えり「大将戦決着ー!」

えり「開局時一位だった大阪選抜は成す術なく三位陥落」

えり「東北選抜は東一局の倍満による得点を守り二位浮上」

えり「関西選抜は25400得点と大きな追い上げを見せるも最下位で試合を終えました」

えり「そして今回の国民麻雀大会地区選抜団体の部、王座に就いたのは関東選抜でした、おめでとうございます」

えり「表彰式は引き続きご覧のチャンネルで中継いたします」

秋一郎「実にいい勝負だったと思う」

えり「以上、実況は針生、解説は大沼プロでお送りしました」

秋一郎(マイクにも拾える声で話したのにノーコメント……)ウジウジ




京太郎「ふぁーぁ」

京太郎「表彰式もそろそろ終わりみたいだな、ちょっとうろついてくるか」






郁乃「はぁ……」

京太郎「幸せが逃げますよ」

郁乃「きょ京太郎くん!あ、あはは、そういえばそうやったっけ」

京太郎「ちょっと隣座りますね」

郁乃「別にええで、はい」ポンポン

京太郎「どうも、よっこいしょういちっと」

郁乃「あはは、なんか古いな~」

京太郎「結構お気に入りなんですけどね、善野さんは一緒じゃないみたいですね」

郁乃「まあいつも一緒ってわけやあらへんしな~」

京太郎「…………」

京太郎「」ポン

郁乃「きょっ、何するんや」

京太郎「照、強かったですね」ナデナデ

郁乃「……なんで撫でるん?」

京太郎「さあ?こうしなきゃいけない気がして」

郁乃「さあ?、って何やねんそれ、あはは」

京太郎「何でしょうね。でも、無理しなくていいんですよ」

京太郎「みんなが見てるからって強がらなくっても」

京太郎「泣きたいときは泣いてください、一人で溜め込むよりもそっちの方が楽ですよ」

京太郎「俺はあっち向いてるんで、ね?」

郁乃「なんでそないなこと……」

京太郎「いやだって目が赤いんですもん、誰だってわかりますよ」

郁乃「せやけど、私これでも大人やし……」

京太郎「今は17歳の女の子なんだから、女の子らしく泣いていいんですよ」

京太郎「悲しんで悔しがって怒っていいんですよ」

郁乃「…………」

京太郎「……じゃあこうしておきますよ」ギュッ

郁乃「!?」

京太郎「抱きしめておけば誰にも見られないですよ」

郁乃「…………もう」

郁乃「京太郎、くんは、だいっ、たん、ひくっ、やなっ」グスッ

京太郎「何とでも言ってください」ナデナデ






京太郎「まだ胸があったかい……」

京太郎「これから自由時間らしいけど、どうしよ」

京太郎「明日から二日くらいオフなんだよな」

京太郎「そんで明々後日からはまた麻雀の日々……なんか嫌だな」




照「それじゃ」モグモグ

豊音「ありがとうございましたー!」

照「」テクテク モグモグ

豊音「……~~!!」

豊音「やった!やった!やった!」ハッパタイ

豊音「宮永さんにサイン書いてもらっちゃった!」

豊音「これは家宝にするしかないよね!」

豊音「あ!須賀くんだ!……チャンピオンコンビのサインかー」ジュルリ

豊音「おーい須賀くー……ん……」


京太郎(近藤さん……近藤さんを使って一人で頑張ったらどうなるんだろうか)

京太郎(今二個持ってるけど予備の予備に欲しいよな……)

京太郎(よし、買おう)


豊音(あわわ、なんか如何わしいものを持ってるよー)

豊音(話しかけちゃダメな気がする……)

照「……」モグモグ

照(京太郎のひもQ、新しい味でも出たのかな?)モグモグ






京太郎「なんか誰かに見られてた気がするけど、気のせいだよな」

雅枝「須賀やないか、何しとるん?」

京太郎「か、監督!」ババッ

雅枝「今何隠したんや?」

京太郎「なんでもないです!ええなんでも!」

雅枝「まあええけど……」

雅枝「…………」

京太郎「監督、他に何か?」

雅枝「あー、前々から気になっとったんやけど、いい加減監督っていうのやめてくれへん?」

京太郎「いえいえそんな!監督は監督ですよ!」

雅枝「もっと他の呼び方があるやろ」

京太郎(呼び方?愛宕さんじゃあ洋榎さんたちと被っちゃうしな……)

京太郎「じゃあ……雅枝……」

京太郎(いやいや、呼び捨てはふざけすぎだろ)

京太郎「雅枝、さん」

雅枝「ん、まあええか」

京太郎「いいんですか!?」

雅枝「お前のことやし呼び捨てにしてくるか思うたんやけど案外普通やったな」

京太郎「じゃあ他の人の前でもそう呼んでいいんですね?」

雅枝「ん、別にええけど、それがどうかしたんか?」

京太郎「いえいえ、ひょっとすると……」


京太郎『雅枝さーん!』

雅枝『なんや須賀?』

怜『今、京くん監督のこと名前で呼んでたで』

竜華『これはもしかしてもしかすると……』

浩子『データの取り甲斐がありそうですね』キラーン


雅枝「私と須賀が付き合う……」

雅枝「いやいやいやいやいやいやいやいや、それは流石にないやろ」

京太郎「うわ、すっごい否定の嵐」

雅枝「まあ感謝はしてるで、赤阪のこと励ましてくれてたやろ?」

京太郎「見てたんですか……」

雅枝「お前が抱きしめとるところだけやけどな」

京太郎「何それ恥ずかしい!」

雅枝「お前やったら別に洋も絹も嫁にやってもええなーって思ったわ」

京太郎「いいんですか!?」

雅枝「嘘にきまっとるやろアホ」

京太郎「せっかく絹恵さんのあの……」グヘヘ

雅枝「考えが見え見えやで」ジトッ




京太郎「なんで明日からオフなのに俺はホテルにいるのか」

京太郎「夜にチェックアウトだからそれまで適当に時間つぶすか」

京太郎「みんな部屋で休んでるらしいし、誰かの部屋に遊びに行ってもいいのか」

京太郎「どうしよ」


京太郎「部屋に遊びに行ってみるか」

京太郎「どこにしようかなー」




京太郎「えっと、ここどこだ?」

ガチャ

雅枝「須賀、ここで何しとるんや」

京太郎「雅枝さん!?」

良子「私もいるけど」オズオズ

京太郎「良子さんまで、どうしてここに?」

雅枝「どうして言うてもなぁ、ここ私らの部屋やし」

京太郎「ああ、そうだったんですか」

良子「それで京太郎はどうしたの?」

京太郎「いやーただ適当にぶらつこうかと」

善野「せやったら私らと特訓せえへん?」

京太郎「勝てる気がしないので遠慮しておきます」

雅枝「まあまあ、そないなこと言わんで、な?」

良子「私も、京太郎と打ちたいな」

京太郎「手加減してくださいよ」

善野「さあ、どうやろな?」ゴッ

雅枝「男子チャンピオンに手加減なんているんか?」ゴッ

良子「ハードにいくよ」ゴッ

京太郎「」






京太郎「ロン」

京太郎「ツモ」

京太郎「ロン」

京太郎「ノーテン」


京太郎「何とか逃げ切った……」

雅枝「なんや十分強いやん」

善野「今度はもうちょい頑張ろかな」

京太郎「結局手加減してたんですね……」

雅枝「そこまで子供っぽいことはせえへんせえへん」

良子「最初と比べて京太郎はストロングになったよ」

京太郎「そうですかね?あんま変わってない気がするんですけど」

良子「うん、ここまでできれば個人戦はいいとこまで進める」

京太郎「そう言ってもらえるとなんか嬉しいっすね」

善野「……」ジーッ

善野「須賀くんと戒能さんって仲ええけど、二人はどういう関係なん?」

良子「リレイションですか……」

良子(関係……肉体、関係、とか……)カァァ

良子「///」ボンッ

京太郎「ただ仲がいいだけですよ、特別な関係だとかそんなのは別にないです」

善野「へぇ、せやったら私が狙ってもええわけやな」

京太郎「狙うって……」


京太郎「善野さんには末原先輩がおりますし、戒能さんは俺の大切な人ですからこればかりは譲れないですよ」

良子(大切な……)テレテレ

善野「せやな、恭子ちゃんおるからええか、けほっ、でも須賀くんと恭子ちゃんと一緒に暮ら、けほっ、ありや、けほっ」

京太郎「大丈夫ですか?」

善野「うん、いつも通りやか、けほっ」

雅枝「落ち着いてコーヒー飲み」

善野「おおきにです、けほっけほっ」

京太郎「大変そうですね」

善野「もう慣れてもうたからな、慣れたくないことやけど」

雅枝「無理はせんようにな」

善野「わかってます、須賀くんそろそろ帰った方がええんとちゃう?あと30分で晩ごはんやろ」

京太郎「あー……じゃあ俺もう帰りますね」

雅枝「ん、お疲れさん」

善野「また打とな、ごほっ」

京太郎「はい、失礼しました」

ガチャ バタム

京太郎「俺があのときちゃんと郁乃さんを守っていれば、善野さんが無理をしないで済んでたのかな……」

京太郎「……部屋に戻るか」

ガチャ

良子「京、太郎……」モジモジ

京太郎「良子さん、どうしたんですか?」

良子「あの、さ……さっきの言葉って、どういう……」モジモジ

京太郎「さっき?」

良子「私が、大切って」モジモジ

京太郎「ああ、そんなん当たり前じゃないですか、だって良子さんは……」

良子「私、は?」

京太郎「良子さんは……」

京太郎(……あれ?俺って良子さんのことどう思ってるんだ?)

良子「……」ゴクリ

京太郎(一緒に遊びに行ったり、風呂に入ったり、特訓したり)

京太郎(…………)

京太郎「そりゃあ、俺の友だちなんですから。大切に決まってるじゃないですか」

良子「…………」ズーン

京太郎(心なしか落ち込んでる!?)

良子「そう、だよね、うん、そうか」ズーン

良子「ありがとう……嬉しいよ、それじゃあまた後で」

京太郎「お疲れ様っした!」





京太郎「…………暇だ」

京太郎「何かしたいな、何しよ」





洋榎「京太郎ーあそぼー」ゴロゴロ

京太郎「何するんですか?」

洋榎「せやなー……」ゴロゴロ

洋榎「なーんも思いつかんわー」ゴロゴロ

京太郎(浴衣がめくれてるけどあんまりそそらないなぁ……)




京太郎「福笑いでもしましょうか」

洋榎「正月には3か月早いで」

京太郎「そういうアプリがあるんでやってみましょうよ、はいチーズ」カシャ

洋榎「な、なにいきなり撮っとるんや!」

京太郎「絹恵さんとは違って洋榎さんだと失敗したときの罪悪感が無くていいんですよね」

洋榎「ウチがいおもろい顔や言うとるんか?」

京太郎「何言ってるんですか、洋榎さんは十分可愛いですよ」

洋榎「なんやいきなり!もー!」ウガー

京太郎「まあまあ落ち着いて、それじゃあ始めましょうか」


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    /    /介\    /   |/
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  〈  /   / :|     |   ∧

洋榎「…………誰やこれ」

京太郎「こんな写真いつ撮ったっけ……」

洋榎「なんか頭に輪っかついとるわ」

京太郎「ですね、三角巾もついてますし」

洋榎「なんか羽がついとるし」

京太郎「ですね、ところどころ骨が見えますね」

洋榎「なんかあれやな、死んどるみたいやな……って、なんでやねん」ビシッ

京太郎「流石は関西人ですね!」グッ

洋榎「せやけどこんな写真いつ撮ったんや?」

京太郎「えっと、確か絹恵さんと喋ってるときに撮ったやつだと思います」

洋榎「ほんま抜け目ないな」

京太郎「でも可愛いですよ」

洋榎「可愛い……か、そんなん男子に言われたん久しぶりやな」

京太郎「ええっ!?洋榎さん可愛いのに!?」

京太郎「こんなに天使なのに!?」

洋榎「や、やめえや、なんか……恥ずかしい///」ポッ

京太郎「……まあ冗談ですけど」

洋榎「キレてもええか?」




【三日目】終了









【四日目 オフ】

京太郎「頭を撫で続けたら怒りは収まったらしい」

京太郎「その反動として……」

洋榎「きょぉたろぉ……」ギュゥッ

京太郎「抱き枕になった」




京太郎(朝だし散歩に行きたいな)

京太郎(とりあえず洋榎さんを起こすか)

京太郎「洋榎さーん、起きてー」ユッサユッサ

洋榎「やわらかぃわぁ……」

京太郎「起きなさそうだな……」

京太郎「別の方法で起こしてみるか」




洋榎「……すぅ……」タラーリ

京太郎「幸せそうに涎垂らしてるよ、拭き取っておくか」

京太郎「……指でいいよな、別に」

洋榎「んにゅぅ……」

京太郎「大人しくしといてくださいよ……っと、顔小っちゃいな」

京太郎「元気だし恋人くらいいそうなのにな」フキフキ

洋榎「ん……?」フニッ モキュッ

京太郎「あ……」

洋榎「はふひゃほへ?」ハムハム

京太郎「俺の指です」

洋榎「…………」

京太郎「散歩、行きません?」



洋榎「…………」ジトッ

京太郎(なんか俺が変なことしたみたいに思われてる……)

京太郎(朝の散歩なのに気まずいな)

京太郎(どうしよ)




京太郎「あのー」

洋榎「なんや?」

京太郎「ひょっとしてさっきのこと気にしてます?」

洋榎「……別に」プイッ

京太郎「なんか変なことしちゃって、すみません」

洋榎「ウチは全然気にしてへんもん」

京太郎「……つい」

京太郎「洋榎さんの顔が可愛かったので……」

洋榎「お、おう……」

京太郎「涎を垂らしてる洋榎さんも子どもらしくって、拭いてあげようと思ったんですけど」

京太郎「結局……」

洋榎「結局?」

京太郎「指をくわえてる洋榎さんも可愛かったです!」

洋榎「お、おぅふ……」

京太郎「…………」

洋榎「…………」

洋榎(黙って聞いとったけど……)

京太郎(勢いに任せて言っちゃったけど……)


京洋(これなんか恥ずかしい!!)








京太郎「昼間もすることないなー」

京太郎「誰かと遊びに行くか」

京太郎「にしても俺の携帯すげーな、父さん以外の男の連絡先が一つもねえ」


京太郎「辻垣内さんを誘ってみよう」



智葉『辻垣内の携帯だが』

京太郎「どうも、須賀です」

智葉『なんだお前か……はぁ』

京太郎「すっごく落ち込んでる!?」

京太郎「というか電話かかってきたら名前とか出るでしょう」

智葉『親と部員以外の連絡先は登録していないんだ』

京太郎「ん?つまりそれって友だちが……」

智葉『い、いるに決まっているだろうが!』

京太郎「まあ冗談ですけどね」

智葉『何なんだお前は……』

京太郎「あ、ところで今日一緒に遊びに行きません?」

智葉『遊びに?』

京太郎「ひょっとして練習とかありました?」

智葉『わかった、いいだろう』

智葉『私もちょうどオフで退屈していたんだ、どこで待ち合わせようか』

京太郎「じゃあとりあえず11時に新大阪駅前で」

智葉『了解だ、それではまた』





京太郎「もう11時だけど、辻垣内さんまだかな」ソワソワ

京太郎「服とか大丈夫だよな、流行のユニ○ロ着てきたんだから、うん」

智葉「すまない、待たせたな」

京太郎「いえいえ、今来たところですよ……?」

智葉「そうか、ん?どうかしたか?」

京太郎「誰?」

智葉「臨海女子三年、辻垣内智葉だ」

京太郎「いやいやいやいや!どう見ても別人でしょうが!」

京太郎「いつもの眼鏡と髪ゴムはどうしたんですか!」

智葉「遊びに行くのだから簡単な恰好がいいと思ったのだが……」

京太郎「Tシャツにジャージっていうのがらしいっちゃらしいんですけど、そっちもアリだと思いますよ」

智葉「うむ、そうか。それはよかった」

智葉「そういえば、何処へ行くんだ?」

京太郎「あー……そうですね、バッティングセンターとか?」

智葉「……無計画だったのか」

京太郎「思いつきなんで」

智葉「まあいい、それでは行こうか」



京太郎「辻垣内さんは野球とかできるんですか?」

智葉「近所の子供たちと偶にな」

京太郎「まずは80㎞くらいから行ってみますか」

智葉「そうだな、そうするか」




カキーン カキーン ポスッ ガギィィン ポフッ ポスッ ポスッ カコン


智葉「とりあえずはこんなものか」

京太郎「案外打てるんですね!」

智葉「そ、そうか?じゃあ次はもう少し速い方に行ってみるか」

京太郎「あんまり無理はしないでくださいね」

智葉「わかっているさ、次は120㎞だな」ガチャ

京太郎「えっ?」



ポスッ ポスッ カコン ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ


智葉「」チーン

京太郎「40㎞の差はでかいですって」

智葉「情けないところを見せてしまったな……」

京太郎「十分かっこよかったですよ」

智葉「ふっ、君は優しいんだな」

京太郎「メゲてたってしょうがないですよ!次は俺が打ってきます!」



ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ ポスッ


京太郎「」チーン

智葉「まあ、そのなんだ……気を落とすなよ」






京太郎「なんだかんだで楽しかったな、あの辻垣内さんも新鮮だったし結果オーライだ」

京太郎「次は何をしよっかな」



京太郎「今日は一日遊び倒すぞー!」

洋榎「またウチなんか……」

京太郎「洋榎さんと遊ぶの楽しいですよ?」

洋榎「さらっと嬉しいこと言うてくれるやん」





京太郎「洋榎さんはしたい遊びとかあります?」

洋榎「ん~せやなー」

洋榎(昔は確か絹とサッカーやったりしとったっけ)

洋榎(そういえば恭子とは……)

洋榎「……お医者さんごっこ」ボソッ

京太郎「!?」

洋榎「久しぶりにやりたいなぁ……」

洋榎(絹のを合法的に……むふふ)

京太郎(おいしゃさんごっこ……だと……?)

京太郎(あの合法的に非合法な遊びをやろうというのか!?)

京太郎「じゃあやってみましょうか」

洋榎「ばっちこいや!」






洋榎「ほな手術を始めます」

京太郎「お手柔らかにお願いします」

洋榎「麻酔効いとるんやから京太郎はシーッやで」

京太郎「局所麻酔ってことで」

洋榎「これからバチスタ手術のつもりなんやけど」

京太郎(結構本格的だ!?)

洋榎「メス」

洋榎(裏声)「はい」

京太郎(一人二役なのか……)

洋榎「これより腸を引きずり出します」

京太郎(言い方おっかねえな)

洋榎「」ツツー

京太郎(指がメス代わりなのか、なんか柔らかくて気持ちいい)

京太郎(なんで女の人の指ってこんなに柔らかいんだろうな……)

京太郎(このまんま寝るか)

洋榎(男子の裸見るなんて久しぶりやな……)

洋榎(ええ体しとるやん)

洋榎(……それはええとして)

洋榎(ツッコミあらへんとつまらん……)








洋榎「きょーたろー」ペシペシ

京太郎「……終わったんですかぁ?」

洋榎「そろそろ別のことしよー」

京太郎「はいはい」


京太郎「おいしゃさんごっこもやったことですし次はリアルおままごとでもしましょうか」

洋榎「リアルおままごと?」

京太郎「名前のごとくリアルなおままごとですよ、夫が不倫したとか」

洋榎「ああ……そゆこと」

京太郎「とりあえずやってみましょうか」



須賀京太郎と結婚した愛宕洋榎は突如現れたトラックによって轢かれてしまうのであった!


洋榎「きょ、たろぉ、ウチがいな、ゴホッ、くっても、ゴホッ」

京太郎「洋榎……なんで、なんで俺なんかを庇ったんだ」

洋榎「きょたろぉが、これからも、ゴホッ生きてほしかったから」

京太郎「洋榎……洋榎……!!」

洋榎「元気でな、ゴホッゲホッガホッ、ガックシ」

京太郎「洋榎ぇぇぇぇぇええええええ!!!!!」ガシッ

京太郎「洋榎……ぅう、洋榎ぇ……」ボロボロ

京太郎「ずっと……愛してるよ」ギュッ

洋榎「///」



京太郎「洋榎さーん、終わりましたよー」

洋榎「///」ボシュー

京太郎「熱でもあるのかな?寝かせておくか」

洋榎「///」ポシュー



京太郎「くかー、ぐごー」

洋榎(……アカン)

洋榎(さっきの言葉が気になって全然寝れへん)ドキドキ



【四日目】終














【五日目 オフ】


京太郎「ふぁ……ん」

洋榎「すぅ……すぅ……」

京太郎「今日は抱き着いてこないみたいだな」

洋榎「…………すぅ」

京太郎「さてと、朝はどうしようかな」


洋榎「むぅ……なんやまだ朝の7時やっちゅーに……」

京太郎「何かして遊びません?」

洋榎「……京太郎、ウチとばっか遊んでへん?」

京太郎「そうですかね?」

洋榎「昨日やってほとんど京太郎と一緒におったし」

京太郎「昼間を除けばそんな気もしないでもない……」

洋榎「まあええわ、で、何するん?」

京太郎「そうですね……」


京太郎「うーん……」

洋榎「思いつかへんの?」

京太郎「何かしたいことあります?」

洋榎「……昨日の続きとか」

京太郎「リアルおままごとの方ですか?」

洋榎「いや、そっちやなくてお医者さんごっこの方」

京太郎「じゃあ前回と同じじゃつまらないんで初診から入院生活までやりましょうか」

洋榎「お、ええやんそれ!」

京太郎「名付けて、お医者さんごっこハードモード!」







京太郎「それじゃあ次の人、どうぞー」

洋榎「あ……お願いします」

京太郎「今日はどうなさったんですか?」

洋榎「最近気分が悪ぅてたまらんのや」

京太郎「気分が悪い……ですか」

洋榎「急に動悸がして、夜も寝られんようになって……」

京太郎「とりあえず診てみますね」

洋榎「ん……」

京太郎「…………」メヲミル

京太郎「はい、あーん」

洋榎「あーん」

京太郎(洋榎さんの口……か)

洋榎(なんか恥ずかしいな……)

京太郎「次、胸出してくださーい」

洋榎「えっ、やらなきゃダメなん?」

京太郎「何素に戻ってんですか、そうしないと見れないじゃないですか」

洋榎「せやな……診れへんもんな」ペラッ

京太郎(桃色……か)ゴクリ

洋榎「…………」ドキドキ

京太郎「それでは……」



洋榎「入院、ですか」

京太郎「持病の方が悪化してきたみたいなんで、そろそろ外科の方で治した方がいいかと」

洋榎「でも、それやと先生に会えなくなる……」

京太郎「お見舞い行きますよ」

洋榎「……そうなんか」

洋榎「……先生」

京太郎「なんですか?」

洋榎「この前言ったウチの病気なんやけど……」

京太郎「……恋の病、ですか?」

洋榎「あ…………はい」

京太郎「俺も最近似たような症状が出てきたんですよ、だから……」

洋榎「先生、それって……!」

京太郎「俺は、貴女のことが好きになってしまったみたいです」








京太郎「それじゃあ次の人、どうぞー」

洋榎「あ……お願いします」

京太郎「今日はどうなさったんですか?」

洋榎「最近気分が悪ぅてたまらんのや」

京太郎「気分が悪い……ですか」

洋榎「急に動悸がして、夜も寝られんようになって……」

京太郎「とりあえず診てみますね」

洋榎「ん……」

京太郎「…………」メヲミル

京太郎「はい、あーん」

洋榎「あーん」

京太郎(洋榎さんの口……か)

洋榎(なんか恥ずかしいな……)

京太郎「次、胸出してくださーい」

洋榎「えっ、やらなきゃダメなん?」

京太郎「何素に戻ってんですか、そうしないと見れないじゃないですか」

洋榎「せやな……診れへんもんな」ペラッ

京太郎(桃色……か)ゴクリ

洋榎「…………」ドキドキ

京太郎「それでは……」



洋榎「入院、ですか」

京太郎「持病の方が悪化してきたみたいなんで、そろそろ外科の方で治した方がいいかと」

洋榎「でも、それやと先生に会えなくなる……」

京太郎「お見舞い行きますよ」

洋榎「……そうなんか」

洋榎「……先生」

京太郎「なんですか?」

洋榎「この前言ったウチの病気なんやけど……」

京太郎「……ああ、動悸のやつですか」

洋榎「それが何なんか、わからんかったけど、今わかったわ」

洋榎「多分……あれは――――」

京太郎「……恋の病、ですよね」

洋榎「えっ」

洋榎「な、なんで……」

京太郎「俺も最近似たような症状が出てきたんですよ」

京太郎「愛宕さんのことを考えてると胸が苦しくなって寝れなくなるんです」

京太郎「中学生かって話ですよね、でも……でも俺は――」

京太郎「俺は、貴女のことが好きになってしまったみたいです」








京太郎「コンコン」

洋榎「はーい」

京太郎「今日も来たよ」

洋榎「いつもおおきにー」

京太郎「元気?」

洋榎「元気元気、当たり前田のクラッカーやで」

京太郎「そっか、良かった」

京太郎「今日はさ、言いたいことがあって来たんだ」

洋榎「う、ウチも……あるんや」

京太郎「そっか、じゃあどっちから話す?」

洋榎「んー、京太郎からでええで」

京太郎「……わかった」

京太郎「洋榎、弟がいただろ?」

洋榎「…………」

洋榎「……なんで京太郎が知っとるんや、話したことなんてあらへんのに」

京太郎「俺には、姉がいた」

京太郎「昔父さんと母さんが離婚して、俺は父さんに引き取られたんだ」

京太郎「姉さんはいつも元気でさ、俺を外へ連れて行ってくれたんだ」

京太郎「……真っ赤な髪の毛揺らしてさ」

洋榎「……ッ」

京太郎「気になって調べたんだ、洋榎と姉さんが似てたから」

京太郎「名前だって滅多にないのに同じ字、同じ読みだった」

京太郎「そうじゃないって信じたかった、でもさ」


京太郎「愛宕洋榎、貴女が俺の姉さんだったんだ」


洋榎「京、太郎……」

京太郎「俺と姉さんは結婚できない」

京太郎「だから、その婚姻届無駄になっちゃうんだ」

洋榎「ッ!……なんで、なんでや!」

京太郎「俺だって……嫌だよ」

京太郎「ずっと姉さん……洋榎と一緒にいたい」

京太郎「子どもだって欲しいし、ずっと幸せに暮らしたい、一緒にいたい」

京太郎「だから結婚は無理だけど、洋榎がここを出たら一緒に暮らそう」

京太郎「ずっと、愛してる」

洋榎「……おおきに」

洋榎「ウチも、京太郎のこと、めっちゃ、めっちゃ好き」

洋榎「京太郎も、ずっと傍にいてな」




  •  ・ ・ ・ ・

  •  ・ ・



洋榎「///」カァァ

京太郎「///」カァァ

京太郎(ちょっとハードにしすぎたぁぁぁああ!)

洋榎(好き……好き……愛してる……)カァァ







京太郎「疲れた……話考えるのも疲れたし」

京太郎「こういうときはモモと遊びに行くか」

京太郎「出てくれるかな?」





prrrr prrrr

桃子『なんっすか?』

京太郎「なんか怒ってる?」

桃子『質問に質問で返さないでほしいっす』

京太郎「遊びに行かねえか?」

桃子『ははーん、おしゃべりさんとヤンキーさんの次は私っすか』

桃子『一体何人の女に手を出すんっすかね』

京太郎「おい待てなんでお前がそんなこと知ってんだ」

桃子『だって、京太郎のことはずっと見てるっすから』

京太郎「」ゾクッ

京太郎「いやこえーよお前」

桃子「で、どこ行くっすか?」

京太郎「そうだなー」



京太郎「神社に現地集合」

京太郎「駅前に待ち合わせとかだったら見つけられ無さそうだからな」

ヴヴヴヴヴ ヴヴヴヴヴ

京太郎「電話……誰からだ?」

桃子『私、モモ』

桃子「今あなたの後ろにいるよ」

京太郎「だからこえーつってんでしょうがぁ!」

桃子「ふふっ、冗談っすよ」

京太郎「お前がやるとホラーでしかないんだよ」

桃子「それはそうと、今日は何をするっすか?」

京太郎「そりゃお前神社と言ったら」

桃子「巫女さんプレイっすね!」

京太郎「ちげーよありえねーよ!」

桃子「じゃあおみくじっすか?」

京太郎「急に普通になったな」

桃子「そうと決まれば縁結びのおみくじ引いてくるっすよー」

京太郎「やっぱり普通じゃなかった!」


大吉

  • あなたの隣にいる人は人生の伴侶となることでしょう


桃子「だって!だって!」ピョンピョン

京太郎「はいはい静かに静かに」

桃子「これはあれっすね!もう婚約指輪を買いに行くしかないっすね!」

桃子「いやいやその前にまずはキスからっすね!」

京太郎「待て待て待て!早すぎだろ!それに俺まだ16歳だし!」

桃子「ということはその気はあるってことっすね!言質はとったっすよ!」

京太郎「レコーダーだと!?」

桃子「ふっふっふ、咲にたーっぷり聞かせてやるっす~」

京太郎「待て!それを渡せ!」グイッ

桃子「えっ」

京太郎「あっ」

バタバタッ

桃子「い、いくらなんでも早いっすよ、私を押し倒すなんて……」

京太郎「流石にそれはねーっつーの」

京太郎「ほい、立てるか?」

桃子「もちのロンっすよ」

京太郎「そうか……なあモモ」

桃子「なんっすか?」

京太郎「そんなこと言ってると勘違いした奴に襲われるぞ」

桃子「別に大丈夫っすよ」

京太郎「大丈夫って、お前なぁ」

桃子「……だって、こんなこと、京太郎くらいにしか言わないっすよ」






京太郎「はぁ……なんか疲れた」

京太郎「モモといるとなんか疲れるんだよな、楽しいからいいけど」

京太郎「あー夕方も暇だなー」

京太郎「このまんま帰るのもあれだしまた誰かと遊びに行くか」

京太郎「良子さんに連絡してみるか」



良子『戒能です、ただいまコールに出ることがインポッシブルです』

良子『発信音の後にサブジェクトをどーぞ』

良子『……これで録れてる?』

京太郎「」ピッ

京太郎「繋がんねえか、まあいいやホテルに戻って休も」








京太郎「晩飯とかもう自由なんだよな」

京太郎「とりあえず食べに行くか」

京太郎「そこで誰かがいたらその人の部屋で遊べばいいし」




由子「あ、京太郎くんなのよー」

京太郎「由子さんもこれからですか?」

由子「恭子と一緒にね」

恭子「主将は一緒やないんやな」

京太郎「昼からは別行動ですよ、絹恵さんと買い物に行ったとか」

恭子「それにしても朝は仲良かったなぁ」

京太郎「えっ」

由子「愛してるーとか好きーとか、聞いてるこっちが恥ずかしかったのよー」

京太郎「聞かれてた!?」

恭子「丸聞こえやで、隣の部屋やし」

京太郎「そうだったの!?」

由子「良かったらこの後遊びに来ぉへん?」

京太郎「いいんですか?」

恭子「ほな主将と一緒にあれの続き見せてもらおか」

京太郎「やめてくださいしんでしまいます」




恭子「ほなこれからリアルおままごと?でもしよか」

京太郎「昨日も聞いてたんじゃないですか!」

由子「まあまあ落ち着くのよー」

京太郎「お恥ずかしいと言うかなんと言うか……」

恭子「偉い人はこう言うた、赤信号みんなで渡れば怖くない」

京太郎「だから俺たち三人でやろうと」

恭子「そういうことやで」ニコッ

京太郎「はぁ……わかりましたよ」






京太郎「おい由子、酒はどうした」

恭子「おとーちゃん!もうお金ないんやからはたらいて!」

京太郎「うるっせんだよ!」ゴンッ

恭子「ひぃっ!」

京太郎「こっちだって休みたくって休んでるわけじゃねえんだよ!」

京太郎「あのクソ上司、こき使いやがって挙句の果てに人員削減のため、だと?」

京太郎「ふざけんじゃねえよ!」

恭子「もう、いやや……」カタカタ

京太郎「ああん?……そういや恭子、お前今年で12だよな」

京太郎「…………」サワッ

恭子「ひゃっ!おとーちゃん、どこ触っとるん……」

京太郎「黙れ」

京太郎「邪魔なんだよ」



由子「ただいまなのよー」

恭子「いやぁ!グズッ、やめて!」

京太郎「何回も潮吹いてるくせに何言ってんだ!出すぞ!」

恭子「いやぁぁぁぁあああ!」

由子「京太郎……恭子……」

京太郎「遅えよ、早く酒寄越せ!」

由子「何、しとるんや……」

京太郎「見りゃわかんだろ、調教してんだよ」

恭子「はぁ……んぐっ、はぁ……」

由子「調教て……こんなん……」

京太郎「……由子、久しぶりにどうよ」

由子「嫌や、こんなんもう京太郎やない……」

京太郎「がたがたうっせえんだよ!早くこっちこい!」

由子「嫌……嫌……いや、イヤ、厭、嫌、いや、いや!」

由子「うあぁぁぁあああ!」


ザシュッ!








恭子「めでたしめでたし」

京太郎「どこがめでたいんですか!何ですかこのシナリオ!徹底的に俺が悪じゃないですか!」

由子「京太郎くんみたいな金髪が言ってもしょうがないのよー」

京太郎「由子さんも立派な金髪ですよね!?」

恭子「せやけど須賀は損な役回りしそうやからな」

由子「しょうがないことなのよー」

京太郎「でも確かに由子さんが奥さんで恭子さんみたいな子が娘だったらなぁ……」

恭由「「うわっ……」」ズザザ

京太郎「メゲるわ……」





京太郎「お医者さんごっこといいモモといいあの二人といい、どうして今日はこうも疲れるんだ……」

京太郎「もう最後は部屋でゆっくりしよう、明日から試合だし」

京太郎「…………」

京太郎「ってもう明日からかよ!」

洋榎「なんやうっさいなぁ」

京太郎「あ、いたんですか」

洋榎「言い方ひどない!?」

京太郎「もういいや、今日も遊び倒そ」




京太郎「今朝みたいなことすると疲れるんで五目並べでもしましょうか」

洋榎「は?五目並べ?」

京太郎「知らないんですか?」

洋榎「ボードゲームなんて麻雀しか知らんし」

京太郎「そういう家系ですもんね」

洋榎「せやせや」

京太郎「じゃあ俺が教えますんでしっかり聞いててくださいよ」




京太郎「ということです、わかりました?」

洋榎「すぅ……」コクッ

京太郎「寝ちゃったか。今日も疲れたんだろな、いつも元気だし」

京太郎「布団まで運ばないとな」

洋榎「すぅ……すぅ……」

京太郎「よいしょ、っと」

洋榎「ん……ぅっ」ギュッ

京太郎「うえっ!?」

京太郎「また抱きしめられた……」

京太郎「はぁ……」

洋榎「きょぉたろぉ……」

京太郎「もう寝ちゃえばいいか」

京太郎「まず布団に寝かせて」ササッ

京太郎「俺がその隣に寝る、と」ササッ

洋榎「すぅ……んぅ……」

京太郎(寝息がくすぐったいけど、気持ちいい)

京太郎(なんつーか、平和だな)




【五日目】終了












【六日目】


京太郎「また別のホテルにいくんですか……」

霞「間違って一人分取っちゃってね」

京太郎「どういう間違いですか」

霞「まあまあ、新しい出会いがあるかもしれないし」

霞「荷物は部屋に置いてあるのをそのまま送っておくから帰りにそのまま行ってね」

京太郎「えぇぇ……」



洋榎「京太郎、どうかしたん?」

京太郎「なんか別のホテルに行くことになりました」

洋榎「何やそれ」

京太郎「洋榎さん、午後から試合ですけど練習とかするんですか?」

洋榎「んー……今は京太郎と遊んでたいな」

京太郎「じゃあまた遊びますか」

洋榎「せやな」


京太郎「今日も今日とておままごとを」

洋榎「またか……」

京太郎「今日はリアルじゃないです理想です」

洋榎「理想?」

京太郎「俺たち二人の理想を実現させるわけです」

洋榎「ウチの理想かぁ……」



京太郎「ただいまー」

洋榎「遅いで、まったく何しとったんや」

京太郎「いつも通り仕事して帰って来たんだけど、それにまだ9時だし」

洋榎「めんどいからご飯とか自分で作ってなー」

京太郎「またピザ頼んだのか?」

洋榎「はよ飯食って皿洗ってウチの肩揉んでやー」

京太郎「毎日だらけすぎなんじゃないのか?」

洋榎「どーせ太らへんもーん」

京太郎「ほら下腹とか」プニッ

洋榎「ちょっ!」

京太郎「ほれほれー」プニプニ

洋榎「ちょっ、やめーやぁ……」

京太郎「今日も何だかんだ幸せだなー」



洋榎「これがウチの理想、鬼嫁洋榎ちゃんや!」

京太郎(全然鬼嫁じゃねえ……)

京太郎「でも結構下腹柔らかかったですよ」

洋榎「ほんま?」

京太郎「ほんまもほんまです」

洋榎「はぁ……なんで上の方に行かんのやろ……」








京太郎「今回の大会は完全抽選らしい」

京太郎「色んな人と打てるんだから、楽しみだな!」

京太郎「俺の対局室は……ここか」

京太郎「絶対に、決勝まで行くんだ」





ゆみ「やあ、久しぶりだな」

京太郎「加治木さん……でしたっけ?」

ゆみ「ああ、驚いたよ。まさか男子チャンピオンと初戦で当たるとはな」

京太郎「はは、まあお手柔らかにお願いしますよ」

咏「話が終わったんならとっとと座れよなー」

京太郎「咏!?お前も相手なのか!」

咏「へへっ、手加減しねーかんな!」

京太郎「マジか……お前とか……」

怜「ウチもおるけどな」

京太郎「怜さんまで!」

怜「さっきからリアクションでかいなぁ」

京太郎「そうは言っても……ここまで知り合いばっかりだと」

ゆみ「勝っても負けても恨みっこなしだ、お互いベストを尽くそう」

怜「せやな、楽しくやろうや」

咏「ま、私が勝つけどねぃ~」

京太郎「そう……ですね」

京太郎「始めましょうか!」ゴッ











京太郎(照の鏡……)

京太郎(一回だけやってみるか)

京太郎(まずは相手の仕草を観察して……)

怜(……なんやこれ)

怜(先が読めへん?)

怜(見えそうで見えへん、もどかしい感じ)

怜(力が無くなった、みたいな……)スチャ

怜(……まあええ)

怜「リーチ」

ゆみ(園城寺のリーチ……確かこれが出た後は、必ず……)

咏「ポン」

咏(一発なんてさせねっつーの)

怜(……ナイスなポンや)

怜「ツモ、2000・4000」

咏「親っ被りかよ……」

京太郎「…………」

京太郎(なるほど、な)ゴッ


【照魔鏡】(コピー)発動!

京太郎「…………」

ゆみ(なっ……)

咏(鏡……!?)

怜(これ、宮永さんと打ったときの……)


他家の能力の影響を受けなくなりました


東二局
咏 21000
親 怜 33000
ゆみ 23000
京太郎 23000

京太郎(加治木さんのスタンスは様子見、こっちへの対策を練っている)

京太郎(咏のスタンスはいつも通りの速攻且つ高火力狙い)

京太郎(怜さんは……よくわかんねえけど、場を読もうとしている?)

京太郎(確かに場の雰囲気とか流れとかはあるけど……)

京太郎(とにかく、和了っちまえば無問題だ!)

京太郎「ツモ!4000・8000!」

ゆみ(圧倒的、だな)

咏(また私の十八番が、くっそぉ……)


東三局
咏 17000
怜 25000
親 ゆみ 19000
京太郎 39000


咏(……なんっか変だねぃ)

咏(いつも通りじゃない、牌がみえねぇ)

咏(なんっつうか、んー……)

咏(何なんだこの感じ、さっぱりわっかんねぇ)

咏(……ん?これって何翻だっけ?)

京太郎(加治木さんに聴牌気配、か)

京太郎(それでも和了るけどな!)

京太郎「ツモ!2000・4000!」


オーラス
咏 15000
怜 23000
ゆみ 15000
親 京太郎 47000


ゆみ(……私はもう、高校の麻雀から引退した)

ゆみ(だが、蒲原に誘われてこの会場へ来た)

ゆみ(恐らくは公式戦もこれが最後だろう)

ゆみ(冬のプロアマ交流戦の代表に選ばれることなんてあり得ないからな)

ゆみ(それなのに一年生相手にここまでやられている……)

ゆみ(私は今、新しい世代と打っている)

ゆみ(だから、なのだろうか)

ゆみ(だから、こんなにも――)

ゆみ(こんなに追い込まれているのに、私は――)


怜(はぁ……やっぱり京くんは強いなぁ)

怜(ほんまは竜華とセーラと打ちたかったんやけどな)

怜(昔は、あの二人相手に満貫も和了れんかったっけ)

怜(でも今はちゃう)

怜(ウチも、あの頃からは成長したんや)

怜(なんやろ、これ)

怜(この麻雀……)


ゆ怜(――すっごく楽しい)


咏(ここまで来て2000かよ……)

咏(どー見ても伸び無さそうだしな……)

咏(京太郎相手にむかつくけど……)

咏「ロン、2000」

咏(別に知らんし、和了っちゃえ)

終局
咏 17000
怜 23000
ゆみ 13000
京太郎 47000






京太郎「よっし!勝ったぞ!」

京太郎「まずは初戦勝利だな!」

ピンポンパンポーン

『ただいま、本日予定の全試合が終了しました』

『これより中央ホールにて次の対戦表を発表します』

京太郎「もう発表するのか、行ってみよ」






京太郎「えーっと、次は鹿倉さん、臼沢さん」

京太郎「この人たちって確か東北選抜の人たちだったよな……」

京太郎「最後が弘世さんか、合宿のとき以来だよな」

京太郎「うっし、確認終わったし帰るか」


二回戦の対戦相手が鹿倉胡桃、弘世菫、臼沢塞になりました