優希「のどちゃん」

和「? なんですかゆーき」

優希「好きな人が出来たらどうする?」

和「え? そう、ですね。どうしましょう」ウーン

優希「私が思うに、行動あるのみだと思うんだじぇ」

和「ゆーきらしいですね」

優希「だから、決めたじょ」

和「何をですか?」

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          乂 : :.:ノ   'た !| : : : :|i: : :.| |: :i     \: : : i   i   :. と  太.i
           ̄     _/ !: : : : !! : : ! |:/         \: i   |   : す   郎|
                 ,'::::::::|: : : : |i: : :.|               ヽ  |  : じ  を.|
                 /:::::::::|: : : :.:|i: : :,'                |  // ぇ   |
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三三二ニニニニニニニニニ≦三三三三二ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-














第四章 厨二病タコス! 聖雀士と化した少女


 ことの始まりは小学3年生のときだった
 ルイズやシャナに憧れ、私は他の能天気なガキどもとは違うと思い始めていたじょ

 それまで明るく社交的で友達も多かったけど、
 男との関わりを全て絶ち、小学校にいながらにして
 丸1日釘宮ボイスで男子共にツンツンすることも多く

 そして意味もなくマントを羽織ったり、
 人目につく場所で突然胸を押さえて苦しむフリをしたりと、
 周囲の人間からは完全に痛い奴という目で見られていた

優希「私のツンデレ体験はここから始まる」

 中学に進学し、私の雀力はメキメキと伸び、
 学年で一番は当然のこと、
 町の大会でも町内でベスト3に入る程に成長した

 部活にも入り、親友とも呼べるのどちゃんとも出会い
 高校に進学し……一緒に入った麻雀部


 そこで、私の前に【~忠実なる下僕~サーヴァント】が現れる



 麻雀部唯一の男子が私と話してくれるようになったのだ
 今にして思えば

京太郎「お前ってすごいな。麻雀強いんだ!」

 という中身の無い会話ばかりだったけど、
 当時の私はただ一人話しかけてくるその男子をサーヴァントとして意識するようになる

 とは言っても当然男子に免疫がなかったので自ら話しかけることはなく
 主な活動は放課後の部室で夕日を見ながら
 サーヴァントの使ったコップやフォークをチュパチュパする程度の活動だった


優希「京太郎が使った……んちゅ、ぺろぺろ……ちゅるるるっ」


 サーヴァントの住所は尾行によって突き止め、
 登下校の際わざわざ遠回りしてサーヴァントの家の前を通り
 念を飛ばしたり洗濯物を眺めたり

 周りに座り小便をひっかけて
 マーキングを行うのが日課になった

優希「んっ……」チョロロロ

 ポタポタ

優希「えへっ、えへへっ」タタタッ コソコソ


京太郎「ふんふふ~ん……ん? おわっ! 家の前に犬の小便!?」バッ


優希「(犬はお前だじょ)」プンプン





そして表向きはツンデレ少女
裏では犬の生活を見守るのが日課になっていったじょ

そして、県大会が終わって少しした時に事件は起こった


サーヴァントの体操服(使用後)が盗まれるという事件が起こったんだじぇ!

京太郎「あれ? 確か部室に置いておいたハズなんだけどな」

久「それはおかしいわねー」

優希「……」

サーヴァントは気丈に振る舞っていたけど、私の心中は穏やかではなかった
もちろん体操服を盗んだ奴が羨ましかった(先を越された)というのもあるけど
サーヴァントを守るご主人様気取りだった私には赦すことのできない事件だった

これは早くサーヴァントの雀士(彼女)にならなければと思った私はすぐに行動に出た


優希「……」キョロキョロ


朝イチで登校し、サーヴァントの机の中にフリーのメアドを書いた紙(匿名)を忍ばせ、
サーヴァントからの連絡を待つことにした

匿名にしたのももちろんちゃんとした理由があるじぇ



この頃デスノートにハマりきっていた私はLのような正体不明の探偵に憧れていて
サーヴァントに体操服盗難事件の犯人捜査の助言を、正体を明かさぬまま行おうとしたんだじぇ

そして事件解決後に全て打ち明け、正体はお前だったか……愛してるっ///
という展開になるだろうことは容易に予測できた

優希「ふんふふ~ん♪」

案の定、その後すぐに

『誰ですか? もしかして和か!?』

というメールが届いた。
和とは、とーぜん麻雀部最高の美女のことである

優希「あのバカ犬め、お仕置きが必要だじぇ」カチカチ


それに対する私の返信


『親愛なるサーヴァントへ
 私はあなたのホーリィ・タコス(H・T)です。(和じゃありません^^;)

 サーヴァントの体操服を盗んだ犯人は必ず私が捕まえます
 私はあなたやあなたの周囲の人間の行動パターンや自宅の位置を把握している
 なので容易く犯人を割り出せます。

 あと私は表向き存在しないことになっており
 極秘の捜査を行うので他の人間には私のことを話さないようにお願いします

 H・Tより

(タコスの画像を添付)』


優希「……」



返事は来なかった










 翌日、学校に行くとサーヴァントが私を見るなり

京太郎「……あ、えっと。おは、よう」ササッ

 明らかに拒絶の意を示していた
 なぜ? まさか正体がバレてしまったのか?

 そう悩んでいると、ふと重大な過ちに気づいた

 私のフリーのメアドは
 yuuki-kataoka.xxxx@~(xxxxは私の誕生日)
 となっていて、完全に正体がモロバレだったのだ

京太郎「あのさ。俺、体操服とかはもう、大丈夫、だから」

 涙目で私を見つめるサーヴァントを前に
 私も涙が溢れそうだった


 その放課後
 私は部長に呼び出されて、お説教を受けた

 というのも、サーヴァントが私の頭を心配して部長に相談したからだ

久「ホーリィ・タコス……ぷふっ、可愛いじゃないwww」クスクス

優希「……」ギリギリ

久「サーヴァント……ぷくくくっ」

 今にして思えばサーヴァントの優しさだったけど
 私は完全に逆恨みして、サーヴァントへの復讐を誓った




 私は早速、身元のバレない新たなメアドを作成し
 サーヴァントに脅迫用のメールを送ることにした

優希「これで完璧だじょ」ニヤリ

 私の脅迫メール

『私との約束を破った罰だじぇ
 聖地ヤングガンガンを追放された堕天使は
 ホーリィ・タコス(H・T)によって討ち滅ぼされる

 ちなみにお前が部員に密告するのを防ぐために、
 “裏切りの使徒ユダ”(つまりスパイ)を部員の中に潜ませてもらったじょ
 君がこのことを部員に漏らし、スパイの耳にそのことが入れば
 H・Tは君を殺すじぇ
 部長に密告したとしても、捕まる前にお前を殺すじょ

 この無間地獄から逃れる方法はただ一つ
 聖雀士ホーリィ・タコスの永遠の伴侶になることを誓うのだ』


優希「……あっ」

 私はサーヴァントを諦めきれていなかったことに、メールを打っていて気付いた

優希「京太郎ぉ……」グスッ

 もちろんスパイの話もデタラメだし脅すネタも犯罪クラスだったけど
 当時の私は本当に自分がご主人様だと思い込んでいたので、当然赦されると思っていたじぇ








 次の日、休みの日だというのに親に連れられ
 私は学校に連行された

優希「……」

京太郎「優希……ごめん。俺達だけの問題じゃ、無いと思って」グスッ

 そこには部長・染谷先輩・サーヴァントが揃っていて
 お父さん、お母さん、私を併せた6者面談が始まった


 まずお父さんとお母さんに昨日送った脅迫メールがコピーされたプリントが配られて
 お父さんが声を上げて泣き出した

 なぜ泣いているのか私にはさっぱりわからなかった
 別に悪いことはしてないと今でも思うじょ


優希「?」

京太郎「……」

 面談の内容は主に

  • 立派な犯罪だがサーヴァントが警察に通報しないという方針だということ

  • これ以上、事を荒立てたくないということ

  • 一度精神科に診てもらうこと

 というようなものであったけど
 警察に連絡しないのは全国大会前に問題がばれないようにするためだろうと
 容易く読めた私には納得できるようなものではなかった

優希「こんなのおかしいじぇ!」

 どうせが通報しないだろうと踏んだ私は強気の態度をとった

優希「私を誰だと思っているんだ。新世界の聖雀士(H・T)だじぇ!」

京太郎「!」

優希「そっちだって体操服を盗んだのを私のせいにしたじょ!」

京太郎「別に、お前がやったなんて思ってないよ」

優希「なのに私だけ捕らえられるなんて、それはお前らのエゴだ!!」

京太郎「ごめん……優希」ウルウル

優希「冤罪が露見するのが怖けりゃ私を見逃すんだな」ドヤッ 






  生まれて初めて、お母さんから平手打ちを食らった






優希「う、うわぁっ、うわぁぁぁぁんっ! ぶったぁぁぁぁ!!!」ビエーン

 私は声を上げて泣いた
 それはもう、校舎全体を揺るがすほどの大声で

 このまま、当事者の私が暴れることで話は平行線になるかと思われたけど
 ある意外な出来事によって状況は一変することになったじょ

京太郎「……皆さん、もうやめませんか? 話を大きくした、俺が悪いんです」

優希「……じぇ?」


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  `ー───‐゙ー"   `゙''ー---‐'ー─‐'゙ム彡" ソ
 頬の痛みで床を転げまわっていた私を
 サーヴァントは優しく起こしてくれた

京太郎「俺がコイツの気持ちに気づかずにいたから、追い詰めたんだと思います」ペコリ

優希「……」

京太郎「俺が、責任を持って優希を元に戻します。だから、だからっ!」バッ

久「須賀君……」

まこ「京太郎、お前……」

 涙目になりながら、私の両親や部長達に土下座をするサーヴァント


優希「……うぇぇっ」


 このとき、長かった私のナイトメアが漸く消滅していくのを肌で感じた







 それからサーヴァントは、宣言通りに私に向き合ってくれた

京太郎「優希、帰りにタコス食いに行こうぜ」

優希「う、うん!」

京太郎「聖なるタコスは無いけどな」クスクス

優希「あ、うぁ……もぉっ」ポカッ

 時々こうして、あの時のことをネタにするのは
 サーヴァントなりの、もう気にしていないというアピールなのだろう

京太郎「あははっ。まだ、お前の気持ちに答えられねぇけど」ナデナデ

優希「わわっ!」

京太郎「今はとりあえず、いい友達でいようぜ」ニコッ

優希「……うんっ」カァッ


 私はその日の夜、サーヴァントの縦笛を盗んで家でオナった



 こうして、私の厨二病な日々は終わりを告げ
 全国大会も無事終了した

 今思い返してみると、京太郎には本当に迷惑をかけたじぇ

優希「ただ、気になるのは」

 京太郎の体操服を盗んだのが誰なのか
 私でなければ……一体?

京太郎「でさ、その時に優希が」

和「え? そんなことを?」クスクス

優希「もぉぉぉぉ! 変なこと言うな!」

京太郎「あはは、悪い悪い」

優希「むむぅ」

京太郎「今度タコスおごってやるからさ」

優希「えへへ、なら許す!」

和「もう、ゆーきったら」

京太郎「和にも今度奢ってやるよ」

和「え? い、いいんですか?」

京太郎「ああ、当たり前だろ」

和「……ふ、ふふっ」グッ

優希「(まぁ、別にいっか。私も一着持ってるし)」ニヘラ




 放課後の部室

 ガチャッ

?「……全く、優希もセンス無いわね」クスクス

京太郎のロッカー「」キィッ

?「サーヴァントだの、ホーリィだのと」ガサゴソガゴソ

 クンクン

?「はぁっ……」ゾクゾクッ

 バタン

?「ふふ、それなら私がお手本を見せてあげなきゃ」スッ

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ヽ::::::::::::::::|::||:ト     `、 `ヽ、                           /::::::
:::`、:::::::::::|::|ト:|       `、  `-、                        /::::::::
::::::`、:::::::::|::|:|:::`、      ヽ、    `ヽ、..._               ,,     爪::::::
:::::::::ヽ::::::|: /           ` 、_     ゙̄`'ー‐‐---------ゥ-‐''    /::/::::::;/,
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二,,,、、_z      `、                           ,,,/:::::ク::::://
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:::人::ハ::::::`、        ヽ                ,,,,,,,, ∠ニニ=== _ク/
::::::::Y::::\:::`、        `ヽ、,,,,,,,,         ,,,,,,/:::::::/::::ハ::::::::/

久「この、【放課後のロッカー】がね」ニヤリ


 第四章 厨二病タコス! 聖雀士と化した少女


 カンッ