三年の夏―――



京太郎「負けたかぁ……」

『個人戦女子優勝は宮永咲さん、準優勝は原村和さん! 清澄高校の三年生二人が―――』

京太郎「はぁ……結局、全国が限界かぁ」

京太郎(どーしようも、ないよなぁ)

久「ごめんね……」

京太郎「久さんのせいじゃないでしょ?」

まこ「……麻雀始めて二年で全国大会、それだけでも十分じゃ。大学に入ってもできるし、な?」ナデナデ

京太郎「……うっす」コクリ

マホ「あぅ……先輩」

京太郎「ちょっと出てきます」スクッ


京太郎(なんだかんだで、引きずるなぁ……くそっ)


ベンチに座って、天井を見上げる


京太郎(もう少し早く麻雀をしていればチャンスはあったか?)


なんてことを考えてしまう自分が憎い


京太郎(やり直せないかなぁ……)スッ

「ぃ……ん……」

京太郎(うるさいな……)

「先輩!」

京太郎「ん?」パチッ

京太郎(いつから寝てた?)

「部活中に寝ないでよ」

京太郎「悪い……って、お前……誰?」

「え、どこか打ったの先輩……先輩の可愛い後輩の晴絵じゃん」

「あんたもどっか打ったの?」

晴絵「望ひどっ!」

京太郎「あ、え……」

京太郎(いや、赤土晴絵……阿知賀の?)


晴絵「ほら先輩、県予選まであと2週間も無いんだから練習付き合って!」

望「ってことらしいよ?」


―――そして別の形の夏が、始まる