某ジョジョパロにつき注意


須賀京太郎は自分の父親の顔はおろか名前すらも知らない。

何故京太郎の母は自分を産んだのか、何故父親は姿を消したのか、母に聞いても教えてくれなかった。

須賀京太郎の母親は美しい女性ではあったけれど決していい母親では無かった。

母親だからって自由の時間がないのはまっぴらだと当時1、2歳だった京太郎を置いて夜の街へと遊びに行ったりもした。

夜中に目が覚めても母親がいない。子供の京太郎は暗闇に絶望し泣くことも出来ずひたすら恐怖し夜を過ごした。

京太郎が四歳の時に母親は再婚したが、義父は母の見ていない所で京太郎をよく殴りつけていた。

「チラチラと人の顔色を伺いやがって胸糞悪いガキだぜ!」

しかし実際は逆で、京太郎を人の顔色を伺う性格にしたのは明らかにこの男が原因である。

さらに京太郎のこういった性格は雀荘の悪ガキ共にとっては鬱憤を晴らすのに最適なカモだった。

家では義父に殴られ、外では悪ガキに苛められ、頼りの母親は京太郎には無関心。

このまま京太郎が成長すれば、彼は自分をこの世のカスだと信じ歪んだ大人になっていくのは誰がみても時間の問題だった。



しかし、ある事件をきっかけに京太郎は救われる事になる。





ある日、いつものように学校からの帰り道京太郎が歩いていると一人の男が

石畳の上で血まみれになって倒れているのを見つけた。

男は胸を銃で撃たれたのか、うずくまって動かなかった。

そこへ、別の男達が怒鳴り声を上げながらやって来た。

「野郎、どこ行きやがった」「絶対に見つけろ!探し出せ!」

どう見ても堅気に見えないその男達は倒れた男を探している様だった。

やがて男たちは京太郎の所までやって来て質問をしてきた…

「あっちへ逃げたよ」 

京太郎はウソをついた。

この時、京太郎に恐怖は無かった。

ただ、倒れている男に対して「自分と同じ一人ぼっちで寂しそうだな」と思っただけの事だった。

幸いにも男は近所で昼寝していたカピバラの陰に隠れていた。

後にこのカピバラは京太郎家のペットとなるのだが、それはまた別の話である。


――二ヶ月くらいした頃、男が京太郎の前に現れた。

彼は生きていて、京太郎が自分をかばってくれた事を覚えていたのだ。そしてこう言った。

「君がしてくれたことは忘れません」

何故、撃たれていたのかは言わなかった。

ほどなくして義父が京太郎を殴らなくなり、満員の雀荘で悪ガキ共が席を譲ってくれる様になった。

あとカピバラが何故かうちに居着くようになった。

男はある富豪の執事だった。

執事はただ遠くから京太郎を見守っているだけだったが、顔色ばかりを伺っていた少年に対し

一人の人間として敬意も持って接していた。

両親から学ぶ筈だった「人を信じる」という当たり前の事を京太郎は無言の他人を通じて知ったのだ。

奇妙な事だが…自己を殺し主に仕える執事が京太郎の心をまっすぐにしてくれたのだ。

もうイジけた目はしていない…彼の心にさわやかな風が吹いた……


咲「こうして、須賀京太郎はプロのハンドボール選手になるよりも、執事に憧れるようになった…」カキカキ

京太郎「何を長々と書いとるんだお前は」ペチ

咲「あいたっ うわ、きょ、京ちゃんいつから居たの!?」

京太郎「最初からずっと居たわ!つーかお前、なに人の親をネグレクトにしてんだ!

   うちの親再婚とかしてないしオヤジから虐待も受けてないっつーの!!

   しかも雀荘の悪ガキってなんだよ!?オレ麻雀始めたの高校からなんですけど!?」

咲「だ、だって…こうしないと京ちゃんがハギヨシさんと出会って救われたってストーリーが成立しないし…」

京太郎「やっぱこの作中の執事ってハギヨシさんかよ!!執事が銃で撃たれて重症とかどういう状況だよ!

   これどう見たってマフィアの抗争かなにかに巻き込まれてるじゃねーか!!」

咲「もう!京ちゃんさっきからうるさいよ!とにかく大事なのは子供の頃に京ちゃんが実はハギヨシさんに

  出会ってて高校になってから再開したっていうドラマチックな展開に必要なんだから!」

京太郎「咲……言っておくけどハギヨシさん19歳だぞ。(※公式)

    オレが子供の頃はハギヨシさんだってせいぜい中学生だからどの道その話は成立しねーよ」

咲「えーーー!?」ガーン

咲「じゃ、じゃあきょうちゃんが子供の頃に雪で動けなくなった車を子供のハギヨシさんが押してくれて…」

京太郎「諦めろっての」ペチ

咲「うわーん!」

カピ「キュー(京太郎に初めて会ったのは街中なのは合ってるよ)」

カン!