京太郎「この後は何をしよう」

京太郎「誰かを誘って勉強するか」

京太郎「誰を誘おう」

京太郎「そうだな、照と怜さんを誘うか」

京太郎「ねえねえ怜さん、俺と勉強していきません?」

怜「なんや唐突に、まあええけど」

京太郎「あとは、照か」

京太郎「まあメールでいっか」


京太郎「お、来た。おーい照ー!」

照「また勉強するの?」

京太郎「おう!赤点だけは回避しないといけないからな」

照「なるほど、園城寺さんだけじゃ飽き足らず私もってことなのね」ヨヨヨ

怜「ああ、悪い男に騙されたわ~」ヨヨヨ

京太郎「はいはい、早く行きますよ」



怜「それでな、オスプレイっちゅうんは……」

照「この方程式を連立させて……」


京太郎「はぁ、疲れたー」ドサーッ





京太郎「夜は…何をしよう……」ゲッソリ

京太郎「まだ勉強するぞー!」



京太郎「国語をやろう!」

京太郎「範囲は…またこれか……」つセメント樽


京太郎「うぅ…悲しい物語だったぜ…」




【6月第1週 休日】終












【6月第2週 平日】

京太郎「試験はいよいよ明日からか」

京太郎「気を引き締めていくぞ!」

京太郎「今日は…やっぱり曇りか」

京太郎「嫌な天気だな」

エイスリン「オッハー、スガクン!」

京太郎「なかなか古いですね」

エイスリン「クモリゾラトカ、マジチョベリバー」

京太郎「さらに古いですし、その言葉遣いはしないでください」

京太郎(何を話そうかな)








京太郎「エイスリンさん、勉強の調子はどうですか?」

エイスリン「エッ、ウーン」

エイスリン「マァボチボチデンガナ」

京太郎「どっからそんな言葉覚えてくるんですか…」

京太郎「それで、どうなんですか?」

エイスリン「ウン、English、mathematicsとscienceハイインダケド……」

京太郎「国語なんか出来ないですからね……」

エイスリン「ウン……」

京太郎「じゃあ放課後、俺と勉強しませんか?」

京太郎「俺が国語と社会を手伝うので、エイスリンさんは英語を教えてくれませんか?」

エイスリン「ウン!イイヨ!」

エイスリン「ジャアホウカゴ!」フリフリ

京太郎「はい!」



京太郎「昼は…どうするかな」



京太郎「おっくじょうにきったぞー!」

郁乃「お、またおった~」

京太郎「あ、郁乃さん、今日も霞さんの弁当ですか?」

郁乃「せやで~この前霞ちゃんに『『京太郎くんが美味しい』って言ってたで』って言ったら急に張り切るようになってな~」

郁乃「ほんま役得やで~」

京太郎「なんともうらやましい」

京太郎「じゃあ食べますか」

京郁「「いただきます」」

郁乃「ん~おいし~」モキュモキュ








京太郎「郁乃さんの好きなタイプってどんな感じなんですか?」

郁乃「あれ~?それを乙女に訊いちゃうん~?」

郁乃「ん~好きなタイプか~、優しくって、私を大事にしてくれる人かな~」

京太郎「案外普通なんですね」

郁乃「え~、京太郎くんは私をどう思っとるん?」プンスカ

京太郎「わけのわからない人だな~って」

郁乃「むー、なんやそれ~!」

郁乃「可愛いとか綺麗とか、かっこいいとか出てこないんか~!」

京太郎「そう言われたって、郁乃さんが可愛いのはいつものことじゃないですか」

郁乃「へ?」

京太郎「いつも可愛いんだったら別に言うことはないんじゃないかなーって」

郁乃「う~~!」ポシュー

京太郎(おっ、そろそろ勝てそうだな、もう一押し!)

京太郎「ほんと、郁乃さんみたいに可愛い人と2人きりで昼飯を食べられて……」

郁乃「~~///」シューシュー

京太郎「ちょー幸せですよ」ニコッ

郁乃「」ボンッ








京太郎「さて、放課後は何をしようかな」

京太郎「公園に行こう!」

京太郎「なんか忘れてる気がするけど、まあいっか」








京太郎「曇り空の公園かー、なんか微妙だなー」

泉「えっほ、えっほ、お、須賀君やないですか」

京太郎「よう、何やってんだ?」

泉「何ってランニングですが」

京太郎「いや、そういうことじゃなくて、なんで制服のまんま走ってんのかなーって」

泉「でもこれ結構走りやすいんですよ」

京太郎「それは見ればわかるんだが、その…今日は風が結構強いぞ」

泉「なっ!///」バッ

泉「うっ……」

泉「じゃ、じゃあ私はもう帰りますねー」タタタタ

京太郎「なんだったんだ、あいつ」

京太郎「あんな服で風邪引かないのかな」


京太郎「この後は…どうしようかな」

京太郎「エイスリンさんと勉強する約束してたんだ!」

京太郎「どこに呼ぼう」









京太郎「すみません!約束忘れてました!」

エイスリン「イイヨ!ソノブンガンバッテネ!」

京太郎「はい!」

エイスリン「エイ!エイ!オー!」


エイスリン「Is this a pen?」

京太郎「Yes, it is.」

エイスリン「Is this サイコウニ チョウドイイ ホンダ?」

京太郎「No, it isn'tって、何の話してるんですか…」


【6月第2週 平日】終















【6月第2週 試験日】

京太郎「よっし!試験頑張るぞ!」


国語 100

数学 99

化学 93

社会 100

英語 87

赤点→69









【6月第2週 休日】
京太郎「試験は結構できた気がするぞ!」

京太郎「それはさておき、今週は千里山との合同体育祭があるらしい、楽しみだな」

京太郎「朝は何をしようかな!」






京太郎「大阪の中心街に行ってみるか」





京太郎「ひっかけ橋に来てみたぞ!」

京太郎「なんでも女の子をナンパする男が多いからひっかけ橋と呼ばれているらしいな」

京太郎「俺は、まあそんなことする勇気無いからやらないけど」

京太郎「にしても人が多いな、おや、あの人は……」

??「……何処へ行った……」ブツブツ

京太郎「なんていうか…奇抜な服装の人だな、あ、目合っちゃった」

京太郎「う、近づいてくるぞ」

??「…だが、しかし……」シドロモドロ

京太郎「どうかしたのかのかな?」

京太郎「あのー」

??「ひっ!」

京太郎「えっ!?」

??「き、貴様は、わ、私に何用だ?」

京太郎「いや、近づいてきたのはそっちでしょうに」

??「あ、そうだった」

京太郎「それで、どうしたんですか?」

??「こほん、貴様、我が眼を覆いし染色の膜を知らぬか?」

京太郎(なんか変な話し方してるな……)

京太郎(それで、眼を覆いし…膜?染色?)

京太郎(ふむ……)

京太郎「ああ、カラーコンタクトのことか」ポン

??「!」コクッ

京太郎「おおよそここを歩いていたら人にぶつかって外れた、とか、そういうことか」

??「!」コクッコクッ

京太郎「そういうことだったんですか……それじゃあ探すの手伝いますよ」

??「本当に、いいの?」

京太郎(ちょくちょく普通の話し方に戻るな)

京太郎「別にいいですよ」

京太郎「えーっと、君の名前は?」

??「よくぞ聞いたな、我が名は対木もこと云う、よろしくな少年」

京太郎「対木さんですか、あと俺は少年じゃありません、須賀京太郎といいます」

もこ「なるほど、須賀か、では貴様は彼方を探してくれ」ユビサシ

京太郎(彼方ってどこだよ)






京太郎「うーん、中々見つかんないなー」

もこ「須賀……」トボトボ

京太郎「どうでしたか、見つかりましたか?」

もこ「見つかった、けど……」つグチャア

京太郎「割れていたんですね」

もこ「うっ……せっかくお小遣い貯めて買ったのに……」グスッ

京太郎「すみません…俺がもっと早く見つけていれば……」

もこ「気にしなくて、いいよ……じゃあね…ありがとう……」ポロポロ

京太郎「っ…対木さ……ん」

京太郎(一人に…してあげよう……)







京太郎「次はどこに行こう…」

京太郎「気を取り直して大阪城に来てみたぞ」

京太郎「どこを見て歩こうかな」

??「おーい絹ーこっちやでー!はよせーや!」

??「待ってよお姉ちゃんー」

京太郎「はぁ……」

??「ひっさしぶりの大阪城やー!」

??「ちょっとお姉ちゃん前!前!」

??「え?」

京太郎「え?」

ドシーン

京太郎「痛たたた……」

??「痛いなぁ!ちゃんと前向いて歩けや!」

??「お姉ちゃんの方が前見とらんやったろ……」

??「それと、体、大丈夫ですか?」つ

京太郎「あ、ありがとうございます」

??「なんや、絹はそんなチャラチャラした奴の味方するんかいな」ジトー

??「お姉ちゃんがいけないんやろ!」

??「うっ…」

京太郎(この2人、なんか見覚えがあるような……)ウーン

京太郎「あ、愛宕監督だ」

??「なんや、お前オカンのこと知っとるんかいな」

京太郎「少し、お世話になったことがあります」

??「監督ってことは、君…えーっと」

京太郎「須賀です、須賀京太郎」

??「じゃあ、須賀君は千里山の生徒なん?」

??「千里山は女子高や、男子生徒がいるわけないやろ」

??「あ、確かにそうやね」

??「せやった、私は愛宕絹恵、その愛宕雅枝の娘なんや」

絹恵「それでこっちがお姉ちゃんの愛宕洋榎やで」

京太郎「愛宕監督の娘さんっていうことはお2人は船久保さんの従姉妹なんですか?」

洋榎「なんや、浩子のことも知っとるんか」

京太郎「ええ、何回か打ったことがあります」

絹恵「へー、そうなんやー」

絹恵「あ、せや!なあ須賀君、あそこの喫茶店で話さへん?」

絹恵「さっきのお詫びもかねて、どうかな?」

京太郎「いいですね、行きましょう」







絹恵「ねえお姉ちゃん何頼む?」

洋榎「うーん…大豆…パフェやな…」

絹恵「お姉ちゃんほんま大豆好きやなー」

絹恵「じゃあ私は夏パフェやな!」

京太郎「それじゃあ俺はアプリコットパフェにしますかね」

絹恵「なんやそれ、おしゃれなもの頼むなー」

京太郎「いや、俺もあんまりわかんないんですけど、おいしそうだったんで」


京太郎「そういえば、愛宕監督ってどんな人なんですか?」

絹恵「どんな人って言われてもなー」

絹恵「いいお母さんやと思うで」

洋榎「そんなに良いかー?いつもガミガミうるさいやん」

絹恵「それはお姉ちゃんがだらしないからやろ」

絹恵「まったく、お姉ちゃんは人のことあれこれ言う前に自分に気ぃつけや」

洋榎「む!絹ー!よう言いおったな!」

洋榎「そんな絹は、こうや!」ガバッ

絹恵「ちょっと、お姉ちゃん、こ、んなと、ころでやめ、あっ」モミモミ

洋榎「うるさいわー!この!この!」モミモミ

絹恵「あっ、須賀、君が、あっ、見とるから、やめ、あんっ」

洋榎「そんなん知るか!」モミモミ

絹恵「お姉ちゃ、ん、ら、らめぇ」

京太郎(おお、何ともすばらな光景……)


絹恵「はぁ……はぁ…」

京太郎「あのー大丈夫ですか?」

絹恵「う、ん…大丈夫…やで…」


京太郎「あの後洋榎さんが絹恵さんを連れて帰って行ったけど…」

京太郎「絹恵さん、大丈夫だったかな……」モゾモゾ

京太郎「おっといかんいかん」






京太郎「次は何をしよう」

京太郎「またひっかけ橋に来たけど、やっぱり、いないよな」

京太郎「はぁ…」

?「はぁ…」

ドン

京太郎「あ、すみません、大丈夫ですか?」

?「ええ、大丈夫です、ごめんなさい…私なんかがここにいて……」

京太郎(自らの存在否定!?)

京太郎「えーっと、どうかしたんですか?なんか困ってるみたいですけど」

?「いえいえ!こんな雌豚にお構いなさらず!あなたの時間が無駄ですから」

京太郎「え、えぇー」

京太郎(なんでこの人こんなに卑屈なんだ…)

京太郎「いやー別に大丈夫なんで、話してくれませんか?あなたの悩み」

?「いいんですか?私に近寄ると腐りますよ?」

京太郎「なんでそんなに自分を卑下するんですか…」

京太郎「あなた、名前は?」

?「私のことですか?」

京太郎「他に誰がいるんですか」

?「私は霜崎絃と申します、生きててすみません」

京太郎「はぁ……それで、霜崎さんには何があったんですか?」

絃「その…ですね、私、不幸なんですよ」

絃「下駄箱に置いてあった靴はすぐ無くなるし、新しく買ったペンは1日で壊れるし」グスッ

絃「私と水泳の授業でペアを組んだ人は死にかけるし、さっきだってぶつかった人が川の中に落ちていきましたし…」ウルウル

京太郎(なんだよそれ……)

絃「私は生きてちゃいけない人間なんですよおおおおおお!」ポロポロ

京太郎「ちょ、霜崎さん、見られてますって」

絃「ほら、こうしてあなたも群衆の好奇の目にさらされてるしー!」

京太郎「と、とりあえず落ち着きましょうよ、ね」

絃「ヒッグ、はい、ヒッグ」


京太郎「もう落ち着きましたか?」

絃「はい、お見苦しい所をお見せしてしまいました……ごめんなさい」

京太郎「もう謝らないでいいですよ、霜崎さんは謝りすぎなんです」

京太郎「こういうときはありがとう、でいいんですよ」

京太郎「これ、俺の連絡先です、困ったことがあれば連絡してください」

絃「すみま……いえ、ありがとうございます」

絃「それでは、ケータイは……」

絃「…落としちゃったみたいです…」シュン

京太郎「おお、もう……」










京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ!」

京太郎「夕方は何をしようかな」





京太郎「勉強をしよう!」

京太郎「勉強に集中するためにテレビは消そう」

アコガレヲイマー ツカンダー

京太郎「あれ、この時間枠のアニメ変わったのか」

京太郎「どれ、観てみよう」



京太郎「なかなか面白かったな」

京太郎「なんかあの青い髪の男の子の声、聞き覚えがあるような…」

京太郎「まあいっか」

京太郎「あれ、俺何しようとしてたんだっけ」


京太郎「次は何をしよう」

ヴーッ ヴーッ

京太郎「お、メールだ、誰からだろう?」

絃『こんばんは、霜崎です。携帯が見つかったのでメールしてみました』

絃『こんな私ですが、登録をお願いします』

京太郎「霜崎さんからか、さて何を話そう」






京太郎『こちらこそよろしくお願いします』

京太郎『そういえば、霜崎さんは標準語でしたが、大阪の人じゃないんですか?』

ヴーッ ヴーッ

絃『私は千葉に住んでいます、今日は家族で旅行をしていたのですが、迷子になってしまいました、そこで出会ったのが須賀さんだったのです』

京太郎『そうなんですか、あと、霜崎さんて何か部活とかに入っていますか?』

絃『麻雀部に入っていますが、どうして?』

京太郎『いや、部活仲間がいるのなら霜崎さんのことを助けてくれるのではないかな、と思ったので」

絃『なるほど、色々と心配してくださって、その、ありがとうございます』

絃『またいつか、須賀さんと会って遊びたいです』

絃『それでは、おやすみなさい』

京太郎「ふむ…『俺もです、おやすみなさい』っと」


京太郎「じゃあ誰かとメールするか」

京太郎「愛宕監督に送ってみるか」

京太郎『こんばんは、須賀です』

京太郎『今日、娘さんに会いましたよ』

ヴーッ ヴーッ

雅枝『そうか、キヌにちょっかいだしたんは須賀やったんやな』

京太郎「は……!?」

京太郎『え!?どういうことですか!?』

雅枝『ヒロが言うとったで、「キヌがオカンの知り合いの男に体を触られた」って』

京太郎「体を触った、ってあの当たったときのことか?確かにそうだけど……」

京太郎「事情を話してみよう」

京太郎『実はかくかくしかじかで』

京太郎『信じてくれますか?』

雅枝『なるほどな、私は須賀を信じるわ』

雅枝『今からヒロをとっちめて来るわ』

雅枝『いい夢見ろよ、あとこれキヌのメアド渡しとくで』

京太郎『いいんですか?』

雅枝『キヌが今「須賀君に渡してやー」って言っとるからな』

雅枝『それじゃあ、いい夢見ろよ』

京太郎「『おやすみなさい、と絹恵さんにも伝えておいてください』っと」



京太郎「さて、次は誰に送ろうかな」

京太郎「絹恵さんに送ってみるか」


京太郎『こんばんは、早速送ってみました』

京太郎『お母さんってどんな人ですか?』

ヴーッ ヴーッ

絹恵『あのー須賀君?昼にこんな話せえへんかったっけ?』

絹恵『でも、メールありがとな、嬉しいで』


京太郎『そういえば、お二人はやはり麻雀部に入っているんですか?』


絹恵『うん、私が麻雀始めたのは高校入ってからなんやけど、お姉ちゃんはずーっとやってきとったから、強いでー!』


京太郎『じゃあ今度みなさんでヤりましょうか』

京太郎『俺も結構自信あるんですよ!』


絹恵『お、それは楽しみやな!なんなら今から…』

絹恵『でも、お母さんが寝ろ、言うてるから、もう寝るな』

絹恵『おやすみ、須賀君』


京太郎「『はい、おやすみなさい』っと」

京太郎「よっし、俺も寝るかー!」



【6月第2週 休日】終











【6月第3週 平日】

京太郎「朝だー!」

京太郎「いよいよ明後日が千里山との合同体育祭か」

京太郎「今日も頑張って行こう!」


京太郎「今日は珍しく晴れてるな」

京太郎「ここから4日間は晴れるらしい」

照「お、京か」

京太郎「よお照、そういえばもう傘は買ったのか?」

照「うん、一応は」

京太郎「そうか、でもなんであの日は傘を持ってなかったんだ?」

照「ああ、あの日の前に吹き飛ばされちゃったんだよ」

京太郎「吹き飛ばされた!?」

京太郎「そんなに強い風が吹いてる日はあんまり無いだろうに…」

照「私もよくわからん」

京太郎「そうか」


京太郎(こっから何を話そうかな)






京太郎「照は、テストの出来どうだったんだ?」

京太郎「ああ、俺は国語と社会が満点だったぜ!」ドヤァ

照「私は国語と社会は微妙だったな」

京太郎「何点くらい?」

照「両方とも95点とかだったかな、それ以外は全部満点だったけどね」ドヤァ

京太郎「な!?」

照「あーあ、物足りないなー」

照「それで、京は国語と社会以外はどうだったのかなー?」

京太郎「ぐぬぬ……」


京太郎「上には上がいるんだなぁ」

京太郎「昼飯は、どこで食おう」







京太郎「今日は教室で食べるか」

咏「お、京太郎が教室にいるなんてめずらしいねぃ~」

京太郎「一緒に食べるか?」

咏「いいんか?じゃあそうさせてもらうよ~」ドシン

京太郎「重箱?」

咏「結構腹減るからねーこんくらい食わねえと持たねえんだよ」

京太郎「中身は…煮物、焼き魚、おにぎり、黒豆…」

京太郎「和風だな」

咏「和風料理しか作れないんだよねぃ、なんでか知らんけど」

京太郎「んー、この大根もらっていいか?」

咏「おう、いいよー」

京太郎「それじゃ」パクッ

京太郎「うん、味がよくしみてておいしいな」

咏「だろだろーもっと褒めろー」

京太郎「ほんと、おいしいわ、毎日食べたいくらい」

咏「それって…どういう意味…なんだ…?」

京太郎「ん?毎日食べても飽きないくらいおいしいってことだが?」

咏「まあ、ふつーそうだよな、知らんけど」









京太郎「咏って、俺の知り合い以外に友達はいるのかい?」

咏「京太郎はずっとどっか行ってたからわっかんねーだろうけど、私は毎日友達と食べてんだぜぃ」

京太郎「ハハッ、ご冗談を。どうせエア友達とかいうオチなんだろ?」

咏「はぁ……お前とは違うんだよ、誰と食ってたかは知らんけど」

京太郎「えっ、本当なの?」

咏「なら私の携帯見てみるかぃ?」

京太郎「う、うん」

咏「ほらよ」

京太郎「……」

京太郎「嘘…だろ……?A子さんから暗めなG子さんまで、このクラスの女子全員のメアドを持ってやがる……」

咏「だぁから言ったろぃ?」

咏「格が違うんだよ、格が」パシパシ

京太郎「ぐぬぬ……俺はまだ誰のメアドももらえてないのに……」



京太郎「なんか今日惨めな気分になってばっかだな……」

京太郎「放課後か…どうしよう」

京太郎「街に行こう」

京太郎「適当にぶらつくか」









京太郎「喫茶店に来たぞ!」

京太郎「確か前に咏と一緒に来たな」

咏「あれ、京太郎じゃん」

京太郎「おお!咏か!」

咏「なんでそんなに騒ぐんだよ、もう少し静かにしろよー」

京太郎「お、おう」

店員「えーと、お2人様でよろしいでしょうか?」

京太郎「えーと、どうする?」

咏「2人でいいんじゃね?知らんけど」







京太郎「あれ、ここニシンパイなんてあるのか食べてみよう」

咏「ニシンパイって、確か魔女宅だったっけか?」

京太郎「あのお婆さんが作ってたやつだな」

咏「あれはおいしそうだったよねぃ~」


京太郎「そういえば、最近部活に行ってない気がするんだが、どんな感じなんだ?」

咏「別にー、いつも通りみんなで打ってるだけだよ、知らんけど」

咏「そうそう、なんか来週遠征に行くらしいぜぃ」

京太郎「遠征?」

咏「来週の金曜日は開校記念日で休みだったろ?霞がそれを使って2泊3日の遠征に行こう!ってさ」

京太郎「へぇー、そりゃあ楽しみだな」








京太郎(この後はどうするかな)

京太郎「ごちそうさまでした」

京太郎「じゃあ帰るか」

咏「おう!」







京太郎「なあ、咏」

咏「なんだぃ?」

京太郎「咏って彼氏とかいるのか?」

咏「えっ?」

咏「な、なんでそんなことを、訊くんだ?」

京太郎「よく考えたらさ、俺って咏のことあんま知らないんだよな」

京太郎「咏がいつも部活に行ってたこととか」

京太郎「咏に友達がたくさんいることとかさ」

京太郎「だからもっと咏のことをもっと知りたいなって」

咏「ならもっと別のこときくだろ、ふつー」

京太郎「あー確かにそうかもな」

京太郎「なんできいたんだろな、こんなこと」

京太郎「わっかんねー」

咏「あー!私の口癖真似すんじゃねえよ!」

京太郎「えー、わっかんねー」ニゲッ

咏「待てよ!こらー!」タッタッ

京太郎「ほーら、捕まえてみろー」



【6月第3週 平日】終












【6月第3週 体育祭当日】

京太郎「体育祭だー!」

京太郎「会場は三箇牧のグラウンドでいいのか」

京太郎「今日は誰と会えるかなー」

京太郎「今日は、天気予報の通り晴れたな」

泉「あれ?須賀君やないですか!」

京太郎「おお、二条!そうか、千里山の生徒も三箇牧に向かってるから二条に会えたのか」

泉「朝から須賀君に会えるとは、幸先いいですわ」

京太郎「俺も、二条に会えて嬉しいぜ!」

京太郎「お互い頑張ろうな!」

泉「は、はい!」

泉(う、嬉しいって言ってもらえた!須賀君に!)


京太郎(さて、何を話そうかな)











京太郎「ふと思ったんだが」

泉「はい?」

京太郎「二条って彼氏とかいるのか?」

泉「へ?いやいやいや、そんな人いませんって!」

京太郎「じゃあ気になってる人とかは?」

泉「そ、それは……その…」モジモジ

京太郎「なんだ、安心したー」

泉「あ、安心?」

京太郎「いや、同級生に咏っているじゃん?あいつに友達がたくさんいるっていうのがわかってさ」

京太郎「二条も咏みたいに友達がたくさんいる、とか、彼氏がいる、とかだったらなんか嫌だなって思ったんだ」

京太郎「二条は大事な友達だから、なんか知らないうちに置いて行かれる、みたいなのは嫌なんだ」

京太郎「二人で一緒に頑張っていきたいって思うんだ」

泉(ちょっと、それって…なんか……うぅぅぅ)カァァ

泉「す、須賀君すみません!用事があったの忘れてました!」ビュン

京太郎「え、あ、おう!じゃあな!」


京太郎「またぼっちか…」








ドン ドン

実況「さあ、いよいよ始まりました!三千体育祭!」

実況「この三千体育祭では、生徒は高校関係なく赤組と白組に分かれて戦います!」

実況「その競技で勝つと決勝戦へ進めます、そこで勝ったチームにその競技の点数が与えられます!」

実況「それでは早速一番最初の種目!1500m走をはじめます!」


京太郎「俺が出る種目は…二人三脚、借り物競争、部活対抗リレーか」

京太郎「チームは、白か、そうだな、まずは白陣営に行こう」


【白陣営】

京太郎「ここが白陣営か」

竜華「お、須賀君もこっちなん?」

京太郎「こっちもってことは他に誰かいるんですか?」

竜華「誰か…ていうよりも全員…かな?」

竜華「三箇牧の麻雀部も千里山の麻雀部も全員白組なんや」

京太郎「なんすかその偶然…」


実況「二人三脚に出場する人は、集合場所に来てください」


京太郎「あ、もう行かなきゃ!」

京太郎「清水谷さん、俺のパートナーって誰かわかりますか?」

竜華「たしか……泉とやったよーな」

京太郎「二条とですか?」

竜華「うん、1年同士やから泉と須賀君にしたんよ、たしか」

京太郎「わかりました、それじゃあ行ってきますね」

竜華「いってらっしゃーい」


泉(どどどど、どうしましょう!?どうして須賀君と私が二人三脚をすることになっているんですか!?)

泉(あかんあかん、須賀君の前ではクールに、クールにしないと)

泉「冷静冷静、集中しゅうちゅ「おーい二条!」ひっ!?」

泉「や、やあ、須賀君やないですか」

京太郎「なんか俺とお前でペアらしいな」

泉「へ、へえー、それは知らんかったですー」

泉(なーにを言ってるんでしょうか私はああああ!?)






京太郎「そろそろ俺たちのレースだから、足結ぶぞー」

泉「は、はい!」

京太郎「よし、連結完了!」

京太郎「じゃあ前に進んでみようぜ」

京太郎「右足は1で上げて2で下げる、左は逆な」

泉「はい!ラジャーです!」

京太郎「じゃあ行くぞー、いっちにーいっちにー」

泉(須賀君の呼吸が、鼓動が、体温が!どんどん伝わってくる!なんですかこれぇ!?)

京太郎(二条がなんか変な汗かいてるけど、大丈夫かな)

京太郎「二条、大丈夫か?」

京太郎「きつかったら言ってくれていいんだぜ」

泉「いえいえ、大丈夫ですから!さあ行きましょう!」

ソレデハ、イチニツイテ ヨーイ ドン!

京太郎「よし、いくぞ二条!」

泉「はい、須賀君!」

京太郎「いっちに、いっちに」

泉「いっちに、いっちに」

京太郎(うっ、なんだ!?この感覚!)

泉(まるで、須賀君と一緒になってるみたい!)

京太郎(まさか!)

泉(これが!)

京泉(合体!!!)



―――――二人三脚―――――
――――――合体!――――――





パンッ

実況「第3種目二人三脚、第334レース!1位は!二条・須賀ペアだあああああ!」

京太郎「よっしゃ!やったぜ!二条!」ダキッ

泉「須賀君、こんなところで……///」ポシュー







京太郎「次は借り物競走か」

京太郎「次も勝つぞ!」


イチニツイテ ヨーイ ドン!

京太郎「えーっと、お題は……」タッタッ







京太郎「男っぽい女子か……難しいな」

京太郎「お、あそこにちょうどいい人がいるじゃないか」

京太郎「女子はブルマなのに1人だけ短パンだし、よし」

京太郎「すみませーん、ちょっと借りさせてもらっていいですか?」

???「な、なんやお前」

京太郎「借り物競走のお題なんで……あ、急がないと!すみません!」

???「ちょっと待てやー」



京太郎「結局3位だった……」

???「ったく、なんやいきなり!」プンスカ

京太郎「突然すみませんでした……って」

京太郎「あ、あなたは麻雀部のセーラー江口さんじゃないですか!」

セーラー江口「惜しいけどちゃうわ!オレの名前は江口セーラや!」

セーラ「そんでお前は確か、須賀だったか?」

京太郎「覚えていたんですか!?」

セーラ「まあ、竜華や怜と仲良うしとったしな」

京太郎「なにこれ超うれしい」

京太郎「でも、さっきは本当にすみませんでした」

セーラ「ええってええって、ところで須賀の次の種目は何や?」

京太郎「次は…部活動対抗リレーですね、これから結構時間があります」

セーラ「じゃあオレたちと勝負やな!絶対勝ったるで!」

京太郎「受けて立ちますよ!」


京太郎「随分と時間があるな……さて、どうしたものか」







京太郎「怜さんを捜しに行くか」


京太郎「ベンチの下とか、塀の上とか捜してみたけど」

京太郎「見つからないなー」

京太郎「怜さーん、どこですかー」

怜「ここにおるでー」

京太郎「おお、案外普通なところにいたんですね」

怜「まったく、京くんはウチをどう思っとんねん」

京太郎「えーと……猫?」

怜「にゃーにゃー」

京太郎「かわいい」

怜「そ、そうかにゃ?ってなに言わせんねん」

京太郎「怜さん超絶かわいい」

怜「ええ加減にせんと殴るで」

京太郎「むしろご褒美ですって」

怜「にゃんやと?」

京太郎「かわいい」



怜「うぅ…噛んでもうた」

京太郎「そういえば、体調のほうは大丈夫ですか?」

怜「最近は結構調子ええで」

怜「家で一人で頑張ったからな」

京太郎(家で?一人で!?)

京太郎「が、頑張ったって何をですか!?」

怜「そんなん麻雀に決まっとるやろ」

京太郎「で、ですよねー」

怜「でも今日は少しだけ悪いなぁ」

京太郎「なら、無理はしないでくださいね」

京太郎「怜さんに苦しい思いはしてほしくないですから」

怜「うん、おおきに」


「部活動対抗リレーに参加する人は集合場所に来てくださーい」


京太郎「じゃあ、敵同士ですけど頑張りましょうね」

怜「もちろんや!目にもの見せたるわ」










京太郎「集合場所は……ここか」

照「あ、京だ」トテトテ

照「うわっ」

ドンガラガッシャーン

京太郎「照!大丈夫か!?」

照「痛た…大丈夫だよ」

京太郎「でも、足かなり赤くなってるけど」

照「このくらい、平気……のわっ」グラッ

京太郎「大丈夫じゃねえじゃん、休んでろ」ガシッ

照「でも、そうしたらリレーが…」

霞「あら、別に気にしなくていいわよ、京太郎くんに参加してもらえばいいだけだし」

京太郎「あれ?確かリレーには女子しか出れないんじゃ……」

霞「あら、そんなこと簡単よ」

霞「女子じゃないなら、女子にしちゃえばいいじゃない」ニッコリ

京太郎「いやいや、そんな無茶な」

霞「それじゃあ、郁乃ちゃん、やっちゃいなさい」

郁乃「おまかせあれ~!」

京太郎「ちょっ、郁乃さんどこから!」

郁乃「まずは着替えからやな~」


ヤ、ヤメテクダサイヨ エエカラエエカラ チョッアーッ


郁乃「これで完成や~」

京子「うぅ……」

霞「あらかわいい、それじゃあよろしくね、京子ちゃん」

京子「嫌だ~~~!」






京太郎「リレーは結局1位、誰にもばれなかったぜ……」

京太郎「二人三脚とリレーの決勝戦は午後から、これから昼休みか」

京太郎「さて、何をするかな」







京太郎「照、もう立てるか?」

照「うん、一応は」

京太郎「じゃあ昼飯食べに行こうぜ」

照「わかった」

京太郎「どこに行こうかな」





京太郎「最近できたファミレスに行ってみるか」


【ファミレス 足の具合】

イラッシャイマセー

京太郎「変な名前の店だな」

照「でも、雰囲気はいい」グラッ

京太郎「本当に大丈夫か?」

照「京と昼を食べられるなら、大丈夫だ、問題ない」


京太郎「何を食べようかな」


メニュー

アカマムシハンバーグ 800円

激辛うどん 700円

大阪チャーハン 600円

東北名産かきふらい 600円

関東名産づくしランチ 600円

長野特産そば 600円

博多ラーメン 600円

関西ライス 600円

孤島カレー 600円

スイートポテト 600円






京太郎「俺は…アカマムシハンバーグにしてみるか、照は?」

照「私は、スイートポテトでいいかな」


京太郎「いただきまーす」

照「いただきます」

照「……」モグモグ ジーッ

京太郎「このラーメンおいしいな!」

照「…」ジーッ

京太郎「…照も、食べるか?」

照「え、いいの?」

京太郎「さすがにハンバーグとこれは多すぎるからな」

照「ありがとう!」パァァ

京太郎「へへ、あ、すみませーん」

店員「何でしょうか?」

京太郎「取り皿もらえますか」

店員「はい、かしこまりましたー」










京太郎「いよいよ二人三脚の決勝だ!頑張るぞ!」

京太郎「今回の相方は、咏か」

咏「おう、よろしくな~!」


イチニツイテ、ヨーイ ドン!

京太郎「行くぞ!いっちに、いっちに」

咏「いっちに、いっちに、うっ」グギッ

京太郎「大丈夫か?」

咏「うっ、なんとか……」ズキッズキッ

京太郎「痛そうだな……よし、咏!俺に捕まっとけ!」

咏「ど、どうするつもりだよ?」

京太郎「そんなん決まってんじゃねえか!お前をゴールラインまで運んでってやるんだよ!ついでに勝ってやる!」

咏「でも、そんなことしたら京太郎の負担が……」

京太郎「俺の都合なんか関係ねえ!俺は咏が大事なんだ!」

京太郎「さっさと行くぞ!」

咏「お、おう……よろしく…な」

京太郎「任せろ!」


パンッ

京太郎「よし!1位でゴールしたぜ!」

京太郎「咏は保健室まで運んで行って診てもらってるし、もう一安心だな」


京太郎「リレーまで何をしようかな」











京太郎「保健室に行くか」


コンコン

京太郎「失礼しまーす」

京太郎「あれ、先生は……いないのか」

京太郎「咏は、どこだろう?」

京太郎「ベッドで寝てるのかな…っと」シャッ

京太郎「お、いたいた」

咏「すぅ……」

京太郎「幸せそうに寝てるな、良かった」

京太郎「さて、何をしよう」


咏「うーん……」

京太郎「このおでこ、何か書きたくなるな……」

京太郎「あーこんなところに水性ペンがあるぞー(棒)」

京太郎「しまったー手が滑ってしまったぞー(棒)」カキカキ

京太郎「米っと、うん、満足満足」

咏(くすぐったいから起きてみたけど…何やってんのかわっかんねーな)

咏(おでこに何か書かれたのはわかるけど…)

咏(じゃ、仕返しでもするかねぃ)






咏(それじゃあ……)

咏「痴漢だーー!知らんけどーーー!」

京太郎「な!」

千里山「なに!?」

三箇牧「なんだと!?」

教師「痴漢だと!?」

三箇牧男子「くそっ!せっかく俺らが我慢してるってのに!」

先生「皆のもの!であえー!」

三箇牧「うおおおおおお!」

京太郎「ここは……逃げる!」



京太郎「なんとか部活動対抗リレーの集合場所まで来れたぞ……」トントン

京太郎「はい?」

霞郁「……」ニッコリ


マタデスカ!? ダカラチョットマッテッテ アーッ







京子「結局こうなるのか……」

京子「まあいいさ、とにかく優勝するぜ!」

京子「うおおおおおお!」ズルッ

京子(なんでバナナの皮がっ!)

京子「ぬわっ」

京太郎「しまった、カツラが!?」

千里山「あ、あの人!ブルマ履いてるわ!」

三箇牧「へ、変態だー!」

教師「まさか彼奴が先の件の痴漢か!?」

教師「皆のもの!捕まえろー!」



教師「で、なにか言い残すことは?」

京太郎「だから何もしてませんって!」

教師「ならこの子の証言はどうなんだ!」

京太郎「お、お前は!咏!」

咏(さて、どうする?京太郎)

咏(私がここでお前を庇えば、お前は解放されるけど)

京太郎(頼む!俺が悪かった!許してくれ!)

咏(じゃあ、今度私に食事作ってよ)

京太郎(そ、そんなんでいいのか?)

咏(へーまだ条件増やしてほしいんだー)

京太郎(え、ちょっ、ま)

咏(あれ?さっきなんでもするっていってなかったっけ?)

京太郎(言ってねえよ!)



咏(いや、やっぱり許してやるよ)

京太郎(いいのか?)

咏(京太郎は助けてくれたからな)


教師「さあ、三尋木、証言を」

咏「私は京太郎に何もされてない!ただ、今朝教師が千里山の生徒に手を出していたのは知ってる!」

三箇牧「な、なんだと!?」

教師「ま、待て!私はそんなことをしてはいない!」

三箇牧「問答無用!」

教師「やめろ!来るんじゃない!」

三箇牧「さあ!リンチの時間だあああああああ!」

教師「アーッ!」


京太郎「なんとか解放してもらえたな」

咏「へへ、どうだ、この咏ちゃんの凄さを思い知ったろ?」

京太郎「おう、ありがとな、咏」



京太郎「閉会式まで時間あるけど、どうしよう」




京太郎「お姫様だっこ……って言われてもどういうときにすればいいんだ?」

京太郎「うーむ」

京太郎「ん?あれは……咏か」

京太郎「咏ー、何やってんだー?」

咏「おっ、京太郎か、少し探し物をなー…うっ」ズキッ

京太郎「まだ足痛いんだろ?無理するなって」

咏「でも、あれは…大事な物なんだよ……」

京太郎「で、何探してるんだ?手伝ってやるよ」

咏「いいのか?」

京太郎(今日は、なんか似たようなやり取りを何回もやってる気がするな…)

京太郎「もちろんだぜ!で、何探してるんだ?」

咏「扇子……なんだ」

京太郎「扇子ってお前がいつも持ってるやつか?」

咏「うん、神奈川の友達から貰ったやつなんだけど……」

京太郎「そうか、じゃあ頑張って探し出さないとな!」





京太郎「お、こんなところにあったぞ」

咏「おお!ありがとな!京太郎!大好きだ!」ダキッ

京太郎「そ、そんな抱き着いたらおもちが…」

京太郎「そういえば無いんだったな」

咏「むっ!これでも努力はしてるんだよっ!」ペシッペシッ

京太郎「悪い!悪かったから!」







京太郎「次は何をしよう」




【白陣営】

京太郎「陣営に戻ってきたけど、あんまり人いないなー」

照「みんな3年の全員リレー見に行ってるから」

京太郎「お、いたのか」

京太郎「そういえばお前も怪我したんだっけな」

照「そう、だからリレーには出れない」

京太郎「じゃあ何か話して時間潰そうぜ」

照「うん」





京太郎「照の怪我の具合はどうなんだ?」

照「少し腫れてるだけ、2日くらい安静にしとけばダイジョーブらしい」

照「咏の方は?」

京太郎「咏は軽い捻挫だってよ」

京太郎「なんにせよ、どっちも軽傷でよかったぜ」

照「そう、今日はありがとね」

照「レストランに連れてってくれたり、私の代わりに走ってくれて」

照「本当にありがとう」





京太郎「次は何をしよう」

京太郎「ふぁぁ、照はなんか寝ちゃったしどうするかな」チョンチョン

泉「須賀君、ちょっといいですか?」

京太郎「二条か、どうしたんだ?」

泉「少し手伝ってほしいんです、物探し」

京太郎「またかよ…」

京太郎「で、なに探してるんだ?」

泉「その……水筒が無くなってしまったんですよ」

京太郎「水筒?どうして水筒なんか無くなるんだ?」

泉「それがわからないんですよ」

京太郎「ふむ…まあ探すか」






京太郎「なかなか見つかんないな」

泉「そうですね」

京太郎「一旦戻ってみるか」

泉「はい」


【白陣営】

教師「」ササッ キョロキョロ プット

泉「あ!あれは、私の水筒!」

京太郎「あの人は……」

泉「やった!見つかりましたよ!須賀君!」

泉「あれ、いない」

教師「へへっ、女子高生と間接キスしちゃったぜ!」

教師「あの子中々可愛かったからな、ぐふふ」

京太郎「なるほどな、生徒が3年のリレーを見に行ってがら空きになった陣営に忍び込み」

京太郎「そこで女子の飲みかけの水筒なりペットボトルなりを盗んで舐めまわしてたってことか」

教師「お、お前はさっきの!」

京太郎「全く、見た目からして怪しいやつで助かったぜ、咏のブラフは予言だったのかもな」

京太郎「それに、おっさん、教師じゃないだろ?」

京太郎「教師だったら部活動対抗リレーの後の教員対抗リレーに出てるはずだし」

京太郎「その足を見る限りは怪我したとかそんなんじゃなさそうだしな」

京太郎「ってことでおっさん、年貢の納め時だぜ」

変態「い、いったい何なんだよ!お前!」

京太郎「俺か?俺はな……」

―――――――――――――――

京太郎「さて、警察にも突き出したし、閉会式も終わったし、帰るか」






京太郎「事情聴取とかで遅くなっちゃったな」

京太郎「通学路にはもう誰もいないし」

京太郎「結局ぼっちか…」

京太郎「今日は頑張ったつもりだったんだけどな」


【6月第3週 体育祭】終