早朝

京太郎「………カピーが居なくなった。なんでだよカピー」

道中

霞「……死にそうな顔をしてるわよ、京君」

京太郎「えっ…霞さんか。そんなに酷い顔をしてますか?」

霞「ええ」

京太郎「カピーが何処かに行ったんです」

霞「カピーってペットの?」

京太郎「はい…」

霞「なら大丈夫よ」

京太郎「えっ?」

霞「あの方が京君を裏切ったりは絶対にしないわ」

京太郎「で、でも…」.

霞「シャキッとしなさい、須賀京太郎!私達と結納する男がそれ位で狼狽えてはダメ」

京太郎「…はい」

ギュ…霞に抱きしめられて

霞「良い子ね……大丈夫、大丈夫だから」

京太郎「すいません…」

霞「いいのよ。夫を支えるのも妻の役目だから」






女子決勝結果

一位 小瀬川白望
二位 エイスリン
三位 獅子原爽
四位 石戸霞


小瀬川白望と須賀京太郎はプロとのエキシビションマッチをします。
相手は小鍛冶健夜と戒能良子です。









女子個人優勝インタビュー

アナウンサー「優勝おめでとうございます、小瀬川選手」

白望「ありがとうございます」

アナウンサー「ぶっちぎりの優勝でしたがどうでしたか?」

白望「…一歩間違ったら私が負けてた」

アナウンサー「えっ?」

白望「ぶっちぎりなんかじゃない…今回は運が良かっただけ」

アナウンサー「そうなんですか…辻垣内選手を破ってここまできた獅子原爽さんはどうでしたか?」

白望「強いと思う」

アナウンサー「プロとのエキシビションマッチについての意気込みをお願いします」

白望「私達が勝つ」

アナウンサー「私達?それはまさか…」

白望「そろそろダルいから…それじゃあ」

スタスタ

アナウンサー「あっ!こ、小瀬川選手待ってください!」







京太郎「…シロに会いに行きたいが無理そうだな」

トントン…

「はい?」

後ろを向くと池田さんが居た。あれなんでこの人がここにいるんだろ?

「ちょっとだけ手伝って欲しい事があるんだし」

顔を下に向けたまま身体を震わしている…何か大変なコトが起きてるのか?

「俺で良かったら手伝うけど…」

「こっち」

池田さんが俺の手を握って急ぎ足で歩き出した。一体何が起こってるんだ?


ーーーーー

「あの、こんな所に来てどうするんですか?」

倉庫室と書かれた部屋の前に池田さんは来ていた。

「中に用があるから」

池田さんはそう言ってドアを開けて電気のついていない部屋に入っていった

「待ってくださいよ」

俺も続いて中にはいる。部屋の中は暗くてなにもみえない。

バタン…

「えっ?」

ドアが閉まる。後ろを振り向くが真っ黒でなにも見えない。

ドン…

「っ…」

頭に強烈な痛みが走る…意識が徐々に薄れていく。

「大丈夫だし…」

池田さんがそう言って後ろから俺を抱きしめてくれたような気がした。

ーーーーーー

「あっ…気持ち良い」

嬌声に近い池田さんの声で目が覚めた…あれ目が見えない。それに足と手が縛られてる。下腹部に違和感がある。一定感覚で何かを打ち付けられている。

「池田さん?」

「な、なんだ…」

上擦った声で答えてくれる。

「一体何をしてるんですか?」

俺がそう言うと下腹部の違和感がキツくなった。キツく?あれてかこれってもしかして…

「華菜ちゃんの華菜ちゃんによる華菜ちゃんのための孕ませセックス」

セックス…まて、待ってくれ可笑しいだろ!

「な、何を…」

「な、何って…危険日ど真ん中の華菜ちゃんの中にもう五発も出してるのにそ…それは酷いにゃ…ほら…またこうやってビクビクしてるし…」

パンパンと音を大きく立てて池田さん…いや、池田がペースをあげている。やめてくれ、やめろよ!

「やめろよ、池田ァ!」

「嫌だし!華菜ちゃんをこんなにした責任を須賀は京太郎はとるべきだ!!それにもう華菜ちゃんは妊娠確定だし…ほら見てよ京太郎…こんなにも溢れてるんだよ?京太郎の精液で」

そう言って池田は腰を降り続ける。やばい、何かが込み上げてきている。

「ほら、またビューって出しなよ…華菜ちゃんのまんこに種付けしたいんだろ?」

「そんな事は…」

「あるよ…だってフェラで二回、淹れて五発も出したのにこんなにカチカチ…もう華菜ちゃんの中はこのチンポの形になっちゃってる」

「ならやめろよ!」

「嫌…言ったでしょ華菜ちゃんは我慢してきたんだ…だから今日は気が済むまで京太郎のチンポで気持ち良くなる」

「赤ん坊ができたらどうするんだ」

俺の言葉に池田さんの動きが止まる

「その時は私が育てる。京太郎にはかけない…そんな事よりも子宮が疼くんだ。もっともっと…ザーメンを寄越せって。三ヶ月だ…三ヶ月も待った。もうね…今の華菜ちゃんには京太郎のチンポさえ何もいらないんだ」

池田が身体を倒して俺の上に持たれかかってくる。

「だからさ京太郎…いや、ご主人…華菜ちゃんを抱いて欲しい…いや、抱いてください」








後日談

タレントA「今日の特集はあの伝説の麻雀選手須賀京太郎の素顔に迫りたいと思います」

タレントB「えっと…これって放送できる内容なのかな?」

タレントA「大丈夫です。飛ぶのはディレクターの首だけですから」

タレントB「は、はぁ…それにしても本人が亡くなって数年でこんな事を放送しなくても…」

タレントA「いや、私の祖母が言ってたんですよ。須賀京太郎に会った事があるけど別に世間で言われてるような人じゃなかったと」

タレントB「そうなんですか…まあ、彼が死んだ時に泣いた人の数からして悪い人では無いと思いますが」

タレントA「お嫁さん合計で30数人…一人は戸籍を絶対にいれないと言っていざ蓋を開けてみたら最初から戸籍を居れてたってツンデレ爺だから仕方ないですよ」

タレントB「ちょ、香ちゃんそれ以上言うと消されちゃうよ!」

タレントA「大丈夫、大丈夫…そうなったら須賀京太郎の孫の二代目すこやん事、須賀健夜プロに養ってもらうから」

タレントB「もう…私は香ちゃんを養える程のお金を稼いで無いよ」

タレントA「またまた…世界ランキング一位にしてグランドマスターの称号を持ってるすこやんがそんなわけないでしょ」

タレントB「私が一位になったのは偶々だよ。それより話がずれちゃってる」

タレントA「そうだった。もうすぐアラサーの須賀プロに話を変えられる所でした」

タレントB「まだ私は25だよ!」

タレントA「はいはい…とりあえず話を進めるとしましょう」

タレントB「流された!?」

タレントA「須賀京太郎の話の逸話は沢山ありますが…今日は唯一須賀の性を名乗る事のなかった池田華菜との話についてやっていきたいと思います」

タレントB「……ノーコメント」

タレントA「えー…って何時もならいう所ですが今日は内容が内容なのでそれは想定済みです。世間一般の認識では須賀京太郎と池田華菜との間に何があったかは発表されていません。ですが我々は一つの真相にたどり着きました」

タレントB「真相?」ゴゴゴゴ

タレントA「…今回だけは圧力には屈しないよ、すこやん。須賀京太郎の最初の子供を産んだのは池田華菜です。彼女は17の時に当時は名門として有名だった風越女子を中退し、それからあの衝撃の会見までの十数年間消息をたっていました」

タレントA「その間に彼女はどうしていたかは知りません。ただ彼女の子供である池田京はこう語っています」

「母が犯した罪は父に葛藤と罪悪感しか残さなかった…それでも父は私を確かに愛してくれた」

タレントB「……」

タレントA「池田華菜が犯した罪についてはもう故人の過去を蒸し返すつもりはありません。私たちが今日、明らかにするのは須賀京太郎が池田華菜をどう想っていたかです」

タレントB「どう想ってたの?」

タレントA「結論から言うと彼は池田華菜を愛していました」

タレントB「…」

タレントA「年に一度、須賀京太郎は妻達や子供達に合わずに長野で一人で過ごすのが習慣でした」

タレントB「その時に会ってた?」

タレントA「その通り。これは信頼できる筋からの話だから間違いない」

タレントB「でもそれって池田華菜はずっと長野に居たの?」

タレントA「そうみたいね。須賀京太郎が住んでいた家に細々と暮らしていたらしいわ」

タレントB「…知らなかった」

タレントA「すこやんが知ってたらびっくりだよ。この事は須賀京太郎のお嫁さんと一部の人しか知らなかった事だから」

タレントB「…売女の事なんてどうでもいいよ」

タレントA「それがいけないんだよ、すこやん。須賀家の人間と世間は池田華菜の事を悪としか見ていない。須賀京太郎を強姦し、子供を勝手に生み、妹を見捨て、何も語らずに死んでいった。でもねそれはあくまで他人の視点なんだよすこやん」

タレントB「……」

タレントA「すこやんは何も知らないよね?」

タレントB「わ、私は…」

タレントA「一番苦しんだのはすこやん達じゃないんだよ。本人達が苦しんだ。一年しか会えない事に池田華菜は泣いていた。須賀京太郎は自分達のせいで不幸になった娘に最後まで後悔の念をもっていた。すこやんにその気持ちはわからないよね?」

タレントB「それはあの人が…」

タレントA「だからそれがエゴなんだよ。これがあの須賀京太郎の関わった事じゃなかったらこんな事態にはならなかった。その証拠にすこやん達は真相を聞かされなかった…誰が悪いじゃないんだ。間が悪かっただけだよ」

タレントB「…」

タレントA「紐解いていくよ。今日はその為にきてもらったんだから。すこやん達が知らない人生を」

プツン…

華菜「これなんだし…」

京太郎「俺と華菜の関係を世間にバラした時の反響の結果」

華菜「……………お世話になります」

健夜「うん、これからは華菜ちゃんには色々な事を覚えてもらうからね」ゴゴゴゴ

良子「イエス。京太郎を襲ったんです…覚悟してください。デスッた方がましだと思わせますんで」ゴゴゴゴ

華菜「…華菜ちゃん…死ぬかもしれない」

京太郎「大丈夫ですよ、人は死にませんから」

カン!!















夕方

京太郎「……気がついたら寝てた。何があったんだ?」

会場内

小蒔「京太郎様」

京太郎「あっ、姫様こんにちわ」

小蒔「あ、明後日は頑張ってください」

京太郎「はい…まあ、義姉さん達が相手なんで全力でいきます」ゴゴゴゴ…

小蒔「京太郎様なら大丈夫です」

京太郎「姫様達が応援してくれるなら百人力ですからね」

小蒔「そ、そうです!」

京太郎(姫様と会話してると和む)

小蒔「そ、それに霞ちゃんが言ってましたから」小声

京太郎「何を言ってたんですか?」

小蒔「えっ、あの…迎えにきてくれるって言ってました」

京太郎「あぅ…あの、ひ、姫様はいいんですか?」

小蒔「私は…その構いません。また皆で暮らせたらそれでいいんです」

京太郎「…」

小蒔「時間はやり直せません…関係も元には戻りません」

小蒔「ですが、私達は前に進めますから」

京太郎「…あと少しだけ待っていってください」

小蒔「はい。9年待ちましたから…また迎えにきてください」

京太郎「わかりました。あの場所で待っていてください」

小蒔「あそこですね…」

京太郎「ええ」

小蒔.京太郎「秘密の場所で」









コンコン

京太郎「はい、開いてますよ」

ガチャ…

白望「疲れた…」

京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」

白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて

京太郎「…なんだそれ?」

白望「招待状」

京太郎「招待状?誰からの」

白望「カピーから」

京太郎「えっ?」

白望「明日の墓参りについていって良いって」

京太郎「……」

白望「…墓参りって何?」

京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。知ってるだろ、シロ…須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」

白望「知らなかった…」

京太郎「言ってなかったからな」

白望「そこに行くの?」

京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」

白望「怖いの?」

京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」

白望「それなら…」

京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」

白望「……」

スタスタ…ギュ…

京太郎「シロ?」

白望「やっと辿り着いた…」

京太郎「なにがだ?」

白望「なんでもない…明日、ついて行くから」

京太郎「それは構わないが…」

白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」

京太郎「…そうか」

白望「うん」

白望(これが…足りなかったピース)






就寝前

京太郎「なあ…シロなんで帰らないんだ?」

白望「ダルい…」ベッドでゴロゴロしていて

京太郎「まてまて、あれだぞ北海道の時とは違うんだぞ?」

白望「大丈夫…着替えはあるから」

京太郎「えっ?」

白望「胡桃も買収済み…」

京太郎「…まさか泊まるつもりじゃないよな?」

白望「その通り」

京太郎「………襲うぞ」

白望「できるなら…寧ろ歓迎する」

京太郎「…畜生、シロが肉食系女子だった」

白望「シャワー浴びてくるから…覗いてもいいよ」

京太郎「普通そこは逆だろ!」

白望「真っ赤…京太郎は初心だね」

京太郎「…もう寝るからな」

白望「おやすみ」

京太郎「ああ、おやすみ…全くシロは」ぶつぶつ








早朝



コンコン

京太郎「はい、開いてますよ」

ガチャ…

白望「疲れた…」

京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」

白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて

京太郎「…なんだそれ?」

白望「招待状」

京太郎「招待状?誰からの」

白望「カピーから」

京太郎「えっ?」

白望「明日の墓参りについていって良いって」

京太郎「……」

白望「…墓参りって何?」

京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」

白望「知らなかった…」

京太郎「言ってなかったからな」

白望「そこに行くの?」

京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」

白望「怖いの?」

京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」

白望「それなら…」

京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」

白望「……」

スタスタ…ギュ…

京太郎「シロ?」

白望「やっと辿り着いた…」

京太郎「なにがだ?」

白望「なんでもない…明日、ついて行くから」

京太郎「それは構わないが…」

白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」

京太郎「…そうか」

白望「うん」

京太郎「……起きたくねぇ」

白望「おはよう」

京太郎「ああ、おはよう…えっ、起きてたのか?」

白望「うん…さっき起きた」

京太郎「なら二度寝を…」

白望「ダメだよ。決めたんでしょ」

京太郎「…はい、そうです」

白望「シャワー浴びてくるから…起きとくんだよ」

京太郎「はい」

スタスタ…

京太郎「はぁ…いつからシロとの立場が逆転したんだろ」ノソノソとベッドから出て

京太郎「……よし、準備するか」

10分後

白望「シャワー空いたよ」下着姿

京太郎「し、シロ!その姿はダメだろ!」

白望「…裸の方が良かった?」

京太郎「そういうことじゃなくて…ああもう、シロの馬鹿野郎」

スタスタ

白望「京太郎の前だけだよ」ボソ

白望「お墓参りか…記憶の中に無いって事は何かがあるのかな?」

白望「ダルいけど…少し嬉しいな」










昼1.

須賀大社

「……」

いざ着いてみると怖いよりも懐かしさが込み上げてきた。昔の思い出などほとんど覚えていないのに。

「ここ裏口だよ?」

白のワンピースを着たシロが俺にそう聞いてきた。正面から入らない事に疑問を抱いたのかな。

「ここでいいんだ…」

そう言ってシロの左手を少し強く握りながら目を瞑り鳥居をくぐる。右手にもつ花の重さに逃げ出したくなる。

「……」

ゆっくりと目を開けると目の前には鳥居は無く、後ろに存在していた。

「帰ってきたのか」

口から零れる。一歩踏み出せばもう進むしかない。

「京太郎?」

「ついて来てくれてありがとうな、シロ」

手を引きながら記憶を辿って歩いて行く。一歩踏み込む度に、涙がでるのをぐっと堪えた。

母と手を繋いで歩いた道

父の背中を追い走った道

その道をシロと二人で歩く。

「ここだ」

母屋があったその場所に小さなお墓があった。握る手が強くなる。ああ…

本当に両親は死んでしまっていたのか。

「……ここに母屋があったんだ」

気がついたらそう言っていた。
誰に向けられた言葉なのかは解らない…隣にいる白望に言っているのか自分に言い聞かしているのか…ただ言葉がでていく。

「俺とお母さんとお父さんと三人で暮らしてた…本当に幸せだった」

自分の中で止まっていた時がゆっくりと動き出す。頬を伝う涙が潤滑油になり時計の針は時を刻む。

「此処に来たくなかった。そうしたらいつの日か父さん達が迎えに来てくれる気がしたから。心の何処かで望んでいたんだ…父さん達が生きているって」

「……」

ありえない夢物語を信じていた。義姉さん達がどれだけ言っても俺は此処に来なかった。義姉さん達はトラウマのせいだと思っていたがそんな理由では無い。

事実を認めたく無かっただけ

来たら認めしかない

両親は自分のせいで死んで逝った事実を

「そんな事はありえないのにな。目の前で死んだのにそれを認めなかったんだ…親不孝だろ」

墓の前に歩いて行く。

墓石に刻まれた文字を見る。

俺はやっと帰ってきたようだ。

「ただいま」

その言葉と共に俺は泣き崩れた

「……」

彼が泣いていた。恥も外見も捨て、私が居る事も忘れて泣いていた。

私はこの彼を知らない。

彼がこんな事をしていたなんて知らなかった…いや、解っていたつもりで私は彼の事を何も知らなかった

娘に両親の事を聞かれても彼は笑っていた

娘が事実を知っても彼は笑って娘を許してた

私はそれで彼が納得したんだと思っていた。

だって彼は笑っていたんだから。

なのに目の前の彼は泣いている。

いつもの笑顔じゃなくて

いつもの強い姿ではなくて

私の知っていた京太郎はそこには居なかった

目の前に居たのは一人で泣く事もできない本当の彼

「ごめん…」

手を彼に伸ばしても彼はその手をとってくれない。とれるはずもない…彼は泣いているんだから。

「ごめん、京太郎」

彼の姿が歪んで見える。辛かったはずなのに私は私の事だけを考えていた。

「本当にごめんなさい」

鉛みたいな足を動かして彼に近づく。近くに居た筈の彼が何よりも遠い。

「京太郎…!」

彼を背中から抱きしめる。護ってくれていた背中はこんなに小さかった…支える。支えないといけない

「京太郎」

私が京太郎を支るんだ









京太郎「みっともない所を見せたな…ごめん」

白望「いいよ…私もごめんね」

京太郎「なんでシロが謝るんだよ」

白望「白望」

京太郎「えっ?」

白望「シロじゃなくて白望って呼んで」

京太郎「どうしたんだ急に」

白望「…秘密」

京太郎「…白望」

白望「うん…京太郎」

京太郎「…恥ずかしいぞ」

白望「気のせい…それよりはやくお花を供えないと」

京太郎「…そうだな」

スッ…

京太郎「……」手を合わせて

白望「……」手を合わせて

一分後

京太郎「…ふぅ」

白望「……」

京太郎「行こうか」

白望「うん」

ギュ…手を握り

京太郎「なあ白望…」

白望「駄目…皆に言わないといけない」

京太郎「やっぱりそう思うか」

白望「うん」

京太郎「……義姉さんに勝った後だな」

白望「京太郎がそれでいいなら私は何も言わない」

スタスタ…鳥居まで来ていて

京太郎「…」振り返って

白望「…」京太郎を見ている

京太郎「………」何かを呟く

スタスタ…鳥居をくぐって

??「強く生きなさい」

京太郎「えっ?」

白望「どうかしたの?」

京太郎「…いや、なんでもない。それより昼ご飯だ」

白望「……そうだね」

京太郎(ありがとう母さん)









夜1.

京太郎「……明日か」











最終決戦 義姉との決戦

京太郎「……よろしくお願いします」

白望「よろしくお願いします」

健夜「こっちこそよろしく」

良子「よろしくです」

健夜「……」京太郎をみていて

京太郎「どうかしたんですか?」

健夜「…なんか一皮剥けたね」

京太郎「なんで今、そんな事を言うんだよ」

健夜「良子ちゃんもそう思わない?」

良子「イエス…少し気に入りませんね」

健夜「そうだね…本気でいこうか」ゴゴゴゴゴ

京太郎「理不尽だな…」ゴゴゴゴゴ












京太郎ロン

良子「私が親ですね…最初から全力でいきますよ」

逢魔が時発動!

京太郎(義姉さん達は本気だ…でも勝つのは俺達だ)

複製者と添い遂げた者発動!

白望「私達に負けはない」

京太郎「そうだな、白望」

良子(能力を見極めさせてもらいます、京太郎!)

ソロモンの渇望発動!

良子(ファック…私達が知らない内にどれだけの女と寝たんですか京太郎)ゴゴゴゴゴゴ

京太郎「っ!はやく和了しよう…命が危ない」

最善を引き当てる者発動!

氷神と添い遂げた者発動!

白望(……私をコピーしたのかな?)

健夜(ああ、あれは不味いかも)

京太郎(槍も弓も良子義姉さんか健夜義姉さんの能力で使えない…それでも、俺が勝つ!)

良子「立直」

コトン…

京太郎「ロン!」

良子「えっ?」

京太郎「国士無双、32000だ」

京太郎 57000
白望 25000
健夜 25000
良子 -7000


須賀京太郎が勝ちました。











卒業式

宮守校長「33 須賀京太郎!」

京太郎「はい!」

スタスタ…

宮守校長「卒業証書…」

保護者席

健夜「…京君があんな立派になるなんてね」ボロ泣き

良子「だ、駄目ですよ…ま、まだ、終わってないんですから」ボロ泣き

胡桃「うわぁ…お姉さん達ボロ泣きしてる」

豊音「し、仕方ないよ…私だって嬉しいもん」ボロ泣き

塞「はいはい、迷惑になるからって私達だけ出席したんだから落ち着いて」ハンカチを渡して

エイスリン「それにしても京太郎…かっこ良くなったね」

白望「元からかっこいい」

エイスリン「それもそうだね」

トシ「あんた達全員トッププロや大学生なんだから静かになさい」ゴゴゴゴゴゴ

一同「は、はい」

ーーーーーーーーー

麻雀部部室

京太郎「ふぅ…」

コンコン…

京太郎「開いてますよ」

ガチャ…

白望「卒業おめでとう」

京太郎「ありがとう…なんかこの三年間がすごくはやかった」

白望「男子個人三連覇+エキシビションマッチ三連覇したらそうなる」

京太郎「今年のマッチ相手が白望だった時は焦ったがな」

白望「こっちもマホが宮守に行くと思ってなかったから…」

京太郎「そうだな…マホのコピー能力はやばいからな」

白望「うん…数が増え続けてる」

京太郎「マホ自身もプロ並に打てるからな…敵にはしたくないしな」

白望「うん…京太郎、カピーは?」

京太郎「…まだ帰ってきてない。そのうち帰ってくる気がするんだがな」

白望「……」

京太郎「これから大変な事になるからカピーの事で止まってはいられない」

白望「37人との結婚式…」

京太郎「あ、改めて数を言われると罪悪感が湧くな」

白望「ならやめればいい」

京太郎「それは無い」

白望「ヒモになるの?」

京太郎「うっ…ひ、ヒモじゃないぞ家事洗濯をだな」

白望「一部を除いて全員できる」

京太郎「正直に話すと麻雀プロでタイトルとかとりたい…でもな、生まれてくる子供達の事を考えたら俺は家にいるべきなんだと思う」

白望「…」

京太郎「お母さんがたくさん居てお父さんが一人…絶対に問題も起こる。その時に知らないままで子供が背負う事だけは避けたいんだ」

白望「京太郎らしいね」

京太郎「そうか?親として当たり前だろ…たぶん」

白望「…京太郎らしいよ。皆が待ってるからはやく来てね」

京太郎「ああ、すぐ行くよ」

バタン…

京太郎「ふぅ…明日から大変だな」

??「パカパカ(自分で選んだ道なのだろ」

京太郎「そうだな…再来年には10人のお父さんだからな」

??「パカパカ(ペースを考えろ。そのペースだと10年経つ頃には100人にはなるぞ」

京太郎「そ、そうだな…」

??「パカパカ(私はまだ主には必要か?」

京太郎「当たり前だろ、カピー」

カピー「パカパカ(そうか」

京太郎「約束、まだ果たしてないだろ」

カピー「パカパカ(……そうだな」

京太郎「なら側にいてくれ」

カピー「パカパカ(……幸せか京太郎?」

京太郎「幸せだよ、**」

カピー「パカパカ(……その名で呼ぶな馬鹿息子が」

京太郎「……久しぶりにそう言われたな」

カピー「パカパカ(馬鹿は馬鹿だからな」

京太郎「それじゃあ行こうか」

カピー「パカパカ(抱っこしろ、抱っこ」

京太郎「はいはい…」

ギュ…

カピー「パカパカ(朱に交われば赤くなるか…義姉達に似てきたな。」

京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」

カピー「パカパカ(なんでもない、はやくいくぞ」

京太郎「ちょっ、カピー!!」














     T  R  U  E  E  N  D 















後日談




小瀬川白望
高校卒業後、プロ入り。新人王等のタイトルをとる。二つ名は岩手の大魔王

鹿倉胡桃
高校卒業後、プロ入り。当初は期待されていなかったが小瀬川と渡り合う打ち手と判明するや否や世間に注文を浴びる。

辻垣内智葉
高校卒業後、大学に進学。当初はプロ入りが囁かれていたが本人が希望した為に東京大学に入学。インカレでその実力を発揮した。

ハオ慧宇
二年の時に女子個人優勝。三年も確実と言われていたが夢乃マホに敗れる。京太郎が大学進学を希望した事によりプロ入りを取り消し、京太郎と同じ大学に進学する。

獅子原爽
高校卒業後、大学に進学。プロ入りをすると思われていたが子供達の為にも学歴がいると判断して辻垣内と同じく東京大学に進学。インカレでは覇龍の二つ名で呼ばれていた。現在は法律の勉強をしている

松実宥
高校卒業後、松実旅館を継ぐ為に女将修行を始める。大学進学を周りに勧められるが妹の玄の事も考えて上記の事になった。
月に一度岩手に出現しているのを確認されているが真偽は確かめられていない。

小鍛冶健夜
須賀京太郎が高校一年の夏に告白するとそれを糧に世界タイトルを連覇していく。現在の目標は京太郎の赤ちゃんを身ごもり、育休をとること。

戒能良子
義姉の小鍛冶健夜と同じく世界タイトルに挑戦する。日本人の麻雀は狂っていると言われたのはこの義姉妹のせい。

姉帯豊音
高校卒業後、大学に進学。麻雀プロになろうかと考えたが保母さんになる事を決意。大学の勉強をしながらちゃっかり京太郎に家事洗濯を習っていたりする。インカレで暴れている。

エイスリン
高校卒業後、大学に芸術大学に進学。絵の才能とその筆から描かれる絵はダヴィンチの再来と言われた。

臼沢塞
高校卒業後、大学に進学。豊音と同じ教育学部に進学し、小学生の先生を目指している。

佐々野いちご
トップアイドルを目指して世界に進出中。須賀京太郎が高校一年の時の冬に家に突撃し、別名血のクリスマスの切っ掛けを作る。

夢乃マホ
長野に帰るも宮守高校に入学する。宮永照、小瀬川白望の再来と言われる程に圧倒的な麻雀でインハイに旋風を起こす。腹黒キャラになりつつある。

末原恭子
高校卒業後、大学に進学。凡人の一手と呼ばれる書籍を発表し、ベストセラーになる。須賀京太郎の事を公私問わずにご主人様と呼ぶ為、後に大スキャンダルになる。

荒川憩
高校卒業後、大学に進学。医学部に進学し、医者の道を目指す。本人は須賀京太郎の計画を知っている為に目指している。後のドクターKは彼女のこと。

松実玄
高校卒業後、大学に進学。
経営学を学び、姉の助けになる為に努力している。インカレの三龍の一角。

瑞原はやり
28で芸能界を引退し、麻雀プロも引退して臨海のコーチになる。その理由は語られていないが裏取り引きがあったと言われている。

竹井久
高校卒業後、大学に進学。高校での功績から特待生で某有名私大に推薦入学。インカレでの打ち方とその容姿から悪女の二つ名が付けられる。

園城寺怜
高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎との蟠りを無くし、将来の事を考えた時に自身の能力を活かした仕事をする為に経済学を学んでいる。ネリーとは悪友。

石戸霞
高校卒業後、鹿児島総本山神代の補佐になる。神代小蒔の補佐としてその手腕を活かす。仏の姫と鬼の霞と言われている。

天江衣
高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎のアプローチに一番真剣に応えた人物。両親の後を継ぐ為に古典文学の研究者を目指している。

雀明華
高校卒業後、フランスに帰国。フランスのタイトルを全てとり須賀京太郎が20になると同時に日本で挙式をあげる。

江口セーラ
高校卒業後、麻雀プロになる。関西の期待のホープと呼ばれている。

ネリー
高校卒業後、大学に進学。臨海系列の株を買い占め、大学卒業後に理事長に就任。数年後に白糸台を蹴落として関東最強は臨海と呼ばれるまでにする。

東横桃子
高校卒業後、大学に進学。心理学を学び、カウンセラーの道を歩んでいる。

原村和
高校卒業後、大学に進学。父の仕事を継ぐ為に弁護士になる為に法学部に入学する。須賀京太郎が父親と一番揉めたのは和の父親であった。

国広一
高校卒業後、大学に進学。龍門渕透華の付き人をしながら国際学部に入学する。須賀京太郎が龍門渕家に天江衣をくださいと言いに来た時の龍門渕透華の行動にボロ泣きした。

福路美穂子
高校卒業後、大学に進学。岩手の大学に進学し、姉帯豊音と
親友になる。ただし二人揃って電子機器が苦手な為にいつも須賀京太郎に教えてもらっていた。

愛宕洋榎
高校卒業後、大学に進学。母の背中に憧れて居た事もあり高校の教員免許を取る為に勉強する。

愛宕絹恵
高校卒業後、大学に進学。姉の背中を追う事をやめ、自分の道を探し始める。園城寺怜と出逢い、活路を見い出す。

神代小蒔
高校卒業後、鹿児島総本山神代のトップにたつ。色々な人に支えられながら迎えの時を待っている。

狩宿巴
高校卒業後、大学に進学。東京大学に進学し、経済学を学んでいる。大学を卒業したら鹿児島に戻り地域発展に貢献するつもりでいる。

薄墨初美
高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。神社の巫女をしながら色々な事を画策している。

滝見春
高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。戒能良子からはプロになる事を勧められたがそれよりも地に足のついた生き方を選んだ。

宮永咲
高校卒業後、大学に進学。文学部に進学し、インカレでは長野の魔王と呼ばれている。須賀京太郎の幼馴染にして、須賀京太郎と一番距離があった存在。

妹尾佳織
高校卒業後、大学に進学。センターを剛運で満点をとり、姉帯豊音達がいる大学に進学。将来の夢は保母さん

三尋木咏
須賀京太郎に勝ったら結婚する賭け麻雀をして36連敗中。義姉二人にも同じ数だけ負けている。

清水谷竜華
高校卒業後、大学に進学。親友の園城寺怜の世話をしながら教員免許の勉強をしている。インカレでは巨龍と呼ばれている










後日談 最年少と最年長

マホ「す、凄いですはやりさん!」

はやり「これ位できて当たり前だよ☆」

マホ「マホまだこんなにもお料理できませんから凄いです!」

はやり「もうマホちゃんたら…でもあれだよ、いつかはマホちゃんもお料理できるようにならないとね☆」

マホ「はい!京お兄ちゃんの為に料理を作りたいです!」

はやり「そうだね☆マホちゃんは料理の才能があるから大丈夫だよ☆」

マホ「ほ、本当ですか!」

はやり「本当だよ☆」

マホ「マホ頑張ります!!」

はやり「その調子だよ☆!」

ーーーー

白望「親子みたい…」

京太郎「いいか白望、絶対にそれをはやりさんの前で言うなよ…殺されるぞ」

白望「解ってる」

はやり(後で二人ともお仕置きかな☆?)











後日談

智葉「今日は勝たしてもらうからなシロ」

白望「智葉でもそれは無理…勝って私が今日の晩御飯を決める」

爽「シロ、それはおかしいよ。一応、今からタイトル戦をするんだから」

慧宇「そうです。勝って今日の晩御飯を作ってもらおうなんて図々しいですよ」

白望「ハオは勝ったら抱いてもらうつもりだよね?」

智葉「ほぅ…」

爽「へぇ…」

慧宇「な、何言ってるんですか!そんな事あるわけないでしょ!」

白望「…顔真っ赤だよ」

慧宇「今日こそはその顔を顰めてさしあげます」ピキピキ

爽「私はハオの方が気になる」ゴゴゴゴゴ

智葉「同じく。少し盛った奴にはお灸を据えてやろう」ゴゴゴゴゴ

慧宇「計りましたね、シロ!」

白望「ダルい…今日の晩御飯はおでんがいいな」ボソ…

慧宇「シロー!」

爽「抜け駆けは駄目だと思う」ガシ

智葉「久しぶりに先輩として指導してやらないとな」ガシ

爽、智葉「覚悟してね(しろ)、ハオ」

慧宇「…ぜ、全部倒して私がご主人様とイチャイチャするんだ!」

カン!






後日談

ネリー「久しぶり、京太郎」

京太郎「そうだな。調子はどうなんだ?」

ネリー「少し疲れた。はやりさんが手伝ってくれるから大分とマシになったけど学校の経営って大変なんだよ?」

京太郎「それは仕方ない事だ。俺だって家で子供の世話をしてるけど毎日が嵐みたいだからな」

ネリー「そうだね…でも、可愛いから頑張れる」

京太郎「だな。俺の子供なんだなと思うと幸せだからな…」

ネリー「顔が緩んでる。そうなるのが京太郎のいいところだけど。それよりも今日は久しぶりのデートなんだから期待してる」

京太郎「任せろ。初デートに行ったグルジア料理の店を予約してあるからそこでディナーだな」

ネリー「もう、またあそこにしたの?」

京太郎「当たり前だろ。あそこは俺とネリーの思い出の場所なんだから。記念日のデートはあそこだ」

ネリー「もうすぐお互い30になるのに?」

京太郎「肉体が衰えても記憶は鮮明だからな」

ネリー「……もう、反則だよ京太郎」

京太郎「何がだ?」

ネリー「なんでもない。それよりも早く行こう」

ギュ…手を握り

京太郎「おう」

スタスタ…

ネリー「ねぇ、京太郎」

京太郎「なんだ?」

ネリー「私さ…今日が一番危険な日なんだ」

京太郎「…」

ネリー「二人目が欲しいかなって…」

京太郎「……ホテルの予約もしてある」

ネリー「えっ?」

京太郎「帝都ホテルの最上階だ」

ネリー「……考える事は一緒みたいだね」

京太郎「そうみたいだな」

ネリー「愛してるよ、京太郎」

京太郎「俺の方こそ、愛してるぞネリー」

カン!









後日談

カピー「パカパカ(気がついたら大阪だと…」

洋榎「あれは……面白そうやな」

スタスタ…近づいていき

カピー「パカパカ(なんだ?」

ガシ…

洋榎「うわ、ふさふさやな…とりあえず恭子にでも見せたろ」

カピー「パカパカ(離せ、小娘何をするつもりだ!」

洋榎「暴れたあかんて、たこ焼き食べさしたるから」

カピー「パカパカ(…本当か?」

洋榎「大人しくなった…あんた言葉が解るんか?」

カピー「パカパカ(当たり前だ」

洋榎「解るみたいやな…可愛いしはやく皆に見せたろ!」

スタスタ…

ーーーーーーー

恭子「それでカピバラを拾ってきたんですか?」

洋榎「そうです」正座

恭子「飼い主が探してたらどうするんですか」

洋榎「そ、それは…」

絹恵「うわぁ…めっちゃ可愛い…」

漫「そうやね…甘いもの好きなんかな?」

カピー「パカパカ(菓子をくれるのはいいが私に触るな」ポリポリ

由子「カピバラは雑食なのよー」

恭子「適当な事を言わない!」

洋榎(足が痺れてきた…)

恭子「だいたい主将は」

洋榎(あかん、これ説教パターンや!)

絹恵「それにしても可愛いな」なでなで

カピー「パカパカ(当たり前だ!」ポリポリ

漫「ポッキーもあるで」

カピー「パカパカ(痛い、ポッキーで突つくな」

由子「カピーはかわいいよー」

カピー「パカパカ(えっ?なぜお前が私の名前を知っている?」

由子「私は忘れなかっただけよー」

絹恵「何言うてるん?」

由子「秘密や」

漫「ああ、可愛いなホンマに」なでなで

カン!












後日談

大沼「ぬるいな」

世界プロA「なにをいってるんだい、Mr大沼」

大沼「ぬるいと言っておるんじゃ…当たり前の麻雀、当たり前の捨て牌…世界とはこれ程つまらないものだったんじゃな」

世界プロB「不謹慎だな。最下位のお前が言っていい言葉じゃない」

世界プロC「そうです、貴方は残り3000しかないじゃないですか」

大沼「…だからぬるいと言ったんじゃよ」ゴッ…

ざわ…ざわ…

大沼「わしがこれまでアガらなかったのは布石。最後の最期に和了する為のな」

世界プロA「な、何を言っている」

大沼「チリ一つすら残さない…ツモ」

バタバタ…牌が倒れていく

世界プロB「ありえない!」

大沼「四暗刻単騎、大四喜、字一色…五倍役満は八万オールじゃ」

世界プロC「……」あぜんとしていて

大沼「つまらん…実につまらない」

大沼「須賀…はやくプロにこい」









後日談

「なあ…結局儂だけが生き残った」

住み慣れた部屋で老人は隣に座る少女に尋ねた。

「…100歳まで生きた。寧ろ生きすぎだ」

見た目とは似つかない口調で少女は老人の問いに応える。

「100歳か…随分と長く生きたな」

「…そうだな」

何気ない会話をしながら二人の間にはゆっくりと時間がせまってきていた。

「色々な事があった…子供が産まれて…気がついたら孫が居て…一人、また一人と儂をおいて逝った」

老人は懐かしみながら昔を振り返る。

18歳の時に結婚して
19で子供が産まれて
そこから先の人生は幸福だった。
風当たりは確かに強かった。
だが年が過ぎる度に家族が増えた。
いざこざや喧嘩もあった。だが最期には皆が笑っていた。

そして別れの時がやってくる。

「ごめんね、京君」

義姉達は最期まで泣いていた。

「……先に逝って待ってます」

初恋の人はそう言って笑ってくれた。

「…天国があるならまた暮らせますね」

最期までオカルトを信じなかった天使は最期にそう呟いた。

「先に逝く。一番遅れてこい」

最期まで気高い彼女が流した涙を俺は見た。

36人。

愛した家族が天国に旅立っていく。子供達もその後をおっていく。

一人なら辛かった。
一人なら泣いた。
一人なら死んだかもしれない。

でも側には彼女が居た。

「大丈夫…私が居る」

それが彼女の口癖。
誰かが逝く度に手を握り彼女はそう呟いた。

それでも…その彼女が逝く時がくる。

「……また逢おう」

彼女はそう言って永遠の眠りについた。その目が覚める事は無い。

「…逝くのか?」

少女が手を握ってくれる。出会って95年…一番長い付き合いだ。

「ああ…ありがとうな」

名前が出ない。この少女の名前が。

「馬鹿者…また会えるだろう」

手に水滴が落ちてくる。

「そうだな…またな…**」
ゆっくりと瞳を閉じる。静かな闇が訪れる。
そこには最愛の人達が居るのだろうか?居ないのなら…それでもいい。探すだけだけなのだから。







後日談

久「ここが京太郎の新しい家ね」

優希「相変わらずデカイ家だじぇ」

咲「ここが新しい京ちゃんの家」

まこ「のぉ…なんでわしらここにおるんじゃ?」

和「私にもわかりません」

久「さぁ、行くわよ」

ピンポーン…

優希「あの馬鹿犬、絶対驚くじぇ」

咲「…おかしくないよね」服装チェック

まこ「茶菓子は…」

和「ここにありますよ、染谷先輩」

ガチャ…

久「遊びにきたわよ、須賀君!」

優希「久しぶりだな京太郎!」

咲「……」緊張し過ぎで固まり

まこ「すまんの、京太郎」

和「お久しぶりです、須賀君」

ばーーーーん…扉が開き

白望「…誰?」

清澄一同「えっ、誰?」

カン!








後日談

良子「……塞は意外に腰にエロスを感じますね」

塞「ち、ちょっとやめてください、お義姉さん!」

健夜「待って塞ちゃん。まだ私を倒してないからそれは認められないよ」

塞「えっ、言いって言ったのは健夜お義姉さんですよ!」

健夜「…忘れてた」

胡桃(…もう少し私にもあれば)胸をペタペタと触り

エイスリン「……」胡桃の肩を黙っておいて

白望「…だるい」勝ち誇っていて

豊音「みんな一緒で楽しいよー」

カピー「パカパカ(…私は主と入りたかったんだが」

トシ「…諦めな。見張っとかないとどうなるか解らない」

カピー「パカパカ(…それもそうか」

男湯

京太郎「……なんか寂しい」

カン!










後日談

胡桃「そこ野菜も食べる!」

エイスリン「チキングッド!」

塞「…あっ、それは狙ってた椎茸」

豊音「早い者勝ちだよー」

京太郎「はいはい、まだあるからそんな事で争わないでください」

塞「…ぶー」

京太郎「こっちの白菜も美味しいですよ?」

塞「…ならそっちにしとく」

京太郎「はい」

トントン…京太郎の肩が叩かれて

京太郎「…待ってくださいね、シロさん」

白望「……あーーん」

京太郎「解ってますよ、アーン」

パク…もぐもぐ

白望「美味しい…」

京太郎「ならよかったです」

胡桃「…ずるい」

京太郎「えっ?」

エイスリン「ワタシモ!」

豊音「わ、私も…」

塞「…あーん」

京太郎「…はぁ、仕方ないか」

カン!