夜1.

京太郎「ネリーがカピーと真面目に話し合いをしてた。俺の手を握って。離したら離せなくなるとか嘘だと思いたい」

京太郎「……宮守の誰かと会おう。」

京太郎「……シロの世話をしにいくか」

ーーーーーー

白望「……」ベッドに倒れていて

京太郎「インタビューで疲れたのか?」

白望「うん…多すぎる」

京太郎「団体戦であんだけあばれたんだから仕方がないだろ」

白望「京太郎は…何してたの?」

京太郎「俺か?俺は友人と会ってたりしてたぞ」

白望「女?」

京太郎「そうだが…」

白望「ずるい…京太郎、こっちきて」

京太郎「ずるいって言われてもな…どうしたんだ?」

白望「はやく」ゴロゴロしたまま

京太郎「仕方ないな」

スタスタ…

白望「…ご褒美」

京太郎「いやまて、おんぶしただろ」

白望「足りない…それに疲れた」

京太郎「しかたないな…何をして欲しいんだ?」

白望「ひざまくら」

京太郎「男のひざまくらなんかに価値はないぞ?」

白望「価値はある」

京太郎「わかった…ほらこい」ベッドにすわりポンポンと膝を叩いて

白望「うん…」もぞもぞ

京太郎「…こんなんでいいのか?」

白望「うん…」

仰向けになって京太郎を見ていて

白望「京太郎…」

京太郎「なんだ?」

白望「私もついていくから」

京太郎「何にだ?」

白望「京太郎が決めてること。」

京太郎「……たまに思うんだが宮守の皆が長年連れ添ったお嫁さんみたいなのはなんでだ?」

白望「それだけ京太郎が想われてるって事…私も好きだよ」

京太郎「……」

白望「照れてる」

京太郎「て、照れてなんかないぞ!!」






夜2

京太郎「………ついて来るか」ボソ

カピー「パカパカ(急にどうした」

京太郎「いや、ネリーのお礼を言ってなかったからな」

カピー「パカパカ(その事か…主が初めて常識人を連れて来たのには驚いたがな」

京太郎「な、何を言ってるんだ?」

カピー「パカパカ(ふん…まあいいがな」

カピー「パカパカ(種を蒔いたのに収穫をしないのは鬼畜の所業だな」

京太郎「種ってなんだ?」

カピー「パカパカ(乙女、予知者、龍、複製者、影、逆転者、魔王、人妻、道化、烈火、爆発王…他にあげてはキリがない。とりあえず問題は無いがイチャイチャする相手は山ほどいる事を忘れるなよ」

京太郎「……それってダメなんじゃないのか?特に人妻とか」

カピー「パカパカ(酒にベロンベロンに酔わせてあわよくば勢いで4Pを始めようとしていたのにそんな事を言うのか」

京太郎「そんな事するわけ無いだろ!」

カピー「パカパカ(どうだか…まあ、安心しろ。この世界ではお互いの合意の元に離婚調停が終わり娘達も納得している。最初は未亡人にして隠しルート筆頭候補だったんだがな」

京太郎「…またカピーがわけのわからない事を言ってる」






就寝前

From 獅子原爽

今日は部活の仲間と買い物に行きました。明後日からの個人戦の為に休息中です!!
その時の写メも送っておきますね。

添付画像

京太郎「個人戦か…シロ、豊音、エイスリン…咲と衣もいるし壮絶なんだろうな。応援してます。服も似合ってますよと」

From 獅子原爽

ありがとうございます!
今度こそ活躍しますから!
今日はもう遅いのでこれくらいにしておきます。
おやすみなさい

メール一番下

愛してます、京太郎君

京太郎「期待してます、おやすみなさいっと…」

ーーーーーーーー

爽「き、期待されてる…わ、私、頑張ります!絶対勝ちますから!」ゴゴゴ









早朝

京太郎「……眠い」






「それ、ロン…3900」

また和了された。四巡先見てるのにそれはないで。

「やっと私達くらいにはなったかな良子ちゃん」

「そうですね…まあ、私達と豊音を相手に飛ばなかっただけマシでしょうか」

相変わらず辛口やな二人とも…まあ、現実での二人のイメージとは全く違うから“ここ"だけなんかな?

「怜ちゃん、今日の夜に最後の調整をして明日の個人戦には絶対勝ってもらうからね」

健夜さんがそう言ってくるが正直、あまり負ける気がしない。確かに小瀬川選手や一部の選手は化け物かもしれんけど毎日怪物と戦ってるんやで?

「それは慢心だよ。間違いなく、白望ちゃんと智葉ちゃんは強くなってる」

そうなんやろか…いつも打ってる二人なら8:2で勝つ自信があるんやけど。

「バッドですよ、怜。あの二人は今の私達くらいの実力はあります。もっと言ったら、私達が槍も弓も使わなければ負けかねません」

ちょい待って、あの槍と弓使っても勝てんの?なんでそんなに強くなったんや?

「多分、京太郎が関係してます。私達がこうして怜の中にいるのも京太郎のせいですから」

それもそうやけど…京太郎はなんでこう他の女を強くするんや。もっと強くする相手がおるやろ!

「おっと…そろそろタイムリミットのようですね。それではまたナイトに会いましょう」

せやな。そろそろ起きなあかんわ。今日もありがとうございました。

そう言うと視界がゆがんでいく。やっぱりこの感覚は慣れへん。


「今日、一日また頑張ろうか」

私はそう言って夢から目が覚めた。





隣を見てみると竜華はまだ寝ていた…まあ仕方ない。ベッドから出て私服に着替える
まだ早朝やしな。昔はウチもそうやったんやけど夢のせいで早寝早起き、家事洗濯とかができるようになった。十数人の人妻に教え込まれたらそうなる。

「ちょっと散歩に行こかな」

髪型と服装を正しながら私はそう思った。暑くなる前に少しだけ身体を動かす…霞さんと初美さんが教えてくれた健康法。巫女の秘技とからしいけど直接は教わらなかったらいいらしい…えらい都合の良い考えや。

「ちょっと出かけてくるで、竜華」

寝てる竜華にそう呟いて私は外に向かった。

ーーーーーーーー

「トキさん?」

振り返ると京君がそこにいた。彼も歩いていたのかな?

「おはよう、京君。散歩でもしてたん?」

脳内シュミレーターと何十年分の惚気話を聞いてきたウチはこの事態に慌てる事はない。だから右手で髪を弄るのは仕方がない事だ。

「そうですよ。トキさんも散歩ですか?」

「そうやで。病弱やから健康に気を使ってるねん」

な、なんでこんなしょうもない事しかいわれへんのや、もっと色々と考えたのに。

「なら俺と一緒に朝食でもどうですか?そこに結構、好きな喫茶店があるんですよ」

「アポロの事?」

ここら辺で京君の行きつけの店は確か、アポロやったはずや…智葉さんと良く行ったらしい。

「あれ知ってんですか?あそこの…」

「スープが好きなんやろ?」

京君が豆鉄砲を食らったみたいな顔を浮かべてる。これは貴重なモノみたな。

「トキさんってエスパーか何かですか?」

真剣に聞いてくる。本当に聞いてた行動しかせえへん…恐るべしや嫁さんs。

「そうやで。京君の事やったらなんでもわかるんやから」

「なんですかそれ」

京君はおかしいのか笑っている。なんや、本当の事やのに…まあ知識だけやけど。

「美味しいですね」

スープを飲みながら京君はウチにそう話しかけてくる。ウチよりもスープのレシピが気になるのか目線がスープにチラチラ云ってる。

「そうやね、玉ねぎを煮込んでるんかな?」

レシピは知ってるんやけどそれはマナー違反やからあくまで今のウチが解る程度の事を話す。レディーの嗜みやね。

「そうですね…赤身の牛肉を丁寧に煮こんで、そこから香辛料と玉ねぎ、ジャガイモとかを煮込んでますね。それより怜さんは料理できたんですね」

「あっ、傷付いたで京君。今の言葉で言ったらあかんわ」

まあ実際の所、ここ一ヶ月の間に叩き込まれた事…竜華ですら信じてくれへん。

「す、すいません!この前会った時はそんな感じがしなかったからつい…」

目線が下に下がってるのは本当にしょぼくれた時の合図…ある意味、病的なまでに京君の事が解る。なんもかんも嫁さん’sが悪い。

「いいよ、別に。そんなに気にしてないから。それよりもな…」

話題を変えて彼と話していく。こんな機会は滅多に無いから。

「それなら俺も知ってますよ。実は…」

夢の世界の人達は私に実体験を教えてくれる。
京君が結婚して死ぬそれまでの過程を。
最初は皆嬉しそうに懐かしむように話してくれたけど最後になると皆泣いていた。

『私は救えなかった。愛していたのに彼を救えることができなかった』

だから皆がウチに協力してくれる。京君を救う為に京君が彼処に行ける為に。

「トキさん?」

何時の間にか彼が不思議そうな顔でこっちを見ていた。

「ごめん、京君に見惚れては」

私はそんな冗談を言いながら決意を固める。

この人を幸せにしようと。大きな借りがあるし、何よりウチはこの人が嫌いではない。

あと二週間もない。彼処に行かなければ彼は永遠に後悔し、悩む事になる。

彼はまだ鏡であり、無敗。待っててや京君…ウチが全部うまいことやるから。

ウチが京君を壊す(救う)。













京太郎「あのスープ…再現してみたいよな」

京太郎「誰かと遊びに行くか」

京太郎「豊音を誘ってみるか」

♪ー着信豊音

京太郎「噂をすればだな。もしもし」

豊音「おはよう、京太郎。まだ朝だけど大丈夫?」

京太郎「大丈夫だぞ。起きたのは二時間くらい前だし」

豊音「よかったよー。今日は予定はあるかな?買い物に一緒に行きたいんだけど」

京太郎「別にいいが皆はどうするんだ?」

豊音「エイスリンさんと塞は美術館、シロと胡桃は部屋でダラダラ」

京太郎「…美術館についていかないのか?」

豊音「そうしようと思ったけど京太郎と東京に来てから一緒に居ないから…迷惑だっかな?」

京太郎「いや…豊音は優しいな」

豊音「そ、そんな事は無いよ!」わたふた

京太郎「あるよ。それで何処で待ち合わせするんだ?」

豊音「も、もう…一時間後にこっちのホテル前でいいかな?」

京太郎「わかった。しっかりエスコートさせてもらうよ」

豊音「うん、期待してる」

ブチん…

京太郎「とりあえずもう一回シャワー浴びて準備だ」

カピー「パカパカ(……まさかな」寝転がっていて

ーーーーーーー

豊音「この時のために買っておいたワンピース…褒めてくれるかな?」服を選んでいて

白望「あれ…何処かに行くの?」

豊音「うん、ちょっと買い物に行くだけだよー」

白望「…」ワンピースを見ていて

豊音「ど、どうかしたのかな?」

白望「…貸し一つね」

豊音「あぅ…わ、わかったよ」

白望「あと雨に気をつけて」

豊音「雨が降るの?」

白望「……たぶん」







ホテルA前

京太郎「おーい」

豊音「あっ、こっちだよー」ワンピース

京太郎「ごめん、待たせた」

豊音「全然待ってないから大丈夫だよ」

京太郎「それならいいんだが…それで何処に買い物に行くんだ?」

豊音「アクセサリーとかかな…服は個人が終わってから皆で買うから」

京太郎「わかった。早速行くか」

ギュ…手を握られて

豊音「うん」

ーーーーーーー

豊音(ぷ、プロになってからしか買い物に来なかったから高い事を忘れてたよー)冷や汗をかいていて

京太郎「……」見ていて

豊音(真剣に見てるよ…あれ、絶対に買うとか言い出すからどうにかしないと)

京太郎(…………高い)心の中で焦っていて

豊音「……」

京太郎「……」無言で二人で妥協できる何かを探していて

豊音「あっ!」

京太郎(これだ)安価で造りがいいブローチを見つける

豊音「これいいよね」同じブローチを指差して

京太郎「そうだな、似合うと思う」

豊音「だ、だよね!」

京太郎「……」

豊音「……」

京太郎「同じ事を考えてたみたいだな」

豊音「ぷっ…そうみたいだね」

京太郎「なら俺がこれを買うから」

豊音「ダメだよー、私の買い物なんだから」

京太郎「……そう言われたら何も言えない。でもこれってデートだろ?」

豊音「ダメ。デートだけどそこはカッコつけなくていいんだよ」ニコニコ

京太郎「…わかりました」

豊音「それでいいんだよ」

豊音「それじゃあ、そろそろ帰ろう」

京太郎「あれ、まだ時間はあるぞ?」

豊音「今日は午後から雨らしいからしかたないよ」

京太郎「そうなのか…天気予報晴れだったのに」

豊音「シロが言ってたから多分あってる」

京太郎「…何故か納得できるな」

豊音「だね」

京太郎「言うのが遅れたけどさ…そのワンピース似合ってるぞ」

豊音「ありがとう。京太郎にそう言われると嬉しいよ」

京太郎「そ、そうか…でもあれだな、本当にドストライクで驚いた」

豊音「好きな人に合わせるのは当たり前だよ」

京太郎「うっ…は、恥ずかしいからやめてくれ」

豊音「照れてる京太郎が可愛いよ」ニコニコ








昼2.

京太郎「降りそうにないよな、雨」

ホテル探索

桃子「京太郎」

京太郎「おう、モモ」

桃子「何をしてるんすか?」

京太郎「いや、午後から雨が降るらしいからホテル探索でもしようかなって」

桃子「何言ってるっすか。昼からは晴れっすよ」

京太郎「いや、雨が降るんだよ」

桃子「…へんな京太郎っす」

京太郎「それよりモモはなにをしてたんだ?」

桃子「私は…」黙ってしまい

京太郎「どうかしたのか?」

桃子「…いや、なんでもないっす」

京太郎「…嘘だな」

桃子「どうしてそう思うっす?」

京太郎「……さびしそうだから」

桃子「寂しい…京太郎が居るじゃないっすか。だから寂しくないっす」

京太郎「そんな事をいってるんじゃなくて」

桃子「…京太郎は私が見えるんっすよね」

京太郎「ああ」

桃子「佳織先輩も見えるっす。天江さん、おっぱいさん、嶺上さん、コピーちゃん、悪待ちさん…たくさんの人が私を見えるっす。話せるっす。寂しくなんてないっすよ」

京太郎「……」

桃子「それに寂しいって言ったら京太郎は長野に帰ってきてくれるっすか?」

桃子「私が寂しい様に見えるのは京太郎が悪いっす。私はこんなに京太郎の事を想ってるのに。京太郎は私の事を想ってない。それが寂しいっす。それに他の女の子には優しくて、私には優しくないっす。どの人も私の後に知り合った筈なのに…京太郎は私の事が嫌いなんっすよね」

京太郎「それは違う」

桃子「違わないっすよ。ならなんで私を振ったすか。聞いたっすよ、悪待ちさんや奇術師の告白には応えたらしいじゃないっすか。コピーちゃんには将来の約束をしたって聞いたっす」

桃子「私には何もしてくれなかったのに!」涙目

京太郎「………」

桃子「ほら言えないじゃないっすか…あの人達を愛してるのにわたしを愛してはくれない。それは私が影が薄いから?」

京太郎「……」

桃子「…応えてよ、京太郎」

グッ…バッ…桃子を壁際に追いやって

桃子「えっ?」

京太郎「……30人だ」

桃子「なにがっすか?」

京太郎「おれが結婚しようとしてる人の数だ。その中にモモも入ってる」

桃子「……」

京太郎「冷静に考えればクズだ。数がおかしい。重婚が認められていても、30人と結婚しようとして全員を愛そうとしてる。世間は敵になる。マスコミのネタにされる。きっとろくなことにならないだろ。そのビジョンが視えてても俺は結婚するつもりだ」

桃子「…だからどうするっすか」

京太郎「俺はモモに一つしか聞かない。俺の側に居てくれるか居てくれないかだ」

桃子「…ずるいっすよ、それ。私は最初から選んでるじゃないっすか」

京太郎「そうだな。俺はクズだからな」

桃子「京太郎は馬鹿っす。知らないっすからね。私は逃がさない」

京太郎「それは俺の言葉だ」

桃子「私の言葉っすよ」









夕方

京太郎「雨か」

京太郎「……呼ばれた気がする」

カピー「パカパカ(はっ?」

京太郎「いや、なんかこう何かに呼ばれた気がしたんだ」

カピー「パカパカ(なんだそれ…何に呼ばれたんだ」

京太郎「……ドラゴン?」

カピー「パカパカ(……そうか」

京太郎「お、おい!突っ込みが無いと辛いぞ」

カピー「パカパカ(傘を二本持って行っておけ。折りたたみと普通のやつあるだろ」

京太郎「スルーされた?」

カピー「パカパカ(はやくいけ」

京太郎「ああもう、わかったよ」

スタスタ…ガチャ…バタン…

カピー「パカパカ(三匹目か…悪堕ちしてるが元々は善性。終わりの龍は目覚めてすらいない。主よ、モテるのはいいが大変な事になるぞ」

ーーーーーーーーーー

京太郎「てか雨凄いな」ホテルの外に出るもゲリラ豪雨並

京太郎「も、戻っても怒られるしな…仕方ないからぶらつくか」










竜華「最悪やで…」雨宿りしていて

京太郎「…どう考えても、歩くべきじゃ無かったよな」膝からしたが横殴りの雨ですびしょ濡れになるも歩いていて

竜華「…あれ、京太郎?おーい、京太郎!」

京太郎「えっ?あっ、竜華さん」近づいて行き

竜華「こんな所でなにしてんの?」

京太郎「いや、誰かに呼ばれた気がしたから傘を二本持って外に出たんです」

竜華「呼ばれたって誰に呼ばれたん?」

京太郎「ドラゴン?」

竜華「…もしかして白いの?」

京太郎「わかりませんが…あれ、信じてくれるんですか?」

竜華「最近、夢にドラゴンがでてくるねん。最初は私と同じくらいの大きさやったのに三日目くらいでもう8m位になってな…麻雀の打ち方もそのせいかちょっと変わってきてて…怜達に言おうと思ってもバカにされそうやから」

京太郎「ドラゴンに呼ばれたって言った俺に言ったと」

竜華「うん」

京太郎「なら俺を呼んだのは竜華さんですね」

竜華「えっ?」

京太郎「だって竜華さんは夢で白いドラゴンを見たんでしょ?俺を呼んだのもきっとそいつですよ」

竜華「…なんやのそれ」少しだけ笑い

京太郎「夢見の類は俺はわからないんですが…たぶん、心配しなくていいですよ。白龍は基本的にゲームとかでは良い奴ですから」

竜華「ゲームって…まあ、京太郎がそう言うなら少しだけ信じるわ」

京太郎「はい。あと、あんまり意味ないかもしれませんけどこの傘をよかったら使ってください。俺は折りたたみがあるんで」

竜華「折りたたみでいい。そっちの傘は大きいから京太郎が使いや」

京太郎「ダメです。風邪ひきますよ、ほら」傘を無理矢理渡して

竜華「ちょっ、京太郎!」

京太郎「それじゃあ俺は戻りますんで」折りたたみをさしても無駄と判断して全力で走って行く

竜華「もう、今度あったら説教や…でもありがとうな、京太郎」







夜1.

京太郎「風邪ひかないようにシャワーと温泉に入ってきた」

京太郎「雨も止んだから少しだけぶらつくか」

ーーーーーーー

理沙「京太郎!」

京太郎「うん?あっ、こんばんわ」

理沙「こんばんわ!」

京太郎「仕事の帰りですか?」

理沙「うん!」

京太郎「おつかれさまです」

理沙「京太郎、優勝おめでとう!」

京太郎「ありがとうございます。でも俺なんてまだまだですよ」

理沙「そんな事無い!京太郎強い!」

京太郎「そう言われると嬉しいですね」

理沙「ご褒美!」ぷんすか

京太郎「えっ?そんな別にいいですよ」

理沙「ダメ!」

京太郎「あぅ…それなら」

京太郎「なら今度、ご飯に連れてってくださいよ」

理沙「わかった!」

京太郎「はい、期待してます」

理沙「うん!今度迎えに行く!」ぷんすか


コンコン

京太郎「はい、ちょっと待ってください」

ガチャ…

良子「……」

京太郎「あれ、良子義姉さんどうしたんだ?」

良子「…健夜義姉さんと約束したそうですね」

京太郎「…何を?」

良子「誤魔化すんですか?」

京太郎「……」

良子「…ずるいですよ、義姉さんばかり」

京太郎「えっ?」

良子「いつも京太郎が頼ったのは健夜義姉さんだった…だから私は二年間留学してリセットしたかった」

京太郎「な、何を…」

良子「二年間でたまにしか会わなかったら京太郎も私に対する考えが変わると思った。だから努力したし、その為に英語の勉強もした。でも京太郎は変わらなかった」

良子「京太郎に必要だったのは私じゃなくて健夜義姉さん…」

バチン…京太郎が良子の頬をはたく

京太郎「それ以上言ったら怒るからな…」

良子「だって事実じゃないですか!」涙目

京太郎「それは義姉さんの勘違いだ」

良子「嘘です!」

京太郎「……俺は義姉さんが留学した時に見捨てられたと思った。だってそうだろ、約束を破ったのは良子義姉さんだ」

良子「わ、わたしは…」

京太郎「護ってくれるって言ったのに義姉さんはなんの相談も無しに海外に留学した。それは裏切りじゃないのか?」

良子「…っ!」

京太郎「最初に裏切ったのは良子義姉さんだ」

良子「そ、そんなつもりは…」

京太郎「でも俺はそう思った。義姉さんが俺が健夜義姉さんを贔屓してると勘違いしてるように」

良子「……」

京太郎「落ち着いてくれ、良子義姉さん。すれ違ってるだけなんだ。俺は義姉さん達を贔屓した覚えはない。寧ろ胸があるから良子義姉さんの方を評価してる」

良子「…ふふふ、なんですかそれ」涙目だが笑っていて

京太郎「なんですかって言われてもな…胸には浪漫が詰まってるからな」

良子「健夜義姉さんに言ったらキルされますよ」

京太郎「あっ…」冷や汗をながし

良子「黙っておいてあげますよ…すいませんでした、京太郎。私は貴方を裏切ったつもりはありませんでした。ですがあなたが欠片でもそう思ったなら私の責任です」頭を下げて

京太郎「……顔をあげて義姉さん」

良子「……」ゆっくりと顔をあげて

ギュ…京太郎が良子を抱きしめる

京太郎「一回しか言わないから…よく聞いておいてくれ」

良子「はい…」

京太郎「義姉さんを空港に見送った時、初めて行かないでと言おうと思った。健夜義姉さんが手を握ってくれてなかったらボロ泣きだった。俺は良子義姉さんが好きだ。家族として好きだし、男としても好きだ」

京太郎「…ケジメつけたら迎えに行く。だから待っていてください」

良子「…そんなに待てませんよ」

京太郎「できるだけはやく迎えに行く」

良子「約束ですよ」

京太郎「ああ…」

良子「…なら手付けだけもらっていきます」

チュ…







就寝前

From 獅子原爽

電話していいですか?

京太郎「…珍しいな」

♪ー

爽「も、もしもし!」

京太郎「もしもし、須賀ですがどうかしたんですか?」

爽「えっとあの…声が聞きたくて…すいません」

京太郎「明日の事ですか?」

爽「う、うん…」

京太郎「……爽さんがどの程度できるのか俺はしりません」

爽「うっ…」

京太郎「でも応援はしてます。勝ってください。全力で挑んでください。次はあるかはわかりません…だから試合を全力で挑んでください」

爽「……」

京太郎「ちょっとくさすぎましたかね…すいません」

爽「うんうん…ありがとう。頑張るから…勝つよ、優勝するから」

京太郎「…期待してます」

爽「おやすみなさい、旦那様」

ブチン…

京太郎「えっ?」

ーーーーーー

爽「…勝つから、絶対に勝つよ」泣いていて










早朝

京太郎「……女子個人か」

和「須賀君?」

京太郎「おう和、おはよう」

和「なにしてたんですか?」

京太郎「いや、目を覚ます為に下で珈琲を飲もうかなって」

和「…高校生の言葉に聞こえませんね」

京太郎「同期に言う言葉じゃないな」

和「そうですね……今日の個人戦どうなると思いますか?」

京太郎「男子より見応えはあるだろうな」

和「酷い皮肉に聞こえますね」

京太郎「皮肉だからな」

和「満足しませんでしたか?」

京太郎「……勝ったからいいんだよ」

和「…そうですか」

京太郎「それにだ…俺は孤独じゃないからな」

和「馬鹿ですね」

京太郎「ああ馬鹿だ」

和「笑えません」

京太郎「ごめんな…」

和「別にいいですよ、その代わり期待してますから」

京太郎「……強くなったな」

和「須賀君のおかげです」








Aブロック

宮永照
ハオ慧宇
荒川憩
宮永咲

龍門渕透華
神代小蒔
エイスリン
江口セーラ

小瀬川白望
佐々野いちご
薄墨初美
園城寺怜

Bブロック

妹尾香織
愛宕洋榎
天江衣
清水谷竜華

獅子原爽
辻垣内智葉
東横桃子
愛宕絹江

雀明華
石戸霞
姉帯豊音
モブA






治す事は善い事

祖母は私にいつもそう言って聞かしてくれた

それと同時にもう一つ聞かされていた。

荒川の血は自覚してはいけない

その言葉の意味を私は解らないでいた

両親に聞いても知らないとしか答えてくれない。

そして祖母は最後まで言葉の意味も教えてくれず死んでしまう

祖母が私に遺した遺品はチョーカーと小さな十字架。

十字架には祖母と祖父が刻まれていて、チョーカーには祖母のイニシャルと祖父ではないイニシャルが刻まれていた

私はその意味に気がついていた。だがその恐ろしい事実を誰かに伝える勇気は無かった。

優しかった祖母に限って、祖父が死んだあの日に一人泣いていた祖母が浮気なんかしているわけないと。

「でもなおばあちゃん…今の私になら解る」

気怠い身体を起こして天井を見つめる。

「愛したのはおじいちゃんで愛されたかったのは…傷つけられたかったのは知らない誰かやったんやね」

私の言葉に誰も答えてはくれない。首につけたチョーカーだけはその答えを知っているような気がした。

全国大会なんて正直、今はどうでもいい。それよりも彼を探して一秒でも長く側にて一ミリでも深く傷をつけて欲しい。

「でもこんな事言ったら嫌われるんやろな」

あの日、初めてあった時の夜に私はこの感情の存在を知った。全てを奪われて征服されたとベッドの上で感じ時に私の中で何かが壊れた…いや、壊された事を再認識する。

だと自覚した瞬間でもあった。


祖母が自覚したら駄目と言った存在を自覚した事によりソレは私を支配していく

「ああ…ずるいわ…本当にずるいわ」

須賀京太郎は知らない。私が肉欲に狂い、***になった事を…

「今日は頑張ろう…女子最強になったらいやでも相手してくれるやろうし」

服を着ながら私はそう呟いた。

首のチョーカーを確認して外に出ようとする。

「あれ十字架はどこいったんやろ…」

何か大事な何かを私はおいてきた感覚があった。

「まあ、見つかるやろ」

ドアを開けて外に出る。

「今の私にあれは邪魔やからな」

私はただの***なのだから。

誰かを愛する資格なんて私には無い

祖母は半端者だった

私はそうならない

私はこの感覚に全てを託す

だから待ってて、須賀京太郎

私は貴方を迎えに行きますから






「荒川さん?」

振り向くと須賀京太郎が居た

「おはよう須賀君。個人の応援?」

身体が疼き始める…迎えに行くつもりやったのになんで会うんやろ

「そうです。宮守の仲間と友人が出てるんで」

そこは嘘でも私の応援って言って欲しかったけどまあしかたない。

「その友人に私も入ってるんかな?」

意地悪な質問だ

「もちろん荒川さんも応援してますよ」

「それって私に勝って欲しいの?」

「…黙秘権を使います」

優しいな…もっとこう強く当たってくれてもいいんやけどな。そんなんじゃ、満足できひん。

「お、怒らないでくださいよ」

私が怒ってると勘違いしたのか少しだけ困った顔を浮かべていた。

「ならちょっとだけ屈んでもらえる?」

「えっ、あっはい」

彼は少しだけ屈んでくれる。もう無用心やで。

「少し疲れてるんと違う?」

彼の両頬を両手で触り、触診の振りをしてそういう。

「そうですかね?」

「そうやで」

嫌ではないみたい…なんで男なのに私より肌が手入れされてるんや

「おかしい」

つい口にしてしまう

「…何がですか?」

「なんもない」

答えたら女としてのプライドが折れる…あれ、でも私には関係ないか。両手を離す。

「なあ須賀君」

「はい?」

屈んだまま彼は私と目を合わせてくれる。

「私な、今日頑張るから少しだけでもいいから応援してくれる?」

「…ああ」

聞いた。応援してくれる…なら、これはそのお礼の前払い。

「……てるよ」

両手で彼の頬をはさみ、顔を近づける。唇に触れるその感触と暖かさに全身が震える。須賀京太郎から何かが私には流れ込んできた。

「っ…」

このまま押し倒したいけどそれはできない。逆レイプはあかん。

「あ、荒川さん!」

顔を離して彼をみると驚いた顔をしていた。

「お礼や、須賀君。私は勝ってくるよ」

足が軽い…背中に羽が生えてる感覚。右手と左手に物騒なモノを握ってるけど…これは須賀君の力や。

「私は君の***になりたいんやで?」

子宮の辺りに暖かさも感じる。
たったキス一つでここまで満たされるんか…

「それじゃあ、先に行くから」

抱かれたらどうなってまうんやろうか?








昼1

京太郎「今日で本戦出場者が出揃うんだな」

竜華「風邪はひかなかったんやな」

京太郎「えっ?あっ……怒ってます?」

竜華「別に…カッコつけて雨の中を走っていった事なんて怒ってないよ」

京太郎(……絶対に怒ってる)

竜華「それに…京太郎に会えて良かった」

京太郎「なんでですか?」

竜華「もうすぐ予選やろ。見ときや。うちも成長したんやで」

京太郎「はは…期待しておきます」

竜華「京太郎を追い越して行くで」

京太郎「言うだけならタダですからね」

竜華「そんな口聞けるのも今のうちや…うちは京太郎を護るぐらいに強くなるんやから」

京太郎「…」

竜華「顔が紅いで京太郎」

京太郎「あ、赤くないです!」

竜華「ふふふ、それじゃあそろそろ行くわ」

京太郎「はい…頑張ってきてください」

竜華「うん!」






昼2

京太郎「知り合いしか勝ってない気がする…」

廊下

智葉「……」自動販売機の前に立っていて

京太郎「どうかしたのか?」

智葉「うん?京太郎か…何か飲もうと思ったんだが財布を忘れてな」

京太郎「ははは」

智葉「わ、笑うな!」

京太郎「すいません…智葉さんもドジするんだなって」

智葉「私も人だからな」

京太郎「そうですね…何が飲みたいんですか?」

智葉「お茶…まあ、戻って誰かに借りる」

ポチ…ゴトン

京太郎「はい、どうぞ」

智葉「……人の話を聞いてたか?」

京太郎「借りに行くなら俺が驕りますよ」

智葉「…はぁ、変わらないな」

京太郎「何が?」

智葉「なんでも無い…それより試合を見ておけ。私が勝つからな」

京太郎「…シロ達も強いですよ?」

智葉「団体の借りはかえす」

京太郎「……」

智葉「それに京太郎が父との約束を果たしたんだ。私もそれに応えるつもりだ」

智葉「待っていろ、京太郎。私が今回も隣に居てやる」









京太郎「7割りが知り合いだった…楽しそうだな女子本戦」

慧宇「ご主…京太郎、こんな所でなにしてるんですか?」

京太郎「ハオか…いや、無性にアイスがたべたくなってな」

慧宇「食べ過ぎてはダメですよ。お腹を壊しますから」

京太郎「わかってるさ」

慧宇「ならいいです」

京太郎「…そういえば本戦出場おめでとう」

慧宇「えっ、あ、ありがとうございます」

京太郎「まあハオの実力だったら当たり前か」

慧宇「はい!私は負けません」

京太郎「そうだな…俺もハオが負ける姿があまり想像できない」

慧宇(き、期待されてる!!)

京太郎「明日も頑張って」

慧宇「はい!」






夜2

京太郎「…」うとうとしていて

京太郎「…寝よう」

「須賀の血を手に入れればそれでいいではないか!」

「ですがそれではあの子供は…」

「かまわん。ワシの命を聞かずに死んだ者たち…しかもあのおぞましい血を受け継ぐ存在なの子供だと思う必要は無い!」

「…それが当主としての決定ならば私達は従います」

「ふん、最初から…」

「ただしお忘れにならないように。須賀の血が濃い故に今はどうにでもなりましょう。所詮は神代の血には勝てません。ですが…あの子供の二分の一の血は…」

「黙らんか!ある訳がない!そのような事はあってはならんのだ!袂を別った二つの血が一つになるなど絶対に認めん!」

「……」

「この話は終わりだ。あれから目を離すな。奴が現れたら報告しろ」

「わかりました」

スタスタ…

「老いぼれが…京一郎様が生きておればこの様な事態にはならなかったものを」

トテトテ…

「霞か?」

「はい、おとうさま」

「あの子はどうしている?」

「となりのおへやでねています」

「そうか…」

「きょう…すがさまがどうかしたのですか?」

「心配する事はない」

「ですが…」

「霞」

「は、はい!」

「京太郎君の事は好きか」

「……」頷く

「そうか…」

「石戸は…いや、全ての分家は選択を迫られてるのかもしれんな」

ーーーーーーー

京太郎「… はっ…」起き上がって

カピー「パカパカ(どうかしたのか?」

京太郎「…いや、変な夢を見たんだが思い出せないんだ」

カピー「パカパカ(そうか。ならもう朝だから準備でもしておけ」

京太郎「えっ?…六時だと」

カピー「パカパカ(シャワーからだな」

京太郎「…そうだな」

スタスタ…

カピー「パカパカ(今頃になって思い出すとはな…」

カピー「パカパカ(…まあ、今となっては全てが遅いがな」








京太郎「会場に向かうか」

道中

アレクサンドラ「須賀京太郎」

京太郎「なんですか?」

アレクサンドラ「ネリーに幾ら渡した」

京太郎「なんの事だかわからないんですが」

アレクサンドラ「あの子が臨海関連の株を買い占めた」

京太郎「そうですか、良かったですね」

アレクサンドラ「…留学生があれ程の金額を持っている訳がない。何をしたんだ」

京太郎「俺は知りませんよ」

アレクサンドラ「俺は…か」

京太郎「はい、俺はです」

アレクサンドラ「君が転校するとつかんだ時に全力で臨海に抱え込むべきだった」

京太郎「…」

アレクサンドラ「須賀京太郎…私は君が化物に見える」

京太郎「昔、よく言われましたよ。人の皮を被った化物だと」

アレクサンドラ「そうか」

京太郎「それじゃあ俺はこれで」

アレクサンドラ「ああ」

スタスタ…

アレクサンドラ「人の皮を被った化物か…違うだろ。人の形をした化物が」

ーーーーーー

京太郎「カピーと話してたのは今の事だったんだな」










憩「よろしくなー」

照「よろしく」

咲「よろしくお願いします」

慧宇「よろしくお願いします」









慧宇(宮永照は様子見か)

照(…)

照魔境発動!

憩(この感覚…宮永照は様子見なんやね)

咲(お姉ちゃんは様子見…それ以前に衣ちゃんよりも強力な支配…)

慧宇(聴牌…)

憩(……調子に乗られると困る)

黒曜の大双翼発動!

照、慧宇「聴牌」

憩、咲「ノーテン」

照(どす黒い…ハオ慧宇と荒川憩の中身は混沌としてる。咲は京ちゃんのおかげで成長できたんだね…でも)

照「勝つのは私」小声








慧宇(荒川憩がおかしい。宮永照の鏡で半減させられた可能性がもある…)

憩(親の連荘はさせられへん)

ブラックジャック発動!

照(…京ちゃんのタラし)

憩「ツモ!2100.4000!」







憩(…聴牌できひん)

咲(カンできないよ…)

照(…やっかい)

コトン…

慧宇「ロン、7700」







照「チー」

憩「ポンやで」

コトン…

慧宇「ロン、3900」

憩「はい」

憩(…やっと真面に動けるな)

等価交換発動!







憩「ポン」

照(…聴牌できない。荒川憩の能力か)

咲(……)

慧宇(…勝つのは私です)

玉藻前発動!

憩「えっ?」

憩(ずれた…誰の能力?)

憩「聴牌!」

憩以外「ノーテン」









慧宇(…聴牌)

咲(…させない)

覇王覚醒

咲「カン!」

慧宇(小賢しい…)ゴゴゴ…

妲己 発動!

憩(それ以上はみとめられへんな…)

黒曜の大双翼発動!

憩以外「聴牌」

憩「ノーテン」








慧宇「立直」

咲「…カン」

覇王覚醒発動!

慧宇「……」

コトン…

憩「それ、チー」

ブラックジャック発動!

憩(あれ…これってあの槍?)

天沼鉾起動!

照(京ちゃんの槍!なんで?)

慧宇(今回は荒川憩を選ばれたんですか…)

コトン…ザシュ

憩「ロン、32300」







憩(……勝つ)

ロンギヌス起動

??「神は言っている。ここで死ぬ運命だと」

慧宇「っ!」

照「っ…」

咲「…?」

憩「ツモ、16000オール」



憩 108100
照 700
咲 5400
慧宇 -34200





荒川憩が勝ちました。
ロンギヌスは消滅しました。









廊下

京太郎「…」うとうとしていて

咲「京ちゃん?」

京太郎「…zzz」

咲「…寝てるの?」隣に座って

京太郎「…zzz」

咲「寝てるんだね…ごめん、京ちゃん。負けちゃったよ」

咲「皆強いね…荒川さんなんて最後、役満を二回もあがったんだよ」

京太郎「…zzz」

咲「くやしいなぁ…負けたくなかった」

京太郎「……」

咲「昨日ね、お姉ちゃんに言われたんだ…いつまでも京ちゃんに頼ってたらダメだって」

咲「…頼ってたのかな?ずっと京ちゃんと一緒に居てお母さん達の喧嘩も止めてくれて…でも京ちゃんの事は何も知らなくて」泣いていて

京太郎「俺がそう咲に望んだからだ」

咲「えっ?起きて…」

京太郎「俺は咲と普通で居たかった。過去の事や俺の事を知らない咲と普通の友達として付き合いたかった」

咲「…なんで?」

京太郎「一種の安全地帯みたいなものかな…誰の目も気にしなくていい人が“欲しかった”」

咲「なら今の私は京ちゃんにとっていらないの?」

京太郎「必要だ。俺と咲は友達だからな」

咲「でも京ちゃんと私は本当の友達になれないよ?」

京太郎「…全て知らないと友人になれないのか?」

咲「違うよ…私ね、京ちゃん。10歳の時におぼれた私を助けてくれた時から京ちゃんの事が好きなんだよ」

京太郎「はっ?」

咲「だから私が求める関係と京ちゃんが私に求める関係は違うの。私、宮永咲は須賀京太郎が好きです」

京太郎「……咲」

咲「っ…!なに」

京太郎「俺はお前の望んだ事をしてやる事はできない」

咲「私には望んだの事をさせたのに?」

京太郎「ああ…」

咲「…最低だね」

京太郎「そうだな」

咲「………京ちゃん」

京太郎「なんだ?」

咲「嘘をつくときに右頬が少し引き攣る癖は直さないといけないよ」

京太郎「えっ?」

咲「それに悪い事をしたって思ってるときに右足が少し動くのも直さないとね」

京太郎「お、おう…」

咲「それにね…京ちゃんが振る事なんて知ってた」

京太郎「……」

咲「私の予想だと和ちゃん、部長、東横さん、龍門渕さん、国広さん、天江さん、福路さん、妹尾さん…それにお姉ちゃんも京ちゃんの事が好き。多分、その事には京ちゃんは気づいてるよね?」

京太郎「…」一瞬だけ目が左を向いて

咲「はぁ…やっぱり知ってたんだ」

京太郎「…ああ」

咲「どうせ重婚しようとか思ってるんだよね?」

京太郎「…そうです」

咲「…私はその中にはいれないの?」

京太郎「いやだって…咲はいいのか?」

咲「京ちゃんが側にいてくれたらそれでいいよ」

京太郎「…だけど」

咲「だけどじゃない。私が決めた事だからいいんだよ」

京太郎「…」

咲「それにね…好きになった方が負けだから」

チュ…

咲「私は京ちゃんに今も昔もべた惚れだからね」ニコ











憩「よろしくですー」

白望「よろしく」

エイスリン「よろしくお願いします」

明華「よろしくお願いします」








憩(聴牌)

明華(はやいですね…)

風神に愛された少女発動!

白望(面倒だな…)

白望「ちょいタンマ…」

革新者発動!

明華(…遅かった)

白望(槍…エイスリンかな?)

開闢槍発動!

エイスリン(…それは許容できない)

時を超えた絆発動!

憩(…人の和了はとったらあかんよ)

黒曜の大双翼発動!

白望(…邪魔)

開闢の槍、コンマ判定成功

干渉能力を全て封印します

憩(…止めらない)

コトン…ザシュ

白望「ロン、16000」










白望(……勝つ)

最善を引き当てる者発動!

白望(こい…)

開闢槍発動!

エイスリン(これは無理かな…)

明華(なんで奪えないんですか!?)

憩(…負けたい、負けたないのに)

コトン…ザシュ

白望「ロン、国士無双32000」

憩 -23000
白望 73000
エイスリン 25000
親明華 25000


小瀬川白望が勝ちました。
決勝には起家のエイスリンが進出します。






B ブロック準決勝

一位石戸霞
2位獅子原爽

天江衣と豊音の支配系の能力により混沌とするも爽が親番東二局で逆鱗を発動。衣に倍満を当てる。連荘の時に霞が天照降臨を発動。豊音に役満をぶち当てる。結果、霞が一位になる。











昼2.


京太郎「長野勢は全滅か…」

廊下

京太郎「…」

慧宇「…あっ」京太郎を見つけて

京太郎「うん?あっ、ハオか」

慧宇「…すみませんでした」泣きながら謝って

京太郎「な、何がだ?」

慧宇「期待されてたのに…最下位になってしまって」

京太郎「その事か…別に泣く事ではないだろ」

慧宇「でも…負けは負けです…期待を裏切ったのも事実です」

京太郎「……」

慧宇「わ、私は…貴方の為に頑張ったのに…本当にすいません」

ギュ…抱きしめて

京太郎「なんかごめんな…俺のせいで泣かしたみたいで」

慧宇「そんな事はないです…私が結果をだせなかったから」

京太郎「冗談抜きでな…あの卓のメンバーならハオが勝つと俺は思った」

慧宇「っ!」

京太郎「荒川さんや照、雀さんも確かに強い。でもハオはもっと強い。荒川さんが何故か俺の槍を持っていた…いや、俺が多分何かをしたんだ。ごめんな、応援するって言ったのに」

慧宇「……私は京太郎に負けたんですか?」

京太郎「…」

慧宇「答えてください」

京太郎「…違う。勝ったのは荒川さんだ」

慧宇「…酷いですね」

京太郎「すまん」

慧宇「…いいですよ。私が知ってる京太郎はそう言う人ですから」

京太郎「……」

慧宇「ただもう少しだけこうさせてください…私を抱きしめてください」

ギュ…

京太郎「わかった…」

慧宇「ありがとう京太郎…私は…とても幸せです」





夜1.

京太郎「明日は決勝か」

京太郎の部屋

コンコン…

京太郎「はい、ちょっと待ってください」

ガチャ…

久「きちゃった」

バタン…

久「ちょっと、閉める事ないでしょ!」

京太郎「いやだって次会ったら孕ませてくれって言われた相手がきちゃったとか言ったら閉めるしかないだろ!」

久「ああ、その事…それは京太郎が私を迎えに来てくれる時の話でしょ」

京太郎「いやでも…」

久「叫ぶわよ?」

京太郎「はぁ…わかりました」

ガチャ…

久「それでいいのよ」

スタスタ

京太郎「それでなんのようですか?」

久「えっと京太郎に用はないの。ただカピーに用があるのよ」

京太郎「カピーに?」

久「ええ…少し確かめたい事がね」

京太郎「そうなのか…カピー」

カピー「パカパカ(なんだ主?ちっ…逆転者か…私に何か用か?」

京太郎「これでいいのか?」

久「ちょっとごめんね京太郎、これつけといて」耳栓を渡して

京太郎「……またか」耳栓装着

ギュ…手を握られて

久「信じられないけど…とりあえずやってみようかしら。カピー、貴女は喋れるのよね?」

カピー「パカパカ」

久「誤魔化すのね…そこまでは想定内よ。良い事を教えてあげる。カピバラはパカパカなんて鳴かないのよ」

カピー「パカパカ(う、嘘をつけ!そんな事はない!」

久「あちゃあ…夢の通りか」

カピー「パカパカ(計ったな!」

久「悪待ちは得意なのよ」

カピー「パカパカ(ふん…何が聞きたいんだ?」

久「…京太郎は助かるのかしら?」

カピー「パカパカ(なんの事だ?」

久「恍けても無駄よ。わたしは夢でみた」

カピー「……」

久「京太郎はもうすぐ…」

カピー「パカパカ(…そこまでだ」

久「…」

カピー「パカパカ(選択をするのは主だ。お前達は…ただ待っていればいい。終わりはもうそこまで来ている」

カピー「パカパカ(選ばなかった人間が選ぶ事を選択した主に近づくな」

京太郎「…なあカピー」

カピー「パカパカ(なんだ主?」

京太郎「久を虐めるなよ」

カピー「パカパカ(ふん…私は私の意見を言っただけだ」

京太郎「ツンデレだな、カピー」

カピー「パカパカ(馬鹿者」

ーーーーーーーーー

夜2

京太郎「何があったんだろう」

コンビニ

爽「京太郎君!」

京太郎「爽さんか。決勝戦進出おめでとうございます」

爽「ありがとう。明日も頑張るから」

京太郎「激戦になりますよ」

爽「大丈夫…勝つのは私だから」

京太郎「シロ達も強いですよ」

爽「……それでもだよ。私が勝つ」

京太郎「…そうですか。全員が知り合いですから特別に応援なんてできませんがベストを尽くしてください」

爽「うん、ありがとう京太郎君」

ーーーーーーー

就寝前

カピー「……」布団のど真ん中で丸まっていて

京太郎「あ、あのカピー?」

カピー「パカパカ(なんだ?」

京太郎「なんだじゃなくて…寝れないんだが」

カピー「パカパカ(そうか」動かず

京太郎「…なんで拗ねてるんだ」

カピー「パカパカ(…ふと思った。主にとって私はなんだ?」

京太郎「家族だろ」

カピー「パカパカ(いや、待てそこはカピーといって私の長々とした心境を聞くところじゃないのか?」

京太郎「それは無いわ。俺にとってカピーは家族だ。それ以下でもそれ以上でもない」

カピー「パカパカ(ははは…そうだな主はこんな人だったな」

京太郎「おうよ」

カピー「パカパカ(なあ主、私との約束は覚えているか?」

京太郎「散歩に行く約束だろ?」

カピー「パカパカ(それもある。最初に交わした約束のことだ」

京太郎「最初に?ああ…覚えてるぞ」

カピー「パカパカ(まもれそうか?」

京太郎「どうだろうな…そもそもカピーがいるから約束は果たされてるんだけどな」

カピー「パカパカ(ふん…馬鹿者が。そんな事を言っている場合ではないんだぞ」

京太郎「…そうなのか?」

カピー「パカパカ(そうだ。明後日に行くつもりなんだろ?」

京太郎「ばれてるか…ああ一人でなのかは解らないが墓参りに行ってくるつもりだ」

カピー「パカパカ(怖いか?」

京太郎「…怖いさ」

カピー「パカパカ(それでも行く事にしたんだろ?」

京太郎「ああ」

カピー「パカパカ(……なら餞別をやろう」

京太郎「餞別?」

カピー「パカパカ(餞別だ…目を瞑れ」

京太郎「お、おう」目を瞑り

ギュ…なにかに抱きしめられて

??「幸せになれよ、主…」耳元で

京太郎「えっ?」目を開けるがカピーが居なくなっていて

京太郎「おい、タチの悪い冗談はやめようぜ…カピー居るんだろ?」

シーン

京太郎「どうなってるんだ?」