京太郎「うおおおおっ!!」ガバッ

京太郎「………」

京太郎「ゆ、夢か……」ホッ



京太郎(まさか死ぬ夢を見るなんてなぁ……生まれて初めてだ)

京太郎「まぁ、それはともかく背景に溶け込んでかなり立ったが潮時だ」

京太郎「このままこの立ち位置に居るだけじゃ世界から消されちまうな」

京太郎「あの夢みてーにならないためにも、ちょっと動いてみるか」

京太郎(どうぜ近いうちには存在ごと抹消されちゃう身だ……存在感無いのは今も変わんないけど)

京太郎(ならせめて、この意識があるうちに好きな事やってみたい)

京太郎(例えば……)チラ


和「この牌譜………いや、こんなオカルトありえませんし」ブツブツ


京太郎(和か)

京太郎(都合よく二人きりだし、なんかセクハラでもしてみるか)ニヤニヤ

京太郎(よーし!)

京太郎「のーどか」

和「?」クルッ

和「はい、どうしましたか須賀くん?」

京太郎「とうっ!」ピラッ

和「きゃあっ!?」ガタン

京太郎「肌色か……んー、なんかイマイチだな」

和「すっ……!すすす須賀くんっっ!!」

京太郎「わかってるわかってる!そんな怒んなって!」

和「……そ」

京太郎「ん?」

和「そんなに私の下着が見たかったんですか?」

京太郎「……」

京太郎「まぁ、多少は」ボソッ

和「全く、本当高校生ですかあなたは?」

京太郎「返す言葉も無い」ハハ

和「須賀くんならこんなことしなくても見せてあげたのに……」ポッ

京太郎「……」

京太郎「えっ」

和「……」モジモジ

京太郎(こ、この反応は……!まさか……!)

京太郎「なぁ和」

和「はい?」

京太郎「お前もしかして俺の事好きなの?」

和「っ!!」

和「そんなオカルトありえません!!」カァー

京太郎(だよなー、まぁ分かってたけど)

和「でっ……出て行ってください!!」バシッ

京太郎「あいたっ!?」

和「今日は部長に須賀くんは休みと伝えておくので!」バシバシ

京太郎「わ、分かったから鞄で殴らないでくれって!いたっ!」ガチャ


和「…はぁ……はぁ……」    バタン

和「………」

和「ああ、やってしまいました……」ガックシ


―――――


京太郎「和でもあんな風に怒ることあるんだなぁ」

京太郎「次からはもうちょっとマイルドなセクハラでいこう」

京太郎(そういや……深夜のセクハラテレビで、下半身タイツの芸人がなんかやってたな……)

京太郎(確かあれは……そう!チンポビンタ!)

京太郎(あれ爆笑したなぁ。流石深夜番組って思ったぜ)

京太郎「………」

京太郎「待て、落ち着け俺。流石にこれはヤバイ」

京太郎「スカートめくりも大概だが同じ学校、同じ部活、それに和だから見逃してくれたんだぞ?」

京太郎「でもいくらなんでもこっちは………落ち着け」



――――――――
――――――


はやり「ふんふふーん☆今日もいい天気だなー☆」ルンルン

京太郎「そこの女性、ちょっと失礼」

はやり「はやっ?」クルッ

京太郎「せいっ!!」バシィン

はやり「ぶっ!?」

ドサッ

はやり「……?…え?え?」

京太郎「……」パオーン

はやり「………」ヒリヒリ

はやり「……」

はやり「はやああああああああああああああ!!!」

はやり「へ、変態さん!!変態さんがいるうううううううう!!」

京太郎「うるせぇ!」バシン

はやり「へぶっ!?」


警察「おい!そこで何してる!!」

京太郎「チッ」

警察「お、おい!待て!!」


はやり「チンポこわい……チンポこわい………」ガタガタ




京太郎「へっ、警察なんかに捕まってたまるかよ」

京太郎「俺はまだまだこんな事じゃつかまんねーぜ」ニヒヒ

京太郎「………」

京太郎「……俺は何を言ってるんだ?……て言うか」


京太郎「うわああああああ!何てことしちまったんだああああ!!」

京太郎「絶対顔とか見られてるし、俺傍から見たらただの変態じゃねーか!」

京太郎「………はぁ」

京太郎「……よ、よし。いったん落ち着こう」

京太郎「まだそんなに大きなことはやってないし、日常に帰れる筈だ……」





―松実館―


宥「よいしょ……よいしょっと!!」コトン

宥(……ふぅ、やっとお仕事終わったぁ。これであったかい炬燵に戻れる)ホクホク


「………」


宥「?」クルリ

宥「……気のせい、かな?」

京太郎「気のせいじゃありませんよ」

宥「ひっ!?だ、誰?」

京太郎「オラ!!こっちこいコラァ!!」ググッ

宥「い、いたいいい!髪の毛引っ張らないでぇ!!」


――――――


京太郎「はーい!あなたのために用意した超冷水風呂ですよ!」

宥「……!」ガクブル

京太郎「ほら、見てないで入ってください!」

宥「!?」

京太郎「そんな顔してもダメな物はダメですよー、ほら早く」

宥「っ!!」イヤイヤ

京太郎「いいから早く入れってんだよ!!」ゲシッ

宥「あうっ!!」バシャーン

宥「つ、冷たいい!冷たいよぅ!!」バシャバシャ

京太郎「ダメじゃないですかーちゃーんと肩までつからない、と!」ゲシッ

宥「~~~~!!」アップアップ

宥(洋服が水を吸って……!)

京太郎「あれ?もしかして泳げなかったんですか?」

京太郎「まぁ、見るからに運動音痴っぽいけど流石に風呂で溺れるってどうよ?」

宥「げほっ!げほっ!……ちが!」

京太郎「じゃあそんなあなたの為に俺が手伝いをしてあげましょう」

京太郎「ほら、まずは顔を水につける練習から!」

宥「んんーーー!!!んんん!!」バシャバシャ

京太郎「じゃあまずは10数えましょうか」

宥「―――――!!!」ジタバタ

京太郎「はい、いーち……にー」

玄「おねーちゃん!!」ガラッ

京太郎「!?」

玄「やっぱり……!おねーちゃんが変な人と昔のお風呂場にいるなんておかしいって思ったよ!」

京太郎「……あーあ、いいとこだったのに」

玄「おねーちゃんはどこ!?」

京太郎「ここ」クイッ

玄「おねーちゃん!!」ダッ

宥「………あ」

宥「く……ろ……ちゃん?」

玄「……っ!?」


玄「……おねーちゃんを」ギリッ

玄「おねーちゃんを離せええええええ!!」

京太郎「………」

玄「わあああああ!!」タッタッタッ

京太郎(こんなチビ女一人で何ができるんだよ)

京太郎(腹パン一発で……)

玄「うわ!?」ツルッ

京太郎「!?」

ベキイッ

京太郎「がっ……!」

玄「うう……あいたたた」

京太郎「ぐおおおおお!いっでぇぇぇーーーっ!!」バタバタ

玄「……へっ?」

京太郎「てっ……てめぇ!もう生きて返さぇねーぞ!!」

玄(な、なんだかよく分かんないけど今のうちに)

玄「おねーちゃん!」グイッ

宥「……」

玄(冷たい!……だけどまだ間に合う!)タッ


――――――――


ファンファン


京太郎(……!)

京太郎(や、やばい!警察が……けど、痛くて動けねぇ)

京太郎(このままじゃ捕まっちまう……!)


――――――――
―――――――


久「あら和、どうしたのその髪型?」

和「あっ、変ですか?」

久「いいえ。とっても似合ってるわよ」

久「でもどうして急にイメチェンなんてしたのか気になっちゃって」

和「……その、何て言うか」

久「………」ニヤニヤ

和「い、言わなきゃダメなんですか!?」

久「はっはーん」ニヤリ

和「なんですかその笑いは……」

久「いやいや、須賀くんも素直じゃない娘に好かれて大変だなーって」

和「なっ……!」

和「部長!からかわないでください!!」

久「わお!和が怒った、逃げろ逃げろー」



TV『昨日、殺人未遂の疑いで長野県に住む少年が奈良の旅館で逮捕されました。年齢は15の男子高校生で、警察は……』




カン