「なー」

「んー?」

京太郎と揺杏が床に寝転びのんびりとしていると京太郎が声をかけてきた。
それに揺杏はコロコロと転がり京太郎にガスっと当たり答える。

「誕生日なのにこんなんでいいのか?」

「ん~……この年になって祝ってもな」

そういつつガスガスと揺杏は京太郎に転がりながら当たってくる。
京太郎は揺杏の脇に手を入れると寝ながら持ち上げた。
揺杏はされるがままにだらんとする。

「んっ」

「おー温い」

京太郎は暫く揺杏を見上げた後、ゆっくりと下ろすとぎゅっと抱きしめる。
いきなり抱きつかれてびっくりするも揺杏も目を細めまったりとする。

「あーだるいな」

「あー…あっ」

「どうした?」

「ケーキ、ケーキは食べたい」

揺杏は京太郎の胸板から頭を離すと京太郎を見る。
京太郎を見る目は期待で輝いていた。
それを見て京太郎は揺杏をもう一度だけ抱きしめ横に下ろす。

「よし!買いに行くか!」

「おー!マジか!」

京太郎は立ち上がり仕度を始める。
そんな京太郎に揺杏は表情を嬉しそうに綻ばせコロコロと転がった。

「いや…立ち上がれよ」

「マジだりぃ…」

そんな事を言いつつ寝ながら仕度をする揺杏に京太郎は優しく微笑んだ。

カンッ