ゆみ「今日は楽しかったよ」

京太郎「いえ、俺はあまり話せませんでしたし」

桃子「おっぱいさんこわいおっぱいさんこわいおっぱいさんこわい」

ゆみ「やれやれ。最近色んな場所に連れ回されるが、モモもまだまだ子供だな」

京太郎「あはは、一年と三年じゃあそんなに変わらないじゃないですか」

ゆみ「何? 聞き捨てならないことを言うな」

京太郎「あ、すみません」

ゆみ「いいや、許せない。どうだ? 私の本当の姿を見たくはないか?」

京太郎「はい?」

ゆみ「……今度の休日、私と出かけるのはどうだ?」

京太郎「え? 俺はまぁ、いいですけど」

ゆみ「よし。なら、待ち合わせの場所は――そうだな。私の行きつけの店にしよう」

京太郎「へぇー、どこですか?(加治木さんの行きつけ! おしゃれなお店なんだろうな)」ワクワク

ゆみ「それはだな……」


.     / ,. . . : :/ . . . : :./>ミx彡ヘ: : :_:_:_:_V. :ハ
     ' /  . :./:_:_:_:_:_:/       ∨     V. ノ:.
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      |i_i:i_i:/´  . : /             \ : .:\\
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   、_|iノ/  . : 7:厂 ̄´ヽ      ,二ニ \ : : : :ー=彡ノ
  __フ . : : :.:/ァ==ミ、     イ{::::::::::i`ヽハト==≠-‐'′
  `ー==≦彡'〃 _):::::::::i^         r'.:::::ノ /ノ:リ: 爪
   ー≠爪 : :{ ヽゝ--‐'          ̄`  「イ:ノ i |ヽ
      | i . :`トゝ  ::::::::.:.::      ,   :::::.:.:: し'ノ : i.:|
      | i : : :ヽ.__                   爪 . : :i |
      | i : i : : : : ヽ      ー   '     イ | i : : :i |
     | i : i: : : : : :个 ..           .イ: :|.:| i : : :i |
     | i : i : i : : i_:}´{  > .   .イ ト、!:_:|.:| i : : :从
    八 : :i : i : //}  `丶、  ` ´ ノ  Vハノノ. : //
       ヽ : : :X'/∧    ` ーv‐く     ∨ハー=ニ二.. _____
 _ ....-==ニ\: Xヽ'∧     /ー一へ.   /∧////////////ハ
/ハ'////////,ヽハ//∧   ∧:i:i:i:i:i:i:i∧ ///∧'////////////ハ
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ゆみ「スターバックス」ドヤッ










 第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】


 スターバックス


京太郎「うわぁ、すげぇ混んでるなぁ」

 スタバってなんだか休日の大学生に占領されてるイメージなんだよな
 こんな場所で待ち合わせだなんて、少し恥ずかしい

京太郎「加治木さん、まだかな」

 タタタタッ

京太郎「ん?」

ゆみ「すまないっ! 待たせたか?」ハァハァ

京太郎「あ、いえ。大丈夫ですか? 息が切れてますけど」

ゆみ「いや、問題無い。少し、実験報告に手間取ってな」

京太郎「実験報告?」

ゆみ「あぁ、こちらの話だ。須賀には難しくて分からないだろう」フフン

京太郎「あ、そうですか」

                           - ‐ -
                        ´__:::::::::::::::::::::::::::::`
                     /::´:::::::ヽ::/::\:::::::::::::::::::::::\
                    //:::::::::::::∧}{/|:::::\::::::::::::::::::::::::ヽ
                   //:::::::::::::/ヾヾ"|:::::::::::ヽ::::::::|::::::::::::::
                   /:::::::::::::/    l!:::::::::::::::Y::i::!:::::::::::i::|
                 _/:::::::/::::、/      i::::::::::::::::ゝリ::::i::::::::|::|
                .ノ__/ 厶イ ヽ   、__ヽ::___:::::::ミ、.::|::::::::|::|
                -=彡'ハ, rテミ、    ‐-\:::::::::::::ミ=-'::::::|::|
                  .|ヽ::ij ヒ:::j     ミテ==-:::::ミ=-:::::::|::|
               ,-x‐<フ:::{ , ,      ヒ::::ノ \::::\_::::::i::|
                  / ュ_} } },::∧    `   , , , 厶イ ̄厂゙::::::{::ヽ
                 ヽ ⌒Y^′l::.lヽ  _       イ_彡'::::ヽ:::::::ヽ
              ,ハ、   _ ノli:::|、心  `    イ|、ヽ::::il::ハ:::::::ハ
               ,r=7 〈  ´ /__` i|. {i>-ゝ- ‐ ´/ 》ヽ}::::i|ヽ::::i〃ノ
              ノ;r〈   ヽ∠}/,.' ̄,'フ7l/ ̄ ̄  __∟、ヽ} i|ヽ
            /,' / ,´,>‐一´_´ ', ' Oゝ‐;¬,ブ' ̄', '´ ̄>‐ 、
        ,/´, ' , ´/, '´,. -‐_´‐' _'/,. '´_,. ' ,. ' , ',. ',. ',´ ', ',.ヘ
      // , ' , ' ,/,' ,' ,' , '´O, ‐'´, ‐' ,. '´_,. '´,. ' ,.' ,' ', ;  , ;. ;l
      ./ '/ ,.' ,.' ,.' i ;. ; ; ; ,' / , ´,. ',. '´,. '´ ,. '´,. '´, ','',. ; ',. ; ; ;.|
     l , , ' ,.' , ' , '{ : ; ; ; ; ;l ,' ,.' , ' , ' ,. '´,. '´,. '´, 'i. ', ', ', ',. ; ',l
     l', ' , ' ,.' 'ノl ; ; ; ; ; j,' ,' ,.' ,.' , ' , ' ,. '´, ' ,ヽ{、', ', ', ', '、,ハ
     | , ' , ' ,イ, ',ハ,.' ,' O,ハ ; ,' ,' ,.' , ' , ' , ' , ', '八`'、 '、 '、 ,. ',.イ
     L__'_、'-‐'7'; ,' ,' ,'/ ,' ; ; ,' ,' ,.' , '、,. ',. ', ' '/ `、', `, ',. ',. ; '〉
         /, ',' ,' ,'/, ', ' ,' ;`,' , ',. ' ,. ',. ', ' /   ヽ 、,'´,'、 ;. ' |
         / , ' ,.'O∠,'_,' , ' ;' ,.' ,' ,' , ',. ' ' /     {ソ、 ', ,'ヽ,' !
      〈 ,.'´,、'´/, ' ,.',.' , ', ',. ', ', ', ' /´      〈/´'`,ヽ,、' , 'ハ
      〈/∧; ,'/,'´, '´,.', ', ' ,.' ,.', ', ', /        _/,.´'`,. ' , ^ 、ノ
      /lV /yべ、; ;' ;' ,'´,.' ,' ;' ;' ,.ィ  ,. -‐_ニ二´‐'_´‐'´_ ‐'´,. ´, '}
    /  i `く   「スーュ__n'__,'_,'_,'_,'_,jrく_, --_ ニ ´-‐_,. ´-‐'´‐ '/
   / /  l    ヽ〈_/  ヽl」 ̄ ̄`「|「   ヽニ´_, --'_´-‐_ニ-´‐'´
  / ;   ',       ̄ヽ_ノー‐─‐l」l、 丶\--_ニ-‐'´
. /  l             i      | \__/´ ̄
/  i    丶 __ .      イ   ,   ヽ ムソ
   l            ;  , ′   `T
京太郎「(やっぱ可愛いなー加治木さん)」ホクホク

ゆみ「少し混んでるな」

京太郎「ええ、どうしますか? あっちにドトールありますけど」

ゆみ「いや、スタバ以外のコーヒーは口に合わなくてな」フゥー

京太郎「そ、そう、ですか……」

ゆみ「仕方ない。少し待つことにしよう」

京太郎「は、はい」

京太郎「スターバックスなんて、来るの久しぶりですよ」

ゆみ「私は毎日のように通っているな」フフフ

京太郎「へぇ」

ゆみ「見ろ。新作が出る度にTwitterで写真付きレビューをしてるんだ」スッ

京太郎「凄いですね」

ゆみ「まぁな」ドヤッ

京太郎「(正直違いがよく分からん)」

店員「お待たせしましたー」

京太郎「あ、順番か。えっと、俺はブラックで」

店員「は?」

京太郎「え」ビクッ

ゆみ「おっと、失礼。彼はスタバ初心者なもので」スッ

店員「あぁ、そうですか。ごめんね、ボク」

京太郎「あ、いえ(何この感じ)」

店員「ではご注文を」

ゆみ「私が手本を見せよう」

京太郎「は、はぁ」

ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスで」

京太郎「!?」

店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスですね?」

ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスだ」

店員「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがお一つ」

ゆみ「さぁ、君の番だ」

京太郎「え、ええっ? えっと」

ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがオススメだが?」

京太郎「じゃ、じゃあ同じモノで」

店員「かしこまりました。ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがお二つですね?」

ゆみ「ああ。ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスが二つだ」

京太郎「(違う世界にいるみたいだ)」ズゥーン


【加治木ゆみの大二病ライフ1 スタバ信者になる】


ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス「」デーン

京太郎「うわぁ、なんだか凄いことになっちゃったぞ」

ゆみ「やはりこの味だな」フフフ

京太郎「ずずっ(甘っ)」

ゆみ「さて、席に座れたことだし」サッ

 ドンッ

Mac「」デーン

京太郎「え? パソコンですか?」

ゆみ「あぁ、すまない。まだレジュメが仕上がっていなくてな」

京太郎「れじゅめ?」

ゆみ「おっと、レジュメが分からないのか。そうだな、高校生風に言うと……」

京太郎「(加治木さんも高校生じゃ……)レポートのことですか?」

ゆみ「レポート(笑)」

京太郎「えっ」

ゆみ「いや、それでいい」フフフ

京太郎「は、はぁ。でも、レポート終わってないって大変ですね」

ゆみ「まぁ、な。大学生にもなると多忙になるから、それに比べればまだマシだ」

京太郎「そうなんですか。はぁー凄いなぁ」

ゆみ「タイピングしながらで申し訳ないが、色々と話そう」カタカタカタ

京太郎「ええ、構いませんけど」

ゆみ「ふぅ、っし!」ッタァーン!! ビシッ

京太郎「……」

ゆみ「すまない。つい、癖で、な」フフフ

京太郎「いえ、気にしませんから」

ゆみ「さて、レジュメも終わったことだし。そろそろ出るか」

京太郎「そうですね。このコーヒーも飲み終われそうにないので」

ゆみ「スタバは口に合わなかったか?」

京太郎「いえ、そういうわけじゃないんですけど」

ゆみ「大人の味だからな。フフフ。あと数年すれば分かる」

京太郎「(分かりたくない)」

ゆみ「では、出よう」

京太郎「あ、はい」

 ウィーン

ゆみ「では次の場所だが」

京太郎「どこに行きます? あ、動物園とかどうですか?」

ゆみ「動物園?」

京太郎「はい。近くにSAKI-美少女動物園とかいうのが出来たらしくて……」

ゆみ「悪いが、動物園はちょっとな」

京太郎「え? 動物嫌いですか?」

ゆみ「いや、動物が好きすぎてダメなんだ」

京太郎「?」

ゆみ「動物を捕まえて、檻の中で見世物にする……非人道的だ」

京太郎「は、はぁ」

ゆみ「そんな場所よりも、私のオススメの場所に行こう」

京太郎「わ、分かりました」

ゆみ「では行こう。きっと君も気に入る筈だ」

京太郎「……」









 美術館

ゆみ「ここだ」デーン

京太郎「美術館ですか」

ゆみ「そうだ。人間の美術的背景や、歴史に触れられる」

京太郎「へぇ、沢山ありますね」スタスタ

ゆみ「あぁ。ここは長野でも有数の美術館だからな」

京太郎「あ、これとか凄い綺麗ですよ」

ゆみ「あー、それか。まぁ、それも悪くない」フゥー

京太郎「他にオススメあるんですか?」

ゆみ「ああ。私のお気に入りはアレだ」ニヤリ


絵画「」グチャグチャァァァ


京太郎「あ、アレですか?」

ゆみ「やはりあの時代の印象派が一番綺麗なんだ。印象派というものは分かるか?」

京太郎「い、いえ」

ゆみ「しょうがないな。では私がくどくどくどくどくど」

京太郎「……」

ゆみ「とまぁ、そういう感じだ」

京太郎「凄いデスネー」

ゆみ「ああ。おっと、あれはあの巨匠の新作か!」


銅像「」チンコボッキィーン


ゆみ「素晴らしい。現代アートとは、一種のメディアだと私は思うんだ」

京太郎「(ただの変態銅像じゃないのか……)」


【加治木ゆみの大二病ライフ2 やたら美術館に行きたがる】


ゆみ「有意義な時間だった」ホクホク

京太郎「ええ、そうですね。たまにはこういうのもリラックスできます」

ゆみ「そうか。モモは途中で発狂して出ていってな、全く子供だ」フフフ

京太郎「(東横はここでリタイアか。百年の恋も覚めたんだろうなぁ)」












 公園

京太郎「うーん! 暗い場所にいたから、公園の明るさが気持ちいいですね」

ゆみ「そうだな。ふふ、子供達も元気にはしゃいでいる」

京太郎「子供好きですか?」

ゆみ「ああ。やはり、子供は無邪気なのが一番だ」

京太郎「……はい」チラッ

ゆみ「しかし、人間とは欲深なものだ」

京太郎「へ?」

ゆみ「この遊具、ボール一つで楽しむ子供たち」

京太郎「は、はい」

ゆみ「それだけで幸せだというのに、偉大な技術を使ってくだらない発明ばかり」

京太郎「そ、そうでしょうか」

ゆみ「私はもっと、世界は有意義に動くべきだと思うんだ」

京太郎「……」

ゆみ「人間は技術に頼りすぎている。それに甘えていては成長出来ない」

京太郎「まぁ、そうでしょうね」

ゆみ「おっと、愚痴っぽくなってしまったな」クスッ

京太郎「いえ、どんな内容でも。加治木さんのお話なら聞きたいです」

ゆみ「!!」

京太郎「それに、話している時の加治木さん。イキイキしていて可愛いですよ」ニッコリ

ゆみ「~~~//」カァァッ

京太郎「?」

ゆみ「そそそ、そうか。まぁ、子供からみれば、そうかもしれないな」モジモジ

京太郎「?」

ゆみ「(初めてだ。私のことを、拒否しなかったのは)」ドキドキ


~~智美「ワハハ、ユミちんがイカれたぞー」~~

~~睦月「えっと? お薬もらってきましょうか?」~~

~~佳織「ひぃぃっ!? ごめんなさい! ごめんなさいっ!」~~

~~桃子「こ、こんなの! こんなの私の好きな先輩じゃないっすぅぅぅ!!」ビエエエン~~


ゆみ「(須賀、お前はなんていい奴なんだ)」ドキドキ



ゆみ「そ、そうだな。後は、私は留学を考えていてな」

京太郎「へぇ、留学ですか?」

ゆみ「あぁ、今の日本のレベルは酷い。イギリスでもっと高度な政治を学ぶべきだ」

京太郎「加治木さんって、意識高いんですね」

ゆみ「!!」

京太郎「俺も見習わなきゃな」

ゆみ「ふ、ふふっ……」ニヨニヨ

京太郎「何かコツがあるんですか?」

ゆみ「ま、まぁな。例えばこれだ」スッ

Mac「SNS」

京太郎「加治木さんのSNSですか?」

ゆみ「ああ。私はこれで日夜、政治について意見を述べている」

京太郎「はぇー」

ゆみ「勿論否定されることもある。だが、それが成長につながるんだ」

京太郎「勉強になります」

【加治木ゆみの大二病ライフ3 現代社会に対してSNSで主張】

ゆみ「それはよかった」フフン

京太郎「加治木さんって、やっぱり大人ですね」

ゆみ「!! そうだろう? 私は大人だろう?」フフフフフ

京太郎「はい。しっかりしてますよ! うちの部長とは大違いです」

ゆみ「ははは、久は特別だからな」

京太郎「ですよね」クスクス

ゆみ「(い、いい感じじゃないか? もしかして、私の大人の魅力に須賀はもう)」ドキドキ

京太郎「……」

ゆみ「……」プルプル

京太郎「? どうかしました?」

ゆみ「い、いや。空が綺麗だと思ってな」

京太郎「ああ、そうですね。このままずっと晴れてればいいのに」

ゆみ「わ、私は雨も好きだが」

京太郎「そうなんですか?」

ゆみ「……ああ」

京太郎「どうして雨が?」

ゆみ「も、もし」

京太郎「?」

ゆみ「もし わたしが雨だったなら

 それが永遠に交わることのない

 空と大地を繋ぎ留めるように

 誰かの心を繋ぎ留めることができただろうか」

京太郎「!?」

ゆみ「(ど、どうだ?)……//」カァァァッ

京太郎「えっと、その……」

ゆみ「……」ソワソワ

京太郎「……(そういうことか)」グッ

ゆみ「うぅ」モジモジ

京太郎「おれたちは」

ゆみ「!」

京太郎「おれたちは ひかれあう

 水滴のように 惑星のように

 ぼくたちは 反発しあう

 磁石のように 肌の色のように」


ゆみ「!!」

京太郎「あははっ! あんまりいい出来じゃないかな?」

ゆみ「そ、そんにゃ」

京太郎「?」

ゆみ「いや、中々の出来だった」カァァ

京太郎「……はいっ」ニッ


【加治木ゆみの大二病ライフ4 ポエマーになる】







京太郎「他にどこか行きたい場所あります?」

ゆみ「ほ、本屋に」

京太郎「本屋ですか? 何か欲しい本でも?」

ゆみ「え、えっと……村上春樹と森見登美彦の新刊」

京太郎「へぇ。好きなんですか?」

ゆみ「あ、ああ。中々に文体が堅くてな」

京太郎「(咲は文が軽すぎて嫌いだって言っていたけど)」マァイイカ

ゆみ「……」ソワソワ

京太郎「いいですよ。一緒に見に行きましょう」

ゆみ「! ありがとう」


【加治木ゆみの大二病ライフ5 村上春樹と森見登美彦にハマる】









 書店

京太郎「お、この新刊出てたのか」

ゆみ「漫画か?」

京太郎「はい。集めてて」

ゆみ「漫画もいいが、たまには文学に触れた方がいいぞ」

京太郎「これでも、たまに咲から本を借りてるから詳しいですよ」

ゆみ「ほぅ? なら最近は何を読んだんだ?」

京太郎「えっと、井伏鱒二の山椒魚と多甚古村を」

ゆみ「さんしょううお?」

京太郎「恥ずかしながら、モダニズム文化うとプロレタリア文学にハマってまして」

ゆみ「もだにずむ? ぷろれたりあ?」

京太郎「大岡昇平なんかもオススメですよ。あ、でも加治木さんなもう読んでますかね?」

ゆみ「……」チクタクチクタク

 チーン!

ゆみ「当たり前だろう? 小学生の頃に読破したさ」フフッ

京太郎「すげー」

京太郎「じゃあお会計にしましょうか」

ゆみ「あ、ああ」

京太郎「じゃあ」ドンッ

女子高生Y「お、男の人ぉ!?」ヒィ

京太郎「あ、ごめんなさい」

女子高生Y「ひぃぃぃっ!」

女子高生M「落ち着くんだ! 大丈夫だから!」

京太郎「す、すみません! 痛かったですか?」

女子高生72「気にしないで大丈夫です」

 ゾロゾロゾロ

ゆみ「他校の女子高生か」

京太郎「男が苦手なんでしょうか」

ゆみ「ふふ、若いな」

京太郎「えっ」

ゆみ「この歳になると切に思うよ。あの頃に戻ってみたい、と」フフフ

京太郎「は、はぁ……」

ゆみ「おっと。若い君に言う言葉じゃなかったな」アハハ

京太郎「……」


【加治木ゆみの大二病ライフ6 高校生をみて「わかいなぁ」と言う】


店員「お買い上げありしゃーす」

ゆみ「これでしばらくは暇が潰せそうだ」フフ

京太郎「あれ? 多忙だったんじゃ」

ゆみ「!」ドキィーン

京太郎「……息抜きは必要ですもんね」

ゆみ「あ、ああ! その通りだ!」

京太郎「今日はありがとうございました」

ゆみ「いや、こちらこそ有意義な時間だった」

京太郎「あの、加治木さん」

ゆみ「なんだ?」

京太郎「たまにでいいので、こうして俺に世間勉強させてください」

ゆみ「!」

京太郎「もし、加治木さんがよければ……ですけど」

ゆみ「あ、ああ! ちょっと待ってくれ! 予定を確認する!」ガサゴソ

京太郎「……」

ゆみ「くっ、なんてことだ。予定がいっぱい入ってしまっているな」

京太郎「そう、ですか」

ゆみ「だ、だが君の頼みとあれば断れない。なんとか時間を作ろう」カキカキ

京太郎「え、でも」

ゆみ「大丈夫だ! 最近、一日実質三時間しか寝ていないが……」

京太郎「その方がダメですよ!」

ゆみ「しかし、私にはたくさんの予定が」


【加治木ゆみの大二病ライフ7 やたらと手帳を使用する】


京太郎「加治木さんが無茶をして、体を壊したら元も子もありませんから」

ゆみ「須賀……」キュン

京太郎「俺でよければ力になりますよ。だから、頼ってください」

ゆみ「い、いいのか?」

京太郎「俺はまだ子供で、馬鹿だけど……頑張ります!」

ゆみ「っ」ジィーン

京太郎「だから」

ゆみ「ふ、ふふ。君は優しいな」

京太郎「え?」

ゆみ「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並に甘い」

京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並に、ですか?」

ゆみ「ああ。ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイス並にだ」

ゆみ「だが、私はその甘さが大好きだ」

京太郎「加治木さん」

ゆみ「これからは君が嫌がっても、誘うさ」

京太郎「はい」

ゆみ「……ありがとう」ボソッ

京太郎「え?」

ゆみ「もうこんな時間だ。迷わずに帰るんだぞ」

京太郎「あ、はい! それじゃあ、また今度!」

ゆみ「ああ」

京太郎「……」タタタッ

ゆみ「……行ってしまったか」フゥ

      /  :..:.:...: /    :ヘ\/ヘ:...  丶 ヽ
      ,'  .:::::::::::/    .:/ミミヘ/彡ヽ:..   丶..ヽ
     {コ::。:::::::.:!    .::!::゛  ゛""  ゝ::::::..  l::::ヽ
     ! ::::::::::コ:::ヽヘ_-‐ !::       ヽ ! ‐-ヽ-:::::!
     i! :::::::::::::/ !^‐‐ レ!::       :ゝヘ-‐-、,ヽ}
     l :::::::::/,^^ .: ./ノ::       :::::.ヽ .:..  ゝ
     i! ../ノ' ..:.: ̄ レ::'-、、    、一:::‐、':::.. :.. \
    "レ"フ ..::::::::::::/,〟 ‐‐     ‐‐-_ ゞ:::.. :.. 「 ゝ-ヽ
    /   ..:::::::<ノ>≠==-z     z≠=r、 >::.. ::::.....\
  ∠_   ノ/へゝ,Pゆミ      lPか `ヘヽヽ ヘ. _ >ゝ
    !「∨!" { !ヘ  " ̄  \\\\  ̄  .i/ノ::川:i ゝ
    i!l ::!:::.lヽ iゝiヽ \\\\\,\ \\ !ソ..:::ソ:!i
    li::::l:::::::::!i::::::!\             ノ ヾ:::::::i!
   il:::::l:::::::::ii:::::::!:....ヘ,    ‐-     イ:::::::::i!::::::i!
   i!::::i::::::::::ii:::::::::::::::::::!ゝ      ∠::::l:::::::::::l!::::::!i
   i! i!:::l:::::::ii:::::::::::::::::人 ゛> /i入:::::::!::::::::::i::::::!l
    !:!i!::::{:::::ii:_ 〆巛  丶 ,  /丶>〟、:::::l:::::!i
     !:::l巛巛巛巛巛ヘ  / ∧ヽ  ソ巛巛ミミゞゞ
ゆみ「全く、厄介な男だ。私の心を、こんなにも乱して……」フルフル

 今度はどこへ誘おうか?

ゆみ「美術館か? それとも植物園か?」フフフ


 いいや、きっとあそこがいい
 そうすれば、彼も楽しんでくれる筈だ


ゆみ「たまには、動物園も悪くない――か」クスッ


 第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】


  カンッ









京太郎「楽しかったけど……つ、疲れた」グテェーン

カピ「きゅ?」