京太郎「メールもし終わったし、暇だなー」

京太郎「…………」

京太郎「麻雀でもするか」



京太郎「ネトマでもするか、ちょっと長めに東南で」

京太郎「今日はどんな人と打てるかなー」


京:よろしくお願いしまーす

とよねぇ:よろしくだよー

player3108:……よろしく

のどっち:よろしくお願いします

京太郎(お、姉帯さんと辻垣内さんがいるな、今日も面白そうだ)




東一局

同コンマのため、流局


とよねぇ:のどっちさんと一緒に打てるなんてちょーうれしいよー

player3108:私もだ、よろしく

のどっち:…………

京:うむむ、流れちゃったかー

とよねぇ:次はもらうよー

【先負】発動!


東一局一本場
親 のどっち 26500
とよねぇ 23500
player3108 23500
京 26500


京太郎(先制テンパイ、倍満までいけるな)

京太郎(ここは……)

京:リーチ!

とよねぇ:とおらばー

とよねぇ:おっかけるけどー

京太郎(姉帯さんの追っかけリーチ!?)

京太郎(前に見た二回戦通りなら……)

とよねぇ:ロン、12300

京太郎(……やばい)

豊音(それじゃあ次は……)

【友引】発動!


東二局
のどっち 26500
親 とよねぇ 36800
player3108 23500
京 13200




京太郎(来たっ倍満テンパイ!)

京太郎(今度こそ和了ってやる!)

京:リーチ

とよねぇ:ポンだよー

京太郎(一発消しかな?……でも)

京太郎(ナイス小細工ポン)

京:ツモ、4000・8000

豊音(次は速攻でいくよー)

【先勝】発動!


東三局
のどっち 22500
とよねぇ 28800
親 player3108 19500
京 29200



京:ロン、12000

京:よっし、絶好調だぜ!

とよねぇ:京くんやっぱり強いよー

player3108:ん?二人は知り合いなのか?

とよねぇ:うん、ちょっとねー

とよねぇ:でも、ここからは私の番だよー


【仏滅】発動!


東四局
のどっち 22500
とよねぇ 28800
player3108 7500
親 京 41200


京太郎(うわっ、なんだこれ)

京太郎(配牌バラバラ、ツモも悪いし)

京太郎(さっきまでの調子はどこいったんだ?)

のどっち:ツモ、2000・4000

京:うぐっ、親っ被り……

豊音(うん、好調好調!次はーっと)

【友引】【赤口】発動!


南一局
親 のどっち 30500
とよねぇ 26800
player3108 5500
京 37200




とよねぇ:ポン

京太郎(これで四副露)

京太郎(対々タンヤオ白赤1)

京太郎(最後の一枚は、何だ?)

とよねぇ:ぼっちじゃないよー

とよねぇ:ツモ、2000・4000


豊音(あと400点だねー)

【大安】発動!

南二局
のどっち 26500
親 とよねぇ 34800
player3108 3500
京 35200




智葉(もうこれ以上失いたくはないな)

智葉(それがたとえ、遊びであろうとも!)

【抉る眼光】発動!


とよねぇ:ツモ、2000オール

京:あちゃーまくられちゃいましたか

player3108:ぐぬぬ

とよねぇ:まだまだここからだよー

豊音(大安使っちゃったから当分は他の使えないんだよねー)


南二局一本場
のどっち 24500
親 とよねぇ 40800
player3108 1500
京 33200



京太郎(まくられても、取り返せばいい!)

京太郎(これで辻垣内さんを飛ばせば俺の勝ちだ!)

京:リーチ

智葉(調子が出ないな……はぁ)

智葉(……これでいいか?)

京:ロン、24300

智葉(はぁ……)


終局
のどっち 24500
とよねぇ 40800
player3108 -22800
京 57500





のどっち:おつかれさまでした

京:お疲れ様でした

とよねぇ:おつかれーちょー楽しかったよー

player3108:お疲れ、強いんだな君は

京:最後まであきらめなかったんで

player3108:そうか、また今度打とう

京:はい

とよねぇ:あ!私も私もー!

京:もちろんいいですよ

とよねぇ:やったー!






京太郎「何か少しだけつかめた気がするな」

京太郎「そろそろ寝るか、おやすみー」


【9月第4週 休日】終了














【10月第1週 平日】開始


京太郎「二週間後には文化祭があるんだっけな」

京太郎「内容は確か学校で説明するとかなんとか」



キーンコーンカーンコーン

京太郎「今日は久しぶりのぼっち登校だった……」

ワイワイガヤガヤ

京太郎「ん?やたら教室が騒がしいな」

「転校生ウチのクラスに来るらしいで!」

「勉強もできて可愛いんやって!」

「それに巨乳やって聞いたで!」

ガララ

担任「えーほな転校生を紹介するで」

担任「今日からお前らと一緒の教室で勉強する原村和や」

担任「原村ー入ってきぃ」

ザワザワ

京太郎(原村!?)

咏「お、おい、原村って」ヒソヒソ

ガララ

京太郎「おいおい、なんでここにいるんだよ」

咏「どういうことだよ」ヒソヒソ

和「原村和です、みなさんこれからよろしくお願いします」ペッコリン

担任「原村の席はー……須賀の隣や」

和「須賀?……」ハッ



和「まさか同じクラスとは……」←京太郎の左隣

咏「私もいるよーん」←京太郎の右隣

京太郎「なんで三箇牧に転校なんてしたんだ?」

和「親の仕事の都合で……」

咏「あ!麻雀部入る?みんな歓迎すると思うぜぃ」

和「…………」

和「麻雀、ですか……」


原村和が転校してきました



京太郎「久しぶりに食堂に来たぞ」

京太郎「やっぱり人が多いな……」ドン

霞「きゃっ」

京太郎「すみません、大丈夫ですか……って霞さんじゃないですか」

霞「あら、京太郎くん珍しいわね」

京太郎「基本気まぐれなんで」

霞「そう、じゃあ一緒に食べない?」

京太郎「はい、よろこんで!」



霞「そういえば京太郎くん、文化祭の話はもう聞いたかしら?」

京太郎「一応は、また千里山と合同なんですよね」

霞「そうそう、あと部活はもう一つ面白みがあってね」

霞「三箇牧と千里山の部活同士で戦うのよ、どれだけお客さんを満足させられたかって」

京太郎「満足度対決?部活同士ってことは泉たちと戦うってことですか?」

霞「そういうこと、勝った方は相手の部活に一つ要望を聞かせることができるのよ」

京太郎「なんですかその郁乃さんルール……」

霞「それで、私たちは何をしようかな、って考えてるんだけど、京太郎くんは何かいい案あるかしら?」

京太郎「案、ですか」

京太郎(メイド喫茶とかもありなんだろうか……でも霞さんが認めてくれるとは……)

京太郎(いや、郁乃さんなら賛成してくれるはずだな)

京太郎(何と答えるべきかな……)




京太郎「コスプレ喫茶とか……あ、麻雀部だからコスプレ雀荘とかもいいかな?」

霞「きょ・う・た・ろ・うくん?」ゴゴゴゴ

京太郎「いいじゃないですか!俺だって男だもの!」

霞「まあいいけど、他には?」

京太郎「そうですねー……エチュードとかでしょうかね」

霞「エチュードっていわゆる即興劇よね」

京太郎「みんな個性豊かだから案外うまくいくんじゃないんですかね、あとは写真館とか?」

霞「写真館、そうね部の思い出を飾ったりするのは楽しいかも」

京太郎(みんなの水着写真飾ったりしたいな……ぐふふ)

京太郎「まあこのくらいですかね」

霞「うん、参考になったわ。ありがと」

京太郎「どういたしまして、あっ」スッ

霞「えっ?」

京太郎「ご飯粒、ついてましたよ」パクッ

京太郎「霞さんってときどきかわいらしいですよね」ニコッ

霞「う、うん、そうね……」カァァ




京太郎「今日も国麻の練習があるんだよな、確かここで」

京太郎「みんなを集めて文化祭の準備もやっておきたいし……」








放課後

洋榎「お、今日も京太郎おるんか?」

京太郎「はい、打ちたければ打ちますよ?」

洋榎「大きい口たたくようになったやん京太郎のくせにー!」ウリウリ

京太郎「痛い、痛いですよ!」

京太郎(なんか背中に当たってるような……小っちゃいからわかんねえな)





良子「やあ、調子はどう?」

京太郎「好調ですよ、昨日もネトマで飛ばしましたし」

良子「ん、そうか」

良子「そうだ、実は選抜メンバーでのキャンプを企画してるんだけど、京太郎も来る?」

良子「ここにいる全員も参加して、再来週の休日を使って2泊3日なんだけど」

京太郎「合宿ですか……」






良子「今回はここまで、だね」

京太郎「ありがとうございました」

良子「それで決めた?」

京太郎「はい、俺も参加します」

良子「よし、なら部屋も頼まなければね、せっかくだしパジャマパーティーでもしない?」

京太郎「俺と良子さんとでですか?」

良子「友だち同士ならする、と聞いたけど?」キョトン

京太郎「え、えーっと、それは流石に……」

良子「そうか、そうだよな、やっぱり私なんて……」

京太郎(良子さんとお泊りなんて絶対無理だろ!)

京太郎(……もったいないけど)






京太郎「文化祭のことを話しておくか」


【別室】

京太郎「それで、今年の出し物はどうするんですか?」

霞「京太郎くんの考えた4つから考えなきゃね」

郁乃「私はコスプレ喫茶やりたいな~」

憩「…………」

エイスリン「シャシンカン!」

咏「私はなんでもいいよ~」

京太郎「じゃあ多数決で決めましょうか」




京太郎「じゃあエチュード屋さんがいい人ー」

霞「はい」スッ

京太郎「コスプレ喫茶の人ー」

郁乃「は~い」スッ

京太郎「写真館がいい人ー」

エイスリン「ハイ!」ブンブン

京太郎「じゃあコスプレ雀荘がいい人ー」

咏「はーい」スッ

憩「…………」

京太郎「憩さんはどれがいいんですか?」

憩「……」

京太郎「憩さん、憩さーん」

憩「あっ、ごめんごめんちょっとぼーっとしとったわ」

憩「せやな、ウチはコスプレ雀荘がええなー」

京太郎「了解です」

霞「コスプレ雀荘に決定ね」

京太郎「ルールはもちろんノーレートとして、景品とかどうします?」

郁乃「1位の人が4位の人に何か命令するとかでええんちゃう?」

京太郎「んーどうしましょうか」

京太郎「コスプレの衣装は郁乃さんが持ってくるらしい」

京太郎「……大丈夫だよな?」

霞「京太郎くん、今暇かしら?」

京太郎「あまりすることもありませんしね」

霞「そう、なら久しぶりに私と二人で打たない?」

京太郎「いいですね、やりましょうか」






京太郎「そういえば霞さんって絶一門ができるんですよね?」

霞「あんまりやりたくはないんだけどね」

京太郎「じゃあそれを三麻でやったらどうなるんですか?」

霞「やったことはないけど、他二人の方が和了りやすいようになるんじゃないのかしら?」

京太郎「あんまり便利ではないんですね」

霞「時と場合によるわね」



霞「そうだ、文化祭の話」

霞「いつ切り出そうか迷ってて結局任せちゃって、ごめんね」

京太郎「そんなこと気にしなくっていいっすよ」

霞「そう?でも……」

京太郎「それにそういうときはごめん、じゃなくてありがとう、の方が嬉しいです」

霞「ふふっ、いつも通りね」

霞「それじゃ、ありがとね、京太郎くん」ニコッ

京太郎「どういたしまして」






京太郎「さーてと、練習も終わったしどっか行こっかなー」



京太郎「疲れたなー」

京太郎「公園で休むか、っと、ん?」

京太郎「あれは……」


京太郎「あれは……」

「いつもより多く回しておりまーす」

京太郎「大道芸人か、珍しいな」

「お次はこの猿ちゃん犬ちゃん雉ちゃんによる桃太郎劇場でーす」

ワーワー! キャーキャー

京太郎「犬はわかるけど猿と雉はどっから連れてきたんだよ……」


「結局鬼の娘ちゃんは身投げをしてしまいましたとさ」

ワーワー オモシロカッタデー

京太郎「だんだん鬼の娘と桃太郎のラブストーリーになってた気がする……」

京太郎「ま、面白かったからいっか帰ろーっと」






京太郎「今日も疲れたぁー」

京太郎「寝る前にメールでもするか」

京太郎「照に送ってみるか」

京太郎「咲も照もモモも選抜には選ばれるんだろうな、そこんとこも訊いてみるか」

京太郎『調子はどうだ?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

照『今日は一通だけじゃないんだね』

照『調子はいいよ、今なら三人にも勝てると思う』

京太郎『ふっふっふ、この男子チャンピオンをなめるなよー』

京太郎『国麻といえば、照は関東選抜に選ばれそうなのか?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

照『小鍛治監督からはかなり睨まれてる』

照『淡とかを見る目が怖い』

京太郎「関東は小鍛治プロが監督なのか」

京太郎「あの人何歳だっけ?結構歳いってたよな?」

京太郎『そっか、頑張ってんだな』ピッ

ヴーッ ヴーッ

照『出られる大会ももうあまり無いから』

照『そろそろ寝るね、おやすみ』

京太郎『おやすみ』ピッ

京太郎「そんじゃあ俺も寝るかなー」


TV『本日は永世七冠、国内無敗の小鍛治プロにお越しいただきましたー』

TV『小鍛治プロはこの37年間で最も嬉しかったこととはなんですか?』

健夜『え、えーっと、近所のちっちゃな子どもたちにバレンタインチョコをもらったとき、ですかね?』

健夜『って!私はまだアラサーですよぉっ!』


京太郎「あっ、照たちを見る目が厳しいのってそういうこと……」




【10月第1週 平日】終
















【10月第1週 休日】開始

京太郎「一週間後には文化祭、二週間後には合宿、三週間後には国麻の団体か」

京太郎「楽しんでいこう!」


京太郎「照も咲も頑張ってるっていうし俺も頑張んないとな」

京太郎「今日はどんな感じでやろっかなー」

京太郎「お邪魔しまーす」

霞「邪魔するなら帰ってくれるかしら?」ニッコリ

京太郎「それネタですよね!?恐いですよ!」

霞「冗談よ、冗談」

霞「そういえば憩ちゃん知らない?」

京太郎「来てないんですか?」

霞「どうも昨日から帰ってきてないらしくてね、そう知らないの」

霞「彼氏の家に泊まったりしてるのかしらね」

京太郎「えっ、憩さん彼氏がいるんですか!?」

霞「さあね、今三人揃ってるんだけど打たない?」

京太郎「今日も勝ちますよ!」


咏「お、やっと来たねぃ~」

エイスリン「ハヤク!」

華菜「速く卓につくんだし!」

京太郎「あれ、どうして小池さんがここに?」

華菜「小池じゃないし!池田だし!それに華菜って呼べって言ったろ!」

咏「一応ここの住人だからじゃねえの?知らんけど」

華菜「一応って何だよ一応って!カナちゃんこれでも先輩なんだぞ!」

エイスリン「シャラップ!」

華菜「はい……」




華菜「先制リーチだしっ!」

エイスリン「ロン!8000!」

華菜「なっ!」


京太郎「リーチ!」

華菜「追っかけてやるよ!リーチ!」

京太郎「ロン、12000です」

華菜「はへっ?」


咏「んじゃ、リーチ」

華菜「まだまだあきらめないし!リーチ!」

咏「んーあーそれロン、24000な」


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ヽヽ、:>/ /\           j
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 〃 / ,z〟==テ゛゙ゞ,ヽ  ,
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   ',ヘ     { j     {
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              i
          _,.  _,. '
          ´ー´´
、           _,. '"
/゙''ー .,, _,,/


咏「ふぇ~勝った勝った~」

エイスリン「ニイ!」

華菜「」

京太郎「華菜さん上手いじゃないですか!」

霞「華菜ちゃん中学時代は麻雀やってたのよ」

京太郎「へぇー通りで」

華菜「うるさいし……」グスッ









京太郎「憩さんがいないのは心配だな……」

霞「京太郎くん、今日は練習に来ないの?」

京太郎「……憩さんを捜しに行ってこようと思います」

霞「そう……」

prrrr prrrr

霞「はい、もしもし」

霞「……はい、そうですか、私たちも今から行こうかと、はい、ありがとうございます」ガチャ

霞「憩ちゃん、練習に来てるって」

京太郎「えっ」

霞「んーと、それで京太郎くんはどうするの?」

京太郎「練習に行きます、会場は?」

霞「確か姫松だったかしら、みんなで行きましょう」



バラバラ トン トン パラッ

京太郎「みんな静かだなー」

洋榎「出鼻くじきリーチ!」

京太郎「洋榎さんはうるさいけど」








憩「おつかれさまでしたー」

憩「あ、京太郎くんや」

京太郎「今終わったんですか?」

憩「負けてもうたけどね、あはは」

京太郎「そうですか……紅茶でも飲みます?」

憩「うん、よろしく頼むわ」

京太郎「じゃああっちの机で待っててください」


京太郎「はい、どうぞ」

憩「ん……あったかいわぁ」コクッ

京太郎「そういえば」

憩「うん?」

京太郎「最近、憩さんの部屋から変な声が聞こえ「ブフォッ」るんですけど、って大丈夫ですか!?」

憩「けほっ、こほっ、ご、ごめんなっ、けほっ」

京太郎「口拭きますよ」フキフキ

憩「んっ……」

京太郎「それで、何をしてるんですか?」

憩「えっ、えーっとなー……そのー」

京太郎「あっ、ひょっとしてアニメとかですか?叫ぶような声でしたけど」

憩「せっせや、アニメやアニメ!最近はまってなーいやーこれがおもろいんやー」

京太郎「へぇーじゃあ今度俺にも見せてくださいよ」

憩「そ、それはちょっと無理やなー……」メソラシ

憩「……その声も今日からは聞こえなくなると思うで」

京太郎「もう見終わったんですか?」

憩「…………せやで」

憩「せやから、もう気にせんでええで」


憩「ほな、また」

京太郎「頑張ってくださいね!」

良子「やっ、また来てるんだね」

京太郎「そういう良子さんこそ」

良子「私はコーチだからね、熱心な子は好きだよ」ニコッ

京太郎「!」ドキッ

良子「ん?どうかしたかい?」

京太郎「い、いえ、なんでもないです!」

京太郎(綺麗すぎるだろ、これで何回目だよ、おい!)

良子「そうだ今日もプラクティスをしないか?」

京太郎「はい、よろこんでえっ?」

良子「なんで疑問形なんだ?」



良子「あ、そういえば」トン

京太郎「なんですか?」トン

良子「京太郎と私は同室になったぞ」トン

京太郎「へーそうなんですかー」トン

良子「リーチ」トン

京太郎「ってえええ!?」

京太郎「なんでですか!なんでそんなことになってるんですか!?」トン

良子「ロン、冗談だよ」

京太郎「な、なんだぁ~……」ヘナヘナ

良子「まだ部屋割りは決まってないんだけど」ジャラジャラ

京太郎「もうびっくりさせないでくださいよ!」ジャラジャラ

良子「ごめんごめん」トントン

京太郎「はぁ……」トントン

良子「それで、誰がいいんだ?」トン

京太郎「はい?」トン

良子「この中で同室になるとしたら」トン

京太郎「……なんでそんなことを聞くんすか?」トン

良子「なんとなく、それで誰?」トン

京太郎「……いませんよ」トン

京太郎(風呂上りの絹恵さんとか霞さんとか)

京太郎「良子さんは見てみたいけど、言えない言えない」

良子「……っ!」カァァ

京太郎「良子さん?顔赤いですよ?」

良子「なっ、なんでもない!ばかっ!」カァァ

京太郎「??」



京太郎「まだ練習も続いてるみたいだし、残るか」

泉「京太郎くんは熱心ですね」

京太郎「そうか?みんな頑張ってるんだし当然だろ」

泉「せやろか?」

京太郎「せやせや」


良子「京太郎はいつも暇なのか?」

京太郎「良子さんこそいつも暇そうに見えますけど」

良子「私はこうしてみんなのデータを取っているんだけど……そうだよね」

良子「どうせ私なんて休日に出かける用事もなくて誰かいるといいなーとか考えて近くのスーパーに行ってみるけど誰にも会えなくてさびしい女に見えるんだよね、そうだよね、どうせ私なんて……」ブツブツ

京太郎(どうしてこんなスイッチ入ったんだよ!)


良子「はぁ……ロン」

京太郎「ため息つきながらロンするのやめてくれますか?」

良子「じゃあ、京太郎は私のことをどう思う?」

京太郎「どうしてそんな話に!?」

良子「いや……だって……」モジモジ

京太郎「良子さんは仕事のできるいい人って感じですよ」

良子「そ、そう見えるか?」カミクルクルー

京太郎「良子さんに嘘は吐きませんよ」

京太郎「良子さんは素敵な人ですから」ニコッ

良子「素敵……素敵か、いい響きだな」

京太郎「素敵というより綺麗ですね、可愛いです」

良子「綺麗……可愛い……」カァァ

京太郎「ところで、速くツモってくださいよそれ」

良子「う、うん」

良子(綺麗で可愛い……)プシュー

良子(でも、それはあくまでお世辞とかそういう意味なんじゃ……)ズーン

良子(いや、京太郎はホーネストだ、だって現に―――)

京太郎(ああ、良子さん綺麗だなあ、結婚したいなぁ)

良子(とか考えてそうな顔をしてる、はず)カァァ


京太郎(速くツモってくれねえかなー)




京太郎「憩さん、休憩中ですか?」

憩「あはは、憩と休憩をかけたん?」

京太郎「そういうつもりはなかったんですけどね」

京太郎「休憩がてら何か話しましょうか?」

憩「うん、ええで」

京太郎「それじゃあ……」


京太郎「調子はどうですか?」

憩「絶好調やで!さっきも洋榎ちゃんとばして来たし」

京太郎「えっ」

洋榎「」チーン

憩「それにセーラちゃんも」

セーラ「」チーン

京太郎「うわっ、凄いですね」

憩「せやからなでなでしてー」

京太郎「ええっ、なんでですか」

憩「ご褒美ってことで、どや?」

京太郎「じゃあ、失礼します」スッ

憩「んっ……」

京太郎「こんな感じですか?」ナデナデ

憩「うんうん、そんな感じー」

京太郎「元気でてます?」ナデナデ

憩「出てるで出てるで、おおきに」ニコッ

京太郎「いつまでこうします?」ナデナデ

憩「んー……ずっとー」

京太郎「はいはい」ナデナデ

憩「えへへー」





京太郎「今日の練習も疲れたなー」

京太郎「風呂も上がったし、何しよ」



京太郎「特にすることもないし、勉強でもするか」

京太郎「明日の予習でもしておこう」


京太郎「ここは、こうで……」

京太郎「ここは……あれ?よくわかんなくなったぞ?」

京太郎「ここがこれだからあれがここで、だからここは……むむむ」

京太郎「わっかんねー、何もかんもわっかんねー」






京太郎「久しぶりにネットをしよう」

京太郎「何をしようかなー」



京太郎「某掲示板の京太郎応援スレでも見てみるか」

京太郎「照の応援スレもあるって聞いたから俺のもあると思うんだけどなー」

京太郎「おっ、これか」

京太郎「どんなことが書いてあるんだろうなー」ワクワク






『須賀京太郎とかいうパシリwwwwwwwwwwww』

『毎日咏ちゃんとか憩ちゃんとかをとっかえひっかえしてるんだってなー』

『絶対に許さない(迫真)』

『このスレは須賀京太郎こと出会い厨ヤンキーを応援するスレです』

『そこ替われよチャンピオン()』

『男子個人戦チャンピオン()』

京太郎「なんだよ、これ……」

京太郎「なんで、俺がこんな……」

『なんでそんなに須賀をバカにするんだよ!』

『お、京太郎ゥー!』

『京太郎を庇うエイスリンちゃんの可能性が微粒子レベルで存在する……?』

『いや………

エイスリンちゃんはカタカナやろ~………!』

『じゃあ咏ちゃんだな!こっちおいで、咏ちゃん』

『咏ちゃんprpr』


京太郎「嫌だ……気持ち悪い……早く寝よ」




【10月第1週 休日】終















【10月第2週 平日】

京太郎「昨日のあいつら、なんなんだよ一体」

京太郎「咏たちもあんな風に見られてるんだよな……俺が守らなきゃ、なのか」



少しだけ曇った空、いつかの空とは打って変わって暗かった

京太郎「はぁ……」

一緒に学校へ行く友だちもおらず、住人のみんなともタイミングがずれて、俺はいつも通りのぼっち登校だった

大きな校門、そこへ多くの学生が入っていく

その前に一台の車が止まった、黒く長いいわゆるリムジンといううやつだろう静岡のとある小学校に止まってそうな感じの

その中から出てきたのは――

京太郎「……憩さん?」

ナース服に似た制服に身を包んだ憩さんだった




京太郎「一体どういうことなんだ?」

京太郎「リムジンから出てきた憩さん、なんでなんだ……」




京太郎「たまにはトイレで食べるのも乙だよなー」

和「あ、須賀君」

京太郎「原村さん、こんなところでどうした?」

京太郎(石戸さんほどではないにしろ、やはりこれはなかなかのなかなか……)ジーッ

和「須賀君?」ジトッ

京太郎「な、なんだい原村さん?」アセアセ

和「はぁ……もういいです、さようなら」

京太郎「あ、はい、あっ、あれ、あれ?」

京太郎「何だったんだ一体?」


何も起こりませんでした



京太郎「もう放課後かー」

和「ふんっ」プイッ

咏「なーなー、和に何したんだよー」

京太郎「うっ、それはだな……」チラッ

和「なんですか?」ツーン

京太郎「……はぁ」







京太郎「今日は千里山で練習だっけな」

咏「おっ、今日も行くん?」

京太郎「おう、もちろんだぜ!」

咏「じゃさー和もどう?練習来ね?」

和「いえ、私は遠慮しておきます」

咏「そっか、んじゃ行こうぜ京太郎」ダキッ

京太郎「ちょっ、抱き着くなって」

咏「いーいーだーろ」

京太郎「はーなーれーろ」







京太郎「暇そうな人はいないっかなーっと」

霞「あら、京太郎くん暇なの?」

京太郎「女子の練習ですから」

霞「それじゃあまた私と練習しましょうか」

京太郎「いいですね、やりましょうやりましょう!」






霞「私は後ろで見てるから、打ってみて」

京太郎「はい!見せてあげますよ、俺の力!」



京太郎「うむむ、ここは……」

霞「これね」ズイッ モニュッ

京太郎「!?」

霞「あら、どうかした?」モニュッ

京太郎「いえっ、なんでもございません!」

霞「そう……あ、ツモったわよ!」モニュッ

京太郎「おお……」

京太郎(集中できねえ……)







京太郎「霞さんといると身が持たない……」

良子「ふぅー」

京太郎「またコーヒー飲んでるんですか?」

良子「フェイバリットだからね、京太郎もいる?」

京太郎「そんな、良子さんが飲んだものなんて飲めませんよ!」

良子「そうか……」ズーン

京太郎「落ち込んだ!?」






良子「……はぁ」ズズッ

京太郎「良子さーん、すねてないで教えてくださいよー」

良子「……京太郎なんて……はぁ」ズズッ

京太郎「ああもう、飲めばいいんでしょう飲めば!」ヒョイ

良子「えっ……」

京太郎(口紅がついてないとこなら大丈夫だよな)ズズッ

良子「京太郎……」ウルウル

京太郎「おいしいですよ、飲んだんで教えてください」

良子「うんっ!何からレクチャーする?」

京太郎「じゃあまずは……」



京太郎「……」ズズッ コトッ

良子「……」ズズッ コトッ

京太郎(なんでコーヒーカップ共有してんの!?)

京太郎(まずいよ!絶対まずいよこんなの!)ブンブン

良子「?」

良子(京太郎、さっきから集中できてないみたいだけど、どうしたんだろ?)

良子(コーヒーの飲みすぎでおしっこに行きたいのかな……)

良子(そう考えたら私も行きたくなってきちゃった……)モゾモゾ

京太郎(ここで間接キスとか狙いに行ったら軽蔑されそうだし……)

良子(ここで私だけおしっこに行ったら変な目で見られそうだし……)

京良 *1





京太郎「練習終わり!」

京太郎「あとは何しよっかなー」



京太郎「今日も公園で一休みするか」



京太郎「今日も誰もいないみたいだなー」

京太郎「はぁ……紅葉が綺麗だな」

秘書「あら、また会ったわね」

京太郎「秘書さんですか?」

秘書「何よその呼び名、まあいいけど」

京太郎「それで、何の用なんですか?」

秘書「用事なんて無いわ、ただ通りがかっただけ」

秘書「そういえば貴方お嬢様の彼氏なの?」

京太郎「彼氏?誰が?」

秘書「貴方とお嬢様」

京太郎「お嬢様ってのは憩さんのことでいいんですよね?」

秘書「そそっ、んでどうなの?」

京太郎「ただの先輩後輩ですよ」

秘書「なーんだ、つまんな」

秘書「そそのかそうと思ったんだけどなー」

京太郎「そそのかす?」

秘書「あー忘れて頂戴、そんじゃ」

京太郎「ちょっ、待ってくださいよ!」

京太郎「……もういねえ、なんだったんだ?」





京太郎「そそのかす、って何をだよ」

京太郎「それに今朝の憩さん……」

京太郎「連絡しろって言ってたから、やってみるか」

京太郎「憩さんのことを訊いてみるか、そうと決まれば挨拶からだな」

京太郎『こんばんは、須賀京太郎です』

京太郎「送信っと」ピッ

ヴーッ ヴーッ

京太郎「返信速いな、って知らないアドレスだな」

京太郎「読んでみるか」

秘書『秘書よ、こっちがプライベート用のアドレス』

秘書『それで何の用かしら?』

秘書『あまり長くはしたくないから速くして頂戴』

京太郎「見た目によらずきついよな、あの人」

京太郎「憩さんのことといっても何を訊こうか……」

京太郎「…………」

京太郎『憩さんについて、何を知っているんですか?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

秘書『随分と曖昧な質問ね』

秘書『私は彼女をよく知らない』

秘書『彼女は院長の娘』

秘書『一年半前に家から出て行った、私が知っているのはそれだけ』

秘書『私はまだここに就いて半年の新米秘書だからね』

秘書『他に訊きたいことはある?』

京太郎「家から出て行った、ってそんな言い方じゃ……」

京太郎「そのことはまだいい、次だ」

京太郎『今、憩さんはどこに行ってるのか知ってますか?』ピッ

ヴーッ ヴーッ

秘書『彼女なら家に帰って来たわ』

秘書『正しくは連れ戻された、だけど』

秘書『それじゃあもう寝るわね』

京太郎「連れ戻された……」

京太郎「でも、そういえば」


京太郎『そういえば憩さんはどうしてここに住んでるんですか?』

憩『ただ単純に親元を離れたかったから、かな』

憩『お父さんやお母さんはウチを医者にさせたいらしいんよ。だから勉強で忙しくなる前に、高校だけでも自由でいたいなー思うてね』


京太郎「どういうことなんだ……?」


憩が住人ではなくなりました


【10月第2週 平日】終















【10月第2週 休日】

【三箇牧・千里山合同文化祭】

【一日目】


京太郎「今日から文化祭だあっ!」

京太郎「いろんな人が来るんだろうな!おもちが大きい人とかおもちが大きい人とかおもちが大きい人とか!」

京太郎「張り切って行こう!」

ワイワイ ガヤガヤ

京太郎「一日目は千里山の人たちがこっちに来るんだよな」

京太郎「賑やかだ、実に賑やかだ」

「わぁーすごーい!」

「ええ景色やなー」

「あんたら千里山の人?せやったらワイと茶ぁしばきいかへん?」

「るっさいわドアホ!ブサイクはさがっとれ!」

「鳴け!喚け!この腐れ豚がァァァァァァアアアア!」

「ブヒィィィィイイイイ!」

「こっちにも尻を向けろクソ虫が!」

「ブヒィィィィイイイイ!」


京太郎「……寂し」



【部室】

京太郎「ちはーっす!」

郁乃「お、京太郎くん二番乗りやな~」

郁乃「見て見て~かっこええやろ~」フリフリ

京太郎「スーツですか……」

郁乃「せやで~」

京太郎(郁乃さんはなんか違うような気がするんだよな、それこそ猫のコスプレとかなら似合ってたかもしれないけど)

郁乃「どや?」

京太郎(なんか期待されてるし、何て言おう)




京太郎(やっぱり正直に言うべきだよな)

京太郎「似合ってません」キッパリ

郁乃「えっ、ええ~」ガビーン

京太郎「郁乃さんはもっと、こう可愛いのが似合うと思います」

京太郎「郁乃さんは、綺麗というよりも可愛い人ですから」ニカッ

郁乃「…………」カァァ

京太郎(黙っちゃった……嘘でも褒めておくべきだったのかな)

郁乃「……~~!」プシュー

郁乃(可愛え……かぁぁ~///)プシュー

京太郎(初っ端から調子悪いな……)





京太郎「俺のは……これですか」

郁乃「せやで……」プイッ

京太郎(女子の制服……でも郁乃さんが用意してくれたんだ、着ないとだめだよな)

京太郎(ウィッグとかは……あるのかよ)

京太郎(とりあえず着替えよ)


咏「うーっす、来たよーん」

京太郎「えっ」

咏「はあっ?」

京太郎「えっ」←スカートを穿こうとしている

咏「…………こんの……」

咏「変態がああああーっ!」カァァ




京太郎「着替えたは良いけど、部室から追い出された……」

京太郎「さっきから通りがかる人がめっちゃ見てくる」

咏「入っていいよ」

京太郎「おう、さっきはごめんな」

咏「いいよ、私が悪かったんだからさ」

京太郎「ところでその衣装って?」

咏「あーこれ?ミイラらしいよ、知らんけど」フリフリ

京太郎「ミイラってただ包帯巻いてるだけじゃねえか」

咏「ずり落ちそうになるのがちょっとねぃ~でもどう?可愛いっしょ?」フリフリ

京太郎(対木さんみたいだな、ところどころ肌が見えるのがなんか……そそる)

京太郎(さて、何て言おう)





京太郎(包帯の下……ごくり)

京太郎「その包帯取ったらどうなるんだ?」

咏「さあ、わっかんねー」

京太郎「やってみるぞ」ヒョイ

咏「は、はぁ?」

クルクルクルクルー

咏「ちょっ、待てよ!おい!」



京太郎「よし、巻き取り終わり……っと」マエヲミル

咏「み、見るな!」バッ ←全裸

京太郎「…………」

咏「見るなっつってんだ……へぇっくし!」←全裸

京太郎「ブフォッ」

咏「うぅ……京太郎のバカ……」ジトッ

京太郎「ごめん、出て行くわ」

咏「……うん」

バタム

京太郎(包帯の下には何もなかった)

京太郎(しょうがないよ、誰だってあれは取りたくなるもの)モゾモゾ

京太郎(ちょっとトイレ行ってこよ)

霞「あら、もう来てたの」

京太郎「霞さん!?」

霞「何よ、そんなにびっくりして先に入ってるわよ」

京太郎「はい、どうぞ……はぁ」






京太郎「はぁ……」

京太郎「なんか今日はみんなのこと怒らせてばっかりだな」

霞「京太郎くん、入っていいわよ」

京太郎「はーい……ってなんですかそれ」

霞「瑞原プロの衣装よ、牌のお姉さんモード」

京太郎「あっ、ああ……」

霞「牌のお姉さんかすみんですっ☆」キャルン

郁乃(キツい)

咏(キツい)

京太郎(キツい)

霞「三人ともあとで覚えておきなさいよ」

郁咏京(心を読まれた!?)

霞「それで、似合うかしら?」

霞「少しきついのよね……」

郁咏京(それはこっちの台詞……)

霞「肩も凝るし、着れる服もないし、困るのよね……はぁ」

京太郎(いやいや、似合うっていうか、それ以前にもうさぁ!)

京太郎(おもちが強調されすぎて……もう)

京太郎(刺激強すぎるんだよぉ!)








京太郎(落ち着け、とにかく落ち着くんだ俺!)

京太郎(ここはあくまで紳士的にいくんだ!)

京太郎「素敵だと思います」

霞「そう?よかったー」

郁乃「うんうん、十歳は若く見えるで~」

咏「それじゃあ霞は八歳じゃね?知らんけど」

郁乃「あ……」

霞「い・く・の・ちゃん?」ゴゴゴゴゴ

郁乃「いやああああ!」

京太郎「なんで俺を盾にするんですか!」

郁乃「可愛い女の子を守るのが、男の子やろ?」

京太郎「そうですね」キリッ

京太郎「って嫌ですよ!」

霞「はやく郁乃ちゃんを差し出しなさい」ゴゴゴゴ

京太郎(おお、俺の目の前に霞さんの縛りおもちが……)ブフォッ

郁乃「きょ、京太郎くん!?」

霞「年貢の納め時よ、郁乃ちゃん」ニッコリ





京太郎「なんとか部室の外まで逃げてきたぞ」

京太郎「あんなの目の前にして我慢しろって方が無理だっつうの……」

エイスリン「キョウタロー!」ブンブン

京太郎「こんにちは、よく俺だってわかりましたね」

エイスリン「キョウタローダカラ!」ニコッ

京太郎「そう言われると、なんだか嬉しいですね」

エイスリン「ナカ、イイ?」

京太郎「大丈夫ですよ、どうぞ」

京太郎(俺は一日持つのかな……)

エイスリン「キョウタロー」ヒョコッ

京太郎「着替え終わったんですか?」

エイスリン「」コクッコクッ

京太郎「じゃあ入りますね」ヨッコイショ


エイスリン「Angel!」

京太郎「天使ですか、ご丁寧に翼と輪っかまで」

郁乃「セットやったからね~」

京太郎「天使って言うかただの白のワンピースですよね、これ」

郁乃「あ、わかった~?」

京太郎「流石にわかりますよ」

京太郎(スーツ、ミイラときて郁乃さんのセンスを疑っていたが、これは凄い)

京太郎(だってエイスリンさんのイメージそのまんまだもの、まさに天使)

エイスリン「エヘヘ」ニコッ

京太郎(可愛すぎるんですけど、これはどうすれば……)

エイスリン「キョウタロー」クイクイ

京太郎「なんですか?」

エイスリン「カワイイ?」

京太郎(可愛いとしか言えないのですがそれは……)






京太郎「持ち帰っていいですかこれ」

エイスリン「?」キョトン

京太郎「ああ、持ち帰りっていうのは……Take outのことです」

エイスリン「Take out?」

京太郎「わかりにくいですかね?」

エイスリン「……umm……!」ピコーン

京太郎(わかったみたいだ)

エイスリン「……」カァァ

京太郎(照れてる……可愛い)

エイスリン「キョウタロー……」チラッ

エイスリン「…………///」プシュー

京太郎(どんどん真っ赤になっていくな)





京太郎「あと来てないのは憩さんですか」

郁乃「せやね~」

京太郎「何を用意したんですか?」

郁乃「知りたい~?」

京太郎「すごく!」

郁乃「後でのお楽しみやで」

咏「お前はまた外で待ってるんだよ!」ゲシッ

京太郎「痛っ!」



京太郎「憩さん……か」

京太郎「訊きたいことは山ほどあるんだよな」

京太郎「でも今は普通に接しよう、今はそのときじゃない」

憩「あれ?京太郎くん?女装しとるん?」

京太郎「俺のコスプレです」

憩「うん、似合っとるで」ニコッ

京太郎「それは喜んでいいんでしょうかね?」

憩「中入ってええんやろ?」

京太郎「どうぞどうぞ」

憩「ほなお先ー」

バタム

憩「入ってええでー」

京太郎「ういーっす」

バタム

憩「えへへ」ヒョコン

京太郎(ネコ耳?)

憩「どや?」ヒョコン

京太郎(しっぽ?)

憩「にゃー!」

郁乃「憩ちゃんのコスプレはネコ娘ちゃんやで~」

憩「にゃ~」

京太郎「ネコ娘っていうか殆どネコじゃないですか」

憩「可愛いかにゃ?」ヒョコン?

京太郎(……可愛い)

憩「京太郎?京太郎?」スリスリ

京太郎「」

憩「にゃ~」

京太郎(ウチの麻雀部の破壊力すげー)

京太郎(やべっ、また鼻血出そう)

憩「似合うかにゃ?」ハテッ?

京太郎「誘ってるんですか?」ズイッ

憩「え?え?」

京太郎「そんなネコ耳なんかつけて、鳴き真似もして」

京太郎「俺に頬ずりしてくるって、誘ってるんですか?」

憩「はえぇ?」カァァ

京太郎「憩さんがそのつもりなら俺にだって考えがあるんですよ」←顔を近づける

憩「ま、待って!」ジワァ

京太郎「全部憩さんが悪いんですよ」←もっと近づける

京太郎(からかい終わり……っと)

憩「…………っ///」プシュー

京太郎(え、えーっと……)

咏「じー」ジーッ

郁乃「じ~」ジーッ

霞「……」ジトッ

エイスリン「?」ニコッ

京太郎(この状況、どうすればいいんだ?)