須賀京太郎。宮永咲の幼馴染であり清澄麻雀部唯一の男子部員である。

しかし麻雀の強さこそが全てのこの世界において地区予選敗退の彼に浮いた話は無く専らモブ扱い。

意中の和には歯牙にも掛けられず最近は幼馴染の咲にすら存在を忘れられる事もあった。

自分なりに努力はしてるつもりだが初心者に毛が生えた程度の自分に比べて周りは全国出場クラスの猛者ばかり

実力差は広がるだけだった。

そんな彼がある日ふと目にした寂れた神社で、気紛れに祈ったのが事の始まり――

京太郎「お願いしまーす!麻雀強くしてくださーい!」パンパン

『ん?今なんでもするって言ったよね?』

京太郎「いや言ってないですけど…つーか誰!?」

そこは嘗て麻雀必勝を祈願に多くの男雀士が訪れた神社だった。

しかし最近の女性雀士のめざましい進出と裏腹に男子麻雀界はすっかり寂れてしまい、

ここの神社に訪れる者もいなくなってしまったという。

『ここ最近の若者にしちゃー感心だ。つーことでお前さんに雀力を与えてやろう』

京太郎「えぇ!?マジっすか!?」

『ただし条件がある。元々ここの麻雀神社は勝利の為に節制を誓う場所でもあるわけだからな。

 当然お前さんにもある程度の我慢をしてもらう事になる。

 その契約を守れるなら、お前さんは無敵の雀士であり続けるだろう』

京太郎「ま、まぁそりゃタダではすまないですよねぇ…それで、一体どんな条件が…(まさか寿命が縮むとかじゃ…)」

『簡単じゃ。高校卒業するまで彼女は一切作らないと誓え。

 契はもちろん接吻も許さん。自分からのボディタッチももっての他じゃ』

京太郎「おもちを触るのもナシ!?… でもよく考えたら今だって和にはおろか咲にすら相手にされてねーし……

   よしわかりました!!それ受けます!!」

『よかろう!!お前に須佐之男命の力を与える!! あ、言い忘れたけどもし禁破ったら即死亡だからね』シュウゥゥゥ

京太郎「オィィィィィ!!!!そんな重要な事最後にサラッと言い残すなぁぁ!!!!」


なんやかんやで強大な雀力を手に入れた京太郎。

彼女が出来たら即死亡という、思春期には中々辛い代償ではあったが

普段から女に目を向けられていなかった京太郎には、どうせ普段から変わらないからまぁいいや、と楽観視していた。



しかし京太郎は失念していた。

彼自身女にモテていなかったため自分に関しては無頓着だったが

黙って立っていればそこそこの金髪イケメンになかなかの高身長。

元全国レベルのスポーツ部レギュラーの身体能力に気遣いも出来て、実家はカピバラも飼える余裕もある裕福さ。

お前はラノベの主役かと言わんばかりの高スペックであったが雀力が無かったが故に相手にされなかった。

――そんな彼が、高い雀力を手に入れたらどうなるか……?

衣「鴉巣生鳳というべきか?まさかこんな身近にあんな傑物がいたとはな…‥」

透華「ハギヨシ、至急彼の身辺を抑える準備を」

ハギヨシ「仰せのままに」


初美「須佐之男命の血筋……是非とも姫様の血筋に取り込ませていただきますのよー…」

霞「そうね…一番は小蒔ちゃん、そのあとは‥…ふふっ」


健夜「………」ゴゴゴゴゴゴ

はやり「………」ゴゴゴゴゴゴ

理沙「………」ゴゴゴゴゴゴ



頑張れ京ちゃん 負けるな京ちゃん 貞操と命を守れるその日まで

カンッ