京太郎のことを聞いてみた



桃子「京さん?」

桃子「明るくて優しくて私のヒーローみたいな人っす!」


咲「京ちゃん?」

咲「んー、ドジな私のことよく見ていてくれてとっても頼りになる人だよ」


照「京太郎?」

照「麻雀はまだまだだけど、よく出来た弟みたいな感じ。婿に欲しい」


美穂子「京太郎くん・・・ですか」

美穂子「同じものを持つもの同士でとってもいい子です」


シロ「京太郎」

シロ「私の目標・・・・・・かな」


咏「京太郎?」

咏「あー私の自慢の弟子だね、知らんけどっ」


カンッ




バレンタイン編 ~全員あるよ!~


咲「京ちゃんっ」

京太郎「おう?」

咲「毎年のことだけど今年もチョコあげるねっ」ハイッ

京太郎「お、ありがとなっ」ヒョイ

咲「ちゃんと味わって食べてね?」

京太郎「おう」

京太郎「咲のチョコって毎年ちょっとずつ美味しくなっていくよな」

咲「練習してますから」エッヘン

京太郎「咲から初めて貰ったチョコなんてとてもじゃないけど食べれたものじゃなかったぞ」

咲「          」







照「はい」

京太郎「なんです?」

照「今日はバレンタインだからチョコのプレゼント」

京太郎「それはなんとなくわかるんですけど・・・」

京太郎「なんでポッキー?」

照「わかってない・・・わかってないよ京太郎」

照「それ一本出して」

京太郎「分かりました」トリダシ

照「そっちくわえて」

京太郎「こうでふか?」

照「うん」

照「パクッ」

照「ふぉっひーふぇーむふふぁーと(ポッキーゲームスタート)」

京太郎「!!!!??」






美穂子「京太郎くん」

京太郎「なんですー?」

美穂子「どうぞっ」サシダシ

京太郎「なんですかこれ・・・すっげー可愛い包装されてるんですけど・・・」

美穂子「あ、あの・・・今日バレンタインだから・・・頑張って作ってみたの//」

美穂子「だから、食べてくれるかな?///」ウワメヅカイ

京太郎「美穂子さんの作った物を食べないわけないじゃないですかっ!!」

美穂子「ほんと?///」

京太郎「もちろんですよっ」

美穂子「じゃあ・・・・私の作った味噌汁とか・・・毎日飲んでくれる・・・かしら・・・?////」

京太郎「           」







咏「ほれ京太郎」ポイッ

京太郎「おっとっと・・・」キャッチ

京太郎「・・・チョコですか?」

咏「正解~、わっかんねーけど」

京太郎「まさか師匠にもらえるとは思わなかったっすよ」

咏「大事な弟子のためだから」

咏「一年に一度くらいは飴をあげてもいいって思ってね」

京太郎「咏さんには毎日感謝してますよ?」

京太郎「俺の麻雀を強くしてくれて」

京太郎「なんか俺には勿体無いくらいすっげー師匠っす」

咏「・・・・・」ゲシゲシ

京太郎「いっ・・・脛はダメです・・・って」

咏「ふん、師匠に生意気言うからだぜ、知らんけどー」

咏(お前こそ私には勿体無いくらいの弟子だよバーカ)







シロ「・・・・」

京太郎「・・・・・」

シロ「・・・・・・・」

京太郎「・・・・・・・・・・あの」

シロ「なに?」

京太郎「今日呼び出した意味は・・・?」

シロ「あぁ、忘れてた」

シロ「はいチョコ」

京太郎「あぁ・・・今日はバレンタインでしたね」

シロ「うん」

京太郎「すっげー綺麗に包装されてるところ申し訳ないんですけど・・・開けてもいいっすか?」

シロ「うん」

京太郎「開けますね」ガサガサ

京太郎「・・・・・・・」

シロ「・・・・・・・」

京太郎「これ自分で作ったんですか・・・・・?」

シロ「そうだけど」

シロ「だるいけど頑張った」エッヘン

京太郎(あの・・・・だからってチョコで俺の像を作らなくてもいいじゃないですか・・・・・)






京太郎「おいモモーもう入っていいか?」

<イイッスヨー

京太郎(モモの家に招待されてモモの部屋の前にたどり着いたら準備があるから待ってくれって言われたから待つこと早10分)

京太郎「はいるぞー」ガチャ

桃子「京さんっ♪」

京太郎「        」

桃子「あれ? 京さん?」

京太郎(モモがメイド服を着て出迎えてくれた)

京太郎(モモのたわわに実った胸に耐え切れないのか胸の部分のボタンは外されていてあと少しでさくらんぼがこんにちわするのでは・・・)

桃子「これ、どうっすか?」

京太郎「あ、あぁ・・・・似合ってるよ///」

京太郎(直視できないくらいにな)

桃子「ならよかったっす!」

桃子「ほら京さんはここに座って」ポンポン

桃子「ほら京さん」

桃子「あーんしてくださいっす」ニコッ

京太郎(あぁ・・・天国ってここにあったのか・・・)アーン

桃子「どうっすか?」

京太郎「・・・・美味い」

桃子「えへへー練習した甲斐があったっすよー」ニコニコ

桃子「まだまだあるんで沢山食べていってくださいっす」

桃子「ご主人様っ♪」





咏さんの弟子自慢


良子「えっと…この方はどちら様ですか…?」

理沙「誰?」プンスコ

京太郎(うわぁ…やっぱり美人さんだなぁ)

京太郎(そしてすばらなおもちですっ戒能プロ!)

咏「こいつは私の愛弟子だぜー、知らんけど」アッハッハ

京太郎「咏さんの弟子の須賀京太郎です。よろしくお願いしますっ」

良子(思ったよりイケメンなんですけど…どうやって知り合ったんでしょうか…)

良子「Nice to meet youです。須賀くん」

理沙「よろしくっ」プンスコ

京太郎「テレビとかでよく見てるんでお二方のことはよくご存知ですよ」ニコッ

理沙(かっこいいっ!)

良子「それはとても光栄です」

咏「こいつ、プロになりたいんだってさ、知らんけど」

京太郎「咏さんっ」

咏「別にいつかはばれる事だしいいじゃねーか」

咏「それに私の弟子だって言っておかないといけないし」ボソボソ

咏(前に京太郎のことあの二人に言ったらすごい勢いで食いついてきたし…)

咏(この二人ならそんなこと無いだろうし…知らんけど…)

京太郎「何ボソボソ言ってるんですか咏さん?」

咏「なんでもねーよ」

良子「それで私たちに紹介した意味は…?」

咏「プロになる前に紹介しとけばプロになったときに顔見知りが一人でも多い方がこいつも安心するだろうし」

理沙「なるほど!」プンスコ

咏「それにしてもこの京太郎、なかなかカッコいいだろ?」

良子「Yes。確かに一般的に見てもカッコいいと思いますよ」

理沙「同じく!」プンスコ

京太郎(なんか容姿を褒められるのとかあんまり慣れてないから恥ずかしいな…)

咏「プロを目指してるだけあって麻雀も中々強いし」

咏「それに家事だって万能なんだぜ、知らんけど」



咏「前に別のお弁当持ってきたことあったじゃん?」

良子「確かにあのお弁当はいつもの三尋木プロのお弁当とは違いましたね」

理沙「別物っ」プンスコ

咏「あのときのお弁当は弟子が私の為に作ってくれたんだぜ」

良子「なるほど…」

良子(カッコよくて家事も出来て麻雀も強い少年……)

理沙(優良物件!)

良子(三尋木プロには悪いですが…)

良子・理沙(先に奪う!)ゴッ

京太郎「」ビクッ

京太郎(今寒気がしたんだけど…なんなんだ…?)


翌日から戒能プロと野依プロがメールや遊びに行く約束をしてくるようになったのは別の話です。




京太郎「暑いっすね」

シロ「…うん」

京太郎「打ち水しときます」

シロ「………あー」

シロ「私がやる」

京太郎「!?」

京太郎「どうしたんです?! なにかよくないことでもあったんですか?!」

シロ「京太郎は私をなんだと思ってるの」

京太郎「全部俺任せ」

シロ「……そうだった」テヘッ

京太郎「それでいきなりどうしたんです?」

シロ「まぁ見てて」

京太郎「はぁ…」

シロ「よいしょっと…」パシャパシャ

京太郎「ホースなんで気をつけて下さいねー」

シロ「うん」パシャパシャ

京太郎「ってなんで俺にかけようとするんすか!?」

シロ「チッ……かからなかったか…」

京太郎「シロさんがそういうつもりなら俺もやり返しますよっ」パシャパシャ

シロ「あー冷たくてだるくない」

京太郎「いやちょっとくらいはよけて下さいよ…」

シロ「だるいから」

京太郎「シロさん……っ!?」

シロ「なに」

京太郎(白ワンピだから水で透けて身体のラインがくっきり浮かび上がってるっ!)

京太郎(しかも胸の頂点にあるあの突起物は…まさかノーブラだと!?)

シロ「…………あー」

シロ「京太郎」

京太郎「はい!?」

シロ「ここ大きくなってる」

京太郎「   」

シロ「しょうがないなぁ」

シロ「私が処理してあげるからじっとしてて」


カンッ







勝者は誰?


京太郎(なんとか上がって親でオーラスまで持ってくることが出来た)

京太郎(けど、倍満クラスをツモ上がりしないと逆転なんて出来ない点差)

京太郎(けど…プロ相手だけど…男として負けたくないっ!)ゴッ

咏(…この感覚、久々だねぇ)

良子(来る…京太郎くんの)

理沙(本気っ!)

京太郎「……」キュィィィン

咏(赤くなったねぇ)

良子(あの眼…)

理沙(両目!)

京太郎「リーチ」タンッ

咏「一巡目リーチとか当たったら事故だってーの、知らんけどー」タンッ

良子「イエス。最後の最後でとんでもないことになりそうです」

理沙「でも」

理沙「負けないっ!」タンッ

京太郎(くっ…せっかく親でダブリーしたのに…)タンッ

咏「こういう時は逃げるに限るのさ」タンッ

良子「それだと京太郎くんに勝てませんよ?」タンッ

理沙「むむむ」タンッ

咏「今回の目的は京太郎の力量を見るためだろ?」

咏「だからこれで分かったじゃねぇの? 知らんけど」

京太郎(俺がプロと対局したいって言ったから咏さんがこの二人を呼んでくれた)

京太郎(俺の力はこんなもんじゃないってことを示さないと…っ)ギリッ

咏(ありゃ…)

良子(身体が)

理沙(沈むっ!?)

京太郎(もっと深く…もっと強く…)

京太郎(海底牌……俺の引力に引かれやがれ…っ)

京太郎「ツモ!」

京太郎「面前ダブリー海底三暗刻」

京太郎(頼む…ドラ乗ってくれ……)ゴッ

京太郎「…ドラ……は……っ」

京太郎「乗ったっ! ドラ3で倍満…っす……」ガクッ

咏「お、おいっ。大丈夫かっ」

京太郎「はぁ…はぁ…」

良子「すごい熱…」ピトッ

理沙「救急車っ!」プンスコ

良子「大変です、息してません」ボウヨミ

咏「なんだって!?」

咏「し、仕方ない…弟子の面倒を見るのは師匠としての勤めだしな…わっかんねーけど…」

咏「私が人工呼吸するぜぃ」キリッ

理沙「させないっ」バッ

咏「…………チッ」

良子「ではオカルトに詳しい私が…」

理沙「ダメ」

咏「意味わかんねー」

良子「…………shit」

一同「ぐぬぬ……」

カピ「キュッ」トコトコ

カピ(ご主人様っ)ペロペロ

一同「あーーーー!!!」

カピ(残念だったな、小娘ども)

カピ(ご主人様は私が守る)キュキュ


カンッ





脱衣麻雀編



照「京太郎」

京太郎「なんです?」

照「今日はちょっと変わったルールで麻雀をしよう」

京太郎「変わったルールですか…」

京太郎「紅孔雀とか…鳴きピンフありとかですか?」

照「違う」

京太郎「じゃあ、なんです?」

照「振り込んだら脱衣」

京太郎「はい?」

照「わからなかった?」

京太郎「いえ、そういうわけじゃないんですけど」

照「もう一度いうからちゃんと聞いてて」

京太郎「はぁ」

照「今日は脱衣麻雀をしよう」

京太郎「聞き間違いだと思って聞き直したらど真ん中ストレートで返されたよ!」

京太郎「いやいや脱衣麻雀って分かってます?」

照「分かってる」テルダケニ

京太郎「振り込んだら脱ぐんですよ?」


照「京太郎は私を脱がせたいの?」

京太郎「そういうこと言ってるんじゃねーからっ!」

照「…恥ずかしいけど京太郎ならいいよ?///」ポッ

京太郎「だからそういうことじゃねぇって言ってるじゃないですかっ!!」

照「うるさい」

京太郎「いやあの誰のせいだと思ってるんですか」

照「それはともかく」

咲「なーに座ってんの?」

桃子「なーに座ってんの?」

照「麻雀するから座ってんの?」

京太郎「なんでコール!?」

京太郎「そもそもそんなの何処で覚えたんだよっ」

照「さぁ覚悟を決めて」ゴッ

咲「麻雀って楽しいよねっ」ゴッ

桃子「ここからはステレスモモの独壇場っすよ!」ゴッ

京太郎(あっ………)

照「ロン」

京太郎「くっ……」ヌギヌギ

咲「まだ一枚目だから大丈夫だよ京ちゃん」

桃子「そうっすよ! まだ一枚目っす」

京太郎「なんか悪意があるような気がするんだけど気のせいだよな!?」

咲「ロンだよ京ちゃん」

京太郎「なんでその待ちしてんだよっ!」

京太郎「お前は部長みたいな悪待ちするタイプじゃないだろ?!」

照「そんなことより早く脱ぐ」

京太郎「………チッ」ヌギヌギ

桃子「靴下からっすか……先は長いっすね…」

京太郎「もう絶対振り込まない……」

桃子「ロンっすよ京さん」

京太郎「なんで俺なんだよっ!」

京太郎「もっと前に照さんが捨ててる牌じゃねぇかっ!」

照「弱い相手を狙い打ちするのは戦いの基本」

京太郎「ぐぬぬ………」

咲「脱がないの?」

京太郎「分かってるよ! 脱ぐっての!」ヌギヌギ

桃子「分かってたっすけど京さんって結構筋肉質な体してるっすよねぇ」マジマジ

照「同じく」マジマジ

咲「学園祭の準備の時も重たいものとか運んでたもんね」マジマジ

京太郎「そんなに見るなってばっ」


京太郎「一か八か、通らばリーチだっ!」タンッ

照「通らない」

咲「残念でしたー」

桃子「ロンっす」

京太郎「」

京太郎「あっ…トリロンは流局だからセーフだよなっ!!?」

照「なしとは言ってない」

咲「往生際が悪いよ京ちゃん」

桃子「さぁ三枚の衣服を脱ぐっすよ」

京太郎(三枚脱いだら全裸じゃねぇかっ…!?)

照「ほら早く」

咲「約束だもんね?」

桃子「逃がさないっすよ?」

京太郎「」



京太郎(もうお嫁にいけない……)シクシク

照「いいもの見れた」ホクホク

咲「だねー」ホクホク

桃子「またやりたいっすね」ホクホク

京太郎(もうやだ……)シクシク



カンッ





にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん!


京太郎「なんでこうなった」

咲「え?」

照「なんでって」

シロ「京太郎が」

美穂子「猫が欲しいって」

咏「言ったからじゃね? 知らにゃいけどー」


シロ「嬉しくにゃいの?」ギュゥ

京太郎「うぐっ……(おもちがっぴったりくっ付いてきてるっ)」

美穂子「京太郎くん相手だからこういうことするんだから勘違いしないで欲しいですにゃんっ」ムギュ

京太郎「はあうっ…(左右からおもちがっ!!」

咲「……」ジー

照「……」ジー

咏「……」ジー

京太郎「ハッ!?」

京太郎「離れてくださいっ二人とも」

シロ「チッ」

美穂子「チッ」

京太郎「美穂子さんまで!?」

美穂子「にゃんっ」テヘペロ

京太郎「可愛いから許すっ」

照「京太郎」

京太郎「なんです?」

照「これ似合ってる?」ウワメヅカイ

京太郎「ぐっ…(可愛すぎるっ」

咲「だ、ダメだよっ」スリスリ

京太郎「……咲?」

咲「京ちゃんは皆の物にゃんんだからっ」スリスリ

咏「そんなに身体を擦り付けてたら説得力ねーぜ?」

咲「猫になりきってるからつい猫のマネしちゃったにゃんっ」テヘペロ

京太郎「あざとい」

咲「ガーン」

京太郎「更にあざといな」

咲「ガガーン」

京太郎「もう好きにしろよ…」

咲「えへへーそうするー」スリスリ

シロ「そういう好きにしろって意味じゃないと思うけど…にゃん」ノソノソ

京太郎「そういいながら背中に上ろうとしない!」

シロ「えー」ヨジヨジ

シロ「快適快適」

京太郎「人の話聞いてくれませんかねぇ!」

シロ「うんそれ無理」ニッコリ

京太郎「顔見えないのにすっげーいい笑顔してる気がするんですけどっ!!」

シロ「そんなことないし」






美穂子「……」オロオロ

美穂子「えいっ」ガシッ

京太郎「ちょっ…そこはっ」

美穂子「えっ……………あっ///」

京太郎(京ちゃんの目の前に美穂子さんの顔があるううううううううううう)

京太郎(こんなん我慢しろとか拷問じゃないかああああああああああああああ)





桃子「京さーん」ガチャッ

桃子「ってなんっすかこの状況!!?」

京太郎「…知らん」

桃子「そもそもその格好なんっすか」

京太郎「…知らん」

桃子「そんな猫耳スクール水着が似合う人なんてアラフォーだけっすよ!!!」

健夜「アラサーだよっ!!」バンッ



京太郎「……………健夜さんも猫耳スク水じゃないっすか……」

健夜「こ、これは……こーこちゃんが……勝手に……//////」


カンッ





京ちゃんはプロを目指すようです



京太郎「咲ー」

咲「なに?」

京太郎「俺さ、プロ目指してみようと思うんだ」

咲「えっ!?」

咲(これってそういうことなのかな!!?)

※咲は麻雀プロから推薦が来ています。

京太郎「そんなに驚くことか?」

咲「う、うん…。そのこと他の人に伝えたの…?」

京太郎「いや、まず彼女の咲に伝えようと思ってさ」

咲「!!?」

咲(やっぱりそういうことなんだよね!? 私と一緒にプロ行きたいって行ってるんだよね!!?)

京太郎「どうかしたか?」

咲「京ちゃん!」ガバッ

京太郎「お、おう」

咲「私、京ちゃんのためなら何でもするからね!」

京太郎「別になんの頼まねぇっての」

咲(私の力を頼らないでプロになって私の隣に行くって意味なんだね京ちゃん!!)

京太郎「あ、一つだけあったわ」

咲「なにかな?! なにかな?!」

京太郎「明日からお前の弁当作るからそれ食べて感想言ってくれよ」

咲「お安い御用過ぎるよ京ちゃん!!」

京太郎「じゃ、明日から頼んだぜ」


ちなみに、京ちゃんは麻雀ではなく料理のプロを目指してようですが、それが発覚した時の咲ちゃんは魔王が如く京ちゃんを調ky説得して麻雀プロを目指すようになったとさ、めでたしめでたし。





誕生日 モモ編



京太郎「モモ」

桃子「なんっすか?」

京太郎「今日の放課後時間あるか?」

桃子「もちろんっすよ」

モモは即答して胸を張る。
おお、最近また大きくなったんじゃないか?

桃子「京さんの頼みであれば例え火の中水の中っす」

京太郎「そんな危険な場所にはいかねぇっての」

桃子「例えばの話っすよ」

と言ってニヤニヤと笑うモモ。

京太郎「……なんだよ」

桃子「女の子のナイト様である京さんは女の子が危険になる場所には行かないっすもんねぇ……ってなんで髪の毛ぐしゃぐしゃするっすか!?」

ニヤニヤしてるのがうざかったので髪の毛をいじくり回してやった。
相変わらずサラサラだなこいつの髪の毛。

しばらく髪の毛をいじくり回していると観念したのかされるがままになった。

京太郎「ったく……人をからかうんじゃないってーの」

桃子「えへへ、こんなこと言えるのは京さんだけっすよ」

京太郎「はいはい、じゃあ放課後な」

桃子「了解っす」

さてと、準備に行きますか。
俺は急ぎ足で目的地に向かった。




京さんに誘われてから授業の内容が頭のなかに入らないっす。
これは責任とって結婚してもらわないといけないっすね。
そんなことを考えながらペンを回す。
いつもだったら失敗しないのに、今日に限ってはたくさん失敗したっす。
やっぱり京さんのあれのせいっす。早く婚姻届にサインするっす。



桃子「はぁ……」

授業時間がいつもより長く感じられる。
雲はゆっくり流れていて、それがまた時を引き延ばしているような気がする。
しばらくの間、外を眺めていると先生が持っている本を閉じる。
どうやらキリのいい範囲まで終ったようだ。
それを合図に日直が起立、と声をあげる。
クラス全員が立ち上がり、先生にお礼を言う。
何度も繰り返すこの行為に体が馴れてしまったようでその後も日直の号令で着席した。



そして来たのだ。


桃子(京さんに誘われた放課後が……)

ついに来た。
待ち望んで止まないこの瞬間が。
横目で京太郎の姿を確認すると、彼はいそいそと教科書を鞄に詰め込んでいた。
全部詰め込み終えるた京さんと目が合う。
もちろん、私の準備も終わっている。
二人同時に立ち上がり、教室を出る。



桃子「どこに連れてってくれるっすか?」

我慢できずに聞いた。

京太郎「着いてからのお楽しみな」

振り向かずに答えてそのまま歩く京太郎の後ろをワクワク顔で付いていった。




桃子「ここって……部室の前っすよね?」

京太郎「ああ、そうだぜ」

桃子「部活だったら今日はないって話じゃ…」

京太郎「いいから入れって」

モモの背中を押して部室に入れる。



それと同時に、

ゆみ「誕生日おめでとう、モモ」
智美「おめでとうだぞ、モモ」
佳織「お誕生日おめでとう、桃子さん」
睦月「おめでとう、桃子」

クラッカーの弾ける音と共に先輩が声をかける。



モモはなにがおきているのかんからない表情で棒立ちのままだった。
ったく……仕方ない……。
モモの背中を後ろから出来るだけ強く、それでいて痛くない程度に叩いてやる。

京太郎「誕生日おめでとう」

俺のその声でモモはハッとなって周りを見渡す。



桃子「えっと……あの…あの……」

オロオロするばかりで要領をえないことを呟いているモモを通りすぎて先輩のいる位置に立つ。

ゆみ「水くさいじゃないかモモ」

ゆみ「京太郎くんがモモの誕生日を教えてくれなかったらこうして祝うことも出来なかったしな」

ゆみ「っと、喋りすぎたようだな」

智美「ユミちんは話が長いからなー」

ゆみ「年を取ると話が長くなってしまっていかんな」

智美「元々のユミちんの性格だと思うぞ」

ゆみ「なんだと!?」

佳織「どうどう」

睦月「先輩も部長も今日の主役は桃子なんですから」





先輩達がモモの気を引いている間に着替えないとな。
モモのいない間に何度か着たことあるけど……やっぱり馴れないな。
早着替えをして心の準備を整える。

桃子「あれ……京さんは?」

周りを見渡すモモ。
お前、気付くの早すぎるだろ……。
ゆみさんと部長が目を合わせて頷く。



ゆみ「では、その京太郎くんに登場してもらおう」

智美「せーのっ」

京太郎「お帰りなさいませ、お嬢様」

何度も練習した言葉と共に一礼。
頭を上げてモモの顔を見る。

桃子「…………」パクパク

口を金魚のごとくパクパクさせていた。





くっ……確かに似合わねぇとは思うが絶句されるのはちょっと辛いものがあるぜ。
モモ以外の皆に見せたときも同じ反応されたから余計に辛い。
そのくせ、俺にこういうことさせるんだから酷いと思う。

桃子「こ、これって…」

あわあわとこちらを指差して先輩の方を向く。

ゆみ「ああ、これは予選で戦った龍門渕からちょっと借りたものだ」

得意気に言うゆみさん。






桃子「な…なるほどっす」

納得するモモ。

京太郎「本日はお嬢様のご奉仕をさせていただきます」

ハギヨシー龍門渕の執事ーさんに教わった言葉を噛まずに言えた。

桃子「ご奉仕……」

桃子「って………」

桃子「………………………////」

真っ赤になって黙りんでしまった。

ああ、そうなるよな、実際俺もそんなこと女の子に言われたらそうなるさ。
でも、そういう意味じゃないからな。勘違いするな。
意味を把握したのかプルプルと震えた次の瞬間、

桃子「えぇぇぇぇぇぇ///////」

多分きっと、この時のモモの声は誰の声よりも響き渡っていたと思う。








帰り道

桃子「なーんだ、そういうことはしてくれないんっすね」

京太郎「当たり前だろっ!」

桃子「私だったら全然オッケーすよ?」

京太郎「そういうのはちゃんと順序を踏んでからじゃないと……ハッ!?」

桃子「……」ニヤニヤ

京太郎「」

桃子「順序を踏めば私とそういう関係になってくれるってことっすね」ニヤニヤ

京太郎「うっせーばーか///」

桃子「えへへー、京さんは分かりやすいっすねぇ」ニヤニヤ


カンッ







弟子と買い物


京太郎「折角のオフを俺の買い物になんかに付き合わせて申し訳ないっす」

彼はそう言いながら頭を下げた。

咏「んなこと気にしなさんなってーの」

咏「好きで付き合ってるんだし、知らんけどー」

咏(まぁオフにやることなんてアラフォーと痛いお姉さんと麻雀するくらいだし)

咏(そんな生産性のないことやるより、未来ある若者と一緒にいた方がずっといい)

咏(それに私の弟子はわりと外見はいいと思うんだけどねぃ……師匠の贔屓目に見ても)

咏(こういう時のをカメラとかテレビとかに映れば外堀がいい感じに埋まっていくんだけど…)

咏(中々上手くいかないねぃ)ハァ

私が溜め息をつくと彼が振り返ってこちらを見た。

京太郎「どうかしましたか?」

咏「いんやなんでもないさ」

京太郎「もしかして退屈させちゃいました?」

やれやれ、気が利くようになったじゃないか。

咏「そんなことはないさ」

京太郎「そうだ、咏さん」

咏「ん?」

京太郎「ちょうどそこにプリクラがあるんで撮りますか」

彼が指を指した方向にはキラキラと光を放つプリクラ機があった。

京太郎「すっげーなぁ最近のプリクラって」

彼が珍しそうにプリクラ機のタッチ画面を弄っている。
私はというと……。

咏「……」

固まっていた。
ええまぁ入ってしまいましたよホイホイと。


まさかプロになってこういうことをする機会が訪れるとは思わなかった。
ましてやその相手が男性だとは夢にも思ってなかった。
悲しいことに、麻雀が強い女性は婚期が遅れると言うジンクスがあるのだ。
それを作ったのがアラフォーと牌のお姉さん。
結婚に関してはあまり興味がないのだが、ジンクスによってどれだけ遅れるか定かではなかった。
ゆえに、この年で男性とプリクラを撮れるとは露にも思わなかったのだ。


京太郎「咏さん、これでいいっすか?」

彼が振り返って聞いてくる。

咏「あ、ああ。いいと思うぜ……知らんけど……」

何をやってるか分からないのだから知らないのは当然だがつい口癖が出てしまう。
慌てて口を塞ぐ。

京太郎「ぷっ」

咏「な、なに笑ってるんだよっ」

師匠のことで笑うなんて許せない。
これは躾が必要だ。
そう思って彼に手を伸ばす。


「カメラの方を向いてね」

不意に私でも彼でもない声が聞こえてきた。
私はビックリして伸ばした手を縮める。

京太郎「変な顔で撮られちゃいますよ」

彼はそう言いながら私の横に並んだ。
不意に私の脳裏にある光景が過る。
パシャと機械的なシャッター音で現実に無理矢理連れ戻された。


京太郎「咏さん?」

咏「な、なんだ!?///」

多分私の顔はさっきの光景のせいで真っ赤になっているだろう。

京太郎「いや、ポーズ決めないから」

咏「あ、ああ……忘れた……」

咏「次はしっかりやるさ」

顔を軽く叩いて気合いを入れる。
しかしその気合いも無惨に砕けてしまうことになる。


「じゃあ仲の良い二人は抱きしめ合っちゃおう!」

Why? 今この機械はなんて言った?
抱きしめ合う? 無理無理無理。
出来るわけない。
さっきの頭に浮かんだ光景で意識しまくってるのに……。
最近のプリクラはそんなことを要求するのか。




京太郎「あはは…最近のプリクラは大胆なことさせるなぁ」

京太郎の方を向くと彼も動揺しているのか頬をポリポリ掻きながら照れ臭そうに苦笑いしていた。

京太郎「咏さん」

彼がこっちを向いた。

咏「お、おう」

京太郎「郷に入れば郷に従えってことで……やりましょう」

とキメ顔で彼が言った。

そんな彼を見て溜め息が出た。

咏(こんな機会なんて滅多にないし)

咏(だから浮かれて抱きしめても仕方ないよな、知らんけど)

なんて心の中で言い訳して彼をジト目で見る。
きっと彼には私が渋々承諾したように見えているのだろう。



京太郎「失礼します」

彼はそう言って後ろから私を抱き締めてた。
そういえばドラマにこんなシーンとかあったっけ?
………。
………………。
あ、これあすなろ抱きってやつだ。

咏「きょ、きょ京太郎っ!?///」

予想外の抱き付きだった。
嬉しいけど、なんかこれじゃない気がした。
嬉しいけど!
顔を真っ赤にしながらどうにか出来ないかとあたふたしたが抱きしめられていて上手く身動きがとれず、気がついた時には既に写真を撮られてた後だった。


「次は横の機械で写真をデコっちゃおう」

京太郎「じゃ行きますか」

そう言って彼は私から離れて箱の外に出た。

咏(あっ……)

京太郎が私から離れたせいで冷たい空気に触れて放心状態だった私を現実へと連れ戻す。
慌てて彼の後を追う。



京太郎「えっと……これをこうして…」

馴れた手つきで機械をタッチしていく。

咏(私が昔撮ったときにはこんなのなかったんだけどねぃ……)

そんなことを思っているとやることが終わったのか、京太郎がこっちを見た。


京太郎「すぐ出てきますんでちょっと待ってましょうか」

訳もわからず彼の後を追う。
まるで生まれたばかりの雛鳥みたいだと思った。
自分で考えたことだがちょっと面白くて小さく笑ってしまう。



きっと今の姿を知り合いとかに見られたら滑稽なんだろうな、なんて考えていると。




健夜「あっ」
はやり「あっ」





出会ってしまった。
もっとも今出会いたくない二人組に。







溜め息を吐いて上を見上げる。
建物の中で空が見えないことなんてわかっていたがどうしてもそうしたくなった。


咏(神様はつくづく意地悪だ……わっかんねーけど)


この時初めて神様をちょっとだけ恨んだ。







とまぁ出会ってしまったものは仕方ない。
なんでかわかんねーけどその出会いに抵抗したくなった。
だから私は京太郎の手を取ってアラフォーどもが現れた方向と逆方向に向かって走った。

咏(せっかくの時間をアラフォーに邪魔されてたまるかっての、知らんけど)

健夜「えと……咏ちゃん?」

はやり「男の子と一緒……?」

後ろからそんな声が聞こえたけど無視無視。
とりあえず、一刻も早くこの二人から離れないと…。




京太郎「えっ!咏さん!?」

京太郎も驚きながらしっかりと私の手を握って付いてきてくれてる。
だが、いつまでも走り続けられるほどの体力は私にはなかった。
しばらく走ったら息が切れて立ち止まってしまった。




京太郎「大丈夫ですか?」

京太郎が心配そうたこっちを見る。
私がなにも言わないでいる――正確には息が切れて喋れないのだが――と京太郎は近くのベンチに私を座らせた。

京太郎「ちょっと待っててくださいね」

そう言って京太郎は人混みに紛れてしまった。
一人っきりになった私は人混みを呆然と眺めることにした。
見るからにカップルだったり、親子だったり、友人同士だったり。




咏(私と京太郎だったらどう見えてるんだろうかねぃ……知らんけど……)

京太郎「咏さんっ」

咏「ひゃぅっ!?」

声をかけられて飛び退いた。
そりゃそうだろ……。
頬に冷たい物を押し付けられたら誰だってビックリする。




京太郎「すいません、ちょっとした茶目っ気出しちゃいました」

申し訳なさそうに頭に手を添える。
茶目っ気で師匠を驚かせる奴がどこにいるんだよ。
ジト目で抗議しながら、差し出されたジュースを手にとって蓋を上げる。

咏「ありがと」

そう言ってジュースを喉に入れる。
渇いた喉が潤っていく。
これがビールだったらもっといいんだけどねぃ……ま、昼間っから飲むのは主義じゃないし








京太郎「落ち着きました?」

咏「まぁね」

切れていた息も元通りになっていた。

京太郎「じゃ買い物しますか」

咏「あっ」

プリクラ撮ったりあの二人に出会ったり衝撃的なことがありすぎて目的を忘れていた。
プリクラ……あっ。



咏「そういやプリクラは……」

京太郎「もちろん回収済みっす」

そう言って二人でとってプリクラをペラペラと見せてくれた。

咏「流石私の弟子だ」

京太郎「とりあえじ半分こしますか」

咏「そう……だな」

京太郎がプリクラを綺麗に半分にする。
え、ハサミも使わずに出来るもんなの?


京太郎「最近のプリクラってハサミ使わなくても半分に出来るようになってるんっすよ」

咏「へぇ、便利になったもんだねぃ」

京太郎「前にプリクラ撮った時に教えてもらったんすけどね」

咏「む……」

なんだか胸がムカムカとした。
なんだろうこの気持ち……。



京太郎「はい、これが咏さんの分です」

そう言って京太郎がプリクラを手渡ししてくれる。
これ、さっきのあれのなんだよなぁ……。

京太郎「どうかしました?」

中々私が受け取らないからか京太郎は不思議そうに私を見る。



咏(ったく……人の気も知らないで……)

プリクラを受け取って着物の袖に隠した。

咏(今見たら絶対に恥ずかしくて死んじまいってーのっ)

京太郎「じゃあ買い物に行きましょうか」

咏「おう」

咏「そういや買い物って何を買うんだ?」

京太郎「あれ?言ってませんでしたっけ?」

咏「聞いてない」

すると京太郎は少しニヤけた。




京太郎「今日は自分の牌を買いに来たんです」

京太郎は笑顔でそう言った。
あぁ、これはきっとロクでもないことが起きるってことなんだろうなぁ。
なんて他人事のように京太郎の言葉を聞いたのだった。










京太郎の後を着いていくこと数分。
あっという間に目的地に着いた。

健夜「やっほー」

はやり「ちゃお☆」

ですよねー。
男っ気のないこの二人がお洒落なところに居るわけもなく、こうやって自分達が語れるものの場所に集まるのはある意味必然的だった。

京太郎「どもっす」

こんなのに頭下げなくてもいいってーの。

はやり「咏ちゃん?」

咏「……どもっす。健夜さん」

健夜「今日はどうしたの?」

咏「…………」

どうしたものかねぃ……。
正直に話したって面白くないし、それに二人っきりのところを2回も邪魔されたんだ。
ちょっとくらい意地悪したっていいよな?



咏「こいつとデートだよ」

京太郎の腕に抱き付いてそう言ってやった。
先輩雀士の二人はビシッと音を立てる固まってしまった。
京太郎はどうしたらいいのか分からなくてオロオロしていた。

咏「というわけで、お二人方お元気で」

そのまま腕を引っ張って踵を返して歩き出す。










さっきしたのは逃げだけど、今したのは全く別物だ。

これは私なりの宣戦布告だよ。


覚悟してくれよな、京太郎。
















健夜「えっと……なんかごめんね?」

はやり「邪魔するつもりはないんだぞ?」

京太郎「ははは……」

そういえば京太郎も麻雀バカだったっけ……知らんけど。


咏「どうせこんなことだと思ってたし! 知らんけど!」