京太郎「なぁ」
淡「んー?」
人の家のソファでポッキーを咥えながら持ち込んだファッション雑誌を読む淡。
足をパタパタさせて、まるで我が家のように振舞っている。
まぁ可愛いからいいかって――そう思う気持ちが浮かんでくる俺も、きっと大概なんだろうな。
京太郎「大学1万年生って、結局なんなんだ?」
淡「あー、それはね!」
雑誌をソファに置いて、淡はすくっと立ち上がった。
瞳が爛々と輝いて、実にイキイキしている。
淡「高校1年生の時の私が、大体高校100年生分の強さだから」
京太郎「うん?……まぁ、うん」
淡「今の私はあの時の100倍強いから! だから大学1万年生!!」
100×100=10000。
実に単純で、シンプルな答えである。
京太郎「淡は可愛いなぁ」なでなで
淡「でしょーっ!!」
ふふんと、鼻を鳴らして胸を張る淡。
昔は慎ましやかだったスタイルも、今では立派なおもちに成長したなぁと思う。
けど、
京太郎「淡はバカだなぁ」
淡「なんでっ!?」
ちょっぴりアホな子ほど可愛いっていうのは、本当のようである。
カンッ
最終更新:2015年06月15日 11:15