8月△▲日

久しぶりに男友達と出かけた

大会の間のことを色々聞かれたが、優勝したこと以外特に言うようなことも無かったので適当にみんなで遊んだりしたことを話した

何故か「死ね!」と中指立てて言われた

逆に大会中のこっちのことを聞くと、かなりの大騒ぎになっていたらしい

人数ギリギリの部が全国の強豪校に勝っていったんだ、それも当然といえば当然か

特に2回戦は本当に盛り上がったらしい

そりゃ全国ランキング上位の2校を相手に勝ち抜いたんだしな

……今更だがとんでもない人達の連絡先知ってるんだな俺

準決勝はみんなタコス片手に応援したらしい

一時、タコスが売り切れたとか

一部のおっさん達がタコスとエトペンで町おこしとかアホなことを言い出したらしいが、和の父親が一括したとか

染谷先輩のとこの店は連日大繁盛しているとか

俺の写真と藁人形が一部で出回ったとか

最後はなんだ

一通り話した後、久しぶりに男だけで馬鹿みたいに遊んだ

おかわりし放題の店で限界チャレンジとかほんっと久しぶりにやったわ

おそらく次に来る時はおかわり有料になってるかな


久「やっぱり須賀くんも男の子ねー」

和「ずっと私達といましたからね」

優希「おかわり自由から有料……こいつらのせいか……」

まこ「まぁアホなことやりたい時期なんじゃろ」

咲「もう、中学の時もそれで大変だったのに」







8月□★日

昼前に少し出かけたら部長に会った

今日まで色んな人にお祝いを言われたりしていたらしい

夢って言ってたし、叶って良かったですね、と言うと部長はじーっと俺の顔を見た

「……ねぇ、須賀くんは私が酷いことをしたって思わないの?」

いきなり言われて、一瞬意味が分からなかった

「1年生の夏、麻雀を始めてすぐのこの大事な時期に、ずっと雑用をさせていたのよ?」

「同じ1年生の咲や和、優希には打たせて、須賀くん1人雑用。恨まれていたっておかしくないわ」

「大会が終わって、今言うのは卑怯かもしれないけど、須賀くんがどう思っているか、教えてくれないかしら?」

その時の部長が少し震えていたように見えたのは気のせいだったんだろうか

「別に、俺は部長を恨んだりしていませんし、部長はすごい人だって思ってますよ?」

そう言った時の部長の顔は、咲が入部して俺が雑用宣言した時と同じように、心底驚いた顔をしていた

「ずっと諦めず全国優勝だけ夢見て、それを実際に叶えた。そんな部長をすごい人って言う以外どう言えっていうんですか?」

「え、や、だから……こう、嫌われてるかなって……いや、雑用やらせてて好かれてるとも思ってなかったけど……」

普段の余裕のある笑顔はどこかにいったようで、全く余裕がなく、思ったことをそのまま言っているようだった

「……えと、私はね?自分のやりたいことやれたんだし……その、須賀くんになんでもしてあげるくらいの気持ちで聞いたのよ?」

部長は顔が真っ赤だった

「……そんなつもり無いんですけどね」

元々和の胸目当てでの入部だしな

「それこそ、俺もやりたくて雑用やってたんですし、部長がそのことを負い目に感じることないですよ?」

頑張ってる部長が羨ましかったし

「むしろ全国優勝した学校の部長で議会長なんですから、いつも通りの部長が一番ですよ」

大したことをやったわけでもないし、いつも通りが一番だ

「あ、でも色々と程々でお願いしますね?」

うん、買い出しはもう程々がいいわ

「…………ありがとう、須賀くん」

今までで、一番いい笑顔だった。正直、見惚れた

「でも、してほしいこととかないの?議会長の権力で色々やってもいいわよー?」

部長はいつものように聞いてきた

「麻雀上手くなりたい……あ、今一番は昼飯食いたいです」

「ふふふ、いいわよ。お昼だけと言わず、今日一日丸々いいわ」

それから俺は、部長に手を引かれて1日遊び倒した

帰り際、今後は卒業するまで俺の指導をしてくれると言ってくれた

部長も受験とか忙しいのに、と断ろうと思ったが、「受験なんて今までの実績あれば推薦で一発よ」とのことだった

やっぱり、この人に勝てる気がしないな


まこ「部長、アウト」

和「部長まで陥落ですか」

優希「まぁ当然だな!」

咲「だね」

久「うるさいわよ!」

まこ「わしらん時は散々からかってくれたしのぅ。で、どこでやられたんじゃ?」

久「……5月の時から、ちょっと危なかったんだけどね。もうこの時に完敗よ。何あの聖人かつイケメン」

和「その直後からデートに持ち込んでいる辺りはさすがですね」

優希「私なんて恥ずかしくて顔も見れなかったのに……」

久「これでも顔が赤いのとにやけるのを抑えるの大変だったのよ?」

咲「でもここまで言っちゃう辺りさすが京ちゃんだなぁ……」

久「くっ……思いのほか恥ずかしいわね。こうなったら次の和に八つ当たりするわ」

和「な、なんでですか!それに私が…」

久「じゃあ咲が一番最後だって言うの?」

和「……お手柔らかにお願いします」

咲「……なんか私の扱いが酷い」







8月●☆日

夏休みも残り少なくなったもんだ

今日は新道寺の鶴田姫子さんと打った

ネト麻でだが、姫子さん(向こうが下の名前でと言った)がス●イプを使い、話ながら打たないかという話になり、

ス●イプでお互いの顔を見ながらの対局になった

さすが新道寺の大将、全然勝てなかった

しかしネト麻だけど相手の顔を見ながらだとやっぱり違うな

ネト麻じゃ結構顔に出てしまうので、姫子さんに「分かりやすくて可愛い」と言われた

可愛いのはそっちだ!

途中で寮の同室らしい哩さん(こっち下の以下略)が帰ってきたらしく、途中からは哩さんと代わっていた

2人と雑談したりしながら打った

やっぱり相手の顔が見えるのはいいね

可愛い娘の顔が見える方がいいですね、と言ったら向こうにカメラを切られてしまった

また打とうと言っていたから嫌われてはいないと思うが、いきなり切ってなんだったのだろう


和「ス●イプしながらと言いだしたのはこっちが先とは……もっと早く思い付いていれば……」

まこ「わしは本人と実際に向き合ってがええわ」

久「そうね。やっぱりちゃんと対局するのが私もいいわ」

優希「ネト麻でも負ける気はないけど、全然東場で活躍できないじぇ」

咲「?……えっと、スガ●プ?何それ?」

和「咲さん、濁点いりません」



姫子「♪~」

哩「姫子、片づけば……それ、新しか京太郎の写真?」

姫子「はい!こっそりス●イプしてる時に撮ってるから京太郎にはばれませんし、よか写真がまた取れました」

哩「お、この前京太郎が和了って一番笑顔やったやつか。私にもくれん?」

姫子「勿論です!」







8月??日

なんだかまだ頭が少しぼんやりしている

けど、今書いておかないと忘れそうなので覚えている範囲で今日のことを書こうと思う

朝、親父が知り合いの雀荘を手伝ってくれ、と言ってきた

別に予定もなかったし、バイト代もちゃんと出るということだったので引き受けた

そして親父に渡されたメモに書いてあった住所に向かったが……なんというか、そこは廃ビルだった

おかしいと思っていると、黒いスーツを着てサングラスを掛けた人が「遅かったなこっちだ」とか言って案内してくれた

よくわからないままついていくと、無理矢理椅子に座らされ、いきなり打つことになった

「ほぅ……まさかまたわしの前に来ることになるとは……」なんか見たことあるような人がいた気がする

そこから何故か記憶が曖昧になっている

何かいきなり牌を投げつけられたり、別の卓からノーカンノーカン聞こえたり、鬼がいたり……いや、さすがに夢か何かか?

はっきり覚えているのは、目の前が暗くなってきた時、いつか見たような気がするアゴが尖った白髪の人が来たことだ

「おいおい……なんでここにいるんだ?確かくるのは伊××とか×海いう奴だろ?」とか言っていた気がする

名前のところはよく聞き取れなかった

そこから覚えているのは終わった後の卓と土下座をどうこう言う老人がいたことくらいか

はっきりと目が覚めた時にはどこかの公園のベンチの上だった

少し頭がくらくらする以外、体におかしいところもなかった

ただ、財布の中に何故か諭吉数枚が入っていて、お守りに持っていた透明なガラス製の牌が粉々に砕けていた

帰って親父に聞いてみると、メモの住所を間違えていたことを謝られた

そのメモももうない

また夢でも見たんだろうか?

まこ「……いやいやいやいやいや」

久「……えー」

和「そ、そんなオカルト……オカルト、なのでしょうか?」

優希「さ、さすがに分からないじぇ……」

咲「……京ちゃん」








8月◇◎日

適当に目的もなくふらついていたら、珍しい人に会った

阿知賀の高鴨穏乃だ

なんでも親戚の用事か何かで付いてきて和に会おうと思ったらしいが、丁度和がいなくて駄目だったらしい

暇らしいので一緒に遊ぶことになった

適当に長野を案内したり、一緒に大食いチャレンジしたり(穏乃もクリアした)、適当な雀荘で麻雀したり、結構楽しかった

そこまで長い時間じゃなかったが、かなり仲良くなれた

俺が奈良県に来た時は案内する、という約束をして別れた

優希とはまた違う感じの元気なやつだ

しかしジャージなのが惜しいな

もっと別の恰好をすれば可愛くなるのに

和「玄さんだけでなく穏乃まで……」

まこ「ここでもダークホース阿知賀か」

優希「むむむ……だったら私ももっと元気に!」

咲「うーん……決勝でもっと……」

久「可愛いねぇ……可愛いのが好きなのかしら」








8月▽■日

夏休み終わり間近

そんな時に照さんが長野に帰ってきた

といっても一時的に顔を出しにきたようなものらしい

母親の方は仕事の都合で来れなかったらしい。

照さん、よく東京から長野まで迷わなかったな……

という訳で今日は咲と照さんと俺の3人で昔のように遊んだ

照さんは長野を懐かしく思いながら、色々変わっているところに驚いていた

咲は久しぶりに照さんと一緒なのがうれしいのかとにかく楽しそうだった

姉妹が仲良く微笑ましい。だけど2人が雀荘に入るのは同卓する人が可哀想だから止めた

そして所々迷子になりかけるのは相変わらずだった。そこと胸は成長してないな

途中で照さんのファンにばれたり、咲だけ迷子になったり、色々あったが俺も楽しかった

もうすぐ学校も始まるし、明日には帰ってしまうらしい

また照さんと会えるといいな

和「やはり幼馴染……なんて大きなリードを」

久「幼馴染は負けフラグ……のはずなのにね」

まこ「アレか。年上の幼馴染を姉呼びするようなものか」

優希「麻雀では負けてもこっちで負ける訳にはいかないじぇ」

咲「……ところでなんで私はまた手足を抑えられてるんですか?」

和「それは」ミギテコテイ

優希「もちろん」ヒダリテコテイ

まこ「罰ゲームじゃな」アシコテイ

久「さて……10分間くすぐられるのと、600秒くすぐられるのと、6分の1時間くすぐられるの、どれがいい?」ワキワキ

咲「……って全部かわらな」

この後10分以上くすぐられた







9月×日

今日から2学期が始まった

といっても特に変わったことは無かった……と書きたかった

朝、たまたま途中で会った咲、和、優希と一緒に登校しているとやけに視線を感じた

そして教室に着くと、いきなり咲がクラスメイトに囲まれた

まぁ落ち着いて考えりゃ、インターハイで活躍した選手がいるんだもんな

おまけにチャンピオンの妹、そりゃ色々聞かれるだろう

後で聞いたが和や優希、染谷先輩に部長もこんな状況だったらしい

俺は何故か野郎共にめちゃくちゃ叩かれただけなのに、なんだろうなこの差は

結局始業式が始まるまでその状態だった

始業式でも、体育館に入った途端視線が集中したり、麻雀部(俺以外)が壇上に呼ばれたり、大変そうだった

学校自体は昼前に終わったが、咲はそれからがさらに大変そうだった

話したことのないクラスメイトに誘われたり、知らない男子に話しかけられたり、人見知りのあいつにはつらいだろう

結局部活を理由に逃げていた。無理もないか

今日の部活は、ただの引継ぎだった

といっても染谷先輩が部長になって、元部長、もう竹井先輩か。竹井先輩が引退するだけだ

まぁ引退してもがっつり来るって言ってたからあんまり今までと変わらないんだろうな

引継ぎが終わると今日は解散だった。先輩も店が忙しいって言ってたしな

帰りに1年生4人でファミレスで昼飯を食った

当分はみんな注目されてるのは気の毒だな

俺はなんかおまけみたいな扱いだからまだマシか

咲「この時は辛かったな……知らない人がどんどん話しかけてくるんだもん」

和「私は中学でもありましたし、知らない男性からも割と話しかけられますし」

優希「私は大体知ってる奴ばっかだったぞー」

まこ「優希は知り合い多いからじゃろ。わしはまぁ店でいろんな客と話しとるし」

久「ああ、私も色々知り合い多いしね」

咲「……アレ、私だけ?」







9月○日

久しぶりのレディースランチうめー!!

ああ、やっぱりこれ食わないとな……

なんか咲といるせいか色々見られてる気もしたけど気にしないのが一番か

それと休み明けのテストがあった

まぁ、大体夏休みの宿題から出たし、赤点は取ってないだろ

部室に行ったら優希が燃え尽きてたが、うん、気にしないのが一番だ

その後軽く打って俺が点棒が燃え尽きたがな

優希「テスト……なんのことかなー?」

和「ゆーうーきー?」

咲「あはは……相変わらず京ちゃんレディースランチ好きだなぁ」

久「結局咲ばっかり頼まれてるのよねー」

まこ「まぁ上級生の教室まで来て頼むことはないじゃろうしな」








9月△日

クラスで文化祭の話し合いがあった

やっぱり店とかをやるのだろうか

今日はとりあえずの説明みたいな感じで、具体的にどうするか来週までに決めないといけない

大変そうだが、やっぱり中学の時と違って結構大がかりなものになりそうだ

そういえば麻雀部でも何かやるのだろうか

今までやってたとかそういう話聞いてないし、今度聞いてみよう

久「文化祭……楽しかったわよねー」

まこ「そうじゃなー。確か久のクラスはお化け屋敷やったか?」

和「あぁ、確かあまりに怖すぎるって後から苦情がきたんでしたね」

優希「のどちゃん本気で泣いてたなー」

咲「アレは怖かったな……出口付近で首を後ろから掴まれるのとか、後で見たら赤い跡まで付いててリアルでしたよ」

まこ「ん?そんなんあったか?」

優希「私はなかったけど……のどちゃんは?」

和「い、いえ……そんな印象的でしたら忘れるわけないですけど……」

久「…………そんな仕掛け、用意してなかったわよ?」

咲「…………え?」









9月□日

最近秋の大会に向けてか、俺への指導が増えている

今日なんて竹井先輩付きっ切りで見てくれたな

今日の部活で文化祭について聞いてみたら、簡単な麻雀教室でもやろうという話になった

初心者にネト麻で教えるコースと、全国優勝の選手と軽く打つコース、ということになった

安い入場料でも設定してやれば少しは部費になるだろう、ということで決定した

部室も特に飾りつけなどせず、普段使ってるものをそのまま使えば準備も片づけも楽になる、とトントン拍子で決まった

当日の各クラスの状況でまた変わるが、とりあえず各コースに1人ずつ、受付に1人の3人居ればいいからそこまできつくはならないだろう

まだ10月の話だが、早く決まって良かった

当日、俺ができることはあまりないだろうが、できることをやろう

久「やったわねー。確か思いのほか人がきて大盛況だったわよねー」

まこ「気付けば他校の生徒も来て、軽くのつもりが本気で打つことになったりもしたな」

和「私は初心者コースでしたが、結構色々な人が来て大変でした」

優希「私はずっと打ってたなー。ずっと東場みたいだったから無敵だったじぇ!」

咲「私も大変だったなー。打ってると怖がる人もいて……」

久「そりゃーずっと+-0やってりゃねー」

まこ「確か、どこかの高校のが泣いてなかったか?見たことない奴じゃったが」









9月●日

今日、部室に行くと俺が一番乗りだった

少し眠かったので、部活が始まるまでと思ってベッドに横になって寝た

少しして目が覚めると、何か柔らかいものが右手に触れていた

半分寝ぼけたまま向くと、和が隣で寝ていた。ついでに右手は和に抱きしめられ、おもちに埋もれていた

一瞬、何が起こっているのか分からなかったが、状況を理解すると、すぐに起き上った

その時出た声で和も目を覚ましたらしく、普通に起きて「あ、おはようございます須賀くん」ときた

とりあえずベッドから出てなぜ隣で寝ていたか聞くと、寝ている人の布団に入るという起こし方を聞いたらしく、俺で試したらしい

俺より頭いいはずなのになんでこんなことするかな

その起こし方は駄目、というか野郎の布団に普通に入るなと少し説教した

「少し眠くて……あ、普通の人にはやりませんよ?須賀くんだったからです」って、警戒心持とうぜ。一応俺も男

でも欠伸する和が珍しくて可愛かったので許す

その後、今日は他のみんなは来ないらしく、ネト麻をしながら指導してもらい、和を送って帰った

右手……柔らかかったな

優希「のどちゃん?これはどういうことだじぇ?」

和「……いえ、本当にこういう起こし方があったんですよ?」

久「どこかの面白話レベルで聞いたことあるけど、大胆なことするじゃない」

まこ「というかエトペンがないと眠れんかったんじゃなかったんか?」

和「あ、それは須賀くんをエトペン代わりにしました」

咲「京ちゃんは人形じゃないよ?」

和「結構安眠できましたよ?」

咲「そういう問題じゃないって!」










9月◇日

気付くと9月半ば、もうすぐ体育祭だ

9月に体育祭やって10月頭に文化祭って結構一気にイベント消化するよな……

そろそろ他のクラスとの合同練習も増えてくる

たまに和や優希のクラスと一緒になるが……いやぁ、揺れるおもちはすばらだね!!

今日の合同練習は全校生徒全員参加だった

入場の練習とか、小学校や中学校ほどじゃないが、結構あるもんだなー

割と数回で終わったからいいけど

そういえば、この前「入場練習て1回でよくない?駄目?じゃ、2回ね」って竹井先輩が言ってたけど……まさかな

合同練習の後、参加競技に関する話し合いもあった

なんで文科系の麻雀部員の俺が体育会系の部の連中と同じ扱いなんだ

後咲、ちょいちょい転ぶな

本番で転ぶなよ

放課後の部活はみんなしんどそうにしてた

そういえば、和から聞いたがもうすぐ優希の誕生日か

何か用意してやるかな

…………喜びそうだが、誕生日くらいタコス以外のものを送ってやろう

久「あー、大変だったのよ?全体練習を去年より減らすの」

まこ「マジでやったんか……どうりで今年は去年より楽じゃと思うたわ」

咲「それでも大変でしたよ」

和「私としてはあんまり男子に見られなくていいですけど……優希?」

優希「……へっ!?な、なんだじぇのどちゃん!?」

久「そういえば優希の誕生日にみんなでプレゼント送ったわよね」

まこ「ああ、最低条件が『タコス以外』で」

咲「そういえばあの時京ちゃんからもらったのが……」

優希「つ、次いくじぇー!!」









9月??日

……またあまり覚えていない

フラッと寄った雀荘に見たことあるような人が居て、本能的に逃げようと思った

でも、顔ははっきり思い出せないが、見たことあるような金髪と眼鏡とおもちの人が居た

なんかその人ともう一人の老人が同時に「「ロン!!役満!!」」とか言っていたような気はする

すげーやばい雰囲気になったから俺が入ったら何故かまた貧血気味になった

そこからは本当に断片的にしか覚えていないが、最終的に左頬や指先に傷がある人と打って、何か直撃とったような気がする

目が覚めたら黒服の人に「またお前か……!!」とか言いながら家の近くまで送ってもらった

あのおもち……もしかしてと思って鶴賀の妹尾さんにメールしたが、分からないと言われた

最近変なこと多いな……少し休んだ方がいいかもしれない

久「またなの……」

まこ「何やっとんじゃ……つーか鶴賀の……」

和「……もうオカルトでいいんじゃないですか?」

優希「のどちゃんが諦めた!?」

咲「京ちゃん、大丈夫かな」









9月▽日

今日は体育祭だった

ずっと体動かしてて疲れた

ただ俺がグランド走ったりしてると途中で「こけろー!!」「顔からいけー!!」「いっそ爆ぜろー!!」って言ってきた奴誰だ

午前中はそれくらいで特に変わったことはなかったが、午後に色々あった

昼飯食ってすぐ、『全部活動対抗障害物競走』があった

なぜ障害物競走なのか、なぜ体育会系も文化系も一緒にやるのかは無論竹井先輩の仕業だろう

途中の障害も網くぐり、平均台、パン食いなど普通の物もあった

ただ飴を食う障害が何故かタコスになっていたり、借り物がすげー無茶振りだったりした

俺は借り物だったが……誰だよ『巨乳』ってお題書いた奴!!1人しかいないけど!!

迷わず和呼んだけど、お題の内容は言えなかった

麻雀部の総合順位は真ん中ぐらいだった

体育祭の終盤くらい、男子だけ参加の騎馬戦があったが……なんで俺を狙う奴は殺気だってるんだよ

「須賀どこだ!?」「あそこだ!行け!!」「潰せ!!あの見た目チャラいのだ!!」とか!

恨み買うようなことはやってないっつーの!!

そんな感じで体育祭は終わった

片づけをしている時、たまたま和と一緒になった

軽く話しながら片づけていると、和が落ちていたボールで足を滑らせて転んだ

どうやら転び方が悪かったらしく、膝をすりむいて足首を捻っていたらしい

そのまま歩かせる訳にもいかないので和をおぶって保健室まで行った

途中で恥ずかしそうに色々言っていたが、今歩くことができないと諦め、大人しくなった

背中の感触が気になった、というかやばかったが和の足が優先で和に負担にならない程度に急いだ

普段なら絶っっっっっ対にゆっくり歩いたのに……まぁ仕方ない

まだ片づけで忙しいのか、保健室は開いていたのに誰もいなかった

放っておくわけにもいかないので、簡単な治療をした

ハギヨシさんに教わったことがこんなところで役に立つとは思わなかった

治療しながら、少し話した

俺が見た目の割りに真面目だとか、軽い感じのくせに大抵のことはできるとか

麻雀についても、いつまでもあまり上達しないくて悪いと話したが、

「悪いなんて言わないでください!須賀くんはいつも真剣にやっているじゃないですか!!」と和に怒られた

その後和はいきなり怒って悪い、と言っていたが、気にしないと言っておいた

むしろ、ちゃんと見てくれていることが嬉しい、と言うと、顔を背けられた

その後もあまりこっちを見てくれなかったが、変なこと言ったせいかな

しばらくしてから保険医も戻ってきたが、和の足も特に酷いわけではなく、俺の治療で充分だったらしい

和は父親に迎えに来てもらうということで、そこで俺は教室に戻った

しかし、あんまり上達してないけど、ちゃんと俺のことも見てくれてるんだな

これからも、もっと頑張ろう

久「落ちた?」

まこ「落ちてるな」

優希「全員アウトだじぇー」

咲(やっぱり私もカウントされてるんだ)

和「…………黙秘権を」

久「あるわけないじゃない」ニッコリ

まこ「ここまで来てお前さんだけ言わんとかできる訳ないじゃろ」

優希「顔か?それとも優しくされたか?」

和「違います!!……こう、普段は私の胸とかばっかり見てるのに、あの時はすっごい真剣な顔で治療してくれたんですよ」

和「普段真面目に麻雀してる横顔を良いなって思ってたんですが、それを改めて正面から見たら……」

久「へーぇ、顔ね」

まこ「ほほう、顔か」

優希「顔は分かるじぇ」

咲「うんうん。かっこいいもんね」

和「はっ……いやでも顔とかだけじゃなくてですね!!こう、優しさとか、真面目な感じとかですね!?」

久「ま、意識するきっかけは人それぞれよ」

まこ「そうじゃな。ところで借り物の紙に『巨乳』書いたんは久か?」

咲「そういえば私も借り物で引っ張られたけど……まさか巨乳の反対も……」

久「アレ軽い方よー?『ハゲてない、しかし髪がギリギリ薄い中年男性』とかもあったんだから」

まこ「ひっどいわー……」

和「もう!!聞いてるんですか!?」

優希「大丈夫だじぇ。みんな同じように落ちてるから、分かってるじょ」










9月16日

今日は優希の誕生日だった

なので部活を早めに切り上げて、簡単なお祝いをした

優希のやつ、小さ目のケーキとタコスを出したらすげー喜んでた

その後みんなでプレゼントを渡した

咲は栞とブックカバー、和はぬいぐるみ、染谷先輩は店の割引券を1万円分、竹井先輩はいい笑顔で数学のドリルを数冊渡していた

俺はかわいいデザインのマグカップとハンカチを渡した

適当に入った店で選んだものだったが、みんないいデザインと言ってくれて受けは良かった

優希自身も嬉しそうに大事にすると言ってくれた

喜んでもらえて良かった

咲「この時からよくこのハンカチ持ってるよね?」

和「ええ。毎日、という訳ではありませんけど、ハンカチを持ってこないこともあったのによく持ってきていますね」

優希「だ、だって京太郎にもらったものだし……ちゃんと洗わないわけにはいかないじぇ……」

まこ「その様子じゃとマグカップは毎日使っとるな」

久「いいじゃない。ところで私が渡したドリルは終わったー?ちゃんと応用編も用意してるわよ?」

優希「え、遠慮するじぇ!」

久「そう?実はあのドリル、学食の割引券2000円分を真ん中くらいに貼ってたんだけど気付いた?」

優希「じぇっ!?」

久「しかも有効期限は年内」

まこ「おいおい……」

和「ちゃんとやっていれば……」

咲「あはは……そういえば今日もこのハンカチ持ってるの?」

優希「持ってるじぇ。このハンカチ持ってると、なんかいつもより調子がいいような気がするから大事な時はいっつも持ってるじぇ!!」

和「むぅ……少し羨ましいです」










9月■日

近々、インハイ前のような合同合宿をすることが決まった

と言ってもまだどことやるかは決まっていない

染谷先輩曰く、インハイ優勝校でもあり、そのメンバーの大半が残っているということもあって、いくつかの高校から申し込まれているらしい

少し遠くの学校とでも、インハイの実績から学校側が予算を出してくれるということだ

また出してくれるとはありがたい話だと染谷先輩も言っていた

合宿を申し込んできているという高校のリストがあったので見てみたが……見事に名門校ばっかりだった

いくつかはインハイで当たった高校の名前もあった

染谷先輩はどことやっても勉強になるし、この中から希望があるならなるべく聞くと言っていた

といっても男子の俺が希望を出すわけにもいかないだろう

正直、おもちがあるかわいい女の子がいる高校ならどこでもいいけどな!

帰り際に聞いたが、今回竹井先輩は来れないらしい

ほぼ毎日顔は出しているが、引退しているからと残念がっていた

どこになるんだろうな

まこ「やったなー。わしが部長になって最初にやったでかいことじゃ」

久「よくやってくれてたわー。私も行ければ文句無しだったけどね」

和「さすがに無理でしょう」

優希「思い出すじぇ、あの激闘を」

咲「うん、楽しかったな」









9月◎日

昨日から少し大変だった

昨日の朝、学校に行く時にバイクと事故った

といってもそんな大きいものでなく、怪我も擦り傷程度だ

病院に行き、一応頭を打ったので一泊だけ検査入院ということになった

既に特に大きな怪我等はないと結果は出ている

が、学校には俺が事故って入院した、としか伝わってなかったらしく、一泊だけ検査入院なのにやたらとお見舞いが多くなった

まずかなり慌てた様子の清澄のみんなが来た。咲なんて涙目だった

ただの検査入院だと分かるとみんなホッとした様子だった

そこで竹井先輩が申し訳なさそうに、風越、鶴賀、龍門渕に連絡してしまったと言った

すぐに訂正すると言っていたが、訂正の連絡をする前に、風越の福路さんと池田さんが来た

福路さんなんてお見舞いのフルーツまで持ってきてくれて本当に申し訳なかった

結局その場のみんなで分けた

みんなが帰った後、龍門渕の人達が来てくれた

検査入院ということは分かったらしいが、久しぶりに会いに来てくれたらしい

確かに会うこと自体久しぶりだったので、少し楽しく話した

帰り際、ハギヨシさんがこっそりナース物のエロ本を置いていってくれた。誰にも悟られず置く辺りさすがだ

鶴賀の人達はさすがに遠すぎて来れなかったらしく、5人全員からメールが来た

一泊の検査入院だったが、結構色々な人達が来てくれたり連絡をくれたのでありがたかった

久「この時か、あの時はびっくりしたわね」

和「いきなり事故で休み、ですからね」

まこ「無事でなによりじゃがの。全く、和まで慌てよって」

和「だ、だって心配じゃないですか!染谷先輩だってそうでしょう!」

まこ「当たり前じゃ。内心すっげーびびっとったわ」

咲「結構落ち着いてたように見えたのに……」

久「みんなそうでしょう。私も結構聞いた時は驚いたのよ?」

優希「私は無事だって信じてたじぇ!」

咲「優希ちゃん、ずっと大丈夫かな大丈夫かな、って言ってたよね?」

和「咲さんもあまり変わりませんでしたよ。私も似たようなものでしたけど」

和(最後の方のは……触れない方がいいですね)









9月☆日

今日は連休を使って大阪の千里山高校での合同合宿で大阪に来た

合同合宿が千里山に決まったのは知っていたが、まさか俺まで行くことになるとは思わなかった

女子高なのにいいのかと思ったが、なんか普通に受け入れられたみたいだった

合宿先では千里山の1、2年生だけでなく、一部の3年生までいた

監督の愛宕雅枝さん曰く、打ちたいと言って聞かなかったらしい

俺なんかでいいのかと思っていたが、千里山も強豪とはいえ高校から麻雀を始めた人もいるらしい

むしろ新しい相手と打てるからちょうどいいと言われた

合宿が始まってすぐ、俺はいきなり竜華さん、怜さん、セーラさんの3人と打った

こんなに早くまた会えたことを喜びつつ、普通に飛ばされた

そりゃ元レギュラーだし、分かってたさ……でもセーラさんいきなり役満直撃は酷い

次に船久保さんと二条さんと、何故か入ってきた監督の愛宕雅枝さんと打った

愛宕雅枝さんは「なんか娘が仇を~とか言うてな?頼まれたんや。体重計に乗りながら」と言っていた

そうか……メールの度に食ってたんだな

船久保さんは微妙に納得したような顔で、二条さんはよくわからないといった顔だった

普通に4位だったが、色々教わることが多い対局だった

後で愛宕洋榎さんにメール送ろう。この前テレビでやってたラーメンの写メを付けて

それからも色々な人と打った

普通に上手い人、初めてみるオカルトのような打ち方の人、超堅実な打ち筋の人、俺と同じような初心者の人

今日だけでもかなり勉強になったし、楽しかった。来て良かったと思える一日だった

他のみんなも色々な人と打てて満足そうだった

咲は照さんと打った相手ということで怜さんと打ちたがっていたが、怜さん自身がそれを拒否していた

「もうあん時みたいな無茶はできへんし、勝てる気せーへんもん」と、休憩中に竜華さんの膝枕の上で怜さんは話していた

膝枕しながら話すのはアリなのか。ちょっとでいいから変わって欲しい

優希はセーラさんと打って意気投合していたし、和はやたらと二条さんに話しかけられていた

染谷先輩はなんか船久保さんと連絡先を交換していた。なんかどっちも悪い顔していたのは気のせいだろうか

明日も頑張ろう

和「やけに須賀くんと千里山の人達が仲良いと思ったんですが、今思えば当然のことだったんですね」

まこ「インハイの時からと、その前から知り合っとたらなー」

優希「知り合った早さも麻雀でも負けないじぇ!」

和「最後にまくられてませんでした?」

咲「私はもっと打ちたかったな。千里山の大将さんとか、すっごい上手い人だったし」

久「いいわねー。私も行きたかったわー」









9月★日

今日も合宿

今日は千里山の元レギュラーの人達など上手い人達と打った

トップにはなれなかったが、飛ぶことも無かったし、結構大きい和了りもあったりで上達していると感じることができた

インハイで知り合った以外の千里山の人達とも結構仲良くなれたし、結構いい合宿だったと思える

夜に千里山の元レギュラーの5人が俺の部屋に来た

なんでも、5人の内に誰の膝枕が一番かという話になったらしい

竜華さんでいいんじゃないかと思ったが、何故かセーラさんや船久保さんも乗り気で、怜さん以外の人に判断してもらおうということになったらしい

で、俺が選ばれたって……なんで他校の男子をチョイスした千里山元レギュラー

しかも全員分試せって……いいのか!?……太ももの誘惑には勝てなかったよ……

浴衣から出る太ももは、それはそれはすばらでした

まずは怜さんの膝枕からだった

病弱であまり肉が付いてないと本人は言うが、しっかり柔らかかった

普段膝枕される方で膝枕するのに慣れてないのか、やたら照れていたのが可愛かった

次は二条さんだった

やっぱり柔らかく、すべすべしたいい感触だった

こちらの一言一言に反応するのでついついからかってしまった

その次にセーラさん

本人はよく動くし硬いかも、とか言っていたが、硬いと言っても前の2人に比べたら、という程度

男っぽい恰好をしているが、なんというか、やっぱり女の子なんだ、と思える。なんかいい匂いがした

やっぱり女の子ですね、と言ったら顔を真っ赤にして叩いてきた。やべ、ボーイッシュの可愛さに気付けたかもしれん

その次の船久保さん

膝枕してすぐ、頭をなでてきた。セーラさんや二条さんがずるいとか言っていたが、これは結構気持ちよかった

少し恐る恐ると言った感じがまた良かった。いいデータが取れました、と言うとさらに撫でてくれた。

表情は変わらないようだったが耳が真っ赤だった

最後に竜華さん

アレだな、怜さんが膝枕膝枕言うのも頷ける

白い太ももと程よい柔らかさ、ちょうどいい大きさ、何より上に見える豊かなおもちがすばらしい

完璧ですありがとうございます

5人全員分終わった時、いきなり部屋の扉が開いた

監督の愛宕雅枝さんだった

怒られる、と思った時

「誰が1番かって?うちも混ぜんかい!」そう言われた

人妻ものが好きな人の気持ちが少し分かった気がする

結局はうやむやで終わった

でもどの膝枕も素晴らしかった

本当に、本当にいい合宿だった

咲「……何やってるの京ちゃん」

久「ほんっとうに行けばよかったわ……絶対に乱入したのに」

まこ「次からはわしがそうするわ」

和「須賀くんが戻ってきたら膝枕してあげましょう」

優希「おお!千里山になんか負けないってことを教えてやるじぇ!!」

久「それ乗ったわ。順番はどうする?」

まこ「じゃんけんじゃな」

咲「それじゃ、最初はグー!」

5人「じゃーんけーん!!」








9月▲日

部活に行く前、うっかりサッカーボールが顔面に直撃してしまった

ちょっとおもちのことを考えていて反応が遅れてしまった

鼻血は結構出たが、それ以外は大したことなかったのでそのまま部室に行ったら、入った瞬間みんな驚いた

よく見たら制服やその下に来ているシャツにかなり血が付いていて、刺されて服が血まみれで来たように見えたらしい

咲や優希は泣くわ、和と染谷先輩と竹井先輩は慌てるわで大変だったが、なんとか事情を説明して納得してもらった

しかし、さすがに血まみれの服のままでいる訳にもいかないので上は脱いだ

ジャージでもあればよかったのだが、丁度持ってなく、上半身裸に血がそれほど目立たない学ランということになった

少し違和感を感じるが、仕方なくそのままでいた

帰ってからお袋に血は落ちにくいんだとかなり叱られた

まこ「これはビビったな。ついに刺されたか、と思ったわ」

久「私も私も。嫉妬に狂った男子についに……」

和「私は女の子に刺されたと思いましたけど」

咲「どう転んでも京ちゃんは刺されるんだね」

優希「普段からアレだしなー」








9月◆日

彼女ができた



咲「ふぁっ!?」

優希「じぇっ!?」

和「はいっ!?」

まこ「なっ!?」

久「えっ!?」

和「ど、どどどどういうことですか!?」

優希「おおおおお落ち着くんだじぇ!!」

まこ「お前ら2人が落ち着かんかい!!」

久「これはアレよ。前の告白されたと同じようなものよ。咲?続きお願い」

咲「は、はい」











子供もできた



5人「………………」

久「えっと、落ち着きましょう」

和「大丈夫です、ええ大丈夫ですとも」

優希「……はっ!?一瞬メキシコにとんだじぇ」

まこ「まぁ、きっと次の行で『友達に』とかあるじゃろ?な?咲?」

咲「…………」




この前仲良くなったと思ったが……早いもんだ

まぁ、出会った時から相性はよさそうだったし、時間の問題だったかもな

可愛い子が生まれた





5人「」

和「高校生で子持ち……」

優希「あいつ……大人だったんだな」

久「あ、あはは……なるほど、子持ちの余裕ってやつね」

まこ「じゃの……なんて奴じゃ」

咲「京ちゃん……そんな……あ」









写真も貼りたかったが、ちょっとこのページに収まりそうにないから次のページに貼る








咲「……このページに、絶望が」

和「……いくんですか?」

優希「逃げるのもいいと思うじぇ……」

まこ「そうじゃのぅ……」

久「……咲、あなたが決めなさい」

咲「……っ……はい……いきます」









生後ひと月のカピージュニア(笑顔の京太郎と、カピバラの赤ちゃんの写真)



5人「    」

5人「紛らわしい(よ・です・じぇ・わ・わよ)!!!!」









9月▼日

もうすぐ文化祭だ

ずっと日記には書き忘れていたが、うちのクラスはメイド喫茶になった

一部男子が猫耳メイドだのスク水、エイドだの堕天使エロメイドだの色々主張していたが女子達に速攻で却下されていた

興味がない訳ではないが、無謀すぎるだろうに

その後、女子だけでは不公平だということで男子は執事の恰好をすることになった

ただし、普通では面白くないということで、女装でメイドだったり、逆に女子が男装して執事をするということにもなった

女子の男装はまだいいが、男子の女装は悲惨なことになったり、アレ?コイツ男?ってなったりと衣装合わせの時点でカオスな状況だった

俺は身長のこともあって、執事兼料理人ということになった

まぁ、俺の背で女装はなぁ……豊音さんとは純さんとかは特例だろうしな

準備も順調に進んでいる

しかしこんなところでハギヨシさんのところでの執事のアルバイトが役に立つとは思わなかった

クラスメイト達から本物みたいという評価ももらった

文化祭当日では麻雀部の方も行かないといけないし、少し大変かもしれない

ま、なんとかなるか

ちなみに和と優希のクラスはタコス屋をやることになったらしい

優希が試食して認めた味だ、なかなかのものなんだろう

是非行ってみよう

まこ「そういや京太郎のクラスにメイド服貸したな」

久「ああ、どうりで見覚えのあるメイド服だったんだ」

和「丁度言ったら思いっきり転んでるメイドがいましたが」

咲「ごめん、それ私」

優希「本物のドジっ娘メイドだったなー。後あのタコス、実は結構妥協したんだじぇ」

和「えっ!?料理部の人達、かなり苦労してたんですよ!?」

優希「正直言えば、インハイの時食べた京太郎のタコスのが美味かった」

和「……アレと比べるのはちょっと可哀想でしょう」

久「いつの間にそんなレベルになってたのかしら」

まこ「大体龍門渕の執事の教えじゃな」

咲「なんで麻雀以外の部分はすっごい速さで上達していくんだろう……」









10月×日

今日は文化祭だった

クラスの方も麻雀部の方も結構人が来て疲れた……

クラスの方の喫茶店では麻雀部の方があるからと俺の担当は時間短めだったが、

何故か俺を指名してくる人が多かったり、ドジっ娘メイドになった咲の片づけをしたりとかなり大変だった

龍門渕の人達や風越の人達、鶴賀の人達まで来てくれた

この日のために教わったハギヨシさん直伝の執事スキルのおかげでミスはしていないはずだ

そろそろ麻雀部の方にいくか、というところでなんと照さんが来てくれた

咲から文化祭のことを聞いてわざわざ東京から来てくれたらしい

周りは照さんが来て驚くわ、咲は張り切りすぎて紅茶を照さんにぶっかけるわで大変だった

汚れた照さんの服の代わりに俺の制服を貸し、しばらく照さん専属執事をやってなんとか許してくれた

代償として今日一日執事姿で過ごすことになったのは……まぁ、良い宣伝だと思おう

執事姿のまま麻雀部の方に行くと、かなり人が多かった

和や竹井先輩が教える初心者コースも、咲や優希と打てるコースもかなり人気だった

染谷先輩は家の店で慣れているのか相当な速さで接客していた

執事服で行ったらかなり驚かれたが、むしろ良いと竹井先輩が言ってくれたので良かった

どうせだから執事のまま受付やれと言われて、執事で受付した

何度か俺と打てないかと聞かれたが、有名選手もいるのに無名選手と打つことないだろう、と断った

初心者コースはあの和が教えるということでお前経験者だろ、という奴まで初心者コースを選んでいた

打てるコースは他校の麻雀部等が腕試しとか言いながら選んでいた

その後、+-0やられて出ていくのも結構いた

こっちのコースでも龍門渕の人達や風越の人達、鶴賀の人達も来てくれた

特に天江さんや池田さん、加治木さんが咲と対局した時は盛り上がった

だが、それ以上に盛り上がったのが咲がやっていた時に照さんが来た時だった

流石に一時初心者コースを中断し、和と竹井先輩に入ってもらった

咲も照さんもインハイの個人戦の時以上にやる気で、今日最大の盛り上がりだった

その後、色々落ち着いた後、和と優希のクラスのタコスを食べたり、咲と竹井先輩のクラスのお化け屋敷に行ったり、

照さんと染谷先輩のクラスの駄菓子屋を冷やかしたりして、楽しんだ

そういえばお化け屋敷の時、咲が泣いていたがそこまでか?

出口付近で見つけた赤いマントの人が出てこなかったのは気になったが、少しオーバーだろう

久「いやー、楽しかったわね文化祭」

まこ「特に執事姿の京太郎のおかげで予想以上に売り上げが伸びたこととかな」

和「いきなり執事姿で来るんですから驚きましたね。また似合ってて、ひとつひとつの仕草も様になっていたのがすごかったですね」

咲「クラスでも京ちゃんすごかったなぁ……指名制じゃなにのにずっとどこかから指名されるんだもん」

優希「つーか咲ちゃんなんでチャンピオンに紅茶ぶっかけたんだじぇ?」

咲「お姉ちゃんのアイスティーとケーキ運んだんだけど……転んじゃって……」

久「さすが咲。でも今回は許すわ」

咲「それクラスの人達にも言われました。でもその後30分くらいお姉ちゃんが京ちゃんの服着て京ちゃん独占してたのは許せませんけど」

まこ「だからあんとき本気だったんじゃな」

和「おかげで部室の外まで人がいっぱいで大変でした」

優希「そもそもチャンピオンが来てた時点でそうとう人がいたじぇ」

咲「あ、そういえばこの赤いマントの人が私の首に赤い跡付けた人ですか?」

久「…………そういう担当は居なかったんだけど」

咲「…………本物?」









10月3日

今日は和の誕生日ということで、部活を早めに切り上げて軽いお祝いをした

竹井先輩が和が面白い反応するかもしれない、と言うのであえて文化祭の時の執事の恰好で祝った

勿論口調も執事だ。和お嬢様、とか言ったらさすがに恥ずかしかったのか顔を赤くしていた

あえて執事のままでプレゼントを渡した

咲はおすすめという小説家の本、優希は猫のぬいぐるみ、染谷先輩は店で和が来たというメイド服、竹井先輩は麻雀のオカルト考察本、

俺はハギヨシさんに教わって作った、エトペンのストラップとエトペン編みぐるみを渡した

編みぐるみは苦労したが、和は喜んでくれたようで良かった

今度の秋の大会で今までのものと今日渡した編みぐるみ、どっちを抱いていくか悩んでいたのが少し面白かった

和「このストラップはずっと付けてますよ」

まこ「エトペンはどうしたんじゃ?」

和「とりあえず日替わりで寝る時に抱いてます」

久「私が渡した本は面白かったかしら?」

和「一応読みましたけど……ありえない内容ばかりでしたよ」

久「そう?楽しんでもらえて何よりね」

咲「京ちゃん、そういえばこの辺りから編み物の本借りたりしてたな」

優希「ああ、練習用かなんかのちっさいやつ、もらったじぇ」

咲「結構苦労したみたいだしね」

和「当然大切にしますよ。だって、須賀くんがくれた物ですから」







10月○日

少し前の衣替えから冬服の制服を着ているが、入学時は少し大き目を買ったのに今はぴったりだ

まだまだ俺も成長しているということか

部室で和と俺しかいなかったのでこのことを話すと、和も分かると同意してくれた

「入学した時は良かったんですけど……最近きついんですよ」と和は自分の胸を見ながら言った

まだ……成長している……だと……!?

馬鹿な、あれほどのものを持ちながら、更なる可能性を秘めているというのか!?

ついついガン見してしまい、和に怒られた

でもそういうこと男に不用心に言う和もどうかと思う。いやいいけど

気にしているのに不意に言っちゃう辺り、可愛いと思う

でも、アレ以上か……

咲「胸って、どうやったら大きくなるんだろうね……」

優希「人間って不平等だじぇ……」

まこ「人それぞれって言うてもなぁ……」

久「高1から大きくなったけど、制服がきつくなる程か……」

和「なんで胸ばっかりなんですか!……でも、可愛いって……」

咲「ある人から奪えばいいのかな?」

優希「むしろ吸い取られてる?」

まこ「久、なんか知らんか?」

久「どりあえず揉んどく?和だけ可愛いって書かれてるのも癪だし」







10月△日

休日、適当にフラフラしていたら竹井先輩に会い、買い物に付き合うことになった

からかうように下着売り場に連れて行かれたり、喫茶店でふざけてカップル用のメニューを頼んだりと振り回された

途中、いきなり雨が降ってきた

止みそうに無かったので適当な建物に入ったら……ラブホだった

竹井先輩がここでも散々からかってきた

仕方ないだろ!ラブホがこんな建物なんて知らなかったんだよ!!童貞なめんな!!

雨に濡れてしまったからと竹井先輩がシャワーに行った間に服を乾かし、これ以上からかわれる前にとベッドに横になった

寝たふりしてやりすごそう、そう思った

竹井先輩はシャワーから出るとさっそく俺をからかうようなことばかり言った

タオル1枚で出ちゃったとか、コンドームあったーとか、咥えゴムって言うのかしら?とか

正直咥えゴムはちょっと見たかった!!

しばらくそういうことばかり言っていたが、いきなり静かになった

「……本当に、寝ちゃったの?」と、普段とはまるで違う不安なような声だった

「寝てる、わよね?」そう言って俺に抱き着いてきた

今だからこそ落ち着いて書けるが、あの時は驚いて声を上げそうになった

あの竹井先輩がいきなり抱き着いてきたんだぞ?しかもそっと、ゆっくりとだ

正直いい匂いがしたり、本当にタオル1枚だったのか胸や太ももの柔らかい感触とか、やばかった

「正直ね、今日は結構はしゃいでたのよ?」そう耳元で囁いた

「ここに入った時も、内心覚悟したりしたのよ?ちょっと期待もしたけど」そう囁くと竹井先輩は俺から離れた

竹井先輩は最後に何か言った気がする。なんて言ったのか、聞き取れなかった

ただ、頬に柔らかい感触があったことだけは覚えている

正直、本当に寝て、夢を見たのかもしれない

少しして目を開けると竹井先輩は服を着ていて、今まで通りだったから

現実だったのか?……今考えて、こうして日記に書いて整理してみても分からない

咲「…………」

和「…………」

優希「…………」

まこ「…………おい久」

久「…………起きてたの」カオマッカ

和「何やってるんですか」

優希「というかこれやばかったじぇ」

咲「なんて言うか……詰み一歩手前というか……」

まこ「つーかこっから一押しすりゃ京太郎落ちとったんじゃないんか?」

久「だ、だって!!……起きてると思わなかったし……あんなこと、起きてたらできないし……」

和「でも須賀くんは起きていたわけですが」

久「だから!!……だからこうやって恥ずかしがって……ああもう!!」

優希「……結構ヘタレ?」

咲「私としては結果的には京ちゃんが落ちてないからいいかな」

まこ「マジで危なかったが……まぁラブホに行ったことはなんも言わんでやろう。ヘタレてなんもできんやった訳じゃし」

優希「さんせーい」

和「異議無しです」

久「ああもう恥ずかしいやらもったいないやら……ていうか須賀くんも起きてたなら起きてたで何か反応してよ!!」

咲「そこは京ちゃんだからとしか……ところで最後なんて言ったんですか?」

久「……好き、って……言った」

和「ちょうどそこは聞こえてなかったみたいですね」

久「っ……馬鹿っ!!須賀くんの馬鹿!!……ばかぁ」








10月□日

今日の体育の授業がハンドボールだった

中学卒業して以来、久しぶりにだったが、結構動けたのは驚いた

ただ授業が終わってからサッカー部の友人達に「なんでそこまで動けて麻雀部なんだお前!」と言われた

なんでって言われてもなぁ……そこまでハンドボールにこだわりがあるわけでもないし

他の体育会系の部の奴にももったいないとか言われた

別に俺の勝手だろうに

咲「京ちゃん、中学の時ハンドボール部で県予選の決勝までいったんですよ」

まこ「普通に運動できるしなぁ、確かにこのサッカー部の言うことも分かるな」

久「そういえば何度か他の部の部長から須賀くんを助っ人として貸して欲しいって言われたわね」

和「まぁ、ありえない話じゃないですよね。合同授業の時見てましたが、他の運動部の人と比べてもあんまり差はありませんし」

優希「この前の時は京太郎が逆転まで持っていってたじぇ!」

咲「アレは見ててすごかったなぁ……」

まこ「で、その他の部の部長はどう断ったんじゃ?」

久「須賀くんを借りたければ和以上の巨乳の娘を部に入れなさいって言ったら引き下がったわ」

和「なんですかそれ!!」

優希「まぁ無理な条件だじぇ」

咲「だねー」








10月●日

いやったああああああああ!!

咲、優希、和の3人と打って初めてトップとったああああああああ!!!

3人が削りあってるとこで最後に大きいの和了れて僅差のトップだけどめちゃくちゃ嬉しいわ

咲、優希、和の驚いた顔が忘れられねー、染谷先輩も褒めてくれたし、竹井先輩まで普通に褒めてくれた

今日の牌譜は取っておこう、そしてこのことを何人かにメールしとこう

よっしゃ、この調子で秋の大会もやってやるぜー!!

咲「この日は忘れられないね。京ちゃんがまさかの逆転だったから」

和「ええ。この時は驚きましたし、須賀くんが心の底から喜んでいる顔が忘れられませんね」

優希「負けたのは悔しかったけど、京太郎が成長してたってのが嬉しかったじぇ!」

まこ「そうじゃな。まさかインハイで活躍したお前ら相手にトップ取ったのは流石に驚いたし、褒める以外ないじゃろ」

久「本当よねぇ……正直須賀くんがあなたたち3人相手でトップ取るのは後1年はかかると思っていたもの」

咲「結構酷いこと言いますね」

まこ「いや久の言うとることの一番でかい要因のお前さんが言うな」

和「+-0ですからね」

優希「アレをなんとかできるのなんてチャンピオンくらいだじぇ」

咲「うっ……まぁ京ちゃんの成長は私も嬉しかったです」

和「ですね」









10月◇日

友人からエロ本を借りた

なんでも麻雀部の5人とよく似た子が載っているらしい

期待していたが……期待外れだったな

なんというか……微妙だ

正直この女優達より麻雀部の5人のが可愛い

何より咲はこんなにスタイルよくないし、和はもっとおもちが大きい

期待しただけあってがっかり感が大きかった……残念すぎる

明日、こいつは叩き返そう

久「まぁ男の子だしねー」

まこ「じゃなー。仕方ないわ」

優希「のどちゃんほどの胸の持ち主はそうそう居ないしなー」

和「これは喜んでいいんでしょうか?」

咲「私は怒っていいよね?」







10月▽日

今日のネト麻の成績、大体2,3位、時々4位

トップこそ取れなかったが悪くはない

ネト麻のみんなも最近は上達していると言ってくれる

ネト麻が終わってから、小蒔さんとメールで話した

最近は小蒔さんもメールに慣れたようで、ひらがなだけだったり、漢字が間違っていたりすることがなくなっていた

メールも手軽でいいけど、やっぱり直接話すのがいいという話になった

実際に相手の顔を見た方がいいとは俺も思う

最後に今度実際に会って話そうというメールで終わった

アレ、今思うと、これデートの約束?

いや、でも会って話そうってだけだし……いやでも滅多に会えるような距離じゃないし……デート、なのか?

優希「ぐぬぬ、ちょっとメールするじぇ!」

和「私はパソコンでもタイピングの方が得意なんですけどね……」

久「いっそ手紙とかどうかしら?」

まこ「電話でどうじゃ?」

咲「うぅ、メールはまだ……もういっそ京ちゃんちに行くしか……」

4人「ちょっと待て」








10月■日

今日、いや昨日か

咲と龍門渕家まで遊びに行った

本来なら他の麻雀部のみんなとも行きたかったのだが、みんな予定が入っていたとかで俺と咲だけになってしまった

で、大会前ということで俺、咲、衣さん、透華さんで打った

健闘はした……したんだ……3人とも本気じゃ無理ゲーになるわ……

後で一さんとか純さんが前より良かったとは褒めてくれたけど、あの3人相手じゃどう良かったか分かんねーって

それからもずっと打っていたら遅くなってしまい、俺も咲も泊まることになった

ハギヨシさんが作ったというすげー美味い夕食と、驚くほど広い風呂を堪能した

残念なことに、覗きは不可能な構造だった

惜しかった

せめて智紀さんだけはおもちを確認したかった

実に惜しかった

翌朝、つまり今朝

わざわざ車で家まで送ってもらった

龍門渕の皆さんから、応援していると言われた

少しくすぐったくも感じるが、頑張ろうと思えた

久「あら、泊まったなんて初耳ね」

咲「私も京ちゃんもいいって言ったんですけど、ハギヨシさんが是非って」

優希「龍門渕かー。豪華だったんだろ?」

咲「豪華といえば豪華だったけど……味が見た目以上だったからなぁ。何よりずっと打ってたし」

まこ「しかしまたとんでもないメンツじゃったのう」

和「須賀くん、上級者との対局経験だけはとんでもなくありますよね」

久「何気に普段から打ってるのも全国クラスだしねー」







10月◎日

もうすぐ大会だ

今日友達に言われて気付いたが、改めて考えると女子のインハイ優勝校唯一の男子部員なんだよな俺

やっぱり色々言われたりするのかな……

女子は優勝なのに男子は弱いとか、初心者がなんでいるんだとか

今回も夏みたいに残念な結果だったらそれこそ本当にみんなに泥塗るようなもんだよなー

みんなに色々教わって、必死でやってきて、あっさり負けたくねーなー

……誰かにメールでもしてみるかな

和「須賀くんでも大会前に怖くなったりするんですね」

久「あら、和は須賀くんをそんな風に見てたの?私だってぶるぶる震えたりしてたのよ?」

和「ち、違います!大会の時も普段と変わらない感じでしたから……」

まこ「インターハイ優勝校、っちゅうのは結構なプレッシャーになっとったかもしれんなぁ」

優希「京太郎にとっては2度目の大会だしなー」

咲「京ちゃんこういうことあんまり表に出さないから……頼りないのは分かるけど、もっと頼ってくれていいのに……」








10月☆日

大会1日目、つっても2日間だけど

1日目、個人戦予選突破できたぁぁぁ!!

すっげー怖かったけど、すっげー楽しかったわ

最後にまくった時なんてやばかった

どの相手もなんか警戒してくるからちょっとビビったけど、最初に和了ったらあからさまにこっち意識してくるわ

たまたま変な待ちで和了れたらその後相手が普通に打ってこないわ、挙句に1回だけたまたま槓したらめっちゃ震えるわ

さすがに眼鏡外したりエトペン持ってったりはできないけど、俺はみんなみたいな麻雀は打てないっての

みんなも団体に出られない分、予選で暴れたみたいだった

当然の如く予選は突破していた

そして俺の予選突破は大いに喜んでくれた

普段負けてばっかだけど、やっぱり勝つともっと楽しいな

明日もこの調子で頑張るぜ!!

咲「京ちゃんすっごい笑顔だったよね」

和「昼に集まった時、勝ったぞーって大声で言って少し恥ずかしかったですよ」

優希「それくらい嬉しかったんだろー。のどちゃんだって嬉しかったろ?」

まこ「嬉しかったんは全員じゃ」

久「私も嬉しかったけど……やっぱり参加できないのが少し悔しかったかなー」

まこ「ずっと京太郎の試合見とったくせに言いよるわ」







10月★日

大会2日目、すごく調子は良かった

頭も冴えて教わったことがすぐに出てきて、普段以上、いや、アレは今の俺の最高の状態だったと思う

気付けば決勝まで行っていた

個人戦、3位までなら全国に行ける、最悪4位にならなければいい

今の俺ならやれる、そう思っていたんだ


「狂気の沙汰ほど面白い……」

「さて……打(ぶ)つか」

「……御無礼」


今回は最初から最後まではっきり覚えている

夏に当たった3人だったのも、思い出した

そして……負けた

夏の時よりはマシだったが、敵わなかった

戻った時、みんな心配してくれたが、さすがに泣いたりできなかった

少し1人になりたいと言ったら、竹井先輩が察してくれたのか、しばらく自由行動ということになった

会場内はまだ人が多かったので、しばらく外を歩いていると、照さんに会った

今こうして書いてても思う……東京にいる人が何してるんだよ

なんでも咲から俺が1日目を突破したと聞いて、わざわざ来てくれたらしい

わざわざ来てくれたのに、みっともないところを見せてしまった、そう言ったら、抱きしめられた

流石に驚いた。おもちは咲と同じくらいとはいえ、やっぱり女の子だし、何よりいきなり抱きしめられるなんて予想もしていなかった

「頑張ったね。でも、ここには私しかいない。……泣いていいんだよ?」照さんがそう言ってくれた

それを聞いて、堪えきれなくなって、俺は照さんの胸で泣いた

本気で勝ちたいと思って、全力以上を出して、負けたことが何よりも悔しかった

しばらく泣いて、照さんの服がえらいことになった辺りで離れた

少し恥ずかしくもあったが、すっきりした

そのままの恰好では帰れそうにない照さんに俺の上着を貸し、みんなのところに戻った

照さんはこっそり来たらしく、そこで別れた

照さん上着は咲に渡すって言ってたけど、そーいや明日学校なのに大丈夫なのか?

まぁ、大丈夫だろう…………多分

帰り道で聞いたが、咲と和は個人で全国出場を決めたらしい

俺も今回の負けをバネに、もっと頑張ろう

久「やっぱり、泣いてたか」

まこ「そりゃあなぁ。決勝まで行くと思わんかったし、あそこまで行ったら期待もするじゃろう」

和「その分、結構ショックも大きそうですけど、須賀くんは大丈夫そうですね」

優希「泣くとすっきりするしな」

咲「うん……でもお姉ちゃんの胸で泣いたなんて聞いてない……」

久「ちなみに上着はちゃんと返したの?」

咲「はい。なんか普通に京ちゃんの上着着て、『ただいま』って帰って来て」

咲「それで普通に頼まれました」

まこ「さらっと東京から長野まで来る辺りすごいの」

和「学校、間に合ったんでしょうか」

咲「……翌日帰ったから、サボったんじゃないかな」

優希「さ、流石だじぇ……」