第二部
怜外伝・第三部

~全国大会会場付近~

京太郎「はぁ…また買出しか」

京太郎(東京に来てまでこれだもんなあ)

京太郎(…)ウーン

京太郎(まあ、良く考えたら)

京太郎(交通費も宿泊費も余計にかかるのに連れてきてくれたんだから)

京太郎(仲間だって認めてくれてるってことだよな)

京太郎(出来る事は頑張ろう…)

ドンッ

???「あたっ」

京太郎「わっ」

京太郎「す、すみませんでした!お怪我ありませんか?」

???「あたた…気ぃつけぇ…」

???「って、もしかして京ちゃん?」

京太郎「えっ?」

京太郎「あれ、せーちゃん?」

セーラ「おー!やっぱり京ちゃんや!」

京太郎「すっげー!偶然だなー!」

ガシッ ←肩組んだ

セーラ「あはは!久しぶりやなー!」バンバン

京太郎「おう、元気だったかー?」

セーラ「元気も元気やで!」


~ちょっと離れた所~

船Q「あ、あれ先輩ちゃう?」

泉「あ、本当ですね」

船Q「誰かと話してるね」

泉「なんか、すごいイケメンやないですか…?」

船Q「…」

泉「…」

コソコソ


セーラ「京ちゃん東京の人やったん?」

京太郎「いやあ、長野だよ長野」

セーラ「長野?」ウーン

セーラ「…」ウーン

セーラ「ああ、九州やっけ!」ポンッ

京太郎「えっ、ひどくない?」

京太郎「九州じゃないって。つーか大阪から来たなら途中で通過しただろ?」

セーラ「あ、ああ、そうやったかな、通った通った!」←分かってない

京太郎(分かってんのかな…)


セーラ「あれ、じゃあなんで東京におるん?」

京太郎「ああ、大会でね。今日はオフだけど」

セーラ「へー」

セーラ(運動出来そうやし、サッカーかなんかかな?)

京太郎「せーちゃんは?」

セーラ「オレも大会やで!」

京太郎「ほー」

京太郎(運動出来そうだし、サッカーかなんかかな?)

セーラ「あ、そうや、怜達も来とるんやで」

京太郎「おー、来てるのか!久しぶりに会いたいなあ」

京太郎(せーちゃんの応援かな?)

※エースです


セーラ「会いに来ればええやん。怜も喜ぶで?」

京太郎「そうだな、元気になった姿も見たいし」

セーラ(完治したわけやないけどな…)

セーラ「んじゃ早速今から…」

京太郎「って、ああ!しまった!買い出し中だった!」

セーラ「え?」

京太郎「ちょっと今すぐは無理だ。せーちゃんケータイ貸して」

セーラ「あ、ああ、えーっと、どこやっけな…」ゴソゴソ

京太郎「あ、いいやいいや」メモメモ…ビッ

京太郎「これ俺の番号だから、後で連絡してくれ」

セーラ「お、おーきに…」

京太郎「じゃ、ちょっと急がないと…またなー!」タッタッタッタ

セーラ「せわしないなあ…」


船Q「センパーイ」

セーラ「お?おー!」

船Q「ちょっと今の誰ですか?」

泉「まさか…先輩の彼氏…?」

セーラ「いやいや、ちゃうわ。弟分?的なアレや」ウンウン

セーラ「むしろ、怜にとっての白馬の王子様みたいな感じやな」

船Q「くわしく」

セーラ「とりあえず暑いしファミレスでも入らん?」


~ファミレス~

セーラ「…ちゅーことがあってなー」

船Q「へぇーずっとおんぶしとったんですかー」

セーラ「うんうん」

船Q「それって、王子様ってより白馬のほうやないですか?」

セーラ「おまえ結構ひどいこと言うな…」


泉「でも王子様かー。確かにかっこよかったですね~。東京のかたですか?」

セーラ「いや、えーっと…ナガ…ナガサキ?」

船Q「えっ、九州のかた?」

セーラ「ちゃうちゃう。ナガサキやなくて…ナガ…ナガ」

セーラ「うーん…(大阪よりは)ここに近いはずやねんけど」

船Q「ここに近い…って、もしかして永田町!?」

セーラ(ナガタ…そうや、確か3文字やったな)

セーラ(町の名前なんて知るわけ無いやん、まったく京ちゃんはー)

セーラ「そう、多分それや!」

船Q「政治家の息子さんとか!?」

セーラ「えっ」

泉「リアルに王子様かも知れんですねー…」ポーッ

セーラ(京ちゃんスゴイ子やったんか…)


※ホテルに戻り、準々決勝ミーティングの集合時間のお話とかした後

セーラ「んじゃー風呂入ったらまたくるわ~」

竜華「はーい、待っとるでー」

セーラ「あ…そうや怜」

怜「んー?」

セーラ「ほい、これ」ピラッ

怜「ん?なんなん?電話番号?」

セーラ「後でここにかけてみ?」ニヤッ

怜「えっ、なんなの?」

セーラ「まーえーからえーから!ほなまたあとで~」ヒラヒラ

怜「えっ、ちょ」

バタン


※そしてミーティングを経て夜

怜「はー、明日勝てるやろか…」

怜(こういう時は京ちゃんのハンカチを眺めるのが一番や…)ゴソゴソ

カサッ

怜(あ…さっきの電話番号…)

怜(ミーティングとかやってて、すっかり忘れとった…)

怜「はぁ…誰やねん」

怜「くだらないイタズラやったら承知せんよ?」ピッピッピ

prrrrr… prrrrr…

『はい、須賀です』

怜「」

『…』

怜「」

『…』

怜「」

『もしもし…?』

怜「あ…」

プツッ

怜「えっ…」

『』シーン

怜「えええええ」

怜「…」フリフリ

怜「…」ブンブン

『』シーン

怜「画面真っ暗…ケータイ壊れてもうた…」

怜「…」


~サービスシーン~

竜華「ふんふ~ん♪」 ←また入浴中

ドンドンドンドン

竜華「ひぃっ!」ビクゥッ

「リューカー!」

ドンドンドンドン

「リューカー!タスケテー!」

竜華「わわわかったからちょっとまってー!」


船Q「で、結局原因が分からず、うちが呼ばれたと…」

竜華「はい…」

怜「なんとかしてや…」

船Q「…」ウーン

船Q「今日充電しました?」

怜「えっ」

船Q「…」

カチッ

怜「あ、充電中になった…」

船Q「ただの電池切れですやん…」

怜「なんかごめん…」

船Q「…」

船Q「というか…」

船Q「電話するだけなら、清水谷先輩に借りるとか公衆電話とかありますやん…」

怜「あっ」

竜華「あっ」

船Q(これはひどい)


船Q「清水谷先輩はともかく、園城寺先輩はいつも冷静ですのに、どないしたんですか?」

怜「ちょっと焦ってもうてな…」

竜華(あれ?さりげなく酷い事言われた?)

船Q「あれですか?例の『京ちゃん』ですか?」

怜「うん」コクコク

船Q「江口先輩から聞いた感じ、ええとこの坊ちゃんらしいですね」

竜華「えっ、そうなん?」

船Q「永田町住まいで、お父さんが政治家らしいですよ?」 ←完全に尾ひれ

怜・竜華(京ちゃんスゴイ子やったんか…)

船Q「乗馬とかも出来るかもしれませんね」

怜(京ちゃんと…白馬に二人乗りとか…///)ウフフ アハハ

船Q(園城寺先輩が…ニヤニヤしてる…やと…)


船Q「じゃ、おやすみなさい」

バタン

怜「…」

竜華「…」

怜「さすがに今からかけるのはまずいやろか…」

竜華「もう夜中やしね…」

怜「…」ウッ

竜華「あ、明日試合終わってからかければええやん!」

怜「う、うん。そーする…」ショボーン

怜(明日は速攻で終わらせな…)


※で、先鋒戦後

玄「」チーン

怜(阿知賀の子には悪いけど、読みやすい相手で助かったわ…)


怜(さて、電話を…)ゴクリ

怜(充電も3つついとる)ドキドキ

怜(アンテナも3本たっとる)ドキドキ

怜(い、いくで)ピッピッピ

prrrrr… prrrrr…


~京太郎サイド~

ヴィーン ヴィーン

京太郎(ん、昨日の番号だ)

京太郎(イタ電?じゃなかったのかな?)

京太郎(まあ、出てみるか)ピッ

京太郎「はい、もしもし?」

『あ、あの、怜でひゅ…ですけど』

京太郎(噛んだー!)

京太郎「って、怜かー!」

『あ、うん、昨日は急に電源切れてもうて、ごめんな』

京太郎「そっか、イタ電かと思ったよ」

『面目ない』

京太郎「そーいや、東京来てるんだろ?久しぶりに会わないか?」

『あ、も、もちろん!今すぐでもええで!』 ←良くない

京太郎「さ、さすがにすぐには無理だって」

京太郎「うーん、明日の夕方に○○駅とかでどうだ?」

『じゃ、じゃあそれで!』

京太郎「あ、そろそろ切らないと。んじゃ、せーちゃんたちにもよろしくなー」

『う、うん。明日楽しみにしとるで!』

京太郎(咲も誘ってみるかー)


怜「竜華ぁー!で、デートに誘われてもうたー!」

※この温度差である


~翌日夕方・○○駅~

怜「…」ソワソワ

怜(良く考えたらデートなんて初めてやん)ドキドキ

怜(あ、汗とかにおわんやろか?)クンクン

怜「…」ソワソワソワソワ

京太郎「お、怜ー!」

怜「あ、京ちゃん」モジモジ

京太郎(なんだこれちょっとカワイイ)

京太郎「早いなぁ」

怜「い、今来たとこやで」

京太郎「そっかそっか、それなら良かった」

怜「えへへ」

京太郎「あれ、せーちゃんとりゅーちゃんは?」

怜「えっ」

京太郎「えっ」

怜(何言うてんのこの子…)イラッ

怜「あ、ああ、用事あるて…」

京太郎「そっか、じゃあ二人か、咲も用事あるって」

怜「そうなん?残念やわー(棒)」ジトー

怜(咲ちゃんも空気読んどるのに、本当にこの子は…)イライラッ


怜「…」ツーン

京太郎「と、怜なんか怒ってる?」アセアセ

怜「べっつにー…」

怜(しかし、なんかアピールせんと、この子はあかんやろな)

怜(アピール、うーん…)

怜(そ、そや、色仕掛けや)ピコーン

怜「京ちゃん、また前みたいに手つないでくれる?」

京太郎「ああ、オッケーオッケー」

怜「ほな、お言葉に甘えて」ギュ

京太郎「はいはい」

怜「…」ピトッ

京太郎「ん、ちょっとひっつきすぎじゃないか?」

怜「あててんのよ」

京太郎「ん、なにが?」

怜「」

京太郎「???」

怜「…」ギュー

京太郎「ど、どうした?急に強くしがみついて」

怜「…」ムギュー

京太郎「大丈夫か?もしかして苦しいのか?」

怜「…」

怜「いろんな意味で苦しいわ…」ガックリ


京太郎「つらいならそこの日陰で待ってろよ。ちょっと飲み物買って来る」タッタッタ

怜「あ、そうやなくて…」

怜「って、行ってしもた」

怜「ふぅ」

怜(あんなぬるいアピールじゃあかんかなぁ)

「ラッシャーセー」

怜「ん?なんやろ?」

「マージャングッズアルヨー」

怜(ちょっと見てみよかな)


露天商「お、嬢ちゃんどうだい?麻雀グッズだよっ!」

怜「へーいろいろあるんやなー」

露天商「じっくり見ていっておくれよ!」

怜「これは、点棒のキーホルダー?」カチャカチャ

露天商「おう、お目が高いね!実はこれ、ここをこうするとね…」

怜「ふむふむ…」

「トキー」

怜「あ、京ちゃん」

京太郎「大丈夫なのか?」

怜「うん、京ちゃんの早とちりやで」

露天商「お、彼氏さんの登場かい?」

京太郎「や、友達です」

怜「」ソクトウ…

露天商「そ、そうかい」

露天商(そこは嘘でも肯定しとけよ…)


京太郎(怜が手に取ってるのは…)

京太郎「点棒の形のキーホルダー?」

怜「あ、うん…」

露天商「おうよ!千点だから千円だ!」

京太郎「百点のやつなら?」

露天商「千円だ!」

京太郎(変わらないじゃん…)

怜「…」ジー

京太郎「ん、怜はそれ気に入ったのか?」

怜「あ、いや」

京太郎「気に入ったなら、退院のお祝いに買ってやるよ」

怜「え、ほんまに?」

京太郎「まあ、今更かもしれないけど」

怜「ううん、そんなことない、嬉しいで!」

京太郎「じゃあ、これください」

露天商「まいど!」

怜「一生大事にするで」ニッコリ


怜「♪」ニコニコ

京太郎「怜は麻雀出来るのか?」

怜「うん、まあそこそこ」

京太郎「今度教えてくれよ。俺まだ初心者でさ」

怜「教えられるほど上手くないよ。そういうのは竜華のほうがええかな」

怜「京ちゃんこそ、今度乗馬教えてや」ワクワク

京太郎「えっ、なにそれ?俺乗れないけど?」

怜「えっ」

京太郎「いくら長野の田舎者だからって、馬乗れるやつなんてそうそういないぞ?」ハハハ

怜「えっ」

怜「京ちゃん乗馬が趣味のセレブで、都内を一望できる高層マンションで一人暮らししてるんやないの?」

京太郎「そのような事実は無い」

怜「セーラがそう言ってたから…」 ←言ってない

京太郎(せーちゃんの勘違いもありそうだけどさ…)

京太郎(絶対尾ひれついてるだろそれ…!)

怜「でもかえって安心したわ、セレブとかって息苦しそうやし」

京太郎「だな、庶民が一番!」

京太郎「あ、そういやさっき買った飲み物」ホイ

怜「ありがとう」

怜「て、グレープフルーツか…。ごめん京ちゃん、私これ飲んだらあかんねん」

京太郎「えっ」

怜「食事制限で、ごめんな…」

京太郎「そうだったのか、先に聞いとくべきだったなぁ」

京太郎「どういうのなら飲める?」

怜「うーん…あっ」

怜「きょ、京ちゃんが今飲んでるやつとか…///」

京太郎「スポーツドリンクならオッケーか、じゃあ買っ」

怜「あっ、そ、それでええよ…?///」

京太郎「えっ、俺の飲みかけ?でも半分ぐらい飲んじゃったぞ?」

怜「私そんなにぎょーさん飲めんから、そのぐらいが丁度いいんよ」

京太郎「そうか、なら」ホイ

怜(やった!)

京太郎「しかし、食事制限ってのも大変そうだな」

怜「うん、好きなもの食えんのは少しきついかな」

京太郎「だよなぁ」

怜「まあ、余命宣告でもされたら、好きなもんぎょーさん食うたるわ」ハハハ

京太郎(あんま笑えんぞそれ…)


京太郎「なんかこの公園カップル多いなあ」

怜「そ、そやね…///」

怜「京ちゃん、私達って他からどう見えるやろか?///」

京太郎(これはネタフリだな?)ピコーン

京太郎「うーん…」

京太郎「兄妹?」ニヤリ

怜「どういう意味やねん」ピョンコピョンコ

京太郎「…」

怜「…」ピョンコピョンコ

京太郎「…?」

怜「…」ピョンコピョンコ

京太郎「あっ…」

京太郎「…」シャガミ

怜「…」ポカ

京太郎「いてっ」

怜「はぁーはぁー」

京太郎「なんかごめん」


京太郎「じゃーお姫様とボディーガードってのはどうだ?」ニヤリ

怜「えんだあああってアホか、そんなん…」

京太郎「…」シャガミ

怜(いや…ありか?)

京太郎「…」

怜(ええかも?出会いもそんなんやったし)

京太郎「…」

怜「って、京ちゃん、なにしとんの?」

京太郎「あれぇ…?」セッカク シャガンダノニ


怜「少し疲れてもうた…」

京太郎「んじゃあ、そこのベンチでちょっと休むか」

怜「うん」


怜「夏とはいえ、もう暗くなってきたなあ」

京太郎「そうだなあ」

怜「…」

京太郎「…」

怜「えい」コテン

京太郎「うおぅ」

怜「京ちゃんの膝枕、少し硬いなあ」

京太郎「いきなり頭乗っけてきてそれかい!」

怜「ふふっ、硬い枕も嫌いや無いで?」

京太郎「そりゃ、光栄でございますね…」

怜「…」

京太郎「…」

怜「もうこんな時間やなあ…」

京太郎「そうだなあ」

怜「そろそろ帰らんとなあ」


~駅・改札~

怜「今日は逢えて良かった」

京太郎「ははは、なんか二人きりだったし、デートみたいになっちまったけどな」

怜「もー、京ちゃんはー」ピョンコピョンコ

京太郎「へへっ」シャガミ

怜「…」ジッ

京太郎「…」

怜「…」ジー

京太郎「?…なん」

チュッ

京太郎「!?」

怜「ふふっ」ニコッ

京太郎「と、怜…」ドキドキ

怜「私ははじめからデートのつもりやったよ?」

京太郎「えっ…?」

怜「これ」ピラッ

『トキが早く元気になりますように』

京太郎「あの時のハンカチ?」

怜「つらい時も、これ見たら勇気もらえた。頑張ってこれた」

怜「私強くなれた。それも全部京ちゃんのおかげや」ニコッ

京太郎「俺は何も…」

怜「ま、全部は言いすぎやけど、半分ぐらいはほんまにそう」

京太郎「…」

怜「ここで再会できたのも、きっと運命やと思うとる」

怜「京ちゃん。きっと京ちゃんは、はっきり言わんと分からんやろから、はっきり言うで」

怜「私、京ちゃんのこと好きやねん。友達としてでなく、恋愛の対象として」

京太郎「っ…」

怜「急にこんなこと言われても困るやろな」アハハ

怜「返事は…次逢うた時でええわ。腹決まったら、またデートに誘ってや」ニコッ

怜「ほな、またなー」ヒラヒラ

京太郎「…」ドキドキ

京太郎(怜…俺は…)


~翌日・街中~

京太郎(はぁ…告白されたのなんて初めてで…さっぱり頭がついてこない)

京太郎(確かにずっと気になってはいたんだよな。それが恋かは分からないけど)

京太郎(怜…可愛いよなぁ…胸ないけど)

街頭モニター『江口セーラ選手の登場です』

京太郎(えっ、せーちゃん?)チラッ

京太郎(って、女装してるー!?)ガビーン

京太郎(大会って…麻雀だったのか?人員不足?)

京太郎(うーん…来年、部長が居なくなったら、俺も女装考えないと駄目かなあ…)

京太郎(やけに背が高い人もいたし、いけるかな…?)

京太郎(『京子でーすっ♪』)

京太郎(ないな…)


京太郎(せめて福山潤さんぐらいに高い声が出せればなあ…)

ザワザワ

モブ男「そういや、この千里山の先鋒、試合後に倒れたらしいぜ」

モブ朗「へー、なんでまた?」

モブ男「なんか体力使い果たしたとかなんとか?」

モブ朗「先鋒って、園城寺怜だっけ?確かにひ弱そう…」


京太郎「今の話もっとくわしく教えてくれませんか?」ガッ

モブ朗「えっ…ちょ、ちょっと…///」ポッ


京太郎「ありがとうございました!」

モブ朗「いえいえ…///」


京太郎「怜…そうだ、電話!」

ピッピッピ

prrrrr… prrrrr…

『もしもし』

京太郎「と、怜か?俺…」

『竜華やけど…京ちゃん?』

京太郎「りゅーちゃん?怜は!」

『倒れて病院直行やったから、ケータイ置きっぱなしになってもうてな』

京太郎「やっぱり倒れたのか…大丈夫なのか?」

『わからん…うちもついて行きたかったんやけどな』

『怜がつないでくれた試合、放り出したら怒られてまうしな…』

京太郎「そうか…」

『良かったら、京ちゃん行ってくれる?場所は…』

……

京太郎「怜、待ってろよ!」

~病室~

怜(はぁ、ただの疲労やって言うたのに、色々検査されて面倒やったわ)

怜(とりあえず検査着からマイパジャマに着替えよか)ヌギヌギ

京太郎「トキィー!!」ガラッ

怜「」パサッ

京太郎「」

怜「…」

京太郎「…」

怜「…」

京太郎「…」

怜「…」

京太郎「…」ピシャッ

トントン

怜「着替え中ですー…」


怜「…」

京太郎「…」

怜「見た…?」

京太郎「…」

怜「見たよね…?」

京太郎「い、いや…」

怜「目ぇ合ったもんね…?」

京太郎「はい、見ました…」

怜「…」

京太郎「…」

怜「もうお嫁に行けない…」ヒックヒック

京太郎「ぇぇぇ」ダラダラ


怜「…」ヒックヒック

京太郎「と、怜」

怜「…」ヒックヒック

京太郎「昨日と今日、色々考えたんだけど」

京太郎「怜と居ると楽しくて」

京太郎「仕種とかも可愛くて、でも時折見せる大人びた表情は綺麗で」

京太郎「昨日、告白された時もすごくドキドキして」

京太郎「今日、倒れたって聞いた時も、居ても立っても居られなくて」

京太郎「だから、なんというか」

京太郎「俺で良ければ付き合ってください!」

怜「京ちゃん…」

怜「よろこんで」ニコッ


京太郎「って、嘘泣きだったのかよ」

怜「えへへ…女の子は魔物やで」テヘペロッ♪

京太郎「はぁ…俺頑張ったよ」

怜「うん、私すごく嬉しいで」

京太郎「でもまあ、昨日の怜の方が頑張ってたしな」

怜「えへへ」

怜「まあ、こんなに早く再会して、返事もらえるとは思ってなかったけど」

怜「過労様々やな」アハハ

京太郎(あんま笑えんぞそれ…)


怜「でも良かったわ。これでお嫁に行けるわ」

京太郎「えっ」

怜「えっ」

京太郎「ちょ、ちょっと気が早すぎないか?」

怜「ええ?もう子供の名前まで考えてあるんやで?」

京太郎「いや、それは流石に引くわ」

怜「でも京ちゃんのせいでお嫁に行けないんよ?」

京太郎「…」

怜「…」

京太郎「いくら無いからってブラくらいはつけるべきだと思う…」

怜「そりゃ、普段はつけとるわ!ただ、あの時は検査があったから…」

怜「って、失礼な事言わんかった?」ジト


怜「お医者さん以外で、男の人に見られたの初めてなんよ?///」

京太郎「///」

怜「責任…取ってくれるんやろ?///」

京太郎「い、いや…だからそれは気が早いと言うか…」

怜「…」ジー

京太郎「つーかまだ結婚できる歳じゃないし?お互いを良く知ってからだな…」アタフタ

怜「そっか、遊びなんや…」フルフル

京太郎「えっ…」ダラダラ

怜「遊ぶだけ遊んで…捨てる気なんや…」ヒックヒック

京太郎「ちょ…違う!そんな気は!」

怜「…」ヒックヒック

京太郎「真剣に考えるから」

怜「…」ヒック

京太郎「…」

怜「じゃあ、お婿さんになってくれるん…?」

京太郎「お、大人になったらな…」

怜「わぁい!」

京太郎「ちくしょう、やっぱり嘘泣きか!」


怜「そうそう、京ちゃん、これ」チャッ

京太郎「ん、昨日買ったキーホルダー?」

怜「うん、点棒のやつ。実はこれただのキーホルダーやないねん」

京太郎「ほうほう」

怜「ここを押すとな?」カチッ

『じゃあ、お婿さんになってくれるん…?』

『お、大人になったらな…』

京太郎「」

怜「なんと、思い出録音機能が」

京太郎「」

怜「おもちゃみたいなもんやし、一言二言しか録れんけどな」

京太郎「」

怜「ふふふ…ええの録れたわ」

京太郎「え…」

怜「一生大事にするで」ニッコリ

京太郎「えええええええ!」

「京ちゃん」


「リーチ!」

おわり

おまけ

※リーチの後、病室で雑談

京太郎「しかし、怜は俺のどこがそんなに気に入ったんだ?」

怜「まあ、まずあの出会いやな」

怜「あの時、実はすごい怖かったし、颯爽と現れたヒーローに見えたよ」

怜「いざ逃げ始めた時も、私体力ないし、足も前に進まんし」

怜「夢の中で逃げてる時みたいなフワフワした感じに思えて」

怜「でも、そこに悪い奴から姫を救い出す王子様が現れたんやで?」

怜「そんな少女漫画みたいな展開、キュンとくるやろフツー」

京太郎「そ、そんなもんかな?」

怜「端的に言うと吊り橋効果?」

京太郎「台無しだよ」



怜「まあ、一目惚れに近い感じやったかなあ」

京太郎「そんなこともあるのかあ」

怜「あんた、それ否定したら電車男とかどないするん?」

京太郎「また懐かしいネタを」

怜「ま、なんにせよ、京ちゃんはナンパから助けてくれたんやから」

怜「ナンパ男やな」

京太郎「それだと俺がナンパしたみたいじゃないですか?」



怜「まあ、その後も、一緒に行動しとるうちに」

怜「優しいところとか、面白いところとか見えてきて」

怜「ああ、気が合うし、ええなあって」

怜「ハンカチも駄目押しやったわ…あれ、すごく嬉しくて」

京太郎「そ、そうなのか?友達にもあれぐらいするだろ?」

怜「そうやって沢山の女を泣かせてきたんやね…」ジトッ

京太郎「ええ?いや、ないない。そんな物好きいないだろー」ハハハ


咲「くしゅん!」

優希「くしゅん!」

衣「くしゅん!」

照「くしゅん!」

池田「くしゅん!」

ハギヨシ「ふっ…」

モブ朗「くしゅん!」


怜「よっ、ナンパ男」ジトー ←何かを感じ取った

京太郎「だからそれは人聞きが悪すぎるからね…」

おわり
最終部