須賀京太郎は自分の麻雀部での存在意義が分からなかったが「須賀君、買い出し行ってきて」が口ぐせの同級達ばかりをカワイがる部長と
タコスばかり要求してくる部員にうんざりした時、京太郎は退部をした・・・・・・15歳。

金もあるわけないし・・・ほんの数日だけ鹿児島を渡り歩いて、清澄に戻るつもりだったが・・今夜の寝所を探してブラブラ歩いていると、後ろから胸の大きな巫女がぶつかって来た。

「うー・・・・」

寝ぼけているのかフラフラしている可愛らしい巫女さん・・・とても良い匂いがした。
とはいえお人好しな京太郎は彼女を放っておく事が出来ず、その巫女に肩を貸しながら一緒に歩いていると。

「姫様!見つけましたよ!」

4人の巫女が目の前に現れて、京太郎はいきなり拉致られた。

周囲を巫女に囲まれた京太郎、そして一番胸の大きい霞と名乗る巫女は聞いてきた

「これは裁きではありません質問するだけです、いいですね。貴方が姫様を屋敷から『連れ出した』のですか?」

姫様と呼ばれる巫女は神代小蒔という名前で、鹿児島でも有名な一族の生まれらしく・・・何かの儀式の後で急にいなくなったので誘拐されたのではないかと大騒ぎになっていたらしい。
15歳の彼は真実を答えた

「後ろからぶつかって来たんです」

霞はいきなりキレた

「恥を知りなさいッ!姫様を妻にしたいなどとはッ!この鹿児島で婚姻届を書いて今すぐに姫様の婿養子としてここに引っ越して来るのですねッ!」

なんとこの巫女は会ったばかりの京太郎を小蒔のお婿さんと決定し!
小蒔自身も小蒔の両親もそれに快諾しちまったのだ。

4ヵ月後、小蒔自身が

「あの日は散歩に行ってたら急に眠たくなって・・・どこか休める場所がないかと歩いている時に京太郎様とぶつかってしまったのです」

と静かに語り――――京太郎が真実を言っていたと認められた頃には彼は身も心も・・・・姫様なしではいられないほど姫様に魅了されていた

「小蒔さん・・・オレは生き返ったんです。この鹿児島であなたと出会った時、あなたと共に生きると決めた時・・・にね。
清澄麻雀部でゆっくりと死んでいくだけだった・・オレの心は・・・・・生き返ったんです、あなたのおかげで・・・幸福というのはこういうことだと思います・・・」

「京太郎様・・・私も貴方の事を心から愛しています」

その後、二人から産まれた娘がスサノオの力と神代一族の力を得て全国の猛者達をことごとく、打ち破っていくのは別の話である。