五月六日



京太郎「…義姉さん達が帰って来なかった。飲み会って言ってたけど間違いなく嘘だな」


デパート キャップ

京太郎「…デパートの安売り戦争に出かけるか。旅行行く前に肉とか使い切ったし…さあ、戦争だ」

ーーーーーーー

京太郎「ハァハァ…各種野菜確保…マジであんなに必死なんだよ奥様方は…次は肉だな…」

??「あっ、これ安い。皆の健康を考えると後はお肉かしら?」

京太郎「やってきました…メイン戦争、国産牛肉ブロック3キロ…お一人さま二つまで。70%OFFだから…これは負けてられない」

??「あらあら…何故こんなに殺気だってるのかしら」肉売り場のど真ん中にいる

アナウンス「今から国産牛肉の70%…」

ダダダダ…←殺気立つ奥様方の群れ

京太郎「……負けるかー!」同じく走る

??「えっ、えっえ!」巻き添えをくらい揉みくちゃになる。

京太郎「二つ確保!……あっ」

??「ちょっと…すいません…通して…」

京太郎「たすけるか…」

ギュッ…

京太郎「こっちです」

??「えっ?」

??「あ、ありがとうございました」息をきらし、両目を開けている

京太郎「いえ、困ったらお互いさまですよ」

??「それでもです。本当に助かりました」

京太郎「美人を助けるのは男の役目ですから。それに初めて綺麗なオッドアイを見れたからおあいこですよ」ワハハ

??「えっ…」右目を抑える

京太郎(……もしかして地雷を踏んだか?)冷や汗をかく

??「み、見たんですか?」

京太郎「ええまあ…見えたんで」

??「……本当の事を言ってください」

京太郎「えっ?」

??「お世辞なんて言わなくてもいいですよ。笑ってくれてもかまいません…この眼が」

京太郎「俺は嘘はいいませんよ。貴方の眼は綺麗です。色もそうですが心が澄んでいるから綺麗です」

??「……」カァァ

京太郎「それじゃあ、俺はこれで」

京太郎(今日は豪華に作るぞ)

??「ま、待ってください!な、名前を教えてはくれませんか?」

京太郎「……」

京太郎「須賀京太郎です」

??「須賀京太郎…わ、私は福路美穂子って言います!」

京太郎「福路さんですか…俺の事は須賀でいいんで。それでは」




美穂子「はい、今回はありがとうございました!また会った時にお礼さしてください」

京太郎「ええ、その時を楽しみにしてますよ」








ーーーーー






夜 強制イベント

京太郎「ただいまー…あれ誰かいるのか?」玄関の靴を見てつぶやき

ガチャ…ドアを開ける

京太郎「誰かきてるの…」

霞「お久しぶりですね、須賀様」

京太郎「な、なんで…」

霞「酷いですね…御迎えにきたんですよ、“須賀”宗家の貴方を」

京太郎「迎えにきた?」

霞「ええ、姫様の婿としてね」

京太郎「…義姉さん達はどう言ってるんだ?」

霞「あら、まだその年で姉離れできて…」

京太郎「質問に答えろ、岩戸」

霞「…っ…、貴方の義姉達も賛成して」

バタン…ドアが開く

健夜「認めてないよ」ゴゴゴゴ…

良子「嘘は駄目ですね…私達は一言もそんな事を言ってませんよ?」

霞「…巴達は足止めできなかったんですか」

健夜「私達に麻雀を挑む方がありえないよ…なにより夫になる義弟の大事な未来が勝手にきめられそうなんて…本気出すしかないよね?」

良子「…強硬手段に出たのはミスでしたね。鹿児島のババア達にはこれをネタに京太郎から手を引いてもらいます」

霞「…なぜ、私達の邪魔をするのですか?須賀様にとって…」

健夜「それを決めるのは京君を見捨てた貴方達じゃないよ」

良子「京太郎の未来は京太郎が決める…私達はそれに従うべきです」

霞「私は、見捨ててなんか!」

健夜「…黙れ。お前達鹿児島の巫女は京君の両親が殺され…」

京太郎「ストップ…ストップだ!。なにがどうなってるか、俺に説明してくれ」

良子「京太郎は少し黙…」

京太郎「…好い加減にしないと怒るぞ」ゴゴゴゴゴ…

健夜「…京君は長野から離れないといけないんだ」

京太郎「…それはなんでなんだ?」

健夜「それが此処にみんなで住む条件だったから」

京太郎「はっ?」

健夜「私と良子ちゃんは鹿児島のババア達と契約を交わしたの。京君が高校生になるまで育てる変わりに、長野に三人で住める場所を提供してもらうって」

霞「そして時が来たら姫様の婿として迎える…」

良子「それは無効ですよ?私と健夜義姉さんとでここの家のお金とこれまでのお金は全額返しました。だから京太郎は無理矢理婿に行く必要がない」

京太郎「それなら此処に残る事も…」

健夜「契約には高校生になったら長野を出るってあったんだよ」

京太郎「なんでそんな大事な事を隠してたんだ……なんて言ってもどうにかしようと必死でどうにかしようとしてたのは知ってるから今回は責めない…今日、帰って来なかったのもそういうことなんだろう?」

健夜「う、うん…本当にごめんね」涙目

霞「姫様の婿に来ないのならどうするつもりですか?」

良子「それはイージーな質問ですね。他県に家族三人で引っ越すに決まってるでしょ?」

京太郎「えっ?」

良子「今、候補に上がってるのは5つ。鹿児島を含めてね。それを京太郎に決めてもらう」

良子「場所は東京、大阪、奈良、岩手、鹿児島の五つ。理由は色々とありますが私と健夜義姉さんは最善だと判断しました」

霞「…鹿児島が入ってるのは婿として…?」

健夜「だからそれはないよ…でもね、鹿児島事態はありなんだよ。あそこには貴方達がいるからね」

霞「私達がいるから?」

健夜「京君の成長に繋がるからね」冷たい笑み

霞「……」ふるえる。

京太郎「それで移動先は俺が決めるのか?」

良子「そうです」

京太郎「因みに義姉さん達のおすすめはあるの?」

健夜「私は…」

健夜「岩手かな…旅行して改めて思ったけど気候もいいし、相談役にトシさんもいるから」

京太郎「…良子義姉さんは?」

良子「私は東京ですね。あそこならいつでも家族団欒できますし…」

京太郎「……」

京太郎(俺はあそこがいいんだけどな)

京太郎(奈良とかもありだと思うんだよな…でも義姉さん達の考えも大事にしないと…)









京太郎「…なら三人で岩手に行こう」

健夜「私は京君についていくだけだよ」

良子「私もです」

霞「……姫様を見捨てるの?」

京太郎「………いつまでも俺に頼らないでください。俺は誰も拒否しなかった。最初に捨てたのは貴方達で今回も結局は貴方達が甘えたからだ」

霞「…なら捨てなかったら貴方は私達と居たと言えるの?」

京太郎「言えますよ。だって俺の初恋は貴女だったんだから霞さん。もう昔の話ですけどね…」

霞「……私達は…私達は…怖かっただけなのよ」ぽたぽた

京太郎「…俺もあの時は怖かったですよ。時はやり直せないんですよ」

霞「……うぅ…」大泣き







夜 2

京太郎「……久達になんて言おうか。転校するで受け入れてくれるんだろうか?衣や東横さんにも言わなくちゃならないし…これもしかして死んだか?」ベッド出ゴロゴロ。

ガチャ…

京太郎「義姉さん?」

霞「違うわ…私よ」

京太郎「……夜這い?」

霞「…いっその事それもありだとは思うのだけれど、今日はあの鬼達に須賀様を抱き枕にして言いって言われたからそれを楽しみに来たの」

京太郎「はっ?」

霞「聞こえなかったのかしら?私は…」

京太郎「いや、俺が霞さんを襲ったらどうするんですか?」

霞「それを元に鹿児島に連れて行くわ」

京太郎「拒否権は?」

霞「あると思って?」

京太郎「…わかりました」

霞「…キングサイズのベッドなのね」

京太郎「ええまあ…これしかなかったらしくて」

霞「どう言う事?」

京太郎「ベッドを買いに行く時に限って俺の都合が合わなくて、義姉さん達が買ってきてくれるんですよ」ワハハ

霞(わざとね…)

京太郎「そんな事よりさっさと寝ましょう。今日は流石に疲れましたから」

バタン…←ベッドにうつ伏せで倒れこむ

霞「そうね…私も疲れたわ」

バサ…←何かが落ちる音がする

京太郎「えっ…?」

霞「さあ、寝ましょうか」

ギィ…ギィ…←ゆっくり歩いてきて

京太郎「あ、あのもしかして服着てないんじゃ…?」

霞「私、寝る前には服を着ない主義なのよ」

京太郎(助けて、義姉さん!)

ーーーーーーー

良子「もう…食べれません……zzz」

健夜「…きょー…君…zzz」

薬を仕込まれ、眠る二人であった




霞「…温かいわね」

ギュ…←京太郎を反対から抱きしめ、足を絡める

京太郎(煩悩退散…思考を止めろ、無我の境地に立つんだ俺!)

霞「須賀様…いえ、京太郎。本当に鹿児島には来ないの?」

京太郎「…行きません。岩手に行くと決めましたから」

霞「そう…。ねえ、私って魅力ないのかしら?」

京太郎「えっ?」

霞「だって京太郎は襲ってくれないし…やっぱり胸が大きすぎるのかしら?」口から微かに酒の匂いが漂う

京太郎(…酒盛りしてて義姉さん達に何かを盛ったな。でも霞さんも酔ってるみたいだし…どうしたものか」

霞「聞いてるの?」

京太郎「充分、魅力的ですよ…おれなんかにはもったいない位に」

霞「なら…」

京太郎「勢いで手を出すのはタダの屑じゃないですか」

霞「……」

京太郎「それに…俺は酔ってない時の霞さんに誘われたかった」

霞「……お願いがあるの」

京太郎「なんですか?」

霞「一度、一度だけでいいから義姉さんって呼んでくれないかしら?」

京太郎「…」

霞「おこがましいのは分かってる…でも」ポロポロ

京太郎「……義姉さんは本当に泣き虫だな」

モゾモゾ…←京太郎が上手に動き霞と向かい合う

霞「えっ…」

京太郎「…朝が来たらさっきまでと同じ関係です。だけど今、この時だけは俺、須賀京太郎は石戸霞の義弟です。泣き虫な霞義姉さん」

ギュ…←抱きしめる

霞「…き、きょ、京太郎くん…」ポロポロ

霞「ごめんね…本当にごめんね。護る力も覚悟も無いお姉ちゃんで…グズ…本当にごめんね」

京太郎「許します、全部。今は俺は貴方の義弟なんですから。俺は貴女を赦します」

霞「……zzz」

京太郎「寝たのかな…起こさないようにと」

スッ…霞からそっと離れて


京太郎「…それにしてもエロいよな…ゴクリ…」

京太郎「……なにを考えてるんだ俺は。とりあえず寝よう………zzz」

霞「…残念…今日は危険日真っ只中だったのに」ボソ…










霞「起きてください、須賀様」

京太郎「うん…おはよう…霞義姉……霞さん」

霞「はい、おはようございます」巫女服装備

京太郎「…うぅ…朝ご飯作るから少し待っててください」

霞「それならもうできています。此方がお弁当です」

京太郎「えっ?」

霞「少し台所と食材を借りました。これを一宿一飯の恩返しとさして頂きます」

京太郎「は、はぁ…」

霞「それでは私はこれで……今週一杯まで私達は長野に居ますので気が変わったのであればお呼びください…それでは」

京太郎「……相変わらず万能だな」

京太郎「とりあえず霞さんのご飯を食べるか」

ーーーーーー

良子「わたしとした事がまさか盛られるとは…」

京太郎「あれ、良子義姉さん起きてたの?」

良子「ええ、おはよう。…昨日霞に何かされましたか?」

京太郎「いや、とくになにも。義姉さん達が焚きつけたんだろ?」

良子「…やっぱりそうきましたか。本当に手を出してないんですね?」

京太郎「ああ、俺は義姉さんたちにウソはつかない」

良子「ならいいんです…あと最近、何処かの執事が私達の事を調べてるみたいなんですが心当たりは?」

京太郎「ああ、それは龍門渕のハギヨシさんだよ」

良子「ハギヨシ?」

京太郎「ハギヨシさんは…」

説明中

良子「…害がないならかまいませんね」

京太郎「そうだね…とりあえず霞さんのご飯を食べない?」

良子「そうしますか」









京太郎「お弁当が重箱だった……なんだこれは?それにあれなのか今日、咲達に話さないといけないと考えると胃が…」

京太郎「久しぶりに中庭に行くか」

ーーーーー

咲「あっ、京ちゃん!」

京太郎「うん?なんだ咲一人か?」

咲「うん…優希ちゃんはタコスを買いに学食、原村さんはその合宿が終わってからなんか体調が悪いみたいで」

京太郎「学校にはきてないのか?」

咲「うんうん…学校にはきてるんだけど部室で部長と大事な話があるって」

京太郎「大変そうだな」

咲「…京ちゃんは私に大切な話があるんじゃないの?」

京太郎「なんでそう思う?」

咲「京ちゃんが難しい事を考えてる時、眼が怖くなるから」

京太郎「…幼馴染には勝てないか。今日の放課後麻雀部で大事な話がある」

咲「やっぱりそうなんだ…」

ギュ…京太郎の服のすそを咲が持つ

京太郎「すまない」

咲「まだ内容聞かされてないのに謝らないでよ……でも、今までありがとうね、京ちゃん」

京太郎「ああ、こちらこそな」

咲「じゃあ、今日の放課後だね」

バッ…京太郎から離れる

トボトボ…目尻に涙を貯めている。

咲「あれ、おかしいな…悲しくないのに涙がでるよ…なんでだろう京ちゃん」







放課後

京太郎「さて…いきますか」

ーーーーーーーー

ガチャ…

京太郎「ちわー…ってあれ、皆居るのか、珍しいな」

久「……ええ、久しぶりね京太郎」

京太郎「…どうかしたんですか?」

久「な、なにが?」

京太郎「何かを隠してますよね?」

久「……聞いたのよ、三尋木プロに」

京太郎「ああ…そうなんですか。咏さんがどこまで知ってて言ったのかわかりませんが都合がいい…俺、須賀京太郎は一週間後に岩手に引っ越す事になりました…今までありがとうございました」

久「えっ?」

京太郎「家の事情で岩手に引っ越す事になりました」

久「な、なにを言ってるの?じ、冗談よね?」

和「そ、そうですよ、何を言ってるんですか?」

優希「笑えない冗談だじぇ」

まこ「そうじゃぞ、いっていい事と悪い事があるぞ」

咲「……」

京太郎「事実です。明日からはここにきません。事情は知ってるんですよね…なら…」薄ら笑い

バチん…

咲「……誤魔化したらだめだよ、京ちゃん。逃げたらだめなんだよ。笑って誤魔化して、一人で悪役にならなくていいんだよ。ごめんね、京ちゃん。さっき部長から無理矢理聞いたんだ、京ちゃんの過去」

京太郎「……それで」

咲「…何も知らなかったんだと思ったよ。6歳の頃から一緒に居るのに私は京ちゃんの事を何も知らなかったんだって。だからさ、京ちゃん。麻雀を打とうよ」

京太郎「はっ?」

咲「全力で打とう。打てばわかるよ、私達は麻雀部なんだからさ」ゴゴゴゴ…

京太郎「…いや、それって…」

久「それでいいわ…打ちましょう、京太郎。ごめんだけど今日の私は本気よ」

和「……納得できませんが…私も打ちます。言った言葉には責任を持ってもらいます!」

京太郎「…わかった」

京太郎(…だけど麻雀を打ってもなんの解決にもなってないんじゃないのは気のせいか。)








京太郎「よろしくお願いします…」

咲「よろしくお願いします」

久「よろしく」

和「よろしくお願いします」






咲「私が親だね…本気でいくよ」ゴッ…黒いオーラが出る

久(この牌が来たって事は…ここはこれで行く!)

世界を歪める悪運発動!

咲(……部長…まだいいかな)

京太郎(……先制は困るからな…止めさしてもらう!)

渇望と添い遂げた者発動!

久(…っ!京太郎に邪魔された!)

一同「テンパイ」












京太郎(槍が不調なのはいつもの事だ…焦るな。咲の気配が明らかにやばい。速攻であがる)

咲(京ちゃんのギアがはいった…)

和(……勝つ!)

京太郎「ツモ!2000.3900!」








久(さっきはここで撒かれた…でもこの牌が来たって事は…ここはこれで行く!)

世界を歪める悪運発動!

咲(…部長のあがり、どうにかなるかな)

魔王覚醒…失敗!

咲(う…弾かれた?)

京太郎(やばい、あれは俺にくる!)

渇望と添い遂げた者発動!

コトン…

久「ロン!12000…私は強くなったのよ、京太郎?」











和(……この試合は絶対に勝ちます。須賀君には大事な事を教えてもらったのに私はまだ何もしていない。須賀君、これが私の選んだ麻雀です!)

京太郎(……きつい…皆のレベルが急激に上がってる…)

渇望と添い遂げた者発動!

コトン…

和「ロン!7700です…あのときみたいにはいきませんよ?」










久(……これ?……ならこっちかな)

世界を歪める悪運発動

京太郎「……っ…まだだ」

零天の若木発動…

久(あれ…?なんで、こっちの牌がきた?)








咲(…いくよ、京ちゃん)

咲「カン…ツモ!嶺上開花…2100.4100」









京太郎(…しんどいけど…楽しいな。最近打ってた麻雀は全部早く終わってこんな緊張感なんてなかったしな。転校の事とかで負い目を感じてたけど…いまは全力で打つ!)

咲(…ああ、京ちゃんが本気だ。この前は和ちゃんに打った槍とは別の槍…真っ白で綺麗だな)

コトン…

ドス…

咲「えっ?」

咲(これって京ちゃんの…)

京太郎「ロン、四暗刻単騎、32000だ」

京太郎 45200
咲 -2900
久 31000
和 26700

京太郎が勝利しました。











京太郎「ありがとうございました!」

咲「……」

久「……」

和「……」

咲「…やっぱり京ちゃんは強いね」涙目

京太郎「いや、皆強かった。一ヶ月もしてないのにここまで成長するとは思わなかった」

久「誰かさんが岩手に旅行に行ってる間、私達はプロ2人にシゴかれてたのよ、あたりまえじゃない」

和「…須賀君に勝つ為に努力しましたから」

京太郎「すまん…本当なら皆で…」

久「ダメよ。それ以上言ったら。もうできない事を突きつけられたら悲しいじゃない」

京太郎「……」

久「ねえ京太郎、一つ約束をしましょ」

京太郎「約束ですか?」


久「そう約束。私達は全国に行くわ。絶対にね。京太郎も転校した先で全国を目指すでしょ?」

京太郎「ええ、まあ…個人では確実に行きます」

久「なら全国でお互い会いましょう。私の勘が言ってるのよ…京太郎は女の子を連れて全国に来るって」

和(女の子を…)ゴッ…

咲(連れて?)ゴゴゴ…

京太郎「女の子ですか?」

久「ええ、そうよ。私達はそれに勝つ。勝ったら清澄にもどってきなさい」

京太郎「えっ、それって横暴じゃ…」

久「あら、勝てばいいだけでしょ?それとも何かしら京太郎は麻雀に自信がないのかしら?」

京太郎「そんな事は!…あっ」

久「なら決まりね。皆もそれでいいわよね?」

和「はい…勝って須賀君を取り返します」

咲「…私もそれでいいかな。京ちゃんを取り返す」

優希「犬のタコスは絶品だから、私が取り返してやるじぇ」

まこ「…言うとる事はめちゃくちゃじゃが面白そいじゃからの。わしも一枚噛ませてもらうかの」

京太郎「えっ…なんなんだこれは…」

スッ←久が須賀が近づき

久「約束を破った事はこれで勘弁してあげる…でも京太郎の隣に立つのは私だから」小声

京太郎「……えっ?」

久「さあ皆、全国に行く目標が一つ増えたわ。絶対に勝つわよ!」

京太郎以外「「「はい!」」」











京太郎「………やばいな、明日から行かなくていいと考えると凹むな」

カピー「パカパカ(…すまない、主」

京太郎「どうしたんだ、急に?」

カピー「パカパカ(私は知ってたんだ主が転校しなければならない事を」

京太郎「だからあそこまで凹んでたのか?」

カピー「パカパカ(ああ…本当にすまない」

京太郎「許すよ。今回の事は仕方がない。別れは慣れてるからな」

カピー「パカパカ(……主)」

カピー「パカパカ(…また妙なモノを拾ってきてるんだな」

京太郎「…あれ、それってなんか特別なのか?」

カピー「パカパカ(これ単体は意味がないし成長しないといけない。主は本当に面白いな。鏡と勾玉…そうだな次は短剣を拾ってきたら私の力を貸そう」

京太郎「お断りだな」

カピー「パカパカ(そこは喜ぶ所だろう」

京太郎「忘れたと言わせないぞ、三年前に俺が流れ星をみたいっていったときに何が起きたのかを」

カピー「パカパカ(あれは偶々力加減が…」

京太郎「…」

カピー「パカパカ(あ、主なんか嫌いだー」涙目







夜 強制イベント 転校報告

京太郎「…転校報告をしないといけないな。まず誰にするか」




京太郎「東横さんだな…」

ーーーーー

桃子「……それはなんの冗談っすか?」

京太郎「事実だ」

桃子「……なんで態々、電話してきたっすか。メールの方が楽だったはずっす」

京太郎「関わりは大切にするって決めてるから…別れが怖いからって人から逃げたら全部から逃げないといけなくなるから。ごめんな東横さん」

桃子「……馬鹿っす。明後日、昼頃…最初で会った時の場所で待ってるっす」

プツン…プー、プー、

京太郎「……」









京太郎「もしもし、夜遅くに申し訳ありません。須賀ですが…」

ハギヨシ「須賀様ですか、ハギヨシです。衣様に御用ですか?」

京太郎「えっ…はい、そうです。なぜそれを?」

ハギヨシ「昨日の夜から衣様が部屋から出てきません。原因は貴方ですね」

京太郎「……ハギヨシさん…俺は…」

京太郎「…衣と代わってください」

ハギヨシ「わかりました…少しお待ちください」

ーーーーーーー

衣「義兄…さま…ぐす…」

京太郎「衣か。なんで泣いてるんだ?」

衣「夢を…夢を見たんだ…衣がまた一人になる夢を。なあ義兄様…あれは悪鬼の夢だよね…」

京太郎「…衣には龍門渕さんや国広さんがいるだろ?」

衣「…違う、衣が聞きたいのはそれじゃない!」

京太郎「…衣、俺は岩手に転校しなければならなくなった」

衣「嘘だ…」

京太郎「本当だ」

衣「嘘だぁ…なんで…なんで義兄様、衣は何か悪い事したのかな…?」

京太郎「…いやしてない。悪いのは俺なんだ」

衣「嫌いだ…衣を置いて行く義兄様なんか大嫌いだ!!」

バン…プツン…プー、プー

京太郎「…あれやばいな、涙が止まらないぞ」

ーーーーーーー

ハギヨシ「衣様、お話があります」

衣「出ていけ…」

ハギヨシ「衣様…」

衣「出ていけー!嫌いだ、皆大嫌いだ!所詮は有象無象の存在だったんだ!それに気を赦した衣が…」

バチん…

ハギヨシ「申し訳ありません。罰なら後でうけましょう。ただ、今は衣様は知らなければなりません」

衣「…何を?」

ハギヨシ「須賀京太郎様の過去をです。皆様もです。お嬢様」

ガサ…

透華「……」

一「……」

純「……」

智紀「……」

衣「今更…義兄様の過去がどうしたのだ。義兄様は衣を捨てた…それは変わらない」

ハギヨシ「…それはわたしの話を聞いてから決めてください。須賀様は衣様を見捨てるような下衆ではありません」

透華「話しなさい、ハギヨシ」

ハギヨシ「はっ…須賀京太郎様の過去を語るに当たって知っておいて欲しい事が一つあります。須賀様は四歳の時にご両親を亡くされています」

衣「えっ…義兄様も?」

ハギヨシ「ええ、衣様と同じです。ですがそれよりも酷い事です」

一「どう言う事ですか?」

ハギヨシ「あの方は目の前で両親を殺されたんです」

衣「えっ?」

ハギヨシ「今、須賀様と血の繋がった身内はいません。須賀様は天涯孤独の身の上なのです」








深夜

京太郎「……zzz」

良子「…スリープしてますね」

健夜「でもやっぱり泣いてたみたいだね」

京太郎「…zzz」

良子「…小さい時にもこんな事がありましたね」

健夜「そうだね…あの時もこんな感じだった」

良子「なら私がレフトで健夜義姉さんがライとで…」

健夜「了解」

ゴソゴソ…京太郎の両脇に入り込み

ギュ…

良子「大丈夫ですよ、京太郎」

健夜「私達はいなくならないから。」

良子健夜「家族だから…」

ーーーーー

カピー「パカパカ(良いところだけは持って行くのは賭博士だからか?」








5月8日


京太郎「……」眼が冷めている

京太郎「起きたらまた義姉さん達が居た…どうなってるんだ」

京太郎「…カピーに相談しよう」

シュ…抜け出す

ーーーーーー

カピー「パカパカ(爆ぜろリア充」

京太郎「はっ?」

カピー「パカパカ(いやなんでもない。ただ美人の義姉二人に抱きつかれながら寝ていたなどといまどきのアニメでもないシチュエーションを私に相談されても困るだろ」

京太郎「アニメ見てたのか…」

カピー「パカパカ(私にわからない事はないぞ?因みに今やっている魔法少女ものの魔女は魔法少女のなれの果てだ」

京太郎「…流石にそれは嘘だろ。魔女倒す為に魔法少女になるのに本末転倒すぎる」

カピー「パカパカ(夢も希望もないんだ」

京太郎「まじかよ」

カピー「パカパカ(槍の強化か…身の上に合ってない槍を手に入れておいてまだ上を目指すのか?」

京太郎「いやまあ、麻雀は強くなりたいからな」

カピー「パカパカ(…本当に昔と変わらないな。強制力も働いているが最上級強化でいいのか?)」

京太郎「最上級強化ってなんかもったいないからいつものでいい」

カピー「パカパカ(知恵をつけたか」

京太郎「うん?なんか言ったか?」

カピー「パカパカ(主には関係ない事だ)

京太郎「へんなカピーだな」










昼 強制イベント 龍門渕からの招待


京太郎「もしもし?」

ハギヨシ「もしもし、ハギヨシですが須賀様の携帯よろしいでしょうか?」

京太郎「そうですけど、どうかしましたか?」

ハギヨシ「初めに謝っておきます。須賀様の過去を衣お嬢様に話しました。もうしわけございません」

京太郎「…そうですか。仕方ない事ですよ。それだけなら切ってもいいですか?」

ハギヨシ「いえ、まだ要件が残っています」

京太郎「要件?」

ハギヨシ「今日の夕方、お迎えにあがりますので龍門渕家にいらっしゃってください。衣様もそれをお望みです」

京太郎「……因みに…」

ハギヨシ「ありません」

京太郎「わかりました…素直にまっていますよ」

ハギヨシ「ありがとうございます」








昼1

京太郎「出かけたら絶対に何かが起きる気がするから家で何かしておこう」

京太郎「一人でいるとめげそうだからカピーと話そう」

ーーーーーー

カピー「パカパカ(出来損ないのギャルゲーの主人公みたいに一日二回も私の所に来るな」

京太郎「ご、ごめん」

カピー「パカパカ(それでどうかしたのか?なんだまた私を働かせるのか?)」

京太郎「そ、そんなつもりじゃなくて…そのなんだ…一人で居るとめげそうになるから」

カピー「パカパカ(…一人ぼっちは寂しいもんな…とか言うわけないだろ。寂しいならメールでもなんなりして構ってもらえ」

京太郎「……」

トボトボ…←哀愁漂う背中

カピー「パカパカ(わかった、わかったから…全く、私の主は私がいなければ何もできないのか」

京太郎「カピー!」

ギュ

カピー「パカパカ(…たまには悪くないか」

カピー「パカパカ(能力強化か…それで何を強化するんだ?」

京太郎「若木の強化かな…なんかあれは俺にとって大切なモノの気がするんだ」

カピー「パカパカ(…成長ではなく強化だぞ?」

京太郎「…あれ、強化したらまずいのか?」

カピー「パカパカ(今、主の中にある若木は実に珍しく貴重なモノだ。私でもそうおめにかかれるシロモノじゃない」

京太郎「つまり?」

カピー「パカパカ(何を強化すればいいのかわからない」

京太郎「……なら丈夫にしてくれ」

カピー「パカパカ(丈夫?」

京太郎「そう無事に成長するようにしてくれ」

カピー「パカパカ(…わかった」










夕方

ハギヨシ「お迎えにあがりました」ヒゲ眼鏡装備

京太郎「…なぜヒゲ眼鏡?」

ハギヨシ「お嬢様がお与えになった罰でございます」

京太郎「そ、そうなんですか」

ーーーーーーーー

車内

京太郎「衣の様子はどうですか?」

ハギヨシ「昨日よりはマシになりました。それに目的ができたみたいなので覇気もありまし」

京太郎「目的ですか?」

ハギヨシ「はい、目的です」

京太郎「因みに内容は?」

ハギヨシ「着いてからのお楽しみという事で。ただ須賀様の運命を握っている事だけは確かです」

京太郎「マジですか…」









衣「待っていたぞ…義兄…京太郎」

京太郎「…殺気立ってるな」

衣「衣は京太郎に麻雀で決闘を挑む。京太郎が勝ったら衣は京太郎のいう事をなんでもきこう…だが、衣が勝ったら京太郎には龍門渕に住んでもらう!」ゴッ…

京太郎「はっ?」

衣「京太郎には衣と家族になってもらう」

京太郎「……どうしてそうなった?」

衣「衣は京太郎の過去を知った。それに対して同情などはしない。だが衣は思ったのだ…京太郎も家族になり得ると。血は何よりも濃いと有象無象は吐き捨てるが、衣はそんな事は思わない。衣は京太郎が欲しいのだ…」

京太郎「…実に魅力的だが俺には義姉さんが二人もいるからな衣のそれは認められない」

衣「構わんよ…衣が京太郎に勝ち認めさせるだけだ」

京太郎(なんでこう俺の周りは麻雀で全てが決まるんだろうか…)








衣「親決めだな」

一「僕が親だね…」

一(須賀君に勝てば一緒に暮らせる…勝つんだ!)

京太郎「…本気でいかしてもらいます」ゴゴゴッ…

衣「衣最初から全力だ」ゴゴゴゴ…

透華(……ッ!)

一「ヒッ!」







京太郎(…失敗した。呪われてんのかな?だけど、安手でもアガリに行く)

透華(…これで)

コトん…

京太郎「ロン、2000」

透華「はいですわ…」

透華(この圧力はなんですの!)

一(僕は逃げない!)

ブレイブハート発動!








衣(勝つ…絶対に勝つ)

京太郎(あれはやばい…止めれない)

衣「ツモ!4000.8000!」

透華「……」









京太郎(……できた。撃ち抜くのは衣だな。この前と違って圧倒的に場を支配してるからな…)

コトン…


衣(義兄様の手牌から凶悪な気配…倍満…いや役満か。……逃げない、衣は義兄様からは逃げない!)

衣「通らば立直だ!」京太郎を直視して

コトン………ザシュ…←真紅の槍が衣を打ち抜く。

京太郎「それは通らないな…ロン、大三元…32000だ」

衣「…っ!」

透華(……冷たい…この感覚に身を任せて…は……!)

絶対零度発動!









衣(強い…やはり義兄様は衣より…でも衣は負けられない!)

京太郎(……止めるか)

渇望と添い遂げた者発動!

衣「ツモ!1000.2000!」








京太郎(……っ!弾かれた?新しくなってからなんか使いにくいな…)

一(今の槍は何…)ガタガタ…

衣(……っ!)

透華(……アタタカイ?)

京太郎「ツモ!4000、8000!」








衣(……これで…四暗刻聴牌。次の親番で義兄様を抜く)

京太郎(……)

渇望と添い遂げた者発動!

衣(このツモで……えっ…あれ?)








京太郎(また失敗か……だが高めで倍満…跳満確定だからこれを当てて俺の勝ちだ!)

一(一回も上がれない…でも僕にだって意地がある!)

手品師の因果発動!

京太郎(…消された?あれ…なんでだ?)










京太郎(……またか…カピーに相談するかな。まあ槍ができようができまいが俺が勝つ!)

衣(…あの神々しい槍が空虚に見える…器があるのに中身がないのか?)

透華(………?)

京太郎「ツモ、清老頭、8000.16000!」

京太郎 103500
衣 -4500
透華 1500
一 -500

京太郎が勝利しました。













京太郎「…ありがとうございました」

衣「ありがとう…グス…ございました…グス…」泣きかけ

一「ありがとうございました」

透華「……」

京太郎(き、気まずい…)

衣「き、京太郎は…衣とは居て…くれないのか…グス…?」

京太郎「ああ…俺は岩手に行かなきゃいけないからな」

一「それにしても急すぎるよ…」

透華「……」うなずく

京太郎「いやまあ、それもそうなんだけど…」

衣「やっと、やっとできた義兄様なんだぞ、京太郎は!」

京太郎「ごめんな、衣」

衣「謝るな!謝らないでよ…謝られたら…誰に衣はこの…怒りを…ぶつければ…うわぁぁぁん」大泣き

スッ…←京太郎が席を立ち、衣に近づく

ギュッ…衣を抱きしめる

京太郎「……」何も言わず

衣「うわぁぁぁん…」泣き続ける

一(…衣が羨ましいな…あれ、なんで僕こんな事考えて…)

透華(…………)


ーーーーーー

ハギヨシ「それで衣様は泣きつかれて眠ってしまったのですね」

京太郎「ええまあ…がっちり俺の服を掴んで寝てしまって」

ぎゅ…衣をおんぶしていて

ハギヨシ「…しかたありませんね。今日は須賀様はご宿泊なさるのですね」満面の笑み

京太郎「えっ?」

ハギヨシ「それとも衣様をお持ち帰りするおつもりでしたか?」

京太郎(は、嵌められた!)

衣「すぅ…すぅ…zzz」






深夜

京太郎「……衣が離れない…てか服の着脱に成功してるはずなのになんで俺の服を握てるんだ?」

衣「…すぅ…zzz」

ギィィ…←ドアが開く

京太郎「えっ…」

透華「………」

京太郎「龍門渕さん?」

ふら?…バタ…モゾモゾ…←透華がベッドに近づき、倒れこみ、衣と逆の方の京太郎の腕に抱きつく

京太郎「…冷た…!り、龍門渕さん!?」

透華「…アタタカイ…」

京太郎「えっ?…トランス状態?」

透華「…サムイノ…」目に感情が無い

京太郎「……衣と同じか…いやコッチの方が…」

ギュ…

透華「……サムイ」

京太郎「………こっちの方が暖かいですよ」

サッ…ギュッ…←うでを素早く動かし透華を抱き寄せる

透華「……っ…zzz」

京太郎「…モテ期なのかもしかて?人生に三回しかこない?初めてのモテ期か?」

衣「……にぃ…さま……zz」








早朝

??「……っ…」目を覚ます

衣「…義兄さま?、それに…透華も?…衣も…そっちがいい…」

モゾモゾ…←京太郎と透華の間に入る

衣「…うん…悪くない…zzz」

ーーーーーーー

京太郎「…っ…、よし、目が覚めた」首を動かし状況を把握

京太郎「…とりあえずパニックになる前に…」

ハギヨシ「逃げるのですか?」

京太郎「いやこれは戦略的撤退…えっ?」

ハギヨシ「おはようございます」

京太郎「は、ハギヨシさん…」真っ青

ハギヨシ「大丈夫ですよ、貴方がお嬢様が抱き寄せた意外なにもしてない事は解っていますので」

京太郎「……はぁ…」

ハギヨシ「要件は別です。これをお納めください」

スッ…←封筒を渡される

京太郎「これは?」

ハギヨシ「今回の件と私個人のお礼とお詫びです。中身は旅行券…たまには一人旅も必要なるでしょ?」

京太郎「……ありがたくもらっておきます」

ハギヨシ「それでは…服はそこの机の上にありますので」









一「あれ、須賀君もう帰るの?」袖の長いワンピースを着ている

京太郎「ええまあ、昼から友人と約束があって…あまり長いができないんですよ」

一「そ、そうなんだ…ね、ねぇ須賀君…こ、この…ふ……衣の事ありがとうね」

京太郎「えっ?」

一「衣にとって一番正しい選択をしてくれた事だよ」

京太郎「…俺は自分のワガママを通しただけですよ」

一「それでもだよ。僕達にはできない事だったからね…本当にありがとう」

京太郎「どういたしまして…では、俺はそろそろ…」

一「あっ、うん、ごめんね、引き止めたりして」

京太郎「いや別に構いませんよ、俺も久しぶりに国広さんと話せて良かった。あと、そのワンピースもよく似合ってますよ」

一「あ、ありがとう…」カァァ…

京太郎「それでは、またいつか」

一「うんまたね!」










京太郎「……ここでいいのだろうか」道のど真ん中に立っている

桃子「………」←ステルス全開で物陰から京太郎を見ている

京太郎「…初めて会ったのここなんだけどな」

チャリン…←何かが落ちる音

京太郎「うん…」音のする方を向く

トテトテ…←鍵を落としたまま至福のいつもより影の薄いモモが歩いて行く

京太郎「……そういうことか」

バッ…鍵を拾い、走ってモモを追いかける

桃子(……やっぱり見えるんっすね)

ーーーーーーー

公園

桃子「今日は京太郎に一言だけいう事にしたっす」

京太郎「ああ」

桃子「わたし、東横桃子は須賀京太郎が……」

京太郎(……嫌いって言われるんだろうな)

桃子「大好きっす」

京太郎「そうだよな、大好…えっ?」

桃子「もう一回言った方がいいっすか?私は京太郎が…」

京太郎「いい、恥ずかしいからやめてくれ!」カアァ

桃子「照れてるっすか、京太郎?」カァァ…

京太郎「と、東横さんだって顔が赤いぞ!」カァァ

桃子「そ、そんなことないっすよ」真っ赤

桃子「……」

京太郎「……」

桃子「…私は本気っすよ」

京太郎「…理由を聞いていいかな?」

桃子「私が見えて優しくて家事万能で…何より私が見える。駄目な理由がないっすよ」

京太郎「…俺は岩手に行くんだぞ?」

桃子「かまわないっす。言っておかないと後悔するような気がしたんっすよ」

京太郎「……そうかなら俺も言わないとな」

京太郎「ごめんなさい。俺は東横さんの気持ちに応えられない」

桃子「理由を聞いていいっすか?」

京太郎「…一番の理由は東横さんに俺は話さないといけない事を話してないから。二番目の理由は俺は岩手に行くから」

桃子「一番目の理由はわかるっすけど二番目は納得いかないっすよ?」

京太郎「…だって寂しいだろ。たまにしか会えなくてメールとか嫌じゃないか」

桃子「えっ?」

京太郎「だから…」

桃子「いやいいっす…京太郎の恋愛感が中学で止まってる事がよくわかったす」

京太郎「ね、年齢=彼女居ない歴とか言うな!」


桃子「はいはい…今日は最後の思い出を作りに行くっすよ」

京太郎「思い出?」

桃子「そう…」

桃子「……と言っても膝枕なんっすけどね」

京太郎「膝枕?」

桃子「ほら、行くっすよ」

ギュ…手を握り

京太郎「ち、ちょっ!」

桃子「すぐそこっすからはやく!」

ーーーー

桃子「一度はやってみたかったんすよ」木陰のベンチに寄りかかっている

京太郎「そうなんですか?」桃子の膝にあたまを置いて桃子を見上げている

桃子「そうっすよ。人並みの恋愛なんてできないって思ってたからっすね」

京太郎「……」

桃子「だから京太郎に出逢えた事は感謝っす」

京太郎「……」

桃子「…なんで謝らないっすか?」

京太郎「いや、なんか謝ったらいけない気がしたから」

桃子「やっぱり京太郎は変わってるっすよ」

京太郎「よく言われるよ」

数分後

京太郎「……zzz 」

桃子「本当に寝るとは…恐るべきっすね、膝まくら…」

桃子行動安価&能力判定

桃子「本当にありがとうっすよ」

チュ…

桃子「あー…離れたくないっす。せっかく私の事が見えてかつ万能人間なのに。神様は優しくないっすよ」

桃子「でもまあ…京太郎が岩手に言ってもなんとなく会える気がするからいいんすけどね」








京太郎「……東横…いや、モモには悪い事をしたな。あんな立派なおもちを持ってて俺に好きって言ってくれる子なんてもういないんだろうな…はぁ…」

カピー「パカパカ(なんだまだ刺されてなかったのか?」

京太郎「なんで俺が刺されるんだよ!」

カピー「パカパカ(女には刺されないけどな世の中の男の大半が主を恨んでるぞ」

京太郎「そんなことあるかよ」

カピー「パカパカ(知らぬが仏だ…美少女、美幼女、美女からもてたら嫉妬されるだろうて。今日はどうする?」

カピー「パカパカ(いつもいつもどこからこんな物騒な物を拾ってくるんだ」

京太郎「パカパカ(いやまあ、落ちてたから仕方ない)」

カピー「パカパカ(仕方ないね……まあ、とりあえず説明はしておく。こっちの柄は……とりあえず刀身を手に入れてこい。話はそれからだ。御守りに関しては一度だけ判定をなかった事にしてくれるぞ。強化された儀水鏡の劣化だな」

京太郎「なあカピー、前から剣や刀身を拾ってこいって言うけどそれって落ちてたらダメなやつだろ」

カピー「パカパカ(いまさらつまらない事を気にするな。儀礼品が落ちてる時点で言いっこなしだ」

京太郎「……それもそうなんだが」







木曜日


京太郎「……昨日までが激動すぎて学校に行かなくて良い事実を忘れていた」

京太郎「最近なんかずっとカピーと話してる気がする」

カピー「パカパカ(ならくるなよ、私も忙しいんだ。京都の狸の所にも行かないと行けないしな」

京太郎「…どうやっていくんだ?」

カピー「パカパカ(きいていいのか?」

京太郎「結構です」

カピー「パカパカ(…なあ主、現代にまだ天神ていたのか?」

京太郎「なんだそれ?俺に難しい事を聞かないでくれよ」

カピー「パカパカ(そうだな…とりあえず主の槍を強化しようと思うんだが…」

京太郎「どうかしたのか?」

カピー「パカパカ(ぶっちゃけると強化で伸びる幅があまりない。成長させようにも器も欠片も足りない…今回は性能だけだな。」

京太郎「性能か…なら…」

京太郎「ならもっと使いやすくしてくれ」

カピー「パカパカ(デメリットをなくせばよかっただろ?」

京太郎「いやだって使いやすくなったらデメリットも下がるからな」

カピー「パカパカ(…ああ、新しくなってから槍の性能を見ずに強化の依頼にきたな。まあいい、今回は使いやすくだな。」

京太郎「ああ、それで頼む」

カピー「パカパカ(任された」








昼1

京太郎「…カピーも出かけたしどうしたものか」

デパートの帰り道

チンピラ「おい姉ちゃん、いいじゃねえか!」

美穂子「結構です、用事がありますので」

京太郎「……あれって福路さん?」

チンピラ「…下手に出てたらつけやがりやがって!黙ってついてこればいいんだよ!」拳を振り上げる

美穂子「ひっ…!」

バシ…腕が掴まれる。

京太郎「あの、俺の彼女になにしてるんすか?」

チンピラ「はっ?」

京太郎「だから俺の彼女になにをしようとしたんだ?」

ギリ…掴んでいる力で音がなる

チンピラ「お、お前はなんなんだ!俺が何をしたっていうんだ!」

京太郎「……黙れクズ」

スッ…腕を離し

チンピラ「お、覚えてろよ!」

ダダダタ…走り去っていく。

京太郎「あの、大丈夫ですか?」

美穂子「えっ、…あっ、須賀君?」カァァ…

京太郎「ええ、須賀京太郎ですよ」

ーーーーーーーーー

公園

美穂子「さっきはありがとうございました」ペコリ

京太郎「知り合いが困ってたらた当たり前ですよ」ワハハ

美穂子「この前も助けてもらったのに…」

京太郎「美人を助けるのは男の義務っすから」

美穂子「うぅ…」真っ赤になる

京太郎「そういえばお昼って食べましたか?さっきまでデパートで買い物してて昼食にサンドイッチ買ったんですよ、よかったらどうですか?」

美穂子「あ、ありがとうございます」

京太郎(……なんでだ、ものすごく気まずい)

美穂子(な、何を喋れば…)わたふた

京太郎「あ、あの、福路さんは今日は学校なかったんですか?」

美穂子「えっ?あ、私はちょっと用事があって今日は行かなかったの。そういう須賀君は?」

京太郎「俺はその…もうすぐ岩手に引っ越す事になったんで高校に行かなくてもいいんですんよ」僅かに寂しそうで

美穂子(転校が嫌なのね…だけどそれを人に言えない…いや、言わない。人に迷惑をかけたら駄目だって思ってる)

京太郎「だから今日もデパートで時間を潰してたんですよ」ワハハ

美穂子「無理しなくていいのよ」

京太郎「えっ?」

美穂子「まだ二回しかあった事がない私が言っても駄目かもしれないけど…わたしの前で頑張らななくてもいいのよ」

京太郎「な、何を…」

美穂子「須賀君がとても辛そうにしていてソレを隠すのに必死な様に私は見える」

京太郎「そ、そんな事は…」

美穂子「辛いなら辛いって言ってもいい。我慢なんてしなくでいいのよ」

ギュ…←美穂子が優しく京太郎を抱きしめる。

美穂子「…私は貴方を“迷惑”なんて思わないわ」

京太郎「………駄目ですよ、福路さん。俺勘違いしますよ?甘えてもいいんだって」

美穂子「甘えてもいいの…貴方は私を二回も助けてくれたんだから…」

京太郎「…俺、ろくでもないですよ?図々しいですよ?」

美穂子「私は控えめだから須賀君が図々しいくらいでちょうどいいかも。私は貴方を嫌わないから」

ドクン…

京太郎「…すいません、泣きます…泣き止んだらさっきみたいに戻るんで…泣かしてください」

ギュ…

美穂子「…一人じゃないからね…」

ドクン…ドクン…

京太郎「っ!…ありがとう…ございます」ボロ泣き








京太郎「すいません、濡らしてしまって…」目が真っ赤

美穂子「別に気にしてないわ…それより少しは楽になれた?」

京太郎「ええ、だいぶ楽に慣れました」

美穂子「それなら良かった」ニコ…

京太郎「あっ…うぅ…」カァァ

美穂子「これでやっと半分ね」

京太郎「えっ?」

美穂子「この間、私の眼をきれいって言ってくれた…さっきは暴漢から助けてくれた。私は二回救われた」

京太郎「そ、そんな大層な…」

美穂子「須賀君がなんて言おうと私は救われたの。だから私は貴方を助けたいし…何より私自身が貴方のチカラになりたい」カァァ…

京太郎「あ、ありがとうございます…」カァァ…




昼2

京太郎「……家に帰るのもありかもしれない」

京太郎「…帰るか…」

ーーーーーー


京太郎「…あれ…あれは…」

小蒔「ここであってますよね…はっちゃんに地図を書いてもらったとおりにきたはず…」.

京太郎「…姫様?」

小蒔「き、京太郎さま?」フルフル…

バッ…ギュ!

京太郎「えっ…」

小蒔「会いたかった…本当に会いたかった」ポロポロ

京太郎「どうしたんですか!こんな所にきて…」

小蒔「京太郎様に決闘を申し込みます!!」ポロポロ

京太郎「はっ?」

小蒔「…勝ったら私のいう事を聞いてもらいます!」









京太郎「粗茶ですが…」

小蒔「あ、ありがとうございます…そ、それで私と戦ってくれますか?」

京太郎「あの戦わないといけない理由は?」

小蒔「京太郎様が鹿児島に来ないからです!」

京太郎「えっ?」

小蒔「私は楽しみにしてたんですよ!約束が護れるって思ったのに岩手に行くって…そしたらはっちゃんが麻雀で勝てばいいって教えてくれたから…」

京太郎「わざわざきたと…でも二人じゃ打てないんですけど」

小蒔「それなら大丈夫です!京太郎様が許可したらこのボタンを押せば…」

ポチ…


京太郎「押してしまいましたね…」

小蒔「そ、そうですね」

ピンポーン

京太郎「はーい…ああ、春さん、姫様なら中にいますよ」

春「違う…今日は援軍」

京太郎「つまり、麻雀の援軍ですか?」

春「……」頷く

京太郎「……家に高級な黒糖があるんですが退いてはくれませんか?」

春「………できない」

京太郎(今、すごく悩んだな)

ーーーーーー

小蒔「あれ…はっちゃんも一緒にくるはずじゃ…」

春「尊い犠牲だった…」

京太郎(捕まったんだな…)

小蒔「でも三人だと力の制御が……」

京太郎「なら俺もスケットを呼びますよ。ちょうど上で寝てるだろうし」

春「それはだ…」

小蒔「それで四人になりますね!」

ピンポーン…

京太郎「あれ…また誰か来た」

小蒔「…この感じ…まさか!」

春(……)

バタバタ…

京太郎「はーい!どなたですか?」

ガチャ…

霞「うちの姫さまが迷惑をかけてはいませんか?」

初美「うーーー!」猿轡をかまされている

京太郎「ええまあ、中にいますけど」

霞「そうですか…少しお邪魔しますね」

初美「うーーー」

ズルズル…霞が初美を引っ張って行く

霞「姫様…お覚悟はいいですか?」

小蒔「あぅ…なんでここが!」

霞「初美ちゃんが喋ってくれたわ…全く、久々に私は怒ってるのよ?」ゴゴゴゴ…

京太郎(…霞さんの後ろに何か危ないモノが見えるぞ)

サッ…春が京太郎の後ろに隠れる

京太郎「春さん?」

春「撤退…あれは無理」

霞「だいたい姫様は…!」

小蒔「うぅ……」涙目

霞「それで須賀様はどうするんですか?」

京太郎「どうするとは?」

霞「姫様の決闘をうけるのか受けないかの話です」

京太郎「……」

京太郎「受けますよ。負けたら俺の貞操でもなんでも差し上げるつもりですし…」

霞「それは本当ね?」

京太郎「ええまあ、嘘はいいませんよ」

霞「姫様、絶対に勝ちますよ!」

小蒔「は、はい!」

京太郎「あっ、でも義姉さん達のどっちかを呼んできますね」

霞「…それはどうしてかしら?」

京太郎「いやだってこのメンバーで打って万に一つでも俺が一位になれなかったら命令を聞かないといけないでしょ?」

霞「勝つ自信がないの?」

京太郎「安っぽい挑発ですね。流石に貞操を賭けると言ってやる気を出した霞さん相手には石橋を叩いて渡りますよ」

霞「賢明な判断ねでも私がソレを認めると?」

京太郎「……」

京太郎「そっちがその気なら俺にだって考えがある」

霞「どんな考えかしら?」

初美「諦めも肝心ですよー」猿轡を春が外した

小蒔「あうあう…」どっちに味方をすればいいかわからず

春「美味しい…」黒糖を発見し食べている。

京太郎「確かにこのままじゃ健夜義姉さんも良子義姉さんも呼べない…最終手段を使うしかない」

霞「……」

京太郎「すぅ……助けてくだはい、霞義姉さん」

霞「なっ!」ジュッ…

初美「そうきましたか!」

春「……」ポリポリ

小蒔「…?」

霞「わ、私は…」混乱中

初美「……姫様、ここは撤退ですよー」小声

小蒔「えっ、やっと京太郎様と…」

初美「霞ちゃんに貸しを作ってた方が後々に良い事があります…例えばお菓子が高級品になったり…」

小蒔「し、仕方ないですね…今回は諦めます!」

春(……この良子義姉専用黒糖……京太郎の手作り……貰って行こう)

三人撤退

霞「…し、仕方ないです、こ、今回だけはわ、私が助けてあげます」カァァ

京太郎(な、なんだこの可愛い存在は!)

京太郎「でも皆さん帰りましたよ?」

霞「えっ…?」辺りを見回す

京太郎「……お茶でも飲みますか、霞義姉さん?」

霞「…う、うん…」カァァ

京太郎「一応、玉露なんですけどお口に合うかどうか…」

コトん

霞「あ、ありがとう」真っ赤

京太郎「…この間はまともに見送れずにすいませんでした」

霞「あ、あれは私が早すぎただけで京太郎君はなにも…」

京太郎「…それでもですよ。大切な人は見送りたいじゃないですか」

霞「あぅ…」カァァ

京太郎「それで姫様はどうして俺の所に?」

霞「初美ちゃんがけしかけたみたいで…なんだかんだであの二人が一番楽しみにしてたから」

京太郎「……そうですか」

霞「ええ…でも今日、会えただけで満足したみたいよ」

京太郎「えっ?」

霞「結局の所、私を含めた六女仙や姫様は京太郎君に会いたいだけだったから…」カァァ

京太郎「…俺は…」

霞「知ってるわ。貴方を受け入れたのは私達じゃない…だから私達は貴方に受け入れられる努力をする事にした」

京太郎「……」

霞「貴方は私を赦すと言ってくれたけど…私はそれじゃあ納得ができない。私や他の皆は貴方に求めて欲しいのよ」

京太郎「…それは…」

霞「今は無理かもしれない。でもね、私達六女仙や姫様はとくにそう…貴方にオンナとして求めてもらいたいのよ」

京太郎「…血ですか?」

霞「…それもある。それ以上に今の貴方は私達や一部の人からしたら何に変えても蠱惑的なのよ」

京太郎「今のですか…」

霞「……」

京太郎「黙秘。本当に霞義姉さんは自分を傷付けて人を護ろうとする」

霞「私はそんな…」

京太郎「知ってましたよ。八歳のあの時に鹿児島で泣きながら俺を護ろうとした事」

霞「なんでそれを…」

京太郎「見てましたから。襖の裏で」

霞「あの時の物音は貴方だったの…」

京太郎「四日前…いや、もう二度と言わないと思ってた事を今、言います。ごめんね、霞ちゃん…あの時の俺がもう少し、もう少しだけ強かったらあの時に泣かなくて良かったのに…また遊ぶって約束したのに護れなくてごめんね」

霞「っ…!」

京太郎「本当に嬉しかった…義姉さん達以外に必要にされてたんだって。だから二人の時は普通でいいんだ…家の重荷も過去の柵もなんにもないんだ…だからさ、また俺と…」

京太郎「友達になってください」

霞「……」下を向いているが涙がポタポタと落ちている

京太郎「……」

霞「きょ…京太郎なんて…嫌いよ…私がどれだけ苦しかったか…心を凍らせて今まで頑張ってきたのに…そんな事言われたら…私」大泣き

京太郎「……」 そっと立ち上がる

霞「貴方に…甘えたくなるじゃない」

ギュ… 抱きしめて

京太郎「甘えてもいいだろ…友人なんだから」

霞「うわあぁぁぁぁぁぁん」しがみついて泣く。






夕方

京太郎「霞を送っていくといったら真っ赤になって断られた…」








買い出し

京太郎「ハッシュドポテトは手作りよりも冷凍の方が美味しいんだよな…」品物を見ている

佳織「あ、あの人は…」

京太郎「義姉さん達はへんに食事に気をつける時があるからな…やっぱり一から作るか」

佳織「あ、あの!」

京太郎「はい?」

佳織「この前はありがとうございました!」頭を下げる

京太郎「…ああ、この間の人ですか。その節はどうも。あれから大丈夫でした?」

佳織「は、はい!智美ちゃん…えっと、幼馴染が一緒に帰ってくれるので大丈夫です」

京太郎「それならよかった……えーと…自己紹介してなかったよね?俺は須賀京太郎って言います」

佳織「妹尾佳織っていいます!」

京太郎「妹尾さんって麻雀を打つんですか?その袋に入ってる本って初心者用の麻雀の本ですよね?」

佳織「えっと…まだまだ初心者だけど一応、高校で麻雀部です。須賀君も麻雀打つんですか?」

京太郎「ええまあ、そこそこ打ちますよ」

佳織「そうなんだ…私もネット麻雀とかで頑張ってるだけど勝てなくて」

京太郎「ネット麻雀やってるんですか。俺も京って名前でやってますよ」ワハハ

佳織「えっ?」

京太郎「えっ?どうかしました?」

佳織「須賀君ってあの京さんなの?」

京太郎「どの京さんかはわかりませんがたぶんその京さんです」

佳織「…わ、私に麻雀を教えてください!」

京太郎「…とりあえず場所を移しませんか?一応ここ、スーパーですし」

佳織「えっ、あっ、はい!」

ーーーーーーー

公園

京太郎「先に言っておくと俺はもうすぐ岩手に引っ越すから妹尾さんに麻雀は教えれないんだ…」

佳織「そうなんですか」ショボーン

京太郎「でも妹尾さんの助けになる物はあげれますよ」

佳織「助けになる物?」

京太郎「そう、たぶんそれを手に入れてきちんと使ったら麻雀力は上がります」

佳織「そ、それはなんですか?」

京太郎「俺の義…げぶん、小鍛冶健夜プロが書いた本です」

佳織「本?」

京太郎「大丈夫、あの本はそこらへんの出来損ないの本とは違います。ただ書いてる事を読めば大丈夫です」

佳織「そ、そうなんですか!」キラキラ

京太郎「ええ、俺のお古しか見たことはないですがあの本のおかげで俺は強くなれました!」

佳織「そんなに凄い本を貰って大丈夫なんですか?」

京太郎「妹尾さんが強くなれるなりそれでいいですよ」

佳織「あっ、ありがとう…」カァァ

京太郎「俺の家はすぐそこですが…どうしますか?後日、渡してもいいですけど」

佳織「……」

佳織「ごめんなさい、私もう帰らないといけなくて…今週一杯忙しいし…、そうだ!ちょっと待ってね」

カキカキ…ビリ

佳織「これ私のメルアドと住所です!良かったらここに本を送って下さい!それとは別にメールもしてくれると嬉しいかな…それじゃぁ!」

京太郎「……あの人は強くなる気がする。牌に愛されてるとか以前に幸運に愛されてるような…そんな気がする」









京太郎「…今日も激動の一日だった」

カピー「パカパカ(今日一日で二人落としたのか……最早弁明の余地はないな」

京太郎「えっ、俺は誰も落としてないぞ?」

カピー「パカパカ(…本当にたちがわるいな」

カピー「パカパカ(…この短期間でまた成長させれるほどにしたのか。もはやその成長力に脱帽する。若木が木になるか…実ができたら大切にしろ。その実は絆の証であり新たな力を生むからな」

京太郎「中二病になってしまったのかカピー…」

カピー「パカパカ(違うわ!」





♪~

京太郎「あれ誰かからメールが着てる」


From 原村和
明日のお昼頃によければでかけませんか?

京太郎「和からの誘いのメールか…どうしたものか」


京太郎「折角誘って貰ったんだし行くか。とりあえず返信してっと…」

♪~

From 原村和
よかった、それなら明日の昼前に駅前で会いましょう。

京太郎「了解っと…さて寝るか」

ーーーーーー

和「明日はどれを着ていけば…京太郎君が褒めてくれるかな…」カァァ…