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京太郎「あぁ、あっついな~」

京太郎「風が全くないわけじゃないんだけどな~」

咏「仮に風がなかったとしても流石にこれは暑すぎなんじゃね?」

京太郎「どっか涼しいところにいきたいな~」

咏「そだねぇ……」

咏「どっかに涼しい所とかないかね」

京太郎(そいえば隣町に結構大きいプールが出来たって聞いたような……)

京太郎「あの三尋木プロ……」

咏「どしたい?」

京太郎「プール行きませんか?」

咏「えぇっ!プール!」

咏(プールってことは水着だよね……)

京太郎「いやでした?」

咏「ううん!全然嫌じゃないよ!」

咏「嫌じゃないんだけど……」

咏(私お世辞にもグラマラスって体型じゃないしなぁ……)

咏(まぁどうせいつか行きたいって思ってたし)

咏(結局遅いか早いかの問題だし、まいっか)

咏「まぁいいかな」

京太郎「ほんとですか!」ガタッ

咏(そんなに喜ばれたら悪い気しないしね!)

咏「うん!」


~~~~~~~~


京太郎「着いたみたいですけど、結構並んでますね……」

咏「やっぱオープンしたばっかだからじゃね?知らんけど」

京太郎「みたいですね、まぁとりあえずあっち並びますか」

咏「そだね」


~~~~~~~~~~~


係員「何名様ですか?」

京太郎「一般二枚d」

咏「中学生一枚と一般一枚!」

係員「分かりました」

係員「入場料は1800円になります」

京太郎「どうも…」

係員「ごゆっくりおたのしみください」

京太郎(三尋木プロのおかげで安付いたな)

咏「安くなってよかったね!」ニコッ

京太郎「そうですけど」

京太郎「てっきりおれは気にしてるんだと思ってましたよ」

咏「なにが?」

京太郎「三尋木プロがその、なんていうか、ちっちゃいのを……」

咏(ウッ…)グサッ

咏「いやぁ~、せっかく小さいんだから利用しないっと勿体無い気がするじゃん?知らんけど」

京太郎「ははっ、そうですよね~」

咏(うぅ……結構気にしてるのに……)

京太郎「やっと中に入れたことですし早速着替えてきますか!」

咏「う、うん、そだね…」

咏(いよいよか……)ゴクリ


~~~~~更衣室~~~~~~

咏(はぁ……)

咏(ちっちゃいって言われちゃったな……)ガクリ

咏(私だってできるなら瑞原プロみたいないい感じにエロチックな体つきがよかったのに……)

咏(しかも今から水着見せなきゃだし……)

咏(ほんとどうしよ……)


~~~~男子更衣室~~~~

京太郎(三尋木プロの水着かぁ)

京太郎(どんなんなんだろ?)

京太郎(いつも浴衣姿しか見てない分ワクワクがおしよせてくるぜ!)

京太郎(あぁ~気になって仕方がない)

京太郎(さっさと着替え済ましていくか!)


~~~~~~~~


京太郎(はやく来すぎたか)

京太郎(待たせるよりはましだし良しとするか……)

咏「お、おまたせ……」オズオズ

京太郎「そんなに待ってないですよ」

京太郎(あれ?)

京太郎「なんでタオル巻いて出てきてるんですか?」

咏(うぅ、人の気も知らないで……)

咏「だって、京太郎くんがその……」

咏「ちっちゃいとかうからっ」///

京太郎「えっ」

京太郎(やっぱり気にしてたんだ……)

京太郎(さっきはデリカシーのないこと言っちゃったな……)

京太郎「その、すいません」

京太郎「で、でもおれとしてはただでかいだけっていうのよりは」

京太郎「三尋木プロみたいにその……」

咏「??」

京太郎「ちっちゃくてもしまっていてスレンダーな人の方が好きですよ?」

咏「ほんとに?」ウルッ

京太郎(おぉ、これは……)

京太郎(いかんいかん、俺のせいでこんなになってるのに……)

京太郎「もちろんです!」

咏「ちっちゃくてもいいん?」

京太郎「全然大丈夫です!」

咏(ちっちゃくてもいいんた……すっげー安心したわ~)ホッ

咏(でもこのまま許しちゃうのはちょっとなぁ)

咏(こっちとしてはすんごい悩んだわけだし)

咏(なにかやってやらないと気がすまないんだよねぇ……)

咏(むぅ……)

京太郎「急に黙ってどうしたんです?三尋木プロ?」

咏(そうだ!)

京太郎(やっぱりまだ怒ってるかな……)

咏「……だら許してあげる……」

京太郎「えっ?」

咏「だ、だから、私の事名前で呼んでくれたら許してあげるっ!!」///

咏「前から疑問に思ってたんだよね~」

咏「付き合ってんのに『三尋木プロ』ってのはどうなん?てな具合にさ」

咏「だから、京太郎くんは今日から『三尋木プロ』は禁止ね?」

京太郎「わ、分かりました」

咏「うんうん、じゃあさっそく『咏ちゃん』って呼んでみ?」

京太郎「え? ちゃん、ですか?」

咏「そうそう」

京太郎「年上に流石に年上に『ちゃん』は……『咏さん』なら大丈夫ですけど……」

咏(むぅ、まぁ名前で呼んでもらえればなんでもいっか……)

咏「じゃあそれでもいいよ!」

京太郎「分かりました」

京太郎(『咏さん』かぁ……間違えて『三尋木プロ』って呼んじゃいそうだな……)

咏「」ジー

京太郎「??」

京太郎(あ、そうか)

京太郎「咏さん」

咏「うん!どしたの?」ニコッ

咏(やた、なんか知らんけどやっと名前で呼んでもらえたー!)

京太郎「せっかく遊びに来てるんで早速いきますか?」

咏「そだねっ!」

咏「じゃあ行こうか?」タオルトル

京太郎(おぉ……)

京太郎(みひろ……じゃなくて咏さんはああ言ってたけど)

京太郎(腰とかキュって締まってるし、脚なんかスラッとしてるし)

京太郎(鎖骨も結構くっきり浮き出てたりして)

京太郎(すごい……エロいな……)

咏(京太郎くんなんか知らんけどめっちゃ見てるし)

咏「あの、京太郎くん?」

京太郎「へ?」

咏「そんなにまじまじ見られるとその、恥ずかしい……」///


京太郎「あっ、すいません!」

京太郎(つい見入ってしまった)

京太郎「綺麗だったんでつい……」

咏「えっ」///

咏「そんなこと言ってもなにも出ないよ?」///

京太郎(なんか前もこのやりとりあったな)

咏「」チラッ

京太郎「??」

咏「京太郎くんおなかすいてたりする?」

京太郎(やっぱり何か出た……)

咏「遠慮しなくてもいいよ?なんか知らんけど私いますんごく機嫌いいから!」ニコッ

京太郎(さっきあんなことあっただけにおごってもらうのはな……)

京太郎(そうだ)


京太郎「三尋木プロ」

咏「」ジトッ

京太郎「…じゃなくて、咏さん!」

咏「うん、なに?」

京太郎「流石にご馳走になるのはあれなんで…」

京太郎「あのスライダーでどちらが早くゴールできるかを競って」

京太郎「負けた方が向こうの売店でソフトクリームを二人分買ってくるっていうのはどうですか?」

咏「おっ、それおもしろそうだね♪」


~~~~~~~~~~


咏「準備はいい?」

京太郎「オッケーです」

咏「じゃあいくよ?よ~い……」

咏「ドンっ!」

咏「よっ」 京太郎「せいっ!」


ツルっ

京太郎(あいたっ)

京太郎(スタートでミスちまった……)


ザバァーン

咏「あはははっ、京太郎くんすんごく遅くね?」

京太郎「くぅ、今日はちょっと調子が悪かっただけですよ……」

京太郎「でもまぁ、勝負は勝負なんでソフトクリーム買ってきますよ……」

咏「まって、私も行くっ!」

京太郎「え?ここで待っててもいいですよ?」

咏「でもほら、せっかく二人で来てるんだし二人で買いに行くほうがよくね?」

京太郎「まぁそうですね、じゃあ二人で行きますか」

咏「うん!」


~~~~~~~~~~~


京太郎「咏さんはどれ食べるんですか?」

咏「ん~、私は抹茶かな」

京太郎「じゃあ抹茶と普通のやつひとつずつ」

店員「かしこまりましたただ今お持ちいたします」


~~~~~~~~~~~


京太郎「おいしいですか?」

咏「すんごく美味しいよ」

京太郎「それは良かったです」

咏「そっちはどうなん?おいしい?」

京太郎「まぁおいしいですけど……」

咏「そ、そうなんだ……」チラッ

京太郎(食べたそうだな……)

京太郎「ひとくち食べます?」

咏「いいの?」

京太郎「いいですよ」

咏「じゃあお言葉に甘えて」


ペロッ

咏「おぉ、こっちはこっちで美味しいね!」

咏「じゃあお礼ということでこっちのも、ほい」

京太郎「え?」

咏「だからお礼だって、ほれほれ」

京太郎(かわいいな……)

京太郎「じゃあ一口だけ」


ペロッ

京太郎(ふむ、甘さのなかに引き立つ抹茶の芳醇な香りがなんとも……)

京太郎(それに咏さんの食べかけというのもあって……)

咏「どうかな?」

京太郎「すごくおいしいです!」

咏「そっか良かった……」

咏「じゃあささっとソフトクリーム食べちゃって次のところ行こっか」

京太郎「ですね!」


~~~~~~~~~~~


京太郎「つぎどこ行きます?」

咏「うんとね、次はあの流れるプールかな」

京太郎「分かりました」


~~~~~~~~~~


京太郎「じゃぁ入りますか」

咏「そだね」

咏「京太郎くん先に入っていいよ!」

京太郎「??」

京太郎(プールに先とか後とかあるのか?)

京太郎「じゃあお先に……」


ちゃぽん

咏(ニヤリ……)

咏「とぉっ!」ピョン


ダキッ

京太郎「ニャバッち!!」ビクッ

咏「京太郎くん捕まえた!」

咏(にしてもおどろきかたすごいな……)

咏「えへへ、驚いた?」

京太郎「すごく驚きましたよ……」

京太郎(思わず変な声を出してしまった……)

咏「ごめんごめん、でも京太郎くんのこと驚かせたかったし」

京太郎「いや咏さん軽いしいいんですけど……」

京太郎(ってあれ?なんかここ急に流れが……)

京太郎(まずい、バランスがっ!!)

咏「うわっ、あぶなっ」


ザプーーーン

ゴポゴポ


京太郎「ぷはぁ」

京太郎「危なかった……ん?、咏さんはどこだ?」

咏「」プカーン

京太郎「あっ、咏さん!」

京太郎(マズイ、とりあえずプールから上げないと……)

咏(おお、このまま浮いてれば京太郎くんが助けてくれて)

咏(そのままじ、人工呼吸とかしてくれるんじゃね?)


~~~~~~~~~~~


京太郎「咏さん大丈夫ですか!?」

咏「」

京太郎(返事がない、これって結構まずいんじゃ……)

咏(むぅ、人工呼吸まだかな?)チラッ

京太郎(ん?……いま目開かなかったか?)

京太郎「咏さん?」

咏「」チラッ

京太郎(これ、もしかして……)

京太郎「咏さん、おきてますよね?」

咏「え?」

京太郎「起きてるならなんで返事してくれなかったんですか!」

京太郎「本気で心配したんですから……」

咏(あぅ……悪い事しちゃったな)

咏「ご、ごめん……」シュン

京太郎(ぐはっ!、くそぅそんな顔されると怒れなくなる……)

京太郎「まぁ、無事だったからいいんですけど」

京太郎「でも今度からはこういうの止してくださいよ?」

咏「うん……」

咏(でも京太郎くんに人工呼吸して欲しかった……)

京太郎(少し落ち込んじゃったかな?)

京太郎「じゃあ気を取り直して次のとこ行きますか?」

咏「そだね……」シュン


~~~数時間後~~~

京太郎「ふぅ、結構遊びましたね~」

咏「そだね、久しぶりに遊んだ、って感じだわ」

咏(人工呼吸できなかったのは残念だったけど……)

咏「そろそろ疲れてきたしもう行こっか?」

京太郎「そですね」


~~~帰り道~~~

京太郎「今日は楽しかったですね~」

咏(人工呼吸、人工呼吸……)

京太郎「??」

京太郎「咏さん?」

咏「えっ?」

京太郎「今日は楽しかったですね」

咏「あ、うんでもやっぱり人工呼吸が……あっ」

京太郎「え?」

咏(人工呼吸で頭いっぱいだったからつい……)

京太郎(人工呼吸って……)

京太郎(だからあの時……)

京太郎「えっと、なんかすいません……」

咏「京太郎くんは悪くないけどさ……」

咏「でもこっちとしては結構待ってたんだよね?」

京太郎「うぅ、申し訳ない……」

咏(あれ?京太郎くんまで落ち込んでね?知らんけど)

咏(あ、そだ)

咏「じゃあ京太郎くんがひとついうこと聞いてくれたら許してあげよう!」

京太郎「ひとつですか?」

咏「そそ、ひとつだけひとつだけ」

京太郎「で何をすれば?」

咏「うんとね、とりあえず目閉じて」

京太郎「分かりました」メヲトジル

咏「ちゃんととじてる?見えてない?」

京太郎「大丈夫です」

咏「そっかじゃあいくよ?」

京太郎「はい……」

京太郎(一体何されるんだ?)


チュウっ

京太郎「っ!」

咏「ん……ふっ」

咏「ぷはっ」

咏「フフフ、これで許してあげる!」///

京太郎「……」ポカーン

咏「あ、そうそう」

京太郎「??」

咏「私からのキスは京太郎くんからキスしてくれるまでお預けだからね?」

京太郎「え?」

咏「じゃ、そういうことで、がんばってね♪」

京太郎(また不意打ちをくらってしまった……)

京太郎(……)

京太郎(こういうのなら……まいっか……)



おしまい!

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最終更新:2014年03月08日 14:54