「サスペンス劇場・中学編~落としの濡れ衣~」


~通学路~

不良男「ふへへへ、ちょっと付きあってくれよ」

モブ子「やっ、離してください」


京太郎「おいやめろよ、嫌がってるだろうが」

不良男「オォン?ンダメェオンカッカ!?」

京太郎「文句あるに決まってんだろ。いいから離せや」

不良男「ンダラァ!」ブンッ

京太郎「おっと」ヒョイ

不良男「テメェヨケンジャ…っとっと」フラッ

不良男「うわぁぁぁ」


 バッシャーン


京太郎「ありゃ、橋から落ちてやんの」

モブ子「あの…ありがとうございました」ペコリ


フリョオ「テメーザッケンナ!」


京太郎(朝練あるし構ってらんねーな)

京太郎「さ、今のうちに逃げよう」

モブ子「はいっ!///」ポッ



~しばらく後・教室~


モブ子「あ、あの…すみません」

嫁田「はいはい?」

モブ子「須賀さんって方いらっしゃいますか?」

嫁田「えーっと…見当たらないな。咲ちゃん、須賀はー?」

咲「え、なんで私に訊くの?」

嫁田「いや詳しそうだし」

咲「詳しくないよ…。えと、今日は木曜だから朝錬で、今は走りこみしてるあたりかな?」

嫁田(詳しいなぁ)

咲「多分教室に来るのは27分後ぐらいだと思うよ」

嫁田「お、おう…(何その端数は?)。そういう事らしい」

モブ子「そうですか…」シュン

嫁田「あいつに何か用?」

モブ子「あの、今朝助けていただいて…改めてお礼が言いたくて///」モジモジ

咲・嫁田(む…?)

モブ子「では出直してきます」ペコリ


 タッタッタ


嫁田(須賀がモテるとか許せん!情報収集だ!)


……

~27分後・教室~


京太郎「ふぅ、朝練疲れたー」ガラッ

咲「あ、京ちゃん、おはよう」

京太郎「はよー」

咲「あのさ、今朝何かあった?」

京太郎「えっ?」

咲「京ちゃんを探してる人がいたから」

京太郎(げっ!あの不良、俺の事探してるのか…?)

咲「上履きの色からすると下級生だったよ」

京太郎「えっ、そなのか、結構(身長が)大きかったから年上かと思った」

咲「確かに(胸は)大きめだったけど…ってどこ見てるの変態!」

京太郎「えっ」

咲「それで、何があったの?」

京太郎「いやぁ、今朝、女の子に絡んでる不良がいてさ」

咲「あー、それを助けてあげたんだ?」

京太郎「まあそんな感じ」

咲「そっか、それで恋に落としちゃったんだね」

京太郎(故意に…わざと橋から突き落としたと思われてる!?)

京太郎「いや、故意じゃないって」

咲「恋だよ」

京太郎「違うっつーの…」

咲「違わないよ。少なくとも相手は恋だと思ってるよ」

京太郎「えぇ…」

咲「さっき探しに来たとき、そんな感じだったよ」

京太郎「うーん、逃げたのはまずかったかなあ」

京太郎(ちゃんと叩き潰しておくべきだったか…)

咲「えっ、逃げちゃだめでしょ」

京太郎「そうだなぁ」

咲「っていうかなんで逃げたの?」

京太郎「いやぁ、部活(朝練)あるし、よーわからん事はつきあってられん…って思ってさ」

咲(いまは部活一筋だし、よくわからない子とはつきあえないって事かぁ)

咲「そっか、ハンドボール頑張ってるもんね」

京太郎「おう」

咲「そういえば、また改めてお礼に来るって言ってたよ」

京太郎(お礼参りする気満々かよ…)

京太郎「マジか、何とかしないとなぁ…」

咲「うん、ちゃんとしといたほうがいいよ」

京太郎「でも何処の誰だかわからんからなぁ…」


嫁田「話は聞かせてもらった!!」ガラッ


咲「うわっ!びっくりした~…」

京太郎「唐突に現れるなお前は…。どこから聞いてた?」

嫁田「『朝錬疲れたー』から」

咲「普通に教室に入って聞いてれば良かったんじゃ…」

嫁田「あのガラッって登場の仕方一度やってみたくてさ」

京太郎・咲「あ、そう…」

嫁田「そんでさっきの件、気になったんで何処の誰だか調べておいたぜ」

京太郎「さすがだな。よし早速オハナシしに行くか」

咲「え!もうHRまでに15分も無いよ!?」

京太郎「まあ、割と慣れてるし、何とかなるだろ」

咲(慣れるほどモテモテなんだ!?)

咲「そ、そうなんだ」

京太郎「んじゃ、嫁田案内よろしく」

嫁田「おう!…っと、須賀の言ってる方でいいんだよな?」ッ

京太郎「え、なに俺のほうって?」

嫁田「いや、こっちの話だ。オッケー行くか」ッ

京太郎「行こう」

咲「いってらっしゃい…」


 ガラガラ…ピシャ



 ンダテメェ! ノリコンデクルタァ イイドキョ…グッ

 テメ ハナセヤオラァ! オッオイ…

 ヒッ ウワァァァ アイエエエエエエ



咲「ん?上のほうが騒がしいけどなんだろう?」


 ガラガラ…ピシャ


京太郎「ただいまー」

咲「えっ!はやっ!ちゃんとお話できたの?」

京太郎「おう、ハナシたら泣いてた」

嫁田(こわい襟首掴んで窓の外にぶら下げてから手をハナシて逆の手でキャッチしてたこわい)

嫁田「いやー見ててヒヤヒヤしたわ…」

京太郎「うん、意外と重かったわ」

咲「重い子だったんだ…。大変だったね」

京太郎「子っていうけど、あれ上級生だったぞ?」

咲「えっ、そうなんだ?上履きの色見間違えたかなあ?」

京太郎「咲はそそっかしいなぁ」

咲「えへへ…」

京太郎「まあ(不良が)謝ってきたし、これ以上余計ないざこざは起こらないと思うけど」

咲「ちゃんと(女の子に)謝ってきたんだね。えらいえらい」

京太郎「いや、別に偉くはないだろ…」

咲「そんなに謙遜しなくてもいいのに」

京太郎「えっ」

咲「でも京ちゃんモテるんだね…」

京太郎「まあ鍛えてるしな」ニコッ

京太郎(あのぐらいの体重なら片手で持てるぜ)

咲「はぁ…」

嫁田(…)

嫁田「そういや、さっきよくわからないことはつきあえないって言ってたけどさ」

京太郎「うん?」

嫁田「咲ちゃんだったらどうしてた?」

咲「ちょっ…嫁田くん!?」

京太郎「はぁ?」

京太郎(喧嘩売ってきたのが咲だったら?)

~~~~~~~~~

咲『なんだてめ~もんくあっか~!』

~~~~~~~~~

京太郎「プッ…ククク」

咲「ちょっと!なんで笑うかな!?」

京太郎「いや、そーなぁ。咲だったら付きあってもいいかなぁ」

咲「えっ!?」

嫁田「ほう?」

京太郎「だって楽しそうじゃん?」

咲「///」


   ケイカク ドオリ
嫁田(や京咲N1)ニヤッ




その後、なぜか京ちゃんには嫁がいるという根も葉もない噂が流れ

モブ子ちゃんの恋は儚く散ったらしいです

なんでだろうね!

おわり!