6月▲日

週末泊まりの練習試合、今回は鹿児島県

鹿児島と言えば親戚の春もいるのでちょっと行きたかったが、また留守番

やっぱ厳しいか

春に連絡したらすごく残念そうにしていた。インハイで会えたら黒糖でも奢ってやろう

仕方ないので今週もネト麻

最近はネト麻で調子が良く、結構上級卓に行ったりもする

そこで仲良くなった人、ハンドルネーム、でーちゃんさん

かなりフランクな感じな人ですぐに仲良くなれた

正座が辛いとか相談されたが、何か正座するような習い事でもやっているのか?

やってる内に慣れるとだけアドバイスしておいた

穏乃「鹿児島の滝見さんだっけ?京太郎の親戚の」

灼「しれっと京太郎の隣をキープしてた人」

宥「そ、その言い方はちょっと……」

憧「でもあってるじゃない。京太郎も京太郎でそれが当然みたいな感じだし」

玄「ですね。何よりあのおもちがまたすばらしいのです!」

晴絵「玄はブレないなー」



友香「もーちゃん先輩!ちょっと聞きたいんで~」

美幸「もー、どうしたの?」

友香「こっちで好きな人を落とすって、どういう風にするんです~?」

美幸「え?……よ、よく分からないよ~」

友香「ふむ……やっぱりストレートがいいんで~……脱ぐ?」

美幸「もー!そういうのは駄目!!」



春「……今年のお正月も京太郎来てくれない」

良子「彼も彼で忙しいんでしょう。わがままはバッドですよ」

春「……ところで良子さん、その荷物とバイクは?」

良子「……なんのことですかー?決して年末特番の出演蹴って京太郎のところへトラベルしようとか考えてませんよー?」

春「……抜け駆けは許さない!!」









7月×日

今日、憧に相談された

内容は穏乃のジャージについてだった

思えば、穏乃は昔会った時と変わらないジャージだ

さすがに女子高生にもなってそれはどうかと思うし、どうにかするために協力してくれないか、ということだった

確かに今のままほっといたらインハイで東京言ってもジャージで東京うろつきそうだしな

穏乃自身のためにも協力することにした

といっても普通に言ってどうにかなるなら既に憧がなんとかしているはず

なので、ここは男目線で色々と言ってみることにした

俺1人ではアレなので、憧にもフォローしてもらいながらやってみた

その日の部室、俺と穏乃、憧の3人だけの時に、とりあえず穏乃も女子だという自覚を持たせるため、女の子らしい部分を褒め倒した

まずは髪、元々ポニテにしている髪は綺麗だと思うので、そこから褒めた。というか、元は良いんだし難しくはない

次によく見せている足、山を登ったりしている割に綺麗で、正直触ってみたい

最後に顔、顔立ちは悪くない、というか結構可愛い部類に入ると思う

どれもだからもっと女の子らしい恰好を、という方向で持っていったはずだが……なんか穏乃はそのまま部室を出てどこかへ走り去ってしまった

後憧から思いっきり頭を叩かれた

変なことは言ってないはずなんだがなぁ

穏乃「うぅ……いきなり『髪、綺麗だな』とか『足もしゅっとしてていい』とか『結構可愛い顔してる』とか言い出すから!!」カオマッカ

憧「褒めるから完全に口説くになってたのよねー……最終的にちゃんとジャージ以外の服買うようになったからいいけどさ」

晴絵「無自覚に口説くか。京太郎、いつか刺されないよな?」

灼「……無自覚で他でもやってそ」

宥「京太郎くんだしね~」

玄「私も言われてみたい……」









7月○日

放課後、部室に向かっているとソフトボール部の友人に話しかけられた

なんでも、ボールが2つほどこっちに転がっていったが見つからないらしい

見てないと言うと、もし見つけたら教えてくれるよう頼まれた

大方どこかの茂みの中とかだろう、そう思いながら部室に着き、ドアを開けた

部室には穏乃しかおらず、その穏乃もこっちに背を向けて気づいていない様子だった

とりあえず声を掛けると、穏乃は慌てた様子でこっちを向いた

その時、違和感があった

穏乃の胸にはほぼ無いはず、しかしそこに確かに存在する、2つのソフトボール大のそれ

それは、一目で見て分かった、偽乳だった

不自然すぎる、しかしそっとしておきたい

一瞬でそんな葛藤が俺の頭をよぎったが、それはすぐに消えた

無慈悲にも、重力に逆らえず落ちるソレ。穏乃のジャージの裾から落ち、床を転がった、2つのソフトボールだった

その時、俺はどんな顔でなんて言えば良かったのか、今も分からない

ただ無言で転がるソフトボールを目で追い、そして穏乃を見た

穏乃は呆気にとられたような顔をしていたが、すぐに声を上げて泣き出した

俺は転がるソフトボールを拾い、ただただ穏乃の頭を撫でてやった

その後、本人の名誉のためにも、後から来て泣いている穏乃に驚いたみんなには何も言わなかった

ソフトボールは帰りに友人に渡した

俺は、今日何も見なかった。それが正しいのかは分からないが、穏乃のためにもそう振る舞おうと決めた

晴絵「…………」

憧「…………」

玄「…………」

宥「…………」

憧「……次、いこっか?」

穏乃「せめてなんか言ってよっ!!」

灼「……ドンマイ」ポン











7月△日

今週の泊まりの練習試合、岡山県で俺はまた留守番

今回以外、後3回やる予定らしいが、俺、長野以外全部留守番とか無いよな?

……無いよな?

とりあえず今日もネト麻

この前知り合った打倒はやりんさんやでーちゃんさんともまた打ったりした

そして、新しい人と仲良くなれた

ハンドルネーム、リザベーションさん

チャットでやけに丁寧な言葉だっと思ったらよく分からない方言?のような言葉を使ったりする人だった

でもすごく上手くて一度も勝てなかった

色々話している内に、大会で負けたことを話すと、リザベーションさんも大会で惨敗した経験を話してくれた

リザベーションさんは、諦めず必ず今度の大会でリベンジする、と言っていた

俺も頑張ろう、という気になれた

晴絵「着々とネト麻でコミュニティを広げていってるわねー」

宥「お、女の子と?」

憧「まっさかー。ネト麻よ?誰が打ってるか分からないんだから」

灼「実はプロとかインハイに出場する選手とか?」

穏乃「で、こっそりインハイでその人と会ってたり?」

玄「あははー。それは無いって私でも分かるよー」



哩「うーん……なー花田ー。ちょっとよかかー?」

煌「どうしたんですか?」

哩「んー、標準語っちどがんすりゃ覚えらるっと?」

煌「あー、それは慣れとかしかないんじゃないですか?」

哩「慣れかー……でも会う時困るっちゃけどなー」

姫子「ぶちょー、誰と……まさか東京で男が!?」

哩「そ、そがんじゃなか!大体東京じゃなくて……確か本州の……」

煌「それ肯定してますよ!?」









7月□日

今日の昼、男友達ととあることが話題になった

男友達曰く、元女子校なんだから色々な部分でガードが緩いはず

なのに夏服に衣替えしたのに何も良いものが見えない!

元女子校だからこそ起こりうる良いイベントも起きない!

これはおかしい!!そう力強く言う男友達、もとい馬鹿野郎

女子も馬鹿じゃないし、一応元はお嬢様高校なんだから、そう上手いこといかないだろうに

冷たい目で見ていると、お前は良い思いしてるだろう!と胸倉を掴まれ。ガクガク揺らされる俺

冗談だろうけど、恨みや妬みからかやけに力が入っていた

周りも半分笑っているし、俺も笑いながらされるがままになっていた

そのまま馬鹿野郎は手を離した

そして体制を戻し、軽くやり返す……はずだった

何か踏んだのか、足元が滑って俺は軽くバランスを崩し、そのまま周りを巻き込んで後ろに倒れた

運が良かったのか、頭の後ろには鞄があり、それがクッションで後頭部を打つようなことは無かった

しかし、仰向けに倒れた俺の視界には、何故かピンク色が広がっていた

おまけに何か顔の上に乗っているのか息もしにくい

そのまま顔の上に乗っているものをどかそうとするも、やけにそれは動いて、周りもうるさい

やっと顔の上のがどいたと思うと、顔を真っ赤にして涙目の憧が覗き込んでいた

俺はやっとまともに息ができる、と思って立ち上がった

そのまま憧にどうしたのか聞くと、

「っの、変態っ!!」と言われながら腰の入った捻りの効いたビンタをされた

午後の授業、俺は頬に手形を作ったまま受けた

後で聞いたら、ちょうど憧のスカートの中に顔を突っ込むような形で転んだらしい

羨ましいとか男友達の何人かには言われたが、そのせいか憧が今日は目すら合わせてくれなかった

明日、馬鹿野郎を〆てやる

晴絵「アレ憧だったのか。見事な手形だって職員室でも話題になってたわ」

穏乃「いやー、あの時のビンタは見事でしたよ?タイミング、威力、どっちもすごかった」

憧「うっさい!アレは京太郎も悪いんでしょ!!」

玄「でも結局3日は京太郎くんと話さなかったよねー」

灼「確か京太郎が話そうとするたびに逃げて」

宥「顔、真っ赤にしてたよね?」

憧「……あんなとこ見られちゃ、顔見れないわよ」










7月●日

今週の泊まりの練習試合、北海道

北海道かー……イクラとか、喰いたかったな……

これ見よがしに海鮮丼の写メを送ってきた穏乃は許さん

後でそのまま愛宕(貧)に転送してやる

で、ネト麻で発散……できなかった

今日は調子が悪く、負けが多かった

こういう日もあるか、と思いながらチャットをよくやった

何故か桃の話題で盛り上がり、ハンドルネーム二刀流さんと仲良くなった

岡山のことにやけに詳しかったけど……地元民?

岡山って桃太郎くらいしか知らなかったし、今後も色々教えてくれると言ってくれた

地元への愛にあふれた雀士か……きっと実力もあるんだろうな

灼「写メってたと思ったら……」

穏乃「こーいうのあったよー、って思って送っただけなんですよ?」

晴絵「無自覚の飯テロか……」

玄「愛宕(貧)さんが可哀想ですのだ……」

憧「オイなんて言った?……にしても岡山ねぇ……確かインハイで対戦しなかったっけ?」

宥「うーん……あ、1回戦の相手だったよ~」



那岐「見てろよ松実玄……インハイでは不覚をとったけど!」

那岐「次は三刀流よ!」

※いつ対戦するのか、突っ込んではいけない








7月◇日

学校帰りに穏乃の家に呼ばれた

和菓子屋だと聞いて、憧や玄さんも一緒に行った

いくつか食べて、素直に美味しいと言うと穏乃の母親がサービスしてくれた

少しした後、新作のお菓子作りの手伝いを頼まれた

なんか穏乃に色々聞いて俺を呼んだとか、俺素人だぞ?

しかし和菓子が美味しかったので手伝うことに

どんなお菓子を作るか考えていると、ふと春の顔が浮かんだ

春といえば黒糖。という訳で黒糖を使った饅頭を作った

奈良で黒糖、特に産地だとか言うわけでもないのでちょっとしたもののつもりだった

が、穏乃や憧に玄さんさらに穏乃の母親にも好評だった

穏乃の母親は「……ウチの婿にならない?ほら、こんなんだけど悪くないと思うわよ?」と冗談まで言ってくれた

そのまま売るとか言ってたけど……売れるのか?

とりあえずアイディアの元になった春に連絡し、多めに作って余った奴を冷凍して送ることにした

春の奴は久しぶりの電話だったのもあったが、黒糖の饅頭を送ると言った時めちゃくちゃテンション高くなったな

そういえば春のとこもインハイに出場するらしい

東京で時間があったら会おうと約束した

穏乃「うちの人気商品をありがとうございます」

憧「翌日からバカ売れだったわよね」

晴絵「ひとつ食べてみたけど、京太郎はアレを作れるのか……女子力高いな」

玄「女子力とおもちへの愛なら負けないのです!」

灼「後ろのはいらない……でも、親戚の人といえば黒糖って……」

宥「確か、インハイで会ってた人だよね?どんな人かな~」



春「……黒糖の御饅頭が少ない。食べたの誰?」

初美「知らないですよー……ってなんで六女仙みんないるのに私だけ見るですかっ!?」

巴「もう、そんな疑っちゃダメだよ?」

霞「そうよ、決めつけはよくないわ」

初美「2人とも……」

巴「ちゃんと証拠見つけないとね」

霞「本人の証言もあるわよ?」

初美「だからこっち見ながら言うなですよー!!」

小蒔「明星ちゃんと湧ちゃんは知らないらしいですよー?」

春「なら他は……まさか」



良子「♪」

はやり「なにこの御饅頭。すっごく美味しいけどどこのお店?」

良子「そうですねー……私のダーリンと言っておきましょうか」

はやり「!?」









7月18日

今日の昼頃、愛宕(貧)から『誕生日やから豪華なの作ったでー!』というメールが届いた

鉄板の上にかなり大きなお好み焼きが乗った写メが送られてきた

明らかに学校っぽかったけど学校で鉄板持ち込んで作ったのか?

しかしこのまま引き下がるわけにはいかない、という訳で昼休みと放課後を使って豪華なホールケーキを作った

ちゃんとハッピーバースデーというコメント付きで写メを送った

『お祝いしてくれるんか!ありがとなー』という返事を確認した後、麻雀部のみんなでケーキは美味しくいただいた

ちゃんと食べ終わった後も写メって『美味しかったです』と送っておいた

『なんか納得いかん!!』と返事がきたので、夜にお詫びも込めて、美味しそうなパーティー料理の写メを送っておいた

見てはいないが、何通かメールが来たようだ。きっと、喜んでくれただろう

晴絵「『急に部のみんなにケーキを作りたくなりました』とか言ってきたのはコレか」

玄「あのおっきいケーキにそんな意味が……」

憧「美味しかったから文句はないけど、確かにこれやられたら納得いかないわ」

灼「お祝いしてるようでしてない……」

穏乃「その後、夜にまたってのがな~……私ならまた食べたくなります。ていうか食べます」

宥「よ、夜は止めといた方がいいよ~」



洋榎「うがああああ!!なんでケーキ作りってこんな面倒なんや!!お好み焼きなんてほぼ混ぜて焼くだけやのに!!」

絹恵「お好み焼きはもっとやることあるし、ケーキと比べるもんやないで……ちゅーかお姉ちゃんが見てるケーキの作り方、難しいやつやん」

絹恵「ほら、こういう簡単なのもあるで?」

洋榎「そんなん誕生日に京太郎が写メで送ってきたやつに負けとるやん!絶対京太郎が作ったやつよりすごいの作るんやー!!」

絹恵「……なーんかお姉ちゃんが手のひらの上で遊ばれとる感じするなぁ」











7月▽日

今週の週末の練習試合、久しぶりに俺も行けたぜひゃっほーい!

場所は大阪、北大阪地区三箇牧高校が相手だった

男の俺もOKなんて……なんていい高校なんだ、と思っていた

が、なんか無茶苦茶上手くて誰も勝てない選手がいた

「お、君が聞いとった男の子?よろしくお願いしますーぅ」とかのんびりした人なのか?と思ったらとんでもない

2年生の荒川憩さん、団体戦でこそ全国行きは逃したが、去年の個人戦全国2位という人だった

そりゃ勝てねーわー。そりゃ俺も飛ばされるわー

練習試合の休憩中、男子1人じゃ流石に居ずらいと外に出たら、気を遣ってか興味本位か、荒川さんはわざわざ追って来て話しかけてくれた

話しやすい人で、色々と話が盛り上がった

俺のこと、荒川さんのこと、互いの学校のこと、麻雀のこと。そして、去年のインハイのこと

「去年のうちは2位っちゅう成績やけど、1位の宮永照は次元が違うんよーぉ……アレはヒトじゃない」そう荒川さんは呟いた

宮永照さん……ねぇ

色々アレなんで誰にも言わなかったが、咲の姉で俺は昔遊んだりしていた、昔の知り合いでもある人

その時のイメージから、雑誌などで見る照さんが同一人物だととても思えなかった

……咲の姉だしなぁ、あのお菓子好き

そんなことを考えているのをどうとったのか、「そんな気にせんでええよーぉ。個人で強くても団体戦じゃどうなるか分からんしな?」

そう言ってくれた。多分勘違いしたんだと思うが、そんな風に言われては何も言えなかった。ここだから書けるが、自虐みたいなこと言ってたし

お礼を言い、練習に戻ろうとした時、「な、連絡先交換せん?須賀くん一緒に話しとって楽しいし。な?」そう言われて断れる訳なかった

今回の練習試合はかなり充実したものになった

灼「部長の私より先に連絡先交換してる……」

晴絵「しかも荒川憩からとは……麻雀以外でも勝てない?」

穏乃「そ、そんなことないですよ!」

憧「そうよ!まだ決まった訳じゃないわよ!」

宥「ま、負けない!」

玄「おもちなら負けないですのだ!!」



憩「♪~」カチカチ

「憩ちゃん鼻歌歌いながら携帯弄ってるけど、もしかして彼氏?」

憩「いややなーぁ、そんなんやないでーぇ?」

憩「……でも、そうなったらええなっては思うけどな?」ニコッ











7月■日

今日は……なんか無駄に疲れた

朝から憧がなんかしんどそうにしてたと思ったら、休み時間いきなり人気のないところに引っ張られ

「今日だけでいいから、彼氏になって!」と頼まれた

なんでも昨日他校の男子から告白されたらしい

断ってもしつこく、彼氏がいないなら、とか言ってきたからつい彼氏がいると言ったらしい

どうしても断りたいからと言うので、仕方なく引き受けた

そして放課後、指定された場所に憧と行き、そこで待っていたのは晩成の男子だった

つーか確か個人戦で当たってね?ギリ勝てたと思うけど

とりあえず見せつけるように憧の肩を抱き、「こういうことだから」とそれっぽく言った

だが相手もしつこかった

そんな奴のどこが、俺の方が幸せにできる、挙句君は騙されている、とまで言い出した

面倒な奴だなー、と思っていると、憧がキレた

「うるっさいのよ!!さっきから黙ってりゃ好き勝手言って!アンタが京太郎の何を知ってんの!?決めつけで言ってんじゃないわよ!!」そう怒鳴り、そこからも続いた

今まであえて黙っていたのもあるのか、かなりきついことを言い続け、それで俺のことを上げるように言った

……ちょっと褒めすぎじゃないか、ってくらい言われてたが、まぁ悪いことじゃないし、俺は止めずに黙ってた

最終的に相手が頭を下げて俺に謝罪してきた。憧やべぇ

帰りに、あれだけ言えるなら俺いらなかったんじゃね?と聞くと

「別に……アンタのこと貶すのが気に入らなかったからだし……」と返された

ま、大事な仲間と思ってくれてるのかね。アレだけ言ってくれるのは嬉しいことだ

しかし、これ晩成に無駄に広がったりしないよな?

変なことにならなきゃいいが

晴絵「告白されるなんて、憧もやるねー」

憧「あんなのに告白されても嬉しくないっつーの。あー、むかつく奴だった」

灼「そんなに?」

憧「そりゃもう。これには書いる以上に、散々京太郎のこと貶して自分がいい、って言ってきたんだから」

穏乃「なにそれ!」

宥「あったかくない……」

憧「だからつい頭きちゃったわー……あー、私、色々変なこと言ってないわよねー」

玄「京太郎くんを褒めたっていうの?憧ちゃんなら大丈夫!」










7月◎日

夏休みが始まった

もっとも今年はインハイ関係が大半になりそうだが

今日は灼さんと部活に関する買い物に

色々なところ回ったけど、結構色々な人達がインハイ応援で声を掛けてくれる

灼さんが部長というのもあるのか。負けられないな

適当な店で休憩していると、たまたま晩成の小走さんと会った

小走さんはこっちに気付くと、いきなり何時が暇か聞いてきた

まさか……灼さんとデート?そう言うと「うるさい!彼女いるのに他の女と居ていいの!?」と返された

そういえばこの人誤解してた。しかし誤解を解く暇もくれず、小走さんは灼さんに壮行試合の提案をしていた

色々あるが、まぁ奈良の強豪校の晩成との試合はありがたいだろう。灼さんも快諾していた

「じゃ、今度ね……その、アンタは彼女とうまくやんなさいよ」そのまま俺の話も聞かずに小走さんは帰っていった

話聞いてくれよ。そう思っていると、ふと、灼さんが微妙な視線でこっちを見ているのに気付いた

「……彼女持ちって思われて良かったね」そう冷たく言われる。誤解って分かってるはずなのに!

その後、微妙に機嫌が悪くなった灼さんに付き合って、灼さん個人の買い物にも付いていくことになった

しかし……あの私服のセンスは……

一応俺が進めたのも買ってくれたから、まぁ大丈夫か?

玄「晩成では憧ちゃんが京太郎くんの彼女なんだね」

憧「そ、そそそんな彼女だなんて……」

穏乃「……いいなぁ」ボソッ

灼「……ところで私の選んだ服がことごとく京太郎に却下されたんだけど、そんな微妙だったかな?」

宥「び、微妙というか……」

灼「まぁ、京太郎が選んだのだし……悪くないとおも……」

晴絵(京太郎、グッジョブ!!)











7月☆日

最後の泊まりの練習試合、福岡

俺は留守番、まぁ2回行けたしいいや

お土産を期待しつつ、ネト麻

やけに上手い人達と当たりつつ、のんびりとやった

そんな風にやっている中で、1人仲良くなれた人がいた

ハンドルネーム、風さん

みんなが福岡に行ったので明太子のことを話すとものすっごい食いついてきた

魚卵系が好きらしい。アレが駄目だって友人もいたっけ

お互いに好きな魚卵の話をした

最後に、北海道なら安く美味しいのが食べれるって言うと、北海道に移住します、と言ってきた

……冗談だよな?

穏乃「福岡はラーメンが美味しかった!豚骨カレーラーメン、また食べたい!!」

晴絵「シズはがっつり行くわねー。ま、確かに美味しかったわよね」

憧「魚卵系かー。そこまで好きな人……あんまり魚卵食べないとこの人?」

灼「でもそれで移住って……」

玄「好きな人はそこまでするんじゃない?」

宥「実際にどうしたのかな……北海道はあったかくないから私駄目だけど」



明華「今度の合宿は北海道にしましょう」

智葉「……今は大掃除中だ」

明華「ではカウントダウンは北海道で」

智葉「……そんなに北海道のイクラが食いたいのか?」

明華「私、北海道からオファーが来たらすぐにでも行くつもりです」キリッ

智葉「はぁ……メグのラーメン好きの方がよっぽど楽だったか……








7月★日

今日は晩成との壮行試合兼合同練習、全員で晩成まで行った

晩成では団体戦に出ていた男女のレギュラー、それと数名の部員が待っていた

余り多すぎても仕方ないだろう、という小走さんの気遣いだった

今日改めて知ったが、この人結構いい人だ。麻雀の実力もあるし

玄さんのドラ麻雀初見であの対応だ、奈良個人1位は伊達じゃない

俺も男子のメンバーと打たせてもらった

どの人も実力者で勝つのは難しかった

けど、個人戦で当たった人や同じ1年生など打ってて楽しくもあった

そーいや同年代の男子と大会以外で打つのはかなり久しぶり……いや打ったことあったか?まぁいいや

休憩時間、男子との仲良くなれて、いっそ晩成に来ないか?等誘われたりもした

無論冗談だろう、俺も何か返そうと思ったが、後ろで聞いていた阿知賀のみんなが必死な感じで止めに入った

そもそも冗談だ、と言うとみんな恥ずかしそうにしていた

その後男子達から軽く叩かれたりした。酷い。でも連絡先交換したりした

休憩時間が終わってからは女子と打ったりした

団体戦のレギュラーだけでなく、他の人とも打ったりした

途中、小走さんや憧の友達の初瀬さんとも打った

色々聞かれたが、何か誤解してるっぽい。話が噛み合わない

デートとかどこまでいったかとか何股かとか、絶対勘違いだろう

せめて後日誤解を解こうと、連絡先だけ交換した。

でもなんか更に誤解したっぽい……誤解、解けるか?

結局そのまま壮行試合兼合同練習は終わった

色々あったが、かなりいい練習になった

またこういう形で打ちたいもんだ

晴絵「あー、あったあった。京太郎引き抜きを止めるみんな」ニヤニヤ

穏乃「うー、だってびっくりしたんですよー」

憧「てかアレ、結構マジだったわよね」

玄「そうなの!?」

灼「冗談っぽいけど、気が変わったらいつでもって連絡先交換してたし」

宥「京太郎くん、晩成の人達とも仲良くなってたからね~」

憧「ってか晩成の人達はなんか私を京太郎の……か、彼女って誤解してるのよねー」

灼「……でも今は何股か掛けてるって話になってるっぽい」

玄「そんなんじゃないのに……」

晴絵「ま、全員で引き抜きを止めたりすりゃねー。いやー、京太郎って愛されてるわー」

穏乃「赤土先生……」

宥「否定はしませんけど……そーいう誤解はちょっと……」



やえ「須賀って阿知賀の誰と付き合ってたんだっけ?」

初瀬「憧……と思ってたんですけど、部長さんともとか、姉妹の方とかも聞きますよね」

やえ「まさか……ハーレムを気付いた王者なのか!?」

初瀬「そ、そんなまさか……」









7月▲日

夏休み、夏らしく海に行きたいという話が出た

練習漬けだったし、そういう息抜きもいいかもと赤土先生も乗り気だった

さらにそこに水着の話まで出て……内心ひゃっほーい!とすげーハイテンションだった

これが昨日の話だ

で、今日

山に来ていた

なんでだよ!水着の話したのに!!

聞くと、ぶっちゃけ海遠いから山で、ということになっていた

水着に気を取られて聞き逃していた!なんという失態!海で未知のおもちなお姉さんとの出会いも何処へ!!

でも、山と言っても綺麗な川があるところで、みんなの水着姿が見れたからそれはそれでよかった

宥さんも一応水着ではあったみたいで、一瞬だけ見せてもらえた。すぐに厚着したけど

これはこれで眼福眼福

大会前にいいリフレッシュになっただろう

灼「なんか生返事だったと思ったら……」

憧「サイッテー……」

玄「分かる!分かるよ!やっぱりまだ見ぬおもちを求める気持ちは!」

晴絵「アンタは平常運転ねー」

宥「水着……やっぱりもっと頑張った方が……」

穏乃「いやいや、宥さんは大分頑張ってましたって」










7月◆日

今日は東京行きのために色々と道具などの準備していた

ついでに部室の中も整理したり片づけたりもしていた

昔、赤土先生が9年前にいた頃から使っているからか、部室には以外と古いものも多かった

9年前のジャ●プやガン●ン、当時のインハイの記事など、じっくり見たいものもあった

赤土先生が遅かったため、古いものはすぐには捨てずに部室の端に置いておいた

そんな感じで色々片付けていると、いきなり憧が妙な声を上げた

一体どうしたのかと思うと、憧は古びた段ボールを前に固まっていた

ゴキブリでも出たかと思って段ボールを覗き込むと、古い巫女もののエロ本が入っていた

しかも相当な数が綺麗な状態で……集めた人のこだわりが感じられた

つい、いつもの癖でじっと表紙と中身を見る……時代こそ感じるが、素晴らしい

しかし、後ろから視線を感じ、慌てて本をしまおうするが、それをいつの間にか前に来ていた穏乃に取られた

そのまま何故か5人でじっくりと俺が見た数ページを見ていた

なんとなくその様子を見ていると、「……こういうのがいいんだ」とポツリと憧が呟いた

待ってくれ。いや待ってください。巫女ものは嫌いじゃないよ?でもなんか巫女だけって訳じゃないからな?

必死に弁解したが、灼さんの「じゃあ、どういうのがいいの?」という一言で固まった

性癖暴露しろと?できるか!

それからは中に入っていた巫女もののエロ本のページを見せられ、

「こういうのがいいの?」「こういうポーズ?」「これは……ちょっと厳しいよ」等と感想などを求められた

興味津々でエロ本片手にそういうのはやめて

精神的にすごくダメージ大きかった。うん、マジ勘弁してください

それから相当な時間が経って、赤土先生が来てそれは終わった

なんでも、それらの本は当時そういうのが好きな部員がいたらしい。女子なのに

理由は分からないが、部室に置きっぱなしな罰と言いながら赤土先生がどこかに持っていった

エロ本との別れが嬉しい日が来るなんて思ってなかったよ……

そして、俺の性癖がいくつか暴露されたという事実を書いておこう

……胸や巫女さんも好きだけど、うなじも結構好みなんだよ

晴絵「いやー、これは悪かったわ」

憧「ハルエ、笑顔で言っても説得力ないわ」

玄「ああいうのはあんまり見なかったけど……いいきっかけになったよ」

宥「玄ちゃん?買ったりするのは駄目だよ?」

灼「でも……ああいうのがいいなんて……少し難し……」

穏乃「ところで、結局あの本はどうしたんですか?」

晴絵「ちゃーんと持ち主に送ったわよ?着払いで、中身巫女物エロ本ってしっかり書いて」

憧「酷っ!?」










8月×日

インハイ開会式前日、今日東京入りした

移動は赤土先生が運転する車

なので途中途中休憩をいれつつの移動になった

ほぼ移動で終わった1日だったが、珍しい出会いもあった

移動中のサービスエリアでの休憩中

憧達に付き合ってパンを買い、適当なベンチで食べようかと思っていた時だった

目の前にショートヘアにセーラー服の娘がいた

おもち……なくはないな、うん

とにかく1人でどうしたのかと思っていると、急にその娘が耐えきれなかったかのように、地面に膝をついた

慌てて駆け寄ろうとしたが、俺達より早く駆け寄った人がいた

長い黒髪で、ショートヘアの娘と同じセーラー服で、おもち大きめの娘だった

1人じゃなかったとしても、心配なのは変わりないので俺達も一応近付いて大丈夫か聞いた

急に声を掛けたので驚いたようだったが、ショートヘアの娘が何故か俺の顔をジーっと見てきた

顔に何か付いてるか?と思っていた時、グーっとそこそこの大きさの腹の音がなった

全員の視線がショートヘアの娘に向いた瞬間だった。ショートヘアの娘の視線は、俺の持っていたパンに向いていた

「……それ、どこで売ってるん?」それが、俺がそのショートヘアの娘からの第一声だった

数分後、ダッシュでパンを2つ買ってきて、俺達は6人でパンを食べていた

「お騒がせしてごめんなぁ。後、買ってきてもろうてホンマごめん」申し訳なさそうにする長い黒髪の娘

おもち大きめの娘のためなら全然OKだ

「ウチ、病弱やから……」そういうショートの方

嘘だろ、と内心みんな思っていただろう。パンすぐ食べ終わったし

その後、ちょっと話した後、2人は同じ高校の人に呼ばれ、行ってしまった

そしてその時、赤土先生と灼さんが来て気付いた

その2人、怜と竜華と呼ばれていた2人の高校は、全国ランキング2位、シードの千里山女子だった

ちょっと映像で見たので、レギュラー5人は思い出せた

そして2人も、呼びに来ていた3人もレギュラー

このことから導き出される結論は……千里山レギュラーで一番のおもちは、大将の清水谷竜華さん!!

千里山の試合、チェックしとかないとな

玄「だね!あのおもちは大きさもだけど形もまた素晴らしくて…」

憧「ええいおもちが出てきたからってはしゃぐな!京太郎も胸ばっかりか!!」

灼「結構印象的な出会いなのにね」

宥「あったかくない……」

穏乃「この時のパン美味しかったなぁ……」

晴絵「インハイ前だってのに緊張感の無いこと書いて……」









8月○日

今日はインハイ開会式と抽選会

ま、俺どっちも俺は別行動で見てただけだったが

さすがに女子の大会でそういうのに出席まではできない

移動中に和に会えれば、とか穏乃達と話したりしていたが、そんなことはなかった

が、代わりと言うべきか、懐かしい奴にあった

1人で何やってんだよ、咲……

恐らく焦っていたのだろう、昔麻雀してる時、ギリギリのこづかいを掛けて本気で打った時に見せたような、そんな雰囲気になっていた

周りがドン引きするからやめろっつったのに

声を掛けると、俺に気付き、ぱぁっと明るい表情になった

ああ、迷子でトイレでも探していたんだな、とすべて理解して、トイレに連れて行ってやった

コイツ変わってねぇ……

そのまま抽選会場前まで案内してやった

同じ東京にいるんだし、時間が合ったら会おうと約束してその場で別れた

それから抽選が終わり、しばらくしてネト麻で知り合った人たちから連絡がきた

8月に東京で会えるかも、とみんなに言ってはいたが、みんな丁度同じ時期に東京にいるらしいので、時間が合い次第会うことになった

こういう偶然もあるもんだなー

穏乃「えぇー……アレ昔からなの?」

玄「す、すっごい怖かったのに?」

憧「京太郎のメンタルの強さの片鱗が見えた気がするわ……」

晴絵「こいつ私よりメンタル強くね?」

灼「……そんなに宮永さん怖かった?試合は確かにすごかったけど、これ見るとドジっ娘な印象だけど」

宥「……アレはなんていうか……すっごいオーラ?そんな感じかな」










8月△日

インハイ1日目

今日は阿知賀の試合もないので東京見物を、と穏乃は楽しみにしていたが、それは無くなった

試合に確実に勝つため、1日試合観戦となった

仕方ないと言えば仕方ない

俺もみんなに付き合って試合を見てはいた

が、正直俺が試合をするわけでもなく、みんな俺より実力は上だ

なので、みんなの買い物や用事等で昼に少し外出した

穏乃が恨めしそうに見ていたので何かお菓子でも買ってくると言ってやった

いくつかの買い物を済ませ、後はみんなにお菓子でも買って帰ろうかと思い、適当なスーパーに入ったら、とんでもない人と遭遇した

スーパーの駄菓子コーナーで真剣な顔をしているインハイチャンプってもはやギャグだろ

照さん変わってねぇ……う●い棒両手に持って悩んでるとことかマジで昔と同じだった

その衝撃で、つい「照さん?」と声を掛けてしまった

照さんは普通にこっちを向き、しばらく俺の顔を見た後「……京ちゃん?」と言ってくれた

昔少し会った程度だが、覚えてくれていたらしい。懐かしさでその場で少し話した

覚えていてくれたことは嬉しかったが、両手のう●い棒は決して離さない照さんだった

とりあえず俺も照さんとお菓子を買い、そのまま公園に寄って話の続きをした

咲からも聞いていたが、まだ喧嘩中らしい。元々仲良かったんだから、仲直りすればいいのに

まぁ、そこに突っ込んだりはできないが

しばらく話していると、「宮永先輩!こんなとこにいたー!!」という声が聞こえてきた

照さんにどういうことか聞くと「……ちょっとお菓子を買いに来ただけだよ?」としれっと言った

迷ったんだな。姉妹揃ってこういうとこ変わらねぇ……

大人しく帰ってもらうよう言うと、また話したいからと、連絡先を交換して別れた

インハイチャンプと連絡先を交換した、って言えばすっごいことに聞こえる

実際は昔の知り合いのポンコツ姉妹の姉だからな……

ま、覚えてくれてたことは素直に嬉しかったし、また連絡しよう

玄「み、宮永さんともうこの時に!?」

憧「玄、落ち着いて。ほら、またアンタと打つ訳じゃないんだから」

晴絵「ちょっぴりトラウマになってるな。しっかしこういう人脈はホントすごいな」

灼「私達が大会やってる裏でどれだけの人と……」

宥「そ、その言い方はちょっと……」

穏乃「すぐ仲良くなるのはいいことですよ」



照「…………」

誠子「宮永先輩、何見てるんですか?」

照「ん、これ」

誠子「雑誌?えっと……宮永照彼氏疑惑!?」

照「夏で公園で京ちゃんと会ってたのが撮られてたみたい」

誠子「京ちゃん?とにかく、いいんですかコレ?」

照「……外堀から埋めるには最適だからいい」

誠子(どこの京ちゃんか知らないけど、ものすごい手段で外堀埋められてるぞー)









8月□日

インハイ2日目、ついに阿知賀の試合も始まった

玄さん大暴れで初戦突破だ!

やっぱりあのドラ麻雀には対戦相手も面食らってたな

ぶっちゃけ初見のアレは同情するわ

しかし三尋木プロが面白いこと言ってたな

『阿知賀のドラゴンロード』、か……二つ名とかいいな

こう、中2心をくすぐられる

昔、友達と『ゼ●』だの『ダー●フレイムマスター』だの言ってたのを思い出す

やっぱ有名選手だとそういうのあるのかな

照さんならチャンプになるのか?

そういうのが付くくらいの上手くなりたいもんだ

とりあえず、阿知賀初戦突破おめでとう

穏乃「ドラゴンロード、やっぱかっこいいですよね!」

憧「良かったわね、阿知賀のドラゴンロード」

灼「かっこいいよ、ドラゴンロード」

玄「止めてよー!インハイ終わってからすっごく言われて困ってるんだからー!」

宥「有名になって良かったってお父さん喜んでたよ?」

晴絵(私も一時期レジェンドって言われまくったなー……)









8月●日

インハイ3日目、今日は試合こそないが、再びホテルでテレビとにらめっこ

まぁ今日は清澄の試合あるし、姫松も愛宕姉妹いるし、ということで観戦

清澄……和も咲も出る前に終わらせるとかどんだけだオイ

つーかあのツモかっけぇ。ちょっと真似したら牌がどっかいって憧に怒られた

姫松も、愛宕(貧)が役満で和了ったのはびっくりした

散々いじったり飯テロしたりで忘れてたけど、あの人って名門校の主将だったんだよなー

ちょっと今までのことを反省しようと思ったが、試合終了直後に『今日の試合見たか?見た?どやった?』というメールが来て、反省するのは止めた

ドヤ顔が目に浮かぶので、飯テロ用に用意していた画像フォルダから、とっておきのたこ焼き、お好み焼き、焼きそばの画像を送ってやった

それからは無視した

夕食後、ちょっと甘いものが欲しくなってコンビニに行くと、お菓子コーナーの前に一昨日見た人がいた

またかよインハイチャンプ、つーか一昨日買ってた大量のお菓子はどこに行った

ただ、今日は1人ではなく、隣にもう1人いた

白糸台の部長、弘世菫さんだった

照さんに声を掛けると、弘世さんが警戒するように「照のファンか?流石に今サインは…」と言ってきた

照さんが自分の昔の知り合いだと言うと心底驚いていた

コンビニを出て、簡単に自己紹介をした後も「あの照に男の知り合いとは……」と弘世さんは半分信じていないような感じだった

そんな弘世さんに不満そうな照さん。普段の行動のせいだろう

そう言うと「え、分かるのか?」と弘世さんが言った

なんとなく察した。この人、苦労してるんだなと

この人とその妹のおかげで迷子を探すのが得意になりました、と言うと感極まったように俺の手を握り「分かってくれるか!分かってくれるのか……!」と言う弘世さん

僅かな時間で俺と弘世さんは分かり合い、連絡先を交換した

愚痴なら付き合います、そう言うと弘世さんはとても嬉しそうにしていた

またいい出会いがあったな

ちなみに照さんは横でずっとお菓子食ってた

出会いのきっかけということは感謝できるけど……感謝したくねぇなぁ

玄「宮永さんのイメージがどんどん崩れていく……」

憧「玄と打ったのは別人だったんじゃない?」

灼「流石にそれは無いとおも……」

穏乃「清澄の大将の咲さんもすれ違ったときすっごく怖かったけど、試合前は普通だったしなぁ」

宥「なんでだろうね」

晴絵「ま、そういう人もいるわよ。ある分野は優れてて、他全部駄目、とかね」



菫「……ふふっ」カチカチ

尭深「どうしたんですか?メールしながら笑って」

菫「あぁ、改めて良い奴だなと思っててな」

尭深(まさか彼氏……)

菫「互いに共感できる話題も多いし、愚痴っても分かってくれるしな……」

菫「しかし、一時期は姉妹両方を相手にしていたのか……そう思うと私は楽な方だったのか?」

尭深(……なんか違うというか、同じ苦労人?)







8月◇日

インハイ4日目、今日もホテルで試合観戦

といっても録画されていた明日の対戦相手の試合だ

やっぱ千里山が明日は強敵になりそうだ

昼にホテルを抜け、ネト麻で知り合った2人と昼飯を食べることになっていた

待ち合わせ場所に行くと、世界ランカーと北部九州最強がいた

リザベーションさん改め白水哩さん、風さん改め雀明華さん

めっちゃ有名選手じゃん、なんて人達と知り合ってたんだよ俺

全員インハイ関係者ということに驚きつつ、適当な店に

最初はどうなるかと思ったが、哩さんの明太子の話に明華さんがすごく食いついたことですぐに打ち解けられた

時間も短かったのでほぼ魚卵談義で終わってしまった

俺も2人も名残惜しそうにしながらも、それぞれで連絡先を交換して別れた

どこが勝っても恨みっこなし、という約束もした

夕方、そういえば清澄が勝ってから連絡してないと思い、咲に連絡してみた

携帯に電話してえらく時間かかってから出たと思ったら、寝ぼけてやがった……

あいついつまで寝てんだ

半分寝言で俺の名前呼んでばっかだったけど、どんな夢見てんだ?

晴絵「またすごいのと知り合ってるなぁ……」

灼「白水さん……試合でもすっごく強敵だったのに……」

玄「大丈夫ですのだ!まだおもちでアドバンテージが!」

憧「はったおされるわよ。ところでこの寝言ってなんなのかしら?」

穏乃「京太郎の夢見てたとか?」

宥「夢に出るほど、ってことかな?」



哩「うーん……高けりゃいいって訳じゃ……いや、でもなぁ……」

煌「さっきから明太子コーナーの前でどうしたんでしょう?」

姫子「なんか知り合いから『いくらかかってもいいから最高の明太子を!』って頼まれたらしか」



明華「♪~♪~」

ダヴァン「なんかすっごいご機嫌デスネ」

ネリー「どうしたんだろうねー」







8月▽日

インハイ5日目、そして今日は2回戦だった

結果としてみれば勝ち抜けた。けど、2位でギリギリだった

千里山は、全国2位は強かった

特に先鋒の園城寺さんは1人で4万近く稼ぐなんて……後、リー棒立てるのがちょっとかっこよかった

アレどうやってんだろ、できねーわ。穏乃とこっそり挑戦したら憧に俺だけ叩かれた

とにかく次の試合はこれに白糸台と新道寺、このままじゃ勝ち目が薄い

そう思いながらも穏乃の提案でラーメンを食べにいった

アイツ良くも悪くも空気読まねぇ……今回は暗くなりかけてたから助かったけどさ

ラーメン屋からの帰り道、おもちの気配がした

玄さんもそれを感じ取っていた。が、見つからない

一体どこなんだ!と思っていると暗がりからいきなりおもちが現れた!!

幽霊……ではなかった。足もおもちもあったし

そこで会ったのは、長野の清澄を応援に来ていた、鶴賀学園の人だった

すばらなおもち!と思っていたが、穏乃達は何か思いついたのか、その人達に練習試合を申し込んでいた

いきなりいいのかと思ったが、鶴賀学園の人達は快く引き受けてくれた

それだけでなく、新たなすばらなおもち、もとい、長野の名門校、風越の人まで呼んでくれた

そのまま練習試合は始まった

俺はどうするかと思ったが、試合に出ない俺まで打つことに

まぁ、負けまくったけどなー

ただ、鶴賀の加治木さんと風越の池田さんに、咲や龍門渕の人達と交流があることを言うと驚かれた

さらに咲と昔初心者の頃から打っていたことを言うと2人とも何故かとんでもないものを見るような目で見てきた

「お前すげーな……アドレス交換しようぜ!」とのことで池田さんとアドレスを交換した

その後しばらく打ったり、すばらなおもちを観察したりした

途中、何度も東横さんを見失いかけた。影が薄いとか言ってたけど、こんなに主張の激しいおもちがあって影が薄いとか納得できない

おもちを見失う訳には!と最後には普通に見つけれるようになった

もうあなたを見失わない、と東横さんに言うと、なんかえらく喜ばれ、アドレスを交換した

かなり遅くなったが、かなり実のある練習になったと思う

帰りを車……車?まぁ、とにかく送ってもらって少し申し訳なかった。今度お礼でもしよう

その直後、全員で集まった

とにかく明日、片っ端から申し込んで練習試合だ!ということに

明日、忙しくなるかな

晴絵「ほー、またいい出会いがあったんだな」

穏乃「そりゃ、勝つためにも必死でしたから」

憧「あの人達にはお世話になったけど、ここでも京太郎がアドレス交換してるのがねー」

灼「一応、同郷の人だし?」

玄「しかしすばらなおもち……何度か見失うとは不覚……」

宥「あったかい人達だったね」







8月■日

インハイ6日目、今日は雨だった

ちょっと長めの日記になりそうだ

昨日、知ってる人達に連絡を取りまくり、なんとか荒川憩さんだけはOKしてくれた

今度、個人的に何かお礼すると言ったら『ほほー……楽しみにしときますーぅ』とか言われたけど……まぁいい!

ただ、女子ばかりの練習試合で無理を言ったようなものなので俺は不参加に

まぁ、その分今日の試合でも見ておこうと思った

どうせなので会場で見ようと思い、会場に向かっている途中、雨の中傘も差さずに駆け抜ける学ランの人がいた

どんなワイルドなイケメンだと思い、信号で止まった時に隣に行ってみると、千里山の江口セーラさんだった。イケメンな女子だった

江口さんは俺に気付くと、サービスエリアでチームメイトと会っていたことを思い出したからか「すまん!ちょっとでええから入れてくれ!!」と言って傘に入ってきた

江口さんは会場近くへ向かう途中だったらしいのでそのまま一緒に会場に向かった

なんで傘を差していなかったか聞くと、コンビニで色々買った後出ようとしたら、傘が壊れて泣いてる小さな女の子がいたのでその娘にあげたらしい

「雨ん中走るん気持ちええやろ?」と笑う姿はまさしくイケメン。なんだよ性格までイケメンだったよこの人

会場に着くと、待ち合わせていたのか千里山の制服を着た眼鏡の人がすぐに来た。俺にお礼を言って江口さんにすぐに着替えるように言ってセーラー服を渡していた。グッジョブ

江口さんはかなり嫌そうにしつつも受け取っていた。そのまま別れようとした時、なにかの縁ということで江口さんと連絡先を交換した

後でセーラー服を着て恥ずかしそうにするセーラさん(そう呼べと言われた)の写メが送られてきた。『お礼やでby船久保浩子 P.S.愛宕姉妹から話は聞いとる』ともあった

あの眼鏡の人、愛宕姉妹の関係者か?

昼に、会場近くの店でネト麻で知り合った2人と昼飯を食べることになっていた

そこに居たのは、1回戦の対戦相手と2回戦の対戦相手だった。オイ、どんな偶然だ

二刀流さん改め新免那岐さんと、でーちゃんさん改め森垣友香さん

俺も自己紹介し、正直に阿知賀の生徒だと言った

友香さんは対戦校だけど、直接俺と対戦した訳じゃないし、と全く気にしてない様子だった

那岐さんは、なんか玄さんへのリベンジに燃えていた。まぁ、悪い方向で気にされてても困るからいいけど

そのまま打ち解け、話していると時間はすぐだった。昼の間だけ、ということだったので別れが早かった

それぞれで連絡先を交換し、2人とも阿知賀負けるな、と残して別れた。いい人達だったな

それからはまた試合観戦

中堅戦では春を応援していたが、結局は愛宕(貧)の一人勝ちに。今日は寝るまで1時間起きに画像送るか

そして大将戦、ちょっとだけ面識もあり、かつ誰よりも大きいおもちの霞さんを全身全霊で応援していたが……咲……そんなにおもちが憎いか?

結果は清澄と姫松が準決勝に進んだ

試合終了後、春に連絡して永水の控室に

春以外のみんなともちょっとだけ面識はあるので、一応挨拶に行った

永水のみんなは負けはしたが、泣いたりとかそういう雰囲気ではなかった

むしろもう、個人戦までどうしようか、となっていた。切り替えはええな

とりあえずゆっくりして、暇があったら打たないかと言うと、それに乗ってくれたようだった

予定が合えば良子さんも来れるらしい。春達と打てるのは純粋に楽しみだ

しばらく話した後、宮守の人達にサインを持っていくというので、そこで別れた

帰り道、雨は止んでいた

みんなが帰ってくる前にホテルに戻ろうと思って歩いていると、ふとお茶の店が目についた

喫茶店とかじゃなく、茶葉とかそういうのだ。長野に居た頃にハギヨシさんに軽く教わった

なんとなくその店に入ってみた

時間帯のせいもあるのか店内にお客はほとんどなく、俺と白いセーラー服の人しかいなかった

どこかで見覚えがあるセーラー服だと思っていると、その人がちょうどこちらを向いて思い出した

白糸台の制服だった。そして、その白糸台の人は俺を見て「あっ」と声を上げた

知り合いかと思って声を掛けると、その人は白糸台のレギュラー、渋谷尭深さんだった

なんでも、照さんと菫さんから俺のことを聞いて、写メまで見せてもらっていたらしい

何時の間に写メ撮ったんだと思ったが、そのおかげでこのなかなかのおもちな人とのきっかけになったと思えば許せる

そのまま自己紹介から始まり、お茶についての話で軽く盛り上がった

俺は少し教わった程度だが、それでも渋谷さんはお茶の話ができたことが嬉しそうだった

ポツリと、「白糸台にそういう人居なくて……」と呟いていた。まぁ、少なくとも他のレギュラー4人は無縁そうだな。内1人は消費する方専門だし

そのまま連絡先を交換して別れた

ホテルに戻ると、すでにみんなは揃っていた

何か話していたようだったが、もう大丈夫だと言っていた

それより、明日、頑張ろう!と気合いを入れていた

その通りだな

明日の準決勝、強敵や知り合いばっかりだけど阿知賀に勝って欲しい

俺も応援など、できることは全力でやろう

憧「ここまで読んでみると、準決勝で当たるどの高校とも知り合いがいたのねー」

穏乃「へー、すごいねー」

灼「対戦前に、って思わなくもないけど」

晴絵「ま、それこそ京太郎の人柄だろうね。アレはすごいよ」

宥「凄いですよね……」

玄「ですのだ!このまますばらなおもちの人達とも…」

憧「胸から離れろ!!」







8月◎日

インハイ7日目、まずは阿知賀、決勝進出おめでとう!!

このとんでもない相手の中、1位通過とかやったぜ!!

ただ、色々あった

先鋒戦、照さん容赦なさすぎるとか思ってたけど、先鋒戦終了後に怜さんが倒れてそれもふっとんだ

直接知り合いって訳じゃあないが、さすがに驚く

日記を書く前にセーラさんから連絡があり、特に問題はないらしいので安心した

怜さんが運ばれたのを見て、会場入り口から会場に戻ろうとした時、また驚いた

昔の憧のそっくりさんと、和がいた

穏乃に憧、玄さんも驚いていたし、和も驚いていた

「穏乃、憧、玄さん……京太郎くん?」そう名前を呼ぶ和。それもそーか、俺は1週間程度しかいなかったし、何より女子の大会の会場にいるわけだし

そう呼ばれたので、俺も久しぶり、和と返した

すると、隣の昔の憧のそっくりさんが「まさか……お前がのどちゃんのは、むがもご…」そう何かを言いかけ、和に口をふさがれていた

「もう!……ってなんでここに?阿知賀は女子校だったのに……」そう疑問が沢山な和に俺の現状を軽く説明をした

「……なんですかこのオカルトじみた偶然」ありえない、と言いたげな口調な和。まぁ分からんでもないが

そうこうしている内に次鋒戦が始まりそうなので話も切り上げた

穏乃達は決勝で会おうと言い、和もそれに応えるように頷いた

俺はとりあえずまた話そうということで、和と連絡先を交換して別れた

試合終了後、赤土先生の勧めで決勝の会場を下見に行った

すると、そこに小鍛治プロがいた

赤土先生は、阿知賀の優勝を見届けた後、またプロを目指すと宣言していた

先生も頑張ってるんだな

明後日の決勝、ここまで来たら目指せ優勝!!

穏乃「ほんっとにびっくりしたよね!和がいるんだもん!!」

玄「だよね!またおもちも成長してるし……そういえば憧ちゃんのそっくりさんもいたね」

宥「後でアルバム見てびっくりしたよ~」

灼「生き別れの妹?」

憧「他人のそら似だっつの。全く、京太郎は和と会えて嬉しそうにしちゃって。和も和だし……試合あんのに余裕だったのかしらね」

晴絵「ま、京太郎に関してはそういう性分でしょ。和は……実は京太郎に会いたかったとか」

穏乃「和にとっても大事な友達ですからね」

灼「アレはそういうのというより……」








閑話、8月◎日、某所

和「ふふ、そうですね。実は名前は思い出せなくて……」

和「えぇ、顔を見ると、結構分かって思い出すものなんですね」

和「でも、長野って知ってたらもっと早く会えたのに……」

和「はい、もしかしたら同じ清澄だったかも……なってあったかもしれませんね」

和「でもこうして話せてることも嬉しいですよ?」

和「それはそうと……胸への視線、気付いてますからね?」

和「もう!そんなところは玄さんも変わらないんですから……」

和「なっ……もうこれ以上大きくなんてなりません!!」

和「もう……はい、ではおやすみなさい、京太郎くん」

優希「のーどちゃーん?すっごくすっごく楽しそうだったじょー?」

まこ「ほうじゃなぁ。あの和が男子とここまで楽しそうに話すとは驚きじゃ」

久「ねぇ。まさか決勝前に幼馴染、そして初恋の人との再会。決勝では幼馴染との試合……これ、ドラマ化いけるんじゃない?」

優希「だなー。咲ちゃんもそう思うかー?」

咲「う、うん。だけどまさか相手が京ちゃんだったなんて……」

和「あんまり勝手なことばかり言わないでくださいっ!」

和「私だって、親しい人とは楽しく話しますよ。それに、彼自身もいい人ですし」

咲「京ちゃん誰とでも仲良くなれるからなぁ……」

和「ですねぇ……でも、胸ばっかり見てくるのはどうかと思いますが」

久「いいんじゃない?ほらほらその胸で彼を誘惑しちゃえば?」

まこ「とんでもない武器じゃからな。怖い怖い」

優希「のどちゃんのおっぱい!男はメロメロだじぇ!」

咲「いいなぁ……京ちゃん、和ちゃんのこと胸で覚えてたんだよ?」

和「それは知りたくなかったですね……でも、私は名前を忘れてましたし、おあいこですね」

優希「ん?でも会ってすぐ名前で呼んでたじょ?」

和「顔を見たら思い出せたんです。その、金髪なのは覚えていましたし」

久「へぇ。ちょっと私も会ってみたいわ」

和「意外と顔を見たら思い出せて……昔の面影もありましたし……その……」

まこ「どうしたんじゃ?歯切れが悪いぞ?」

和「ええっと……今思い返してみて……」

優希「うん?」

和「……かっこよくなってたなって」

咲「むっ」

久「あらあら……これは優希の言う通りになるかしら?」

優希「のどちゃん、初恋だな」

まこ「青春じゃのー」

和「ち、ちがっ……ただ客観的に見ても整っているというか……別に私の好みとかじゃなくて……」

咲「……負けないからね」ボソッ

久「へぇ……ま、今身内同士でどうこうっていうのは置いといて、現状一番の強敵は阿知賀じゃない?」

和「確かに……はっ、これは別にそういう訳じゃ……」

優希「向こうも幼馴染で、さらに一緒に居る時間が長いじょー」

咲「私の方が付き合い長いのに……」

まこ「お前さんも拗ねるなって。そんなお前さんを蔑ろにするような男か?」

咲「……今も気にかけてもらってます」

まこ「なら大丈夫じゃろうて」

久「それじゃ、まずは明日勝つこと!それで和と咲の大事な人に、私達の活躍を見せてやりましょうか!」

優希「さんせーい!」

まこ「阿知賀には悪いが面白そうじゃな」

和「そんなんじゃ……無いって訳でも……」

咲「……明日、明後日、みんな倒します!」ゴッ


閑話、カンッ!!










8月☆日

インハイ8日目、決勝前日

今日は準決勝を観戦しながら、明日のために打ったりした

決勝前にまたどこか他校と練習でもできたらいいのに、と憧が言ったので、ちょっと春に連絡をとってみた

春達永水も個人戦前に練習したかったとのことで、わざわざこっちに来てくれた

更に、2回戦後に知り合ったらしい、宮守の人達まで連れて来てくれた

決勝前にありがたかった。みんな驚きつつも喜んでくれた

永水のみんなとはほぼ顔見知りだ。久しぶりに会った霞さんや小蒔さんのおもちがすばらなことになっていた

思わず玄さんと固い握手を交わした

ただ、春がいきなり抱き着いてきたのは驚いた

「良子さんに教わった挨拶」とかドヤ顔で言ってたけど、あの人はまた妙なこと吹き込んで……

何故か憧は蹴られ、灼さんにはつねられた。穏乃と玄さんと宥さんも少し対応が冷たかった。解せぬ

宮守の人達とは初対面だが、みんないい人達ですぐに打ち解けることができた

特に、姉帯豊音さんがクールっぽいと思ったらかなり話しやすくてびっくりした

なんか赤土先生にサインを頼み、それで気をよくしたのか赤土先生がかなり機嫌が良くなった

姉帯豊音さんとは特に仲良くなり、連絡先も交換した

そうして全員で打った

まぁみんなインハイ出場選手。俺は飛んだ

宮守の人達は少し申し訳なさそうだったが、永水のみんな、顔見知りだからって容赦ねーよ

途中、交代しながら休憩を取り、その都度準決勝をテレビで観戦した

そんな感じで続けていると、準決勝が終わっていた

結果、勝ち上がったのは清澄と臨海。どっちにも、というか決勝の4校になにかしらの知り合いがいるのはどういうことだろう

準決勝が終わる頃、丁度いい時間になっていたので、そこで練習は終わった

みんな、初めて会った人も明日は頑張れと言ってくれた

明日、決勝か……勝てるといいな

晴絵「決勝前日なのに2校も集まってくれたのはありがたかったね」

穏乃「はい。またいろんな人と打てて楽しかったですし!」

玄「特にインハイトップクラスのおもちの持ち主に会えたことが最高ですのだ!」

憧「玄はいいとして……あの永水の春って人……明らかに見せつけるように抱き着いてた気がするんだけど……」

灼「あぁ……なんかそんな感じはあった」

宥「親戚だって言ってたけど……向こうはそう思ってないっぽいよね」

憧「何よりあんなあっさり正面から抱き着いて……」

穏乃「京太郎、されるがままだったよね……」

晴絵「やってみたら?挨拶って」

灼「そ、そんなこと……恥ずかし」










8月★日

インハイ9日目、決勝だった

ウチもすげー頑張ったと思う。でも、やっぱり白糸台はすごいわ

昨日1日で対策してきたのか、終始押されっぱなしだった

健闘はしたと思うが、結局最終結果は1位白糸台、2位が阿知賀、3位4位はほとんど差が無いという結果だった

なんだろうな、準優勝でも充分頑張ったと思うしすごい結果だと思うけど、悔しがるみんなを見ると何も言えなかった

結局、年長者としての貫録か、赤土先生がなんとかみんなをまとめ、今日はみんなで飯を食べに行って終わった

咲や和、照さんからメールは来ていたが、ちょっと今日は返せなかった

明日からは個人戦、準優勝で終わったがそれでも充分な結果なので個人戦を見たり、観光したりしてから阿知賀に帰るらしい

みんな落ち込んでいるだろうし、この数日で立ち直ってくれるといいんだがな

晴絵「あー……これはなー」

宥「うん……悔しかったなぁ……」

憧「みんな『準優勝とかすごい』って言うけど、やっぱどうせなら優勝したかったわよねー」

穏乃「うー、今だって悔しいー!!」

灼「うん……来年リベンジ」

玄「だね。諦めないよ!!」








8月▲日

今日から俺達阿知賀はフリーだが、個人戦1日目、知り合いの人達も何人か出ている

みんなは和を応援すると言っていたが、俺は他にも知り合いがいたのでしばし別行動になった

別の会場に移動中、見覚えのあるショートヘアの人に声を掛けられた

千里山の園城寺怜さんだった。園城寺さんも俺を覚えていたらしい

というか倒れたのは大丈夫かとも思ったが、本人曰く大丈夫だとか。それでセーラさんと清水谷さんの試合を見に来ていて、後輩とはぐれたらしい

ちょうどセーラさんの試合を見に行くところだったので一緒に行った

その試合はセーラさん、愛宕(貧)、清水谷さん、憩さんという大阪代表をまとめたような組み合わせだった

というか分けてやれよ。途中でセーラさんと愛宕(貧)が色々言いながら打ってるからかなりやかましい試合になった

結果はトップが憩さん、あとはほぼ差が無いと言っていいくらいだった

試合が終わった後も愛宕(貧)さんがセーラさんと何か言い合っていたので、保存しておいた画像を送ろうとすると、隣にいた園城寺さんに止められた

「ちょーっと待ちや。おもろいことしてるやん。ウチも1枚噛ませてもらうで?」そう言って携帯を弄り、園城寺さんチョイスの画像を送った

どうやら大阪で有名な店のたこ焼きやお好み焼きだったらしく、『誰や!?絶対大阪の奴が手ぇ貸したやろ!?』と今までで一番いい反応が返ってきた

その反応をみて満足気な園城寺さん、今後もいい画像教えるということで連絡先を交換した

ちょうど交換している時、セーラさんと清水谷さんが来た

愛宕(貧)への飯テロのことを教えると、清水谷さんも今回の仕返しをしたいとのことで、連絡先を交換して今後手伝ってくれることに

おもち美女の連絡先ゲット!この感謝の気持ちはちゃんと愛宕(貧)にも伝えよう!画像多めで

昼にハンドルネーム打倒はやりんさんこと、真屋由暉子と会った

ネト麻仲間全員と会えたことになったが、まさか全員インハイ出場者だったとは……

向こうも俺が阿知賀の生徒と知って驚いていた。でも、元々ネト麻で打ち解けていたので、実際に会ってからもすぐに打ち解けれた

なにより!穏乃と変わらない身長なのに和に負けないおもち!!これが素晴らしい!!

打倒はやりんってハンドルネームだったが、アイドルデビューしたら多いに応援するわ

そのまま由暉子の先輩の試合を一緒に見て、連絡先を交換して別れた

ちょうど阿知賀のみんなと合流しようと移動している時、和に会った

和も待ち合わせ場所は同じらしく、色々話しながら一緒に行った

俺が長野に居た頃の話になったが、本当にどこかで会っていてもおかしくないくらい近くに住んでいたと分かって驚いた

たまたま学校が違っただけ、だ。それなのに会わず、インハイで再開なんて改めて考えてみてもすごいもんだ

和も「そういえば咲さんが小説みたいって言ってましたね……小説ならどちらかが優勝でしょうね」と少し悔しそうな顔で言った

事実は小説より奇なり、ってか。まぁその辺り抜きでも、今回は和と咲を他の人より応援してると言った

和は嬉しそうに「約束ですよ?」と言って笑っていた

和や咲も落ち込んでいるんだろうなー。他校の、しかも順位が上の学校の俺がどうこうできる話じゃないが、大丈夫かな

せめて応援はしっかりやろう

玄「そーだよねー。和ちゃんだって落ち込んでるはずだし……」

晴絵「すぐに他人、しかも他校の生徒まで気遣えるのはいいところよねー」

穏乃「京太郎のいいとこですよね!」

灼「だからライバルも増える……」

憧「気付いたら増えてるって怖いわ」

宥「京太郎くんだってそんな節操なしな訳じゃ……う、うーん……」










8月◆日

個人戦2日目、今日も色々とすごかった

今日は永水の小蒔さんの試合があったので、みんなと別行動で見に行くと、霞さんに会った

春と巴さんは初美さんの試合に行っているらしい。ここで会ったのも何かの縁ということで、一緒に観戦することに

試合も見たし応援もしたけど、隣にトップクラスなおもちがあるのでテンション高くなったぜ

しかしあのおもち……どうやったらあんな大きくなるんだろうか。同い年であろう人達を思い出し、人は平等じゃないと悟った

その後霞さんと別れ、咲が出ている試合を見にいくと……対戦相手が照さん、愛宕(貧)、去年の個人戦3位という辻垣内さん、というとんでもないメンツだった

なにこの頂上決戦的な組み合わせ。ちょっと愛宕(貧)が可哀想だった

このメンツでボケたりしたらすごいが流石にそういう余裕も無かったようだった

咲も照さんも団体戦の時以上の様子だった

結果は照さんがトップ、しかし試合内容は凄かった

終わってから咲と照さんが何か話している様子だった。後で連絡しとくか

そして愛宕(貧)が……燃え尽きてた。まぁあのメンツじゃなー

流石に放っておけなかったので、インハイ会場近くのからあげの出店を写メって送ると、すぐに出店まで来た

メンタル強い人だな。からあげを幸せそうに頬張るのを見てそう思った。後、からあげを頬張った時の顔もしっかり写メっておいた

玄「あの霞さんと!!くぅ~、あのおもちは是非とも1回はこの手で!!」

憧「はい玄、危ない発言はやめときなさいね」

赤土「しっかし2日目のあの試合は凄かったな」

穏乃「なんか色々と他にも、想いとかそういうのも感じましたね」

宥「でも、終わった後、宮永さんどっちも笑ってたよね」

灼「うん、それは良かったと思う……でも人は平等じゃない……だよね」ペタペタ

玄「?どうしたの灼ちゃん?」

憧「黒糖なのかな……」










8月▼日

個人戦3日目、今日はみんなは午後から東京見物に出かけた

知り合いの試合は午前中に固まっていたからだった

俺はまだいくつか見たい試合があったので午後も会場にいた

ある程度見終わった後、和に会った

和の試合も午前中で、午後は自由と言われていたらしい

どこか行くかと話していると、赤土先生と良子さんに会った

和や赤土先生は俺が良子さんと知り合いということに驚いていた。そーいえば言ってなかったけど

2人も丁度暇だということで、4人で打つことに

結果は……うん、プロとプロ目指してる人とインターミドルチャンプ、飛ばなかった自分を褒めたい

そのまま何故か3人による俺への麻雀指導になった

からかっているからか、わざとらしく体を寄せてくる良子さんと、指導に熱が入っているからか、こちらは無意識に体を寄せる和

それを心底面白そうに見る赤土先生、教師なら止めようとか無かったのか

指導はかなり分かりやすく、ためになったから良かったけど

気付くと夕方になっていたので、和を清澄の宿泊施設に送った

帰り際、「今日はありがとうございました。明日の前にリラックスできました」と和がお礼を言ってきた

これくらいお安い御用ってもんだ

また打とうと言って俺はホテルに戻った

穏乃「自分だけ和と打ってたなんて京太郎ずるい!」

玄「何気に戒能プロとも……一体どれだけ知り合いがいるんだろうね」

憧「何気に良い目に合ってるし……というか晴絵?こんなことあったなんて聞いてないわよ?」

晴絵「いやぁ、美しい青春の1ページをペラペラ喋るのもアレじゃん?」

灼「ハルちゃん、なんか言い方が……」

宥「も、もうちょっと別の言い方じゃないと……なんというか」

憧「おばさんっぽいって言っちゃえば?」

晴絵「おば……憧、今度呼び出しね?」

憧「事実じゃない!」








8月×▼日

個人戦最終日

個人戦の優勝は照さんだった

終わってみれば白糸台と照さんの3連覇という結果、やっぱあの人すげーわ

咲や和もそれなりの結果だった。後でメールしよう

閉会式が終わった後、セーラさんが怜さんと竜華さんを連れて挨拶に来た

セーラさんは憧にも打ってて楽しかった、大阪と奈良だし、そのうち合宿でもしてまた打とうと言っていた

こっちとしてももちろんOKだし、憧もリベンジしたいとやる気だった

後、愛宕(貧)への飯テロも、今後続けていこうと3人と約束した。3人ともノリノリだった

その後、奈良に帰るのは明日なので今日は打とう!という穏乃の提案の下、赤土先生も参加して全員で打つことに

個人戦見てやりたくなったんだろう、勿論俺も打った

しばらく打った後、俺はちょっと抜けて、外に夜風に当たりに行った

1人になると改めて色々思い返すものだ

4月に阿知賀に来たこと、みんなと再開したこと、麻雀部に入部したこと

大会に出たこと、東京で色々な人と会ったり再会したこと、どれも大事なことだ

ふと、背中を軽く叩かれ、振り返ると憧がいた

「1人でなにやってんの?」と言う憧、ちょっと色々考えていたと返す

やっぱり、俺も勝ちたかった。勝って、個人戦だけどインハイに出たかった

つい、ポツリと言ってしまった

憧は驚いた顔をしていたが、すぐに俺の背中を思いっきり叩き、「大丈夫。アンタも頑張ってるんだし、勝てるわよ」

そう笑って言ってくれる憧。やばかった。ちょっとテンション低めな状況であの笑顔、うっかり惚れるとこだった

俺も笑顔で憧にお礼を言った

ありがとう。俺も、これから頑張っていく。そう言うと憧は少しぼーっとした後、すぐに後ろを向いてしまった

それから早く戻るように言って、早足でホテルに戻っていった

俺、頑張ろう

ここから頑張っていこう

晴絵「いやー、青春してるじゃない」

灼「ちゃっかり京太郎と2人きりだし」

穏乃「ですね。ところで憧、この時……アレ?なんでそんな顔真っ赤?」

憧「うー……実は……ちょっとこの時の京太郎が……なんていうか、すっごく良い笑顔で……」

玄「あぁ、この時に好きになったんだね」

憧「そ、そんなこと!…………ふきゅぅ……」

晴絵「それまでの積み重ねもあるけど、憧を笑顔で墜とすとは京太郎もやるわね」

宥「ど、どんな笑顔だったのかな」









8月○◆日

今日、阿知賀に帰ってきた

1日かけての移動だけどさー……また行きと同じようにサービスエリアで千里山に会うとかもう会った瞬間お互い笑うわ

また同じようにみんなでパン食べて、記念にみんなで写真を撮った

セーラさんの提案で『打倒愛宕の面白い方!!』というタイトルで愛宕(貧)に写メを送った

それで千里山のみんなとは別れたが、またどこか思いもよらないところで会いそうだ

阿知賀に帰ると、大勢の人が出迎えてくれて驚いた

赤土先生が「私の時は無かったのに」とボソッと呟いたのは聞かなかったことにしよう

色んな人に「お疲れ様」「頑張ったよ!!」「充分すごいよ!!」と言われたり、俺だけ何故か野郎に叩かれたりしたが、帰ってきたんだな

とりあえずは荷物等を学校に置いて今日は解散になった

みんな、お疲れ様

穏乃「アレビックリしたよね。パン買いに行ったら園城寺さん達がいるんだから」

憧「ホント、偶然にしてもびっくりよね」

玄「みんなのお出迎えもすごかったよね」

宥「うん、また揉みくちゃにされた……」

灼「私なんて危うく胴上げされるとこだった……」

晴絵「良かったなー……なんで私の時とこうも差あるかなー……」

宥「き、気にしない方がいいですよ?」










8月△▲日

残り少ない夏休み

今日は松実館の臨時バイトに駆り出された

やっぱりインハイの活躍からか、お客がかなり増えたらしい

それに加え今日は団体客が入ったらしいので忙しかった

俺も色々やっていると、1人の女性客に声を掛けられた

ちょっと外の店についてだったから俺でも分かる内容だった

紙に簡単な地図を書いたりして説明していたが、この女性客がどこかで見たことがある人だった

説明が終わって、少しじっと顔を見てみると、なんと瑞原はやりプロだった

はやりん?と小声で呟くと、女性客、いや瑞原プロは驚いた顔をして

「バレちゃったかー。結構気付かれにくい恰好だったんだけどなー」そう笑う瑞原プロ

確かに髪型やメイクは大分変っていたようだが、そのおもちは見逃さないぜ

軽く話を聞くと、丁度オフで小旅行兼、赤土先生のスカウトで来ていたらしい

俺なんかにそこまで話していいのか聞くと

「君、阿知賀の生徒だよね?良子ちゃんから聞いてるよ☆」と言って、メモ帳の切れ端かなにかサインを書いてくれた

そのままウィンクして部屋へと言った牌のお姉さん……テレビで見た時はちょっときついかもとか思ったけど、今日みたいな感じの方がいいかもなー

家に帰ってサインを見てみると、裏にアドレスと電話番号が書いてあった

プロの連絡先をこんなあっさり教えていいのかと少し考えた

玄「お客さんが相当増えちゃって大変だったよねー」

宥「うん……それにしても瑞原プロが来てたなんてびっくりだね」

穏乃「お客さんの名簿とかで分からないんですか?」

憧「そこはプロなんだから、黙っていて欲しかったりするんでしょ」

灼「ところでスカウトって……」

晴絵「あぁ、あったあった。ま、スカウトってより遊びに来た感じだったよ。もうちょい頑張らないと駄目だしねー」



はやり「良子ちゃん良子ちゃん」

良子「なんですか?」

はやり「例の男の子、いい子だねー。メールとかしてて楽しいし、良い人柄が伝わってくるというかねー☆」

良子「イエス。自慢の弟分ですから」

はやり「弟、かー……ちょっと本気で狙っちゃおっかな……」

良子「ホワッツ!?」

はやり「ふふ、愛に年の差なんて関係ないよね☆」

良子「こ、これは……非常にバッドです……私も早く手を打たねば」








8月□★日

今日はみんなとプールに行った

前にも見たが水着姿は何度見てもすばらっ!!

未知のおもちを求めるのもいいが、改めて見ても阿知賀のみんなもレベル高いよなー

眼福眼福

途中、なかなかのおもちの女性客が何人も来た

つい、俺と玄さんはそっちに目がいってしまった

こっそりプールに入ってゆっくり観察しようと思ったが、そこで玄さんが足をつってしまった

おもちに気を取られすぎていたからだろう、慌てて俺が助けた

ちょっと溺れかけてかなり慌てていたので、無理矢理後ろから抱きかかえるようにしてプールから引き上げた

特に大事は無かったが、安静のため、ということで玄さんはプールから出ることに

ただ、足をつって歩きづらそうにしていたので、更衣室近くまで抱えていった

おもちのためにまだプールに居たいと言い張るのを、無理矢理抱き上げたからか、かなり大人しくしていた

その後も反省したのか玄さんはやけに大人しかった

話しかけても、恥ずかしさからか赤くなって黙ってしまった

まぁ、これでおもちを見ても冷静であってくれるならいいな

憧「あったわねー、玄が溺れかけたの」

宥「胸ばっかり見てちゃだめだよー?」

灼「でも、京太郎がすぐに玄を抱き上げたのもすごかった」

穏乃「ですよね。こう、ひょいっ、って玄さんをお姫様抱っこして運んで」

玄「あぅぅ……」

晴絵「玄ー?真っ赤だけど、まさかこの時に……」

憧「あー、水着でお姫様抱っこだもんねー」

灼「確かにあの時かっこよかったし……」

宥「玄ちゃん、落ちちゃったんだね」

玄「だって、京太郎くんがあんなに近くで……ちょっと強引だったし……」

憧「言い方言い方」

穏乃「憧に玄さん……次は誰だろうなー」