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咲「京ちゃんって女ったらしだよね」

京太郎「は?」

咲「だっていっつも優希ちゃんとベタベタしてるじゃん」

京太郎「あいつはタコスが食いたいだけだからだろ? タコス作れるの俺ぐらいだし」

咲「和ちゃんだって京ちゃんのこといっつも見てるよ?」

京太郎「あれは俺越しにお前のこと見てるんだよ」

咲「そんなこと無いよ、あれ見て?」

京太郎「ん?」

和「! ///」 ササッ

咲「ほら。 さっきまで私がずーっと和ちゃんのこと見てたのにあんな反応しなかったもん」

京太郎「……あ、そう」


咲「京ちゃんの女ったらし」

咲「優希ちゃんと和ちゃんだけじゃないよ?」

京太郎「え」

咲「染山先輩は京ちゃんの顔写真をケータイの待ち受け画像にしてるし」

京太郎「なんでお前知ってんだ」

咲「部長がよく使う仮眠用ベッドあるでしょ? あそこに京ちゃんの画像プリントした抱き枕あるんだよ?」

京太郎「誰作ったんだそんなの」

咲「部長だよ。 あの抱き枕ができてから最近みーんなあのベッドで寝ること多いんだよね」

京太郎「まじか……」

咲「これでも『女ったらし』じゃないって言える?」

京太郎「うーん……」


咲「ていうか清澄だけに限ったことじゃないんだよ」

京太郎「へ?」

咲「龍門渕の、衣ちゃんいるでしょ? 最近京ちゃん寄越せって言ってくるんだよ」

京太郎「……俺天江と面識なんて無いぞ?」

咲「私が聞いたところによれば、自販機でコーンスープが上の段にあったから買えないところを京ちゃんに抱っこしてもらった、とか」

京太郎「……ああ、地区大会の時か。 そこまで印象的なことでも無かったと思うけど…」

咲「あれ以来京ちゃんに抱っこしてもらいたくてしょうがないんだって」

京太郎「う、うーん……」

咲「龍門渕のお嬢さんもそうだよ。 京ちゃんを執事に仲間入りさせたいって」

京太郎「……もしかして、あれか?」

咲「廊下で転びそうになった所をお嬢様抱っこしたんだって? …大胆なことするね京ちゃん」

京太郎「別に狙ってやったわけじゃなかったんだけどな…」

咲「ほらこれ。 今日まで隠してたけど今までに50通もの龍門渕への招待状が京ちゃんに着てたんだよ」

京太郎「うわ、すげえ。 ……いや、なんでお前持ってんだよ」


咲「他にもいろんな人から手紙着てるよ。 そうなった理由を教えてよね?」

京太郎「あ、ああ…」

咲「まず、お嬢さんの付き添いのメイドさんからは『僕のご主人様になってくれ』って手紙が」

京太郎「あのちっこいやつか? 少し話たことあるけど、なんでだ?」

咲「『昔僕の行った罪を認めてくれたことで人生が救われました』って書いてあるけど」

京太郎「…? あいつが昔やった罪って『手品で公式試合敗退』のことだろ?」

京太郎「確かに慰めてやったような気がするけど……そこまで仰々しいことでも…」

咲「次に、龍門渕のおっきい人からは『彼氏になってくれ』って」

京太郎「地区大会の時にあの身長のせいで頭ぶつけたところを見たけど……」

咲「その時京ちゃんは何かしたの?」

京太郎「いや……特に。 頭撫でてやったぐらいしか……」

咲「………」

京太郎「?」


咲「龍門渕だけじゃないよ。 風越、鶴賀、高遠原……」

京太郎「ええぇ……」

咲「ウチらとやった所の女の子とほとんど面識あるってことじゃん。どういうこと?」

京太郎「んなこと言われても……」

咲「京ちゃんの女ったらし!」

京太郎「俺自身に自覚はなかったっつーの」

咲「自覚無しでこんなにラブレター届くなんて『天然ジゴロ』だよ! 京ちゃんそんなキャラじゃなかったでしょ!」

京太郎「て、天然ジゴロ……。最悪じゃねえか……」

咲「京ちゃんは私だけのものなのに……」

京太郎「いや、誰のものでもねえよ」

咲「まぁ、とりあえず。 他の高校との接点を聞かせてもらうからねっ」

京太郎「お、おう……」


咲「風越の池田さんから。 『あたしを飼ってくれませんか』って」

京太郎「地区大会の帰りで泣いてたからハンカチあげたなぁ」

京太郎「その後頭撫でてたら『ネコみたいで可愛いですね』って言った覚えが」

咲「……」


咲「風越の福路さんから。 『あなたの胸を占拠したいです』って」

京太郎「その泣いてた池田さんを風越のバスに連れてった時に会ったな」

京太郎「目に涙貯めてたから『我慢しないでください。 先輩も頑張ったんですから』って言った」

京太郎「そしたら抱きついて泣かれちゃったからあの時はビックリしたなぁ」

咲「………」


咲「……鶴賀の加治木さん。 『お茶だけじゃ私の心はほぐれない』って」

京太郎「ん? ……ああ思い出した。天江と会ったすぐだったな」

京太郎「俺はそん時お茶を買ったんだけど廊下で加治木さんが試合前だったか緊張してうなだれてた」

京太郎「緊張ほぐす為にほっぺたにお茶缶当ててやったっけ。 『緊張はほぐれました?』って言ったよ」

咲「…………」


咲「……鶴賀の東横さん。 『今、あなたの後ろにいまッス。なーんて』」

京太郎「ああ、やたら影の薄そうだった人か」

京太郎「風越のチームメイトに呼ばれたみたいだったから声かけてやっただけだよ」

咲「…その時東横さんは?」

京太郎「『あたしが見えるッスか?』って言ったっけな。 『君のような可愛い子が見えないわけないじゃん』って言った」

咲「……京ちゃん。それ、本当に狙ってないの?」

京太郎「いや……なーんか寂しそうな雰囲気だったから、励ますために言ったんだけど……」

咲「……………」


咲「…高遠原の夢乃ちゃんから。『お嫁にしてくださいっ』」

咲「……ていうか、なんで中学校の高遠原から手紙が着てるの?」

京太郎「なんでも何も……何度か行ったからな」

咲「へ?」

京太郎「俺の従姉妹が高遠原なんだよ。 んで、夏休みとかによく遊びに行ってたんだ」

京太郎「今年も行く予定だけど……、マホはどうせちっちゃいまんまだろうなぁ…」

咲「…………」

咲「……この、『お嫁にして』ってのは?」

京太郎「従姉妹とマホがちっさい頃から言ってたんだ

京太郎「あいつらとはよくママゴトをやったからな。 俺がお父さん役だったからだと思う」

京太郎「そろそろ思春期だから嫌われるんじゃないかと思ってたけど、安心していいかもなこれは」

咲「…………」


咲「いや、安心できないよ……京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「これのどこが女ったらしじゃないっていうの!? ラブレターを10枚近くも貰って!」

京太郎「いや、ラブレターっていうより暑中見舞いみたいなもんじゃ」

咲「明らかに違うものがあるでしょ! ていうか初対面の人にこんなことできる人じゃなかったでしょ京ちゃん!」

咲「昔は石橋を叩いて叩き壊すぐらいチキンな性格だったのに!」

京太郎「ひでえ言われ様……」

咲「そんな京ちゃんだから私が小さい頃からずっと一緒にいたのに……」

京太郎「お前とは中学からの仲だけど」

咲「む~~! 納得行かない!」

咲「京ちゃん!私と麻雀打って! 私が勝ったら京ちゃんは私のもの! 私が負けたら私は京ちゃんのもの!」

京太郎「俺がお前に勝てるわけ無いだろ。 ていうか勝ち負け関係ねえだろそれ」


-次の日-

京太郎「えーっと……。 親の30符3翻で……5800ですか?」

まこ「そうじゃ。よくできたのう」ナデナデ

京太郎「へへ……」

咲「(ち……近い……)」


和「そっちよりこっちを切るほうがより牌効率の良い待ちになりますよ」ムニュ

京太郎「ほほー」

咲「(む、胸が肩に乗ってる! あれは卑怯だよ!)」


優希「ポッキーゲームならぬ、タコスゲームだじぇ! 先にタコス折ったほうが負けなー」ポリポリ

京太郎「こぼれねえか、これ?」

咲「(それ以上になんで一緒に食べてるの!?)」


久「ふふふ……」

京太郎「ぶ、部長…前見えないんですけど……」

咲「対面座位ー!?」


-次の次の日-

衣「きょーたろー!」

京太郎「あれ? 天江さん?」

衣「いつまでたっても来ないようだからこっちから出向いた!」

久「あらあら、これはこれは」

衣「ほら! 京太郎! 衣を抱っこしろ!」

京太郎「あ、はい」

優希「あっ! ずるいじょ!」


京太郎「たかーいたかーい」

衣「わーい!」

京太郎「たかーいたかーい!」

衣「わーい!!」


咲「…………」