二人は義理姉弟的なアレ



恒子「はむ、はふっはふっ、もふもふっ……」ガツガツ

京太郎「おいおい、落ち着いて食えって…」

恒子「いや、こんなおいひいもの、作りたてのうちに食べないともっはいないって…はむはむっ…ん゛ん゛っ!?」

京太郎「あーあー、ほれ見たことか…ほら、お茶」

恒子「んっ!」パシッ「んぐっ、んぐっ、んぐっ、んぐっ…ぷはぁー!あぶなかったー!」

京太郎「だから落ち着けというに…」

恒子「いやー、私は悪くないねこれは!むしろこんな美味しいものを作る京太郎が悪いっ!」ガツガツ

京太郎「なんじゃそりゃ…じゃあちょっと味落とせってか?」

恒子「やだっ!」

京太郎「この23歳児め…で、何が美味かった?」

恒子「んー、全部!って言いたいけどー…このきゅうりと蛸とわかめ?のやつ!これが一番だね!」

京太郎「ほう…?」ガタッ

恒子「え、いきなり立ってどうしたの?」

京太郎「いやいや、ちょっとお茶の継ぎ足しをしようとね…それで、どういう風に美味かった?」

恒子「え?うーん、そうだねぇ…酸っぱそうな匂いがしたからちょっと食べたくなかったんだけど食べてみたら全然そんなこと無くてさー、美味しいっていうかギャップ的な?」

京太郎「ほうほう…」ゴ゙キッ、ベキキ…

恒子「ちょ、いきなり拳鳴らさないでよ…ビックリするじゃん…」

京太郎「ははは、ゴメンゴメン。…それでさ、ねーちゃん。こんな話聞いたこと無い?『人間は足りない栄養分を口にすると絶大な美味さを感じる』って話」

恒子「へ?あー、なんか聞いたことがあるような気がするー。確かえりさんからだったっけか…」

京太郎「そっかー。他には何か聞いてない?」

恒子「うーん…あ、そういえばこの前お酢をちゃんととってるかって聞いてきたなぁ…」

京太郎「へぇ。なんて答えたの?」

恒子「そりゃー決まってるよ!わざわざ嫌いなもの食べるために一人暮らしはしていないってね!」ドヤッ

京太郎「うんうんそっかー。で、もうひとつ…」カタポン







   「―――――――――――俺がいつも、なんて言ってたか覚えてるか」











恒子「えー?嫌いなものでも必要だからきっちりたべ…はっ!?」

京太郎「大・正・解ィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」グリグリグリグリグリ

恒子「み゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

京太郎「俺言ったよなぁぁぁぁぁ!!??俺がいなくてもちゃんと栄養考えろってさああああああ!!!!」グリグリグリグリグリグリ

恒子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ痛い痛い痛い痛い!!!」

京太郎「これで何度目かなあああああ!!俺は駄姉の世話するためにいるわけじゃねえんだけどなああああ!!??」グリグリグリグリグリグリ

恒子「忙しかっただけだからぁぁぁぁ!!!今度こそちゃんとするからぁぁぁぁあ!!!!」

京太郎「そっか。なら許してやろう」ピタッ

恒子「ホ、ホント?ありがと…」

京太郎「後一分やったらなぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ

恒子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」



―――――




恒子「ホントひどい目に遭った」グッタリ

京太郎「いつも言ってること守んねぇからだダァホ。少しでも摂ってれば許してやったものを…」カチャカチャ

恒子「局の食堂のご飯美味しくないんだから仕方ないじゃないさー」ブーブー

京太郎「で、そう言うからって作ってやった酢の物は?」

恒子「…」フイッ

京太郎「ほう………?」

恒子「食べた!食べたってば!…ちょっとだけ」

京太郎「…残りは?」

恒子「……すこやんに」

京太郎「はぁぁぁぁ~~~~………」

恒子「ごめん……」

京太郎「いや、もういいよ……慣れたし……ホントどうしたら治るのか…」

恒子「………一緒に暮らすとか?」






京太郎「…あのさ、何度も言ってるけどさ…俺達は姉弟で…」

恒子「でも、義理だよ?結婚だって出来るんだよ?」

京太郎「…それでもだ。それに、まだ就職したばっかだろ?アイドルほどとは言わんがそれなりに人気の出る職なんだ。家族とはいえ、火種の元はマズいだろ」

恒子「むー………」

京太郎「………俺がさ」ポン

恒子「?」

京太郎「高校卒業して、大学も出て…いっぱしの大人になったとき…まだその気があるなら、いつだってOKしてやるからさ」ナデナデ

恒子「……ホントに?」

京太郎「冗談は言ったことあっても、嘘ついたことはあったか?」

恒子「……そだね」キュ

京太郎「おう」ナデナデナデ






恒子「やっばい!すごいキュンってした!しよう、今すぐ!」ガバッ

京太郎「しんみりした空気を返せェェェェェェェ!!!」

カンッ