【冬休み一日目】


憧「朝から女子の……触るとかほんっとあり得ない!」

京太郎「寝相だったんだからしょうがないだろ!ってかそれが嫌なら布団離せばよかったじゃねえか!」

憧「そ、それは……っ」

京太郎「何だよ?」

憧「せっかく須賀が敷いてくれたのに悪いと思って……」

京太郎「…………」

憧「……ちょっとは、信じてたのに」

京太郎「……お、おう」

京太郎(何だろう、俺がとんでもないことやっちゃったみたいになってるんだけど……)

京太郎「じゃ、じゃあ俺朝飯作るから、新子さんは待っててくれ」



憧「御馳走様でした」

京太郎「お粗末さん、どうだった?俺の朝飯」

憧「……良かったと思うわよ」

京太郎「ん、そっか」

憧「それじゃ、もう帰るから」

京太郎「おう、またいつでも来いよ!」

憧「誰が来るか、べーっ!」

ガチャ バタム



晴絵「お前らー忘れ物は無いなー」

穏乃「はーい!」

玄「当然なのです!」

灼「問題ない」

宥「マフラーに、手袋に、セーターに、ちゃんちゃんこに、ホッカイロに、湯たんぽ、七輪……大丈夫です」

憧「七輪持ってるんだ!?」

晴絵「あ、そうだ、望から連絡があったんだけど三日くらい家族旅行に行くから憧はここに泊まってろだってさ」

憧「ここ、って……須賀の部屋に!?」

晴絵「石戸先生の家に泊まればいいさ、ひょっとして須賀くんの部屋が良かった?」

憧「そんなわけないでしょ!何なのよウチはもう……」

晴絵「ま、私たちも大阪観光するから、何かあったら連絡ね」

憧「ちょっ、なら私も連れて行ってよ!」

晴絵「ごっめーん、この車五人乗りなんだー」

玄「憧ちゃんもそろそろ男の子と仲良くなった方がいいと思うから、頑張ってね!」

憧「行き六人乗ってたよね!頑張るって何を!?」

宥「じゃあね~」

穏乃「憧なら大丈夫!」

灼「それじゃ……」

憧「しず!?宥姉に灼さんまで!」






ブロロロロロロ

憧「なんで、なんでこんなことに……」ガクッ

京太郎「新子さん?もう行ったんじゃないのか?」

憧「うるさいわよバカ!」ゲシゲシゲシゲシ

京太郎「暴力反対!脛痛いから!」











京太郎「冬休みの初日だし、ジョギングに行こう」



京太郎「ふぅ……特に何もなかったな」

京太郎「今日から冬休み、頑張っていくぞー!」







京太郎「昨日の鍋パーティー、憩さんたちがいればもっと楽しかったんだろうな……」

京太郎「…………」

京太郎「一回憩さんの家に行ってみよう」

京太郎「確かあっちの方だったよな」



【荒川邸】


京太郎「うわっ」

京太郎(なんつー豪邸だよ……)

京太郎(門大きいし、中も広そうだし、流石は大病院の院長ってか)

京太郎(でも、どうやって入ればいいんだ……?)





京太郎(ここは正面突破がベストだろうな)

京太郎(そうと決まればチャイムは……あった)

京太郎(指の腹でしっかりと押して……)

京太郎(…………)

京太郎(んんっ!?)

京太郎(押せない!押そうと思っているのにいざとなると緊張して押せない!)

京太郎(落ち着け……落ち着くんだ京太郎、モモたちの家に行くときのように……)

京太郎(深呼吸するんだ……)

京太郎(よし!)ポチッ

ピンポーン

京太郎(押してしまったぁぁあっぁああ!!)

京太郎(やばい、どうしよう、同姓の他の人のだったらどうしよう!誰もいなかったらどうしよう!うわぁあぁぁあぁああ!!)

秘書『入りなさい』

ギギィィィィ

京太郎(あっ、開いた)




京太郎(門から家まで長い、一本道じゃなかったら迷うぞ……)

京太郎(ここにチャイムは……ないか)

コンコン

京太郎「こ、こんにちはー、須賀京太郎というものですがー」

ガチャ

秘書「院長が貴方を待ってるわ、はやく上がって頂戴」

京太郎「お邪魔しまーす……」

秘書「で、今日は何をしに来たのかしら」

京太郎「憩さんについて聞きに来たんですけど」

秘書「貴方は、お嬢様に戻って来てほしいのかしら?」

京太郎「勿論です、憩さんも俺たちと同じ、清々荘の住人なんですから」

秘書「……そう」

秘書「この先に院長がいるわ、私はここまで」

秘書「それじゃあ、頑張って頂戴」ガチャ

秘書「院長、須賀様がお見えになられました」

京太郎(まずは元気のいい高校生でいってみよう!)

京太郎「こんにちはっ!」

荒川父「…………」ジロッ

京太郎(えっ、なにもう怖い、帰りたい、漏れそう)

荒川父「ははっ」

荒川父「元気がいいな、入りたまえ」

京太郎「はいっ!失礼します!」

荒川父「座るといい、それとそこの紅茶もどうぞ」

京太郎「はい、ありがとうございます」

荒川父「君が須賀京太郎君、そうだね?」

荒川父「話は憩と秘書から聞いているよ、それに国麻も見た」

荒川父「新聞で見た通り、なかなかいい顔をしているね」

京太郎「そうですか?そう言われると……照れますね」

荒川父「……それで、そんな君がここに何の用だい?」

京太郎「えっと、ですね……」






京太郎(今日は憩さんの話を聞きに来たんだよな……)

京太郎(秘書さんの『連れ戻した』っていうのも気になるし)

京太郎(それこそ、憩さんの『高校だけでも自由でいたいなー』っていうのも気になる)

京太郎(何を聞けばいいんだ?)







京太郎「まずお聞きしたいことがあるんですけど……」

荒川父「うむ、何でも聞きたまえ」

京太郎「じゃあ……憩さんを『連れ戻した』っていうのはどういうことなんですか?」

荒川父「それは憩から聞いていなかったかな、憩の試験の点数が悪かったからたるんでいると思って連れ戻したんだよ」

京太郎「……あ」

京太郎(そういえば憩さんもそんなことを言っていたような)

荒川父「君が聞きたいのはそれだけかい?」

京太郎(あれ?でも確か今回の憩さんの試験の成績は……)

京太郎「憩さんの成績、今回は1位でしたよね?」

京太郎「それなら、憩さんがここに住む理由はもうないのではないでしょうか?」

荒川父「…………」

荒川父「なるほど、君はやはり憩に帰ってきてほしいんだね」

荒川父「……だが、残念ながらそれはできない」

荒川父「ここから先は私たち家族の話なんでね、君の聞きたいことがそれだけなら私はそろそろお暇するよ」

荒川父「午後から診療があるのでね、さあ、どうする?」





京太郎「言われるがままに出てきてしまった」

京太郎「なんだか緊張したし、仕方ない、うん」

京太郎「それにしても、憩さんをこっちに返せない理由か……」

京太郎「お父さんはもう話してくれなさそうだし、他の人に聞くしかないか」




京太郎「はぁ……疲れた」

京太郎「今日はあと何しよ……」

京太郎「…………」

京太郎「エイスリンさんを説得してみよう」

京太郎「……今ならエイスリンさん起きてるかな?」






京太郎「まずはエイスリンさんを誘ってみよう」

京太郎「場所は……霞さんの卓を貸してもらえばいいか」

京太郎「そうと決まればメールで……」ピッ



京太郎「…………」

京太郎「返ってこない……だと……」

京太郎「……はぁ」

京太郎「他のことしよ」




京太郎「エイスリンさんからは返ってこないし……」

京太郎「他の人にメールしてみよう」




京太郎「今日家に行ったんだし、憩さんに何か言っておくべきかな」

京太郎「さてと、どう送ろう」



京太郎『今日憩さんのお父様へご挨拶に行きました』

京太郎「単純志向でいこう」ピッ

ヴーッ ヴーッ

憩『ええっΣ(・□・;)
  お父さんそんなこと言ってなかったんやけど……
  でもなんで?』

京太郎『憩さんがどうしてまだ実家に残っているのかを聞きたかったんですよ
     結局よくわからないままなんですけどね』ピッ

ヴーッ ヴーッ

憩『それは……
  京太郎くんでも無理、かも』


京太郎「やっぱり無理……なのか」

京太郎「けど、諦めずに聞けば聞きだせるかもしれない」

京太郎「……どうすればいい」



京太郎「…………」

京太郎『わかりました、家族の話ですもんね
     込み入ったことを聞いてすみませんでした
     おやすみなさい』

京太郎「…………」ピッ

ヴーッ ヴーッ

憩『こっちも……ごめんな
  おやすみ』

京太郎「なんで逃げたんだろ……」



京太郎「気を取り直して雅枝さんにメールしてみよう」

京太郎「監督のノウハウとかも聞いておきたいし」

京太郎「といってもそこまで統率力はいらないよな……?」


京太郎『こんばんは!須賀です!
     リーダーシップについてコツを教えて下さい!』ピッ

ヴーッ ヴーッ

雅枝『なんや、藪から棒に』

京太郎『ほら、今度大会じゃないですか
     俺が一年の監督になるんでそれに向けての志?を教えてほしいな、と』ピッ

ヴーッ ヴーッ

雅枝『そういうことか、なら――――』



雅枝『――――ということを念頭に置けばええと思うで』

京太郎『なるほど、わかりました!』ピッ

ヴーッ ヴーッ

雅枝『夜遅くまで感心やな
    ゆっくり寝るんやで』

京太郎『ありがとうございました!』ピッ



京太郎「よしっ、何かがつかめた気がするぞ!」



【冬休み一日目】終













【冬休み二日目】


京太郎「布団から出たくねえ……あったけえー」ヌクヌク

京太郎「はぁ……何もしたくない……」




京太郎「このままでいると体に悪そうだからちょっとでかけるか」

京太郎「……やっぱりやめようかな」

京太郎(本屋まで来てみたけど……)

京太郎(寒いから中に入ろう)

ウィーン

京太郎(あったけ~)

京太郎「……あ」

照「京?」

京太郎「朝から本屋って凄いな、感心するぞ」

照「そうかな、用は済んだから私は帰るけど、京は何をしているの?」

京太郎「あー、俺はちょっと寄り道をな」

照「……そう、じゃあね」

京太郎「ん、またな」

ウィーン

京太郎「朝から照と外で会うとはな……」

京太郎「あれ?今のは照も誘って一緒に散歩すればよかったんじゃないか?」


散歩へ行った!




京太郎(これからどうしようって思ったけど……)

京太郎(このまま何かがつっかえたままなんて嫌だ)

京太郎(ってなわけで来ちゃった……)

【荒川】

京太郎(やっぱり広いなぁ……)

ピンポーン

秘書『今日は何の用?』

京太郎「今日は……」






京太郎「憩さんのお父さんとまた話せればな、と」

秘書『冬休みの昼間から御苦労なことね、遊びに行く友だちとかはいないの?』

京太郎「遊びに行くほどの友だちは……いないです」

秘書『そう、院長に聞いてみるわね』

京太郎「今の件必要だったんですか!?」

秘書『一寸そこで待っていて頂戴』

京太郎「はい」



秘書『今日は無理だそうよ』

京太郎「そうなんすか……じゃあ……」




京太郎「もう帰りますね」

秘書『あら、てっきりお嬢様を押し倒しに来たのかと』

京太郎「こんなところでするわけないでしょう、というかそんなことしませんから!」

秘書『それでも本当のところは……』

京太郎「機会があれば、そりゃあ……」

秘書『ですって、お嬢様』

京太郎「えっ!憩さんそこにいるんですか!?」

秘書『いないわよ、何を言っているの』

京太郎「何なんすかもう……」

秘書『またのお越しをお待ちしております』

京太郎「話ぶったぎった!?ってそうじゃない」

京太郎「こちらこそ失礼しました」ペコッ



京太郎(今日は無理かぁ、今度行けばまた話せるかな……)



京太郎「今日も誰かにメールしてみようかな……」

京太郎「そういえば明日から合宿じゃねえか、後で準備しないとな」



京太郎「チームは違うけど、もこにしてみよう」

京太郎「そういえば他のチームはどこに泊まるんだろう?」

京太郎「俺らと同じところだと鉢合わせできるかもしれないけど……」




京太郎『もこ、起きてるか?
     俺のチーム明日から合宿なんだけど
     もこだったらお菓子に何持っていく?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

もこ『舌が纏う磯海の香り、伯方の味』

京太郎『のりしお味か、俺はガーリックが好きだな』ピッ

ヴーッ ヴーッ

もこ『ガーリック……それならコンソメの方が美味』

京太郎『コンソメかー、安定だよな
     他には何が好きなんだ?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

もこ『祖国の母の味、漆黒の実』

京太郎『ココアの方か、それは俺も好きだな』ピッ

ヴーッ ヴーッ

もこ『京太郎はよく解している
   合宿頑張って』

京太郎『そっちもな!
     お互い試合も頑張ろうぜ!』ピッ

ヴーッ ヴーッ

もこ『おやすみなさい』

京太郎『おう、おやすみ』ピッ





京太郎「次は……憩さんだな」

京太郎「でも昨日も送ったしな……」




京太郎『大会頑張ってきます、超応援してください』ピッ

京太郎「大会までは……あと十日くらいだな」

ヴーッ ヴーッ

憩『ちょっと気早ない?
  それに京太郎くんが敵やったら応援しいひんで』

京太郎『そうなったら憩さんに見せつけてあげますよ
     俺の凄い所!図太く逞しく憩さんが涙目になるまでにね!』ピッ

京太郎「憩さんはどっちのチームなんだ?」

京太郎「つっても、どうせ決勝戦で当たるよな」

ヴーッ ヴーッ

憩『京太郎くん……いくら夜やからってはっちゃけすぎやない?』

京太郎「どういう意味だ?」

京太郎『はっちゃける、ってどういう?』





一時間後

京太郎「……全然返って来ない」

ヴーッ ヴーッ

京太郎「噂をすれば、か」

憩『返すの遅くなってごめんなー
  京太郎くんはこんな遅くまで起きてないで早く寝るんやで』

京太郎『憩さんこそ、クマ作ったりしないでくださいよ
     それではおやすみなさい』ピッ

ヴーッ ヴーッ

憩『おやすみー』


京太郎「ホントに憩さん何やってたんだ?」

京太郎「まあ真面目な憩さんのことだし勉強でもしてたんだろ」

京太郎「俺も明日のために少し打って寝よう!」






【冬休み二日目】終

















【冬休み三日目】(合宿一日目)


11:00

京太郎「寒っ!東京寒っ!」

京太郎「夏はあんなに暑かったのに冬はここまで寒いのかよぉ」

京太郎「移動諸々含めて全員住所バラバラだから12時にホテル集合ってことにしておいたんだけど」

京太郎「用心に用心を重ねて11時に着いてしまった……」

京太郎「誰か来ないかな、そうすれば時間も潰せるのに……」





京太郎「へっくしょん!」

京太郎「なんか足元が凍えてきた気がするぞ」ガクガク

京太郎「そういや股間と脇の間は血管があるからあったかいんだっけ」

京太郎「こうなったら直接……」ゴソゴソ

咏「…………」

京太郎「ほぁーあったけぇ~……」←手を第三階層へ

咏「…………」ジーッ

京太郎「…………」

咏「何やってんだよお前……」

京太郎「ち、違う!これは俺のせいじゃないんだ!」

咏「両腕股間に埋まってろ!」ゲシッ

ゴキィィィン

京太郎「あふっ」





京太郎「ふぅ、ようやく収まって来たぜ」

咏「みっともねえからやめろよな、あーゆーこと」

京太郎「それもそうだなー」

咏「んで、最近どうなのさ」

京太郎「どうって、部活か?」

咏「んーまあ、それもあるし……あとは……京太郎のこと、とか……知らんけど」

京太郎「最近って言われてもなぁ……」





京太郎「やっぱり、咏がいなくて寂しかったかな」

咏「えっ……」

京太郎「みんなで銭湯に行ったり、鍋パーティーやったりしたんだけどさ、なんか物足りなかったんだよ」

京太郎「俺につっかかってくる咏がいなくて、学校でもお前がいないと変な気分だった」

咏「……そっか」

京太郎「そーなんだよな、咏がいないとテストの範囲が分からなくなって困るし、勉強の相談もできないし」

咏「おい」

京太郎「ま、何だかんだで俺は元気にやってるよ、そっちはどうなんだ?」

咏「おい、流すんじゃねえよ」

咏「こっちも……まあ悪かないかねぃ」

京太郎「そっか」

咏「あっ……私も……」

京太郎「ん?どした?」

咏「私も、京太郎がいなくて……」カァァ

京太郎「あん?もうちょいちゃんと声出せよ」

咏「寂しかったんだよ!京太郎がいなくて!」カァァ

京太郎「どうどう、落ち着けー咏ー」

咏「なんだよ!なんだよぉー!」ブンブン

京太郎「はーい、ストォーップ」ガシッ

咏「頭押さえるな!新喜劇かよぉーっ!」ブンブン スカスカ

京太郎「あはははははは」

咏「笑うんじゃねー!」ブンブン スカスカ









京太郎「これで全員揃ったか?」

咏「ひーふーみー……そうなんじゃね?知らんけど」

春「…………」ポリポリ

穏乃「宮永さん久しぶり!」

咲「ひ、久しぶりだね」

淡「たかかもしずの!ここで会ったが百年目!覚悟しててよ!」

京太郎「……なんか個性的な面子揃えちゃったな……」









京太郎「えっと、俺が選手兼任監督の須賀京太郎です」

京太郎「この度は遠路はるばるお集まりいただき……あ、何て言うんだっけ?」

咏「そーゆーのいーから、まずは何すんだよ」

淡「はいはーい!私、人生ゲームやりたーい!」

咲「大星さん、私たち合宿に来たんだよ?」

淡「もーサキサキはわかってないなー」

咲「サキサキ?」

春「……合宿だからこそ遊ぶ」ポリポリ

淡「おぉ!タキミンわかってるね~」

春「…………」ポリポリ

穏乃「それで、何するの?」

京太郎「普通に練習だ」

淡「えー!つまんないよ!ぶー!ぶー!」

京太郎「まずはどれだけ打てるかを見たいからな」

淡「そんなんこの淡ちゃんが一番に決まってんじゃん!」

京太郎「その一番を決めようって話なんだけどな」

淡「それでも私が一番なんだけどね~」

咏「さあどうだろうねぃ、威勢だけなんじゃねえの?」

咲「打つなら本気で打つよ?」

穏乃「私も精一杯頑張る!」

淡「……ふん!蹴散らしてあげるもんね!」







京太郎「んじゃ、まずは咲と高鴨と咏と滝見さんで打っててくれ」

咏「へいへーい」

穏乃「頑張るぞー!おー!」

咲「よろしくお願いしまー……す」

春「…………」ポリポリ

淡「ねえ私は!?私も打ちたい!打ちたい!」

京太郎「お前は後だ、今は俺と特訓だ」

淡「えぇ~京太郎と~?」

京太郎「なんだよ不満か?」

淡「ま、私の厚意に感謝することだね」

京太郎「なんでお前が上から目線なんだよ」










咲「ロン、1300です」


淡「やっぱり私もあっちで打ちたい!」

京太郎「どっちなんだよ」

淡「でも京太郎に教えてもらうっていうのも……」ウーン

京太郎「考え事はいいから、次の問題行くぞ」

淡「こんな何切るなんかやったって、どうせダブリーかければ済む話だもん!」

京太郎「お前はダブリーと絶対安全圏に頼りすぎなんだよ」

淡「そっちの方が楽だし強いじゃんかー」

京太郎「実際はそうかもしれんが、素の力も重要だぞ」

京太郎「咲や照みたいに上手くなって、その力があればもっと速く強くなれる」

淡「そうなの?」

京太郎「多分な、やる気になったか?」

淡「ふふっ、しょうがないなーそこまで言うならやってあげよう!」



淡「ぐへぇー集中するの疲れたー」

京太郎「こんだけなら……まあ十分か」











咲「ツモ、1700オールです」



京太郎「あっちは咲の七連荘で終わってないみたいだな」チラッ

淡「もう何もしたくなーい」グデー

京太郎「起きろ、淡」

淡「えーなにさー」

京太郎「もうちょい続けるぞ」

淡「んぅぅ……こんなのアレだよ!過剰労働だよ!ブラック企業だよ!白糸台とは真逆だよ!」

京太郎「ホワイトだけに、ってか?」

淡「そーそーホワイトだけにね!……ってネタばらししないでよ!」

京太郎「うん、元気みたいだな、じゃあ続きやるぞー」

淡「ぐぬぬ……」











京太郎「次の問題行くぞー」

淡「…………ぐぅ……」

京太郎「おーい、淡ー」

淡「むにゃむにゃ……もう食べられないよぉ……」

京太郎「くっ、なんだこのテンプレ的な寝言は……」

京太郎「けど幸せそうに寝てるし、邪魔するのも悪いな」

京太郎「風邪引かないように上着かけて、っと」

淡「……んぅ……おいしぃ……」

京太郎「お疲れさん」ナデナデ

京太郎(……夢の中のこいつは何食べてんだ?)

淡「きょうたろーのうで……おいしぃ……」

京太郎「」









咲「ロン、1000は4000です」

咏「十本場ってどういうことだよ……」

穏乃「くそぉ、勝てなかったー……」

春「…………」



咲「京ちゃん、こっちは終わったよ!」

京太郎「ん、お疲れさん」ナデナデ

淡「すぅ……」

咲「京ちゃん、大星さんに何してるの?アイスティーに睡眠薬でも入れたの?」ムッ

京太郎「どういう発想なんだよ、疲れて寝ちまったみたいでさ」ナデナデ

咲「それで、私たちはどうすればいいの?」

京太郎「んーそうだな……じゃあ各自自由時間、休憩ってことで」

咲「はーい」










カポーン

京太郎「ぱぱっと風呂入ってゆっくり休むかなー」

京太郎「今日は淡と咏の相手で疲れたんだよな……」

京太郎「それにしても、学年選抜の合宿で温泉貸切にできるってすげーな……」

京太郎「おまけに男子は俺一人だし、ゆっくり―――」


ガララ



京太郎(男子は俺一人のはずだけど……誰だ?)

京太郎(ひょっとすると滝見さんか……?)クルッ

臨海「…………」

京太郎「…………」

臨海「キョウタロウ、言い残すことは無いか?」ニコッ

京太郎「俺がお仕置きされる方なんですか!?そっちが後でしょ!?」

臨海「確かにそうかもしれないが、今現在キョウタロウは私の裸を見ているわけだ」

京太郎「なら隠しましょうよ!隠してくださいよ!」

臨海「問答無用!」

京太郎「理不尽すぎる!」








ブオン

京太郎(何これ速っ!?)

京太郎「グヘアぁっ!」

ドバァァァァアアン






京太郎「うっ……」ズキッ

臨海「ようやく目が覚めたか」

京太郎「監督さん……ここは……?」

臨海「浅めの風呂があったから連れてきたんだ」

臨海「よくよく考えると私が悪かったな……すまなかった」

京太郎「だからそう言ったじゃないですか……」

京太郎(あれ?ちょっと待てよ?)

京太郎(俺の目の前には監督さんの顔と、白い物体)

京太郎(頭の下はやたらと柔らかいものがある……ってことは……)チラッ

臨海「元気になったか?」ナデナデ

京太郎「膝枕ぁ!?」ガバッ

臨海「!」ビクッ

臨海「…………」

臨海「キョウタロウ…………?」

臨海「膝枕なんて……嫌、だったか?」

臨海「こんな年増の膝枕なんて、嫌だったか?」ウルウル

京太郎(なんで泣きそうになってんのこの人!?)

京太郎「そんなことないですよ!気持ち良かったです!むしろずっとしてほしかったですけど、誰かに見つかるかもしれないじゃないですか!」

臨海「あう……それはそうだな……」

臨海「……わかった、後はゆっくりしていてくれ。私は先に上がるよ」

京太郎「あ……はい」

ガララ ピシャッ

京太郎「…………」

京太郎(膝枕気持ち良かったなぁ……)

JR京太郎「激しく同意」

京太郎(…………抜いとくか)







京太郎「ふぅ……すっきりした……」




京太郎「また練習するぞー」

穏乃「その前に卓球したい!」

淡「もう寝たーい」

咲「二人とも、京ちゃんの言うこと聞こうよ」

咏「ま、初日だしこんなもんじゃねえの?」

春「…………」ポリポリ

京太郎(滝見さん全然しゃべらないな……)






淡「ようやく私の番だね!」

春「早くサイコロ振って」ポリポリ

淡「何それおいしそー!ちょーだい!」

春「…………」ウーン

春「……考えておく」ポリポリ

穏乃「今回こそ勝つ!」

咲「私も負けないよ!」



京太郎「―――と、まああっちの四人は打たせておいて」

京太郎「俺たち何する?」

咏「べっつになんでもいんじゃね?知らんけど」

京太郎「そんじゃあ茶でも飲みながらまったりするか」

咏「それいいねぃ~、んじゃそれにしよっか」







京太郎「咏って、どうして神奈川に帰ったんだ?」

咏「何だよ藪から棒に……」

京太郎「だって、急すぎやしないか?」

京太郎「ついこの前ゴキブリを退治したと思ったら、お前はもう部屋にいないんだから」

咏「……京太郎なら、そう言うと思ってたよ」

咏「私さ、地元が嫌だったから大阪まで逃げたんだよ」

咏「半年間っていう条件付きでさ」

京太郎「半年……?」

咏「まあ国麻もあったから、厳密には七か月くらいだったんだけどねぃ」

京太郎「たった半年って、何だよそれ」

咏「それだけでも、私は十分楽しかったぜぃ」

咏「私の実家、三尋木屋って知ってっか?」

咏「元々呉服屋とかやってて、今は関東を中心にデパートとかもやってんだけどさ、私はそこの社長令嬢なわけなんよ」

京太郎「……は?」

京太郎「お前が金持ちの社長令嬢?」

京太郎「そんなこと聞いたことねえぞ」

咏「だーぁって言ったことねえもーん」

京太郎「お前なぁ……」



京太郎「結局、お前が清々荘に帰ってくるのには親の許可が必要ってことなのか?」

咏「んー……そうなんじゃね?」

京太郎「……そうか」

京太郎「一筋縄じゃ、いかないみたいだな」








淡「うがー、勝てなかったー」

京太郎「どんまいどんまい」

淡「ダブリーかけたらサキサキがタキミンの見え見えに振り込んじゃうし、絶対安全圏も効いてないみたいだし……」

京太郎「じゃあ俺と特訓して強くなろうぜ!負けっぱなしなんて嫌だろ?」

淡「そうなんだけどさー……眠いんだよねー……」

京太郎「あと一時間くらいなんだから頑張れよ」ナデナデ

淡「んむー……京太郎が言うなら頑張らないこともないけどさぁ……」







淡「……ねえ、私って強くなれるかな?」

京太郎「そりゃなれるんじゃねえの、いつもの淡のやる気があればもっと強くなれるさ」

淡「いつもの私?」

京太郎「天上天下唯我独尊!みたいな感じで、自信満々の淡なら大丈夫だ」

淡「サキサキにも勝てる?」

京太郎「もっと努力しないとダメだけどな」

淡「しずのにも勝てる?」

京太郎「手加減したり油断しなきゃ勝てるはずだ」

淡「自信、か……」

淡「わかった!頑張ってみる!」




淡「ダメ……疲れた……眠い……」

京太郎「ギリギリ一時間……もうそろそろ上がるか」

京太郎「部屋はここをそのまんま使うんだよな」

穏乃「ツモ!2000オール!」

京太郎「あいつらが終わるまでに布団敷いておくか」






穏乃「わっはー!お布団ふっかふかー!」

京太郎「高鴨ー、ちゃんと歯磨きして寝ろよ」

穏乃「はーい!」

咏「六枚布団敷いてっけど、どう寝るん?」

京太郎「あっ、そういえば……」


| 京 | 淡 | 春 | ↓ ↓ ↑ ↑
 ――――――――――  A  B  C  D
| 穏 | 咏 | 咲 | ↑ ↓ ↓ ↑





淡「それじゃー何話そっか!」

京太郎「話そっか!じゃなくて大人しく寝ろよ」

淡「だって合宿だよ!?六人部屋だよ!?寝る前にすることと言ったらガールズトークしかないでしょ!」

京太郎「俺はボーイなんだけど……」

穏乃「あーそれ憧がよく言ってたなー」

淡「でしょでしょ!さあ話そうよ!」

京太郎「頼むから静かにしてくれ……」







咏「ガールズトークっつっても何話すんだ?」

淡「やっぱりここは恋の話でしょ!ウタはわかってないな~」

咲「そういうものなの?」

淡「そーゆーもんなの!」

春「…………」

春(黒糖食べたい)

春(でも歯磨きしちゃったから無理……)ガクッ

淡「タキミンもこっち来なよ!」グイッ

穏乃「恋の話って言っても私んとこ女子高だから何にもないんだよねー」

淡「こっちは共学だけど男の方が情けないんだよー、私に見合う男はどこにいんだろ」

咏「お前の程度が低いだけなんじゃね?知らんけど」

淡「そういう咏はどうなの?……あっ、咏みたいなのに寄ってくるのは性犯罪者くらいしかいないかーごめんごめ~ん」

咏「ふんっ、こっちだって彼氏の一人や二人……」チラッ

京太郎「咏は彼氏いたことあるのか……」

咲「京ちゃんの方こそ、あっちでたくさん女の子ひっかけてそうだけど?」

京太郎「俺が女子をひっかける?ないないノーウェイノーウェイ」

京太郎「一緒に昼飯食う友だちはおろか、一緒に帰る友だちもいないんだぜ?」

咲「へ、へぇ……」

咲「……ごめん」

京太郎「謝るな!なんか惨めになる!」

穏乃「じゃあ須賀は好きな子とかいないの?」

咏「!」

咲「!」

京太郎「ん?俺か?そうだなー……」







咏「……」ゴクリ

咲「……」ゴクリ

京太郎「照、かな」

咏「は?」

咲「ひ?」

淡「えー、テルー?」

春「……インターハイチャンピオン」

淡「テルーが好きって、それちょっとおかしいんじゃないの?」

京太郎「お前も十分おかしいだろうが」

咲「ねえ京ちゃん、京ちゃんはお姉ちゃんのどこが好きなの?」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「あ、あのー、咲さん?いや咲様?背中から何やら悍ましいものが……」

咏「それは私も聞きたいところだねぃ」ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「咏まで!?なんでそんなに怒ってるの!」

淡「まーまーネタの一つってことでー」

京太郎「ぐ……それはだな……」








京太郎「んっと……そうだな……」

京太郎(不安で放っておけないっていうのもあるし、それに反して頼りになるあのかっこよさ)

京太郎(などなどいろいろあるけど……)

咲「ねえ、京ちゃん?」

京太郎「なんd……!?」ビクゥ



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             .|/'  |: / ∨: !、:.::/ |>o。_          /  .!-ー--  .._
           {.     |:./   ∨{. Y/ |:.:.:.:./i:.:¨7 T¨¨¨¨¨¨´    ^ー 、     ` ̄

咲「早く答えてよ」

京太郎「ヒィッ!」

咲「ねえ、早く」

京太郎(なんで微妙に遠いのにあんなに怖いんだよ!なんだよあの目力!)

京太郎「……嘘でした」

咲「そ、良かった」


          _____
       ... : ´: : : : : : : : : : `: : : ..
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  |: : : : : |: : : : : |匕Ⅵ: /ト、: : /从   |: : : |
  |: : : : 八: : : :.i:|:{   V ノ ∨ ,ィ   |: : : |
.  : : : : : : ヽ: : 从   _      ≠⌒ Ⅵ:/}
  \: : :{⌒\:.{  r==ミ    , ::::::::::Y
    乂: \r'     :::::::::::        uノ
     丶、:_ー‐、   r‐ ー'  フ /
        _ヘr─ァ、ー ┬ 、 ≦-─、
京太郎(恐い!その笑顔すら恐いっす咲さん!)





【冬休み三日目】(合宿一日目)終了












【冬休み四日目】(合宿二日目)


京太郎「ん……ふぁぁ……」

京太郎(起床は8時にしておいたけど今は……)

京太郎(まだ7時か、起きようかな)

京太郎「……?」

京太郎(体の周りに変な感覚…………)

京太郎(何なんだ?)

京太郎(胸にあるのは……顔?頭?)

京太郎(腹に巻きついてるものがあって、腰には何やらやわらかいものが……って!)

京太郎(何ですとぉっ!?)ガバッ

春「…………くしゅん!」

春「…………」パチクリ

京太郎「…………」ゴクリ

春「…………何してるの?」

京太郎「それはこっちの台詞のような気がしないでもない」

京太郎(そっか、髪下ろしてるのか)

京太郎(ポニーテールも可愛かったけどこれもこれで可愛いな」

春「…………」ジトッ

京太郎「何でそんな目で見てるんですか……」

春「霞が言ってた、須賀京太郎は胸のある子には野獣だから気を付けてって」

京太郎「くっ、またこうして俺に対する誤解が生まれたのか……」

春「……今何時?」

京太郎「まだ7時だけど、どうする?」

春「…………寝る」ギュッ

京太郎「えっ、なんでそれで抱き着くの」

春「須賀君は抱き枕役」

京太郎「抱き枕に役なんて無いと思うけど……」

春「学芸会の石ころ役、みたいな」

京太郎「何だよそれ!その役の子可哀想だろ!端役にも程があるだろ!」

春「……うるさい」

京太郎「……すまなかった」

春「わかればいい、おやすみ」

京太郎「ん、おやすみ」ナデナデ

春「!」ビクッ

京太郎「すまん、寝やすいだろうと思ったんだけど……嫌だったか?」

春「……続けて」







京太郎「……なあ、一つ聞いてもいいか?」

咲「何かな?」

京太郎「どうして俺は布団に巻かれているんだ?」

咲「滝見さんを布団に連れ込んで抱きしめていた京ちゃんを罰するためだよ」ニコッ

京太郎「いや待て俺は何もしていないんだけど」

咲「小説の犯罪者って大体そう言うよ」

京太郎「無実だ!俺は無実だ!」

咲「じゃあそんな京ちゃんへの罰を言い渡しまーす」ニコニコ

京太郎(目が笑ってない!目が笑ってないぞ咲!)

咲「そーれーはー」

京太郎「」ゴクリ

咲「朝ごはん抜き!」

京太郎(意外に軽い!?)








淡「はーおいしかったー!」

穏乃「朝からラーメン食べられるなんて思わなかったなー」

咏「和食まで充実してたしすげーよなここ」

京太郎「腹減った……」グゥゥゥ

トントン

京太郎「ん?」

春「……須賀君、黒糖」

京太郎「いいのか?」

春「…………」コクッ







穏乃「今度は私が須賀に教わる番だね!」

京太郎「おう、ビシビシ鍛えてやるぞ」

穏乃「おっし!それじゃあ走りに行こう!」

京太郎「えっ、はっ?なんで!?」

穏乃「ほらほら!遅かった方が速かった方におごるんだからね!」

京太郎「おい!待てって!せめて下は穿けって!」

穏乃「大丈夫大丈夫!スパッツ穿いてるから!」

京太郎「風邪引いたら困るから穿けって!」

穏乃「風邪引いたことないから大丈夫だって!」

京太郎「何なんだよこの健康優良児!」






京太郎「ごらぁぁあぁ!待てぇぇええ!」ダダダダ

穏乃「男子のくせに足遅いよー!」タッタッ

京太郎「つーか真面目に麻雀しろよ!」ダダダダ

穏乃「私は走れば走るほど強くなるんだよー!」タッタッ

京太郎「そんなバカなことがあるかー!」ダダダダ

晴絵「おっシズじゃーん!」

穏乃「え、赤土さん!?」キキーッ

京太郎「どうしてここにいるんですか?」キキーッ

晴絵「そっか、シズたちも昨日から合宿だったっけ」

晴絵「で、何してんの?」

京太郎「高鴨がジャージの下を穿いてないのに部屋から飛び出していったんですよ」

穏乃「いやぁーちょっとストレス解消に」

晴絵「なるほどなるほど、じゃあシズは私たち二人でしごこうか」

穏乃「え゙っ」

京太郎「よーし、覚悟しろよ高鴨ー!」

穏乃「えええっーーー!」







京太郎「走ったらまた腹減ったぞ……」

淡「それじゃあ私との練習は無しってことで!」

京太郎「それはダメだ」

淡「戦士にだって休息は必要なんだよ!」

京太郎「そういうことは真面目に戦ってから言え」







淡「飽きたー!」

京太郎「昨日の勢いはどうしたんだよ」

淡「きょーたろーの言うことはわかってるよ?」

淡「だけどやる気が湧かないって言うか……何だろ、よくわかんないんだよね」

京太郎「じゃあ頑張ったら俺が何かしてやるよ」

淡「何か、って何でもいいの?」

京太郎「可能なことなら何でもいいけど」

淡「そっかーきょーたろーに何でもかぁ~」

京太郎「特訓始めるぞー」

淡(やっぱり一緒に買い物とか?それともタキミンみたいに一緒に寝てもらうとかも……)ホワホワ

京太郎(あ、これダメなパターンのやつだ)








京太郎「まだまだ練習するぞー!」

咏「いくらなんでも根詰めすぎなんじゃねーの?」

京太郎「三泊四日なわけだし、まだまだこれからだ!」

穏乃「そうそう!まだまだ頑張ろう!」

淡「なんで熱血麻雀バカが二人もいんだろ……」




春「……黒糖おいしかった?」

京太郎「ああ、さっきはありがとな」

春「……どういたしまして」

春「…………」ポリポリ

京太郎「…………」

春「…………」ポリポリ

京太郎(滝見さんって大人しそうだけど、虫とか見たらおびえるのかな?)

京太郎(怪談とかは霞さんと同じ巫女さんだから大丈夫だろうけど)

京太郎(普段無口な子がふとした拍子で出しちゃった声とか可愛いんだよな……)チラッ

春「…………?」ポリポリ

京太郎(ポニーテールでうなじも綺麗だし、胸も大きい、顔も可愛い)

京太郎(あの四人とは大違いだな)

咲咏淡穏「くしゅん!」

春「……須賀君、教えて」

京太郎「お、ああ、ごめんごめん」

京太郎(でも無表情なのが難点か)

春「……さっきから何考えてるの?」

京太郎「いや、なんでもないぞ!これっぽちも考えてないぞ!」

春「……そう、ここ教えて」

京太郎「えっと、ここはな―――」






咲「京ちゃんは対局やらないの?」

京太郎「あっちは牌譜を見て、こっちでしっかり個人を見る!」

京太郎「どうだ、監督らしいだろ?」

咲「そうなのかな?よくわかんないけど……」







咲「見るって、滝見さんの時はどこを見てたんだろうね?」

京太郎「もちろん滝見さんの腕とかを見ていたさ!」

京太郎(細くて白かったなぁ)

咲「へぇ……腕ねぇ……」

咲「普通、そういうときは腕前っていうものだと思うけど」

京太郎「ぎくっ」

京太郎「……ってかさ、咲、お前さっきから滝見さんのことばっか気にしすぎじゃね?」

咲「ぎくっ」

咲「それは……京ちゃん昔から大きい方が好きだったし……」

咲「私なんかよりもずっと見てることが多かったし」

咲「それが気になるっていうか、不満だったの!悪い!?」

京太郎「なんで逆ギレしてんだよ……」

京太郎「ま、安心しろ」

京太郎「ちゃんと咲のことは見てるから、な?」

咲「……優しいなぁ、京ちゃんは」

京太郎「だろ?もっと俺を信じろって!」

咲「それでも朝のことは許さないけどね」ジトッ

京太郎「だから俺は何もしてないって言ってるだろ!」

咲「さあどうだか、京ちゃんのことだもん」

京太郎「お前なぁー!こうしてやるぞ!」フニフニ

咲「いひゃいよ!ほっへふはははいへよひょうひゃん!」

京太郎「苦しめ苦しめげっへっへ!」

咏(真面目に練習しろよあいつら……)







京太郎「いてて……」ヒリヒリ

京太郎「なんで頭叩くんだよ!」

咲「京ちゃんが放してくれないからでしょ!」

京咲「「むむむむむ!」」ジーッ

穏乃「二人とも落ち着いて、ビークールだよ?」

咏「あいつら仲良いな……」








京太郎「次は滝見さんの番だな」

春「またよろしく」ポリポリ

京太郎「滝見さんは高鴨や淡とは違って、言うこと聞いてくれるからやりやすいよ」

春「……そういうといやらしく聞こえる」

京太郎「そういうつもりじゃなかったんだけどな、あはは」





春「…………」ポリポリ

京太郎「なあ、滝見さん?」

春「……何?」

京太郎(話しかけられときは食べやめるんだな)

京太郎「結構好きなんだな、黒糖」

春「これがないと生きていけない」

春「むしろ生きているから食べる」

春「いわば対価」

京太郎「食べないとバターみたいに溶けるってか」

春「黒糖の無い人生なんて無い方がマシ」

京太郎「そこまで好きなのか……」

春「うん、大好き」ニコッ

京太郎「」ドキッ

春「……どうしたの?」

京太郎「い、いや、なんでもない」

春「次の問題は?」

京太郎「次は……これだ」

春「考えてみる」

京太郎(何だよ今の笑顔……天使か?エイスリンさんに負けずとも劣らない天使なのか?)






咲「お疲れ様、京ちゃん」

咲「対局早めに終わったからお夜食作ってみたんだけど、食べる?」

京太郎「何作ったんだ?」

咲「えーっとね……サムゲタン!」







京太郎「なんか力が漲って来た気がする」ギンギン

咲「そ、良かった」

京太郎「でも今更漲っても相手は咲だからなー」

咲「なにそれどういう意味?」

京太郎「俺が咲に教えられることなんて無いだろ?咲は麻雀上手いし」

咲「京ちゃんとモモちゃんに麻雀教えたのも私とお姉ちゃんだもんね」

京太郎「ああ、そうだったらしいな」

咲「京ちゃんってさ、麻雀してきて良かったと思う?」

京太郎「俺か?」

咲「京ちゃんならもっと向いてることもあったんじゃないかな、って」

咲「京ちゃん運動神経もいいんだからスポーツとかやれば、男の子の友だちも増えて人気者になれたかもって最近思うんだ」

京太郎「そういうことか……」

京太郎「まあ、俺は正解だったと思うぜ、後悔なんかしてない」

京太郎「確かに男子麻雀はレベルも低くてこの頃は競技人口も衰退してきて、同じ部活の男友達なんていないけど、それでも楽しい」

京太郎「麻雀があったから照や咲やモモともっと仲良くなって、色んな人たちにも知り合えた、友だちっていうかどうかは別として」

京太郎「照たちと一緒に戦って、咲たちと打って、そんで今は咲と一緒に戦える」

京太郎「こうして咲と仲良く話してるのだって麻雀あってこそなんだ」

京太郎「それに、他人と知り合うために楽しい麻雀をやめて、何かを始める、とかしないだろ?」

京太郎「俺はそれでいいんだよ、咲が心配するようなことじゃねえ」ナデナデ

咲「もう頭撫でないでよ!子どもじゃないんだから」

京太郎「俺にとっちゃ、咲なんていつまでも変わんないちんちくりんだよ」

咲「ちんちくりん、って……」ジトッ

京太郎「俺たちはずっと友だちなんだよ、麻雀が無くてもさ」

京太郎「二人だけの思い出も、みんなとの思い出もある、良い思い出も、悪い思い出だって」

京太郎「全部咲たちがいたから作れた思い出なんだ、麻雀だけが作った思い出じゃない」

京太郎「咲もそう思うだろ?」

咲「……そうだね」

咲「私、京ちゃんと出会えて良かったと思うよ」

京太郎「何だよ、今日の咲少しおかしいぞ」

咲「ちょっと色々考えちゃったんだ、えへへ」

京太郎「ん、そっか」



咲(そして、これでわかっちゃった)

咲(私、京ちゃんのこと――――)


京太郎「っておい、麻雀しろよ」

咲「あ、そうだった」








京太郎「今日も疲れたー!」

京太郎「風呂上りは何飲もっかなー」

ガララ

京太郎「今日は……誰もいないよな」

京太郎「昨日みたいなことが無いようにさっさと上がろう」


ガララ

京太郎(もう来たの!?ってか来る前提ってどういう思考だよ俺……)

雅枝「んー!ええ場所やなー!」

雅枝「まさか日替わりでごっつい温泉楽しめるなんて思えへんかったわ、今度絹たちも連れてこー」

京太郎(雅枝さんか……だがしかし今は子煩悩モード、すきを突いて出れば……)

ガララ

京太郎(ってまた誰か来た!?)

春「…………」

京太郎(滝見さんまで!?あ、また髪下ろしてる……いいなぁ)

京太郎(ってそうじゃない!二人もいたら抜け出せないじゃないか!)

京太郎(どうする俺!どうすればいいんだ!)





絹恵「お母さんの背中流したる」

洋榎「嫌や!オカンの背中はウチが洗うんや!」

雅枝「オカンの背中は半分こでけへんでー」


雅枝(みたいなことになればええなぁ……)ホワホワ

京太郎(雅枝さんは問題ないとして、滝見さんを意識しつつ出よう)

京太郎(身体はまた後で洗えばいいし)ソーッ

春「~♪」シャァー

京太郎(なんか鼻歌歌ってご機嫌みたいだな)

京太郎(シャワーのせいで見えないけど、やっぱり大きいな……)

京太郎(そうじゃねえ、早く出ないと)ソーッ








春(今日は頑張った)シャアー

春(良子たちと戦って勝つ)シャアー

春(須賀君たちと頑張る)シャアー

春(明日も頑張る)キュッ

春(早く風呂に入って寝る)

春「…………」

京太郎「あ」

春「…………」ジトッ

京太郎(見つかってしまったー!)

京太郎(やばい何だよこれどうしよう!)

京太郎(こうなったら……!)







雅枝「お前……何しとるんや?」

京太郎「はぁっ!?」

雅枝「……正面堂々女湯覗きとはええ度胸やな……」ゴゴゴゴゴ

京太郎「正面堂々入って来たのはそっちでしょうが!」

雅枝「そこの子!はやくここから出るんや!そして通報や!」

京太郎「通報ってどういうこと!?」

雅枝「それまで私が時間を稼ぐ!」ゴギッ

京太郎「腕挫十字固めだとぉ!?」ゴギゴギ

雅枝「これで堪忍したか覗き魔!はよギブアップせい!」

京太郎「痛い!痛いですよ雅枝さん!」

京太郎(あれ?手首に柔らかい感覚が……)

雅枝「なんで私の名前知っとるんや!まさかストーカーか!ストーカーなんか!?」

京太郎(あぁ~やわらけ~)

雅枝「何とか言わんかボケェ!」ゴギィッ

ボキッ

京太郎「……あ」




雅枝「かーっ、まさか京太郎やったとは思わんかったわー、ほい、いちご牛乳」

京太郎「目が悪かったから男湯と女湯の区別がつかなかったってどういうことっすか」

雅枝「部屋に眼鏡置いてきたからわからんかったんや、いやー悪かったなー」

京太郎「幸い腕は大丈夫でしたし……」

京太郎(それに胸も合法的に触れたしな)

京太郎(そういえば、滝見さんはどうして男湯に入ってたんだ……?)




| 咏 | 淡 | 咲 |
 ――――――――――
| 春 | 京 | 穏 |





淡「今日もガールズトークするよー!」

京太郎「俺はボーイなんで寝ますねー」

グイッ

春「寝ちゃだめ」ポリポリ

京太郎「えぇぇぇ……」

穏乃「そうだよ!この瞬間、このひと時も大事な思い出なんだよ!」

京太郎「なんでそんなに無駄に熱いんだよお前……」

咲「それで今日の議題は?」

淡「ん~コイバナは昨日したから……ガールズトーク……ガールズトーク……」

京太郎「話題が無いなら寝るぞー」

グイッ

春「寝ちゃだめ」ポリポリ

京太郎「だからなんでだよ……ってか黒糖こぼれるから布団の上で食べるのやめとけ」

春「……わかった」ムスッ




――十分後


淡「そだっ!趣味の話しよっ!」

京太郎「おせーよ!何分かかってんだよ!」

淡「私と喋るの……きょうたろーは嫌なの?」ウルウル

京太郎「うっ」

淡「私がやっと思いついたのに……」ウルウル

京太郎「……あーもう、しょうがねえ!さっさと喋って寝るぞ」

淡「やたっ!きょうたろーありがと!」

春「……泣き落とし」

咏「だなー」

咏(私もああすれば京太郎に可愛がってもらえんのかねぃ……知らんけど)

淡「サキサキの趣味は何ー?」

咲「私は読書、かな」

淡「へー、じゃあテルーと一緒だ!」

京太郎「二人で静かに本読んでばっかだったからな、友だちもできなかったんだよ」

咲「京ちゃんに言われたくないもん」

京太郎「俺だって友だちくらいいるさ、織斑くんだろ、葉山くんだろ、それに……」

咏「男友達に君付けしないだろ、ふつー」

京太郎「ぎくっ」

淡「まーきょうたろーは置いといて、タキミンは?」

春「黒糖探し」ポリポリ

淡「ん……そ、そっかー、黒糖探しね、うんうんわかるわかるよー」

京太郎「嘘つけ」ペシッ

淡「あわっ」

京太郎「んで、高鴨はどうなんだ?」

穏乃「私は山登ったり、たまにお母さんの手伝いとかしてるよ」

京太郎「手伝い?」

穏乃「ウチの実家和菓子屋さんでさ、こう見えて和菓子作りは得意なんだ」エッヘン

京太郎「和菓子作りは、か」

穏乃「あ、料理はインスタントラーメンくらいしかできないよ」

京太郎「だろうな」



なんだかんだで話は盛り上がった



【冬休み4日目】(合宿二日目) 終