バスケットボールとハンドボールは似ているようで細部のルールが違う。
なので、ハンド出身がバスケをやるとよくトラベリングで笛を吹かれる。
俺もその例に違わぬ1人だったのだが……
京太郎「バスケで全国に行くことになった?」
久「えぇ、だから、須賀くん、バスケットを教えて頂戴」
京太郎「でも、負傷退場のさせ方位しか教えられないですよ?」
久「大丈夫よ」
和「何がですか!?」
気付いたら俺は笛を持って選手たちに指示を出していた。
俺、麻雀部だよな?
まぁ、収穫はありそうだからいいけどな。
京太郎「ふはっ……いいシュートじゃねぇか、咲」ナデナデ
咲「あ、ありがと、京ちゃん」(バスケしてる時だけなんか人相悪いなぁ。ま、撫でてもらってるしいいや)
京太郎「バァカ!!それじゃダブドリだって何度も言ってるだろ!」
優希「タコス食べたいじぇ」(ぐっ……そうだったじぇ)
まこ「逆じゃ、逆」スリーポイントスパァン
そう、色んな物と出会えるんだ。
それはたとえば、『ライバル』―――
華菜「100点取られても101点取ったらこっちの勝ちだし!」
久保「調子乗んなァ池田ァ!」
ビビー!! スパッ!
衣「ふふ、これでもう7度目だぞ、ブザービーターは……。衣のオフェンスを止めるんだろう?」
桃子「いやぁ、流石にフリーでならスリーでも外さないっすよ」
佳織「私、ゴール下もミドルも入らないですけどなぜかスリーだけは入るんですよね……」
そして、『挫折』――――
清 澄 88
龍門渕 90
一「ふぅ……」(勝敗を分けたのはPGの技術力の差だったか)
優希「……」(皆はちゃんと相手と互角以上にやれてたのに、私がもう少し頑張ってれば)
京太郎「……大丈夫だ。あと2つ勝てば、全国に出られる。その為にはお前が必要なんだぞ、優希」ナデナデ
優希「京太郎……」
――――全国を巻き込んだ姉妹喧嘩
照「日本一になりたいの?なればいいよ、夏が終わったら私は京ちゃんを連れて世界に出る」
咲「行くならお姉ちゃんだけでどうぞ、京ちゃんだけは渡さない」ゴゴゴ
京太郎「え?俺それだけの為に監督になったの?」
――――全国の強豪たち
恭子「後半、60点取るで、主将」
洋榎「おぅ、ラン&ガンで優勝するんや!」
郁乃「……寝言はよしぃな」
マホ「パーフェクトコピー!」
裕子「うん、アウトだからな?」
煌「実は私、今までファウルアウトしたことないんですよね」
メガン「本場のバスケを見せてあげまショウ」エアーボール
智葉「実は私、ドリブル出来ないんだ」
ミョンファ「試合中歌ったら退場させられました」テヘッ
ネリー「ポンコツしかいないんだけど……」
豊音「本気でダンクしちゃったらゴール壊れちゃうよ~」
ギャラリー「あれは、ディフェンスに定評のある臼沢!」
憧「よし、飛べぇ、シズ!!」
穏乃「…らぁ!」ドガッ
ギャラリー「阿知賀は身長的に不利なのにそれを感じさせないな」
泉「アイアムナンバーワンルーキー!!」
怜「これが私の……エンペラーアゴホッゴヘッオホッゴホン」バタ
審判「レフェリータイム!」
ちゃちゃのん「こんなん考慮しとらんよ……」
京太郎「……一応、要警戒だぞ、全国2位なんだからな?」
――――俺たちの熱い夏が、今始まる。
最終更新:2015年06月22日 21:46