太郎「集中しようぜ、集中」

穏乃「大星さんや宮永さんともまた打てたから良かった!」

穏乃「須賀はどう思う?」

京太郎「麻雀しようぜ」

穏乃「うん、やっぱり楽しかったよね!」

京太郎「どこをどう捉えればそうなる!?」











京太郎「これで合宿は終わりだ!」

京太郎「そしてぇえぇえええええーーーー!」

淡「打っち上っげだーーーー!」ドンドンパフパフ

咲「わ、わー!」

咏「いえーい!」

穏乃「ラーメン!ラーメン!」

春「…………」ポリポリ

淡「でもどこに行くのー?」

京太郎「う……んー、どうしよ」









京太郎「じゃあカラオケでいっか」

咲「えぇ……私歌とか上手くないよ?」

京太郎「楽しけりゃいいんだよ、みんなもいいだろ?」

穏乃「憧によく連れていかれたからね、オッケーだよ!」

淡「私もいいよ!」

咏「ま、いんじゃね」

春「…………」ポリポリ



京太郎「誰から歌うんだ?」

淡「その前にルール決めようよ!」

咏「ルール?」

淡「六人の内負けた人が言うこと聞くとか!」

咲「わざわざそんなことしないでもいいんじゃ……」

淡「じゃあ一番の人がきょうたろーに充電してもらうとかは?」

咲「」ピクッ

咏「」ピクッ

京太郎「おい待てそのルール、俺が一位じゃ意味ないじゃねえか」

淡「え~、どうせきょうたろーは勝てないよー」

京太郎「何だと?」

穏乃「まーまー二人とも落ち着いて」

淡「タキミンはどう思う?」

春「……いいと思う」

京太郎「くっ……」

淡「嫌だったら代替案を提案してねー」










京太郎「折衷案ってことで俺が一位になったら他の人に命令」

京太郎「他の人が一位になったら俺が充電、でどうだ?」

咲「どうだ、っていうか……」

咏「京太郎が得しすぎだろ……」

淡「うん、それでいいや!」

穏乃「じゃあ一番は私行くよ!」

春「…………」ポリポリ







穏乃「青空が眩しいー、君がいる風景はー」←16点


淡「重さじゃー測れない、こんな想いー」←52点


咲「こわいもののない世界ならー」←58点



淡「何なのこの機械!おっかしいんじゃないの!」

淡「私が52点なんてあり得ないでしょ!」

京太郎「ふっ」

淡「鼻で笑うな!」






春「雲の形、突き抜けるー」←96点


咏「毎日ナニがあって、頭抱えてもー」←92点


京太郎「たましいゴーンと、チャイムを打たれたならー、打たれちゃったら!」←61点


淡「なんできょうたろーの歌より私の方が下なの……」ガックシ

咲「それは同感かも……」ガックシ

穏乃「うん……」ガックシ

京太郎「なぜそこまで落ち込む!?」

春「きょうたろう、充電」

京太郎「お、おお、いいぞ」

春「」ポスン

春「……頭撫でて」

京太郎「ああ、よしよし」ナデナデ

淡「ちょっ、そんなオプション――――!」

淡(待てよ、ここで頭なでなでを禁止したら私が勝ってもあまり得はない!)

淡(それにこう考えている間にもタキミンのきょうたろーポイントがどんどんたまっていく!)

淡(まさかこれが――――)

春「……ふっ」

淡(先手必勝のジャスティス!勝てば魏呉蜀!)

咲(勝てば官軍だと思うけど……)

淡(ここは黙るしかない!)

京太郎「淡、どうかしたか?」

淡「ううん、なんでもないよー」

淡(タキミン……恐ろしい子……!)

春「……きょうたろう」

京太郎「どうした?」

春「何かして」

京太郎「何か、って何だよ」

春「……抱きしめたり、とか」

京太郎「なら今頭撫でてるじゃん」

春「そうじゃなく……」

京太郎「んー……じゃあ……」






京太郎(咲とかがいるからあんまり大胆なことはできないとして……)

京太郎(そうだ!)

京太郎「……春」ボソッ

春「」ビクッ

京太郎「どきどきしてるんだ、俺の胸……春を充電したい、十年も、二十年も」ボソボソ

京太郎「っ……お前のそばに居続けたい」ボソボソ

京太郎「きっと、お前のことが好きなんだ……いや、春が好きだ、断言できる」ボソッ

京太郎「りゆうはわからない、色々ありすぎて、お前の好きなところが多すぎて」ボソボソ

京太郎「……なあ、春」

春「……///」カァァァァァ

京太郎「好きだぞ」ボソッ

春「///」ボシュー



咲「あの二人何してるのかな?」

淡「さあー?じゃあ次の曲入れちゃおー!」






穏乃「信じる、それだけで越えられないものーはない」←97点


淡「ほどかれてくの、どこまでもー」←70点


咲「がんばっちゃったがんばった我々東南西北わーいわーい!」←83点



淡「だからなんで私がこうなんのよ!」

穏乃「点数上がったんだからいいじゃん」

淡「アンタが一番おかしいでしょ!」








春「君の知らない、私だけの秘密」

京太郎「春は歌上手いなー」

春「……」カァァ←31点


咏「冒険でっしょ、でっしょ!」←76点


京太郎「ハートのエッジに挑もう、思うたけ見つめてー」←92点


穏乃「今度は私だよ!」

京太郎「ぐぬぬ、あとちょっとだったのに……」

穏乃「ねぇー私にも何かしてー」

京太郎「だから何かって言われてもな……」








京太郎「んじゃ、遠慮なく」サワッ

穏乃「ふぇっ」

京太郎「高鴨の太ももって結構筋肉ついてんだな」サワサワ

穏乃「ちょっ、何触ってんのさ!」

京太郎「こんな恰好で寒くないのか?」サワサワ

穏乃「はしってるから……大丈夫、だけど……」

京太郎「でも、ちゃんと肌スベスベしてるし、女の子って感じするぜ」サワサワ

穏乃「それ、褒めてくれてるのかわかんないんだけど」

穏乃(さっきから何かが当たってる気がするし……須賀に触られてると……何だろう)

穏乃(ちょっと変な……)モゾモゾ



春「…………」ボリ!ボリ!ボリ!

咲「京ちゃん何やってんだろ……」

咏「あいつ……」

淡「タキミンまであらぶってる……」








淡「次は絶対に勝ってやるんだから!」

穏乃「私はもういいや……」

咲「私も頑張る」グッ

春「…………」ポリポリ

咏「今度こそ勝つぜぃ~」



穏乃「みみーもとで囁き呼ぶ声に振り向けば、気づかぬうち開かれていたトビラー」←66点


淡「ガッティーノ、ガッティーナ、私だけの傍にいてねー」←15点


咲「わーたっしーとしようよ、ココロが晴天ドキツモ昇天」←75点



淡「」チーン

京太郎「ぶははははは!どんだけ機械に嫌われてんだよ!」

咲「京ちゃん、淡ちゃん可哀想だよ」

京太郎「でもよぉ、あっはははは!」

淡「うっさいうっさいうっさーい!どうせきょうたろーだってこんな点になるもん!」

京太郎「ならねーよ、ま、見てればわかるけどな」フフン





春「アザレアを咲かせて、暖かい庭までー」←5点


咏「おおきな夢、夢、スキでしょ?」←83点


京太郎「本気の恋ー、それは突然花が咲くー」←90点



淡「みんなしてずっこいずっこい!」

京太郎「結局実力ってことだな」

淡「むぅ……」

咏「んで、命令何すんの?」

京太郎「おっ、そういえばそうだったな」

咲「エッチな命令とかは……ダメだよ?」ニコッ

京太郎「わ、わかってらぁ、そんぐらい」アセアセ

春「…………」ポリポリ







京太郎「んー、と、じゃあ……淡?」

淡「なによぉ……」グスッ

京太郎「いや、負けたからって泣くなよ」

淡「だって、きょうたろー程度に負けるとかありえないし……」グスッ

京太郎「ナチュラルに失礼だな、おい」

春「……命令」ポリポリ

京太郎「ああ、ちょっと考え中な」

京太郎(全員に猫のごとく甘えてもらう、とか言おうと思ってたけど俺もそこまで空気が読めない男じゃあない)

京太郎(淡が泣いたままだと嫌な気がするし……淡の脇をくすぐって励ますとかいいんじゃないか?)

京太郎(あわよくば淡の胸に触れる、って違うわ!どんだけ変態なんだ俺!)

京太郎(それにあんな胸触ったってなぁ……)ハァ

京太郎「淡」

淡「なに?」

京太郎「ほい」ガシッ ヒョイッ

淡「はぁっ!?」

咲咏穏「ええっ!!」

春「…………」ポリポリ

淡「なっ、何してんの!」

京太郎「ほーれ高い高ーい」

淡「子どもじゃないんだから降ろしてよー!」ジタバタ

京太郎「はっはっは、じたばたはHPが少なくないと威力弱いんだぜー」

淡「っていうかスカート見えるから!」ゲシッ

京太郎「ぐへぁっ」グラッ

咲「あっ!」

咏「京太郎のバランスが!」

穏乃「大星さん危ない!」






淡「きゃぁっ!」

京太郎「淡っ!」

京太郎(これだと淡が頭から落ちる、最悪病院行きだ!)

京太郎(それだけはさせない!)

ドッシーン!

咲「きょ、京ちゃん!」

京太郎「いつつ……腰打ったっぽい」

咏「ったく、気ぃ付けろよなー」

京太郎「わりぃわりぃ」

淡「もー!きょうたろーのせいで危なかったじゃん!」

京太郎「人が身を挺して守ったっつうのに一言目がそれかよ……」

淡「ぁ……それはありがとう、だけど……」モジモジ

淡「って!そもそもきょうたろーが高い高いなんてしなきゃよかったんじゃん!」ウガー

京太郎(一瞬でもしおらしくてかわいいと思った俺がバカだった)

淡「こうなったらやり返してやる!えいっ」ガシッ

京太郎「うおっ!」

淡「んぐぐ……」

淡「持ち上がれぇ……!」

京太郎「淡、あんまり無理しない方がいいんじゃないか?」

淡「うっさい!やり返すったらやり返すんだから!」




――十分後

淡「なんで持ち上がんないのさー!」

京太郎「体格差があるからしゃあないだろ」

淡「きょうたろーの筋肉硬かったし、抱きしめてるみたいで気持ち良かったよー!」

京太郎「なんでこの状況で褒められてんだろ俺」







京太郎「次で最後にするか」

咲「そうだね、もう結構遅いし」

咏「じゃさ、じゃさ、最後は全員で同じ歌歌ってその得点を競うってのはどうなん?」

淡「あ、いいねーそれ!」

穏乃「じゃあ何歌うの?」

春「……だんご三兄弟」

咲「中々古いね!?」

京太郎「そりゃみんな知ってるだろうけどさ……」

淡「じゃあセーラームーンとかは?」

咏「そっちのがおぼろげなんだよねぃ……」

穏乃「タ○リ倶楽部のオープニングは?」

京太郎「あれカラオケに入ってんのか?つーかどんなチョイスだよ」

淡「タ○リ……なにそれ?」

咲「私も土曜日は夜遅くまで本読んでるから知らないな」

京太郎「それ、見てるって言ってるようなもんだぞ」

咲「空耳しか見てないもん!」

淡「だから何それ?」



京太郎「結局、おいでよ亀有を歌うことになったぞ!」

咲「どうしてこうなっちゃうの……」




穏乃:96点
春:90点
淡:66点
咲:27点
京太郎:21点
咏:1点


咏「1点……1点……」チーン

淡「また勝てなかった……」ガクッ

咲「私だって4位だったんだから、元気出そ!」

春「…………黒糖、いる?」ポリポリ

淡「いるいるっ!ちょーだい!」

咲「ゲンキンだなぁ……」



穏乃「また私が一番かぁ……よっ!」ポスッ

京太郎「俺の膝に慣れるの早くね」

穏乃「まあ、嫌いじゃないからねー」

京太郎「新子だったら「こんなこと死んでもやらないわよっ!」とか言いそうだよな」

穏乃「あはは……有り得るね」

京太郎「今回も何かするか?」

穏乃「うんっ、おまかせで!」






京太郎「んじゃ、まずは」サラッ

穏乃「ん……」

京太郎「高鴨の髪の毛さらっさらだな」ススッ

穏乃「えーそうかな?」

京太郎「綺麗だし、いい匂いもするぞ」ソソッ

穏乃「なんかむずむずする……」

京太郎「やっぱり女の子の髪って気持ちいいな」

咲「……やっぱり?」ゴッ

京太郎「ヒッ」

咲「京ちゃん、他の女の子の髪触ったことあるの?私にはないのに?」

京太郎「そ、それは言葉の綾というやつで、触ったっつうか撫でたときとか……ほら!小さいときにお前のことも撫でてたろ!」

咲「……そういうことならいっか」

咲「ほら、続けなよ」

京太郎「は、はい……」

京太郎(なんか重い雰囲気になってんですけど!?)

京太郎(やべーよ殺されるよ、何だよあの殺気、このまま抱きしめようかと思ったけど絶対無理だよ)

穏乃「もう終わり?」

京太郎「う……ああ……うー……」

京太郎(けどまだこうしていたい自分もいるわけで……)

京太郎「いや、まだだ!」ギュッ

穏乃「わっ!」

京太郎(あっれー?どうして俺は高鴨を抱きしめてんの?おっかしいなー)

淡「髪いじって抱きしめるって……」

咏「あんさぁ、京太郎?流石に限度ってものがあると思うぜぃ」

京太郎「ちっ違うわ!これは俺が無意識下に行った行動であって俺自身の行動じゃないんだ!」

京太郎「そうっ!いわばそれは反射!思考とは真逆!目の前いる高鴨を抱きしめるのは俺の性なんだ!」

淡「なお悪いわっ!」ゲシッ

京太郎「脛はやめろって痛いから……」



京太郎(なおさら酷い雰囲気になった気がする……)

咲「」ニコニコ

淡「」ジトッ

咏「」ジーッ

穏乃「~♪」

春「」ポリポリ

京太郎「なあ、高鴨?」

穏乃「穏乃でいいよ、私も京太郎って呼ぶから!」

京太郎(この状況で何言いだしちゃってんのお前!?)

京太郎「何言っちゃってんの、おい」

穏乃「今さ、京太郎に抱きしめられてるとなんか安心するんだ」

穏乃「ウチ女子高だから、久しぶりに男子と話したのに楽しくて」

穏乃「だから京太郎とはもっといい友だちになりたいな、って」

京太郎「今言うことなのかよ……」

京太郎(しかもこの惨状で)

穏乃「なんか言うタイミング逃しちゃいそうだったからね」

京太郎「そ、そうか」

京太郎(何これ、何が言いたいのこいつ)

京太郎(言われて滅茶苦茶嬉しいけど……)

咲「ジュゴゴゴ」ニコニコ

淡「ジュゴゴゴ」ジトーッ

咏「ジュゴゴゴ」ジーッ

春「……」ポリポリ

京太郎(ストロー悲鳴あげてるから!こっち向かないで怖いから!)

穏乃「京太郎ー」

京太郎「なっ、なんでございますでしょうか」

穏乃「呼んでみただけだよ、えへへ」

京太郎(そういうことされると……もう……)カプッ

穏乃「ひゃぁっ?」

京太郎「んっ……」ハムハム

穏乃「京太郎ぉ、くすぐったいよぉ」

京太郎「ははほはっへはいへぇ」

穏乃「耳元で喋らないでよ、ふふっ」

京太郎(なんで俺、穏乃の耳咬んでんだろ……)

京太郎(あとは耳に息を吹いて終わらせよう)

咲淡咏「」ゴゴゴゴゴゴゴ

京太郎(あいつらに殺される気しかしない!)

京太郎「……ん」

京太郎(俺の唾液ですごくエロく見える……)

京太郎「ふーっ」

穏乃「んんっ!」ビクッ

京太郎「こ、これで終わりだ!」

京太郎(何やってんだろ俺……)








京太郎「かーっ!歌った歌ったー!」

淡「きょうたろーの変態」

京太郎「まだ言うか」

咲「8時くらいだけど、新幹線間に合うかな?」

咏「大丈夫なんじゃね、知らんけど」

穏乃「んー、でも確かに危ないかもね」

京太郎「じゃあここで解散っつうことでいいか?」

淡「うん!」

穏乃「だねー」

京太郎「そっか、じゃあ行くぞ」

咲「ま、待ってよ京ちゃん」

春「……お疲れ」

穏乃「またね」

淡「また来週だよー!」

咏「じゃあなー」フリフリ

京太郎「おう!頑張ろうなー!」



咲「そっか、私以外みんな博多行きなんだ」

京太郎「春は今から帰って家に着くのか?」

春「ホテルは取ってある」

穏乃「どうせだし京太郎の部屋に泊まればいいんじゃないかな」

春「……いいの?」

京太郎「いやダメだろ、年頃の男女が同じ部屋で寝泊まりなんて」

咲「つい昨日までやってたんだけどね……」

咲「あ、私こっちだから」

京太郎「そっち東北新幹線だぞ」

咲「えっ!?わわっ、危なかったよ!」

京太郎「お前、よく東京まで来れたな」

咲「バ、バカにしないでよ!」

京太郎「はいはい、バカにしませんよー」

咲「バカにする気満々でしょ!」

京太郎「長野新幹線あっちだぞー」

咲「わ、わかってたから!わかってたからね!」

京太郎「はいはい、じゃあな」ナデナデ

咲「だからバカにしないでよ!」

穏乃「京太郎って宮永さんと仲良いんだねー」

京太郎「ま、幼馴染だからな」

穏乃「いつごろから知り合ったの?」

京太郎「咲とは小学生くらいかな、なんでだ?」

穏乃「んー、ちょっと気になったから?」

春「……二人とも、はい」

京太郎「黒糖一袋!いいのか?」

穏乃「うおっ!おおおっ!」

春「お疲れ様のプレゼント」

京太郎「そっか、あんがとな」

穏乃「んー!おいしー!」ボリボリ

春「……」ニコッ


【冬休み6日目】終