京太郎「洋榎さん、帰ってます?」

洋榎「んー、おるでー」

京太郎「そっちはどうでした?」

洋榎「快調快調!飛ばしたったで」

京太郎「やっぱりすごいっすね」

洋榎「せやろーさすがやろー」

京太郎「凄い凄い」ナデナデ

洋榎「えへへ~」ニヘラ

洋榎「って、なにしれっと頭撫でとんねん!」

京太郎「えー、気持ちよさそうだったじゃないっすかー」ブー

洋榎「まあ確かに気持ちよかったけど……ってちゃうわ!ちゃうちゃう!」

京太郎(何が違うんだろう……)


京太郎「今日はものまね合戦でもしましょうか」

洋榎「ものまね?」

京太郎「例えば俺だったら……コホン」


京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」


京太郎「……とか?」


洋榎「」キュン

京太郎「どうでした?」

洋榎「もう一回!もう一回!」

京太郎「闇の炎に抱かれて消えろォ!」

洋榎「」キュン

洋榎(何やろ……この声)

洋榎(……かっこええ)

洋榎(いつもの京太郎とちゃうからかごっつかっこよく見える……)

洋榎「きゅぅ……」バタン

京太郎「洋榎さん!?」

コンコン

霞「失礼するわよー、ってあら」

霞「京太郎くん、まだ行ってなかったの?」

京太郎「あ……」

霞「まあそうだろうとは思ったわよ、途中まで送っていくわね」

京太郎「すみません、お願いします」

霞「お願いされました」ポンポン

洋榎「……むへへぇ……」




京太郎「今度は444号室か……なんか不吉じゃないか?」

「あーおーい、つきーあかーり」

京太郎「誰かいるのか?」コンコン

「!」ビクッ

もこ「…………」ガチャ

京太郎「あっ対木さん!」

もこ「…………」カァァ

もこ「///」ササッ バタム

京太郎「えっちょっ!」

京太郎「対木さん!開けて!」ゴンゴン

もこ「……」ガチャ

もこ「……聞いてた?」

京太郎「聞いてた……さっきの歌?」

もこ「…………」

もこ「///」ササッ バタム!

京太郎「……はぁ」


もこと同室になりました




京太郎「というわけで今日からよろしく!」

もこ「…………」

京太郎「あのー、対木さん?」

もこ「…………」ブツブツ

京太郎「とりあえず何かして遊ぶ?」

もこ「……許可する」

京太郎「じゃあ何しよっか」



もこ「我ら模擬となり演劇に興じる」

京太郎「?」

京太郎「じゃあごっこ遊びにするか」

もこ「」コクッ

京太郎「よし、それじゃあ始めだ!」




もこ「うっ……」

京太郎「どうした?」

もこ「左腕が……疼く」

京太郎「痛いのか?」

もこ「再び聖法具を巻かなければ、左腕に封印されたオルトロスが……うっ!」

京太郎(何を言ってんのかさっぱりわかんねえ……)

京太郎「ならお医者さんごっこでもするか」

もこ「」コクッ



京太郎「はい、左腕出してー」

もこ「……」

京太郎「包帯巻いていきますねー」

もこ「……よろしゅう」

京太郎(腕綺麗だな……細いし、白いし)

もこ「如何した?」

京太郎「いや、なんでもない」シュッシュッ

京太郎「はい、終わり」

もこ「有難う、疼きが収束した」

京太郎「対木さんって綺麗な腕してるんだな」

もこ「……そう?」

京太郎「ホントホント」

もこ「…………」

もこ「有難う」

もこ「初めて言われた」

京太郎「誰でも言いそうなことだけどな」

もこ「……同志など存在しないから」

京太郎「……ああ、なるほど」


【六日目】終了














【七日目】


京太郎「ふぁぁ……」

京太郎「アパートで慣れてるからか畳ってのが気持ちいいな」

京太郎「昨日までは洋榎さんと同じベッドで少し緊張したけど、対木さんならまだ気が楽だ」

京太郎「……とは言うものの」

もこ「すぅ……ん……」

京太郎「なんで布団がくっつけてあるんだ……」



もこ「お早う……」ネムネム

京太郎「おう、朝ごはんもうあるからな。ルームサービスだけど」

もこ「大地の慈悲なる恵みに感謝を」

京太郎「宗教染みてるな……」

もこ「これは宗教などという聖なる文化ではない、闇との契約を更新するための黒儀式」

京太郎「はいはい、さっさと食べろ。30分後に取りに来るってさ」

もこ「ひょひ(御意)」ハムハム

京太郎「対木さんはこの後何か用事とかある?」

もこ「……特筆すべきものは何も」

京太郎(特筆って言うのか?)

京太郎「そっか、じゃあ俺と遊ばねえか?」

もこ「遊戯?」

京太郎「まあ、そうだな」

もこ「何するの?」

京太郎「んー……じゃあ>>65で」




もこ「ポーカー……」

京太郎「やったことあるか?」

もこ「私を誰だと思っている?」ニヤリ

京太郎「対木さん」

もこ「…………」

もこ「そういえばそうだった」

京太郎(対木さん、よくわかんねえ人だな)

京太郎(咏あたりだったらぱぱっと友だちになっちゃいそうだけど)




京太郎(とりあえずはツーペアか……)

もこ「……」ジーッ

京太郎(フルハウスシャボ待ちだな)スッ

もこ「……」スッ

京太郎(四枚捨て!?)

京太郎(余程手札が悪かったのか?)

京太郎(まあいい、これで勝負だ!)スッ

京太郎「うっ……」

京太郎(やっぱりそう簡単に来るわけねえよな……対木さんの方は……)

もこ「」ニコニコ

京太郎(めっちゃ笑ってる!?)

京太郎(いや待て、四枚捨てでいい手になるなんてそうそうないはず)

京太郎(ここは押す!)

京太郎「勝負!」

もこ「ふっ」

もこ「括目せよ、これこそが私の能力≪チカラ≫」

京太郎「こっ、これは……!」

   ロイヤルストレートフラッシュ
もこ「王 門 ☆ 閃 光!」

京太郎「嘘……だろ」

もこ「えへへっ、私の勝ちっ!」

京太郎「素に戻ってるぞ」

もこ「えっ……わわっ!」

もこ「これが私の暗黒魔術だ、恐怖を身に焼くが良い。くっくっく」

京太郎(やっぱりよくわかんねえ)

もこ「」グッ

京太郎(でもガッツポーズしてるあたり嬉しかったんだろうな)

もこ「須賀……楽しかった」ニコッ

京太郎「……ん、そりゃ良かった」

京太郎(ここまでいい笑顔できるんだな、この子)











京太郎「よろしくお願いします!」

菫「よろしく」

塞「こちらこそよろしくお願いします」

胡桃「お願いします!」

胡桃「いやー、でもまさか大阪でシロと打ってた人がチャンピオンだったなんてね」

塞「トヨネも自慢げに話してたもんね。今日はよろしく、須賀君」

京太郎「ええ、こちらこそ」

菫(なんだこの蚊帳の外の感じは……)

菫(だが別に構わん)

菫(私はただ、射抜くだけだ)




東一局
親 胡桃 25000
菫 25000
京太郎 25000
塞 25000





塞(弘世さんはわざと待ちを寄せて狙い撃ちをする)

塞(須賀君は……よくわかんないけど)

塞(まずは胡桃から和了ろうっと!)

京太郎(テンパイまではこぎつけたけど……)スチャ

京太郎(カスりもしねえな……)トン

菫(ぐぬ……まだ一向聴か)

菫(ここはオリるか)トン

胡桃(サエがテンパってそうだけど……これなら通るかな?)トン

塞「ロン、2000」

塞「胡桃もまだまだだね~」

胡桃「う、うるさいそこ!たまたまなんだからね!」

塞「好きに言ってな~」


東二局
胡桃 23000
親 菫 25000
京太郎 25000
塞 27000



菫(…………)

菫(ここは須賀を狙っておきたい……だが今はトップに立つのが先決だろう)

菫(故に狙うのは……)キュッ

塞(!)ビクッ

塞(今の殺気は……?)

塞(まあいいや、これでテンパイ)トン

菫「……ロン」

菫「12000」


東二局一本場
胡桃 23000
親 菫 37000
京太郎 25000  無関係点数移動:14000
塞 15000


京太郎(少しモモを意識して影薄めにしてきたけど……)

京太郎(このまんまだとやばそうだからな)

京太郎(低かろうと和了りにいく!)

京太郎「ロン、1300は1600!」

塞「うぁっ……」

京太郎(とりあえずこれで連荘回避)

京太郎(次の親番で勝負だ!)


東三局
胡桃 23000
菫 37000
親 京太郎 26600  無関係点数移動:14000
塞 13400


京太郎(よし、良い手だ)

京太郎(まずはこのまま波に乗る!)

京太郎「カン!」

京太郎「嶺上……なわけないか」トン

塞(宮永さんの試合見てたからなんか心臓に悪い)

胡桃(ホントホント!)

塞(こいつ、直接脳内に……!)


京太郎「あっ、ツモ、4000オールです」

菫「なにっ!?」

京太郎「逆転っすね」



東三局一本場
胡桃 19000
菫 33000
親 京太郎 38600  無関係点数移動:14000
塞 9400


塞(うっわ、やばいやばい)

塞(もう一万点切っちゃったよ、まだ親番あるからいいけどさ)

塞(うぬぬ……どうしよう)チラッ

京太郎「……」

塞(やや真剣な面持ち……こりゃ振り込んだら大変かも)

塞(いいや、これで当たって砕けろ!)スッ

塞(って、いやいや砕けちゃダメでしょ)トン

京太郎「ロン、7700は8000」

塞「はっ、8000……って」

胡桃(確かに須賀君強いけど、サエが抉られすぎてる……!)

胡桃(どうしよう、何か言った方がいいのかな……)


東三局二本場
胡桃 19000
菫 33000
親 京太郎 46600  無関係点数移動:14000
塞 1400


菫(13600点差か)

菫(覆せないこともない点差……)

菫(ここは、射抜く!)キュッ

菫「…………」トン

菫(須賀、お前には負けない!)

京太郎(なんかさっきから凄い視線を感じる……)

京太郎(ここまで来ればある程度は大丈夫だろ)トン

菫「ロン、2000は2600」

京太郎「くっ……」

菫(どこまでも追いつめてやる!)



オーラス
胡桃 19000
菫 35600
京太郎 44000  無関係点数移動:14000
親 塞 1400



塞(いいねいいね!萬子の清一色!)

塞(このまま押してこっと)スチャ

塞(……およ?)

塞(んー……でもここは確実に行きたいよね)

塞(ダマでいこっか)

胡桃(サエが張った?)

菫(見え見えの染め手か、とりあえず振り込まないように……)トン

塞(う……リーチかけておけばよかったかも……)

塞「ツモ!6000オーッル!」


オーラス一本場
胡桃 13000
菫 29600
京太郎 38000
親 塞 27400



京太郎(臼沢さんの逆転の一歩の派手な和了り、助かったぜ)

京太郎(これで……ようやく……)

京太郎(…………消えられる)


スゥ



[ステルスモード]に移行しました



塞(これで私は二位、次に和了れば一位確定で勝ち抜け)

京太郎「リーチ」

塞(なるべく振り込まないように、かつ早く和了るように……)

菫(このまま逃げ切れば勝ち抜け)

菫(流局まで逃げると臼沢に捲られる可能性が高い)

菫(ここは、攻めるしかないだろう)

胡桃(すっかり置いてけぼり……)

胡桃(いやいや!まだ負けたとは決まってないよ私!)

胡桃(確実じゃないけど、でっかいのを和了る!)トン

胡桃(…………)

胡桃(あれ?なんで卓に三人しかいないんだっけ)

胡桃(誰か、だれか忘れてるような……)

京太郎「ロン、12000は12300」

胡桃「ッ!」

菫「リーチだと!?」

塞「待って、いつリーチなんてかけたの」

京太郎「いつ、って一巡前ですけど?」

胡桃「えっ……?」



終局
京太郎 50300
菫 29600
塞 27400
胡桃 700








京太郎「お疲れ様でした!」

塞「どこに隠れてたの、おかしいでしょ」

胡桃「ズルしないそこ!」

京太郎「どんだけ卑怯に見えてんですか!」

塞「なーんてね、私は楽しかったから満足だよ」

胡桃「焼き鳥で敗退なんてなんか釈然としない……」

胡桃「今度は赤子の手をひねるように負かすから覚悟してて!」

京太郎「鹿倉さんの方が赤ちゃんみたいな気がしますけど……」

胡桃「うるさいそこ!」

塞「うん、立場逆転しちゃうね」

胡桃「うるさいそこ!」

菫「ん?なんで幼稚園児がここにいるんだ?」

胡桃「乗らないくていいから!」

菫「……いい思い出になった、ありがとう」

京太郎「お礼を言われるようなことは何もしてませんって」

菫「いや、お前だからこそだったんだ」

菫「照と打ってくれ、今度は観戦していたい」

京太郎「はい、勝ってみせますよ!」

菫「ふふっ、楽しみだな」

塞「ねねっ、須賀君須賀君!」

京太郎「何すか?」

塞「これ私と胡桃のメルアドだから、暇なときに送ってきて!」

塞「こっちも不幸のメールとか送るから!」

京太郎「嫌ですよ何ですかその嫌な交換条件」

塞「あははっ!冗談冗談!そんじゃねー」

胡桃「次会うときはトヨネよりおっきくなってるから!」

塞「寝言は寝て言いましょうねー」

胡桃「引っ張らないそこ!」

ワーギャー バタム

菫「それでは私も行くよ、じゃあな京太郎」

京太郎「はい、またどこかで!」

ガチャ バタム

京太郎「俺も次の対戦相手見に行かないとな」

京太郎「……京太郎?」







京太郎「えっと、次は……末原先輩に上重さん、安河内さん……は九州の人か」

京太郎「まっ、次も勝てるだろ」

京太郎「一旦宿舎に帰るか」




京太郎「他の人の部屋に行ってみるか」

京太郎「つっても知らない人のところに行っても気まずいだけだよな……」






京太郎「ここって確か中部選抜とかの人たちが泊まってんだよな」

京太郎「じゃあモモとか咲とかもいるのか?」

桃子「呼んだっすか?」スゥ

京太郎「モモ!?」ビクッ

桃子「うっ……何もそんなに驚かなくてもいいじゃないっすか……」

京太郎「いきなり後ろから囁かれたらこえーっての」

桃子「そんなもんなんすか?」

京太郎「特にお前はな、咲だったら……」

咲『あ、京ちゃ』コケッ

京太郎「とか言ってこけそうだし」

桃子「……それもそうっすね」

京太郎「そうだ、モモの部屋に遊びに行ってもいいか?」

桃子「私の部屋っすか?」

京太郎「ちょっと暇なんでな」

桃子「まあ別にいいっすよ、こっちっす」



桃子「ただいま帰って来たっすよー」

京太郎「お邪魔しまーす」

智美「ワハハー、モモ、その男子は誰だー?」

京太郎「モモが見えてる!?」

桃子「私の幼馴染っすよ、今日は一緒に遊ぶっす!」

智美「そうか、じゃあ私も遊んでもいいか?」

桃子「京太郎、いいっすよね?」

京太郎「いいっていうか、むしろお願いします」

智美「私は蒲原智美だ、よろしくなーワハハ」

京太郎「俺は須賀京太郎です、よろしくお願いします」

桃子「それじゃあ始めるっすけど、何するんすか?」

京太郎「そうだな……」

桃子「花札……?」

京太郎「モモは知らなかったっけか?」

桃子「聞いたことはあるっすけど……そもそもできるんすか?」

智美「花札なら持ってるぞー」

桃子「そもそもルールがわからないっす」

京太郎「説明は……めんどくさいからちょっと見ててくれ」



京太郎「猪鹿蝶で俺の勝ちですね」

智美「やられてしまったなー、ワハハ」

京太郎「とまあこんな感じなんだが」

桃子「少し麻雀に似てるっすね」

京太郎「麻雀ほどメジャーじゃないんだよな、これが」

京太郎「それじゃあ三人でやってみよう」





智美「ワハハー雨四光だー」

京太郎「早くないっすか?」

智美「これも運だからなー、モモはわかったか?」

桃子「ん……まだよくわかんないっす」

智美「まあゆっくり覚えていけばいいぞー」

京太郎「…………」

京太郎「ちょっと、いや凄く気になったんですけど、どうして蒲原さんはモモが見えるんですか?」

智美「なんでだろうなー、モモは良い匂いがするんだ」

京太郎「匂いって……」クンクン

桃子「なに嗅いでるっすか!」

京太郎「確かに良い匂いだ……そうか、それは盲点だったな」

智美「そうだろーすごいだろーワハハ」

京太郎「モモをちゃんと見える人なんて久しぶりですよ!」

智美「そ、そうなのか?」

京太郎「モモは結構寂しがり屋なんで、適度に見つけてやってくださいね!」

桃子「私はペットじゃないっすよ!」

京太郎「いやーなんか気が晴れましたよ」

智美「ワハハ、須賀は心配性なんだな」

京太郎「大事な幼馴染ですからね」

智美「なんだかお兄さんって感じがするけどなー」

京太郎「そうですかね?」

智美「そうとしか見えないぞ」


桃子(うぅ……二人だけの雰囲気になってるっす)

桃子(なんかもやもやするっす……)




京太郎「夜も遅いし他の人だと迷惑だろうから対木さんと遊ぼう!」

もこ「クックック、宵の王と戯れようなどとは良い意気だな」

京太郎(心なしかテンション上がってるな……)

もこ「今宵は何を以て過ごすのかや?」

京太郎(口調安定しないな……)










~MOCO'Sキッチン~


もこ「今宵の馳走は何ぞや?」

京太郎「口調おかしいだろ、今日の夕飯はこれだ!」

【ビーフストロガノフ】ババーン

もこ「かっこいい……」

京太郎「よし、じゃあぱぱっと作るぞ!」





京太郎「切って、煮込んで」

京太郎「よし、完成だ!」

もこ「美味しそう」

京太郎「だがこれだけじゃないぜ!」

京太郎「来たれよ我が従者!」つオリーブオイル

もこ「……え?」

京太郎「これで真の完成だあああああ!」ドバドバドバドバ

もこ「あ、あああぁぁ……」



京太郎「これがロシアの豪商ストロガノフ一族の味だ!」

もこ「…………」モグモグ

京太郎「どうだ?おいしいか?」

もこ「ストロガノフ……緑油……豪商……」モグモグ

もこ「……かっこいい」モグモグ

京太郎「そっかそっか、もっと食べてくれよ!」

もこ「…………」

京太郎「んー、口に合わなかったか?」

もこ「……」コクッ

京太郎「やっぱり朝の番組の真似なんてするんじゃなかったな」

京太郎「後は俺が食うよ」

もこ「…………構わない」

京太郎「いいのか?」

もこ「食すに値しないこともない味、故に」

京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ

もこ「……うん」

もこ(少し、安らぐ)





【七日目】終了

















【八日目 準々決勝】


もこ「ん…………」

京太郎「いつも通り早起きだぜ!」

京太郎「って騒いじゃ起きちゃうよな」

京太郎「とりあえずルームサービスを頼もう」





もこ「……んぅ…………」

京太郎「対木さんも洋榎さんも幸せそうに寝てるよな」

京太郎「……無防備だよな」

京太郎「久々にやるか」






【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part13】デデーン!


京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ

京太郎「今日は愛知県出身の対木もこさんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ

京太郎「それでは準備を始めまーす」ヒソヒソ

京太郎(まずは布団に潜って)ススッ

京太郎(後ろから抱きしめる)ギュッ

もこ「っ……」

京太郎(モモとは違うけどいい匂いだな)

京太郎(って違うわ!今はドッキリに集中集中!)

もこ「ん……ぅ……」

京太郎「もこ、聞こえてるか?」ボソボソ

京太郎「……好きだよ」ボソボソ

もこ「……ん」




もこ「……そ……か」

京太郎(起きたか……?)

もこ「魔城門が……遂に……」

京太郎(なんだこの寝言)

京太郎(まあ続行だよな)



京太郎(対木さんの髪綺麗だな……)

京太郎(少し緑っぽい金髪なんて俺とは大違いだ)

京太郎(それに柔らかいしいい匂いもするし)サスサス

京太郎(ってやべっ!)

もこ「……ぅ……」

京太郎(起きたか……?)



もこ「……須賀君?」

京太郎「お、おはよう」サスサス←布団の中でもこを後ろから抱きしめつつ髪を梳いている

もこ「……」

京太郎(凄く凄い気がする、この状況は……嫌な予感しかしない!)

京太郎(話題は……逸らすしかない!)

京太郎「えっと、いつから起きてた?」

京太郎(逸らせてなかったぁぁぁああ!)




もこ「……須賀君が頭髪に触れたその瞬間から」

京太郎「わかりやすい表現で助かる」

もこ「…………須賀君」

京太郎「……俺が悪かった」

もこ「違う、そうではなく……そう、か……」

京太郎「?」

もこ「そ……その」

京太郎「何だ?」

もこ「もっと、愛撫、して……」カァァ

京太郎(その言い方はおかしい)

京太郎(この体勢でその言い方はおかしい)

京太郎(耳まで赤くなってるのが見えるよ……)

もこ「ねぇ、早く」

京太郎「わかったよ、やればいいんだろやれば」サスサス

もこ「…………京太郎」ボソッ

京太郎「何か言ったか?」サスサス

もこ「無用!」

京太郎(顔が見えないのが残念だな)サスサス

もこ「…………」カァァ









京太郎(いよいよ準々決勝か、こっからが勝負だな)

恭子「三日ぶりやな」

京太郎「あ、もう来てたんですか」

恭子「漫ちゃんもおるで」

漫「がるるるる!」

京太郎(そういえば前に豆撒いたんだっけか)

美子「よろしゅうお願いします」

京太郎「はい、こちらこそお願いします」

漫(須賀京太郎……絶対に飛ばしたる!)








東一局
親 恭子 25000
美子 25000
漫 25000
京太郎 25000


同コンマのため、流局


美子(三人ともテンパイ……)

美子(ここはオリて殴り合ってもらうとすっかね)


恭子「テンパイ」

美子「ノーテン」

漫「テンパイ」

京太郎「……テンパイ」

京太郎(様子見は……終わった)ゴッ


【照魔鏡】発動!


京太郎(上重さんは圧倒的な爆発力)

京太郎(安河内さんと末原先輩は……よくわかんねえ)

京太郎(安河内さんは早和了りを目指してるのか?)

京太郎(とにかく、これでピースは揃った)


東一局一本場
親 恭子 26000
美子 22000
漫 26000
京太郎 26000


同コンマのため、流局


恭子「テンパイ」

美子「ノーテン」

漫「ノーテン」

京太郎「テンパイ」

漫(……アカン)

漫(高めをぶち当てようなんて考えん方が良かったか……)

漫(結局二向聴のまま進んどらんし)

漫(このままやったら何もできんまま終わる……)


東一局二本場
親 恭子 27500
美子 20500
漫 24500
京太郎 27500

同コンマのため、流局


恭子「テンパイ」

美子「ノーテン」

漫「ノーテン」

京太郎「テンパイ」

京太郎(なんでこんな作業で一万点も勝ってんだろ……)


東一局三本場
親 恭子 29000
美子 19000
漫 23000
京太郎 29000


漫(ツモで7700)

漫(積み棒含めば逆転もできるけど……末原先輩に親っ被りやん)スチャ

漫(……あ、ツモってもうた)

漫(せやけどここで須賀京太郎に和了られるのも嫌やし……)

漫(……もう和了ってまえ!)

漫「ツモ!2300・4200!」


東二局
恭子 24800
親 美子 16700
漫 31800
京太郎 26700


漫「カン!」

恭子「ひぃっ!」

漫「ツモ!1500・2900!」

漫(圧倒的!圧倒的やん私!)

漫(このまま勝つ!)

漫(勝てる……勝てるんや!)

京太郎「……っ」

京太郎(俺は、負けるわけにはいかない)

京太郎(まだ負けない)

京太郎(勝つんだ、必ず)


東三局
恭子 23300
美子 13800
親 漫 37700
京太郎 24200



美子(まずは速攻で流れ作って、次に賭けんと)

美子(やけん軽か手で……)

京太郎(……どうすればいいんだ)

京太郎(上重さんに届くまでの手が作れねえ)

京太郎(このままだと……負ける?)

京太郎(いや、まだ諦めねえ)

京太郎(今は前へ進むだけだ!)トン

美子「ロン、1300です」

京太郎「うっ……」

京太郎(……親番)

京太郎(勝たないとダメなんだ!)


オーラス
恭子 23300
美子 15100
漫 37700
親 京太郎 22900



京太郎(俺は……勝つ!)ゴッ

美子「!」

恭子(……須賀?)

恭子(須賀にこないに迫力あったか?)

恭子(どうしたんや一体……)

京太郎(集まれ、集まれ!)

京太郎(この一手で勝つ!)スチャ

京太郎(…………)

京太郎「ツモ」

京太郎(どうやら俺は、最高にツイてるみたいだ)

京太郎「4000オール!」

漫「んなっ!」

京太郎「終わりです!」


終局
京太郎 34900
漫 33700
恭子 19300
美子 11100










京太郎「お疲れ様でした!」

美子「お疲れ様でした」

恭子「ありがとうございました」

漫「お疲れさんでした……はぁ」

漫「勝てると思うたんやけどなぁ……」

京太郎「はっはっは!俺を甘く見すぎたんですよ!」

京太郎「いやでもホントこの前はすんませんでした」

漫「ああ、別に気にしてへんよ。もうすっきりしたし」

京太郎「そうですか、すみません」

漫「ふふっ、なんでまた謝るんや」

京太郎「なんででしょうかね?あははっ」

美子「焼き鳥やった……」

恭子「私もですよ、ホンマ世知辛いですわ」

美子「世知辛いの使い方間違っちるような……」

美子(あいが部長の言うてたん人か……)

美子(私も勝てなかったな……)

恭子「あ、せや須賀君」

京太郎「何ですか?」

恭子「せっかくやし連絡先交換しとかへん?」

京太郎「はい、いいですよ」

漫「せやったら私も!」

美子「わ、私も……」

京太郎(何かすっげえモテてる気がする)









京太郎「順調に電話帳が埋まっていくな」

京太郎「さてと、次の対戦表を見に行くか」

京太郎「次の相手は……っと」

京太郎「咲んとこの竹井さんと阿知賀の新子さんと鷺森さんか」

京太郎「見事なまでに全員知り合いだな」

京太郎「もう帰ろっと」





京太郎「またどっか他の人の部屋で遊ぼうかな」

京太郎「ホテルの中ぶらついてたら誰かしらいるだろ」




京太郎「さーて、誰かいないかなーっと」キョロキョロ

ゆみ「ん?須賀君じゃないか」

京太郎「あ、加治木さん!」

ゆみ「私たちの宿舎で何をしているんだ?」

京太郎「俺もここに泊まってるんですけど暇で暇で、だから他の人と遊ぼうかなーって」

ゆみ「ふむ、そうか……」

ゆみ「なら私たちの部屋はどうだ?」

京太郎「良いんでしたらいきますけど」

ゆみ「よし、ついてこい」



ゆみ「ただいま帰った」

久「もーゆみ遅いわよー」グデー

ゆみ「来客なんだからしゃんとしろ」

久「来客?」

京太郎「あ……ども」

ゆみ「ここで遊んでも構わないだろう?」

久「んー別にいいけど……まさか明日の相手と会っちゃうとはね」

京太郎「明日はよろしくお願いします」

久「こちらこそ」

ゆみ「それで、何をして遊ぶんだ?」





京太郎「じゃあリアルおままごとでもしましょうか」

ゆみ「リアル?」

久「いいじゃないそれ!採用!」

ゆみ「なあ久、リアルおままごととは何なんだ?」

久「まあやってみればわかるわよ」

京太郎「結構楽しいですよ」

ゆみ「そうか……わかった、やってみよう」









京太郎「ゆみ、次はいつ会える?」

ゆみ「いつでもいいよ、明日でも来週でも、三時間後でも」

京太郎「いつも嬉しいことを言ってくれるなぁゆみは!」ワシャワシャ

ゆみ「か、髪を撫でるな!」

京太郎「んーやっぱやり足りないからもう一回戦やるか?」

ゆみ(一回戦?)

ゆみ「……ああ、いいぞ」

京太郎「じゃあまた頑張ってくれよ」

ゆみ「う……ん」

久「きょう……たろう……」

久「ゆみ……?」

久「二人とも、何してるの?」

京太郎「ひ、久!違う!これは違うんだ!」 ※設定上全裸

ゆみ「そっ、そうだ!京太郎は怪我をした私を運んできてくれただけなんだ!」 ※設定上全裸

久「…………」

久「……あー、そっか、そうだったんだ」

久「ごめんね、私てっきり勘違いしちゃってた、うん、そうだよね……」

久「ちょっと買い物行ってくるから、ゆみはゆっくりしてってね」

タッタッ ガチャ バタム


久「あ、あははっ」

久「そっか、そうだよね」

久「京太郎は私よりゆみの方が好きなんだ」

久「何結婚したからって喜んでたんだろ私、ふふっ」ポロポロ

久「あれ、なんでだろ、なんで、なんで」ポロポロ

久「なんでこんなにおかしいのに……泣いてんだろ私」ポロポロ


久「とまあこんなもんかしらね」ケロッ

京太郎(全部演技だったのかよ……)

ゆみ(よくわからんやつだ……)

久(妻役の気持ち考えたら、なんか……)チラッ

京太郎「じゃあ次行きましょうか」

ゆみ「疲れるからもうやめてくれ」

久(ちょっと気になっちゃったかも?)










京太郎「竹井さんの演技力おかしすぎるだろ……」

京太郎「ただいまー」

もこ「プログラムアドバンス!ドリームソード!」

京太郎「またやってるのか」

もこ「…………」

もこ「よく帰ったな、000」

京太郎「おう、ただいま、晩飯はもう食べたか?」

もこ「」フルフル

京太郎「じゃあ一緒に食べるか」

もこ「」コクッコクッ

京太郎(妹ができたらこんな感じなのかな)




京太郎「じゃあまたポーカーでもするか」

もこ「今宵も勝利は私の手にある」ドヤッ

京太郎「はいはい、んじゃ始めるぞ」

京太郎(そういえば一対一だったらインディアンポーカーとかもあるんだよな……)

京太郎(まあ俺あんま強くないしいっか)




京太郎(うわ、ワンペアかよ……)

もこ「クックック」スッ

京太郎(また四枚捨てとか正気かよ、じゃあ俺も)

京太郎(勝負の三枚捨てだ!)スッ


京太郎「……ワンペア」

もこ「ストレートフラッシュ」

京太郎「いやいやおかしいだろ絶対!こんなの!」

もこ「卑怯だと?」

京太郎「一体何やったんだー?」ムニムニ

もこ「ひゃへへー(やめてー)」

京太郎「ほっぺやわらかいな……」ムニムニ

もこ「ひょうはほーひゃへへー(京太郎やめてー)」

京太郎「憂さ晴らしだ!えいっえいっ!」ムニムニ



もこ「うぅ……」

京太郎「その、なんだ、すまなかった」

もこ「京太郎の……バカ」プイッ

京太郎(あ、なんか可愛い)





【八日目】終了


















【九日目 準決勝】


京太郎「ふぁぁ……」

京太郎「結局十戦十敗ってどうなってんだよ、もう」

もこ「ぇへへ……」

京太郎「……」プニプニ

もこ「すぅ……ぅ……」

京太郎(……何しよ)プニプニ




京太郎「適当に散歩でもしてくるか」

京太郎「書置きして……っと」

京太郎「よし行くか」ガシッ

京太郎「?」

もこ「きょ……行かない……で……すぅ」

京太郎「つってもすることがないから、ごめんな」ナデナデ

もこ「すぅ……」





京太郎「東京みたいな古書街とかって大阪にはあんまないらしいんだよな」

京太郎「とりあえずぶらぶら見て回るか」

京太郎「良さそうなところがあったら入ってみよ」










【高天原古書店】


京太郎「入ってみたはいいけど、別に咲みたいに本に興味があるってわけじゃないしなー」

京太郎「どうしよ……!?」

衣「こまきー!こっちだぞー!」ピョンピョン

小蒔「天江ちゃん、待ってくださいー」ゼェハァ

淡「テルー、いい本あったー?」

照「はい」つ【ぐりとぐら】

淡「そこまで子どもじゃないよ!」

恭子(何や……何なんやこれぇ……)カタカタ

京太郎(なんでただの古書店にこんなに知り合いがいるんだよ……)

淡「あ!京太郎だー!」

照「えっ、どこどこ」

京太郎「うげっ」

小蒔「お久しぶりです、須賀さん!」

衣「久方ぶりだな、きょうたろー!」

京太郎「本屋なんですからもっと静かにしましょう」

小蒔「すみません……」ショボン

衣「すまない……」ショボン

淡「京太郎はここで何してるのー?」

京太郎「ちょっと散歩をな」

恭子(ホンマに何なんやこれ、魔物だらけやないか……)

衣「そうだ!きょうたろーも一緒に来ないか?」

淡「あ!そだね、この後みんなで打ちに行くんだけど、来る?」

京太郎「別にいいけど……あ!末原先輩もどうですか?」

恭子「!」ギクッ

恭子(なんでこっちに話振るんや!)

京太郎「みんなでやれば楽しいですよ!」ニコッ

恭子(アカン、悪魔の笑顔にしか見えへん)



照「六人……誰か二人抜けないと」

京太郎「じゃあ俺が抜けますよ」

衣「いいのか?」

京太郎「俺が邪魔するのもあれですし」

淡「だったら最後の一人はくじで決めよう!」

小蒔「割りばしで作ってみました!」

恭子(なんでこないに楽しそうなんやろ……)

淡「よし、せーのっ!で引くよ!」

五人「「「「「せーのっ!」」」」」











恭子(アカン……)

衣「衣の親からだな!リーチ!」

淡「リーチ!」

小蒔「…………リーチ」ゴゴゴゴゴ

恭子(ダブリー三連とかおかしすぎるやろ)



照「……京」

京太郎「なんだ?」

照「絶対に負けないでね」

京太郎「それはこっちの台詞だっての」ナデナデ

照「むぅ……」

京太郎「今まで俺がお前との約束を破ったか?」

照「…………」

京太郎「俺を信じろ、絶対にまたお前の前に立つ」

照「……わかった」

照「頑張ろう」

京太郎「よし、っともう終わったみたいだな」


小蒔「ロン、32000」

淡「三家和ありだよね!ロン!32000!」

衣「ロン!48000!」

恭子「」















久「やっほー、昨日ぶりね」

京太郎「今日は負けませんよ」

久「そうね、楽しみにしてるわ」

久「あ!新子さん!」

憧「うわっ、清澄……」

灼「久しぶり」

京太郎「お久しぶりです、今日はよろしくお願いします」

灼「うん、よろしく」

憧「清澄にチャンピオンって色んな意味で最悪……」

久「まーまーそう言わずにー」

京太郎「もっと仲良くしようぜー」

憧「ちょっあんま近寄んないでよ!」ボコッ

京太郎「ぶへっ」





東一局
親 京太郎 25000
憧 25000
灼 25000
久 25000


憧「ポン」

灼(憧、相変わらずはや……)

久(二萬に二筒……三色か)

久(だとしたらこの二索危ないかも……)

久(いえ、これは通る!)トン

憧「ロン!12000!」

久「あ……はい」


東一局
親 京太郎 25000
憧 37000
灼 25000
久 13000



京太郎(親流されて跳満リードとかきついって!)

京太郎(まずは新子さんの親を流す!)

京太郎「チー!」

久(やっばい、どうしよう)

久(須賀君はまだ安そうだけど……)

久(やっぱここは和了りにいく!)トン

京太郎「ロン!1300!」


東三局
京太郎 26300
憧 37000
親 灼 25000
久 11700



憧「ロン、2000」

京太郎「はい」チャラッ

憧「どうも」ピトッ←指先が触れ合う

京太郎「あ」

憧「……~~っ!」カァァ

憧「は、はやく!次!」

久「初々しいわね~」ニヤニヤ

憧「う、うるさい!」


東四局
京太郎 24300
憧 39000
灼 25000
親 久 11700


同コンマのため、流局


久「テンパイ」

京太郎「テンパイ」

憧「テンパイ」

灼「ノーテン」

京太郎(半荘で良かった……)

京太郎(今はどうやって逆転するかを考えないとな)チラッ

憧「」ビクッ

憧「……///」

京太郎「?」


東四局一本場
京太郎 25300
憧 40000
灼 22000
親 久 12700



灼(…………)

灼(憧と18000点差、ここからならまだ勝てる)

灼(直撃で点差を縮めない、と)

京太郎(テンパイできねぇ……)

京太郎(不要牌ばっかじゃねえかよ、早く新子さんに追いつかねえといけねえのに!)

久(今日はツイてないわねー)

久(……まだ四局以上あるんだから巻き返せるわよね)

久(次は和了らないとね!)

憧(面前一通、これなら和了れる!)

憧(まだ一向聴なんだけどね……)トン

灼「ロン、6700」

灼(まず一歩)



南一局
親 京太郎 25300
憧 33300
灼 28700
久 12700





京太郎(親番なんだし、攻めていかねえと!)

憧「リーチ」

京太郎(この状況でリーチかよ!)

京太郎(どうする、何切ればいいんだよ!)

京太郎(テンパイはとっておきたい、でも嫌な予感が……)

京太郎(くそっ、行っちまえ!)トン

憧「ロン」

京太郎「うっ」

憧「24000」

京太郎「な……っ!」


南二局
京太郎 1300
親 憧 57300
灼 28700
久 12700


京太郎(何……やってんだ俺)

京太郎(こんなところで終わってたまるかよ……)

京太郎(こんな点差つけられて、全然和了れなくて)

京太郎(負けねえよ、負けたくねえよ)

京太郎(勝つんだよ!)



京太郎(……どうするこの状況)

京太郎(リーチでツモれば倍満、もう少し待てば三倍満だって見えてくる、あわよくば数えだって……)

京太郎(素直にツモるか、悪あがきをするか)

京太郎(どうすればいい……)

京太郎(照や咲だったら、どうするんだ)




京太郎(……ツモったか)

京太郎(平和清一色の三門張……)

手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:八萬

京太郎(ここは一盃口か一通を待つ、だから!)

京太郎(遠回りでも可能性を残して、勝ちに行く!)トン 八萬

憧(張ってそうな感じね……でも染め手っぽいし……)

灼(振り込まないように……)

久(ここもオリようかしら……)

京太郎(よし、来た!)

京太郎(あれこれさっき三萬捨てといたほうが良かったんじゃ……)

手牌:一二三三四五六七七八八八九 ツモ:九

京太郎(まあいい、三面張を捨てて三・六萬待ち)

京太郎(これって平和も入るんだっけか?)

京太郎(まあいい、これでリーチ清一色一通一盃口)

京太郎(ツモか一発で三倍満、裏も乗れば数えだって行ける!)

京太郎「リーチ!」トン 八萬

憧(何、この気迫!)

灼(……危な)

久(へぇ、諦めないんだ)

京太郎(これで決まればいいんだけどな……っ!)

京太郎(来てくれ!)スチャ

京太郎(よし!)

京太郎「……ツモ!」

京太郎「リーチ一発清一色一盃口一通、裏裏!」

京太郎「8000・16000!」



南三局
京太郎 33300
憧 41300
親 灼 20700
久 4700



京太郎(よし!三色混じりの満貫手!)

京太郎(これで追いついてやる!)

京太郎「リーチ!」

灼(またリーチ……)

久(流れ持ってかれちゃったかな……)

憧(須賀……なんで諦めないんだろ)

憧(ここまで私が勝ってるのに……)

灼(まだ私も、諦めない)

灼「リーチ」

京太郎「ロン!8000!」

京太郎「これで同点だ!」


オーラス
京太郎 41300
憧 41300
灼 12700
親 久 4700



久(ラス親でテンパイ、か)

久(悪い待ち……はしなくていいかしらね)

久(和了れなさそうだし……)

京太郎(これで……この手で……!)

久(私が和了っても困るだろうし、ね)

京太郎「リーチ!」

憧(負けそうなのに、追いつかれてるのに)

憧(悔しいのに……)

憧(もう、あそこまで必死だったら応援するしかないじゃない)

憧(須賀、か……)

灼(和了られてばかり……)

灼(須賀君、会場で会った時とは全然違う)

灼(少し……昔のハルちゃんみたいだった)

京太郎(これで止めだ!)


京太郎「ツモ!3000・6000!」


終局
京太郎 53300
憧 38300
灼 9700
久 -1300






京太郎「おっ、お疲れ様でしたぁ!」

灼「お疲れ」

久「お疲れ、あー飛ばされちゃったかー」

京太郎「なんか、すんません」

久「いいわよ、決勝頑張ってね」

京太郎「はい!」

灼「憧、行こ」

憧「ちょ、ちょっと待って!」

灼「?」

憧「す、須賀!」

京太郎「なんだ?」

憧「え、えっと、その……お、お疲れ!」カァァ

京太郎「おう、また今度打とうな」

憧「あ、あと!」カキカキ

憧「これ、これ!」

京太郎「……メアド?」

憧「わ、私ってほら、男が苦手でさ、だからたまに話し相手になったりしてくれると、その、助かるなって」

灼「じゃあ私も」

久「じゃあ私もー」

京太郎「竹井さんはむしろ扱いが上手そうですけどね」

久「えーひどくない?」

京太郎「身の回りの男をこき使ってそうなイメージです」

久「なんか失礼ね」プクー

灼「それじゃ、また」

京太郎「はい、お元気で!」











京太郎「……また、あいつらと打てるのか」

京太郎「勝って、あいつらの隣に立つんだ」ギュッ



京太郎「ただいまー」

もこ「京太郎!京太郎!」

京太郎「どうした?」

もこ「黒と朱と赤の卓、不屈の京太郎!」

京太郎「?さっきの試合?」

もこ「すごかったぁ!」ニコッ

京太郎「そっか、ありがとな」ナデナデ

もこ「京太郎、夕刻は如何にして過ごす?」

京太郎「んー、疲れたし部屋出たくないし……遊ぶか」

もこ「御意!」

京太郎「それ敬語じゃなかったか?」


京太郎「じゃあ今日はインディアンポーカーでもするか」

もこ「胤禰闇峰袈厭?」

京太郎「そそ、インディアンポーカー」

京太郎「まずお互い一枚ずつカードを取っておでこにつける」

京太郎「それで勝負するかしないかを選ぶ、簡単に言うとこんな感じだな、わかったか?」

もこ「」コクッ

京太郎「よし、じゃあ一ゲーム目だ」




京太郎「……」ジーッ←正座

もこ「……」ジーッ←正座

京太郎(対木さんは7か……微妙だな)

京太郎(確率的には負けやすい……ここはオリか?)ジーッ

もこ「……」ジーッ

京太郎(あ、目が合った)

もこ「……」メソラシ

もこ「……」チラッ

京太郎「またこっち見た」

もこ「…………」カァァ

もこ「み、見ないで」テレテレ

京太郎「勝負なんだからしょうがないだろ」

もこ「ぅぅ……」カァァ

京太郎(何だこの小動物的な可愛さ……)

もこ「……厠」

京太郎「江戸時代!?」

もこ「……ん」スクッ ビリッ

もこ「あっ」コケッ

京太郎「危ねっ!」ガシッ

ポスン

京太郎「い、つっつ、正座なんかするんじゃなかったな……!?」

もこ「痛い……」

京太郎(あれ、何これ、俺押し倒されてんの?)

京太郎(目の前に対木さんの顔あるし……って顔小っちゃくねえか?)

京太郎(またいい匂いがするし……)

京太郎「つっ対木さん?とりあえず離れてくんないかな?」

もこ「あ……ぅ」

京太郎「対木さん?」

もこ「…………もこ」

京太郎「え?」

もこ「初名で呼称しなければ退かない」

京太郎「初名?……ファーストネームのことか?」

もこ「」コクッ

京太郎「じゃあ、もこ、退いてくれないか?」

もこ「……もう一度」

京太郎「もこ?」

もこ「……」カァァ

もこ「……もう一度」

京太郎「いい加減にしなさい」ペシッ

もこ「あぅ……」








【一時間後】

京太郎「もこ、そろそろ離してくれないか?」

もこ「……あと十度」ギュゥ

京太郎「はぁ……」





京太郎「もこ、離さないと遊ばないぞ」

もこ「それは嫌」

京太郎「じゃあ離れろ」

もこ「……御意」


もこ「次は反転し合う白黒≪モノクロ≫の盤上」

京太郎「オセロな、今から借りてくるから、シャワーとか浴びとけ」

もこ「うん」



京太郎「持ってきたぞ」

もこ「ありがとう」ホクホク

京太郎「もこはどっちの色がいい?」

もこ「灰」

京太郎「黒か白だ」

もこ「黒」

京太郎「じゃあ俺が白だな」


京太郎「角三つ取ったのに負けたかー」

もこ「ふぁ……ん」

京太郎「眠いのか?」

もこ「」コクッ

京太郎「ならさっさと片付けないとな、手伝ってくれるか?」

もこ「」コクッ

京太郎「よし、もうちょい頑張れ」

もこ「……」ペラッ ペラッ

京太郎「そういや、今夜でここで寝るのも最後なんだよな」

もこ「……」ポロッ

京太郎「落としたぞ?」

もこ「……京太郎」

京太郎「ん?」

もこ「帰郷しても、友だち、だよね?」

京太郎「おう、もちろんじゃねえか」

もこ「!」パァァ

もこ「ありがとう!」ニコッ

京太郎「当然だろ、普通だよ」ナデナデ

もこ「えへへ……」




【九日目】終了