【白糸台駅前】


京太郎「ここが東京かー!」

咏「って言ってもこっちは西東京だから三箇牧とはそんな変わらねぃよ」

エイスリン「トーキョー、イキタイ!」カキカキ バッ

|スカイツリーの絵|

憩「それはインハイのときに行こうなー」

エイスリン「ウン!」

郁乃「ぐへへ」

霞「んー、そろそろ誰かが迎えに来るはずだけど……まだかしら」

誠子「あのー、三箇牧高校の方でしょうか?」

良子「いかにも」

誠子「か、戒能プロ!?」

霞「あなたは違うでしょ」

霞「私は麻雀部の顧問、石戸霞よ」

誠子「私は白糸台2年亦野誠子と申します、今回は遠路はるばるよくいらっしゃいました」

霞「あら、ご丁寧にどうも」

誠子「それではこちらです」

京太郎(なんかあの人から川の匂いがするな)

――――――――――――――――――――

誠子「ここが白糸台の麻雀部です」

バタム

誠子「三箇牧の方々がいらっしゃいましたー」

「「「いらっしゃいませ!」」」

京太郎「うおっ…って」

咏「あれ、案外少ないんだねぃ。見たところ全員で20人くらいってところだけど」

誠子「っ!」

菫「落ち着け、誠子」

誠子「ですが、どこのせいでこうなったと!」

京太郎「あ、あなたは雀荘にいたマシュマロの人!」

菫「弘世だ!弘世菫だ!」

誠子「私はお前らを許さない!」

京太郎「あ、そうですか」



白糸監督「よし、お互い揃ったことだし、まずは適当に打ってみようか」

「「「はい!!!」」」

京太郎「対局か……どの卓に入ろうかな」







京太郎「どこか空いてるかなー」

誠子「おい、そこのお前」

京太郎「俺ですか?」

誠子「そうだ、お前、私と打て」

京太郎「別にいいですけど」

憩「お、京太郎君ここで打つん?」

京太郎「はい」

憩「じゃあ私も打つわー」

誠子「これで3人か…あと1人は……」

??「おまたせ!」

??「ん?どうした?」

誠子「ちょうどよかった、私たちと打ちましょう」

??「そうか、いいだろう」

??「お見せしよう!王者の打ち筋を!」






やえ「よろしく!」

誠子「……」

憩「よろしくやで」

京太郎「よろしくお願いします」


開局

憩(テンパイ……親やし、東風やし、初っ端から仕掛けてくでー!)カッ

【孔穿つ閃光】発動!

やえ「王者リーチ!」

憩「通らんです、ロン、12000」

やえ「えっ」






東1局1本場
親 憩 37000
京太郎 25000
誠子 25000
やえ 13000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです


憩とやえが同コンマのため、流局



東2局 流れ1本場
憩 36000
親 京太郎 28000
誠子 24000
やえ 12000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです


京太郎「ロン、1800です」

やえ「ふっ、その程度ならいくらでもくれてやる!さあ次だ!」



東2局 2本場
憩 36000
親 京太郎 29800
誠子 24000
やえ 10200 ※【王者の打ち筋】の効果はBです



京太郎「ツモ、1200オールです!」

誠子(まだだ、まだ待つんだ……)

やえ(調子悪いよぉ)


東2局 3本場
憩 34800
親 京太郎 33400
誠子 22800
やえ 9000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです


京太郎「ロン、6700です」

やえ「……はい」

やえ(誠子に良い所見せようって思ったのに……)

やえ(やっぱりダメなのかな)


東2局 4本場
憩 34800
親 京太郎 40100
誠子 22800
やえ 2300 ※【王者の打ち筋】の効果はBです


憩(ようやくテンパイか……ほなもう1発!)

【孔穿つ閃光】発動!


京太郎「……よし」ギュルギュル

誠子(こいつ、どこか宮永先輩に似ている……)

やえ(それでも、最後まで誠子に見せるんだ!私の雄姿を!)

やえ「いけっ!」トン

憩「あ、それロンや、6400の4本場は7600ですね」

やえ「これで私のトビ、だな」

誠子(あれ、私なんかやったっけ?)


終局
憩 42400
京太郎 40100
誠子 22800
やえ -5600










やえ「おつかれ、楽しい卓だった」

憩「そうですか、また打ちましょうねー」

やえ「ああ、よろしく頼む」

京太郎「ありがとうございました」

やえ「誠子、お前ももう十分わかっただろう、なぜ照が三箇牧に行ったのかを」

誠子「それでも、私は!」

やえ「誠子」

やえ「頭を冷やせ、いいな?」

誠子「……はい」


京太郎「何の話だったんでしょうね」

憩「わからんなー」



京太郎「昼だー!さて、どこに食いに行くか」









誠子「おつかれさまでした」

やえ「ああ、お疲れ」

やえ「はぁ……結局負けか…」

やえ「周りは全員下級生、特に1位の子は1年生…」

やえ「トぶのは避けたかったな」グスッ

やえ「あれ、どうして涙が出てるんだ」ポロポロ

やえ「悔しくない、悔しくないはず、なのに」ポロポロ

白糸台A「小走せんぱーい!」

やえ「な、なんだ?」ゴシゴシ

白糸台A「小走先輩!私たちと打ちませんか?」

やえ「わ、わかったすぐ行くから待っててくれ」

白糸台A「はい!」タッタッ

やえ「こら、部室で走るんじゃない、せめて小走りにしろ」

白糸台A「はーい」

やえ「そうだ、こうして後輩も慕ってくれているんだ」ゴシゴシ

やえ「もっと頑張らないとな!」キッ








京太郎「ここが白糸台の学食か」

京太郎「白糸こんにゃく定食とかあるのかな?」

尭深(何言ってるんだろうこの子)


メニュー

アカマムシラーメン

激辛うどん

白糸こんにゃく定食

三箇牧たこ焼き

関東ステーキ定食

桜そば

全て500円均一







京太郎「どれにしようかなー」

京太郎「白糸こんにゃく定食ないかなー」

尭深(あるわけないでしょ)

京太郎「あ、あった」

尭深「」ガタッ

京太郎「あれ、どうかしました?」

尭深(い、いえ何でもありませんよ)

京太郎「?」

尭深(喋ってなかった!?)

尭深(ここはちゃんとした対応をして2年生の威厳を見せよう)

尭深「いえ、なんでもにゃいわよ」

京太郎「?」

尭深(そこで噛みます!?)

京太郎(なんかよくわからない人だな……でもこんな人麻雀部にいたような)

京太郎「あ、渋谷さんだ」

尭深(どうして私の苗字をっ!?て思ったけどこの子麻雀部か)

尭深(よし、今度こそ)

尭深「いかにも、私こそが渋谷尭深でアリゾナ」

京太郎「?」

尭深(またやっちまったよ~ぃ)

尭深(大体アリゾナって何!?)

京太郎(そうか、これは渋谷さんのネタなんだな、よし)

京太郎「俺は須賀京太郎でス、スペイン?」

尭深(なんか変なゲーム始まっちゃたよおおお!)








京太郎「あの後、渋谷さんとお茶について語りあっていた」

京太郎「おかしな人だったな」

京太郎「雑用でもするか」

京太郎「牌譜の整理でもするか」

京太郎「資料室は、ここか」

京太郎「なんか血の臭いがするけど、まあいいか」

京太郎「あ」

やえ「あ」










京太郎「小走さんはいつもこんなふうに雑用をしているんですか?」

やえ「ああ、後輩たちが菫たちレギュラー陣と打ってる間にな」

京太郎「へぇ、いい先輩ですね」

やえ「そ、そうか?」

京太郎「はい、小走さんを先輩に持てて幸せですよ、皆さん」

やえ「そんなに言われると……その…」カミクルクル

京太郎「どうかしました?」

やえ「い、いやなんでもないぞ!ささ、整理整理!」





京太郎「次は何をしよう」

やえ「じゃあそろそろ私は行くな」

京太郎「はい、ありがとうございました」

ガチャ

京太郎「ふっふっふ、ついに潜入に成功したぞ!これで白糸台の牌譜見放題だ!」

郁乃「いぇい~♪」

京太郎「なんでいるんですか……」

郁乃「いつかは当たる相手のことを研究するのは悪いことやないからな~」








郁乃「じゃあ私がこっち見るから京太郎くんはあっち見といてや~」

京太郎「はい」

京太郎「……これ、さっきの対局の牌譜か」

京太郎「ふむふむ」






京太郎「もう夕方か……」

京太郎「誰かと特訓するかー」

「「「おつかれさまでしたー」」」

やえ「ああ、おつかれ」

京太郎「小走さん、今終わったところなんですか?」

やえ「まあな、どうした?」

京太郎「じゃあ、俺と特訓しませんか?」

やえ「特訓か……うん、いいぞ」

京太郎「ありがとうございます」








やえ「こうして、こうだ!」クルクルー

京太郎「こうですか?」クルー

やえ「回転が足りない!こうだ!」クルクルクルー

京太郎「えいっ!」クルー


咏「何やってんだあいつら」

憩「リーチの作法教練らしいで」

咏「なんだよそれ……」







京太郎「右手が痛い……」

京太郎「次は何をしよう」

京太郎「街に行こう」

京太郎「息抜きも必要だからな」

京太郎「浅草に来てみたぞ!」

京太郎「夜でも人はいっぱいいるんだな」

京太郎「賑やかだなー」ドンッ

絃「あ、すみません」

京太郎「こちらこそ…って霜崎さんじゃないですか」

絃「す、須賀さん!?どうしてここに」

京太郎「いま、白糸台で合宿してるんですよ」

絃「へ、へぇー」

京太郎「ところで絃さんはここで何を?」

絃「わ、私はお守りを買いに来たのですが……」

絃「買えたはいいものの失くしてしまいまして……」

絃「結局不幸のままです…」ショボン

京太郎「そうだ!絃さん麻雀部なんですよね?」

絃「はい…」

京太郎「じゃあ俺たちの合宿に来ませんか?」

絃「そ、そうですね……」






絃「すみません……」

絃「お誘いは嬉しいのですが、生憎都合が悪くて……」

京太郎「そうですか、すみません無理言って」

絃「いえいえ、本当にありがとうございました」

京太郎「俺もお守り買うか」






京太郎「次はどこに行こうかなー」

京太郎「今度は神田明神に来てみたぞ!」

京太郎「ここにもお守りはあるんだな、何を買おう」









京太郎「財布がだんだん薄くなってきたな」ドンッ

京太郎「あ、すみません」

??「ああ、大丈夫だ、気にしないでくれ」

京太郎「い、郁乃さん!?」

??「は?」

京太郎「なんで郁乃さんがここに?」

??「さっきから何を言ってるんだ?私は辻垣内智葉というのだが」

京太郎「辻垣内さん……?」

京太郎「なんだ、気のせいか」

????「どうかしましタカ?」

智葉「この男が少しわけがわからないんでな」

????「お、男の人でスカ?」

????「これでボーイズラーメンが食べられマス!行きまショウ!」

京太郎「え?ちょ、えええええええ」ズルズル



京太郎「ここは?」

????「ラーメン屋デス」

京太郎「それはわかります」

智葉「ここにはボーイズラーメンという絶品ラーメンがあるらしくてな」

????「ただ、男の人しか頼めないというのが難点なのデス」

????「ソウダ、自己紹介わすれてまシタ、私はメガン・ダヴァンデス」

京太郎「あ、俺は須賀京太郎です」

ダヴァン「そうでスカ、お、来たようデスネ」



ダヴァン「ボーイズラーメンおいしかったデス」

智葉「それはよかったな」

ダヴァン「須賀クン、これ、私の連絡先デス」

京太郎「あ、はい」

智葉「おい、いいのか?」

ダヴァン「またボーイズラーメンを食べたくなったときに呼び出すだけデス」

京太郎「すみません、実は俺大阪に住んでるんですよ」

ダヴァン「なんですッテ!?」

ダヴァン「まあいいデス、あとこれ智葉の連絡先デス」

智葉「待てこら」







京太郎「風呂の時間だっだだっだだだだ!」

京太郎「だがしかし相変わらずの一人風呂なう」

京太郎「あの後2時間くらい入ってたけど誰も来なかった……」

京太郎「次はなにをしよう」


深夜

京太郎「小走さんと話そう!」

京太郎「小走さーん」コンコン

やえ「はーいって須賀か」

やえ「なにをしてるんだ?」

京太郎「小走さんと話そうと思ったんですけどいいですか?」

やえ「別にかまわないぞ」


京太郎「小走さんってどこの出身なんですか?」

やえ「私は、奈良出身なんだ」

京太郎「奈良、ですか」

やえ「白糸台で麻雀をするために上京してきたんだ」

京太郎「麻雀のために?」

やえ「ああ、でも同学年に格の違うやつがいてな、本当に手強かった」

京太郎「それって照のことですか?」

やえ「照は凄かった、ここ2年の部員はあいつに憧れて麻雀部に入った者がほとんどだった」

やえ「だが、今年の3月に転校してしまった」

やえ「新入部員はあまりいない、2年生や3年生も退部していった」

京太郎「だから亦野さんがあんなに……」

やえ「そうだ、だが私はあいつが私たちに愛想を尽かしたんじゃないかって思ってる」

やえ「だから私はあいつを見返すために頑張る」

やえ「なあ、須賀、あいつは…照は、三箇牧で元気にやってるか?」

京太郎「はい、ピンピンしてますよ」

やえ「そうか、なら良かった」

【遠征初日】 終









【遠征2日目】

京太郎「朝だ!」

京太郎「何をしよう!」

京太郎「掃除をしよう!」

京太郎「どこを掃除しようかな」

京太郎「部室を掃除するか」


京太郎「案外早く終わったな」

郁乃「あれ~京太郎くん何しとるん~?」

京太郎「朝の掃除を、と思いまして」

郁乃「へぇ~偉いな~お姉ちゃん褒めたるわ~」ナデナデ

京太郎「や、やめてくださいよ」


京太郎「次はどうしよう」

京太郎「咏と特訓しよう!」

咏「朝からうっせーなー」

京太郎「特訓しようぜ!な、な?」

咏「はぁ…わかったよ」



咏「資料室からプロの対局の映像借りてきたから見ようぜぃ」

京太郎「おー!」



京太郎「なあ、ここってさ」

咏「なるほどねぃ~」

京太郎「あ、今のって」

咏「へ~おっもしろいね~」

京太郎「あの、咏さん?」

咏「おおおおお!」

京太郎「……」







京太郎「昼食はどこで食べるかな」

京太郎「昼飯は…近くにあったファミレスで食べるか」

霞「あら、京太郎君、どこに行くの?」

京太郎「昼食にファミレスに行こうかと」

霞「あら、それじゃあご一緒させてもらっていいかしら?」

京太郎「はい、いいですよ」


メニュー

アカマムシラーメン

激辛うどん

白糸こんにゃく定食

三箇牧たこ焼き

関東ステーキ定食

桜そば

当たり付きランチ 500円

激安ランチ 300円

ランチ系以外1000円均一



霞「私は桜そばにしようかしら、京太郎君は?」

京太郎「俺は…この当たり付きランチにしましょうかね」

霞「何それ?」

京太郎「商品券や現金、商品とかが当たるらしいですよ」

霞「ふんふむ、面白そうね」



京太郎「そういえば、霞さんってどんな人がタイプなんですか?」

霞「ゲホッ」

京太郎「大丈夫ですか?」

霞「だ、大丈夫よ」

京太郎「鼻からそば出てますけど」

霞「えっ」

京太郎「嘘ですけど」

霞「……このぉぉぉぉおおおお!」

京太郎「ちょ、ちょいタンマ!」


霞「で、私の好みのタイプだったかしら?」

京太郎「はい……」ギッタンギッタン

霞「まずはデリカシーのある子」

京太郎「はい……」グサッ

霞「後は……私を大切にしてくれる人、守ってくれる人かしら」

京太郎「守らなくても大丈夫なんじゃ……」

霞「何か言ったかしら?」ニッコリ

京太郎「いえ、なんでもございません」









京太郎「午後は特訓するか」

エイスリン「~♪」

京太郎「あれ、エイスリンさん、何してるんですか?」

エイスリン「コレ!」バッ

京太郎「部室を描いてたんですか?」

エイスリン「ウン!」

京太郎「そうだ、一緒に特訓しませんか?」

エイスリン「umm...ウン!イイヨ!」





京太郎「最近聴牌できないなぁ……」

エイスリン「タカイノアガレナイ……」

京エイ「ビミョー……」





京太郎「次は何をしようかな……」

京太郎「また街に行くか」

京太郎「ま、まあ麻雀頑張ってるしな……」

京太郎「神田の古書店街に来てみたぞ!」

京太郎「しかし、こんなに遠出をしていて交通費は大丈夫なんだろうか…」

?「うぅ…寒いよぉ……」カタカタ

??「ダ…ダイショーブでスカ?」

京太郎「雨でもないのに傘をさしてる人と、もうすぐ夏なのに厚着してる人……」

京太郎「あまり関わりたくないな」

?「あ、あのぉ…」

京太郎(話しかけられた!?)

京太郎「俺ですか?」

?「は、はいぃ……すみませんが、このあたりであったか~い場所、ありませんか?」

京太郎「あったかい場所……ですか」

??「ア、アンニュイなら、オマカシ!」

?「アンニュイ?」

京太郎「案内ならお任せ、ということですか?」

??「That's right!」

?「じゃ、じゃあお願いするね」

??「Yes!」

京太郎「心配だな……付いていくか」



?「えーっと、あ、あなたのお名前は?」

??「ワタシィは、雀明華です」

京太郎「俺は須賀京太郎っていいます」

?「私は松実宥っていうんだぁ~、よろしくね~」

明華「トーチャキ、ココだよ」

京太郎「ここは……古書店ですか?」

宥「あ、でも中にカレー食べたりしてる人がいるよ」

京太郎「つまり喫茶店兼古書店ってことですか」

宥「あったかそうだね~」

明華「ワタシィ、ココ、スキ!」


京太郎「へぇ、お2人は麻雀をしてるんですか」

宥「みんなでインターハイにいくんだぁ~」

明華「ワタシィもイクヨ!」

京太郎(この2人も合宿に誘ってみようかな)








京太郎「そうだ!2人とも、俺たちの合宿に参加しませんか?」

宥「合宿?」

宥「私は……あったかければ」

明華「麻雀、ヤル!」

京太郎「じゃあ、この紙に書いてあるところでやってるので、来てください」

宥「須賀くんは、来ないの?」

京太郎「俺はまだ用事があるので、その代わり誰かを迎えに来るので、ついて行ってください」

明華「アカッタ!」






京太郎「次はどこに行こうかな」

京太郎「松実さんたちも見送ったし、ゲーセンにでも行く……か」







咏菫霞「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

京太郎「あ、あのー」

咏「部室にいねーと思ってたら」ボキボキ

菫「他校の生徒を2人も部室に送って」メキメキ

霞「こんなところで遊んでるなんて」ゴキゴキ

咏菫霞「どういうことだよ」ゴッ

京太郎「ひっ」

咏「ってことで、ちょっと付き合ってもらおうかねぃ」

京太郎「ま、待って」

菫「早く行くぞ、立て」

霞「立たないと、勃てなくするわよ」ニッコリ

京太郎「それ、誤字ですよね……」



咏「まずはUFOキャッチャーだよな」

菫「なにを言っている、シューティングゲームだ」

霞「プリクラ行きましょうよ!プリクラ!」

咏菫「合わないだろ……」

霞「何か言った?」ニッコリ

咏菫「なんでもないです」










京太郎「結局あの3人とゲーセンで遊んだだけだった」

京太郎「良かったよかった」

京太郎「夜はなにをしようかな」




京太郎「あ、小走さん、部室に行かないんですか?」

やえ「お前はあんな灼熱地獄にいろというのか……」


【部室】

ブオーン

宥「あったか~い」トン

尭深(暑い、暑いけどキャラ的に耐えなきゃ)ズズー トン

郁乃「~♪」トン

良子(私はクール!クール……暑いよ……)トン

エイスリン「…」カキカキ バッ

明華「エイ!スゲイ!」

エイスリン「エヘヘ」

誠子「なんで梅雨なのに暖房……」

憩「あ、暑い……」


京太郎「じゃあ、なにか雑談でもしましょうか」

やえ「ああ、頼む…」

京太郎「そういえば、小走さんの髪型ってどうなってるんですか?」

やえ「これは…寝癖だ」

京太郎「寝癖!?」

京太郎「寝癖ってあの寝癖ですか!?」

やえ「わ、悪いか!しょうがないじゃない……」

京太郎「そんな寝癖もあるんですね」

やえ「そうジロジロ見るな」

京太郎「触ってみてもいいですか?」

やえ「なっ」

京太郎「おお」クルクル

やえ「や、やめてくれ」

京太郎「面白いなぁー」

京太郎「今度俺も真似してみましょうかね」

やえ「それはやめろ」







京太郎「んー、前のは運が良かったからなのかなー」

京太郎「次はなにをしよう」

菫「はぁ……」

京太郎「どうしたんですか、ため息なんて吐いて」

菫「誰って、主にお前のせいだがな……」

菫「なぜ私の部屋にいる」

京太郎「ドアが開いていたので」

菫「開いていたので、じゃないだろ!どうして人の部屋に勝手に入るんだ!」

京太郎「ノックしたじゃないですかー」

菫「須賀ァ……」

京太郎「ま、まあ落ち着いて、なんか話しましょうよ」

京太郎「そんなに怒ってると体に悪いですよ」

菫「誰のせいだと!」




京太郎「弘世さんが好きな食べ物ってなんですか?」

京太郎「俺が好きなのはカレーうどんですね」

京太郎「家庭料理として広く親しまれているカレー、それと日本が生んだ伝統の麺、うどんが合わさった完全無欠の料理、それがカレーうどんだと思うんですよ」

菫「なにを急に」

京太郎「あの純白の麺に茶色の液体がねっとりとついているあの姿だけでも実に芸術的」

京太郎「味も、まさにインドと日本の修好通商条約」

京太郎「決してどちらか一方にのみ偏る、ということはなくバランスのいいあの味!」

菫(それ違くないか…)

京太郎「それに肉、野菜などの具材も、普通の汁などで煮込んだ時とは段違いのうまさを発揮します」

京太郎「『あーあ、カレー余っちゃったけど明日も食べたくないなー』ってときには最高の一品!」

京太郎「出汁を入れて、少し煮込むだけ、はい完成」

京太郎「もし汁が残っていても、その中にご飯を入れればあら不思議」

京太郎「昨日のカレーとは全く別物のカレー雑炊の出来上がり」

京太郎「どうです?あなたも食べたくなったでしょう?」

菫「……うん」

菫「出てけ」ニッコリ

京太郎「えっ」

バタム




【遠征2日目】終















【遠征3日目】

京太郎「カレーうどんのことばかり考えて眠れなかった」

京太郎「どうしよう」

京太郎「朝食に行こう!」

京太郎「朝は学食で食べれるんだったな」


京太郎「すみません、前いいですか?」

淡「は?誰?」

京太郎「三箇牧の須賀京太郎です、あなたは…大星さんでしたっけ?」

淡「淡でいいよ、それと敬語使うな気持ち悪い」

淡「あと、こっち見るな」

京太郎「じゃあどう食えと!?」

淡「おばちゃんの方見て食べればいいんじゃない?」

京太郎「明らかに変な人だろ!」

淡「金髪っていう時点ですでに変な人だけど」

京太郎「淡も金髪じゃないか」

淡「女の子はいいのよ!」

淡「ほら早く食べていなくなってよ、私の世界から」

京太郎「世界!?せめて視界にしてくれよ!」

淡「あーもう!朝からうるさいわね!死海に沈めるわよ!」

京太郎「残念でしたー、死海に人間は沈めませんー」

淡「むかっ!」

淡「もう許さない!」

京太郎「そういえば、淡はどう思ってるんだ、白糸台のこと」

淡「急に話題を変えるな!」

京太郎「で、どうなんだ?」

淡「退屈かな、去年は宮永照って人がいたらしいけど今はいないし」

淡「あーつまんないー」

京太郎「じゃあ、こっちに来ないか?」

淡「それも考えたんだけどさー、私があんたらと一緒に打つより、私があんたらを潰した方がいいんじゃないかーって思ったんだよね」

京太郎「ふーん、そうか、まぁ冗談なんだけどな」

淡「なんなのよアンタはさっきからー!」

京太郎「やめろ!胡椒をかけるんじゃない!」





京太郎「さて、朝は何をしよう」

京太郎「あー疲れた、何か飲み物でも……」

京太郎「何してるんですか、松実さん」

宥「隠れてるの見つかっちゃった」

京太郎「何してるんですか」

宥「自販機の隣ってね、すっごくあったかいんだぁ~」

京太郎「なんで部室に行かないんですか」

宥「みんなが暑そうにしてるから、私が行ったら悪いかなぁ~って」

宥「せっかく須賀くんに呼んでもらったのに、ごめんね」

京太郎「そうですか……」

京太郎(部室、行ってないんだよなぁ…)

京太郎「じゃあ話して時間潰しましょうか」

宥「うん」




京太郎「そしたらそんなところにいないで、俺の隣に来てくださいよ」

宥「え、それは……あったかくないよぉ」

京太郎「大丈夫ですよ」ニギッ

京太郎「こうすれば、手だけでもあったかいでしょう?」

宥「うぅ…確かに、あったかいけど…恥ずかしい、よぉ///」

京太郎(きっかけ作ったの俺だけど、何この可愛い人……)

京太郎「…そういえば、松実さんのその服装は何なんですか?」

京太郎「マフラーにマスク、眼鏡って」

宥「やっぱり…変だよね」

京太郎「初見だと少し……」

宥「私、ちっちゃいころから寒がりなんだ、それが原因でよく男の子にいじめられたりもして」

宥「でもお母さんも玄ちゃんも私はそのままでいいって言ってくれて、だからずっとこんな服装でいるんだ」

京太郎「ふーん……あれ」

京太郎「玄…って、松実さんって松実玄さんのお姉さんなんですか?」

宥「玄ちゃんのこと、知ってるの?」

京太郎「少しありましてね」

京太郎(あれ、そういえば、俺があのとき推したおもちって)

宥「そうなんだぁ~」

京太郎(いま、すぐそばにあるのか……)






京太郎「昼飯はどこに行こうかな」

京太郎「昼飯だああああ!」

淡「うるさい!なんでいつも黙っていられないの!」ゲシッ

京太郎「痛っ!」

京太郎「どっかおすすめとかないのか」

淡「あんたなんてす○家で十分!」

京太郎「じゃあ行くか!」

淡「なんで私までー!」


メニュー

白糸こんにゃく定食 500円

関東ステーキ定食 500円

桜そば 600円

当たり付き定食 300円

激安定食 200円






京太郎「淡って、弘世さんのことどう思ってるんだ?」

淡「まあ、頑張ってるんじゃない?部長としては」

京太郎「麻雀は?」

淡「頑張ってるとは思うけど、いまいち……ね」

淡「本当いつもうっさいのよ、グチグチグチグチ」

淡「やれサボるな真面目にやれあーしろこーしろって」

淡「あんなやつ大嫌い!」

京太郎「ふーん」

京太郎「そうか…じゃあ俺たちが持って行ってもいいんだな」

淡「な!」

淡「ダメ!ダメだよ、そんなこと!」

淡「そんなことしたらつまらなくなるじゃない!」

淡「そんなこと許さない!」

京太郎「……ふふっ」

京太郎「なーんだ、結局好きなんじゃん」

京太郎「まあ冗談なんだけどな」

淡「むかっ!」

京太郎「やめろ!七味をかけるんじゃない!」




京太郎「頭がヒリヒリする……」

京太郎「久々に誰かと打つか」

淡「なら、私と打ちなさいよ」

京太郎「別にいいけど、あと2人はどうする?」

淡「そうね……」

良子「相手がいないのか?」

京太郎「なんでそんなに嬉しそうなんですか」

菫「そういうことなら、私も入らせてもらおう」

良子(これは須賀くんに私の凄さを見せる絶好のチャンス!)

菫(こいつは一度ばかし射抜いておかないとな)









開局

良子(尭深とかいう子のは…面白いな)

淡(楽しみだなぁ)

京太郎(なんだよこの卓)

菫「それじゃあ、始めだ」


淡(うわ、ツモっちゃったよ……)

淡(しかもメンゼンで白中とかさ)

淡(ま、いっか)

淡「ツモ、1300・2600」


東2局
弘世菫 22400
親 大星淡 30200
戒能良子 23700
須賀京太郎 23700


菫(こいつが入るといつも狙えないんだよなぁ)ジロッ

淡「~♪」




菫(うーん)トン

淡「あ、カン」

良子(こんな感じでいいのか?)トン

京太郎(調子悪いなぁ)トン

菫(うむむ……)トン

淡(うわぁ…)

淡「はぁ…ロン、トイトイ、5800」


東2局1本場
弘世菫 16600
親 大星淡 36000
戒能良子 23700
須賀京太郎 23700


菫(あぅぅ……)トン

淡(まただよ……はぁ)

京太郎「それ、ロンです、1000の1本場は1300です」

菫「おお、もう……」


東3局
弘世菫 15300
大星淡 36000
戒能良子 23700
須賀京太郎 25000


京太郎「ロン、2000です」

良子(そろそろ…いや、まだいいか)

淡(結局ノーテンかぁ)


東4局
弘世菫 13300
大星淡 36000
戒能良子 23700
親 須賀京太郎 27000


良子(いまいち使い慣れないな……)トン

京太郎「それです、ロン、5800」

良子「えっ」


やえ「なあ、あの打ち筋…」ボソボソ

尭深「気のせいかもしれないですけど、似てますよね…」ボソボソ


東4局1本場
弘世菫 13300
大星淡 36000
戒能良子 17900
親 須賀京太郎 32800


京太郎「リーチ!」

菫淡良(ダブリー!?)

菫(これなら、なんとか)トン

淡(全然聴牌できてない)トン

良子(当たったらアクシデントだ!)トン

京太郎「それです、ロン、7800の1本場は8100」

良子「うぇぇ……」

良子(こうなったら……)


東4局2本場
弘世菫 13300
大星淡 36000
戒能良子 9800 ※[攻撃モード]に移行しました
親 須賀京太郎 40900



京太郎(急に牌が…)

菫(来なくなった…)

菫(どうすればいいんだ…)トン

良子「ロン、面清、12000の2本場は12600」


南1局
親 弘世菫 700
大星淡 36000
戒能良子 22400 ※[攻撃モード]
須賀京太郎 40900


良子(今度は面混、七対子、ドラ2、リーチをかければ倍満か…)

良子(まくるには…ツモしかないが)

良子(どうしたものか…とりあえず、)

良子「リーチだ」

菫(射抜きたい……絶対に)トン

良子(…早速……妥協するか)

良子「ソーリー、ロンだ、16000」

菫「」


終局
須賀京太郎 40900
戒能良子 38400
大星淡 36000
弘世菫 -15300












京太郎「お疲れ様でした」

淡「うあー抜かれたー」

良子「ソーリーソーリー」

淡「悔しいからもう一回!わかった?」

良子「うむ、受けてたとう!」

菫「とんだまたとんだ、やえと打っても淡と打っても尭深と打ってもとばされるのはいつも私……」

京太郎「なんだか居づらい雰囲気だな…少し外に出てくるか」


京太郎「そして来ました休憩室!」

やえ「うるさいな……」

京太郎「あれ、寝てました?」

やえ「少しだけ、もう行くが」

京太郎「じゃあお休みついでに俺と話しませんか?」

やえ「ん、わかった」



京太郎「小走さんの趣味って何なんですか?」

やえ「麻雀…は趣味じゃないか」

やえ「趣味……か、よくよく考えてみると…ないな」

京太郎「無い、ですか」

やえ「ああ、私は小さなころから麻雀を打っていてな、小3のころにはもうマメすらできなかった」

やえ「ほら、見てみろこの指を!」ピカーン

京太郎「おおっ、綺麗ですね!」

やえ「だろ!これが王者の指―――ロイヤル・フィンガーだ!」ドヤァ

京太郎「……」

やえ「……」

やえ「すまない、忘れてくれ」

やえ「この通りだから!」

京太郎「ん?いま、なんでもするっていったよね?」

やえ「それは言ってない!」

京太郎「それじゃあ……」

やえ「人の言葉を聞け!」

京太郎「膝枕でもしてもらいましょうかね」

やえ「ひ、膝枕!?膝枕ってあのラブラブな2人がよくやるあ、あ、あれのこと?」カァァ

京太郎(いい反応だ……)

やえ「う…わ、わかった」

やえ「た、ただし!5分だけだからな!」

京太郎「それだけで十分ですよ」



やえ「~~///」モゾモゾ

京太郎(なんだか落ち着いてないな)

やえ「も、もうそろそろ5分経ったんじゃないかなっ!」

京太郎「いいえ、まだ1分も経っていませんよ」

やえ「うぅぅ///」

京太郎(ここに時計が無くて良かったなぁ)


その後、2時間くらい膝枕を堪能しました






京太郎「うーん、良く寝たぁ」

淡「あ、京太郎!もう一回打つわよ!」

京太郎「別にいいが、他の2人は?」

淡「あ」






開局

淡「じゃあ京太郎が捜してなさいよね」

京太郎「なんでだよ、淡が言い出したんだから淡が捜して来いよ」

淡「あー!もう、なんなのよ!」

咏「おー、盛り上がってるねぃ」

咏「それじゃあ私も混ぜてもらおうかねぃ」

淡「まず1人確保ね、私が確保したんだから早くもう一人捜してきなさいよ!」ゲシッ

京太郎「横暴すぎるだろ!」

霞「あらあら、仲がいいのね~」

京太郎「良くないです!」

淡「そうよ、このとしm……」

霞「仲がいいのね~」ニッコリ

京淡「はい!仲良しです!」

咏「かすみんも打っていかねー?」

霞「あら、いいの?」

京太郎「は、はいぃ」

淡「断る理由もないですしねー」

霞「うふふ、よろしくね」






咏(聴牌か……ま、どうにでもなればいいんじゃね、しらんけど)

【てきとー】発動!

咏(親じゃないんだから気楽にね~)

淡(霞…怖い)

京太郎(今回も牌の回りが悪いなあ、でも)

京太郎「ツモ、300・500」

京太郎(和了る!)

やえ(始まったか……)

尭深(……)ズズッ


東2局
大星淡 24500
親 三尋木咏 24700
石戸霞 24700
須賀京太郎 26100



京太郎「ロン!2000だ!」

咏「はいよ」

淡(何これ…誰かに後ろから髪を引っ張られてるみたいな…)


東3局
大星淡 24500
三尋木咏 22700
親 石戸霞 24700
須賀京太郎 28100



京太郎「よし!ロン、3900!」

咏「えっ、また私からかよ」

京太郎「しょうがないだろ、ほら早く」

咏「わかったよ」

やえ(やはり止まらない、か)


東4局
大星淡 24500
三尋木咏 18800
石戸霞 24700
親 須賀京太郎 32000




京太郎「まだまだ行くぜ!」

淡(本当に手が進まないわね…)

咏(とりあえず北から捨てるか)トン

霞「あ、それよ、ロン、面混東北ドラ3で16000よ」

咏「うげっ」

やえ「あれ、止まった?」

尭深「みたいですね」


南1局
親 大星淡 24500
三尋木咏 2800
石戸霞 40700
須賀京太郎 32000




淡(あ、なんか調子が戻ってきたみたいね)

淡(来るわよ!私の時代が!)

京太郎(聴牌ができない…)

咏(とばなけりゃいいよな…)

淡「はい、ツモー!2600オールー!」

京太郎(や、やばい…)

咏(ギリギリじゃねえかよ…)


南1局1本場
親 大星淡 32300
三尋木咏 200
石戸霞 38100
須賀京太郎 29400






淡「私の時代よ!」

霞「若い子は元気ね~」

京太郎「なんとしてでも逆転してやる!」

咏「もうこっからは真剣勝負だぜぃ!」トン

淡「ロン、12300」

咏「」


終局
大星淡 44600
石戸霞 38100
須賀京太郎 29400
三尋木咏 -12100