京太郎「えーとなになに。『あなたは21世紀の人々の中から抽選で選ばれました。無料で一品未来の道具を一つ差し上げます』」

京太郎「なんかすこぶる怪しいが……カタログの手が込んでて面白そうだし、注文してみるか」

京太郎「さて、何にしよう」









京太郎「このあらかじめ日記って面白そうだな」

京太郎「これにチェックつけてポストに投函と」

京太郎「さて、家に帰るか」


京ちゃんのおうち

京太郎「ただいまー」

母「おかえりなさい。荷物が届いてるわよ」

京太郎「ん?なにが届いて……って、これは未来デパートの品!」

京太郎「投函してすぐ届くなんて……本当にこれは未来の品かもしれないな」

京太郎「えーっと、How to use……」


【この日記に書かれたことは現実でも起こります。ただし書かれた未来は消しゴムで消す等しても取り消すことはできません】


京太郎「なるほど。カタログに書かれてた通りだな」

京太郎「とりあえず本物かどうか試すために、ウソ800と書いてみるか」







京太郎「そうだ。これを使えば他の秘密道具も手に入るかもしれない」

京太郎「他にも欲しい道具があったんだったな。ウソ800が送られてくる……と」


タッキュウビンデース


京太郎「流石未来デパート。早いな。これがウソ800か」


【これを飲むと言った事がウソになります】


京太郎「なるほど。本当に書いた事が起きるようだな」

京太郎「ん?なんか使い方以外にもう一通の手紙があるぞ」


『今回は記載していなかったため、一回のみ使える使い捨て品を差し上げますが。ですが過去の世界に秘密道具が氾濫してはいけないため、今後秘密道具を使い秘密道具を手に入れる事を禁止します』


京太郎「……未来の道具は未来人には通用しないのか……」

京太郎「まあ本物だって証明されたわけだしいいか」

京太郎「さて、未来日記と一緒に送られてきた使い捨てどこでもドアで、美少女のいる高校に行くか」











京太郎「有珠山にしようかな。あのユキっておもちの子が可愛かったし、その子を好きにできると思うと……むふふ」

京太郎「よし!どこでもドア~」ガチャ


北海道


京太郎「えーっと、ここが有珠山高校か」

警備員「君、ここでなにしてるのかな?」ガシッ

京太郎「おっと、だがこれは予想の範囲内だ。絶対遵守の力を得た俺に不可能はない!」

京太郎「あらかじめ日記~」

『有珠山高校前で警備員に引き止められるも、顔パスで入れる』

警備員「……君」

京太郎(お、効いてる効いてる)

警備員「なかなかいい身体してるね」

京太郎「……え」

警備員「俺は君のような男がタイプなんだ」

京太郎「え、いや、あの」

警備員「ちょっと休憩所までこないかい?」

京太郎「え、ちょっと……アッー!」

京太郎「なんとか隙をみつけてあらかじめ日記で菊紋は守ったぞ……」

京太郎「どうやら書いた事は本当に起こるが、書いた本人の望む通りに起こるってわけじゃないんだな」

京太郎「まあ本当に有珠山高校に入れたわけだし、麻雀部を探すか」

京太郎「えーっと麻雀部は」


成香「ヤックルトヤックルト~」


京太郎「おっと、あれは有珠山の先鋒の本内成香ちゃんだっけ」

成香「有珠山高校自販機のヤクルトは70円で2本~おっ得だよ~」

京太郎「ねえ君」

成香「ひ、ひぃぃぃ!誰ですか!?」

京太郎(やべ、警備員に捕まらないとしか書いてなかった)


『有珠山高校に入った須賀京太郎。誰にも不審に思われずに麻雀部室に行く』カキカキ


成香「あ、すいません。確か清澄高校の男の方でしたっけ」

京太郎「ああ、そうだよ。今日は麻雀部に用があって来たんだ」

成香「そうですか。麻雀部室はこっちですよ」

京太郎(よし!)









麻雀部室


成香「ただいまー」

揺杏「お帰り成香」

ユキ「この方はお客様ですか?」

爽「お、清澄高校の須賀京太郎君じゃん」

京太郎「どうも」

誓子「何の用できたの?」

京太郎(ふむふむ)

京太郎(小動物ちっくな成香さん、美人でしっかり者の誓子さん、スレンダーで美人、以外と家庭的な揺杏さん、おもちが最高でかわいいユキちゃん、アホっぽさが可愛い爽さん)

京太郎(どの子もいいな……さて、何をしようか)

京太郎(とりあえユキちゃんが自分からおもちを揉んでくださいと頼んでくるって書こうかな)

成香「爽ちゃん、ヤクルト買ってきましたよ。二人で分けましょう」

誓子「ありがとう成香」ナデナデ

成香「えへへ~」

京太郎(……いや、その前にこの二人を恋人同士にしてみよう)

京太郎(濃厚なレズ。前菜としては悪くない)

『誓子と成香が愛し合う』カキカキ

誓子「ねえ成香」

成香「はい?」

誓子「成香ってほんと可愛いわよね……食べちゃいたいくらい」ウットリ

成香「チカちゃん……私も、チカちゃんなら……いいですよ」

誓子「今なら二人きりだし……愛し合いましょう///」シュルル

ユキ「私たちがいますよ」

成香「チカちゃん……///」ヌギヌギ

爽「あーだめだ。二人だけの世界に入ってる」

京太郎(おお!二人ともおもちは余りないが、美しい肢体をして……)

揺杏「成香とチカセンの裸を見るなー!!」ドゴッ

京太郎「へぶし!」

揺杏「ほら出て行け男子!」

京太郎(くっ……このアマ……あらかじめ日記で性奴隷に……いや、それよりユキちゃんのおもちを……)

京太郎(そうだ、準決勝戦でユキが着てたような服。あのスカートの短い恥ずかしい服をこいつに着せよう)


『揺杏がいつもユキが着てるような服を着る』カキカキ


京太郎(ククク……みてやるぜ、この女のあられもない露出を!)

チカチャーンナルカーギシギシアンアン

揺杏「……ねえユキ」

ユキ「はい」

揺杏「あんたが着てる服今ない?なんかすごいその服着たいんだけど」

ユキ「ありますよ。どうぞ」スッ

揺杏「ありがと」ヌギヌギ

京太郎(ぶほっ!目の前で服を脱いで着替えるなんて……)

京太郎(おもちは無いけど、全体的に引き締まって美しい身体だ……)

京太郎(この後は、この身体を我が物に……!)

揺杏「着替え終わりっと」

京太郎(さてさて、どんな感じに……)

ユキ「似合ってますよ、先輩。その堕天使の服」

京太郎(……はい?)

揺杏「いやー、胸がダボダボなのが寂しいな」

京太郎(えっ、なんでそんな某第1ドールみたいな服着てんの?ユキちゃんの露出高い改造制服は?)

爽「ユキはよくいつもこんな服を着て外に出れるな」

京太郎(そういう事かぁぁぁ!!サイズが合わなくて尻チラとかヘソチラとか期待してたのにぃぃぃ!!)

京太郎「うおぁぁぁぁ!!!」

ユキ「ひっ!この人、涙と涎と汗と鼻水でぐちゃぐちゃです!」

爽「顔から出るもの全部出てるな」



京太郎「くそっ!この悲しみはお前の身体で払ってもらうぞ!」


『揺杏が京太郎の性奴隷になる』カキカキ


揺杏「……」ポー

ユキ「どうしたんですか先輩」

揺杏「なんか……凄く身体が疼く……」

揺杏「京太郎……なんか、切ないんだ……」

揺杏「あんたに、支配されたがってる……」

京太郎「俺の目の前で服を脱げ、揺杏」

揺杏「うん……」ハラリ

京太郎(ふ……ふはは!)

京太郎(あらかじめ日記、これがあれば俺は無敵だ!)

京太郎(さて、まずはこいつを調教するとしようか)







キョウタロウ…ユアン…

ヨカッタヨカッタナルカ…ダイスキデスヨチカチャン…


爽「なんだこの状況」

ユキ「私たちだけ取り残されましたね」

爽「そうだな……なんか疎外感を感じるな」

ユキ「……なんだかあの四人を見てると、私も……」

爽「そうか。じゃあ私と……するか?」

ユキ「先輩……」

爽「ユキ……」











爽(私の勝ちだ)





.



















『△月×日
私が作った未来デパートからの手紙が須賀京太郎の元に届き、あらかじめ日記を選んでポストに投函する
その後家に帰った直後に、私が発送した最初の数ページだけあらかじめ日記にすり替えたただの日記が須賀京太郎の元に届く
須賀京太郎はそれを使い、成香と誓子、須賀京太郎と揺杏が愛し合うようにする』







爽(未来デパートに選ばれたのは須賀京太郎。あんたじゃなくて私なんだよ)

爽(あの手紙が送られてきてあらかじめ日記を手に入れた時、真っ先にユキを私のものにしたくなった)

爽(けど道具の力で人の心を手に入れるのは意味が無いし、つまらない)

爽(だから須賀京太郎を使って、そうなるような状況を作り出した)

爽(間接的に私とユキがくっつく状況を作る……それが私のゲーム!)

ユキ「せんぱい……わたし、もう……」ハァハァ

爽「ユキ……愛してるよ」





十年後

揺杏「京太郎、朝ごはんができたよ。今日は京太郎の大好きな出し巻き卵を作ったんだ」

京太郎(……あの後、あらかじめ日記は使えなくなった)

揺杏「今日の味噌汁は自信作だから、味わって食べてちょーだい」

京太郎(結局俺が手に入れたのは、揺杏だけだった)

揺杏「ほら、あーん」

京太郎「あーん」

揺杏「美味しいかな?」

京太郎「ああ。美味しいよ、揺杏」

揺杏「へへ……良かった///」

京太郎(そして俺は揺杏と日々を過ごすうちに……揺杏の事を愛してしまった)

揺杏「あ、そうだ。チカセンが成香と結婚するんだってさ」

京太郎(それと同時に、心に一本のトゲが刺さったような気持ちが常に付きまとっている)

揺杏「その、そろそろ私たちも……ごめん、なんでもないや」

京太郎(俺の事を愛してくれる揺杏は……俺が秘密道具で無理矢理作り出した姿なんだ)

揺杏「なあ京太郎。桜も満開になってきたし、花見に行こう?お弁当を作る準備もできてるからさ」

京太郎(この揺杏の笑顔を見るたびに、彼女の心を無理矢理俺に向かせてしまった罪悪感が俺を蝕む)

京太郎「いいな。行こうか」

揺杏「やった!それじゃあ準備してくるよ」

京太郎「俺は部屋で着替えてくるよ」



京太郎の部屋

京太郎(揺杏……)

京太郎(こんな、作られた恋じゃなくて……俺だけの力で、揺杏に好きになって欲しかった)

京太郎(けれど、もうそれは叶わない……)

京太郎「えっと、ポロシャツは……」


バザバサ


京太郎「おっと、昔の荷物が落ちちまった」

京太郎「これは未来デパートの手紙とカタログか……」

京太郎「これさえなければ……もしかしたら揺杏と、普通の恋を……」

京太郎「ん?これは……」











[ウソ800]





.









京太郎「これは……あらかじめ日記で手に入れたウソ800!」

京太郎「最初に手に入れてから、すっかり忘れてた……」

京太郎「これを飲んで言ったことが嘘になる……多分、あらかじめ日記の効力にも影響を!」

揺杏「京太郎、そろそろ着替え終わった?」ガチャ

京太郎「……なあ揺杏」

揺杏「ん?なんだ改まって」

京太郎「全てが無かった事になる前に……お前に言っておく」

揺杏「なんだよ急に」

京太郎「俺は例え未来の道具が無くったって、お前に出会う。そしてきっと、お前を好きになるし、お前に好きになってもらうようにする」

揺杏「……?」

京太郎「愛してるぞ、揺杏」

揺杏「それは、私もだけど……ほんとどうしたんだよ。花見は取りやめにして病院に行くか?」

京太郎「いや、いい」ゴクッ

京太郎「すぅ……」



京太郎「あらかじめ日記の効果は絶対だ!どんな事があっても覆せない!」



.










揺杏「京太郎……?」

京太郎(ああ……時空が歪んでいる。あらかじめ日記が存在しない世界に戻ろうとしてる)

京太郎「揺杏……?」

揺杏「んー?」

京太郎「花見、絶対に行こうな」

揺杏「……うん」

京太郎(世界が、変わっていく)

京太郎(揺杏……さよなら)



京太郎(いやーーーーーーまたな)



.









先生『今年の修学旅行は北海道に行く』

咲『楽しみだね、京ちゃん』

優希『北海道のタコスはどんなのか楽しみだじぇ』

和『札幌のご当地エトペン……楽しみです』

京太郎『北海道かー。楽しみだな』



京太郎『咲め……また迷子になって』

京太郎『あの、すいません。この辺でこの写真の子を見かけませんでしたか?』

成香『ひっ!男の人に声をかけられました!』

爽『あ、この子はインハイで私と戦った宮永咲じゃん』

ユキ『まさか、迷子になってるんですか?』

揺杏『しゃーない。探してやんよ』

揺杏『見つけたら連絡するからさーーー携帯の番号教えてよ』










揺杏『京太郎は進路どうすんの?』メール

京太郎『まだ決めかねてますね……』メール

揺杏『ふーん。いく大学決めてないならさ、私と同じ大学に来ない?』メール



揺杏『ういー京太郎ー』

京太郎『揺杏さん酒臭い!サークルの飲み会に行ってきたんですか!?』

揺杏『なんだよー嫌そうな顔するなよー。私とあんたの仲だろー?』



……

……



揺杏「ほら、おきなよ京太郎」

京太郎「ん……おはよう、揺杏」

揺杏「どうしたんだよ、こんな時間まで寝てるなんて珍しいじゃん」

京太郎「あー、なんか長い夢を見てた気がしてさ」

揺杏「んー。わけわかんねー」

京太郎「そんな事より、今日は天気もいいからーーーーーー」






京太郎「花見でも、行こうか」



Fin