《初顔合わせ》


京太郎「あー……あのさ」

京太郎母「何?どうしたの?あ、もしかしてお祝いどこ行くか気になるの?」

京太郎「そうじゃないけどさ」

京太郎母「そんな気にしなくてもいいわよ!ちょっとコース予約しただけだから」

京太郎「どこ行くのさ!?」

京太郎母「だってインターハイ優勝よ?これぐらいしなくちゃ。あ、お父さんもちゃんと来るから安心して」

京太郎「って、それはどうでもいいんだけどさ……ちょっと話したいことが」

京太郎母「何?」

京太郎「彼女に会わせたいんだけど……」

京太郎母「…………」

京太郎母「あ、もしもし、先ほど予約させていただきました須賀ですけど……はい、先ほどは三人って言ったんですけど、四人でも……はい、大丈夫ですか。よろしくお願いします」

京太郎(何も聞かずにいきなり食事の席に座らせるのか……)




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京太郎「大丈夫?理沙さん」

理沙「…………」

京太郎母「あら、ごめんなさい、遅れちゃって。えっと……理沙さんってよんでもよろしかった?」

理沙「!?」

京太郎父「おい、失礼だぞ。すみません、京太郎父です。いつも息子がお世話になってます」

理沙「……っ!」

京太郎「はい、ストップ。理沙さん人見知り激しいから落ち着いて」

理沙「だ、大丈夫!」プンスコ

京太郎「嘘。びっくりして上手く喋れてないし、手震えてるし、目泳いでるし、頬ふくらんでるし」

理沙「」シュン

京太郎「とりあえず、入ろう。こんなところで立ち止まってても仕方ないし」

京太郎母「お父さん、見て見て!京太郎ったら偉そうよ」マー

京太郎父「仕方ないだろ、母さん。京太郎だってかっこつけたい年頃なんだ」

京太郎「い・い・か・ら、入れーーっ!!!」

京太郎母「それで、私今気付いちゃったんだけど、野依プロじゃない?雀士の」

京太郎父「おお!テレビで何回も見たことあると思った」ポン

京太郎母「ちょちょ!なんで話さなかったのよ!」

京太郎「聞かれなかったし、ていうか話す前にホテルに帰っちゃったし会った時でいいかなって」

理沙「…………っ!ぇ、えと……ふ、不束者ですがよろしくお願いします!」

京太郎「なんか色々早いよ!挨拶すらしてないから!!」

理沙「!?」ワタワタ

京太郎母「あら、テレビで見たとおりの性格だわ」

京太郎父「うむ、むしろ想像以上だな」

理沙「……す、すみま「カワイイ~!!」!?」

京太郎母「すっごく可愛いわねー。娘にしたいくらい」

京太郎父「娘同然になるんだよ、母さん」

京太郎母「あら、そうだったわー」オッホッホ

理沙「!?!?」

京太郎(駄目だ、止まんないよ、この馬鹿親)

京太郎「ていうかまだ結婚出来ないから」

京太郎母「あら、そうだったわね。ごめんなさいねー理沙ちゃん。この子早生まれだから一年と半年も待たせちゃうわ」

京太郎父「甲斐性のないやつだ」

京太郎「え?俺の所為?ちがくね?」

京太郎「ていうかいいの?自分で言うのなんだけど結構歳離れてるし、ていうか俺が働きはじめてからちょっと経ってからのがいいと思うんだけど」

京太郎父「俺の知り合いなんか二十離れてるのに結婚したし問題無い。金が心配なら支度金をいくらでもやる」

京太郎母「年の差なんてわかってて付き合ってるんじゃないの?」

京太郎「そうだけどさ」

京太郎母「それに、もう決めてるんでしょ。なら私達から言うことは何もないわ」

京太郎「母さん……!」

京太郎母「それにこんなに可愛い娘が出来るのよ!反対するわけないじゃない!理沙ちゃん、後で買い物しましょう!」ハァハァ

理沙「!?!?!?」

京太郎「母さん……」




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京太郎母「それじゃぁーね~」フリフリ


京太郎「……大丈夫?」

理沙「…………」コクリ

京太郎「まったく、あの二人は……」

理沙「……良い両親」

京太郎「あんなに振り回されてたのに?」

理沙「よろしくって」

理沙「頑張りすぎるからって」

理沙「……よくわかってる」

京太郎「……」

理沙「今日は泊まる。だから……」

 ギュ

理沙「帰ろう」

京太郎「……うん。一緒に帰ろう」



カン!